KP
クトゥルフ神話TRPG
【村ホラーRTA】
KP
■あらすじ
ニコさんとマイさんはふたり、休日を利用して骨董市に出かけていた。
その帰り、乗っていた車が動かなくなってしまう。
電話も通じず路頭に迷っていると──
ふと、村が見えた。
開始即見知らぬ村に迷い込む──村ホラーRTA!
■シナリオ傾向
2PL/新規・継続問わず/村ホラー
・使用:基本ルールブック6版
・参考:マレウス・モンストロルム(なくてもセッション可能)
・タイプ:探索中心
・舞台:現代日本
・人数:2人
・戦闘:なし
・発狂率:中
・ロスト率:低
・プレイ時間:1時間
・PL難易度:★★☆☆☆
・KP難易度:★★☆☆☆
・推奨技能:基本探索技能
※神話生物の独自解釈が含まれます。
KP
それではおためし卓 ニコマイ班
「村ホラーRTA」
セッションを開始いたします。
KP
けみかえる
PC
ニコさん
マイさん
PL
空代さん
とふ太郎さん
よろしくお願いいたします!
マイ よろしくお願いします
ニコ 宜しくお願いします。
KP
KP 【導入】
KP
■01.導入
◎帰り道、闇に呼ばれ
KP
…………
その日は天気もよく、真夏にしては心地よい風が吹く、過ごしやすい一日だった。
ニコさんとマイさんはふたり
休日を利用して骨董市に出かけていた。
それぞれの自宅からは少し離れた場所だが
マイさんが動画投稿の為の良いロケーションもあるとのことで
車を出して遠出をしたのである。
和気藹々と会話をしながら、出品者と交渉をしたり、真贋を見極めたりするだろう。
そうですね、まずは運試し。
掘り出し物が見つかるかどうか【目星】や【幸運】を振ったり
【歴史】や【製作(古美術修繕)】などを振ってその真贋を見極めたりすることができます。
マイ 「なんか怪しいものがいっぱいあってよくわかんないな」
ニコ 「わ~やっぱこっちまで来ると色々あるねぇ」
マイ CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 85 > 失敗
ニコ CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 46 > 成功
マイ 「やっぱりガラクタにしか見えないわ」
ニコ 「あ、面白そうなのがあるよマイちゃん」
マイ 「お、何々なんかいいもん? 」
KP
マイさんもニコさんの方へ視線を向けることができる。
ニコさんはどのような物を見つけただろうか?
希望する物があればお土産として購入する事ができます。
店主
「おっ、お兄さん、お目が高いねえ!」
choice[サムライが使ってた模造刀,ニンジャが遺したクナイ] (choice[サムライが使ってた模造刀,ニンジャが遺したクナイ]) > ニンジャが遺したクナイ
「これはナントカハンゾーが実際に使ってたクナイ! と言われてるものだよ!」
マイ 「あやしっ、ニコこれ買ってくの?」
KP
店主は意気揚々と一本のクナイを見せてくる。
ところどころ錆びついていたり傷がついていたりするが、それが逆に本物らしさを醸し出している
……かもしれない。
ニコ 「ナントカハンゾーですかあ、あははおじーちゃん怒りそうだなー」
マイ 「じいさんに見せたらなんて言われるんだ」
KP この品物に対して【歴史】や【製作(古美術修繕)】を振ることができます。
ニコ CCB<=80 【歴史】 (1D100<=80) > 60 > 成功
KP
ではニコさんは、これは真作だ……! と確信するでしょう。
ナントカハンゾーは江戸時代に活躍した義賊的な忍者である。
弱きを助け強きをくじく姿勢から、歴史的人物として好む者も多いことを知っている。
店主
「この世に何本と無い、苦労して手に入れた一本だよ!
価値が分かる人の手に渡ると嬉しいねえ」
マイ 「本物?マジ?」
ニコ 「わー、そうなんですかぁ。せっかく出会ったのも縁っていうし、じゃあ買っちゃおうかなあ。おいくらですか?」
マイ 「まあいいか、確かにちょっと面白いし」
ニコ 「掘り出し物ってやつかもだよ~」
店主
5d10 千円 (5D10) > 25[7,3,4,7,4] > 25
「2万5千円でどうだい!」
マイ
ニコ 「あ、じゃあ買えるかな。それでお願いします」
マイ (ニコ!値切れ!今ここで使うべきスキルがあるだろお前には!)
店主 「まいどありーっ!」
KP
店主はいそいそとクナイを箱に入れると、袋に入れてニコさんに渡してくるだろう。
品物が売れてとても嬉しそうだ。
ニコ
「よかったねぇ、多分本物だよ~ふざけたもの買って、とかおじーちゃんは言うかもだけど」
(※どちらかというと値切らなかったことを怒られます)
マイ
「うん・・・まあいっか、よかったな」
「これじゃあたし何のために付いてきたんだかだな」
ニコ 「うん。とりあえず何も買わなかった、ってことは無くなったしねぇ。他を買うお金の余裕なくなったけど……」
マイ 「次は値切れ!!!言い値で買うな!!!」
ニコ
「? マイちゃんが一緒だとたのしいよ~」
「あっそうだった」
マイ
「ありがと!」
「買うもんなくなったならさっさと行こうや、怪しいもん見すぎて目が変になってきた」
ニコ 「値切るのはつい忘れちゃうんだよね……気を付けるねぇ」
KP
一通り骨董市を見終わったお二人は
その場を少し離れ、清流のある開けたロケーションの場所へと移動するだろう。
本日はマイさんの動画撮影も兼ねている。
晴天と、青空を移す河原をバックに、全身を目いっぱい使って踊ることができるだろう。
マイ 「おーいい撮影スポットじゃない?」
KP マイさんは【芸術(ダンス)】を振る事ができます。
マイ CCB<=65 【芸術(ダンス)】 (1D100<=65) > 22 > 成功
ニコ 「そうだね、マイちゃん今日の格好ぴしってしているから、凄く映えそう」
マイ 「ニコ撮影よろしく」
ニコ 「はぁい」
KP
マイさんは本日も絶好調の様子だ。
しなやかにステップを踏み、陽光を浴びてきらめいている。
動画撮影……【写真術】を振ることができます。
ニコ CCB<=40 【写真術】 (1D100<=40) > 45 > 失敗
マイ 「どう?…なんかブレてない?」
ニコ (わーやっぱきれーだなー)
KP
おしい……!
では、いつもと違うロケーションでカメラワークなどが少々難しかったようだが
マイさんの魅力を存分に残すことはできたようだ。
ニコ 「えっあ、ごめん。ちょっと光の入れ方難しかったかな、うーん」
マイ
「ニコ、顔がゆるい。そんなだから露店のおっちゃんにナメられるんだよ」
「まあでもこんなもんでしょ、ありがとね」
ニコ
「ナメられてたかな? まあ俺元々こういう顔だし……あといまはマイちゃんの踊りきれいだから、余計ゆるくなっちゃったんだとおもうよ~」
「どーいたしまして!」
マイ 「あたしの踊りが綺麗なのは当然よ!」
ニコ 「いつも完璧! だもんね!」
KP
さて、掘り出し物をお土産として入手し、本日も素晴らしい踊りを動画に収めることができたニコさんとマイさん。
久々に楽しい一日を過ごしたと、充実した気分のまま近くの町で夕飯を済ませ、片方が運転する車で帰路を進んでいると――
突然、車のエンジンがかからなくなる。
何度キーを回しても、すぐに車は静かになってしまう。
ニコ 「あれ、困ったな」
マイ 「ちょっとこんなところで故障?」
KP
まず車に対して、【機械修理】または【電気修理】を振ることができます。
初期値は20と10です。
マイ 1d100 (1D100) > 37
ニコ CCB<=20 【機械修理】 (1D100<=20) > 52 > 失敗
KP
では、素人ではどうしようもないことが分かるだろう。
ちなみにジャンプスターター(エンジンをかける小型バッテリー)は
普段常備されていたとしても何故か存在しないか、上手く機能しない。
ニコ 「うーん、ごめんね直せないや……修理屋さん呼ばなきゃかなあ」
KP
【可能な行動例】
・電話をかける
・周囲を見る
マイ 「こんなとこまで来てくれるかねぇ?」
ニコ では、ニコはスマホを取り出して電話を掛けてみます。
マイ マイは周囲を確認します
KP
ニコさんはスマートフォンを取り出して、その画面を見た。
●電話をかける
電波が悪いのか、電話をかけることができない。
スマホを見ればアンテナの表示は消え
「圏外」の文字が煌々と主張をしている。
ニコ
「あちゃあ、圏外だ」
「電波のあるところ行かなきゃかなあ……」
マイ 「こんな田舎道なら不思議じゃないか」
KP
そしてマイさんはニコさんの傍らで、周囲を確認した。
●周囲を見る
楽しい一日の帰り道、それぞれの家に向かっていた──はずだ。
しかし今ふたりがいるのは、道路の脇に街灯もなにもない、鬱蒼と森が広がる山道。
泥のような暗闇が辺りを覆っている。
──ここは、どこだ?
こんなところ、行きに通った記憶がない。
ひやり、と背中に汗がつたう。
心地よかったはずの風はやけに冷たく、ふたりをあざ笑うかのように頬を撫ぜた。
【SANc 0/1】
マイ CCB<=70 【SAN値チェック】 (1D100<=70) > 71 > 失敗
system [ マイ ] SAN : 70 → 69
ニコ CCB<=85 【SAN値チェック】 (1D100<=85) > 57 > 成功
マイ 「ニコ、カーナビ通りに進んでたよね?」
ニコ 「うん、そのはずだけど……」
マイ 「こんなとこ通った記憶ないんだけど」
KP
カーナビは、エンジンがかからなくなってしまい点かないようだ。
せめて民家等が無いか、改めて探すならば
【目星】または【ナビゲート】を振ることが出来ます。
マイ CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 13 > スペシャル
ニコ ハザードつけて、三角停止板をとりあえず置いておきます
KP 車通りは無いが、暗い道にハザードランプの光がぼうっと辺りを照らすだろう。
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 68 > 成功
KP
ではお二人には突然、森の方から灰色の光の柱のようなものが見えた気がした。
それは勘違いかと思うようなほど一瞬だったが
改めてじっと目を凝らすと、わずかにあかりが見える。
それはひとつではなく、ぽつり、ぽつりと点在している。
もしかしたら、森を進めば民家があるのではないか?
せめて電話を貸してもらえれば車をどうにかできるのではないか、と考えるだろう。
マイ 「あのへんに人が住んでるなら電話貸してもらうか」
ニコ 「そうだね、それが一番かも、夜分に申し訳ないけど……」
マイ 「でもこういうのってホラーによくある展開な気がしない…?」
ニコ 「ああー、王道ってかんじだね」
マイ
「なんか変な食人一家が住んでたりとか」
民家に進みます
ニコ 「あといろいろあって逃げて帰って車乗り込んだけどエンジンかからないやつ。もうかかってないけどねぇ」
KP ◎やさしい村人達
ニコ 一応あたりを気にしながら民家にてくてく進みます
KP
…………
スマホのライトを頼りに、森の中を進んでいく。
スマホ、もしくは腕時計を見れば時刻は22時になろうとしていた。
ネットが繋がらないため、現在地を確認することもできず、ただ遠くに見える光に向かって歩くことしかできない。
マイ (武器持ってくるの忘れた)
ニコ (鞄の中にあるのクナイだしね(※使う気はないです))
KP
丸腰で歩く不安を覚えつつ、ざく、ざく、と草を踏みしめるたびに、疑問がわきあがる。
ここはどこなのだろうか?
自分達はちゃんと帰れるのだろうか?
胸の奥に生まれた小さな不安が、やがて悲鳴をあげそうなほど膨れ上がり──
本当に悲鳴が口から漏れ出そうになった瞬間、急に視界がひらけた。
そこには、村があった。
「田舎にある小さな村」──
真っ先に思いつく目の前の光景を表す言葉はそれだ。
マイ 「わあそれっぽい村」
ニコ
「あっよかった、村だ。……、なんかすっごく、『村』って感じだね……」
「こんなとこ、この近くにあったんだ……?」
マイ 「とりあえず明かりがついてる家に聞いてみるかー」
KP
森に囲まれるように木造の平屋が十軒ほど並んでおり、室内は照明がついているのが見て取れる。
白熱灯のやわらかな光が漏れ出し
それを確認したニコさんとマイさんは、ほっと胸を撫でおろすことだろう。
ふたりが周囲を見渡していると、近くに女性の姿があることに気が付く。
向こうも存在に気付いたようで、貴方たちに近づいてくる。
心配そうな表情を浮かべて、40代くらいの女性は口を開いた。
女性 「あらあら、こんな遅くにどうされたんですか?」
マイ 「すみません、ちょっと車故障して立ち往生しちゃって。電話貸していただけませんか?」
ニコ ぺこり、と隣で頭を下げます。
女性
「まあ、それは大変ですね……!
……ああでも、ごめんなさいね。この村には電話がないんですよ」
ニコ 「えっ」
マイ 「えっ村全体で電話ないんですか!?」
女性 「ええ、特に無くても、狭い村では事足りるものですから……」
マイ
ニコ 村に来ても電波が入っていないのか改めて確認してみます。
KP スマートフォンの電波は相変わらず入っていませんね。
ニコ (やっぱだめかぁ)
マイ 「ええと、じゃあ車の修理が出来そうな人とかいらっしゃらないです…よね?」
女性
「生憎車を持っている者も今は無いので……修理も難しそうですね。
お助けしてあげたいのは山々なのですが……」
マイ 「どうしようニコ、車に戻って一旦寝るか?」
ニコ 「そうだねえ、朝になったら歩いて元の道いったほうがいいかも。ごめんねぇ」
女性
「あら、森をまた抜ける……それは大変ではありませんか?
今夜はもう遅いですし、よければこちらで泊まっていけるよう村長にお話を通しましょう」
「大丈夫です、前にこうして迷ってこられる方がいた時も、村長さんが面倒見てくださってましたから」
マイ 「そうなんですか、ご親切にどうも…」
ニコ 「えっそれはありがたいですけど……」
マイ (さっきホラー展開できゃいきゃい言った手前気まずいなー)
女性 「ええ。■■■■村の村長は、ここいらでも一等優しい方ですから」
KP
女性の口から発された、村の名前らしき言葉は、まるで日本語ではないような響きを持って
あなた達の耳に届く。
マイ 「ん?」
ニコ
「すみません、えっと、???」
「……ええと、何村、です? お恥ずかしながらこの土地に詳しくなくて」
女性 SCCB<=60 【マイさんの心理学】 (1D100<=60) > 6 > スペシャル
KP
ではマイさんは、この女性が心から親切心で案内しようとしていると分かる。
女性はニコさんに聞き返されても、にこやかに応えるだろう。
女性 「いいえ、大丈夫ですよ。こちらは、■■■■村です」
KP
何度聞き返しても、村の名前を聞き取ることができない。
女性は変わったことなどないように、穏やかに笑っている。
ニコ (……)
KP
その口の動きと、耳に入る言葉がうまくかみ合っていないと感じる。
奇妙な感覚だ。
マイ ニコに耳打ちします
KP 【SANc 0/1】
マイ
「どうする?聞き取れないんだけど」
CCB<=69 【SAN値チェック】 (1D100<=69) > 5 > 決定的成功/スペシャル
ニコ CCB<=85 【SAN値チェック】 (1D100<=85) > 15 > スペシャル
KP
お、すばらしい!
当卓ではクリティカルチケット、通称クリチケを採用しております。
マイさんはクリチケをどうぞ。
ニコ
ひっそり耳打ちに返します。
「俺も聞き取れないや……聞き返し続けても失礼だよね……」
「なんか、そもそも言っている言葉と聞こえてくる言葉が違う感じがして……疲れてるのかなぁ(ひそひそ)」
マイ
「こういう時、ホラーだと帰ろうと思っても森の中で迷い続けたりするんだよなぁ(ひそひそ)」
「一先ず乗っておく?なんかあったらサッと逃げる方向で」
ニコ
「ホラーかどうかは置いといても、来るときなんかやっぱ変な感じしたし、通った道でも迷いそうなところあるよね……(ひそひそ)」
「そうだね、親切には甘えようか。どうしようもないし(ひそひそ)」
女性 「大丈夫そうですか? ご案内しますね」
マイ 「…はい、お願いします」
ニコ 「おねがいしまぁす」
KP
微笑む女性は「こちらですよ」と貴方たちを、ひとつの民家に案内する。
平屋であるが、他の家より二回りほど大きく見える。
ここが村長の家なのだろう。
表札には「烏丸(からすま)」と書かれている。
女性が控えめにノックをすれば
「はーい」と、はつらつとした女性の声が聞こえる。
がらりと引き戸が開いた先には、こちらも40代ほどの女性が立っていた。
女性 「佐代子さん、こんばんは。村長さんはもうお休みですか?」
烏丸 佐代子
「あら吉野さん、こんばんは。
ええ、先ほど眠ったわ。そちらの方はどうされたんですか?」
マイ 「こんばんは,」
吉野
「実はこのお二人、車の故障で立ち往生してしまったようで」
「今夜はこの村で過ごした方が良いのではないかと。
以前のように、村長さんのご自宅にお泊めすることはできそうでしょうか?」
マイ 「そういう訳で声かけていただいたんです。すみませんこんな夜遅くに」
ニコ 「こんばんは、吉野さんにお話を聞いていただきまして」
烏丸 佐代子 「お二人ともこんばんは。いえいえ、構いませんよ」
KP 村長宅の女性……「佐代子」と呼ばれた女性は、事情を聞けば快く了承するだろう。
烏丸 佐代子
「村長の娘の烏丸佐代子と申します。何もない家ですけれど、お客様用の布団はありますので。
よければ泊まっていってくださいな」
ニコ 「有難うございます、ご迷惑をおかけします」
マイ 「ありがとうございます。一晩だけお邪魔します」
烏丸 佐代子
「賑やかになって嬉しいわ。
さ、どうぞ上がってください」
KP
さて、おふたりは家に入る前に、【目星】と【アイデア】を振る事が出来ます。
それぞれ別情報ですので一回ずつどうぞ。
マイ CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 71 > 失敗
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 7 > スペシャル
マイ CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 70 > 成功
ニコ CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 48 > 成功
KP
ではまずニコさんは、玄関横、床の間となっている部分に白い紙が一枚貼られているのを見つける。
どうやら和紙でできた紙、半紙のようだ。
KP
【※】死者が出るとすぐ、家族の者が床の間に半紙を一枚貼る。
これは神のおそれのためといわれ、
四十九日の法事が終わるまでとらないところが多いようである。
理由としてはこのようなものだが、女性は吉野がいる手前理由を話そうとはしない。
KP
よく目を凝らしても、特に何が書かれているわけでもない。
ただの半紙である。
また、【アイデア】に成功した勘の冴えているふたりは、目の前の佐代子や吉野の姿に何か違和感を覚える。
しかし、それが何かまでははっきりとしない。
KP
【※】死者なのでふたりとも服を裏返しに着ている。
しかし「死者の村」に足を踏み入れたばかりの「生者」である探索者たちは、まだこの違和感を正しく認識できない。
マイ ?
ニコ 「お邪魔します。……あれ、佐代子さん。あちらにある紙はなんなんですか? あまりこういうの、俺の地元では馴染みがなくて」
烏丸 佐代子 「ああ、それは……」
KP
佐代子はちら、と吉野の方を見遣る。
どうやら彼女には聞かれたくないことのようだと分かる。
烏丸 佐代子
「お部屋でゆっくりお話しましょう。
お疲れでしょうから、まずは中へどうぞ」
ニコ
(なんかへんな感じするけど……うーん?)
「吉野さん、有難うございました」
吉野
「いえいえ。おふたりとも、ゆっくり休んでくださいね。
それでは、私はこちらで。おやすみなさい」
ニコ
吉野さんに挨拶して中に進みます。
「おやすみなさい」
マイ
(今なんか誤魔化さなかった…?)
「…おやすみなさい」
KP
吉野は貴方たちへと穏やかに笑いかけ、自宅へと戻っていった。
ニコさんとマイさんは、そのまま客間へと案内される。
しょっちゅう誰かが迷い込んでくるのだろうか?
などとつい邪推してしまうほど、やけに綺麗に片付いていると感じた。
客間やお手洗いなどの説明を終えた女性──
烏丸佐代子は、少しの沈黙の後、申し訳なさそうに貴方たちへ話し始める。
烏丸 佐代子
「先程の半紙とも関連があることなのですが……
実はおふたりに、お願いがあるのです」
マイ 「はあ、お願いですか」
ニコ 「? なんでしょうか」
烏丸 佐代子
「はい。実は村長──
母は、少し前から寝たきりになり、私も介護をしていたのですが、ちょうど先ほど息を引き取りまして」
「死者が出るとすぐ、家族の者が床の間に半紙を一枚貼るのがこの村の風習なんですが……」
「混乱されてしまうと思って、吉野さんには言えなかったんです」
マイ 「今お亡くなりになったばかりなんですか。それは…ご愁傷さまです」
ニコ
「それは……お悔み申し上げます。……その、お世話になっておいて言える立場ではないんですが、そんな大変な時に自分たちのようなものを招いて大丈夫でしょうか……?」
「お辛い気持ちの整理だけでなく、これから色々と大変でしょう……?」
烏丸 佐代子
「ありがとうございます。
ああ、お泊まりいただくこと自体は問題ありません。ただ……」
「この村は、電話がありませんから。
誰かが亡くなった時には、皆へ伝えにいかないといけないのです」
「『一人で行くと亡者が後ろからついてくるので二人で行く』という伝承がありまして。
私ひとりですと、どうにも伝えに行けず……」
「そこで、先程のお願いの話に戻るのですが」
マイ 「なるほど?じゃああたしらのうち一人が付いていけばいいんですか?」
烏丸 佐代子
「その、こんなお願いをして申し訳ないのですが──
おふたりで、いってもらえませんか?」
「私の夫は、集会のため公民館へ出ています。
ちょうど公民館に各家の当主が集まっていますから、そちらに向かっていただけたらと思うのですが……」
ニコ 「この場合どちらがついていったほうがいいのかな? って、え? 俺たちで、ですか?」
マイ 「でもあたしら村の人の顔も分からないですけど大丈夫ですか?」
烏丸 佐代子 「ええ、当主たちに伝えれば、家々を巡らなくてもその家の方々には伝わりますから」
ニコ 「ああ、佐代子さんは準備とかでお忙しくなられるでしょうし、伝言だけなら俺たちでも、ってことですか」
烏丸 佐代子
「はい……。夫が帰宅すれば、準備も手早く進むでしょうから……
こんな事を、お客人であるお二人に頼むものではないとは承知しておりますが、いかがでしょうか……」
ニコ 「じゃあ、一泊の恩、ってやつだし伝言しにいく? 今の俺たちにあるのは健康な脚くらいだしねぇ」
マイ
「伝えに行くだけなら、できるか…?伝える方の写真とか、名前も教えていただければ」
「顔がわかるモノってありますか?」
ニコ 「あと公民館の場所、簡単にでも教えていただければ。なにぶんここに来たばかりなので……」
烏丸 佐代子
「ありがとうございます。とても助かります。
そうですね、公民館へ向かっていただければ自ずと分かると思います。地図でしたら、こちらに」
KP
ふたりが了承すると佐代子はにこりと笑い、どこからか手書きの地図を取り出す。
どうやらこの村の地図のようだ。
ニコさんとマイさんに見えるように広げ、説明する。
十軒にも満たない家と、村長の家より大きく描かれたひとつの建物。
そこには予想通り『公民館』と記されており
「烏丸」と描かれた家から、数軒民家を挟んだ場所に位置していた。
烏丸 佐代子
「このように進んで真っ直ぐ公民館へ向かっていただけたらと……まあ、狭い村なので迷うことはないでしょうが。
おふたりは、今から言うことを”絶対”に守ってくださいね」
「ひとつ、『道中黙ってはいけない』」
「ひとつ、『決して告知しない家へ入ってはならない』 」
「ひとつ、『灯を付けずに伝えにいかなければならない』」
「……以上です。再三申し上げますが、絶対に、守ってくださいね」
烏丸 佐代子
【”絶対”に守ってほしいこと】
ひとつ、『道中黙ってはいけない』
ひとつ、『決して告知しない家へ入ってはならない』
ひとつ、『灯を付けずに伝えにいかなければならない』
KP
【※】死者の話なので本来と逆のことを言っている。
喋ると村長の霊が「自分に話しかけられた」と思って会話に参加する。
告知しない家に入ると扉がバレるので入られたくない。
灯をつけると村の綻びがバレてしまうのでつけてほしくない。
マイ 「やけに念を押しますね」
ニコ 「えっと……告知しない、家ってどういうことですか?」
マイ 「黙ってはいけない…?しゃべり続けるってこと?」
烏丸 佐代子
「ええ……何かあっては事ですから」
「はい。お話を続けていてくださればと。
そういう意味でも、二人一組で行くのには意味があるのでしょうね」
ニコ 「??? でも公民館で人に会って、村の人みんなに伝えてもらう、んですよね? なのに告知しない予定の家があるんですか?」
KP 地図を見たふたりは、【目星】または【アイデア】をどうぞ。
マイ CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 55 > 成功
ニコ
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 78 > 失敗
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 40 > 成功
KP
ではニコさんとマイさんは
公民館に向かう途中にある一軒に、朱色でバツ印が描かれている家があるのを見つける。
「遠野」と書かれた家だ。
おそらくここが「告知をしない家」ということなのだろう。
KP
【※】探索者達の前に迷い込んでしまい、「村人」となってしまった人間の家。
家の奥に外へ出る扉がある。
烏丸 佐代子 「今は誰も住んでいない家があるので、そこは告知はしなくて結構なんですよ」
ニコ
「ああ、そうなんですね。承知しました」
「灯をつけずに、とのことですが、スマホとかのライトもだめってかんじでしょうか」
烏丸 佐代子 「ああ、そうですね……。とにかく明かりになるものは避けていただけたらと思います」
マイ 「それを破るとどうなるんですか?」
ニコ (カメラ使わないように気をつけよ……)
烏丸 佐代子
SCCB<=60 【マイさんの心理学】 (1D100<=60) > 44 > 成功
SCCB<=5 【ニコさんの心理学】 (1D100<=5) > 76 > 失敗
「破った人を見かけたことがないので、正確なことは分かりませんが……
やはり、一人で告知に行った時のように、亡者にまつわる何か良くない事が起こる、と言い伝えられています」
KP
そしてマイさんは、佐代子の話を聞いていると次のことに気付く。
母親が死んだというのに動揺している様子が見えないのである。
まるで、あらかじめ決められていることのようだ。
マイ 「何が起こるかわからないんですか?それなのに、そんなに絶対守らないといけないんですか」
烏丸 佐代子
「はい。村の者が守ってきた事でございますので
村長の家から破る者がでてしまうと……示しがつきませんでしょう?」
マイ 「まあ、それが決まりってことならいいですけど」
ニコ 「ならわしってそういうところありますよね」
マイ 「…随分落ち着いてるんですね」
烏丸 佐代子
「そうですね、私たちもご先祖様がそうしてきたからただそうしている、という事が多くて、疑問に感じた事もありませんでした」
「あら、そうですか……? 確かにあまり顔に出ない方だとはよく言われます」
マイ
「わかりました。じゃあニコ、行こう。」
「早く済ませたほうがいいだろ」
ニコ 「うん、そうだね。じゃあ、さくっといってさくっと戻りますね!」
烏丸 佐代子
「お疲れのところ大変恐縮ですが、よろしくお願いします」
「道中、くれぐれもお気を付けて。
いってらっしゃいませ」
KP
佐代子は申し訳なさそうにふたりを送り出すだろう。
外は月明りはあるものの真っ暗で、心なしか霧がかかっているためか、先ほどより視界が悪い。
マイ
「さて、黙るなってことはずっとしゃべってないといけないってことだよな」
ニコ 「だねぇ。なにお話していようかぁ」
マイ 「しりとりでもしながら行く?」
ニコ
「こういうの、子供が怖がると歌でもうたうとかもあるよねぇ」
「しりとりが無難かな?」
KP
■02.二人使い
◎村の異変
★イベント【歩きながらの会話】
KP
『道中黙ってはいけない』、『灯を付けずに伝えにいかなければならない』
という約束事のため、手元のスマートフォンを光源として使うことはできない中
貴方たちはしりとりをしながら公民館へと足を運ぶことになる。
…………
玄関を出たところで、一度おふたりとも【目星】をどうぞ。
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 97 > 致命的失敗
マイ CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 54 > 成功
KP
ではニコさんとマイさんは、玄関口まで見送ってくれた佐代子の違和感にようやく気付いた。
洋服を裏返しに着ているのだ。
白のブラウス、ベージュのロングスカート。
どちらも縫い目やタグがだらりとこちら側へと向いていた。
よく見れば、靴下も裏返しになっている。
どうして今まで気が付かなかったのだろう。
ガラガラ、と引き戸が閉まり、彼女の姿は見えなくなる。
見えなくなっても、その異様な姿がしばらく目に焼き付いたままだった。
【SANc 0/1】
ニコさんは【SANc 1/2】(ファンブル処理)
マイ CCB<=69 【SAN値チェック】 (1D100<=69) > 63 > 成功
ニコ CCB<=85 【SAN値チェック】 (1D100<=85) > 40 > 成功
system [ ニコ ] SAN : 85 → 84
KP よく思い返してみれば、吉野も衣服が裏返しだったのではないか、ということに気付くだろう。
マイ 「この村服裏っ返しで着る風習でもある訳…?」
ニコ 「死んだ人がいるから、なら、吉野さんは知らなかったはずだしねえ……なんだろう」
KP
首を捻りながらも、おふたりは会話を途切れさせる事無く歩き始めることだろう。
おふたりはここで1d100をどうぞ。
ニコ 1d100 (1D100) > 65
マイ 1d100 (1D100) > 99
KP
ニコさん:聞き耳成功
マイさん:聞き耳ファンブル
KP
ありがとうございます。
では、この処理はのちほど。
KP 探索可能箇所[村全体/公民館へ向かう]
マイ 村全体をザっと見たいです
KP
しん、と静まり返った村は、カラスの鳴き声ひとつすらしない。
先ほどまでは安心する要素だった民家から漏れる灯は、霧のためうすぼんやりとしかうつらない。
村全体に【目星】を振る事ができます。
マイ CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 12 > スペシャル
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 31 > 成功
KP
マイさんとニコさんは、先程おふたりが入ってきた、村の外へと続く道に目が留まる。
手元の地図を見るに、この村唯一の、外へと通じる道だ。
よく確認すれば看板が立てられている。
看板を見る事ができます。
ニコ ニコは看板を見ます。
KP
村の内部から見える面には、特に何も書かれていない。
外側へと回ればそこには【出口】と書かれていた。
【入口】や【ようこそ】といった
外から人を迎える言葉がかかれているなら理解できるが、どうして【出口】なのだろうか?
KP
【※】反対の行動をとる死者の村であるため、【入口】ではなく【出口】と記載されている。
ここから出ても死者の村への【入口】のため、この村へと戻ってきてしまう。
「反対の行動を行えば良い」という脱出の際のヒントとなる。
KP 看板の情報は以上です。
ニコ 「……? 出口って書いてある」
マイ 「村の中が出口ってこと?」
高齢の女性 「あら、そうなの?」
ニコ 「村の看板なのに出口?」
高齢の女性 「おかしいわねえ」
マイ 「出口村~だったり?」
ニコ
「ああ、いずぐちむら、とかかもね」
「ちょっとびっくりしちゃった」
マイ 「変な村だな」
KP 周囲には、ニコさんとマイさん以外に人影は無い。
高齢の女性 「おどろいたわねえ。早く行きましょう」
KP
また、地図の通りに歩けば、道中「遠野」と表札のかかった家を見つけることができる。
他の家は灯がついているが、この家だけは真っ暗で、窓を覗いても中を窺うことはできない。
人の気配も感じないことから、誰も住んでいないというのは本当のようだ。
高齢の女性 「あらあら、そこはだめよ」
KP 村全体の情報は以上です。
ニコ では公民館に向かいます
KP
わかりました。
さて……おふたりとももうお気付きでしょうが
貴方たちが会話をしていると、時折
「あらあら」「そうなんですねぇ」「早く行きましょうよ」
などと女性の相槌が聞こえる。
それは穏やかに、ふたりの会話へごく自然に加わっていた。
ニコさんとマイさんがしりとりをしているなら、女性も混ざろうとしてくるかもしれない。
おかしい。
この場には今、ニコさん、マイさんのふたりしか存在しない。
隣にいる相手の息遣いしか感じないはずだ。
しかし、声はふたりの耳元で確かに”する”。
【SANc 0/1】
マイさんは【SANc 1/2】(ファンブル処理)
マイ CCB<=69 【SAN値チェック】 (1D100<=69) > 34 > 成功
system [ マイ ] SAN : 69 → 68
ニコ CCB<=84 【SAN値チェック】 (1D100<=84) > 71 > 成功
マイ (なんかついて来てるよなぁ)
ニコ (ヒントくれるから悪い人じゃないとおもうけど……)
KP
やがて、うっすらと村を覆う霧の中、地図通りの場所にひときわ大きな建物が見えた。
「大きな」とはいっても、この「平屋ばかりが集まる小さな村としては」という規模の建物であり
都会の中では埋もれてしまうくらいの、粗末な公民館である。
窓がないようで光は漏れていないが、玄関はぱっくりと開いている。
ニコ 「夜分にすみません、お邪魔します」
マイ 「失礼しまーす」
KP
■03.公民館
◎逆拍手
KP
…………
公民館に一歩足を踏み入れれば、埃臭さが鼻につく。
靴で床を踏むたびに埃が舞う様子に、村の当主達が集まっているとはとても思えなかった。
左右にいくつか部屋への扉があるが、どれも立て付けが悪くなっているのか開かない。
KP
【※】玄関の鍵がひとりでに閉まる。
鍵はかけていないはずなのに、ビクともしない。
(確認しない限り気付かない)
KP 【聞き耳】をどうぞ。
ニコ CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 25 > 成功
マイ CCB<=47 【聞き耳】 (1D100<=47) > 51 > 失敗
KP
ニコさんは突如、賑やかな話し声、笑い声が聞こえてくる。
それは廊下の突き当たり、正面にある部屋からだ。
例えるなら親戚の集まりのような、談笑する声。
先ほどまではしんとしていた建物の中に
まるで「日常」を模した存在がそこにいるかのような、笑い声がこだまする。
【SANc 0/1】
ニコ
CCB<=84 【SAN値チェック】 (1D100<=84) > 46 > 成功
「……一応、人がいる、っぽいね? いやいるって聞いているから当然なんだけど」
「正面の部屋、なんか急に賑やかに聞こえてきてびっくりしちゃった」
ノックをして開けます。
マイ 「烏丸さん居ますかー」
ニコ 「すみませーん」
KP
おふたりは奥の部屋へと続く、ふすまの前に立つ。
談笑は未だに聞こえている。
時と場合によっては、なんとも平和の象徴に感じられるようなそれに、今は恐怖ばかりが膨らむ。
ふすまなので、ノックをするとぼふぼふと鈍い音がするだろう。
特に返事はなく、談笑は続いている。
内容はわからないが盛り上がっているようで、ふすまを叩く音には気付いていないようだ。
ニコ 「うーん、気づいてくれないし開けちゃうね?」
マイ 「しゃーない、開けるか」
ニコ
では、ふすまを開けます。
「ご歓談中失礼します」
KP
貴方たちは、「村長が死んだ」ことを伝えるためにふすまを開ける。
──────瞬間。
話し声は、笑い声は、水を打ったようにぴたりと止まった。
部屋の中は真っ暗だった。
どこまでも深く、暗く沈んでいく底なし沼のような黑。
どろりとその色が自らの身体にまとわりつくような錯覚に陥る。
自身の、そして仲間の荒い呼吸と、うるさく鳴る鼓動だけが、確かにここに立っていることを知らせてくれる。
マイ 「ニコ!!いる!?」
ニコ 「いる! マイちゃんだいじょうぶ!?」
KP 部屋には【目星】を振ることができます。
マイ CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 53 > 成功
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 24 > 成功
KP
ふたりが目を凝らすと、部屋の中央に、ぶらん、と。
小さく揺れる紐を見つけるだろう。
部屋の照明に繋がっている紐だということを理解する。
あれを引けば、電気が通っているのならば照明がつくだろう。
マイ 「村長さんが亡くなったそうです!!!」
ニコ 「烏丸佐代子さんに御伝言を頼まれて参りました!!!」
マイ 「烏丸さんの旦那さんに伝えにきました!!!」
KP
マイさんとニコさんの声は暗闇の中に吸い込まれる。
しん、と静まり返っており、返事は無いようだ。
マイ 電気つけます
KP
マイさんは先んじて部屋の中央まで行き、電気の紐を引く。
あなた達はだだっぴろい、和室の真ん中に立っていた。
それを囲むように、十人ほどの男性が床に正座をしている。
年齢にバラつきはあるが、ほとんどが四十代以上の中年男性だ。
“それら”が血走った目をぎょろりと、眼球が飛び出さんばかりに見開いて、ふたりを見上げている。
真一文字に結んだその口を、一斉に三日月のように持ち上げて、そして──
全員が、両の手の甲を激しく打ち付けて、拍手を始めた。
ニコ 「!?」
マイ 「なになになに」
ニコ 「亡くなったのおめでたいタイプの場所なんです……?」
マイ 「村長さん亡くなったの嬉しいことだっての?」
KP
ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち。
ぱちぱちぱちぱちぱち。
狂ったように裏手で拍手を続ける。
ニコ 「ほら、国によっては死が門出、っていうし……いやでもなにこれ」
KP その音に笑い声が混じる。
マイ 「烏丸さんいらっしゃる!?」
ニコ 「御伝言にきただけなんですけど!!」
KP
からからと大口をあけて、よだれを垂れ流して。
身をよじらせて、それでも拍手は止まない。
ニコ 「烏丸さん!?」
マイ
「何なの毒キノコでも食べたのこの人達」
「闇鍋大会だったとか!?」
KP
異様な光景に、動けなくなる。
少しずつ、この村に来てからの確かにあった違和感が
ここでようやく現実感をもって襲ってくる。
【SANc 1/1d3】
ニコ 「病院連絡しようにも電話がないんだよねえ……えええ……」
マイ CCB<=68 【SAN値チェック】 (1D100<=68) > 9 > スペシャル
ニコ CCB<=84 【SAN値チェック】 (1D100<=84) > 67 > 成功
system
[ ニコ ] SAN : 84 → 83
[ マイ ] ☆C : 1 → 1
[ マイ ] SAN : 68 → 67
KP
足が畳に縫い付けられたように動けずにいるニコさんとマイさんは
ふと、部屋の奥に視線を向ける。
そこには、棚の上に恭しく飾られた、人間を模したような像があった。
小さな子供くらいの大きさのその像は、千年もたったミイラのようにひからびてシワだらけだった。
髪の毛が一本も生えていない頭にも、骸骨のように細い首の上についている目鼻立ちのない顔にも、無数の網目状のすじがついている。
体は一度も呼吸をしたことがないシワだらけの中絶胎児のようだった。
先端に骨のようなかぎ爪のついている管(くだ)状の腕は
まるで永遠の手探りをしている形で強直しているかのように、前に突き出されたままになっている。
両足はきつく引き寄せられたような形になっていて、腕と同じように硬直して動かない。
それが、貴方たちの目の前で、ず、ず、とゆっくりと動いていた。
ふたりが見ている前でそれは、拍手を鳴らし続ける男たちに近づき、僅かに触れたかと思うと――
みるみるうちに、男たちはどす黒く萎み、言葉も出せぬうちに、真っ黒な塵となって崩れていく。
塵を歩むもの――
クァチル・ウタウスを目撃し、その存在によって塵になる人間を見たニコさんとマイさんは
【SANc 1d6+1/1d20+1】
マイ CCB<=67 【SAN値チェック】 (1D100<=67) > 99 > 致命的失敗
ニコ CCB<=83 【SAN値チェック】 (1D100<=83) > 3 > 決定的成功/スペシャル
KP
ニコさんはクリチケをどうぞ。
SANcにはファンブルを適用しないので、そのまま減少値をどうぞ。
マイ 1d20+1 (1D20+1) > 13[13]+1 > 14
system [ マイ ] SAN : 67 → 53
ニコ 1d6+1 (1D6+1) > 4[4]+1 > 5
KP まずはおふたりとも【アイデア】ですね
マイ CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 28 > 成功
ニコ CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 15 > 成功
system [ ニコ ] SAN : 83 → 78
KP
何か陥りたい狂気があれば指定していただいても構いませんし
なければ1d10をどうぞ。
マイ 1d10 (1D10) > 6
KP 6.殺人癖あるいは自殺癖
マイ 1d10 (1D10) > 7
KP 7.心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは複数の四肢の機能障害
ニコ ニコは 2.パニック状態逃げ出す を選択します
マイ 心因性難聴になります
KP
・ニコさん
一時的:2.パニック状態で逃げ出す
・マイさん
一時的:6.自殺癖
不定:7.心因性難聴
KP
そのミイラのような存在は、ず、ず、と。
ゆっくりだが確実に、貴方たちに近付いてくる。
◎クァチル・ウタウスからの逃走
開始です。
KP
■探索者が出来る行動
・ここからどこへ行きたいか、何をしたいかを宣言してもらう。
・1つ行動するごとに、クァチル・ウタウスが探索者達に近づく。
(2人まとめて1行動とします)
→DEXが低い探索者と、クァチル・ウタウスのDEXでKPがシークレット対抗ロールを行う。
・クァチル・ウタウスが対抗ロールに2回成功すると
次の探索者の行動後に1d2で対象を決定し<タッチ>で攻撃をしてくる。
<回避>に失敗した場合、触れられた探索者は塵となる。
KP 一時的狂気に関してですが、1d5を振っていただき、その行動数分の間発狂していることになります。
ニコ 1d5 (1D5) > 4
マイ 1d5 (1D5) > 5
system [ クァチル・ウタウス ] 行動数 : 0 → 1
マイ 「もうだめだアレに触られる前に死ぬしかないニコごめん死ぬわ!!!」
KP
マイさんはあまりの恐怖に、ぶらさがっている電気の紐で自殺を図ろうとする。
1行動消費で、ニコさんはマイさんを止めることができるだろう。
ニコ
「何言ってるのマイちゃん!? やだよ一緒に逃げようよ!! こわいもん!!!!」
マイさんを止めます。
KP
ニコさんはマイさんの手を取ってその場を離れることができるだろう。
クァチル・ウタウスはその間もず、ず……と、おふたりへ距離を詰めようとしてくる。
クァチル・ウタウス SRESB(3-12) クァチル・ウタウスとニコさんのDEX対抗 (1d100<=5) > 22 > 失敗
KP
クァチル・ウタウスは男たちを塵に変えつつ進んでいる為か、おふたりには追いつかなかったようだ。
公民館から離れることができる。
マイ 「死ぬ死ぬ死ぬこれは無理だからホラーって言ったんだ!」
ニコ
「なんなのあれーーーーーー」
「ゾンビものだとしても外にいたら危ないよ立てこもらないとうわーーーーー」
マイ 「ニコお前アレ!買ったクナイあったろアレで死のう!!!」
ニコ 走って遠野さんのおうちに向かいます。
マイ 引きずられていきます
ニコ 「やだよ!!!!!!!!! こわいからいっしょにいて!!!!!」
KP
▼「遠野」の家に行く
地図の通りに向かえば、「遠野」と表札のかかった家を見つけることができる。
人の気配を感じないことから、誰も住んでいないというのは本当のようだ。
『決して告知しない家へ入ってはならない』という約束を思い出す。
その約束も、今となっては守るべきものだとは思わないだろう。
どうやら鍵がかかっているようだ。
1行動消費して、扉を壊しますか?
ニコ 扉を壊します!! ごめんね!!
system [ クァチル・ウタウス ] 行動数 : 1 → 2
KP
▼「遠野」の家の扉を破壊する
老朽化した扉は難なく破壊することができるだろう。
クァチル・ウタウス SRESB(3-12) クァチル・ウタウスとニコさんのDEX対抗 (1d100<=5) > 7 > 失敗
KP
クァチル・ウタウスの気配が、動く生者である貴方たちを求めてすぐそこまでに迫っている。
しかし、寸手のところで見つかる前に破壊した家の中に滑り込むことができるだろう。
マイ 「立てこもるなら扉破壊したら入り放題じゃないか!?」
ニコ 「入れないよりはマシ!!!!!」
マイ (もしかして黙るべきなのでは?)
ニコ 「とりあえず気持ちでも立てかけておくしかない……ひええ……」
KP
破壊した扉を立てかけて家の中に足を踏み入れれば、村長の家と比べると酷く狭い、家というよりは小屋のような場所だった。
長い間誰も生活をしていないような部屋には、カビの生えた布団と、朽ち果てた木製の机が置かれている。
その机に、埃のつもった手帳が置かれていることが分かった。
また、入口と真逆の壁に、なにか大量の紙がべたべたと貼り付けられていることに気が付く。
KP
探索可能箇所[手帳/奥の壁]
※調べるたびに1行動消費する
ニコ では怯えながら手帳を調べます。
マイ ジタバタしてますヾ(:3ノシヾ)ノシ
KP
▼手帳
かつては使っていた人間がいたのであろう、すっかり朽ちて今にも崩れそうな机の上にある手帳をニコさんは手に取る。
劣化により紙同士がくっついてしまっており、ほとんどのページが読めなくなっているが
かろうじて読めるページには次のように書かれていた。
KP
【二人使い(ふたりづかい)】
死亡の知らせを告げて回る使者。
その名の通り、二人が一組となって行くところからいう。
弔いのある家を当家と呼んだ。
死者の出たことを、当家から寺や親戚に知らせる走り使いは一人で行くものでないといった。
走り使いは近所の者が二人で、当家に近い親類から、遠い親戚へと順に知らせて行く。
電話も車もない時代に知らせることだけでも大変だった。
死者が出るとすぐ、家族の者が床の間に半紙を一枚はる。
これは神のおそれのためといわれ、四十九日の法事が終わるまでとらないところが多いようである。
また、使いの者は『道中口を開いてはならない』、『決して告知する家へ入ってはならない』等々の様々な縛りがあるそうだ。
他には、『昼間であっても必ず提灯を持つ』という伝承がある地域もある。
KP
KP
【逆拍手(裏拍手)】
拍手の音は、その場から魔を遠ざける力があるという話がある。
神社では神事の際に柏手(かしわで)を打つが、これは奉られている神様への日頃の感謝を示すために行われている。
つまり、拍手は縁起の良いことだ。
その逆である「逆拍手(裏拍手)」は忌み事を意味し、死人がする拍手とも言われている。
KP
「手の甲で打つ拍手」、「約束事と真逆の内容」……。
それら全てが、この村の異様さを物語っていた。
手帳に目を通した方は【SANc 1/1d2】
ニコ CCB<=78 【SAN値チェック】 (1D100<=78) > 51 > 成功
system [ ニコ ] SAN : 78 → 77
KP
手帳にはさらに【目星】または【図書館】を振る事が出来ます。
どちらを振っても同じ情報です。
ニコ CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 67 > 成功
KP
ニコさんは、手帳のカバーを捲ってみることだろう。
そこには、「はやくにげろ。おれはもう”村人”になってしまった」
という走り書きがあることに気が付いた。
system [ クァチル・ウタウス ] 行動数 : 2 → 3
クァチル・ウタウス SRESB(3-12) クァチル・ウタウスとニコさんのDEX対抗 (1d100<=5) > 20 > 失敗
KP
クァチル・ウタウスのず、ず……と引きずるような足音が、聞こえてくるような気がする。
家の中までは入ってきていないようだ。
手帳の情報は以上です。
ニコ 奥の壁を確認します。
マイ じたばた
KP
▼奥の壁
部屋の奥の壁に近づくと、大量に貼り付けられた紙の正体が明らかになる。
それは、大量のお札だった。
同じ札はひとつとしてない。
様々な紋様、言語がかかれたお札が、壁一面を覆い隠すように無造作に、悪意にまみれた貼り方をされている。
ニコ
「隠れる場所があるかもしれない……近くに来ているし、もっと奥に……」
紙をはがそうとします。
system [ クァチル・ウタウス ] 行動数 : 3 → 4
クァチル・ウタウス SRESB(3-12) クァチル・ウタウスとニコさんのDEX対抗 (1d100<=5) > 30 > 失敗
KP
では、剥がした段階でニコさんの一時的発狂が解除されます。
クァチル・ウタウスは遠野宅の玄関先でごそごそしているようだ。
▼お札を剝がす
お札は劣化しており、剥がす度に塵のようになっていく。
どれだけ剥がしただろうか。
やがてあらわれた壁は、壁ではなく、引き戸の取っ手のついた扉であった。
そしてその取っ手の上には、【入口】と小さく書かれていた。
奥の壁の情報は以上です。
ニコ 「……! これ、マイちゃん!」
マイ 頭を扉に打ち付けようとしている
ニコ 「まーってまってまって、死ぬならいい場所があるから、ね」
マイ 「早く早く早く死ななきゃあいつが来るだろ!?」
ニコ
「多分ほら、こっち、ここがいい死に場所だと思うから、ね、ね。一緒に行こう。いこう。大丈夫大丈夫、はやくいこう」
引き戸を開けて入り口に入ります。
KP
ちなみに……
▼『出口』から外へ出ようとする
貴方たちは『出口』という看板が掲げられた、村の外へ続く道へと走りだす。
しかし、見えない壁に遮られているかのように、看板から先に進むことができない。
森が、貴方たちがここから出ることを阻むように蠢いているように感じる。【SANc 1/1d2】
ここから外に出ることは難しいだろう。
▼適当な家に駆け込む、村長の家に行く等
貴方たちは村長の家(もしくは適当な民家)に駆け込む。
そこには、ざらざらとした黒い塵の山があるだけで、他には誰も、何もなかった。
先ほどまでついていた、あたたかな家庭を象徴する照明は落ち、真っ暗な廃屋が広がるだけだ。
(村長の家であれば、綺麗だったはずの部屋の中が、荒れた部屋になり果てている。
客間に置いていた自分の荷物はそのままあり、持っていくことはできる)【SANc 0/1】
なので、とてもRTA的行動ですね!
system [ クァチル・ウタウス ] 行動数 : 4 → 5
クァチル・ウタウス SRESB(3-12) クァチル・ウタウスとニコさんのDEX対抗 (1d100<=5) > 86 > 失敗
KP 入口に入った段階で、マイさんの一時的狂気も解除されます。
KP ■04.エンディング
KP
引き戸を開けると、そこは──
ニコさんとマイさんが元いた道路だった。
目の前には、ふたりが乗ってきた車が、さも当然のように存在している。
スマホを確認すれば22時少し前で、森の中に入る前と同じ時刻だ。
マイ 「死にたいしにた…しにた…?いや死にたくないな!?」
ニコ
「はああああ……」
「ほんとに?! ほんとに大丈夫!?」
マイ 「車!!キー!!開けて!!」
ニコ 車を開けます
マイ
滑り込みます
ハッとしてトランクとか開けて中を確認します
ニコ ついでに三角停止板を後方に突っ込んでおきます
マイ 「車で逃げると後ろから襲われてエンドロール前で死ぬんだよ」
KP 撮影機材や、ニコさんが入手したクナイの箱などは全てそのままトランクの中に収められている。
ニコ
「はー……本当にマイちゃんもう大丈夫そう……だね……?」
(※大丈夫ではない)
マイ 「エンジンかからなくても走って逃げるからな」
ニコ 「エンジン掛けてみるからまってまって」
KP 運転席に乗り込んだニコさんが車のキーを捻れば、故障なんて最初からなかったようにエンジンがかかるだろう。
ニコ
「――本当ホラー体験って感じ……」
スマホを確認します。
マイ 「GO‼‼‼早く出る‼」
KP
そのうち電波も繋がるようになり
電話なりメールなりで外部と連絡を取る事もできるようになるだろう。
ニコ 「はぁい、さっさと帰ろう!」
KP
あれは、悪い夢だったのか?
振り返ってみても、遠くに灯が見えることはない。
ただ最初と同じ、心地よい風が最後に頬を撫ぜた。
マイ 「もう二度と村になんか行かない!」
ニコ 「あのタイプの村は勘弁だよね!! とにかく無事でよかったよ!!」
KP
不可思議な体験をした貴方たちは車に乗り込み、帰路につく。
さて、いつのまに設定が変わっていたのか
カーラジオから流れてくる活舌の良い声に、ふたりは自然と引き寄せられる。
朗々とした声は、心因性難聴を患っているマイさんにも不思議と聞こえてくるだろう。
KP
【ラジオの心霊コーナー】
ある所に、1組のカップルがいた。
そのカップルはドライブ中のお遊びがてら、心霊スポットにいくことになった。
しかし、心霊スポットについた時に彼女と口論になり
彼氏は心霊スポットに彼女を置き去りにして帰っていった。
数分後、「この時間にひとりで心霊スポットにいるのはヤバイよな……」
と思い直した彼氏は、置き去りにした心霊スポットに戻った。
そこには、まだ彼女がいた。
何とか和解して一緒に帰ろうということになった。
その帰り道、一人の少年がこっちに手を振っていた。
けれど"手のひら"ではなく、"手の甲"で手を振っているのである。
彼女は「こんな時間に一人でかわいそう。乗せてあげようよ」と言った。
彼氏は「ダメだよ、逆の行動をしている者はこの世の人間じゃないんだ」と教えてあげた。
「へー、すごーい!!」と彼女が拍手をする。
その手は、手の甲を打ちつけていた。
KP
「きゃー! これは怖いですね~!?」
という、女性パーソナリティの怖がる声が聞こえる。
番組はそのまま別の話題へと移り、貴方たちが運転する車は、郊外へと入っていくのだった。
…………
「村ホラーRTA」 ニコマイ班
■END-A:不老不死は未だ叶わず
ニコさん、マイさん、両生還でシナリオクリアです。
お疲れ様でした!
KP
●SAN報酬
・生還→1d10
マイ 1d10 (1D10) > 8
ニコ 1d10 (1D10) > 10
system
[ マイ ] SAN : 53 → 61
[ ニコ ] SAN : 77 → 87
KP
■シナリオ背景
クァチル・ウタウスを信仰する村。
既に全員死んでいる。
死者のまま生きていた時と同じように生活を続けている。
現村長が不死を望み、クァチル・ウタウスを呼び出そうとしていた時間軸を永遠に繰り返している。
村の者達はたまに迷い込んだ者を「村人」に加え、このループを抜け出そうとしている。
迷い込んだ者たちは等しく、「二人使い」を頼まれ
クァチル・ウタウスを崇拝する男たちが集まる公民館へ向かわせられる。
しかし、彼らは毎度、クァチル・ウタウスに触れられ塵になってしまう。
「二人使い」と「逆拍手」がでてくる。こわいね。
───────
■登場神話生物
・クァチル・ウタウス
(マレウス・モンストロルム P158)
STR12 CON20 SIZ6 INT19 POW35 DEX3
移動:特殊 武器:タッチ(自動成功)ダメージ:即死
装甲:すべての物理的な攻撃、魔術的な攻撃から影響を受けない
呪文:生、死、時間、老化などに関係あるものが含まれている
正気度喪失:1d6/1d20
───────
■END-B:信仰する村
(条件:クァチル・ウタウスに触れられ2人共塵になった場合)
・・・・・・・
自分の体が急速に萎びていくのを感じる。肉体がまるで砂場で作られた山のようにさらさらと崩れていくのも。
苦しいという声すらあげられず、あなたは、貴方たちは意識を失う。
…………目が覚める。
目? 目など、崩れてしまっただろう。
しかし、目の前に、景色は広がっている。
それは、先ほど見た公民館の一室だった。
周囲には十人ほどの中年男性が談笑しながら、酒や食事を楽しんでいた。
「ようこそ■■■■村へ!」「若い者が来てくれて嬉しいよ」
貴方たちの肩を叩いては、歓迎の言葉をかける。
奥には、あの萎びた子供のミイラのような像が、ただ静かに飾られていた。
中年男性の輪から少し離れたところにいた、物静かそうな男性が、貴方たちに近づく。
「逃げられなかったのですね、この村から」
遠野と言います、と悲しそうに名前を名乗り、全てを諦めた瞳で貴方たちのことを見つめるのだった。
・・・・・・・
クァチル・ウタウスを信仰する村に閉じ込められ
村長がクァチル・ウタウスから不老不死を賜ることができるまで、何度も同じ夜を繰り返す。
探索者ロスト。
【成長】
・今回は最大5回までの計上
・技能値90超え
→SAN2d6回復
・技能値95超え(もしくは自身で制限をかけている技能値)
→余った数値は別の初期値でない技能に振り分け可
・クリチケは1d10成長
◆ニコさん
目星4
歴史1
聞き耳1
図書館1
クリチケ1
◆マイさん
目星4
芸術(ダンス)1
心理学2
クリチケ1
マイ
CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 92 > 失敗
CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 71 > 失敗
CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 30 > 成功
CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 5 > 決定的成功/スペシャル
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャル
マイ CCB<=60 【心理学】 (1D100<=60) > 10 > スペシャル
ニコ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 29 > 成功
マイ CCB<=60 【心理学】 (1D100<=60) > 67 > 失敗
ニコ
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 72 > 成功
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 16 > 成功
マイ CCB<=65 【芸術(ダンス)】 (1D100<=65) > 44 > 成功
ニコ
CCB<=80 【歴史】 (1D100<=80) > 77 > 成功
CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 74 > 失敗
CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 96 > 致命的失敗
マイ
1d10 目ぼし (1D10) > 4
1d10 目ぼし (1D10) > 2
ニコ
ミス (1D100<=40) > 24 > 成功
1d10 聞き耳 (1D10) > 1
1d10 図書館 (1D10) > 5
マイ 1d10 心理学 (1D10) > 3
ニコ 1d10 写真術 (1D10) > 2
マイ
1d10+3 (1D10+3) > 6[6]+3 > 9
1d10 不定期間 (1D10) > 10
KP
・マイさん
不定:7.心因性難聴 10ヶ月
(【聞き耳】に-10補正)