KP/団子 讃飾
クトゥルフ神話TRPG
【村ホラーRTA】
KP/団子 讃飾
■あらすじ
夜船麻実と光満十蔵はふたり、休日を利用してどこかに出かけていた。
その帰り、乗っていた車が動かなくなってしまう。
電話も通じず路頭に迷っていると──ふと、村が見えた。
開始即見知らぬ村に迷い込む──村ホラーRTA!
■シナリオ傾向
2PL/新規・継続問わず/村ホラー
・使用:基本ルールブック6版
・参考:マレウス・モンストロルム(なくてもセッション可能)
・タイプ:探索中心
・舞台:現代日本
・人数:2人
・戦闘:なし
・発狂率:中
・ロスト率:低
・プレイ時間:1時間
・PL難易度:★★☆☆☆
・KP難易度:★★☆☆☆
・推奨技能:基本探索技能
※神話生物の独自解釈が含まれます。
KP/団子 讃飾 というわけで夜船さん、光満くん、遊びませんか!
夜船 麻実 わはは、唐突じゃのう! ええど!
光満 十蔵
フ……讃飾ちゃんからこうして遊びに誘ってもらえるとはね。
勿論構わないサ。
KP/団子 讃飾
やったあ。概要はこちらの通りですから目を通しておいてください!
それでは、早速はじめていきますね。
KP/団子 讃飾
それでは和菓子刑事仮想卓
「村ホラーRTA」
セッションを開始いたします。
KPは私、団子讃飾。
PCは夜船麻実さんと光満十蔵くんです。
よろしくお願いいたします!
夜船 麻実 うむ、よろしく頼むで団子! 十蔵もの!
光満 十蔵
フフ、こちらこそよろしく。
讃飾ちゃん、麻実ちゃん。
KP/団子 讃飾
■01.導入
◎帰り道、闇に呼ばれ
…………
その日は天気もよく、心地よい風が吹く、過ごしやすい一日だった。
夜船麻実さんと光満十蔵くんはふたり
休日を利用してどこかに出かけていた。
光満 十蔵
ふむ、麻実ちゃんと休日に二人だけで出かけるとしたら……
親戚の結婚式やら、その辺りだろうか?
夜船 麻実
ほうじゃのう。
十蔵のたまの休みに合わせてくれるじゃろう乙t……
乙女さんがおらんとなると、そうなるかの。
光満 十蔵
御萩一門の人間、ほかにも都内近辺にいるんだね。
千子ちゃん(姉)辺りか?
いや、結婚してるならもうしてそうだな……
夜船 麻実 choice 牡丹 夜船 御萩 北窓 光満 (choice 牡丹 夜船 御萩 北窓 光満) > 光満
光満 十蔵
おや……光満か。
誰だろうね。
御萩一門からさらに遠い、いとこ……辺りなのかもしれない。
ともかく二人でそこへ行った。
KP/団子 讃飾 そもそも光満くんたちは御萩一門……? ではないですよね。
夜船 麻実 ほうじゃのう。「まんじゅう」なのも十蔵だけじゃ。
KP/団子 讃飾
久々に楽しい一日を過ごしたと、充実した気分で夕飯を済ませ
夜船さんが運転する車で帰路を進んでいると――
突然、車のエンジンがかからなくなる。
何度キーを回しても、すぐに車は静かになってしまう。
夜船 麻実 「ぬ……こりゃいけん」
光満 十蔵
「うん? おかしいね。故障かい……?
麻実ちゃんなら日々の点検にも抜かりはないはずだが……」
KP/団子 讃飾 【機械修理】または【電気修理】を振ることができます。
夜船 麻実 CCB<=60 【機械修理】 (1D100<=60) > 8 > スペシャル
光満 十蔵 おお、いい出目だ
夜船 麻実 よし!
KP/団子 讃飾 幸先がいいですねえ!
KP/団子 讃飾
では夜船さんは、日々の点検もご自分できちんとしているからこそ
バッテリーが完全にあがっており、素人ではどうしようもないことが分かる。
ちなみにジャンプスターター(エンジンをかける小型バッテリー)は
普段常備されていたとしても何故か存在しないか、上手く機能しない。
夜船 麻実
「ああ……こりゃバッテリーが上がってしもうとるわ」
他に車が走っとらんか、周りを見てみるかのう。
光満 十蔵
「それはいけないな。すぐにロードサービスを呼ぼう」
私は電話を掛けてみよう。
KP/団子 讃飾
【可能な行動例】
・電話をかける
・周囲を見る
KP/団子 讃飾
ではまず、電話を掛ける光満くんから。
●電話をかける
電波が悪いのか、電話をかけることができない。
スマホを見ればアンテナの表示は消え
「圏外」の文字が煌々と主張をしている。
光満 十蔵 お約束だな
光満 十蔵 「……だめだな。圏外だ」
夜船 麻実 「弱ったのう……他に車通りは無いもんか……」
KP/団子 讃飾
●周囲を見る
楽しい一日の帰り道、それぞれの家に向かっていた──はずだ。
しかし今ふたりがいるのは、道路の脇に街灯もなにもない、鬱蒼と森が広がる山道。
泥のような暗闇が辺りを覆っている。
──ここは、どこだ?
こんなところ、行きに通った記憶がない。
ひやり、と背中に汗がつたう。
心地よかったはずの風はやけに冷たく、ふたりをあざ笑うかのように頬を撫ぜた。
【SANc 0/1】
夜船 麻実 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 47 > 成功
光満 十蔵 CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 68 > 成功
夜船 麻実 おっ、えらいど!
光満 十蔵
フ……これしきではな。
麻実ちゃんこそいい出目だ。その調子だね
KP/団子 讃飾 【目星】または【ナビゲート】を振ることが出来ます。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 77 > 成功
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 11 > スペシャル
KP/団子 讃飾 優秀ですねえ! 流石です!
KP/団子 讃飾
では夜船さんと光満くんには突然、森の方から灰色の光の柱のようなものが見えた気がした。
それは勘違いかと思うようなほど一瞬だったが
改めてじっと目を凝らすと、わずかにあかりが見える。
それはひとつではなく、ぽつり、ぽつりと点在している。
もしかしたら、森を進めば民家があるのではないか?
せめて電話を貸してもらえれば車をどうにかできるのではないか、と考えるだろう。
夜船 麻実 「明かりが見えたか、十蔵」
光満 十蔵
「ああ。唐突に見えた気がしたし、この辺りに住む人が居るなんてかなり怪しい所だが……
兎にも角にも帰れないんじゃ仕方ない」
夜船 麻実
「ほうよのう。バッテリーは放っといて直るもんでもない。
とにかく人を呼ばにゃいけんじゃろて」
光満 十蔵
「うむ。ここが何処かも把握しておきたい。
行ってみようか」
KP/団子 讃飾
◎やさしい村人達
…………
森の中を進んでいく。
スマートフォン、もしくは腕時計を見れば時刻は22時になろうとしていた。
ネットが繋がらないため、現在地を確認することもできず、ただ遠くに見える光に向かって歩くことしかできない。
ざく、ざく、草を踏みしめるたびに、疑問がわきあがる。
ここはどこなのだろうか?
自分達はちゃんと帰れるのだろうか?
胸の奥に生まれた小さな不安が、やがて悲鳴をあげそうなほど膨れ上がり──
本当に悲鳴が口から漏れ出そうになった瞬間、急に視界がひらけた。
光満 十蔵 「おや……」
夜船 麻実 「ここ、は……?」
KP/団子 讃飾
そこには、村があった。
「田舎にある小さな村」──
真っ先に思いつく目の前の光景を表す言葉はそれだ。
森に囲まれるように木造の平屋が十軒ほど並んでおり、室内は照明がついているのが見て取れる。
白熱灯のやわらかな光が漏れ出し
それを確認した夜船さんと光満くんは、ほっと胸を撫でおろすことだろう。
光満 十蔵
「やあ、本当に村があるなんてね。
本当にいかにもという雰囲気じゃないか」
夜船 麻実
「これ、恐れさすなや……
ほんまに人が住んどるんじゃったら、住民の方々に失礼じゃろうが」
第一村人は発見できるかのう?
KP/団子 讃飾
はい!
周囲を見渡していると、近くに女性の姿があることに気が付く。
夜船 麻実 「ほれ見い十蔵! 人がおったで」
光満 十蔵 「フ……私は『いかにも』と言っただけだよ」
夜船 麻実
choice こわい 平気 (choice こわい 平気) > 平気
ほれ!! 平気なんじゃよ!!
光満 十蔵
麻実ちゃんの方が、実は精神的には強いものな。
私はただ……慣れている? というだけで。
KP/団子 讃飾
向こうも存在に気付いたようで、貴方たちに近づいてくる。
心配そうな表情を浮かべて、40代くらいの女性は口を開いた。
女性 「あらあら、こんな遅くにどうされたんですか?」
夜船 麻実
「こんばんは。
車のバッテリーが道中上がってしまいましてね」
女性 「まあ。それは大変ですね」
夜船 麻実
「ええ。どうしたものかと周囲を見ていたら、こちらの灯りが見えたものですから。
電話をお借りする事はできますでしょうか?」
女性
「電話?
……ああ、ごめんなさいね。この村には電話がないんですよ」
光満 十蔵 「電話が、ない……?」
女性 「はい。特に無くても狭い村では事足りますから」
光満 十蔵 「村内ではそうだろうが……外部と連絡を取らないのかい?」
女性
「はい。村外に出る事は滅多にありません。
車もありませんからね」
夜船 麻実 「なんじゃと……」
女性 「ですから、ええ、送ってあげたいのは山々ですが、そちらも難しいですね」
光満 十蔵
「連絡手段が無いとは。弱ったな……。
ところで此処は地図で言うと、どの辺りになるんだろうか」
女性 「ああ、ここは■■■■村です」
KP/団子 讃飾
女性の口から発された言葉は、まるで日本語ではないような響きを持って
光満くん達の耳に届く。
女性
「地図で言うと……どの辺りになるんでしょう。
ごめんなさい、そういう事には少し疎くて」
光満 十蔵 「すまない、よく聞き取れなかった。村の名前は……?」
女性 「■■■■村ですよ」
KP/団子 讃飾
何度聞き返しても、村の名前を聞き取ることができない。
女性は変わったことなどないように、穏やかに笑っている。
その口の動きと、耳に入る言葉がうまくかみ合っていないと感じる。
奇妙な感覚だ。
【SANc 0/1】
光満 十蔵 CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 63 > 成功
夜船 麻実 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 62 > 成功
夜船 麻実 出目が仲良しじゃのう!
光満 十蔵 フフ、無邪気だね麻実ちゃん
光満 十蔵
「……そうかい。
場所が分かったところで、誰かに伝える手段も無いのだったな」
夜船 麻実
「うむ。こりゃ仕方ない。
車に戻って夜が明けるのを待つか」
女性
「ああいえ、今夜はもう遅いですし、泊まっていけるよう村長にお話を通しますね」
「大丈夫です、前にこうして迷ってこられる方がいた時も、村長さんが面倒見てくださってましたから」
光満 十蔵 「ふうん、面倒を見てくださった、ね……」
夜船 麻実
「……まあ、ええか。車で泊まるよりはマシじゃろうて。
ほいじゃ、よろしくお願いします」
KP/団子 讃飾
微笑む女性は「こちらですよ」と貴方たちを、ひとつの民家に案内する。
平屋であるが、他の家より二回りほど大きく見える。
ここが村長の家なのだろう。
表札には「烏丸(からすま)」と書かれている。
女性が控えめにノックをすれば
「はーい」と、はつらつとした女性の声が聞こえる。
がらりと引き戸が開いた先には、こちらも40代ほどの女性が立っていた。
女性 「佐代子さん、こんばんは。村長さんはもうお休みですか?」
佐代子
「あら吉野さん、こんばんは。
ええ、先ほど眠ったわ。そちらの方はどうされたんですか?」
KP/団子 讃飾 貴方たちを連れてきた女性は「吉野」と呼ばれる。
吉野
「ええ、実はこのお二人、車の故障で立ち往生してしまったようで」
「今夜はこの村で過ごした方が良いのではないかと。
以前のように、村長さんのご自宅にお泊めすることはできそうでしょうか?」
夜船 麻実
「我々はそれぞれ夜船、光満と申します。
夜が明ければどうにか帰る手段を見つけますので、よろしければお願いいたします」
光満 十蔵 (車中泊でも構わないがね……とは、言わないでおこう)
KP/団子 讃飾 村長宅の女性……「佐代子」と呼ばれた女性は、事情を聞けば快く了承するだろう。
佐代子
「夜船さんに光満さん。何もない家ですけれど、お客様用の布団はありますので。
よければ泊まっていって」
夜船 麻実
「ありがとうございます! お世話になります。
ほれ、十蔵も」
光満 十蔵
「う、うむ……。ありがとうございます。
よろしくお願いします」
吉野
「よかったですね。ゆっくり休んでくださいね。
それでは、私はこちらで。おやすみなさい」
夜船 麻実
「ああ、吉野さんもご案内ありがとうございました。
おやすみなさい!」
光満 十蔵 「……お気を付けて」
KP/団子 讃飾
吉野は貴方たちへと穏やかに笑いかけ、自宅へと戻っていく。
ここでは【目星】と【アイデア】を振る事が出来ます。
それぞれ別情報です。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 77 > 成功
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 96 > 致命的失敗
KP/団子 讃飾 出ましたね……
夜船 麻実 出たのう……
光満 十蔵 …………
夜船 麻実 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 18 > 成功
光満 十蔵 CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 22 > 成功
KP/団子 讃飾
ではまず夜船さんは、玄関横、床の間となっている部分に白い紙が一枚貼られているのを見つける。
どうやら和紙でできた紙、半紙のようだ。
KP/団子 讃飾
【※】死者が出るとすぐ、家族の者が床の間に半紙を一枚貼る。
これは神のおそれのためといわれ、
四十九日の法事が終わるまでとらないところが多いようである。
理由としてはこのようなものだが、女性は吉野がいる手前理由を話そうとはしない。
夜船 麻実 ちょいちょい、と十蔵を小突いて無言で指さして教えちゃるか……。
光満 十蔵 ありがとう……。
KP/団子 讃飾
では、夜船さんに導かれてそれを見た光満くんは……
理由までは分からないが、何か良からぬ物なのではないかという想像を働かせてしまう。
先程からずっと、何処となく警戒していただけに、余計に思考が悪い方向へと向かっている気がする。
SAN-1
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 71 → 70
光満 十蔵
「…………」
ぞく、と寒気を感じて紙から視線を外す。
夜船 麻実 「……十蔵?」
佐代子 「あら、大丈夫ですか?」
KP/団子 讃飾
ふたりは、佐代子の声にそちらへと視線を向けるだろう。
そこで目の前の彼女の姿に何か違和感を覚えるが、何かははっきりとしない。
また、同様の違和感を吉野からも感じ取っていたが、それも何かとは明確に言葉にできない。
KP/団子 讃飾
【※】死者なのでふたりとも服を裏返しに着ている。
しかし「死者の村」に足を踏み入れたばかりの「生者」である探索者たちは、まだこの違和感を正しく認識できない。
光満 十蔵 「フ……お構いなく、大丈夫ですよ」
佐代子
「何かあれば言ってくださいね。
……それではどうぞ、お上がりください」
KP/団子 讃飾
夜船さんと光満くんは、そのまま客間へと案内される。
しょっちゅう誰かが迷い込んでくるのだろうか?
やけに綺麗に片付いていると感じた。
客間やお手洗いなどの説明を終えた女性──
烏丸 佐代子は、少しの沈黙の後、申し訳なさそうに貴方たちへ話し始める。
烏丸 佐代子 「実はおふたりに、お願いがあるのです」
夜船 麻実 「おお、何でしょう?」
光満 十蔵 「何かお困りでしょうか?」
烏丸 佐代子
「はい。実は村長──
母は、少し前から寝たきりになり、私も介護をしていたのですが、ちょうど先ほど息を引き取りまして」
夜船 麻実 「なんと……」
烏丸 佐代子
「混乱されてしまうと思って、吉野さんには言えなかったのですけれど」
「この村は、電話もありませんから。
誰かが亡くなった時には、皆へ伝えにいかないといけないのです」
「『一人で行くと亡者が後ろからついてくるので二人で行く』という伝承がありまして。
私ひとりですとどうにも伝えに行けず……」
夜船 麻実 「他にご家族の方はいらっしゃらない、と……」
烏丸 佐代子
「いるにはいるのですが、夫は、集会のため公民館へ出ています。
ちょうど公民館に各家の当主が集まっていますから、そちらに向かってもらいたいのです」
「こんなお願いをして申し訳ないのですが──
夜船さんと光満さんのおふたりで、いってもらえませんか?」
光満 十蔵
「我々二人で?
二人居れば良いのなら、佐代子さんと……例えば私とで、行けばいいのでは」
夜船 麻実
「これ十蔵。
ご母堂がお亡くなりになったばかりなんじゃけぇ、もちとそっとしといちゃった方がええじゃろうが」
小声で窘める
光満 十蔵
「そうは言っても効率的じゃない。
もし客人が来なかったら、どうするつもりだったんだという話になるだろう」
KP/団子 讃飾
ふむ……。
では光満くんは、奥の襖がちいさく開いていることに気が付く。
【目星】をどうぞ。
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 33 > 成功
KP/団子 讃飾
誰かが布団の中で眠っている。
顔に白い布がかけられているその人物は、光満くんの見ている傍から、どす黒く萎み──
ざらざらと、塵のように消えてしまう。
【SANc 1/1d3】
光満 十蔵 CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 26 > 成功
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 70 → 69
KP/団子 讃飾 断る、あるいは代替案を提示するのは賢明ではない、と感じるだろう。
KP/団子 讃飾 【※】村長が死に、クァチル・ウタウスによって不死ではなく塵となった様子。
光満 十蔵 「……待ってくれ、今、ご遺体が……」
夜船 麻実 「うん?」
烏丸 佐代子 「あらあら、御見苦しい姿をお見せしました」
KP/団子 讃飾 佐代子は夜船さんが窺うよりも先に、襖を閉じてしまう。
光満 十蔵
我ながら、随分と怪しんでいるムーブだな。
人間……生者相手じゃないのではないか、と予想するとこうもなるか
夜船 麻実
何となく10年前のお前に性格引っ張られとりゃせんか?
素?
光満 十蔵
どうだろうな。
先程から嫌な予感がしているから、警戒はしているんだろうが。
光満 十蔵
「……いや、何でもないよ麻実ちゃん。
分かりました。我々で向かいましょう」
烏丸 佐代子 「ありがとうございます。とても助かります」
KP/団子 讃飾
ふたりが了承すると佐代子はにこりと笑い、どこからか手書きの地図を取り出す。
どうやらこの村の地図のようだ。
夜船さんと光満くんに見えるように広げ、説明する。
十軒にも満たない家と、村長の家より大きく描かれたひとつの建物。
そこには予想通り『公民館』と記されており
「烏丸」と描かれた家から、数軒民家を挟んだ場所に位置していた。
烏丸 佐代子
「このように進んで……まあ、狭い村なので迷うことはないでしょうが。
おふたりは、今から言うことを”絶対”に守ってくださいね」
夜船 麻実 「ふむ? 聞きましょう」
烏丸 佐代子
「ひとつ、『道中黙ってはいけない』」
「ひとつ、『決して告知しない家へ入ってはならない』 」
「ひとつ、『灯を付けずに伝えにいかなければならない』」
「……以上です。絶対に、守ってくださいね」
烏丸 佐代子
【”絶対”に守ってほしいこと】
ひとつ、『道中黙ってはいけない』
ひとつ、『決して告知しない家へ入ってはならない』
ひとつ、『灯を付けずに伝えにいかなければならない』
KP/団子 讃飾
【※】死者の話なので本来と逆のことを言っている。
喋ると村長の霊が「自分に話しかけられた」と思って会話に参加する。
告知しない家に入ると扉がバレるので入られたくない。
灯をつけると村の綻びがバレてしまうのでつけてほしくない。
KP/団子 讃飾 【目星】または【アイデア】をどうぞ。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 72 > 成功
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 99 > 致命的失敗
光満 十蔵 目が悪い
夜船 麻実
おおう……大丈夫か?
乙……女さんがおらんけえ……どうするかのう……
KP/団子 讃飾
困りますねえ……こうも沢山ファンブルを出されては……
光満くん、飛ばしすぎじゃないですかあ?
光満 十蔵
そうかもしれない……
乙女さん……今頃心配しているだろうな……(現実逃避)
KP/団子 讃飾 夜船さんが成功ですから情報は出しますが、【アイデア】を振っても構いませんよ?
光満 十蔵
振ってみよう……
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 34 > 成功
夜船 麻実 よしよし、ええど十蔵!
光満 十蔵 目が疲れていただけのようだ。
KP/団子 讃飾
では夜船さんと光満くんは
公民館に向かう途中にある一軒に、朱色でバツ印が描かれている家があるのを見つける。
「遠野」と書かれた家だ。
光満 十蔵 「告知しない家、というのはこの家でいいのだろうか」
夜船 麻実 「ほうじゃろうて」
烏丸 佐代子 「ええ、はい。ここは今は誰も住んでいない家ですので」
KP/団子 讃飾
佐代子に尋ねてもそれ以上のことは教えてもらえない。
【※】探索者達の前に迷い込んでしまい、「村人」となってしまった人間の家。
家の奥に外へ出る扉がある。
烏丸 佐代子
SCCB<=80 【光満さんの心理学】 (1D100<=80) > 15 > スペシャル
SCCB<=60 【夜船さんの心理学】 (1D100<=60) > 51 > 成功
夜船 麻実 突然のSダイス威嚇か……??
KP/団子 讃飾 いえそんなまさか!
KP/団子 讃飾
では夜船さんも光満くんも、佐代子の話を聞いていると次のことに気付く。
母親が死んだというのに動揺している様子が見えないのである。
まるで、あらかじめ決められていることのようだ。
光満くんは違和感とそこはかとない不安から、一人家に残している奥様……? の事をふと思い浮かべるだろう。
現状帰る事はおろか、連絡も着かない状況。
以前もそのような事があって、大きな心配を掛けた。
これまでは無事に帰る事が出来たが、果たして今回もそう上手く行くだろうか?
仮にここで息絶えれば、自分も村長のように塵と化して、遺体すら帰ることができないのではないか?
そんな負の連想が止まらない。
SAN-1
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 69 → 68
光満 十蔵
「……要するに決まりを守って、行けばいいんだろう。
より遅くなる前に早く行こう、麻実ちゃん」
夜船 麻実 「おお? 大丈夫か十蔵」
光満 十蔵 「フ……なに、問題はないサ」
烏丸 佐代子 「お疲れのところ大変恐縮ですが、よろしくお願いします」
KP/団子 讃飾
夜船さんと光満くんが了承すれば、佐代子は申し訳なさそうにふたりを送り出すだろう。
外は真っ暗で、心なしか霧がかかっているためか、先ほどより視界が悪い。
『灯を付けずに伝えにいかなければならない』
という約束事のため、手元のスマートフォンを光源として使うことはできない中
貴方たちは公民館へと足を運ぶことになる。
…………
玄関を出たところで、おふたりとも【目星】をどうぞ。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 17 > スペシャル
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 50 > 成功
光満 十蔵
やあ、やっと落ち着いてきた。
これが私の真の実力サ。
夜船 麻実 危機感を持つ事で目が冴えてきたんかのう!
KP/団子 讃飾
夜船さんと光満くんは、玄関口まで見送ってくれた佐代子の違和感にようやく気付いた。
洋服を裏返しに着ているのだ。
白のブラウス、ベージュのロングスカート。
どちらも縫い目やタグがだらりとこちら側へと向いていた。
よく見れば、靴下も裏返しになっている。
どうして今まで気が付かなかったのだろう。
ガラガラ、と引き戸が閉まり、彼女の姿は見えなくなる。
見えなくなっても、その異様な姿がしばらく目に焼き付いたままだった。
【SANc 0/1】
夜船 麻実 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 29 > 成功
光満 十蔵 CCB<=68 【SANチェック】 (1D100<=68) > 11 > スペシャル
夜船 麻実 「衣類が全て裏返し……?」
光満 十蔵
「ふむ……異様だな」
【オカルト】で何か、そういった理由などは分かりはするだろうか。
KP/団子 讃飾
お。いかにもRTA的行動ですねえ。
マイナス補正をかけるか迷いどころですが……この段階ならいいでしょう。
【オカルト】をどうぞ。
光満 十蔵 CCB<=70 【オカルト】 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
光満 十蔵 なあ……??
夜船 麻実 く……ふははっ……笑わせんでくれ十蔵……
KP/団子 讃飾
光満くんいい加減にしてもらえませんかねえ……
おうち帰りたいのは分かりますけど……
KP/団子 讃飾
では光満くんは、佐代子だけでなく吉野も衣服が裏返しだった事に気付く。
やはりそれも理由までははっきりと分からないが
どうにも良くない事を表しているように思えてならない。
普段の貴方ならば、怪異に対するその知識量ではっきりと分かるかもしれない事のはずなのに。
思考にもやが掛かって、情報の引き出しを上手く制御することができないのだ。
村内に漂う霧に呑まれていくような錯覚すら覚える。
SAN-1
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 68 → 67
光満 十蔵 「今思えば、吉野さんも衣服が裏返しだったな……」
夜船 麻実
「え。ほうなん?
何かおかしいとは思っとったが、そういう村の風習でもあるんじゃろうか?」
光満 十蔵
「いや……確かにおかしな事のはずなんだ。
でも、上手く思い出せない……」
夜船 麻実 「十蔵、疲れとるんか? 無理はせんでくれよ」
光満 十蔵
「大丈夫だ。体はこの通り元気なんだがね……。
どうもこの村が肌に合わないようだ」
夜船 麻実
「ほうか……。お前のそういう勘は当たりやすいからのう。
用心していくど。道中黙らんようにもせんと」
光満 十蔵 「ああ……」
KP/団子 讃飾
■02.二人使い
◎村の異変
…………
しん、と静まり返った村は、カラスの鳴き声ひとつすらしない。
先ほどまでは安心する要素だった民家から漏れる灯は、霧のためうすぼんやりとしかうつらない。
KP/団子 讃飾 探索可能箇所[村全体/公民館へ向かう]
夜船 麻実 歩きながら、村全体を見てみるかのう。
光満 十蔵
同じく。警戒しつつ村を観察する。
この不安は見知らぬ土地だから、というのもあるかもしれないからね。
KP/団子 讃飾 では、村全体に【目星】を振る事ができます。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 10 > スペシャル
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 38 > 成功
KP/団子 讃飾
夜船さんと光満くんは、先程おふたりが入ってきた、村の外へと続く道に目が留まる。
手元の地図を見るに、この村唯一の、外へと通じる道だ。
よく確認すれば看板が立てられている。
夜船 麻実 看板を見てみるかのう。
KP/団子 讃飾
村の内部から見える面には特に何も書かれていない。
外側へと回ればそこには【出口】と書かれていた。
【入口】や【ようこそ】といった
外から人を迎える言葉がかかれているなら理解できるが、どうして【出口】なのだろうか?
KP/団子 讃飾
【※】反対の行動をとる死者の村であるため、【入口】ではなく【出口】と記載されている。
ここから出ても死者の村への【入口】のため、この村へと戻ってきてしまう。
「反対の行動を行えば良い」という脱出の際のヒントとなる。
光満 十蔵 「出口、な……。何故なのか……」
夜船 麻実
「看板がひっくり返っとる……わけでもないか。
他に入口を示しとるらしき看板は見るからんしのう」
光満 十蔵 「うむ。何処からの出口なのやら……」
光満 十蔵 生者の国からの出口、とかな……
夜船 麻実 こりゃ。そういう事を言うけえ不安が増すんじゃろうが
高齢の女性 「そうですねぇ……」
光満 十蔵 ともかく、他に目ぼしい物が無ければ公民館へ向かおうか。
KP/団子 讃飾
公民館までの道のりには、数軒の家が立ち並んでいる。
どの家も霧の向こうにやわらかく灯かりがついており
たとえ僅かだとしても、光源を持たない貴方たちの不安を洗い流してくれるような気がした。
KP/団子 讃飾 ★イベント【歩きながらの会話】
KP/団子 讃飾
そしておふたりは、佐代子から言われたきまりを思い出す。
道中、どのような会話をされますか?
夜船 麻実
ほうじゃのう……
「のう十蔵、この雰囲気、昔うちがたでやった肝試しを思い出さんか?」
光満 十蔵 「フ……懐かしい事を言い出すね」
高齢の女性 「あらあら」
KP/団子 讃飾 ここで1d100をどうぞ。
夜船 麻実 1d100 ? (1D100) > 74
光満 十蔵 1d100 (1D100) > 53
KP/団子 讃飾
ふむふむ、ありがとうございます。
続けてください。
夜船 麻実 choice お化けがこわかった お化けはこわくなかった (choice お化けがこわかった お化けはこわくなかった) > お化けはこわくなかった
光満 十蔵
choice お化けがこわかった お化けはこわくなかった (choice お化けがこわかった お化けはこわくなかった) > お化けはこわくなかった
1d4 きょうだい (1D4) > 1
choice 千子ちゃん 百之助くん 一期ちゃん 零ちゃん (choice 千子ちゃん 百之助くん 一期ちゃん 零ちゃん) > 零ちゃん
「私と麻実ちゃん、あと零ちゃん以外は皆怖がってたのを覚えているよ」
高齢の女性 「そうなんですねぇ」
光満 十蔵 「……ん?」
夜船 麻実 「ふふ、零は小さかったけえまだよう分からんかったんじゃろ」
光満 十蔵 「……あ、ああ。千子ちゃんがああいうのに弱かったのは意外だった」
高齢の女性 「そんなことより、早く行きましょうよ」
光満 十蔵 「…………」
夜船 麻実
「ほうじゃのう。
千子も今では怖い物なんてなんもないみたいにしとるが、あれで結構可愛いところがあるもんじゃ」
「……十蔵?」
KP/団子 讃飾
さて……光満くんはお気付きでしょうが
貴方たちが会話をしていると、時折
「あらあら」「そうなんですねぇ」「早く行きましょうよ」
などと女性の相槌が聞こえる。
それは穏やかに、ふたりの会話へごく自然に加わっていた。
おかしい。
この場には今、夜船さんと光満くんのふたりしか存在しない。
隣にいる相手の息遣いしか感じないはずだ。
しかし、声は光満くんの耳元で確かに”する”。
【SANc 0/1】
光満 十蔵
CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 27 > 成功
「いや、何だ。声がするんだ……」
夜船 麻実
「何……?」
あたりを見てみるが……
KP/団子 讃飾
勿論誰も居ない。
夜船さんには、光満くんの言うような声は聞こえていないようですね。
夜船 麻実 聞き耳か……
光満 十蔵 フ、SANが削れそうな技能には失敗する麻実ちゃん……持ってるね。
夜船 麻実 「ふむ……? 誰もおらんし何も聞こえんが……」
高齢の女性 「あらいやだ」
光満 十蔵 「……しっ、今喋ったぞ……」
夜船 麻実
「ええ……?」
十蔵に言われた通り黙ってみるか……。
高齢の女性 「あらあ、もっとお話してくださいよぉ」
夜船 麻実 「!」
KP/団子 讃飾
誰も居ないはずなのに、高齢の女性の声が──
あなた達の耳に息がかかる距離から、残念そうに鳴いた。
【SANc 1/1d3】
夜船 麻実 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 70 > 成功
光満 十蔵 CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 97 > 致命的失敗
光満 十蔵 もう……もう帰っていいだろうか、村じゃなくて、この場から……
夜船 麻実
ま、まて、早まるな十蔵!
SANcじゃけぇセーフじゃろ!(とはいえ4ファン──)
KP/団子 讃飾
SANcは適用外です。失敗の数値を振ってください。
流石に私も少しホッとしましたよお……。
光満 十蔵 1d3 (1D3) > 2
system
[ 光満 十蔵 ] SAN : 67 → 65
[ 夜船 麻実 ] SAN : 76 → 75
夜船 麻実 「い、今のが、そう……か?」
光満 十蔵 「……ああ、麻実ちゃんにも聞こえたんだね。……恐らく……」
KP/団子 讃飾
女性の声に驚きながらも、あなた達は公民館への歩みを進める。
地図の通りに歩けば、道中「遠野」と表札のかかった家を見つけることができる。
他の家は灯がついているが、この家だけは真っ暗で、窓を覗いても中を窺うことはできない。
人の気配も感じないことから、誰も住んでいないというのは本当のようだ。
光満 十蔵 「これが告知しない家か」
夜船 麻実 「うむ。しないというより、できんに近いのうこりゃ」
KP/団子 讃飾
やがて、うっすらと村を覆う霧の中、地図通りの場所にひときわ大きな建物が見えた。
「大きな」とはいっても、この「平屋ばかりが集まる小さな村としては」という規模の建物であり
都会の中では埋もれてしまうくらいの、粗末な公民館である。
窓がないようで光は漏れてないが、玄関はぱっくりと開いている。
夜船 麻実 「……ここか」
光満 十蔵 「本当に人がいるんだろうかね?」
KP/団子 讃飾
■03.公民館
◎逆拍手
…………
公民館に一歩足を踏み入れれば、埃臭さが鼻につく。
靴で床を踏むたびに埃が舞う様子に、村の当主達が集まっているとはとても思えなかった。
左右にいくつか部屋への扉があるが、どれも立て付けが悪くなっているのか開かない。
KP/団子 讃飾
【※】玄関の鍵がひとりでに閉まる。
鍵はかけていないはずなのに、ビクともしない。
(確認しない限り気付かない)
KP/団子 讃飾 【聞き耳】をどうぞ。
夜船 麻実 CCB<=63 【聞き耳】 (1D100<=63) > 57 > 成功
光満 十蔵 CCB<=77 【聞き耳】 (1D100<=77) > 100 > 致命的失敗
KP/団子 讃飾
あの……そう、ですね……
ファンブルコンプリート、おめでとうございます…………
光満 十蔵 うむ……ありがとう…………
夜船 麻実 ほんまに大丈夫か? お祓いするか?
光満 十蔵 10d100 助けてくれ…… (10D100) > 503[51,41,51,64,16,57,3,80,49,91] > 503
KP/団子 讃飾
あっ しれっとクリティカルしてるじゃないですかあ!
それをメインで出してくださいよ!
光満 十蔵 フ……こればかりは私に言われても困る
KP/団子 讃飾
突如、賑やかな話し声、笑い声が聞こえてくる。
それは廊下の突き当たり、正面にある部屋からだ。
例えるなら親戚の集まりのような、談笑する声。
先ほどまではしんとしていた建物の中に
まるで「日常」を模した存在がそこにいるかのような、笑い声がこだまする。
【SANc 0/1】
光満くんは固定で+1減少してください。
夜船 麻実 CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 52 > 成功
光満 十蔵 CCB<=65 【SANチェック】 (1D100<=65) > 61 > 成功
system
[ 光満 十蔵 ] SAN : 65 → 64
[ 夜船 麻実 ] SAN : 75 → 74
光満 十蔵 「っ、なんだ、人が居たのか……」
夜船 麻実 「ほりゃそうじゃろうて……」
KP/団子 讃飾
奥の部屋へと続く、ふすまの前に立つ。
談笑は未だに聞こえている。
時と場合によっては、なんとも平和の象徴に感じられるようなそれに、今は恐怖ばかりが膨らむ。
貴方たちは、「村長が死んだ」ことを伝えるために、ふすまを開ける。
──────瞬間。
話し声は、笑い声は、水を打ったようにぴたりと止まった。
部屋の中は真っ暗だった。
どこまでも深く、暗く沈んでいく底なし沼のような黑。
どろりとその色が自らの身体にまとわりつくような錯覚に陥る。
自身の、そして親戚の荒い呼吸と、うるさく鳴る鼓動だけが、確かにここに立っていることを知らせてくれる。
夜船 麻実 「誰もおらん……!?」
光満 十蔵
「こんな場所に人がいる……あるいはいたのかい?
やむを得んだろう、明かりは……」
堪らずスマートフォンに触れようとするが……
KP/団子 讃飾 何故か電源が落ちているらしく、スマートフォンが使えない。
夜船 麻実 なんと……
KP/団子 讃飾 【目星】をどうぞ。
夜船 麻実 CCB<=88 【目星】 (1D100<=88) > 68 > 成功
光満 十蔵 CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 24 > 成功
KP/団子 讃飾
部屋の中央に、ぶらん、と。
おふたりとも、小さく揺れる紐を見つけるだろう。
部屋の照明に繋がっている紐だということを理解する。
あれを引けば、電気が通っているのならば照明がつくだろう。
光満 十蔵
「……く、スマホの電源がつかない。
ともかく電気を……」
紐を引こう。
KP/団子 讃飾
あなた達はだだっぴろい、和室の真ん中に立っていた。
それを囲むように、十人ほどの男性が床に正座をしている。
年齢にバラつきはあるが、ほとんどが四十代以上の中年男性だ。
“それら”が血走った目をぎょろりと、眼球が飛び出さんばかりに見開いて、ふたりを見上げている。
真一文字に結んだその口を、一斉に三日月のように持ち上げて、そして──
全員が、両の手の甲を激しく打ち付けて、拍手を始めた。
夜船 麻実 「な、なんじゃ……!?」
光満 十蔵 「逆拍手……明らかに様子がおかしい……!」
KP/団子 讃飾
ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち。
ぱちぱちぱちぱちぱち。
狂ったように裏手で拍手を続ける。
その音に笑い声が混じる。
からからと大口をあけて、よだれを垂れ流して。
身をよじらせて、それでも拍手は止まない。
異様な光景に、動けなくなる。
少しずつ、この村に来てからの確かにあった違和感が
ここでようやく現実感をもって襲ってくる。
【SANc 1/1d3】
夜船 麻実 CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 49 > 成功
光満 十蔵 CCB<=64 【SANチェック】 (1D100<=64) > 65 > 失敗
夜船 麻実 ああ、いちたりん……!
光満 十蔵 悉く……だな
光満 十蔵 1d3 (1D3) > 1
system
[ 光満 十蔵 ] SAN : 64 → 63
[ 夜船 麻実 ] SAN : 74 → 73
夜船 麻実 いや、しかし実質成功! えらいど!
KP/団子 讃飾
足が畳に縫い付けられたように動けずにいる夜船さんと光満くんは
ふと、部屋の奥に視線を向ける。
光満 十蔵 「体が、……ん?」
KP/団子 讃飾
そこには、棚の上に恭しく飾られた、人間を模したような像があった。
小さな子供くらいの大きさのその像は、千年もたったミイラのようにひからびてシワだらけだった。
髪の毛が一本も生えていない頭にも、骸骨のように細い首の上についている目鼻立ちのない顔にも、無数の網目状のすじがついていた。
体は一度も呼吸をしたことがないシワだらけの中絶胎児のようだった。
先端に骨のようなかぎ爪のついている管(くだ)状の腕は
まるで永遠の手探りをしている形で強直しているかのように、前に突き出されたままになっていた。
両足はきつく引き寄せられたような形になっていて、腕と同じように硬直して動かない。
それが、貴方たちの目の前で、ず、ず、とゆっくりと動いていた。
夜船 麻実 「ひっ……う、動いとる……!」
光満 十蔵 「何だ、あれは……」
KP/団子 讃飾
ふたりが見ている前でそれは、拍手を鳴らし続ける男たちに近づき、僅かに触れたかと思うと――
みるみるうちに、男たちはどす黒く萎み、言葉も出せぬうちに、真っ黒な塵となって崩れていく。
光満 十蔵 「塵……村長の死体と同じだ……」
夜船 麻実 「え……?」
KP/団子 讃飾
塵を歩むもの――
クァチル・ウタウスを目撃した夜船さんと光満くんは
【SANc 1d6+1/1d20+1】
※固定値は塵になる人間を見たことによる減少。
夜船 麻実 CCB<=73 【SANチェック】 (1D100<=73) > 95 > 失敗
光満 十蔵 CCB<=63 【SANチェック】 (1D100<=63) > 18 > 成功
光満 十蔵 あ、麻実ちゃん……!
夜船 麻実 ま、まだ、まだわからん……
夜船 麻実 1d20+1 (1D20+1) > 13[13]+1 > 14
KP/団子 讃飾 わーーっ!?
光満 十蔵 フ……白々しすぎていっそ清々しいね、讃飾ちゃん……
光満 十蔵 1d6+1 (1D6+1) > 6[6]+1 > 7
夜船 麻実 十蔵も最大値──
system
[ 夜船 麻実 ] SAN : 73 → 59
[ 光満 十蔵 ] SAN : 63 → 56
KP/団子 讃飾
あーあ……お二人とも不定ですねえ……。
まずは【アイデア】をどうぞ。
夜船 麻実 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 65 > 成功
光満 十蔵 CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 7 > スペシャル
KP/団子 讃飾
はい。
綺麗に一時的狂気と不定の狂気を併発しましたね……。
したい狂気があればどうぞ。
光満 十蔵
フフ……とりあえず片方でも動けなくなるのは困るな……。非力ゆえな……。
ということで一時的発狂の方は、二人で逃げ出したいところだ。
KP/団子 讃飾
2.パニック状態で逃げ出す ですね。
どちらが先に解除されるかだけ、1d100で決めましょうか。
夜船 麻実 1d100 (1D100) > 73
光満 十蔵 1d100 (1D100) > 18
KP/団子 讃飾
では光満くんから解除されるということで。
不定の狂気はどうしますか?
夜船 麻実 潔く、1d10を振るかのう……。
光満 十蔵 うむ……。
夜船 麻実 1d10 (1D10) > 4
光満 十蔵 1d10 (1D10) > 4
KP/団子 讃飾 4.奇妙な性的嗜好(過剰性欲、奇形愛好症など)
夜船 麻実 かじょうせいよく。いつもの十蔵では?
光満 十蔵
フ……万年不定の狂気だった?
確かに乙女さんを狂おしいほど愛していると言っても足りないくらいだがね……
夜船 麻実
じょ、冗談じゃよ……
ここはあれじゃないか、あの、庭師の狂気の……のう?
KP/団子 讃飾 そうですね! ちょうどよくHO1とHO4……!
KP/団子 讃飾
夜船さんは……
『死体愛好。
その場に死体がある場合はそれに対し、またそこに死体が無ければ自身が目撃したあらゆる死体に対して固執し、妄想を駆り立てる。
あなたは死体に対して異常なまでの興奮を覚える。』
夜船 麻実
1d10 ヶ月 (1D10) > 8
長……来年まで持ち越すんかこれ
KP/団子 讃飾
ふふ……そして光満くんは……
『植物愛好。
あなたは植物を過度に愛し、そしてそうしたものを見た時に酷い興奮を覚える。
知的好奇心からか、単なる愛故かあなたには解らない。
あなたは植物を傷つけられる事が耐えられない。
植物を手放すことが出来ない。』
光満 十蔵
1d10 ヶ月 (1D10) > 3
ふむ……これは中々……
夜船 麻実 死体愛好じゃったらこのミイラにも興奮するか……?
光満 十蔵 精神分析の素振り──
KP/団子 讃飾
そのミイラのような存在は、ず、ず、と。
ゆっくりだが確実に、貴方たちに近付いてくる。
光満 十蔵 「あ……に、逃げ……、逃げよう、麻実ちゃん……!!」
夜船 麻実 「干乾びた胎児が……あ、あ、あぁ……!?」
KP/団子 讃飾
◎クァチル・ウタウスからの逃走
開始です。
KP/団子 讃飾
■探索者が出来る行動
・ここからどこへ行きたいか、何をしたいかを宣言してもらう。
・1つ行動するごとに、クァチル・ウタウスが探索者達に近づく。
(2人まとめて1行動とします)
→DEXが低い探索者と、クァチル・ウタウスのDEXでKPがシークレット対抗ロールを行う。
・クァチル・ウタウスが対抗ロールに2回成功すると
次の探索者の行動後に1d2で対象を決定し<タッチ>で攻撃をしてくる。
<回避>に失敗した場合、触れられた探索者は塵となる。
KP/団子 讃飾
貴方たちはパニックになって、足を縺れさせながらも公民館の外へ逃げ出す事に成功する。
さて、何処へ行きますか?
夜船 麻実 パニックじゃけぇ……とにかく村から離れようとするんじゃないか?
光満 十蔵 麻実ちゃんの手を引いて無我夢中で走るぞ
KP/団子 讃飾
わかりました。
▼『出口』から外へ出ようとする
貴方たちは『出口』という看板が掲げられた、村の外へ続く道へと走りだす。
しかし、見えない壁に遮られているかのように、看板から先に進むことができない。
森が、貴方たちがここから出ることを阻むように蠢いているように感じる。
【SANc 1/1d2】
夜船 麻実
CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 71 > 失敗
1d2 (1D2) > 1
system [ 夜船 麻実 ] SAN : 59 → 58
光満 十蔵 CCB<=56 【SANチェック】 (1D100<=56) > 48 > 成功
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 56 → 55
夜船 麻実 「っう、あ、あ、どうして出られんのんじゃ!?」
光満 十蔵
「ああ……木々に手を伸ばそうとしても届かないなんて……!
ぁ、あぁ、なぜ、このような仕打ちを……っ」
KP/団子 讃飾
では、ここで光満くんの一時的狂気が解除されます。
ここから外に出ることは難しい。
という事に気付いて良いだろう。
光満 十蔵
「……ああ、駄目か。此処からは逃げられない……
先に手酷く裏切ったのは、私の方だものなあ……」
麻実ちゃんに【精神分析】を試みる。
KP/団子 讃飾
回復は一時的と不定の両成功時でも1d3とします。
【精神分析】どうぞ!
光満 十蔵
CCB<=81 【精神分析:一時的】 (1D100<=81) > 7 > スペシャル
CCB<=81 【精神分析:不定】 (1D100<=81) > 9 > スペシャル
夜船 麻実 えらい!!!!
光満 十蔵
フ……私にかかればこのくらいはな……。
何より麻実ちゃん相手なのだから。
夜船 麻実 「ほうか、ほうか、あの胎児から逃げたらいけんかったんじゃ……」
光満 十蔵
「フ……まあ待つんだ麻実ちゃん。
先程あの化け物に触れた人たちがどうなったか、あなたも見ただろう?」
夜船 麻実 「十……蔵……」
光満 十蔵
「麻実ちゃんが目の前で塵になられるのは嫌だな。
貴方が命を自ら粗末にするような真似をする姿も、見たくない」
「落ち着いて、この村から出る方法を探そう。
そうすれば私もゆっくり、植物を愛でる事ができる、フフ……」
夜船 麻実
「う、む……
……うむ! ほうじゃの! やはり十蔵の勘は最初から正しかったんじゃ」
このセッション限りじゃろうけえ気休めにしかならんが……
十蔵の不定に【精神分析】を振ってもええじゃろうか?
KP/団子 讃飾
はい、構いませんよお!
そしてそれが終わったら光満くんも回復値をダイスロールしてくださいね。
夜船 麻実 CCB<=61 【精神分析】 (1D100<=61) > 8 > スペシャル
光満 十蔵 麻実ちゃん……!
夜船 麻実 ふふ、これでこそ親戚じゃろう?
KP/団子 讃飾 ではお二人とも、回復値1d3をどうぞ。
光満 十蔵 1d3 (1D3) > 1
夜船 麻実 1d3 (1D3) > 2
system
[ 夜船 麻実 ] SAN : 58 → 59
[ 光満 十蔵 ] SAN : 55 → 57
KP/団子 讃飾
SRESB(3-14) クァチル・ウタウスと夜船さんのDEX対抗 (1d100<=-5) > 自動失敗
では、次はどちらへ向かいますか?
夜船 麻実
「ほうよ、植物は家帰ってからにしんさい。
お前のその性癖に付き合えるのは、乙嗣さんくらいじゃろうけえ」
KP/団子 讃飾 乙……嗣さん?
夜船 麻実 あっ
光満 十蔵 フ……麻実ちゃんに個人情報を漏洩されがちだな……
KP/団子 讃飾
ええっ。妙だなぁとは思ってましたけど、何で隠してたんですか!
そういうの、開けっ広げにするタイプだと思ってましたよお!
光満 十蔵
フフ……私は一向に構わなくても、彼にとって良いとは限らないからね。
(開けっ広げ……)
光満 十蔵
「……う、うむ……。
えっと……そうだな、荷物、荷物は無事だろうか……」
大体手に持ってはいるだろうが……
少し照れ臭そうに、村長宅へ向かう。
KP/団子 讃飾
貴方たちはクァチル・ウタウスと出くわす事無く、村長の家へ行く事ができるだろう。
▼適当な家に駆け込む、村長の家に行く等
貴方たちは村長の家に駆け込む。
そこには、ざらざらとした黒い塵の山があるだけで、他には誰も、何もなかった。
先ほどまでついていた、あたたかな家庭を象徴する照明は落ち、真っ暗な廃屋が広がるだけだ。
綺麗だったはずの部屋の中が、荒れた部屋になり果てている。
客間に置いていた自分の荷物はそのままあり、持っていくことはできるだろう。
【SANc 0/1】
夜船 麻実 CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 58 > 成功
光満 十蔵 CCB<=57 【SANチェック】 (1D100<=57) > 14 > 成功
KP/団子 讃飾
SRESB(3-14) クァチル・ウタウスと夜船さんのDEX対抗 (1d100<=-5) > 自動失敗
さて、次はどうしますか?
夜船 麻実
「これで帰る準備はばっちりじゃ。
じゃが、どうやって出るんじゃろうかのう」
「【出口】からは出られんかったという事は、どこかに【入口】でもあって
そこから出られる……とかか?」
光満 十蔵
「ああ……もしかしたら、何もかも、逆なのかもしれないよ」
「佐代子さんの言っていた、約束も、全部な……」
夜船 麻実 「つまり、告知しない家に入ってもええ、という事か」
光満 十蔵 「恐らくね。『遠野』さんの家へ行ってみる価値はあるだろう」
KP/団子 讃飾
では、今回もクァチル・ウタウスからの魔の手を逃れて
道中見つけた「遠野」の家へ向かう事だろう。
▼「遠野」の家に行く
地図の通りに向かえば、「遠野」と表札のかかった家を見つけることができる。
人の気配を感じないことから、誰も住んでいないというのは本当のようだ。
『決して告知しない家へ入ってはならない』という約束を思い出す。
その約束も、今となっては守るべきものだとは思わないだろう。
夜船 麻実 「……入るか」
光満 十蔵 「ああ」
KP/団子 讃飾
家の中に足を踏み入れれば、村長の家と比べると酷く狭い、家というよりは小屋のような場所だった。
長い間誰も生活をしていないような部屋には、カビの生えた布団と、朽ち果てた木製の机が置かれている。
その机に、埃のつもった手帳が置かれていることが分かった。
また、入口と真逆の壁に、なにか大量の紙がべたべたと貼り付けられていることに気が付く。
KP/団子 讃飾
探索可能箇所[手帳/奥の壁]
※調べるたびに1行動消費する
光満 十蔵 PLとしては奥の壁に行きたいだろうが、PCとしてはまあ、手帳が気になるところだね。
夜船 麻実 ええど、調べようで!
KP/団子 讃飾
▼手帳
かつては使っていた人間がいたのであろう、すっかり朽ちて今にも崩れそうな机の上にある手帳を手に取る。
劣化により紙同士がくっついてしまっており、ほとんどのページが読めなくなっているが
かろうじて読めるページにはこのように書かれていた。
KP/団子 讃飾
【二人使い(ふたりづかい)】
死亡の知らせを告げて回る使者。
その名の通り、二人が一組となって行くところからいう。
弔いのある家を当家と呼んだ。
死者の出たことを、当家から寺や親戚に知らせる走り使いは一人で行くものでないといった。
走り使いは近所の者が二人で、当家に近い親類から、遠い親戚へと順に知らせて行く。
電話も車もない時代に知らせることだけでも大変だった。
死者が出るとすぐ、家族の者が床の間に半紙を一枚はる。
これは神のおそれのためといわれ、四十九日の法事が終わるまでとらないところが多いようである。
また、使いの者は『道中口を開いてはならない』、『決して告知する家へ入ってはならない』等々の様々な縛りがあるそうだ。
他には、『昼間であっても必ず提灯を持つ』という伝承がある地域もある。
【逆拍手(裏拍手)】
拍手の音は、その場から魔を遠ざける力があるという話がある。
神社では神事の際に柏手(かしわで)を打つが、これは奉られている神様への日頃の感謝を示すために行われている。
つまり、拍手は縁起の良いことだ。
その逆である「逆拍手(裏拍手)」は忌み事を意味し、死人がする拍手とも言われている。
KP/団子 讃飾
「手の甲で打つ拍手」、「約束事と真逆の内容」……。
それら全てが、この村の異様さを物語っていた。
【SANc 1/1d2】
光満 十蔵 CCB<=57 【SANチェック】 (1D100<=57) > 20 > 成功
夜船 麻実
CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 78 > 失敗
1d2 (1D2) > 1
system
[ 光満 十蔵 ] SAN : 57 → 56
[ 夜船 麻実 ] SAN : 59 → 58
KP/団子 讃飾
手帳にはさらに【目星】または【図書館】を振る事が出来ます。
どちらを振っても同じ情報です。
夜船 麻実 CCB<=71 【図書館】 (1D100<=71) > 1 > 決定的成功/スペシャル
光満 十蔵
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 81 > 失敗
CCB<=94 【目星】 (1D100<=94) > 40 > 成功
KP/団子 讃飾 わ、わー!! 夜船さん、クリチケをどうぞ!
system [ 夜船 麻実 ] クリチケ : 0 → 1
KP/団子 讃飾
では夜船さんと光満くんは、手帳のカバーを捲ってみることだろう。
そこには、「はやくにげろ。おれはもう”村人”になってしまった」
という走り書きがあることに気が付いた。
夜船 麻実 やっとクリティカルが出たのう……
光満 十蔵 うむ……1クリとはかっこいいね、麻実ちゃん
光満 十蔵 「……あの化け物に捕まったら、死人として村人の仲間入り、と言うことか」
夜船 麻実
「ほうじゃろうて……。
これを遺してくれた人の為にも、早よ逃げんとのう」
奥の壁を見よう
KP/団子 讃飾
SRESB(3-14) クァチル・ウタウスと夜船さんのDEX対抗 (1d100<=-5) > 自動失敗
クァチル・ウタウスがやってくる気配は、まだ無さそうだ。
▼奥の壁
部屋の奥の壁に近づくと、大量に貼り付けられた紙の正体が明らかになる。
それは、大量のお札だった。
同じ札はひとつとしてない。
様々な紋様、言語がかかれたお札が、壁一面を覆い隠すように無造作に、悪意にまみれた貼り方をされている。
夜船 麻実 「私でもこりゃ分かるで。見るからに怪しい」
光満 十蔵
「うむ……。一思いに剥がしてしまおう」
袖を伸ばして、直接触れないようにお札を剥がす。
KP/団子 讃飾
お札は劣化しており、剥がす度に塵のようになっていく。
どれだけ剥がしただろうか。
やがてあらわれた壁は、壁ではなく、引き戸の取っ手のついた扉であった。
そしてその取っ手の上には、【入口】と小さく書かれていた。
光満 十蔵
「フ……麻実ちゃんの読み通りだな。
ここが【入口】という名の出口だろうサ」
夜船 麻実 「うむ、出ようで十蔵!」
光満 十蔵 扉を開けよう。
KP/団子 讃飾
SRESB(3-14) クァチル・ウタウスと夜船さんのDEX対抗 (1d100<=-5) > 自動失敗
■04.エンディング
引き戸を開けると、そこは──
夜船さんと光満くんが元いた道路だった。
目の前には、ふたりが乗ってきた車が、さも当然のように存在している。
スマホを確認すれば22時少し前で、森の中に入る前と同じ時刻だ。
光満 十蔵 「時間が経過していない……」
夜船 麻実
「化かされとったんかのう……。
一刻も早よ此処から離れたいところじゃが、車は動くじゃろうか……」
KP/団子 讃飾
車のキーを捻れば、故障なんて最初からなかったようにエンジンがかかるだろう。
あれは、悪い夢だったのか?
振り返ってみても、遠くに灯が見えることはない。
ただ最初と同じ、心地よい風が頬を撫ぜる。
夜船 麻実 「ふう、車も問題なく動いて良かったで」
KP/団子 讃飾
そのうち電波も繋がるようになり
電話なりメールなりで連絡を取る事もできるようになるだろう。
光満 十蔵
「まったくだ。乙嗣さんにも連絡がついたよ。
これで安心して帰れそうだ」
KP/団子 讃飾
不可思議な体験をした貴方たちは、車に乗り込み、帰路につく。
さて、いつのまに設定が変わっていたのか
カーラジオから流れてくる活舌の良い声に、ふたりは自然と引き寄せられる。
KP/団子 讃飾
【ラジオの心霊コーナー】
ある所に、1組のカップルがいた。
そのカップルはドライブ中のお遊びがてら、心霊スポットにいくことになった。
しかし、心霊スポットについた時に彼女と口論になり
彼氏は心霊スポットに彼女を置き去りにして帰っていった。
数分後、「この時間にひとりで心霊スポットにいるのはヤバイよな……」
と思い直した彼氏は、置き去りにした心霊スポットに戻った。
そこには、まだ彼女がいた。
何とか和解して一緒に帰ろうということになった。
その帰り道、一人の少年がこっちに手を振っていた。
けれど"手のひら"ではなく、"手の甲"で手を振っているのである。
彼女は「こんな時間に一人でかわいそう。乗せてあげようよ」と言った。
彼氏は「ダメだよ、逆の行動をしている者はこの世の人間じゃないんだ」と教えてあげた。
「へー、すごーい!!」と彼女が拍手をする。
その手は、手の甲を打ちつけていた。
KP/団子 讃飾
「きゃー! これは怖いですね~!?」
という、女性パーソナリティの怖がる声が聞こえる。
番組はそのまま別の話題へと移り、貴方たちが運転する車は、郊外へと入っていくのだった。
…………
「村ホラーRTA」 和菓子刑事仮想卓
■END-A:不老不死は未だ叶わず
夜船さん、光満くん、両生還でシナリオクリアです。
お疲れ様でした!
夜船 麻実 ようやった! お疲れ様でした!
光満 十蔵 フ……お疲れ様でした。
KP/団子 讃飾
●SAN報酬
・生還→1d10
■シナリオ背景
クァチル・ウタウスを信仰する村。
既に全員死んでいる。
死者のまま生きていた時と同じように生活を続けている。
現村長が不死を望み、クァチル・ウタウスを呼び出そうとしていた時間軸を永遠に繰り返している。
村の者達はたまに迷い込んだ者を「村人」に加え、このループを抜け出そうとしている。
迷い込んだ者たちは等しく、「二人使い」を頼まれ
クァチル・ウタウスを崇拝する男たちが集まる公民館へ向かわせられる。
しかし、彼らは毎度、クァチル・ウタウスに触れられ塵になってしまう。
「二人使い」と「逆拍手」がでてくる。こわいね。
───────
■登場神話生物
・クァチル・ウタウス
(マレウス・モンストロルム P158)
STR12 CON20 SIZ6 INT19 POW35 DEX3
移動:特殊 武器:タッチ(自動成功)ダメージ:即死
装甲:すべての物理的な攻撃、魔術的な攻撃から影響を受けない
呪文:生、死、時間、老化などに関係あるものが含まれている
正気度喪失:1d6/1d20
───────
夜船 麻実 DEX3……逃走自動成功じゃったんか
光満 十蔵 フフ、余裕だったね。
KP/団子 讃飾
■不定の狂気
【夜船さん】
4.奇妙な性的嗜好(過剰性欲、奇形愛好症など)
→死体愛好 8ヶ月
【光満くん】
4.奇妙な性的嗜好(過剰性欲、奇形愛好症など)
→植物愛好 3ヶ月
…………
■成長
・今回は最大5回までの計上
・90超え技能 SAN2d6回復
・95超え技能 余った数値は別の初期値でない技能に振り分け可
・クリチケは1d10成長 1クリのクリチケが残っている場合は+1d3
【夜船さん】
目星4
聞き耳1
図書館1
機械修理1
精神分析1
心理学1
クリチケ1
【光満くん】
目星5
精神分析2
心理学1
夜船 麻実 お、技能集計ありがたい!
光満 十蔵
フ、ありがとう、讃飾ちゃん。
早速振ってくるとしよう。
KP/団子 讃飾 いえいえ~どうぞ!
夜船 麻実 1d10 生還SAN回復 (1D10) > 2
system [ 夜船 麻実 ] SAN : 58 → 60
光満 十蔵 1d10 生還SAN回復 (1D10) > 7
system [ 光満 十蔵 ] SAN : 56 → 63
夜船 麻実
4B100>88 【目星】 (4B100>88) > 41,79,65,20 > 成功数0
1B100>63 【聞き耳】 (1B100>63) > 58 > 成功数0
1B100>71 【図書館】 (1B100>71) > 43 > 成功数0
1B100>60 【機械修理】 (1B100>60) > 42 > 成功数0
1B100>61 【精神分析】 (1B100>61) > 20 > 成功数0
1B100>60 【心理学】 (1B100>60) > 92 > 成功数1
1d10 (1D10) > 5
1d10 クリチケ (1D10) > 4
心理学 60→65
精神分析 61→65
出目が全体的に良かったのう!
私は以上じゃ!
光満 十蔵
フ……では次は私だね。
5B100>94 【目星】 (5B100>94) > 36,35,87,76,24 > 成功数0
2B100>81 【精神分析】 (2B100>81) > 39,94 > 成功数1
1d10 (1D10) > 6
1B100>80 【心理学】 (1B100>80) > 18 > 成功数0
精神分析 81→87
以上だね。お疲れ様。
KP/団子 讃飾
成長お疲れ様でした!
今回は突然の呼びかけにお集まりくださって、本当にありがとうございます!
夜船 麻実 こちらこそ楽しかったで、ありがとうのう!
光満 十蔵
フ……讃飾ちゃんこそお疲れ様。
また機会があればいつでも呼んでくれ。
KP/団子 讃飾
はい! また遊んでくださいね!
それでは、こちらは自由解散といたします。
夜船 麻実 お疲れさん!
光満 十蔵 うむ。ではまた。
KP/団子 讃飾 はい、失礼いたします!