六道輪廻TAS 星守閃理編

メイン

KP 【CoCシナリオ/KPレス】六道輪廻TAS

情報

KP ◆概要◆

現代日本/異世界クローズド(CoC第6版対応)
●推奨人数:1人(ロスト復活可能)
●所要時間:~1時間程度
●発狂率:高
●ロスト率:高(探索の結果/出目による)
●戦闘:あり
●推奨技能:図書館/コンピューター
●準推奨技能:目星/オカルト

※POWが著しく低い場合生還難易度が上がる
※神格・神話生物及びクトゥルフ神話の世界観等に関する本シナリオ独自の解釈を含む。
タイトル通り『六道輪廻』『TAS』がキーワードである。
現代日本人探索者や、あるいは仏教関係の知識を有する探索者でのプレイが望ましいだろう。

◆探索者◆

肉体的に死に瀕している・死に至っている探索者。
且つ、何があっても生きて帰りたい・生還したい探索者でのプレイを強く推奨する。
エンディングによってはロスト救済が可能。
既に死んでいる設定で新規探索者を作成する事も可能(そうでない場合も参加可能だが、導入時点で死んでいる事になる)。
また、非常に出目に左右される構成であるため別の探索者での周回プレイが可能。
◆イントロダクション◆

不幸にも、理不尽にも。
もしかしたら、自ら望んで。
死に瀕したあなたは、今際の際で走馬灯を見ている。
史上最速最短の”夢見る人”として、九死に一生を懸けた六道輪廻TASに挑め!


◆諸注意◆

本シナリオはサプリメント『ラヴクラフトの幻夢境』を用いて作成している。
本シナリオには以下の要素が含まれる。
 ・グロテスクな表現
 ・出目ゲー要素
 ・探索者にとっての理不尽な展開
本シナリオは、何があっても生還したい探索者でのプレイを強く推奨している。
このため、探索に消極的な場合は生還難易度が著しく上がる。
本シナリオ中、正気度が0になっても即座に行動不能に陥る事はない。

探索箇所/行動例/使用技能については以下のように記載する。
▽探索箇所
▼行動例
!使用技能/ダイスロール

メイン

KP 不幸で不運で不遇で不憫な”夢見る人”。
あなたは円環からの解脱を望みますか?
三毒を喰らって生き永らえますか?

CoCシナリオ『六道輪廻TAS(ロクドウリンネティーエイエス)』
セッションを開始しようか。
PCは星守閃理。
A’世界線の僕を、B世界線の僕が案内するよ。
よろしく。

星守 閃理  よろしく…

雑談

夜門 由貴 がんばれ~!!(旗をパタパタ

メイン

KP 不幸にも、理不尽にも。
もしかしたら、自ら望んで。
お前は死に瀕している。

脈拍・血圧が上昇し、死を悟った脳は高速で処理を始める。
お前を除く周囲の全てが緩慢に動く。
そして、視界が暗転する。


瞬間、光に包まれた。
 
走馬灯のように脳裏を駆け巡るのは、過去の記憶だ。
お前は生まれ、育っていく。
それをお前は、お前自身の内側からただ眺めている。

挫折、失敗。
幸福な記憶もあったかもしれない。
お前はお前の人生できっと最も長いこの数秒で、お前の20年の人生を追体験しているのだ。

否応なしに、お前の生存本能は今のお前の目の前に全ての記憶を曝け出す。
その中にほんの僅かな活路を見出すために。

雑談

星守 閃理  頑張ろう……頑張ってかえろう。

メイン

KP  
階段を下へと降りていくように、浅い場所から深い場所へ。

意識は無意識へ。
そして長い人生の果て。
最後に訪れたこの場所。時間が戻る。

お前はここで死を迎える。
SANc 1/1d6+1

星守 閃理  CCB<=78 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=78) > 67 > 成功

system [ 星守 閃理  ] SAN : 78 → 77

雑談

夜門 由貴 えらい!(ぶんぶん

星守 閃理  良かった。

メイン

KP 酷い耳鳴りの中、不自然なほど明瞭に、軽やかな足音を聞いた。
しかし、お前のかすむ視界は誰の姿も捉えていない。

星守 閃理  く……誰、だ……

KP 突如、フラッシュバックを遮るように、お前は脳裏に暗く巨大な階段を見る。

お前は両足の裏で、硬い床をしっかりと踏んでいる。
奇妙な事に、その感覚がある。
しかし身体を動かす事はできない。

???? 「不幸で不運で不遇で不憫な”夢見る人”。
 あなたは円環からの解脱を望みますか?
 三毒を喰らって生き永らえますか?」

星守 閃理  …口は動かせるのか?

KP どちらでも。
背後から何者かに声をかけられる。
お前の身体は立ったまま硬直し、振り返る事はできなかった。

星守 閃理  「生きる、というか、由貴ちゃんに会いたいんだけど……」

KP A閃理が妙な事を願ったからだな。
お前に聞こえてたのかは知らないけど。
お前は要領を得ない返答を口に出した。

そして、はたと気が付けば目の前の光景は断崖絶壁に様変わりしている。
しかし、見た事もない空の色や、翼のある巨大な生き物に驚く暇も、お前には与えられなかった。

???? 「ただで叶えるとは言っていませんが」

KP 次の瞬間、背中に強い衝撃を受けてお前の身体は宙に放り出される。
空を切る轟音が耳元で鳴る。
思わず悲鳴を上げる事になるかもしれない。

しかし、落下速度は次第に緩やかに、お前は今や宙に浮きながら、静かに下降していく。
周囲を暗い形のない姿が、微かに輝く球体が、笑う翼あるものが、代わる代わる旋回していく。
SANc 0/1d6

星守 閃理  CCB<=77 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=77) > 22 > 成功
「な、んだ……!?」

KP 彼らは悪戯にお前を驚かせるが、危害を加える事はなかった。

突然、下降するお前の目前に、空間を真横に裂くように黒々と深い亀裂が現れた。
強烈な熱風が肌を焼き、痛みを感じる。

お前の身体は吸い込まれるように、亀裂の中へと落ちていった。
…………
……

燃え盛る大地と、炎に包まれた巨大な門。
真っ先に目に付くのはそれだった。
無数の絶叫が巨大な音の塊となって鼓膜を劈く。

”地獄”という言葉が脳裏を過ぎるだろう。

星守 閃理  あからさまに地獄、だな。

KP 赤黒い地面を埋め尽くすように、亡者の群れがのたうっている。
そして亡者を取り囲むようにして、何体もの異形が群がっている。

暗灰色の脂ぎった皮膚を持ち、首のない低い頭部からは蠢く短い触手がいくつも生えている。
化け物たちは一様に、槍やそれに類するような武器、あるいは名前も分からないような残虐で悍ましい形状をした拷問用具を持ち、泣き叫ぶ亡者の身体を生きたまま千切り、引き裂いている。
SANc 1/1d8+1

星守 閃理  CCB<=77 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=77) > 23 > 成功

system [ 星守 閃理  ] SAN : 77 → 76

雑談

KP 出目がいいね。

星守 閃理  どうも。

メイン

KP 臓物を引き摺り、血の塊を吐きながら咽ぶ亡者たち。
化け物は彼らに武器を持たせてお互いに殺し合わせる。
鮮血が飛び、肉が削ぎ切られ、人体の形を忘れるまで切り刻まれる。
打ち捨てられた肉塊は、大地の熱に焼かれて焦げ、酷い悪臭を放つ。

やがて白骨だけが残されると、化け物たちがそれを踏み荒らし、砕いていく。
SANc 1/1d4+1

星守 閃理  CCB<=76 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=76) > 69 > 成功

system [ 星守 閃理  ] SAN : 76 → 75

KP 不意に、冷たい風が一陣吹いた。

周囲の光景にあからさまに不釣り合いな清涼な風は、砕けた遺骨を優しく撫でて吹き抜けていく。
粉砕された骨に、残忍な化け物たちは口々に「活きよ、活きよ」と告げている。
無情な言葉は砕けた骨を繋ぎ、組み、肉塊は骨格に沿うように継ぎ合わされていく。
嗚咽を漏らして死を乞う亡者は、化け物の手で再び立ち上がらされ、武器を手に持つ。
SANc 1/1d10

星守 閃理  CCB<=75 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=75) > 26 > 成功

system [ 星守 閃理  ] SAN : 75 → 74

KP !【オカルト】【人類学】【知識/2】を振ることが出来る。
全て同情報らしい。

星守 閃理  望みがあるとしたら知識の半分か。
振ってみる。
CCB<=(75/2) 【知識/2】
Cthulhu : (1D100<=37) > 51 > 失敗

KP 残念。
信じ難い事に、お前の身体はこの場所に向かって、ゆっくりと着実に下降している。
もう間もなく、この地獄に降り立とうとしている。

星守 閃理  「……っ!」 

KP お前を待ち受けるように、周囲に化け物が群がっては武器を振るう。

星守 閃理  「っあ!? 痛、ぐぁ、っやめ、か、は……ッ!!」

KP 痛む身体の部位を押さえて膝を着いたお前の目前に、汚らしい粘ついた手のひらが迫る。

唐突に周囲が闇に閉ざされたかの如く暗くなった。
両目が燃えるように熱い。

星守 閃理  「ッ……暗……? まさか、」

KP あるべき両目は最早、眼窩に収まってはいない。
目玉を抉り出されたのだ。

星守 閃理  「この、!……ぅ……ぁあ……」

KP 激しく身体を打ち据えられる。

星守 閃理  「ぎぃ……!」

KP 肉を削ぐための重い鉄の塊は、皮膚を裂き、筋繊維をぶちぶちと引きちぎり、お前を肉塊に変えていく。

星守 閃理  「がぁッ! あ!? ッひぃ、うぐ、あぁぁ……!」

KP しかし、お前の意識はこの想像を絶するような激痛から未だ解放されない。

上腕と足首にべたついた手の感触があったかと思えば、お前の身体は上下に乱暴に引かれる。
腹がぶちりと鳴った。
肌が千切れ、肉が断たれる。
熱された地面にはらわたが叩きつけられる感触すら、お前は鮮明に感じ取っていた。
SANc 1d3/1d10+1

星守 閃理  CCB<=74 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=74) > 34 > 成功
1d3
Cthulhu : (1D3) > 1

system [ 星守 閃理  ] SAN : 74 → 73

雑談

夜門 由貴 えらい!! えらいよ!!(ぴょんぴょん

星守 閃理  ぅぁ……ゆ、きちゃ、ん…………?

夜門 由貴 そうだよ、せんりくん……(ちぎれた体で覆いかぶさるように抱きつく

メイン

星守 閃理  「ぃぎ、ぁ、ああぁぁぁあああぁっ!??!」

KP 気管を強く圧迫されて、自分が絶叫していた事に気が付く。
千切れた上半身が持ち上げられる。

首に触れているのは乾いた柔らかい皮膚。
人間の手の感触だ。

???? 「不幸で不運で不遇で不憫な”夢見る人”。
 他にも色々あったでしょうに、よりにもよってこんな所に迷い込んでしまったんですか」
「さて、あなたは円環からの解脱を望みますか?
 この地獄を耐え抜いて尚、三毒を喰らって人として生き返るまで生き永らえますか?
 さっきは何と言われたか忘れてしまいました」

星守 閃理  「っは、……は……い、ぎ、……たい、ぃ……」
「ぐ、カハッ、……ぅ、ゆき、ちゃ、と……ッ」 

KP どこかで聞いた声だった。
お前の文字通り死に物狂いの返答に……
声の主は愉快そうに、そして嘲るように、笑ったようだ。

???? 「よいお返事で大変結構な事です。
 では、勇気ある探索者には”知恵”と”力”を授けましょう」

KP 突如として、あなたの全身を苛む苦痛が、いや、一切の感覚が消え失せた。

そして膨大な知識が、未知の力が、あなたの脳に流れ込み、身体中を循環し、満ちていく。
遥か太古に君臨していた巨大な異形
暗く静謐とした深海の底の底にあるキュクローピアン
広大で無機質な外宇宙の果ての無い深層
潜在意識の下に存在する幻想の領域。
そこに棲む邪悪。恐怖。

冒涜的な知識はあなたという人間の許容範囲を優に超え、今も尚、荒れ狂う濁流のように全身を駆け巡る。
その代償に、理性と正気を呑み込み、押し流していく。
SANc 1d100/即死

星守 閃理  CCB<=73 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=73) > 37 > 成功
1d100
Cthulhu : (1D100) > 78
マイナスだ

system [ 星守 閃理  ] SAN : 73 → 0
[ 星守 閃理  ] SAN : 0 → -5

KP なお、ここで”即死”/正気度が0になっても行動不能に陥る事はない。

星守 閃理  早く言えそういうのは

情報

KP ここで探索者は99%の<クトゥルフ神話技能>と、99%の”何か”を付与される。
※これにより即座に現在正気度が0になる事はない。
よって、正気度ロールの値は通常通り反映させる事。

以降、探索者は基本ルールブックに記載のすべての知識を得る。
また、すべての呪文を行使可能。

メイン

KP 極彩色に歪む視界と激しい耳鳴り、浮遊感の中、”あの声”がやはり不自然なほど明瞭に聞き取れる。

???? 「星守閃理さん、あなたの肉体は正確にはまだ死に至ってはいません。
 臨死体験という言葉くらいは、耳にした事もあるでしょう」
「TAS……ツールアシステッドスーパープレイという言葉をご存知ですか?
 簡単に言えば、専用のツールを使って作成された、文字通り”人間離れ”したタイムアタックの事です。
 時間を操り、乱数に手を加え、あらゆる手段で可能な限り速くゲームクリアを達成できる操作記録を予め作成して、エミュレータ上で再生するものだそうですよ」
「人間の脳が、呼吸の停止から低酸素によって不可逆的な状態に至るまで、概ね4分から6分程度だと言われています。
 人間界の50年が地獄における一日一夜相当、しかし一晩の眠りは幻夢境における数十年にも及ぶ。
 つまり時間換算についてはいい加減なものです。これはこちらで調整しましょう」
「それに加えてあなたに提供するツールアシストは2つ。
 ありとあらゆる手段を用いて六道輪廻をショートカットし、”死に至る前に”あなたがあなた自身に転生できたとしたら、さてどうなるでしょう?」
 
「三毒を喰らい、衆生の生を望む夢見る人。
 星守閃理さん。
 あなたを人たらしめる欲を、怒りを、その根源たる無知を、ゆめゆめお忘れなきよう」

KP …………
……

たたらを踏むように、よろけて数歩踏み出したお前は気が付くだろう。

胴体が繋がっている。
内臓はお前の体内にしっかりと収まって、その役目を果たしている。
両目もあるべき場所にあり、周囲の景色を映し出す。

星守 閃理  「……目が、見える……」
恐る恐る両手で触れて、眼球がそこにあることを確かめる。

KP お前を取り巻く周囲の様相は一変していた。

化け物や亡者の群れは姿を消している。
纏わりつくような熱気も、肉の焦げる悪臭もない。
人はおらず、書斎のような現代的な部屋だ。
壁の一辺に、資料や書籍で埋め尽くされた本棚が三つ並んでいる。

部屋の中央には机と椅子が、そしてあなたの背後には襖がある。

情報

KP 【探索可能箇所】

▽本棚-左

▽本棚-中央

▽本棚-右

▽机

▽自分自身

メイン

星守 閃理  この様子だと自分自身を確かめているんだろうな。

KP では、どこにも怪我はなく、痛みもない。
普段着を着て、記憶にある通りの所持品を持っているだろう。

携帯端末を確認してみれば、フリーWi-Fiが飛んでいるようだ。
インターネット調査は勿論、室内で誰かに連絡を取ったり、写真をSNSにアップロードしたり、動画配信などもしてよい。

星守 閃理  とりあえず…写真を撮りつつ進むか。
連絡……大体僕が死んでから何日経過しているんだろう。
父さん母さんには連絡しづらい。
1d14 僕が死んだのは由貴ちゃんが亡くなってから何日経過?
Cthulhu : (1D14) > 6
8月19日。
じゃあ…そんなに日は経ってないかな。
悪戯だと思われるかもしれないけど、十哉に……
『かえることができたら、かえる』

とだけ送っておこう。ごめんな、十哉。
それで、改めて調べ物でもしよう。

KP 【図書館】か【コンピュータ】。同情報だよ。

星守 閃理  CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 25 > 成功

KP ではお前は、インターネットでいくつかの記事に目を留める。

情報

KP ●”三毒”とは
検索でヒットするのは”神仏.net(しんぶつどっとねっと)”などのホームページ。
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【三毒】

仏教の論じる六道輪廻の思想において、克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、即ち「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」を指し、煩悩を毒に例えたものである。

貪:貪欲(どんよく/執着・妄執)
瞋:瞋恚(しんい/怒り・憎悪)
癡:愚癡(ぐち/愚かさ・無知)

俗に「妬む、怒る、愚痴る」を「仏教の三毒」として紹介するがこれらは誤りで、この3つは大局的には”瞋”に包摂される煩悩である。
”癡”は日本語での「愚痴をこぼす」事ではなく、根源的な人間の愚かさを表す概念である。
また「貪欲を生じ瞋恚をおこすことも、そのみなもとをいえば、みな愚癡よりいでたり」と述べられるように、三毒の根源は癡(無知)であるとされる。
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●”TAS”/”ツールアシステッドスーパープレイ”とは
検索結果の最上に単語の概要が表示されている。

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【TAS(ティーエイエス)】

Tool-Assisted SpeedrunあるいはTool-Assisted Superplayの略とされる。
TVゲーム等においてエミュレータの機能を用いたタイムアタックを行う事、およびその競技名。
実行速度のスロー化やコマ送り
クイックセーブ/クイックロードによる追記(やり直し)
メモリビューア(乱数など内部数値の覗き見)
などを用いて(ツールアシスト)、実機で理屈上可能だが通常の人間のプレイではとても再現できないようなスーパープレイ映像を作りだすという意味合いがある。
ゲーム内のメモリ数値の強制変更等を含む「チート」とは別であり、理論上は実機でも再現可能ではあるが、人間の能力上で再現可能とはいえないものが殆どである。

また、ツールのアシストを受けず、実機で実時間の短縮を目標とするスピードランをRTA(リアルタイムアタック)と呼ぶが、こちらも細かい定義がある。
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メイン

KP お前がこれを読んでいると、ひとりでに『クイックセーブ/クイックロード』という記載が反転され、勝手に書き換わり始める。

情報

KP ------------------------
【≪記憶を曇らせる≫】(基本ルールブックP255)

[コスト:1d6MP/1d2正気度]

呪文の対象になった者は、ある特定の物事を覚えている事ができなくなる。
この時、対象が術者の忘れさせたい出来事に関して自覚的でなければならない。
術者と対象のMP抵抗ロールで術者が勝利した場合に呪文が発動する。

【≪記憶を曇らせる≫※亜種】(基本ルールブックP255※改変)
また、術者が自分自身の記憶に対してこの呪文を使用する場合は、魔力ではなく精神力を犠牲にする。

[コスト:1d6POW/1d2正気度]

強く望めば判定なしで呪文は成功する。
しかし、この場合においても術者は自分自身が忘れたい記憶に関して自覚的でなければならない。
コストとして提供したPOWは療養によって1週間に1ずつ回復する。

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(PL向け情報:≪記憶を曇らせる≫※亜種の使用により、直近あるいは指定した時の正気度喪失、及びその際発生した狂気状態を無効にできる。
 また、望まない知識を忘れ去る事ができる。)

メイン

KP 呪文は即座に習得できる。
また、この文章を読み終えると同時に、勝手に書き換わっていた部分は元通りの記載に戻っている。
SANc 0/1

星守 閃理  マイナス状態でどうしろって?

KP 先に【記憶を曇らせる(亜種)】を使えばいいんじゃない。
1d6POW/1d2SAN値だ。

星守 閃理  1d6
Cthulhu : (1D6) > 3

system [ 星守 閃理  ] POW : 16 → 13

星守 閃理  1d2
Cthulhu : (1D2) > 2

system [ 星守 閃理  ] SAN : -5 → 73
[ 星守 閃理  ] SAN : 73 → 71

KP それで、そこから先ほどのSANcだ。

星守 閃理  CCB<=71 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=71) > 13 > スペシャル

情報

KP ●”輪廻転生”とは

Wikipedia記事にて解説を閲覧できる。

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【輪廻転生】

輪廻転生:りんねてんせい-りんねてんしょう

死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。
ヒンドゥー教や仏教などインド哲学・東洋思想において顕著だが、古代ギリシアの宗教思想(オルペウス教、ピタゴラス教団、プラトン)など世界の各地に見られる。
輪廻転生観が存在しないイスラム教においても、アラウィー派やドゥルーズ派等は輪廻転生の考え方を持つ。
「輪廻」と「転生」の二つの概念は重なるところも多く、「輪廻転生」の一語で語られる場合も多い。
この世に帰ってくる形態の範囲の違いによって使い分けられることが多く、輪廻は動物などの形で転生する場合も含み(六道など)、転生の一語のみの用法は人間の形に限った輪廻転生(スピリティズム、神智学など)を指すニュアンスで使われることが多いと言える。
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●”六道”とは

Wikipedia記事にて解説を閲覧できる。

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【六道】

六道(ろくどう、りくどう、梵: ṣaḍ-gati)とは、仏教において衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)の事。六趣、六界ともいう。
gatiは「行く事」「道」が原意で、「道」「趣」と漢訳される。
六道には下記の6つがある。

●天界道(てんかいどう/天道、天上道とも)
天界道は天人が住まう世界。
天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間道に比べてほとんどないとされる。
また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわれる。
しかしながら煩悩から解き放たれておらず、仏教に出会うこともないため解脱も出来ない。

●人間道(にんげんどう)
人間道は人間が住む世界。
四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界であるが、苦が続くばかりではなく楽もあるとされる。
また、唯一自力で仏教に出会える世界であり、解脱し仏になりうるという救いもある。

●修羅道(しゅらどう/阿修羅道とも)
修羅道は阿修羅の住まう世界。
修羅は終始戦い、争うとされる。
苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。

●畜生道(ちくしょうどう)
畜生道は牛馬など畜生の世界。
殆ど本能ばかりで生きており、使役されるがままという点からは自力で仏の教えを得ることの出来ない状態で救いの少ない世界とされる。
他から畜養(蓄養)されるもの、すなわち畜生である。

●餓鬼道(がきどう)
餓鬼道は餓鬼の世界。
餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると火となってしまい餓えと渇きに悩まされる。
他人を慮らなかったために餓鬼になった例がある。

●地獄道(じごくどう)
地獄道は罪を償わせるための世界。
死後、人間は7日毎に閻魔を始めとする十王の7回の裁きを受け、最終的に最も罪の重いものは地獄に落とされる。
その罪の重さによって服役すべき場所が決まっており、刑期を終えたものは輪廻転生によって、再びこの世界に生まれ変わるとされる。

このうち、天界道/人間道/修羅道を三善趣(三善道)といい
畜生道/餓鬼道/地獄道を三悪趣(三悪道)という。
但し修羅道を悪趣に含めて四悪趣(四悪道、四趣)とする場合もある。

六道から修羅道を除いて(修羅道を地獄道におさめて)五道(五悪趣、五趣)とする事もある。

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メイン

KP インターネット上で得られる情報はこのくらいのようだね。

星守 閃理  そう…。
じゃあ、左から本棚を見ていくか。

KP ◆本棚-左

主に事務所類等が詳細に区分され、規則正しく収めてある。
内容は難解な用語が多用されており、殆ど理解できない。
また、厚いファイルがいくつも収められている事も分かる。

ファイリングされた書類は一見すると履歴書に似ているようだ。
しかし、生年月日の下の欄は”没年月日”とあり、大量に記載されているのは学歴や職歴ではなく故人の生前行った善行や悪行である。
SANc 0/1

星守 閃理  CCB<=71 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=71) > 6 > スペシャル
まさに閻魔帳、という事か。
僕は……割とまともに生きてきたと思うんだけどな。

雑談

KP ははは。そうだね。

星守 閃理  一番耳が痛そうな人がKPしてる。

メイン

KP 左は以上だよ。
順に見ていくんだろ?

星守 閃理  ああうん。

KP ◆本棚-中央

小説、指南書などが雑多に置かれている。
【図書館】をどうぞ。

星守 閃理  CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 13 > スペシャル

雑談

KP 出目が良いな、あとが怖いパターンだ。

星守 閃理  クリティカルが出そうで出ない。
怖いな……。

メイン

KP お前が雑多な書籍をいくつか斜め読みしていると、その中から気になる記述を複数見つける。

情報

KP ------------------------
【やさしい六道輪廻入門】

”六道”とは、死後、自らの行いによってどの世界に生まれ変わるかという考え方。
行いによって趣き住む所なので六趣(ろくしゅ)とも言います。

”輪廻”は死後に行く世界と考えられがちですが、仏教においては「心の状態」のことを指します。
私たちは六道のなかを何回も生まれ変わりながら移動していると言われています。
そんな六道から解き放たれ、悟りの涅槃(ねはん)の世界への脱出(解脱)する事が目的なのです。


[三善趣]

●天界道:人間の世界より苦が少なく楽の多い、天人が住まう世界。
●人間道:生病老死の四苦八苦が続く人間の世界。
しかし苦だけではなく楽もあるとされる。
●修羅道:自尊心・我執・猜疑心の強い者が行く、常に争いの絶えない世界。


[三悪趣]

●畜生道:使役されるがままで自ら教えを得る事のない、家畜の世界。

●餓鬼道:飢えと渇きに悩まされ続ける妄執に満ちた餓鬼の世界。

●地獄道:罪を償わせるための最も苦しみの多い世界。
六道は住む世界、つまり生存状態を示すもので、どのように生まれるかを表す四生(ししょう)との組み合わせで輪廻転生(りんねてんしょう)する事になります。

六つの世界の中心は、輪廻する原因である「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」の三毒です。
その外側に六道があり、外周には苦しみから抜けるための十二因縁があるとされます。

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【幻夢境(ドリームランド)の地理】

ドリームランドは複数の大陸で構成され、大きく東西南北の4地方および地下世界に分けられる。
絢爛たる大都市や平和な町がある一方、未開の地では様々な危険が待ち受けている。
地下には巨大な空洞世界があり、ここでも様々な種族が生息している。

[東地方]
殆どの地域が不毛の荒れ地だが、僅かな都市が最西部の海岸に集結している。
荒廃した都市ハズス=クレグや、クラネス王が建設した光明の都セレファイスを有する。
上空には空中都市・セラニアンがあり、セレファイスから黄金の空飛ぶガレー船で行き来できる。
セレファイス北東には不毛の火山地帯が広がる。
クラネス王はこの地を禁断の地とし、何人たりとも立ち入りを禁じている。

[西地方]
最も古く、人口も多い地域とされ、ドリームランドの玄関として知られている。
交通の要衝にあることから行商や往来が盛んである。

[南地方]
ドリームランドの中でも特に幻想的な地域として知られる。
標高一万メートルにも達する休火山を有し、溶岩の採掘が盛んである。

[北地方]
小さくも繁栄した文明が、極寒の中に細々と存在している。
灰色の荒涼としたレン高原は「凍てつく荒野のカダス」を擁する危険地帯。
巨大な黒い塔が遥か上空に向かって、灯台のように光を一筋放っている。

[地下世界]
ドリームランドの地下には人ならざるものの文明が栄える「地下世界」と呼ばれる区域が存在する。
巨大渓谷・ナスの谷は食屍鬼たちとドールの住処であり、不可視のドールは食屍鬼たちが連夜の饗宴の残りものを廃棄する”骨の海”に潜んでいるとされる。
この他にも様々なモンスターが生息しており、またニャルラトホテプなども関係する。

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メイン

星守 閃理  ドリームランドか。
(付与された知識のせいで)分かるけど、どうして突然この記述が?

KP さあね。
中央はこれでおしまい。
次は右だね。
◆本棚-右

大量の論文や報告書、日記の類がしまってある。
膨大で難解な資料をひとつひとつ確認するのには時間がかかるだろう。
また、<夢見>というものについて書かれた論文が特に目に付く。

星守 閃理  夢見……。見てみよう。

情報

KP ------------------------
【論文「<夢見>概要」】

創造を行う技能。
ドリームランドにおいて使用可能であり、初期値はPOWの値に等しい。
この技能は通常の成長ロールが可能。
また、ドリームランドに1週間の滞在毎に成長ロールが可能。
コストとなるMPは創造物のSIZ等に準ずる。
創造物を永久のものにするためには更に1POWを要する。
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メイン

KP お前は自分が付与された99%の”何か”が
<夢見>技能99%であると理解できる。
また、この能力を行使できる。
これで本棚は以上だよ。

星守 閃理  夢見。何でも創造できるのなら、僕は……
……。机を見るよ。

KP ◆机

机の上には本が1冊、開いた状態で伏せて置かれている。

情報

KP ------------------------
【人間の条件】
『魂の錬金術師』エリック・ホッファー

”未完の動物”
自然は完全なものだが、人間は決して完全ではない。
完全なアリ、完全なハチは存在するが、人間は永遠に未完のままである。
人間は未完の動物であるのみならず、未完の人間でもある。
他の生き物と人間を分かつもの、それはこの救いがたい不完全さにほかならない。
人間は自らを完全さへと高めようとして、創造者となる。
そして、この救いがたい不完全さゆえに、永遠に未完の存在として、学びつづけ成長していくことができる。

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メイン

星守 閃理  不完全ね。
何をもって完全とするのか分からないけど、傲慢な理論な気もするな。
……これで部屋の物は以上かな。
部屋を出よう。

KP 室内を物色していると、不意に背後で静かに襖が開く。
現れた人物はお前を見ると笑みを浮かべた。

夜門 由貴? 「探索は終えられましたか?
 お帰りはこちらからどうぞ」

雑談

夜門 由貴 わたしのにせもの…

メイン

星守 閃理  「は、……?」 

KP お前もアイデアを振ってみたら?

星守 閃理  CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 66 > 成功
「由貴ちゃん、いや、君は……」

夜門 由貴? 「会ったばかりなのにもう忘れてしまったんですか」
「私ですか?
 私は強いて言うなら、あなたがここにいてほしいと思う存在でしょう」
「死の間際に思い浮かべる相手というのは、そういうものではないですか?」

星守 閃理  「……なるほど。都合よく僕が解釈しているだけか」

夜門 由貴? 「よく分かってらっしゃる」

KP 嘲るような口調は、この人物が到底信頼の置けるような存在ではないと感じさせるものだ。
そしてお前は付与されている【クトゥルフ神話技能】により、次のような事に思い至る。

情報

KP ------------------------
【目の前の人物】

ここがドリームランドと覚醒の世界の狭間であるなら、ドリームランドにおいて最も自在に動く存在はニャルラトホテプである。
ニャルラトホテプはドリームランドのあらゆる時間と場所に現れ、あらゆる姿を取る事ができる。
------------------------

メイン

星守 閃理  「由貴ちゃんの姿をしたニャルラトホテプ……か」
「……はあ。その顔を見ると嬉しいけれど、同時に寂しくなる。
 貴方は僕の愛する由貴ちゃんじゃないとはっきり分かってしまっているから」 

夜門 由貴? 「……」ニコ~

雑談

夜門 由貴 にこ…(真似して笑ってみる

メイン

星守 閃理  「……それで、ここは一体何処なんですか。
 ドリームランドと覚醒世界の狭間であることまでは分かりましたけど」 

雑談

星守 閃理  可愛い……早く会いたいよ、本物の由貴ちゃんに。

メイン

夜門 由貴? 「ここはあなたの知る地上の世界と、別の世界、ドリームランドとの、謂わば中間地点のような場所です」
「”冥界の領域”というのが分かりやすいかもしれませんね。ここはあらゆる夢の土地に通じています」
 
「あなたをここに連れてきた者がいるとすれば、恐らくあなた自身ですよ」

KP お前は付与されている【クトゥルフ神話技能】により、次の事に思い至る。

情報

KP ------------------------
【狭間の領域】
ドリームランドと覚醒の世界の狭間にある領域として、主に[眠りの境界][冥界]が該当する。
眠りの境界は、旧き神・眠りの大帝[ヒプノス]と結び付いている。
冥界は”夢見る人”の集合的無意識に由来しており、また蜘蛛神アトラック=ナチャはこの冥界の領域を跨いでドリームランドと覚醒の世界の間に巨大な橋を形成し続けている。
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メイン

KP !【図書館】【コンピューター】【知識/2】
!【医学】
を振る事ができるよ。

星守 閃理  CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 88 > 失敗

KP ……。
【知識/2】も挑戦する?

雑談

夜門 由貴 えーん、惜しいよう。13たりない…

メイン

星守 閃理  CCB<=(75/2) 【知識/2】
Cthulhu : (1D100<=37) > 48 > 失敗
全く分からない。
CCB<=5 【医学】
Cthulhu : (1D100<=5) > 1 > 決定的成功/スペシャル

雑談

夜門 由貴 !!!!

メイン

星守 閃理  !!?

雑談

夜門 由貴 やったー! 閃理くん! すごい!

メイン

KP !?!? は……、え……?
じゃ、じゃあ……
近年、医学的にも死と眠りの近似性が証明されているという事をお前は知っているようだ。
そして、次のような知識を有している。

情報

KP ------------------------
【死後の脳波】

「死んだように眠っている」という表現がある。
急速眼球運動を伴わない睡眠(所謂”ぐっすり眠っている”状態)を[ノンレム睡眠]と云い、このノンレム睡眠時には脳にデルタ波が多く発生している。
そして、死亡した後でも脳にこのデルタ波が発生していた、つまり医学的な死を迎えた後でも脳活動が続いていたケースが、カナダ・ウェスタンオンタリオ大学の研究チームが発表したレポートによって報告されている。

研究チームは集中治療室のある病院で4人の患者の死を看取る際に各種の精密な機器を用いてモニタリングを行っている。
心肺機能や血液中の酸素飽和度のモニタリングに加えて、EEGと呼ばれる脳波測定器を用いて患者の脳活動の動きも追った。
4人の患者は残念ながら全て亡くなった。
しかし、医学的な死亡の後、1人の患者の脳にデルタ波の発生がしばらく続いていた記録が残された。
死後の患者の脳にデルタ波の発生がしばらく続いていたのである。

------------------------

メイン

KP で。クリチケだけど。…早速使う?

星守 閃理  いや……ちょっと使わずに取っておこうかな……。
折角だし……。

system [ 星守 閃理  ] クリチケ : 0 → 1

雑談

星守 閃理  折角の医学だし……。由貴ちゃん……。

メイン

夜門 由貴? 「それでは、そろそろお帰りになりますか?」

雑談

夜門 由貴 えへへ…… でも大変なときにはすぐ使ってね!

星守 閃理  そうする……。

KP 生き返れなかったら無駄な紙になるもんね。

星守 閃理  ……。

メイン

星守 閃理  「……ああ、そうします」

夜門 由貴? 「お気をつけて」

KP 促されるままに扉を開け、一歩踏み出すと……
いや、踏み締めるべき床がそこには存在しなかった。

星守 閃理  「……え」 

雑談

夜門 由貴 KPさんを後ろから突き飛ばして閃理くんに抱きつく…(幻覚

KP あいたっ。……酷いなあ。

メイン

KP お前は再び落下していく。
為す術もなく。

雑談

夜門 由貴 ………(むすっ…)

メイン

KP  
それでは『六道輪廻TAS』(ろくどうりんねティーエイエス)、これより記録開始します。

情報

KP 以降、探索者は六道の各所で探索を行う。
最初に1d2のダイスロールを行う。
結果に応じて進む事。

メイン

KP ということで1d2をどうぞ。

星守 閃理  1d2
Cthulhu : (1D2) > 1

KP 再び下降していくお前の目前に、空間を真横に裂くように黒々と深い亀裂が現れた。
土と黴の臭いと、強い腐敗臭の混じった澱んだ空気が、お前に纏わりついてくる。
お前の身体は吸い込まれるように、亀裂の中へと落ちていった。
…………
……

下へ下へ、下降していくほどあたりの闇は濃くなる。
岩壁に高く閉ざされた土地は暗いが非常に広大だった。
この地下世界を照らす光源は、青白く僅かに光る鬼火だけだ。
黒い石造りの途方もなく巨大な塔が、遥か彼方の都市に見える。
お前はそれを上から辿っていくように、地下の更に深い所へと降りてゆく。
鉤爪を持った亜人間のような生物がひしめく平野を素通りして、あなたは平野に大きく蛇行するように走った亀裂、巨大な谷へと入り込む。
鬼火のひとつが周囲をしばらく所在なさげに漂って、あなたの後をついてきている。

底なしの裂け目には、人型ほどの大きさと形をした塊がボロボロの網で吊り下げられている。
陰鬱で不吉な影が、心臓を冷たい手に撫でられたような不安感を煽る。

それは薄汚れた布で包まれたミイラ化した死体に見えた。
覆われている筈のその表情は、苦悶に歪む顔も、狂気に苛まれる顔も、恐怖に叫ぶ顔も、くっきりと顔に浮かび上がっている。
布の隙間から僅かに覗く落ち窪んだ暗い眼窩。
その下の、腐り落ちている筈の瞳が何故か、確かにお前を捉えた。
SANc 1d6/1d20

星守 閃理  CCB<=71 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=71) > 64 > 成功
1d6
Cthulhu : (1D6) > 2

system [ 星守 閃理  ] SAN : 71 → 69

星守 閃理  「っ……見るな……」

KP 降り立った暗い谷の中には最早一切の光源もない。
そこは完全な闇だ。

お前が谷底を両脚の裏で踏むと、かしり、と固いものの擦れるような音がした。
鬼火のひとつがまとわりついてきている光で、辛うじて両手を伸ばした範囲程度が視認できた。
幽かな光を頼りに周囲を見回せば、あなたが踏み締めたのが谷底の岩盤などではなかったと気が付くだろう。

谷底深くに、岩の地面が埋め尽くされるほどに積もっていたものは、夥しい量の白骨、骨の海だ。
SANc 1/1d4+1

星守 閃理  CCB<=69 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=69) > 15 > 成功

system [ 星守 閃理  ] SAN : 69 → 68

星守 閃理  「すごいな……これ全部、白骨……?」

KP そしてお前は自分がいま、異常なほど激しい飢えを感じている事に気が付く。

周囲を見てみれば、平野部に蠢いていた鉤爪を持つ亜人間が、何体か岩陰から姿を現している事が分かる。
ゴムのような厚い皮膚と鋭い牙を持つ彼らは、獣のような強い悪臭を伴っている。
奇妙に前屈した姿勢で、彼らは犬にも似た鼻面で死体の山を嗅ぎ回り、死体の肉を漁っていた。
SANc 0/1d6

星守 閃理  CCB<=68 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=68) > 95 > 失敗
1d6
Cthulhu : (1D6) > 5

system [ 星守 閃理  ] SAN : 68 → 63

KP おっと……【アイデア】かな?
というか忘れてたけど不定いくつ?

星守 閃理  73から始めていいなら、58。
CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 51 > 成功
1d10
Cthulhu : (1D10) > 8

KP 反響動作あるいは反響言語
ここに居る間、前屈姿勢で死体漁りでもしてたら?
それからお前は付与されている【クトゥルフ神話技能】により、次の事に思い至る。

情報

KP ------------------------

【食屍鬼】

彼らは食屍鬼という、独自の文明を持つ元人間あるいは人間に極めて近い亜人間の種族である。
人間と食屍鬼の遺伝子的な類似性は、人間が食屍鬼と長時間行動を共にしていると次第に人間の方に食屍鬼化の兆候が見られる事で知られている。
基本的に雑食性だが、儀式的に同族あるいは人間の腐乱死体を食する。
容貌やその食性に反して、臆病かつ文化的である。

------------------------

メイン

星守 閃理  「はっ……は……、……おなか、すいた……うう……」

食屍鬼に倣って前傾姿勢で死体の山を嗅ぎまわる。

KP !【POW*5】をどうぞ。

星守 閃理  CCB<=(13*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=65) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP ?!

雑談

夜門 由貴 ぴょんぴょん!!

メイン

KP なんだその出目……。クリチケどうぞ?

system [ 星守 閃理  ] クリチケ : 1 → 2

雑談

星守 閃理  やった……死体漁ってるけどうれしい……!

メイン

KP 不意に足元が蛇行するように隆起していく。
積み上がった夥しい量の骨が擦れ合い耳障りな音を立てる。

骨の海を掻き分けて、青白い粘液をまとった、不可視の、何か巨大なものが伸び上がるようにして現れた。
その遥か上空の何もない虚空から、涎のような白く濁った粘液の塊がぼたぼたと滴り落ち、その下にいる小さきものを押し潰していく。
SANc 1d6/1d20

星守 閃理  CCB<=63 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=63) > 52 > 成功
1d6
Cthulhu : (1D6) > 2

system [ 星守 閃理  ] SAN : 63 → 61

KP お前は付与されている【クトゥルフ神話技能】により、次の事に思い至る。

情報

KP ------------------------
【ドール】

この生物ドールは地球固有の種ではなく、ドリームランドやあるいは別の世界にのみ存在している。
地中に無数の穴を掘り進めながら生きており、滅多に地上に姿を現す事はない。
嫌光性の不可視の生物で、巨大な芋虫のような形状をしている。
------------------------

メイン

星守 閃理  「なんだ……ドールか。驚かせないでくれ……
 こっちは、すん、忙しいんだ……」 

KP さて、お前の身体は鈍い音を立てて折れ、潰れる。

星守 閃理  「っあ………!?」 

KP その上から不可視の巨大なものが何度も押しかかる。
痛みすらない、一瞬の事だ。
お前の意識は遠のき、魂は肉体から離れていく。

<正気度喪失>-1d10

星守 閃理  1d10
Cthulhu : (1D10) > 1

system [ 星守 閃理  ] SAN : 61 → 59
[ 星守 閃理  ] SAN : 59 → 60

雑談

KP ええ……?

星守 閃理  それどころじゃないんだ(くんくん……

夜門 由貴 閃理くん……! 様子がおかしいけどよかった!

メイン

KP しかし、お前が無に帰す事はない。
お前は暗闇の中を永遠にも思える時間、ただ落下していく。
◆三善趣

1d2をどうぞ。

星守 閃理  1d2
Cthulhu : (1D2) > 2

KP 再び下降していくお前の目前に、空間を真横に裂くように閃光を放つ亀裂が現れた。
思わず目を閉じ、お前の身体は吸い込まれるように亀裂の中へと落ちていく。
…………
……

再び目蓋を開けば、遥か下方に大陸が、そして眼下には空に浮かぶ巨大な島があった。
海水の代わりに空と雲が満ちている湾には、何隻もの空飛ぶ船が行き交っている。
大理石の巨大な壁に囲まれた空中都市には、古代ギリシャの建築物にも似た意匠の街並みが見える。

地上何千メートルもの上空に突如として放り出されたお前の身体は、この空中都市に向かってゆっくりと下降していく。
薔薇色の石脈の走る大理石造りの都市の中心には、尖塔が立ち並ぶ中に、他のどの建物より高い青銅製の丸屋根を有した巨大な城が建っている事が分かるだろう。

星守 閃理  狂気は解除されてるのかな。
辺りを見ながらゆっくり降り立つ。
そろそろ慣れてるだろ……

KP お前の身体は、空中都市の端にある岬、低い壁で囲まれた狭い道の上に降り立った。
目の前には巨大なアーチと庭園、そしてその奥に、高い丸屋根のある大きな建物が見えるだろう。

小道の前方には丸屋根の建物が見える。
後方には細く道が続いており、その先は庭園になっているようだ。
!【POW*5】をどうぞ。

星守 閃理  CCB<=(13*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=65) > 20 > 成功

情報

KP 【探索可能箇所】

▽丸屋根の建物

▽庭園

メイン

星守 閃理  近いのは丸屋根の建物か?
見てみよう。

KP 大きなアーチを潜って、建物の中に入る事ができる。

中は広い円形の空間だ。中央に螺旋階段があり、どうやら1階から3階までがある建物らしい。
階段を囲むように、壁に沿ってものが飾られている。
宝石や装飾品、黄金や象牙の像、様々な美術品が台の上や、あるいはガラスケースに入って展示されているようだ。
2階、3階には何かのミイラや骨、古い書物が展示されている。
【アイデア】【目星】を振る事ができる。

星守 閃理  CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 49 > 成功

KP では、お前はそこが美術館か博物館のような場所だという印象を受けるだろう。
しかし、飾られているどの品物にも、何の説明書きもされていない。

星守 閃理  見物客なんて居るんだろうか。
それとも僕みたいなのが頻繁に訪れる……?

KP さて、お前が周囲を見回していると、近付いてくる人物がいる。
蝶ネクタイを締めた、穏やかな風貌の英国紳士風の男性だ。

紳士 「やあ、何か探し物があるのかい?」

星守 閃理  「え……いや、僕は……」 
「まあ、探し物……になるんでしょうか。
 生きる為に色々渡り歩いているといいますか」

紳士 「時々ね、あなたのような珍しい格好をした旅行者に出会う事があるんだよ」
「あなたはもしや、覚醒の世界からのお客様かな?」

KP 紳士は期待した表情でお前に問いかけてくる。
覚醒の世界についての話をお前から聞きたがっているようだ。

星守 閃理  「ああ、はい。僕は星守閃理と申します。
 失礼ですが、貴方は……?」

紳士 「ああ! こちらこそ名乗りもせずに失礼したね」
「私は、ここではクラネスと呼ばれている者さ」
「私も覚醒の世界から来たのですよ。
 もう10000年以上も前の事になるがね」

星守 閃理  「一万年……?
 それにしては格好が洒落ていらっしゃる」

紳士 「そうだろう?
 出会ってきた人を真似ているんだ」
「私はよくここに来るんだ。
 あまり……自宅に居たくなくてね」

星守 閃理  「ええ、何かはよく分かりませんが、中々興味深い展示物が多いですね」 
「ここは都市……になるのでしょうか」

紳士 「ああそうだ。ここは空中都市セラニアン。
 そしてここは、東の岬にある博物館さ」
「何か気になるものはあるかな?
 一通りの展示物については解説ができるよ」

星守 閃理  「本当ですか。……いや今はそれどころじゃないんです。
 僕は一度、いや二度ほど死んで……そこから再び戻ろうと思っているのですが、どうにも落ちてばかりで」
「此処にも落ちてきたんですけど、一向に帰れそうにないんですよね」
「クラネスさんは何かご存知ありませんか?」

KP お前が事情を説明すれば、紳士クラネス氏は神妙な表情で考え込む素振りを見せるだろう。

紳士 「あなたがまだ死に至っていないのであれば、夢から覚める方法にはいくつか心当たりがある」
「しかし覚醒の世界においてあなたが半死半生の容態であるならば、<夢見>を用いた方法や時間を要する方法はあまり確実でないだろう」
 
「このドリームランドにおいて今あなたが正気を保てるのは、恐らくドリームランドと覚醒の世界の時間の流れが違うためだ。
 あなたが覚醒の世界に戻った途端、膨大な知識はあなたの正気を苛むだろう」
「あなたが望まずに与えられた知識を持っているのであれば、ここに置いてゆくべきだ。
 もしその方法を持っているのであれば」

星守 閃理  「なるほど。手に余る知識は勿論置いていくつもりです」
「半死半生……どころか、もう死んでいる、はずなんですよね……。どうしたものかな」 

KP !【アイデア】【知識】【オカルト】をどうぞ。

星守 閃理  CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 47 > 成功

KP お前はこれまで入手した資料や会話で得た情報から
あるいは自身の知識やこれまでの経験から、次の事に思い当たるだろう。

情報

KP ------------------------
【輪廻の条件】
”六道”とは、死後、自らの行いによってどの世界に生まれ変わるかという考え方。
住む世界、つまり生存状態を示すもので、どのように生まれるかを表す四生(ししょう)との組み合わせで輪廻転生(りんねてんしょう)する。
輪廻転生とは死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。
六つの世界の中心は、輪廻する原因である「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」の三毒である。
三毒とは、仏教の論じる六道輪廻の思想において、克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、即ち「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」を指し、煩悩を毒に例えたものである。また三毒の根源は癡(無知)であるとされる。

お前は確かに、一度死を迎える度に別の場所で再び目覚めていた。
つまりこの六道輪廻TASにおいて人間道を目指すには、不要な知識を捨て、尚且つ罪を犯さずに死に至らなければならないのだろう。

------------------------

メイン

KP また、呪文を入手している場合はこのタイミングで使用が可能だよ。

星守 閃理  いや……流石にこのまま帰るのはどうなんだ。
クラネスさんは覚醒世界の話をしてもらいたがってたし……。
少しだけ話をして帰ろう。
「一万年前と言ったら……氷期が終わった頃ですね。
 それに比べたら随分今は暖かいのではないでしょうか」 
「貴方の格好から察するに19世紀末頃の紳士が此処を訪れたのでしょうかね……それともお気に召した服装がこの時代のものだったのかな。
 今は21世紀ですから、もう2世紀ほども経っている事になります。
 恐らくこちらの時間感覚とは異なるのでしょうけど……」

KP お前が覚醒の世界での話を語って聞かせるのであれば、紳士クラネスは嬉しそうに耳を傾け、深い感謝の言葉を述べるだろう。

紳士 「ありがとう、センリ。
 やはり覚醒世界の話は聞くほどに面白い。今回もまた興味深いことが聞けたよ」
「……その昔、夢に見た雲の都[セラニアン]を求めるあまり、覚醒の世界で麻薬に溺れ、挙句死に至った男がいた」
「彼の精神はこのドリームランドに辿り着き、年毎にここセラニアンと、地上の都[セレファイス]を治める王になったそうだ」

星守 閃理  「王……」
クラネスさんをじっと見つめる 

紳士 「もし、あなたにもう行き場所がないのであれば、どうだろう。
 ここに留まって、もっと私に覚醒の世界の話を語って聞かせてはくれないだろうか。
 この空中都市は地上のセレファイスと空飛ぶ船で行き来できる。
 セレファイスでは人々は老いる事も、傷付く事もない」
「あなたは既に充分すぎるほど傷付き、疲れているのではないか?
 私はあなたのような、覚醒の世界からの夢見る人を歓迎しよう」

星守 閃理  「光栄なお話ではありますが……
 僕は帰らなくちゃいけないんです。
 覚醒世界は辛くて、悲しい事もたくさんあるけれど……」
「それでも、一人でも僕の帰りを待ってくれる人がいるなら……
 殺されたままでは、いられない」
「いつかどうしようもなくなって……
 僕の大切な人も一緒に居られると言うなら、改めてお伺いを立ててもよろしいですか?」 

雑談

KP ほんと強欲だよな。

星守 閃理  僕だからね。

メイン

紳士 「ははは。それはまた、随分と面白い申し出だ。
 今回は残念だが仕方ない。
 揺蕩う夢の世界で、あなた方をお待ちするとしよう」

星守 閃理  「ええ。またいつか、此処に来ることがございましたら……
 その時は、ご挨拶にうかがいますね」
「それでは、僕はこの辺りで……失礼いたします、クラネスさん」

紳士 「ああ、良い旅を。そして良い夢を、センリ」

星守 閃理  一度建物を出よう。

KP どうせ庭園は見ないだろ?

星守 閃理  うん。 そろそろ帰らなくちゃ。
うっかり罪を犯す前に。
この知識とはおさらばしよう。
【記憶を曇らせる(亜種)】を再度使ってクトゥルフ神話技能を忘却する。

KP いいよ。
1d6POW/1d2正気度のコストだ。

星守 閃理  1d6
Cthulhu : (1D6) > 2

system [ 星守 閃理  ] POW : 13 → 11

星守 閃理  1d2
Cthulhu : (1D2) > 2

system [ 星守 閃理  ] SAN : 60 → 58

KP ちょうど不定だね。おめでとう。

星守 閃理  1d10
Cthulhu : (1D10) > 9

KP 一時的偏執症。

星守 閃理  1d10 ヶ月
Cthulhu : (1D10) > 3

KP パラノイア。強度の妄想・妄執に囚われる病的状態。
まあ、お前の場合は被害妄想がお似合いなんじゃない。

星守 閃理  「結局……あの王も僕を殺そうとしてたんじゃないか……」 

雑談

夜門 由貴  

メイン

星守 閃理  「早く、はやく帰らないと……」
(でも帰ったところでまた……誰かが僕を殺そうとしてくるんじゃないか?
 ……強く、ならなきゃ……)
一刻も早く自害をする……
また人に会ったら……殺される前に殺すかもしれない……

KP では。
お前はその胸に深く刃を突き立てる。
あるいはこめかみを弾丸で撃ち抜いたのかもしれないし、高所から身を投げたのかもしれない。

お前の意識は遠のき、魂は肉体から離れていく。
<正気度喪失>-1d10

星守 閃理  1d10
Cthulhu : (1D10) > 5

system [ 星守 閃理  ] SAN : 58 → 53

KP ……【アイデア】だね。

星守 閃理  CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 92 > 失敗

KP では何かが起こって狂気には至らなかった。
狂気に至るには、お前は狂気を抱え過ぎている。
 
しかし、お前が無に帰す事はない。
お前は暗闇の中を永遠にも思える時間、ただ落下していく。
 
さて、お前は【POW*5】に成功していたね。

星守 閃理  ああ。2回。

KP 再び下降していくお前の目前に、空間を真横に裂くように閃光を放つ亀裂が現れた。

その光に呑まれながら、お前の意識もまた暗転し、溶けてゆく。
心地好い浮遊感だけがあった。
お前の身体は、吸い込まれるように亀裂の中へと落ちていく。

星守 閃理  「ん……」

KP そして呪文を入手し、使用したね。
はっ  と瞬きをすれば、
お前はあの日、扉を開けたその一瞬に戻ってくる。
気付けばお前は、お前の日常の中にいた。

お前が意識を失った、一度命を落としたその時間、その場所に至る直前の場所に、今お前はいる。
1秒、2秒と過ぎていく。まだ生きている。
それは単なる一瞬の白昼夢。
しかしお前にとっては、人生を何回分もかけて焦がれ、ついに取り戻したお前の時間だ。

文字通り実在の臨死体験者として、史上最短の”夢見る人”として、お前は覚醒の世界に帰還した。
いずれお前に更なる狂気と混沌がもたらされるその時まで、三毒を喰らい尽くし、せいぜい衆生の生を謳歌するとよいでしょう。

『六道輪廻TAS』(ろくどうりんねティーエイエス)、史上最速記録更新にて記録終了です。

情報

KP ==================

CoCシナリオ『六道輪廻TAS』

【endC】人間道

※探索中、現在正気度0になっていた場合もアシストツール<クトゥルフ神話技能99%>の”残り1%の無知”として現在正気度1%の状態に戻れる。

◎報酬 
 正気度報酬 1d10+1
  ∟<クトゥルフ神話技能>5%
  ∟<夢見>5%(※初期値はPOWと同値)
  ∟<夢の知識>+探索者のクトゥルフ神話技能/2

◎後遺症
 【輪廻転生】:本シナリオをプレイした探索者の魂は死後無に帰す事はなく、永劫の時を六道輪廻し続ける。一度死んで生まれ変わる度に<正気度減少>-1d10が入る。

メイン

KP ということでお疲れ様。

星守 閃理  隙あらば一番僕を殺しそうな奴め……
この野郎……死ぬかと思った……

KP 成長はまたにしようか。
そして君を本当に殺した奴……
A閃理が「トルチョック!」に行く姿を拝もう。

雑談

夜門 由貴 こんどこそ! 帰ってきた! おかえりなさい!

星守 閃理  ひっ、ただいま……

夜門 由貴 ……? 閃理くん…?

星守 閃理  由貴ちゃん、由貴ちゃんは僕のこと、ころさない、よね……?
だって由貴ちゃんだもんね?
僕の、由貴ちゃん……

夜門 由貴 せ、せんりくん……

ゆきのこときらいになっちゃった…?

KP ……ほら、ぐずぐずしてないで早く……まあいいか。
ヒルコの部屋で待ってるから。

夜門 由貴 せんりくんのこと、ころしたりなんかしないもん……

星守 閃理  大好きだよ……由貴ちゃん……
早く会いたい……でも僕か由貴ちゃんが誰かに殺されたら会いに行けない……

夜門 由貴 がんばる、あいにいく…… たぶん【杖】も成長したし…

星守 閃理  杖……? そ、そう。
それで僕の事は殴らないでね……?

夜門 由貴 なぐらないよ
だからぎゅってして? ゆきのことすてないでね

星守 閃理  捨てるものかよ……
由貴ちゃんはずっと……僕と一緒に居るんだ……

情報

KP ◆成長

図書館2
医学1

クリチケ2(うち一枚は固定値+3)

成長

星守 閃理  1d10+1 SAN
Cthulhu : (1D10+1) > 8[8]+1 > 9

system [ 星守 閃理  ] SAN : 53 → 62

星守 閃理  CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 63 > 成功
CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) > 8 > スペシャル
CCB<=5 【医学】 ぎりぎり!
Cthulhu : (1D100<=1) > 6 > 失敗
1d19 !?
Cthulhu : (1D19) > 13
まちがえた
1d10
Cthulhu : (1D10) > 2
医学 5 → 7
1d10 クリチケ
Cthulhu : (1D10) > 10
1d10+3 クリチケ(1クリ)
Cthulhu : (1D10+3) > 10[10]+3 > 13
!?
聞き耳+10と……
応急手当に+13しようかな。
聞き耳 65 → 75
応急手当 55 → 68
これでおしまい。
さて……父さんと母さんにどう説明するかな。
十哉も……流石に驚くかもしれない。

結局本物の由貴ちゃんには会えないままだったけど……
いつかこうやって、帰って来てくれないかな。

KP ふふ。さあ、どうだろうね……。