KP
気がつけば、ナイフを握っていた。
場所はどこかの路地裏、時刻は夜。
目の前には知らない男、血まみれである自分の両手、飛んでいた意識。
刺したのは自分。と状況が告げている。
団子讃飾 「な、え……!?」
KP SANC1/1d4
団子讃飾
CCB<=78 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=78) > 21 > 成功
KP
目の前に血を流した男が倒れている。
死んではいないようだが、腹を抑え呻いている。
頰に一筋冷たい汗を感じつつも、脳は冷静にくるくると回る。
《この場所を 脱出しなさい、》
確かに。しかし逃げて良いのか。
《決して つかまれてはならない、》
何に。
目の前の男は携帯を取り出しどこかに連絡している。
《きのう。》
……きのうとはなんなのだ。
そもそもこの笛のような音声はなんなのだ。
ここで貴方は思案を止める。
遠くからパトカーのサイレンが聞こえたからだ。
貴方は、その場からそっと離れた。
状況が分からない。刺した記憶などない。
しかし、今の貴方には自分の無実を証明できるものもないのだ。
団子讃飾 え、ええ、逃げていいんですか!? まずいですよ!?
KP
もし貴方が頭の中で「残って事情を説明したいのだ」と思っても、足はひとりでに現場から離れていく。
まずは状況を知る必要がある。
無実を証明せねば、日常には帰れない。
笛のような音はもう聞こえなくなっていた。
少し離れた廃ビルの中で一息をつく。
まずは記憶を手繰り寄せてみよう。
貴方は仕事もしくは買い物などを理由に外出していた。
帰宅の途につく。そして夜道を歩いた、ーーその先の記憶がない。
手に持っているナイフを見る。
今日ナイフを持ち歩いた記憶はないし、この辺にナイフを売っている店はない。
つまり、
ここで<アイデア>か<目星> どうぞ
両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 99 > 致命的失敗
KP
!?
1d2どうぞ…?
団子讃飾
1d2
Cthulhu : (1D2) > 2
KP とりあえずアイデアどうぞ。
団子讃飾
CCB<=50 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=50) > 49 > 成功
KP
とりあえず、あなたは震える手でこのナイフをよく見ようとして取り落としそうになり、軽く指を切ってしまう。HP-1
そしてあなたはこう思うだろう。
つまり、このナイフは自分のものではない。
それはナイフの手持ちに描かれている「Hameln」という名前も示している。
拭ってみればよく手入れがされており、凝った意匠であるとも思うだろう。
路地裏に落ちていたとは思えない。
だとすれば、このナイフは倒れていた男性の持ち物だったのだろうか。
過剰防衛で咄嗟に彼を刺してしまったのだろうか。
……それでも、今自首するのは早計に思える。
まだ無実を証明する証拠は足りないのだ。
団子讃飾 「逃げ出した時点で、無実とは思えんのやって……」
KP
※キーワード1「Hameln」を入手
何かを調べるにしろ、とりあえず血塗れの姿ではまともに出歩けはしない。
まだ暗い今のうちに自宅に戻り着替える必要があるだろう。
倒れていた男性とは恐らく面識がない。
彼が自分のストーカーなどでは無い限り、家に警察が来る可能性は低い。
貴方は、あえて暗い道を選んで帰る。
壁に手をつきながら、記憶を頼りに自宅を目指す。
路地裏では雑多に物が打ち捨てられている。
だから、貴方は不意にごみに足を取られ転んでしまうのだ。
団子讃飾 「わあ!?」
KP
咄嗟に手を前に出したが、手をついた地面にはビニール袋が落ちていたようで支えは滑り、
貴方は顔からアスファルトに落下した。
団子讃飾 「あいっ、たたた……今日は何だか散々や……」
KP
鼻から口元へたらりと何かが溢れた気がするし、
頭はガンガンするし、膝を擦りむいた気もする。
大通りの方からはパトカーの音が追加できては通り過ぎて行き、
「通り魔が出たんだって」「やぁだ、こわい」と笑い合う若い話し声もした。
何がどうなって、こんなことに。
違う、自分では無いという気持ちと、自身ですら無実を確信できないもどかしさ、不安な気持ち。
貴方が泣き虫であったなら、惨めな気持ちになりアスファルトを濡らしたかもしれない。
貴方が強い人であったなら、冤罪を晴らそう、真実を探そうと夜空を睨むかもしれない。
どうであれ貴方は探索者なので、立ち上がり足を進めることになるのだ。
団子讃飾 泣きながら夜空を睨みます。強くて泣き虫なので。
KP
そんな折、笛のような音声が聞こえた。
《その場所はこの暗い出口である。》
《いつもそれが見られているので、私は知っている。》
どこからかはわからない。
《よいチャンス。》
《あなたは妨害者の除外のために協力する。》
そろりと歩みを再開する。
《きのう、》
壁に手をつかなくても、何故かスムーズに移動できた。
笛の音に導かれるようだ、と何となく思う。
《監督者。》
その音を最後に笛の音は消えた。
気がつくと、家のすぐ側まできていた。
団子讃飾 「帰って……こられた……?」
KP
なんとか家に辿り着き、着替えて一息つく。
もし同居人がいるのであればすでに就寝しているか、出張などで出かけている。
団子讃飾 薔薇さん……はどちらでもないですね。その場にいるだけ。それでいいんです。
KP
テレビ(テレビがない場合はSNSなど)をつければ、
「通り魔発生?!犯人は未だ逃亡中」
と言った緊急のニュースが流れている。
「これも、あの『同時多発殺傷事件』のひとつなんですかね?」
「この事件に関しては、もう3人も犯人が捕まっていますよね。関係があるのなら、4人目の犯人になります。
住民の皆さんも不安でしょうね。」
「被害者の男性は救急車が到着した時には意識がなく、回復を待って事情を伺うようですがーー」
専門家とリポーターの掛け合いを聞きながら思案する。
「同時多発殺傷事件」は、この近辺に住む者であれば誰もが耳にするワードだ。
ましてや刑事である貴方ならば、貴方自身は関わっていなくとも関係者がこの事件に関わっていた事で知っているかもしれない。
言ってしまえば通り魔である。
しかし、この事件の奇妙な所は「犯人が捕まった後も事件は続くこと」だ。
そうして、また別の犯人が捕まる。
何度犯人を捕まえても事件は起きる。いたちごっこである。
そして、犯人は決まってこう言うのだ。
「何も覚えてない」と。
団子讃飾 「まさか……」
KP
ふと、ここで貴方は強烈な不安感に襲われる。
……まるで、自分と状況が一緒じゃないか、と。
SANC0/1d3
震えた手で湯呑を置いた。
このままでは今度こそ懲戒免職は免れない。そして牢屋行きにもなるだろう。
さて、どうやって貴方は無実を証明しようか。
団子讃飾
CCB<=77 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=77) > 28 > 成功
KP
《さあ。君がカッコいいキラーだってこと、
いつもみたいに私に証明して見せてくれ。》
団子讃飾 「いつもみたいに……?」
KP
ーー調査開始ーー
現場に戻ることはできそうにない。
まずは、「同時多発殺傷事件」について詳しく調べることにする。
事件に関わった事があるかもしれないので無条件成功で構わないのですが、一応、図書館振ってみましょうか。
団子讃飾
CCB<=25【図書館】
Cthulhu : (1D100<=25) > 42 > 失敗
KP
まあ、初期値チャレンジなのでいいでしょう。
「同時多発殺傷事件」は、最近世間を賑わせているニュースだ。
概要は自分が理解している通り。
被害者は、死傷者が数名、重軽症者が数十名。
ナイフや包丁などの刃物類で襲われた者もいれば、ただ殴られ蹴られた者もおり、手口に一貫性はない。
事件は数ヶ月前から今に至るまで続いている。
時間帯は様々。場所はあなたが住む町や、隣町だ。
本来ならそれぞれ別の事件として扱われるのだろうが、犯人が決まって「覚えてない」と話す共通点の下一括りに扱われているようだ。
嘘を付いている素振りはないと言う。
「犯人が捕まると、次の犯人がまた現れる」という状況に警察も手を焼いているようだ。
現在捕まった犯人は3名。
年齢や性別、職業などに共通点はなく、犯人同士の接点も確認できていない。
目的・原因不明のまま連続する事件に住人の不安は続いており、「模倣犯だろう」「奇病なのではないか」「犯罪グループがいるのではないか」「新興宗教の仕業か」などの根も葉もない噂も流行り始めている。
現に、貴方も外出時に「神を信仰すれば守ってくれる」という宗教団体の演説を、街頭で聞いたことがあるのだ。
※キーワード2「同時多発殺傷事件」を入手
……調べてみたが、正直なところ解決に繋がる情報はなさそうだ。
事件に関して、続けて調べ物ができる。
<図書館>もしくは<オカルト>を振ってください。両方振っても構いません。
なお、「キーワード1」を所持している場合は技能に+20%。
団子讃飾
CCB<=(25+20) 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=45) > 92 > 失敗
CCB<=(25+20) 【オカルト】
Cthulhu : (1D100<=45) > 43 > 成功
KP
同時多発殺傷事件について更に調べを進めていく。
表向きに発表されている概要や考察では解決には至らない。
根も葉もない嘘くさい噂話を、しらみつぶしにクリックする。
……
「ハーメルンの笛吹き男事件」、という言葉が目に止まる。
キーワード1を所持している探索者であればハーメルン、即ち「Hameln」という単語に思うところがあるだろう。
概要は以下の通り。
「ハーメルンの笛吹き男事件」は、「同時多発殺傷事件」の裏で起こっている失踪事件、らしい。
らしい、というのは不確かな情報だからだ。
ネットのオカルト板でまことしやかに考察されている程度である。
あなたがオカルトに詳しい人であれば、……あるいはあなたの周りにオカルトに詳しい人がいるならば、聞いたことがあるかもしれない。
近辺の町では、年齢や職業に関わらず次々と人が行方不明になっているようだ。
数は数名とも言われているし、届けがないものを含めるならその数倍とも言われている。
家出などで説明がつく人数であることや事件性が薄いということを理由に、テレビで報道される大きな事件として扱われたりということもないようだ。
「ハーメルンの笛吹き男」の名前を冠するのは、「笛のような音を聞いた」という証言があるからだ。
「知人がふらふらと夜道を歩いていたので不思議に思い見ていれば、どこかからは微かに笛のような音が聞こえた。目を離した隙に知人はその場からいなくなっていた。その日以降連絡がつかなくなった。」
同様の証言がいくつも確認されているようだ。
笛のような音。……貴方に思い当たる節はあるだろうか。
団子讃飾 「さっきから聞こえていたあの音……?」
KP
「同時多発殺傷事件」で捕まった3人も、事件を起こす前は行方不明になっていたらしい。
オカルト界隈では、「ハーメルンに洗脳されたのではないか」「いや、ハーメルンによって入れ替えられたのだ」などと言う議論が交わされている。
※キーワード3「ハーメルンの笛吹き男事件」を入手
調べ物に一区切り。
テレビをつければ、先ほど自分が刺した男性の身元が分かったようだ。
「ーー木会町 会社員 牛尾弘志さんが先程意識を取り戻し、ーー」
牛尾。自分が刺した彼の名前は牛尾というのか。
生きていたことに安堵しつつも、気分は少し沈む。
団子讃飾 「証言されたら、終わり、ということやね……」
KP
……空いていた検索窓に何気なく「木会町 牛尾弘志」と打ち込めば、SNSのアカウントが引っかかる。
<アイデア>もしくは<ナビゲート>をどうぞ。両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=50 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=50) > 26 > 成功
CCB<=30 【ナビゲート】
Cthulhu : (1D100<=30) > 8 > 成功
KP
アップされている写真を見れば、貴方が見たことのある風景がちらほら見つかることに気がつく。
どうやら割と近くに住んでいたらしい。
……記憶とこの写真達を頼りに歩けば、彼の家の近くまで行けるかもしれないと思う。
※キーワード4「被害者の家」を入手
《そこに行き、調査しなさい。》
《これはあなたに期待される。》
確かに、今手がかりはこの男性しかない。
明日の予定は決まったようなものだ。
《キラー。》
拙い拙い誰かの言葉。笛の転がるような音。
その呼びかけは確かに自分に向いていた。
殺人者。確かにそうかもしれない。
それを確認する為にも、明日も行動するのだ。
今日できることはこれ以上ない。
貴方は布団を被り、目を閉じた。
爽やかとは言えない朝を迎える。
家を出るなら人通りの少ない早朝が吉だろう。
手早く着替え、準備もそこそこに家を出る。
<幸運>、どうぞ。
団子讃飾
CCB<=65 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=65) > 83 > 失敗
KP
……おっといけない。
うっかりテレビを消し忘れる所だった。
リモコンを手に取り、テレビに向き直る。
プツリと電源を落とす。
さて、今日の調査を始めよう。
自分が刺した、牛尾という人物の家を目指す。
果たして知らない人の家に行って何ができるのかという疑問を頭の隅に寄せて、マップアプリを眺める。
<アイデア><幸運><ナビゲート>のいずれかを振ってください。
団子讃飾
CCB<=50 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=50) > 18 > 成功
CCB<=30 【ナビゲート】
Cthulhu : (1D100<=30) > 58 > 失敗
KP
……案外行けるものだ。
「牛尾」という表札の前で貴方は一つ息を吐く。
彼のSNSに載っていた写真が、近所であると気がつけたおかげかもしれない。
家は一軒家だ。
灯りも灯っている様子も無いし、無人だろうかと周囲を伺う。
家主不在、勿論玄関には鍵がかかっている。
玄関を開ける為には、<鍵あけ>の技能が必要だ。
団子讃飾
流石に持ってないですね…。
CCB<=1 【鍵開け】
Cthulhu : (1D100<=1) > 61 > 失敗
KP
道具が満足になかったのかもしれないし、貴方に元々そのような技術はなかったのかもしれないし、焦りが失敗を生んだのかもしれない。
開かない。どうやっても。
しばらく考えあぐねていると、笛のような音声が耳を掠めた。
《それはサービスである。》
一言だけ聞こえたと思えば、かちゃりと鍵が回る音がした。
……開いたようだ。
首を捻りつつ、そっと扉を開く、ーーとそこには、
一歩踏み出した貴方の目の前、ぶつかりそうな距離に人が立っていた。
その目は虚ろで、ただただ正面を見ている。
貴方にも反応しない。ただマネキンのようにそこに立っているだけである。
ただ、外の光を反射するその瞳は真っ黒なガラス玉のようにきらきらしている。
綺麗で、無機質。装いは40代の、今にも会社に出かけそうなスーツの男性であるのに、瞳だけがほんの少し人間離れしている。
SANC0/1
団子讃飾
CCB<=77 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=77) > 91 > 失敗
「え、あの……? お邪魔しまー、す……?」
KP
貴方が話しかけたり、肩を叩いたりしても反応が返ってくることはない。
放っておく他なさそうだ。
周囲に警戒しつつ中に入る。
静かな一軒家。
玄関の靴箱を開けるといくつか靴が見つかる。
少し大きめの革靴、同じくらいのサイズのブーツ。女性もののサンダル、男性向けの小さめのスニーカー、……住んでいるとしたら最低でも3人ほどだろうか。
部屋はそれほど多くないようだ。
一番近くにあるのは居間だ。
人となりを調べるなら寝室だろうか?
2Fには大きな書斎もある、が鍵がかかっているようだ。
ーー探索開始ーー
団子讃飾 では、リビングから調べます。いきなり寝室はちょっと…。
KP
少し小さめのリビング。
ダイニングも兼ねているようで。奥には小さなキッチンもある。
生活感はあるが、どこか個人を特定させないような雰囲気があると思う。
例えば、写真やアルバムのようなものは無い。
<目星>もしくは<アイデア>をどうぞ。両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 25 > 成功
KP
食事を食べているであろう机に、椅子が1脚しかないことに違和感を感じた。
玄関にある靴からすれば最低でも3脚あるのが自然だ。
徐に冷蔵庫を開ければ、1人では食べ切れないような量の弁当や惣菜が入っている。
やはり、この家には複数の人が住んでいるのだろうか。
※キーワード5「住人の謎」を入手
リビングは以上である。
団子讃飾 うーん、では寝室へ行きましょうか。あまり気は進みませんが。
KP
そう広くはない、ひとり用の寝室だ。
ベットがひとつ。
男性が使用している物に見える。
家具は少ない印象がある。
調べるとしたら、本棚や机だろうか。
団子讃飾 ええと、では、机を見ます。いつもの流れですね。
KP
PCが一台、あとは文具などが整列して置かれている。
引き出しを開けば、鍵が一つ入っている。
書斎のものだろう。
※アイテム「書斎の鍵」を入手
PCを起動することができる。
デスクトップにはいくつかのフォルダが並んでいる。
何気なくひとつクリックすれば、画像データが数枚、テキストデータが一つ入っている。
そして、クリックしてみた画像データは自分の写真である。
一旦停止しかけた頭を再起動させ、テキストデータも開く。
団子讃飾 「え……。また写真撮られてたの、私……」
KP
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.7 団子讃飾
20●●年●月●●日、笛の音に反応。
勤務形態:●●●●●●
自宅:●●●●●●●、一人暮らし、配偶者なし
帰宅経路:●●時ごろ、●●を使って帰宅。●●駅の付近、●●●●を通る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分の名前、勤務形態、住所、家族の情報。
そして普段通っている道や、帰宅時間、帰宅方法などが詳細に記載されている。
残りの画像データも全て自分の写真だ。
SANC0/1
団子讃飾
「……」
CCB<=76 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=76) > 76 > 成功
いちたりた!
KP
他のフォルダを開けば、それぞれにNo.1、2、3……と綴られ、個人情報が仕舞われている。
その中には、「同時多発殺傷事件」の犯人とされている3人も含まれていると分かる。
※キーワード7「個人情報」を入手
団子讃飾 では、まあ、本棚を見てみましょうか。
KP
本の内容は気になる点がない。
ビジネス書や、最近はやりの漫画、紙辞書などがおいてある。
<目星>か<アイデア>をどうぞ。両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 39 > 成功
KP
辞書がやけに多い。
今時紙辞書を引く人も珍しいと眺めていれば、
辞書はほとんどが新品に見えた。
しかし、ひとつだけ表紙がくたびれた物がある。
頻繁に出し入れされているようだ。
手に取って見ると、やけに軽い。
どうやら、ケースは辞書だが中身は別の物だったようだ。
日記を入手する。
最新のページをぱらぱらめくる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
巷で、俺はハーメルンと呼ばれているらしい。
オカルト的事象に興味を持ち研究するものとして、
自身が都市伝説となるのはかなり滑稽で愉快な話であるが。
しかし、確かに御誂え向き。
「ハーメルンの笛吹き男」とは上手く例えたものだ。
笛の音で人を誘い連れて行く。
確かにほぼ的を得ている。
ただひとつ、間違っているとすれば
俺が集めているのは人ではないということだ。
※キーワード6「真相の一端」を入手
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遡って全てに目を通している時間はなさそうだ。
次はどうしますか?
団子讃飾 鍵を手に入れたので、書斎へ向かいます。
KP
寝室で見つけた鍵で解錠する。
かなり大きな書斎だ。おそらくこの家の半分以上のスペースを占めている。
重厚な扉はこの家にそぐわない。
会社員にこのような大きな書斎は必要なのだろうか。
本棚のラインナップは、オカルトめいた書籍ばかりだ。
たわいもない都市伝説から、外国語で書かれた稀覯本。
ここ数ヶ月の新聞も保管されている。一面は勿論、同時多発殺傷事件だ。
<目星>もしくは<アイデア>をどうぞ。両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 18 > スペシャル
KP
観察して見れば棚は全て同じ家具で統一されているが、一つだけ違う色の棚がある。
注意深く観察してみれば、本で隠れて見えづらいが棚の奥にスイッチのようなものを見つけた。
押してみれば、棚はゆっくりと右にスライドし、地下に続く階段のようなものが現れる。
地下へ進むことができる。
進むと戻ることが出来ません。進みますか?
団子讃飾 もうあと調べ逃したところは無さそうですよね……? 進み、ます。
KP
書斎の明かりが差し込む地下への階段。
辛うじて懐中電灯がなくても階段を降りることができそうだ。
そして一つの扉の前に辿り着く。
鍵はかかっていない。
団子讃飾 ゆっくりと開けます。
KP
地下室は広い空間だった。
壁にあるスイッチを押せば電気がつき全容が見えてくる。
円卓の様な大きなテーブルが部屋の中心に一つ。
そしてその机を囲むように椅子が5つ程並べてあり、そのうち3つには人が座っている。
サラリーマンの様な男性、主婦の女性、大学生の様な青年。
彼らは、机の中心にあるラジカセをただぼうっと見つめている。
その瞳は虚ろで生気が感じられるものではない。
部屋への侵入者に反応することもない。
ただそこにいるだけ。
異様な光景にSANC0/1
団子讃飾
CCB<=76 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=76) > 17 > 成功
KP
円卓に向かえば分かる。
置かれたラジカセから何か音が流れていると。
そして、貴方は。
ーー貴方は、音に導かれる様にして、空いていた椅子に着席した。
勿論それは貴方の意思ではない。
ただ、この瞬間の貴方は自分の意思で行動できないのだ。
ラジカセから聞こえてくる歪な笛の音、
何かを録音し、繋ぎ合わせたような不快なその音を聞きながら、
貴方はただ椅子に座り、ラジカセをぼうっとーー
《私は上書きする。》
笛のような音声がやけにクリアに脳に届いた。
ラジカセの笛の音とは、少しだけ違う音。
《創造者の私の話を聞きなさい。》
古い友人に語りかけるような、優しくも厳しい声。
《監視者よ。》
《親愛なる私の友人よ。》
カチッという音がする。
気がついたら、ラジカセの停止ボタンを押していた。
後ろに引かれた椅子から、自分が今ここに座っていた状況を察する。
この部屋に入って、円卓に近寄った以降の記憶が無い。
まるで、昨日の夜のように。
SANC0/1
団子讃飾
CCB<=76 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=76) > 41 > 成功
KP
椅子に座っていた他の面々は、止まったラジカセを見つめている。
ーー探索開始ーー
まず調べるとしたらこの円卓だろうか。
止まったラジカセ以外にもいくつか機械が置かれている。
まじまじと顔を近づけて見聞してみる。
《なるほど》
声の主もどこかからこの機械を見ているのだろうか。
しかし、何に使う機械なのかは貴方にはよくわからない。
機械から離れ、円卓の周りに座った3人を観察する。
<目星>、どうぞ。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 16 > スペシャル
KP
性別や職業、年齢にも共通点が見つからない3人。
微動だにしないその顔を覗き込んでみると、虚ろであるがとても綺麗な瞳をしていると気が付く。
よくよく見ないと分からないが、その目はガラス玉に似たものにも見える。
他の2人も確認してみれば、同様に綺麗な瞳を持っていると分かる。
貴方が見つけた唯一の共通点だ。
※キーワード8「共通点」を入手
また、キーワード7を所持している場合は<アイデア>をどうぞ。
団子讃飾
CCB<=50 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=50) > 18 > 成功
KP
どこかで見た顔だ。
3人の顔を順に視線で追いつつ記憶を手繰り寄せる。
ああ、そうだ。
寝室にあるパソコンに、個人情報があった人達だ。
この家の家主である牛尾が、彼らのことを調べ上げここに呼ばれたのだろうか。
牛尾という男性に調べられていた人々。
ここに居る3人、同時多発殺傷事件の犯人の3人、そして自分。
共通点はなんだろうか。
団子讃飾 「集めているのは人ではない、とのことだったけど…?」
KP
円卓以外の場所に目を向けることにする。
やけに広い部屋だ。
部屋の隅には、もう一つ大きめのデスクがある。
貴方はそちらに近寄っていく。
つま先に落ちていたネジがぶつかる。
何かの研究・開発でもしていたのだろう。
手帳やメモ類、分解された機械などが転がっており、随分と散らかっている。
その中には、ラジカセや録音機材などもいくつかある。
壁にも沢山メモが貼ってあるようだ。
ふと、一番目立つ所に貼ってあるメモに目が止まる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【南に住む古き種族との接触】
呪文をかければ、少しの精神力と勝機を消耗する。
本来はより南に近い方がいいのだが
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その下には、謎の呪文のようなものが書かれている。
<呪文:????との接触>を取得する。
《問題である時には、あなたは電話してもよい。》
またなにか聞こえたな、と思った。
デスクに対して<目星>か<幸運>をどうぞ。両方振っても構いません。
団子讃飾
CCB<=90 【目星】
Cthulhu : (1D100<=90) > 21 > 成功
KP
分解された機械の下敷きになっている紙切れを発見する。
どうやら思考をまとめる為の走り書きのようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼らの笛のような声に反応する人間がいるらしい。
彼らの笛のような声に従ってしまう人間がいるらしい。
ハーメルンの笛に惹かれる子供のように。
これをうまく使えば、エネルギーを効果的に集められるのではないか。
ああ、旧支配者、古き生命よ。
古のものよ。
恐怖と狂気を、彼らに注ぐ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※キーワード9「ハーメルンの目的」を入手
かちゃ、と扉を開く音がした。
振り返れば、そこに立っていたのは貴方が刺した男性、牛尾だ。
背筋を伸ばし険しい顔で見つめるその姿に、怪我をしている様子は見て取れない。
牛尾 「全く、なんでこんな所にいるんだ」
KP
つかつかと歩いてきた彼は、眉を顰めて貴方の顔をそっと彼は覗きこむ。
貴方のガラス玉のような瞳に、自分の姿が映ることを確認する。
牛尾
「最初からおかしかった。
……どうしてお前にだけは命令が通らないんだ?」
「お前だって、ちゃんと改造されているだろうに。」
KP まあいい、と彼はため息を吐く。
団子讃飾 「か、改造、ですって…?」
牛尾
「がらくただろうと、整備不良だろうと一瞬は効いていたはず。
さっさとここから出て行ってもらおう。
俺は、彼らに奉仕をするので忙しいんだ。」
KP
彼は懐から何か小型の機械を取り出す。
すると、あの歪な笛の音が流れ出した。
貴方はその音の命令に抗えない。
いつの間にか体は出口を向き、足はひとりでに動き出す。
ああそうだった。自分が彼を刺し殺そうとしたんだった。
……そうだったっけ?
ハーメルン 「ここから出て、さっさと出頭して来い」
KP
貴方の背中を見つめ、ハーメルンは一つ笑った。
ーー……
《なるほど、大体のことを理解した。調査協力に感謝する、我が友人よ。》
意識を取り戻した時、状況は一変していた。
机や機械は何か大きなものに吹き飛ばされたようで、部屋の中は廃墟のそれに近い。
そしてハーメルンは、呆然としたまま何か「大きなもの」を見上げている。
ーーそれはハーメルンとの間に。まるで貴方を守るようにそこに存在していた。
巨大な植物のような樽型の胴体。
五芒星を象る頭部は、地下室の天井にぶつかりヒビを入れている。
2枚の翼は退化してしまったようで、体に見合わない小さめのサイズだ。
大きな彫像のようなそれは、確かに生き物で、緩慢な動作でゆるゆると触手を動かす。
そのうち一本の触手が、いや一本の触手のような腕が貴方の頭にサラリと触れた。
太古の都市建設者、地球の旧支配者。
「古のもの」に遭遇したあなたはSANC 0/1d6
団子讃飾
CCB<=76 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=76) > 67 > 成功
KP
そして、SANとMPを-3消費してください。
古のものは、笛のような声で椅子に座っていた3人に話しかける。
古のもの
《2つの事件の犯人はこの男。そう証言する。
他の犯人は冤罪だ。上手く辻褄を合わせてくれ。
いいね?》
KP
3人は一つ頷き、虚ろな瞳のまま地下室を出て行く。
そして彼は貴方に向き直る。
古のもの
《お疲れ様。おかげでこちらの問題も解決できた。》
《君ならわかっているだろうと思うが、敢えて言おう。》
《団子讃飾、君は改造人間だ。》
団子讃飾 「え」
古のもの 《君達改造人間の役目は、人間の監視。》
KP 彼は、貴方の瞳を指さす。
古のもの
《君の瞳という名のレンズを通して、いつも人間の世界を覗いているんだ。》
《君は一度了解してくれたが、まだあの時は本当に幼かった。
私と会ったことを、覚えてもないだろう。
だから、この機会に。役目を果たしてくれた君にはもう一度聞こう。》
《団子讃飾、君はこれからどうやって生きる?》
《一、今日という日の記憶を消して。今まで通り人間として生きる。》
《二、今日という日を覚えたままで。監視者として生きる。》
《選んで良い。私は君という人間のことをよく知っている。》
《信頼しているよ。》
団子讃飾
「……」
「記憶を消したとしても、私が普通の人間でなかったことには変わりありません」
「監視者……という響きはあまり心地いいものではありませんが、私がその役目を担ったならば、生きている限りそれを遂行するべきでしょう」
「これからも、貴方が望むならば、貴方の目になりましょう」
KP
貴方の返答に、彼はしばらく沈黙し、
そしてばさりと翼を動かした。
古のもの
《キレ者の君、親愛なる友人の君よ。》
《そして監視者の自覚を持った君よ。》
《気負わなくてもいい。何か特別なことをしなくてもいい。》
《また私に、君の楽しい冒険の物語を見せてくれ。》
《また君と、一緒に冒険できる日を楽しみにしているよ。》
《Say hello to killer!》
団子讃飾 「はい。貴方が少しでも楽しめるよう、私……これからも、ばりばり頑張りますね!」
KP
ーー
気がつけば、自宅の前に帰ってきていた。
また彼に操られていたのだろうか。
北風の冷たさに、くしゃみを一つ。
手の平に乗った雪のひとかけを見つめる。
この光景を、彼も今見ているのだろうか。
そういえば、killerには「キレ者」という意味もあるんだった、なんてことを思いつつ。
貴方はなんてことない日常に帰っていく。
「Say hello to killer!」ENDB:監視者
シナリオクリアです。お疲れ様でした!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エンドB「監視者」
SAN回復:SAN値をシナリオ開始時まで戻す+2d*キーワードの数
クトゥルフ神話技能:+3
任意のステータスに+2
呪文:古のものとの接触(基本ルルブ267p)
後遺症(体質):
<監視者>
監視者たる貴方は、綺麗な瞳を持っている。
ヒトから少し離れたその瞳は、監視カメラの如く綺麗な映像を誰かに届けている。
(キャラクターシートなどには記載しなくても良いと思います。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
団子讃飾
2d9 SAN回復
Cthulhu : (2D9) > 10[2,8] > 10
KP
■今回のことについて
「古のものについて」「改造人間について」を他のヒトに話した場合、
探索者の記憶(古のものに関するもの)が消去される。
今回得たステータスの補正とクトゥルフ神話技能をなくすこと。
話した相手の記憶も、その部分においてのみ消去される。
もしもあなたが配偶者などの大切なヒトにこのことをどうしても打ち明けたい場合、古のものが見逃してくれるかを<幸運>ロールによって決定する。
失敗した場合は上記の記憶消去処理になる。
勿論、「どうしても話したい」場合に限る。
話した相手が口の軽い人間だった場合も記憶を消されることになるだろう。