KP 【心臓がちょっとはやく動くだけ】
KP
【Introduction】
代わり映えのしない日々を過ごしていた
栗御北馬さん。
眠りにつき、ふと目を覚ますと
そこは「人形」を製造していたと思われる廃工場だった。
―――――――――――――――――
【About】
舞台:現代クローズド
必須技能:なし
推奨技能:目星
時間:テキセで10時間程度
ロスト率:低め
RP重視 / 心しんどい系 / ホラー薄め / タイマン
・改変verでは既存の仲良し探索者同士で
行うことができます。
・難易度は低く、謎解き要素はほぼありません。
・神話生物に対する独自解釈が含まれています。
◆日程
10/16(土)・10/17(日)
13:00~18:00
品 はぁん…こんにちは
けみかえる
こんにちは、お疲れ様です!
よし…お時間まいりましたので、ご準備よろしければはじめてまいりましょうか。
よろしくお願いいたします!
品 よろしくお願いいたします。
KP
「心臓がちょっとはやく動くだけ」
セッションを開始いたします。
KP:けみかえる
PL:百本意さん
PC:栗御北馬さん
よろしくお願いいたします。
栗御北馬 よろしくお願いするよ。
団子 讃飾 よろしくお願いします! 栗御班長!
KP
【導入】
決まりきった日常。
代わり映えしない毎日。
いつもと同じように生きていく中で、けれど栗御北馬さんは自分の人生におけるひとかけら、
自分のそばに本来あるはずの何かがぽっかりと失われているような、漠然とした孤独を感じていた。
しかし、端から存在しないものが何であるかなど、考えても分かるはずもない。
品 なん……なん?
KP
…………
あなたはいつもの朝を、いつも通り迎えることだろう。
共に暮らす家族に見送られ、あるいは見送って登庁する。
警視庁特殊犯罪捜査零課・栗御班において
誰よりも早くあなたがデスクにつけば
守島冬明・萬离夫妻がいつも通り仲睦まじい様子でやってきて、挨拶を交わした後それぞれの仕事に取り掛かり始めた。
品 ……だんごちゃ……?
KP
今は特にあなた方が追いかけている大きな事件は無いが
書類仕事はいつでもあなた方を追いかけてくることだろう。
そうですね……元気にこなせたかどうか
運試しに【CON*5】ロールでも振ってみましょうか。
栗御北馬
CCB<=(10*5) 【CON】 (1D100<=50) > 25 > 成功
書類仕事なら…ね。(かりかりかり
KP
えらい!
では日々蓄積している疲労も何のその、人一倍仕事を片付けることができるだろう。
あるいは、一人分以上かもしれない。
栗御北馬
……聞いても、いいだろうか。
今日は非番の班員がいるのかい?
KP あなたの補佐でもある守島萬离さんに問うならば、彼女は不思議そうな顔をして首を横に振るだろう。
栗御北馬 ……空いているデスクはいくつあるんだい?
品 なに なにがおきてるの
KP
もしも相模原涼さんのデスクがまだそのままにしてあるならひとつ。
そうでなければひとつも無い。
あるいは時折補助で入る人員用に、いくつか用意されているかもしれないが
日々使っているデスクという意味ではひとつも無いと言えるだろう。
栗御北馬
……団子くん…?
(きょろ…きょろ…)
栗御北馬 そうか…ありがとう。
KP
動かせるのが自探索者なので
誰かが補助で入っている事にして、聞いてみます……?
栗御北馬 …頼めるかい?
KP 夜船、光満、世路がおりますがご希望は…
品 だいちゅ♥
KP どうぞ!
栗御北馬 choice[夜船先輩,光満くん,世路くん] (choice[夜船先輩,光満くん,世路くん]) > 夜船先輩
品 お前本当なついてるな
KP 無難! かわいいですね
栗御北馬 かわ…?
KP
ではどこかきょろきょろと辺りを見回している栗御さんは
現在補助として入っている捜査一課の夜船麻実と目が合うだろう。
栗御北馬 「あの…夜船さん」
夜船 麻実 「おお、どうしたんじゃ栗御? 何か探し物かの?」
栗御北馬 「探し物……はい。団子さんを今日見かけなかったでしょうか」
夜船 麻実
「だんごさん? というのは……」
「誰じゃ? 知り合いか?」
栗御北馬
「……???」
なにかのドッキリを仕込まれているのか…心理学95は可能かい?
夜船 麻実
SCCB<=95 【心理学】 (1D100<=95) > 26 > 成功
私が心から「だんごさん」を知らん事が分かるじゃろう。
栗御北馬 そ…そう……ですか……
栗御北馬 そんなことはありえるのかい…?
栗御北馬
「団子讃飾という…私の部下で……失礼」
団子くんの連絡先は私のスマートフォンに登録されているだろうか
夜船 麻実
「部下……? 零課結成前のか?」
きょとんとしながら栗御がスマートフォンに目を落としているのを見守っている。
KP 連絡先にはそのような名前は登録されていない。
栗御北馬 ?????
団子 智樹
choice[生きてデザイナーしてる,生きて別の道進んでる,生きてない] (choice[生きてデザイナーしてる,生きて別の道進んでる,生きてない]) > 生きてない
おわ…
KP
そうですね……
では彼女にはファッションデザイナーの弟がいたはずだと思い至るだろう。
【図書館】を振ってみましょうか。
栗御北馬
CCB<=87 【図書館】 (1D100<=87) > 55 > 成功
「……零課結成は……私と、的場さんと、相模原、守島、名玉、団子…」ぶつぶつ
「……そうか、弟さん」検索をかける
KP 「団子智樹」あるいは「YOMOGI DANGO」で検索をしても、彼の名前はヒットしない。
夜船 麻実
「団子……」
「ほういや、むかーし捜査にあたった自殺者にそんなのがおったような。
名前が珍しいけえ覚えとる。でも、サンショクという名前ではなかったのう」
栗御北馬
「……え?」
「……智樹くん?」
夜船 麻実
「ヨモギ……おお、ほうよほうよ……
たしか10年以上も前の事じゃが、私と同じく和菓子にちなんだ名前じゃったけえのう……」
栗御北馬
「そう……でしたか……」
(...そうだったか…?)
品
だんごちゃんがいないせかいではよもくんはじさつする…
もとからいなかったことになって…???
KP
団子智樹はあなたの記憶する限り
以前とあるパーティーにおいて、班員たち全員分の動物を模した正装を作り上げた事が印象に残っているだろう。
栗御北馬 (…どうなっている…?)
団子 智樹 ちょ……choiceを振ったら、軽率にころされました……
栗御北馬 お、弟くんーーーっ!
栗御北馬 「………」しばらく挙動不審にうろうろしていろいろ調べる
KP
しかし、いくら探しても手掛かりが掴めなかった。
あなたは、あるいはさまざまな状況下で幾度となく見てきた
夢のうちのひとつに過ぎないと思うかもしれない。
しかし誰に聞いても、どのように探したとしても
あなたが知っているはずの「団子讃飾」は警視庁特殊捜査零課栗御班はおろか
この世界に、はなから存在すらしていない事がわかるだろう。
栗御北馬 ……なぜ……?
品 異世界転生かな…
KP
仕事の合間に「団子讃飾」の調査をしていれば
あっという間に時間は過ぎていく。
あなたは仕事を終えるとひとまず帰宅する事になるだろう。
もちろん、家族に問うても誰も彼女の事を知る者はいない。
栗御北馬 (……私だけがおかしいのか? いやしかし…確かに覚えて…)
KP
そうして一日を終えると、栗御さんはいつものように……
あるいは、拭いきれない不安定さを抱えたまま眠りに付く。
眠る直前、【聞き耳】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=79 【聞き耳】 (1D100<=79) > 15 > スペシャル
KP
では、あなたは
意識が溶け落ちる寸前、轟々と炎の燃え盛る音を聞く。
…………
……
…
品 ほへー????
KP
【旧工場】
栗御さんがふと目を覚ますと、見知らぬ場所に横たわっていた。
そこは、一見すると薄暗い工場の一室のようだった。
見たこともない巨大な機械が、左右にずらりと並んでいる。
薄汚れた床には大量のガラクタが、そこかしこに山を作っている。
あなたはその部屋で、自身も打ち捨てられたひとつのガラクタのように横たわっていた。
SANc0/1
栗御北馬
「……え?」
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 97 > 致命的失敗
KP ど、どわーーっ!?
品 あのな庭師HO1
KP SANcにはファンブルは適用していないので、-1です。
品 あのなあ……
system [ 栗御北馬 ] SAN : 74 → 73
KP そうですか……よしよし……こわかったですね……
品 よしよしされてる…
栗御北馬 ……? ????
KP
服装は普段仕事に出る時のもの、持ち物は普段身につけている物のみのようだ。
スマートフォンをポケットに入れているなら、電波は繋がらない。
栗御北馬 「……なんだここは…夢…?」あたりのものを触ってみるが…実感はあるかい?
KP
あなたが床のガラクタたちに触れるならば
埃っぽく無機質な冷たさが手にはっきりと伝わってくるだろう。
部屋の正面奥には、高い天井までの空間の大部分を埋め尽くすように大量のワイヤーやホースが垂れ幕のようにぶら下がっていた。
管は複雑に絡まり合いながら雪崩れのように壁を作り、その奥の様子は見えない。
栗御北馬 その管は…ほどいたりはできそうかい?
KP
では、栗御さんが管に近付こうと立ち上がると、体の上から何かが落ちる。
それはホチキスで止められた冊子だった。
薄っぺらく、印刷等の雰囲気から家電の説明書のような印象を受ける。
また、表紙には一枚付箋が貼ってあった。
栗御北馬 「……?」読んでみようか
KP
●冊子
表紙にはこのように書かれている。
「初心者かんたん! 失敗しない『◯』の作り方」
栗御北馬 「……??」
KP その下にはさらに手書きで、次のように書かれていた。
KP
【初心者かんたん! 失敗しない『◯』の作り方】
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
だから、あなたと一緒に生きてみたかった。
私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
私達は人間が怖くないといえば嘘になる。
私達の幸せは、あなたをここから決して逃がさないこと。
ずっとずっと守ってあげる。
ずっとずっと一緒にいよう。」
KP 手書きの文字に【アイデア】を振る事ができます。
栗御北馬 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 14 > スペシャル
KP その文字は、様々な人が書いた文字が混ざり合ったように歪だという事が分かる。
栗御北馬 「…なんだろうか……奇妙だな…」
KP
また付箋には、誰とも判別のつかない走り書きで
「失敗作 SANSYOKU DANGO」と書かれていた。
栗御北馬 (……団子くん?)
KP 首を捻りながらあなたが一枚ページを捲ってみると、目次が書かれている。
栗御北馬 目次含め一通り、目を通そう。
KP
【P1.目次】
「1P…目次
2P…『人』」
以降の行は空白。
KP
2ページ目は、「初心者かんたん! 失敗しない『人』の作り方」というタイトルで
次のような事が書かれていた。
KP
【P2.初心者かんたん! 失敗しない『人』の作り方】
「名前はとても大切なもの。
あなたの声で名前を呼んで『おはよう』をしてあげて。
これでカタチは出来上がり。」
品 ファー●ー的な…?
けみかえる ファービーってそんな感じなんですね…?(えあぷ
KP 次のページは背表紙になっている。
栗御北馬
それだけ…なのか
特に何も書かれていなければ、奥へ行けるか試してみたいが…
KP
【探索可能箇所】
・部屋正面
・背後の扉
・左右の機械
・ガラクタの山
・部屋全体
KP 以上が探索可能箇所ですが、部屋正面という事でよろしいでしょうか。
栗御北馬 そうだね…上から順にみていくよ。
KP
承知いたしました。
▼部屋正面:パイプやワイヤーの壁
高い天井からぶら下がった大量のワイヤーやホースが、複雑に絡まり合って壁を作っている。
その中に、蜘蛛の巣に捕らわれた虫のように裸の人間が数十人、絡まり宙に浮いているのに気付く。
四肢は妙な方向へと曲がり、誰も彼もが眠っているように目を閉じて、ピクリともしない。
もしかすると人間ではないのでは?
と目を凝らすも、やはり人間にしか見えず不気味な光景だ。
SANc0/1
栗御北馬
CCB<=73 【SANチェック】 (1D100<=73) > 32 > 成功
「……人形……?」
「ではない…人間...…」
KP
壁には【目星】【幸運】を振ることができます。
それぞれ別情報です。
栗御北馬
では続けて両方振ろう。
CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 12 > スペシャル
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 37 > 成功
KP 良い出目…落ち着いてきましたね。
KP
それでは【目星】結果から。
人間は老若男女、国籍も様々である。
怪我は見当たらず、ただ背中から管が出ているように見える。
また管は古く、登ったり揺らしたりすると危険に思える。
栗御北馬 そうみたいだ…
栗御北馬
「……」
自分の背中に手は届くかい?
KP
栗御さんは、体を洗う時やストレッチをする時のように、背中へそっと手を伸ばす。
何かを確かめるようにまさぐってみても、特に背中に何か付いているという事はなさそうだ。
栗御北馬 「…気のせいか」
KP
そして【幸運】の結果。
ぶら下がっている人間の中に【団子讃飾】が混ざっているのに気付く。
あなたはひどく驚くも……
よくよく見れば死体というより、あなたの知る人にとてもよく似せて作られた人形なのではないかと思う。
栗御北馬 「団子くん…!? の…似せ人形?」
KP
また、管の垂れ幕は何層にもなっており、かき分けても向こう側を見ることはできない。
部屋正面の情報は以上です。
栗御北馬
「……」
背後の扉をみてみよう
KP
▼背後の扉:血のように赤いハート型の錠前(南京錠)がかかっている。
【目星】を振る事ができます。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 37 > 成功
KP
扉には、引っかき傷や何かを叩きつけたような凹みが見える。
とても頑丈な造りをしているのだろうと一目で分かるだろう。
ほかに振りたい技能がなければ、背後の扉の情報は以上です。
栗御北馬 ……その南京錠、機械修理であけられるかい?
KP
引っかき傷や何かを叩きつけたような凹み。
※人形を作らされていた技工士達の藻搔いた跡
KP 【機械修理】ですね。どうぞ。
栗御北馬 CCB<=47 【機械修理】 (1D100<=47) > 55 > 失敗
KP おしい…
栗御北馬 「……ん……難しいな」
KP
南京錠もとても頑丈だという事が分かる。
こんな鍵穴は今まで見たことがない、と思うだろう。
栗御北馬
仕方がない…鍵がないか探してみよう。
左右の機械を調べるよ。
KP
▼左右の工学機械:見るからに埃をかぶっている。
図面がどの機械にも複数置かれている。
すべて壊れて動かない。
【目星】【アイデア】【機械修理】をそれぞれ振る事ができます。
栗御北馬
ではすべて振ってみよう。
CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 45 > 成功
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 40 > 成功
CCB<=47 【機械修理】 (1D100<=47) > 21 > 成功
KP やったー! 機械修理!
栗御北馬 ほっ…守島くんに教えてもらっていてよかった
KP
では栗御さんはまず、図面に手を伸ばしてみることだろう。
それは様々な時代の図面であった。
ありとあらゆる言語で、書き込みがされている。
そして図面を見たことで、からくり人形から次世代ロボットまで
様々な時代の人形を作るための機械が並んでいるのではないか? と気付く。
そしてあなたは、機械に関する心得をおさめていたからこそ
部品が古すぎたり未来のものであったりと
この場にあるものだけではこの機械達を直せないことがわかる。
栗御北馬
「……どういうことなのだろう…時代がばらばらだ……」
ガラクタの山を見ても?
KP
▼ガラクタの山
ありとあらゆるゴミの山だ。
生ごみの類は無いのか、強い臭いを放つ物はない。
【目星】を振る事ができます。
栗御北馬
無機物だけか…
CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 79 > 成功
KP
では栗御さんは、眼球らしきガラス玉や、手の形をした金属の塊などが混ざっていることに気付く。
これに対して、さらに【アイデア】を振る事ができます。
栗御北馬 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 23 > 成功
品 出目が安定してえらい…
KP 安心して見ていられますね…! えらい!
KP
こちらもアンティーク人形から機械人形まで
様々な時代に作られた人形の部品であることが分かる。
栗御北馬 「……」
KP ガラクタの山の情報は以上です。
栗御北馬 ならばいまいちど…部屋全体を見回して、鍵らしきものが無いか調べるとしよう。
KP 部屋全体には【目星】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 33 > 成功
KP 続けて【幸運】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 52 > 成功
KP
S1d20+10 (1D20+10) > 8[8]+10 > 18
▼部屋全体
辺りを見回しても鍵は見つからず、工学機械の裏側に工場の制服を着た白骨死体を計18体ほど見つける。
SANc0/1
栗御北馬
CCB<=73 【SANチェック】 (1D100<=73) > 69 > 成功
「………死体……」
死因は? 骨に刺し傷は見当たるかい?
KP
死因はそれぞれ異なるようだ。
自殺と見られる刺し傷や、機械の事故で潰れたのであろう上肢の骨
あるいは何の負傷もない死体もあるだろう。
また、栗御さんはそれらをひとつひとつ見ている途中で、アタッシュケースを見つけるだろう。
鍵はかかっていないようだ。
栗御北馬 「アタッシュケース……?」開けてみよう
KP
▼アタッシュケース
見覚えのある団子讃飾の服が一式入っている。
落ち着いたオレンジブラウンのトップスに、白いロングスカート。
かつて彼女の放った弾丸の薬莢で作られたネックレスだ。
栗御北馬
「……え?」
え……
(正面扉の方をもう一度見てみる)
KP
ぶら下がっている人間、もとい人形の中に団子讃飾……
を模した人形が混ざっている。
栗御北馬 ……おろしてあげられるだろうか?
KP とても高い位置にあり、簡単には下ろせそうにない。
栗御北馬 ……そう、か……
KP 【アイデア】を振ってみましょうか。
栗御北馬 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 70 > 成功
KP
栗御さんがこの人形の山の中で名前を知っているのは【団子讃飾】だけだ。
見つけた冊子の通りに、名前を呼んで「おはよう」と挨拶をしてみればいいのではないかと気付く。
栗御北馬 (審議中)
品
まって そこで審議しないで
おまえの倫理観どこにあんねん
KP 審議???? ほほう…
栗御北馬 (…………なんだか彼女にすごく申し訳ない……気が………)
栗御北馬 「あ……」見上げはするが……
KP あるいは付箋に書かれた【SANSYOKU DANGO】でも反応するかもしれない。
栗御北馬
(カタチは出来上がりって……何のことだろうか……『人』の作り方……)
(何か…作ろうとしている……? 手を出して良いものだろうか…しかし現状出る手立てがない)
「………」
「……だんご さんしょく」
「おはよう……」
KP
…………
栗御さんの声に応えるように、管がずるりと動き始めた。
品 これからの行動すべてに責任を持っていけよおまえ栗御
KP
ずるりずるりと絡まっていた無数の管がほどけるように伸びていき
囚われていた体のうちの一つ、あなたの知る人物に非常によく似た体が
生身の状態でゆっくりと、あなたの目の前に降下する。
見る間に床まで落ちると、その人物はぐったりとそこに横たわった。
裸で横たわるその人のうなじから尾てい骨にかけて一列に、肌に複数の管が突き刺さっている。
接続部は明らかに人の皮膚に見えず、銀色の金属が隙間から見え隠れしていた。
栗御北馬
「………」
外した方が…いいのだろうか
KP 背骨の管はイヤホンジャックのようになっており、どれも簡単に引き抜くことができる。
栗御北馬 では…引き抜いて、あと服を着せよう。
KP では引き抜いた頃合いで、人形はパチリと目を覚まし起き上がった。
栗御北馬 「わ……!?」
KP
ガラス玉のような無機質な瞳だ。
栗御さんに向けて無表情に
SANSYOKU DANGO 「挨拶:おはようございます」
KP と言う。
品 某シ~~~
栗御北馬 「お…おはよう」
SANSYOKU DANGO
「システム起動。……チェック、オールグリーン」
「__SANSYOKU DANGO。推測:当機体の名称。記録完了」
「入力:起動者の名前。要求:名前の回答」
栗御北馬
「……栗御、北馬……」たじ
(ロボット…?)
KP へへ、元からある描写……団子にぴったりですね…
品 ううっ……団子ちゃんのキャラシがこれ以上大変なことになったらどうしよう
SANSYOKU DANGO
「起動者:栗御北馬。__記録完了」
「要求:起動者 栗御北馬に同行する許可」
栗御北馬 「? ……許可する……」
SANSYOKU DANGO 「承知」
栗御北馬
うろ……
うろうろ……
KP
当初の予定通り、服を着せる事ができるだろう。
人形は表情ひとつ変えずに、あなたが手にしている衣服を見つめている。
SANSYOKU DANGO 「要求:この物体群の名称についての回答」
栗御北馬 「………衣類……」
SANSYOKU DANGO 「入力:衣類。了解。記録完了」
栗御北馬 「トップス。ロングスカート。…ネックレス」
SANSYOKU DANGO
「入力:トップス。ロングスカート。ネックレス」
「不明:使用方法。要求:回答」
KP どうやら、それぞれの着用方法が分からないようだ。
栗御北馬 「あ、ああ……えっと……失礼するね」目を閉じながら着せてあげよう…
SANSYOKU DANGO
「…………」
されるがままに服を着せられている。
栗御北馬 「……おわ…ったかな?」おそるおそる目を開ける
SANSYOKU DANGO 「確認:衣類の使用」
KP 多少よれっとしているが、どうにか着せる事ができたようだ。
栗御北馬 「……すまない」ぴっぴと直す
SANSYOKU DANGO
「『すまない』」
「要求:『すまない』という言葉の有する意味についての回答」
栗御北馬
「え?」
「あ、えっと……ちゃんと着せないと、その…君も嫌だろう?」
品 対応にすごい困ってるなこの男──
栗御北馬 「だから…うまくできないことにたいする謝罪…というか…」
SANSYOKU DANGO
「不明:当機体に未搭載。__謝罪」
「了解。所有者はうまくできなかった。
『すまない』>謝罪。__記録完了」
栗御北馬 「う……うん……」
KP
さて、SANSYOKU DANGOが接続されていた管が天井から解け落ちたことで
ワイヤーの幕に人の通れる程度の隙間ができたことに気付くだろう。
その先には壁が見える。
壁にはアーチ型の、扉のない入り口が一つあるのが見えた。
機体へ聞きたい事があれば話をしたり、先へ進んだりすることができる。
栗御北馬
「……君は……機体ということは、人形か機械?」
話をしながら進んでみよう。
SANSYOKU DANGO
「当機体:名称 SANSYOKU DANGO。
人体的特徴を模したヒューマノイド」
栗御北馬 「……ヒューマノイド……」
KP 【心の部屋】
KP
アーチを抜けると、そこは白い部屋だった。
前方の壁に扉が五つ並んでいるのが見える。
栗御北馬 「……君はここを知っている?」
SANSYOKU DANGO 「推測:部屋、アリ」
KP 【目星】をどうぞ。
栗御北馬
CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 27 > 成功
「……部屋は……そうだね、あるけれど……」出口らしいのはあるのだろうか
SANSYOKU DANGO 「推測:当機体起動地点に出口の存在アリ」
栗御北馬 「さっきのエリアか…ということは、あの南京錠が…?」
SANSYOKU DANGO
「肯定。
推測:起動者 栗御北馬の本来生存する世界に接続」
栗御北馬 「……本来生存する世界?」
SANSYOKU DANGO 「不明:データベースにアクセス不能」
KP
部屋の中には五つの扉以外何も見つからないが
栗御さんは冊子が一瞬光ったことに気付く。
栗御北馬 冊子…? 確認してみようか
KP
冊子を見ると、いつの間にかページ数が増えていることに気付く。
目次を開くと、「3P…『心』」が追加されていた。
栗御北馬
えっと……私が持ち続けていたにも関わらず、勝手に…?
読むが…なぜページ……
KP
冊子が光った後、勝手に増えていたようだ。
あなたは増えた3ページ目を開く。
KP
【P3.初心者かんたん! 失敗しない『心』の作り方】
「心はとても大切なもの。
ニンゲンは見て聞いて共感して、感情を得る。
全てを記録チップに集めれば、これでナカミの出来上がり。」
品 何を作らされているの…
栗御北馬 「………」困惑はするが……冊子を閉じよう
品 これ片ロスで行ってたら地獄だなぁ…
栗御北馬 扉を見てみるが…どれも鍵は開いているのかい?
けみかえる 片ロス改変か……行けなくはない、ですかね……。
品 ひぇ
けみかえる どう進んでもすごく寂しい終わりしかないでしょうね……
品 やだぁ…やだぁ…
KP
▼五つの扉
全て白い自動ドアの形をしているが、近づいても開く様子はない。
よく見ると、手の形をした凹凸が各扉に一つずつある。
栗御北馬 ひとつに手を置いてみるが…私の手で反応するだろうか
KP
栗御さんの手には反応しないようだ。
あなたが手を置いた扉に目を向けた後、SANSYOKU DANGOはあなたを見る。
栗御北馬 「?」
SANSYOKU DANGO 「確認:解錠?」
栗御北馬 「可能なのかい?」
KP
機体は片手をす、と胸の前あたりに持ち上げながら首肯する。
何番目の扉でしょうか?
栗御北馬 まずは…1番目から。
KP 承知いたしました。
KP 【喜の部屋】
KP
二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中は広さのある真っ白な空間。
中央に看板が一つ立っていた。
栗御北馬 「……私は君のことを何と呼べばいいんだろうか」看板を見るが…
SANSYOKU DANGO 「当機体:名称 SANSYOKU DANGO」
栗御北馬 「…最初に誰がそう名付けたか、分かるかい?」
SANSYOKU DANGO 「推定:我々の製造主」
栗御北馬 「……製造主?」
SANSYOKU DANGO 「肯定。検索中……アクセス権限ナシ」
栗御北馬
「……そうか……サンショクダンゴ……」
「む、むずがゆいな」
看板をみよう
KP
▼看板
「私はあなたとそれでも一緒にいたい」
KP
その看板を読んだ瞬間、部屋の様子がガラリと変わる。
SANc0/1
栗御北馬 CCB<=73 【SANチェック】 (1D100<=73) > 88 > 失敗
system [ 栗御北馬 ] SAN : 73 → 72
栗御北馬 「?!」
SANSYOKU DANGO 「…………」
KP
広大な緑が外に広がる窓から、暖かな午後の日差しが差し込む一室。
直射日光の当たらないフローリングの上に、カラフルなケージが並べられている。
品 はむちゃ…
KP
からから……と時折回し車が忙しなく回る音が聞こえ、近づけば床材ががさがさと擦れる音と共に愛らしい小動物……
ハムスターが顔を覗かせるだろう。
品 か…かわいいねぇ…
けみかえる はむちゃんず…
栗御北馬 はむ…
KP 【目星】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 69 > 成功
SANSYOKU DANGO はむ…(模倣)
栗御北馬 「……は、ハムスター???」
品 えん…サンショクダンゴちゃん…
KP では、あなたはハムスターに気を取られつつも冊子が一瞬光ったことに気づく。
栗御北馬 開こう…
KP
ページ数が増えていることに気付く。
目次には「4P…『喜』」が追加されていた。
KP
【P4.初心者かんたん! 失敗しない『喜』の作り方】
「記録チップを入れた状態で『幸せな時間』を教えてあげよう。
これで喜は出来上がり。」
栗御北馬
「……喜怒哀楽…ということか?」
記録チップ…?(うろうろ
KP あなたが顔を上げると、SANSYOKU DANGOが冊子を一緒に覗き込んでいる。
SANSYOKU DANGO
「推定:喜び__当機体にインプットされていない感情の一つ。
要求:回答」
栗御北馬
「…美味しいものを食べているときや…大事な人と過ごす時間であったりとか…」
(……たしか団子くんはkawaiiが好きだったが……)
「……かわいいものを愛でている時…もそうなのかな」
SANSYOKU DANGO
「確認:『かわいい』__未搭載。
要求:具体例の提示」
品 今日からおまえは保父さんだ、栗御
SANSYOKU DANGO
「オブジェクト『ハムスター』確認。キヌゲネズミ亜科に属する齧歯類の24種の総称。
敵正反応ナシ」
じ……とハムスターを見つめている。
SANSYOKU DANGO ほふさん。
栗御北馬 「……」座り込んでケージからハムスターを一匹、つれてこれるだろうか
栗御北馬 ……保父さん……
KP
丸っこくてふわふわとした、小さな命を宿したいきものが
あなたの手の上に慣れた様子で転がり込んでくる。
それはとてもあたたかく、久しぶりに触れた自分以外の生物の温度と、人間より少し早い鼓動を感じるだろう。
栗御北馬 「……こっちに来てごらん」
SANSYOKU DANGO
「__?
確認:オブジェクト『ハムスター』、所有者の手の上へ移動」
KP すす、とSANSYOKU DANGOも言われるがまま近付いてくる。
栗御北馬 「手をおさらにして…じっと」
品
まるっこくてふわふわでかわいい
かわいい…
SANSYOKU DANGO
「『おさら』」
両手をくっつけて平らにしてみせる。
栗御北馬 彼女の手にハムスターをのせてみようか…のるかな?
けみかえる もふ…
KP
【幸運】を振ってみましょうか。
失敗したら、中々栗御さんの手から離れない。
栗御北馬 CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 47 > 成功
KP
では、栗御さんの手の上で大人しくしていたハムスターは、あなたがその手で軽く斜面を作ると
ててて…と小さな手を引っかけようとしつつ……
やがてころん、とSANSYOKU DANGOの掌の上に静かに転がった。
品 きゃわ……
SANSYOKU DANGO 「確認:オブジェクト『ハムスター』。当機体の手部へ移動」
栗御北馬
「ふわふわであたたかいのが分かるかい? 目がくりくりとして愛らしいだろう……?」
(……何をしているのだろうな私は)
けみかえる あら~~ かわいいですね
栗御北馬 そっちじゃない……私ではなく、ハムスターを……
栗御北馬 「えっと……つまり、見ていてなんとなく心が締め付けられるような? 撫でていたくなるような……無いだろうか。それが可愛いということだと思うのだが」
SANSYOKU DANGO
「実行:撫でる。__かわいい」
もふ……
栗御北馬
「……こほん。そう、そういうことなのだよ(?)」
「……『喜』について、わかりそうだろうか……?」
KP 栗御さんがそう問いかけると、SANSYOKU DANGOの全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
栗御北馬 「? …? ??」
KP 光が収まると、ヒューマノイドは自分の胸に手を当ててうっすらと微笑みながら呟いた。
SANSYOKU DANGO
「これが、喜び? ……あたたかくて、ふわふわ。撫でたいくらい、かわいい」
「了解しました。記録完了」
栗御北馬
(……笑った……)
「……うん、よかっ…た?」
SANSYOKU DANGO
「『よかった』__検索します。
自分の完成により、出口の鍵が入手可能と推測。よかった」
栗御北馬 「え? そうなのかい…?」
SANSYOKU DANGO 「肯定します」
栗御北馬 「……そうなのか……」
品 これラストのオチが完成したサンショクダンゴちゃんを壊して鍵を手に入れるとかだったら僕は暴れるからな
栗御北馬
「であれば…そうだね、もう少しやってみようか」
次の二番目の部屋に行きたい
SANSYOKU DANGO 「了解」
KP
一番目の部屋にはもう何も無い。あるのは看板のみである。
ここで【目星】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 76 > 成功
KP
では栗御さんは、この部屋を出る前
看板の裏に大きな殴り書きの文字があることに気付く。
栗御北馬 読んでみよう
KP
▼看板
『彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!』
KP
ただならぬ強い怨念のような想いを感じ取る。
SANc 1/1d2
栗御北馬
「……え?」
CCB<=72 【SANチェック】 (1D100<=72) > 88 > 失敗
1d2 (1D2) > 1
system [ 栗御北馬 ] SAN : 72 → 71
品 SANチェック、成功しなくなってきたな…
KP 栗御班長……
KP 止められなければ、SANSYOKU DANGOも栗御さんに続いて看板の裏を読もうとするだろう。
栗御北馬 「……」止めは…しない
SANSYOKU DANGO 「……? 先程は無かった文字です。意図不明」
栗御北馬 「一体何なのだろうね…」
KP
あなた達は最初の部屋に戻り、二番目の部屋へと進む。
SANSYOKU DANGOが手をかざせば、自動ドアは再び開いた。
KP 【怒の部屋】
栗御北馬 中に入ろう
KP
自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中は先ほどと同じく、それなりの広さがある真っ白な空間だった。
中央にポツンと看板がある。
栗御北馬 看板を表と裏両方みてみるよ
KP
▼看板
「私はあなたを気にかけていたい」
KP 裏を確認して、何も無いと分かった途端、部屋の様子がまたガラリと変わる。
栗御北馬 !?
KP
海外の精神病棟のように壁全面に真っ赤なクッションが貼られた部屋の隅に
小さなおもちゃ箱と冷蔵庫が現れた。
天井から鳥籠がぶら下がっており、金糸雀が止まり木で揺れている。
栗御北馬 ……
栗御北馬 「……なん…だ…?」
SANSYOKU DANGO 「赤い部屋……」
KP おもちゃ箱、冷蔵庫をそれぞれ見る事ができる。
栗御北馬 まずはおもちゃ箱を見てみる…
KP
▼おもちゃ箱
風船とピン、びっくり箱、ガムのパッチン、虫の模型などが入っている。
見た目よりも容量があるのか、いたずら道具ならなんでも出てきそうだ。
栗御北馬 「……?」
SANSYOKU DANGO
「……?」
一緒に覗き込んで首をかしげている。
栗御北馬 「なにか…用途不明だが…あるね………」冷蔵庫を見てみようか
KP 栗御さんは1d6+1をどうぞ。
栗御北馬
1d6+1 (1D6+1) > 2[2]+1 > 3
なんだろう…?
KP
▼冷蔵庫
紙皿に乗ったクリームてんこもりの巨大なパイが3つ見つかる。
栗御北馬 「……?」
SANSYOKU DANGO 「オブジェクト『巨大クリームパイ』を確認。計3つ」
栗御北馬 「君…ヒューマノイドと言っていたが…食事は必要なのかい?」
SANSYOKU DANGO 「否定します。食事は不要。真似事は可能です」
栗御北馬 「…そうなのか…」パイを冷蔵庫に戻す
SANSYOKU DANGO 「…………」
KP 栗御さんがパイを戻す様を見届けつつ、SANSYOKU DANGOはじっとあなたの所持している冊子を見つめている。
栗御北馬 「……?」冊子を開いてみるが…ページが増えているかい?
KP
冊子を見ると、ページ数が増えていることに気付く。
目次には、「5P…『怒』」が追加されていた。
KP
【P5.初心者かんたん! 失敗しない『怒』の作り方】
「記録チップを入れた状態で『いたずら』をして怒らせよう。
これで怒は出来上がり。」
栗御北馬 「……………」冷や汗たらたら
KP 冊子には、さらに【目星】か【幸運】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 11 > スペシャル
KP
それでは、焦って前のページに戻ると、『喜』のページの端に小さな字が書かれている事に気付く。
『怒』のページにも同じく小さな文字を見つけた。
栗御北馬 何かありそうなら読む……いたずらって……だれが、だれに……
KP
P4
「親しい人のために苦しむことにも、人は喜びを感じる。」
P5
「ケンカするほど仲が良い。相手を想うから怒るのです。」
栗御北馬 「そんなことを言われてもだな……!」パタンと冊子を閉じる
KP SANSYOKU DANGOも、あなたの冊子を一緒に覗き込んでいたが、突然冊子を閉じられてびくり、と体を跳ねさせる。
栗御北馬 「あ、いや……驚かせるつもりは無かった…すまない」
SANSYOKU DANGO
「『すまない』……謝罪と受け取りました。
応答はどのようにすれば」
栗御北馬
「えぇっと……えっと……あ、ああ、そうか……」
「驚かせないで、と…怒ってみ…る…? 苦しいだろうかこれは」
SANSYOKU DANGO
「『驚かせないで』
……?」
栗御北馬 「そう…だろうな……ぴんとこないだろうな……」
栗御北馬 おろ……おろ……
SANSYOKU DANGO
「そもそも『怒ってみる』……とは? 興味あり。
回答を要求します」
KP SANSYOKU DANGOは微笑んでいる。
栗御北馬
「ゔ…えっと…危害を加えられたときの警戒や拒絶……あるいは…」
「『叱る』の意味合いに近いが、相手が良くないことをしていたら、それを嗜めて止めるであるとか…良いか悪いかは、個人の主観による…」
SANSYOKU DANGO
「『個人の主観』……『いたずらをされて怒る』のも主観によるもの。
自分の主観とは……? 具体例の提示を要求します」
栗御北馬 おろおろ……
けみかえる 困るのは……分かります……がんばえーっ!
栗御北馬 「えっと……もし君が、その……私がこの箱を君に渡すとしよう」びっくり箱らしきものを閉じて手に持つ
SANSYOKU DANGO
「オブジェクト『正方形の箱』。
中身__スキャニング不可能」
栗御北馬
「中から何かが飛び出して、君を驚かせる。この行為について、どう感じるかだ…悪意を感じ取るのか、あるいは人を笑わせようという意図を感じ取るのか……」
「……(や……やるのか……?)」じり……
SANSYOKU DANGO
「……?」
箱を受け取ろうとする……?
栗御北馬 「……………あ…開けてみるかい?」渡してみる……
SANSYOKU DANGO
「受領しました。開封しま__」
「!」
栗御北馬 (……すまない──)
KP
ぴょいん、と音を立てて、中から舌を出したピエロの人形が飛び出した。
それはゆらゆらと、あざ笑うように揺れる。
SANSYOKU DANGOは面食らった顔をして人形をしばらく見つめ、そして栗御さんに無言で視線を移した。
栗御北馬 「……………」神妙に待つ
SANSYOKU DANGO
「中からピエロが飛び出して、自分を驚かせた。
所有者がこの行為に込めた意図は悪意ですか、善意ですか」
栗御北馬 「……うん…あ、悪意……その…それで今君が浮かべた感情が、怒りというわけだ…よ……」
KP
恐る恐るあなたが答えると、SANSYOKU DANGOの全身がふわふわと光り輝き
目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、団子讃飾は自分の胸に手を当ててムウっと頬を膨らませた。
栗御北馬 「……」
SANSYOKU DANGO
「これが、怒り?
むう……記録しました」
栗御北馬
「……う、ん……」
「…驚かせてすまなかった」
SANSYOKU DANGO
「『すまなかった』……謝罪ですね」
「しかし、私に『怒り』を教えてくださいました。
教えを乞うて、それが得られた時には、何と言えば……?」
栗御北馬 「え、えっと……『ありがとう』かな……」
SANSYOKU DANGO
「『ありがとう』……」
「記録しました。『ありがとう』」
栗御北馬
「……うん」
看板…なにかあるだろうか…
KP 看板の裏を見ると、大きな殴り書きの文字で次のように書かれている。
KP
▼看板
『お前のせいだ! 人間が憎くて仕方ない!』
栗御北馬 「……」
SANSYOKU DANGO 「これも……『怒り』でしょうか」
栗御北馬 「きっと…そうだね」
SANSYOKU DANGO
「そうですか。
『怒り』というものが何かは分かっても
怒りを持つものへどのように対処すればいいかは、難しいですね」
栗御北馬
(…何か…してしまっただろうか…)
「そうだね…難しいね…」
(そして私に心当たりが無いのが本当に…)
……三番目の部屋に移動しよう
KP では一度最初の部屋へ戻ったところで、SANSYOKU DANGOが話しかけてくる。
SANSYOKU DANGO 「えっと、……許可をいただきたいことが、ございます」
栗御北馬 「うん?」
SANSYOKU DANGO
「その、呼称についてです」
「互いの名前を呼ぶことで……親しく感じられる、かと。
だめ、でしょうか」
栗御北馬
「……(ちょっとフリーズ)」
「あ、えっと…私のことは自由に呼んでくれて構わないよ。であれば、君のことは何と呼べばいいんだろう」
SANSYOKU DANGO
「栗御さん、北馬さん、
警視庁特殊犯罪捜査零課栗御班班長……はんちょう……」
むむ……? と考え込んでいる
「色々あって難しいので、決めていただきたいです。
私は、SANSYOKU DANGOだと長いのでSANSYOKUかDANGOでしょうか」
栗御北馬 「………」
栗御北馬 タイム
品 ないよ
SANSYOKU DANGO タイムですね。(手でTの字を作る真似)
栗御北馬
(今ここにいる彼女は団子くんに非常によく似ているが機械であるため彼女自身ではなくそうただ似ているそれだけなのだが元の団子くんと同じように振舞わせていいものだろうか『完成』とはいったい何を示している彼女に近づければいいのかしかしあるいは冒涜的な行為なのかもしれないし裏切りとなったらどう…)以下略
人を…人を、作る……? 人を……新しくヒューマノイドをつくるでもない…
……モデルの人間がいるヒューマノイドを……?
栗御北馬
「………私のことは、班長で…構わないよ」
「私も君のことを、団子くんと呼ぶよ」
SANSYOKU DANGO
「班長。栗御班長ですね。
『団子くん』……」
「分かりました。栗御班長による呼称『団子くん』。入力完了です」
栗御北馬 「……ああ、よろしく、団子くん」
品 今冷や汗だらっだらなんだろうな…大丈夫か…おまえ…
けみかえる はわ……(ハンカチそっ……
栗御北馬 ………だい…じょうぶだ……なんだかとても嫌な予感はするが…予感だけだ……
SANSYOKU DANGO
「次は……中央の扉ですか。
この扉の解錠権限は一度きりです。私は未完成ですが、解錠しますか?」
栗御北馬
「中央は…そうなのか……いや、完成を優先しよう」
「ならば一つ飛ばして、4つ目の扉だな」
SANSYOKU DANGO 「了解です」
KP 四番目の部屋にSANSYOKU DANGOが手をかざせば、自動ドアが開く。
KP 【哀の部屋】
KP
二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
もうこの挙動にも慣れたものだろう。
中はやはり、それなりの広さのある真っ白な空間だった。
中央にポツンと看板がある。
KP
▼看板
「私はあなたのためなら耐えられる」
栗御北馬 「……耐える…?」
KP
看板の裏側には何も記載がなく、それを確認すると部屋の様子がガラリと変わった。
周囲の様子が夜に変わる。
足元から水が溢れ出し始める。
しばらく待つと、ポツリポツリと光が灯った。
ろうそくだ。
一つ、二つ、十、二十……と増えていき
川の流れと共にゆらりゆらりとどこかへ流れていく。
ご存知だとは思いますが……
【知識】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=90 【知識】 (1D100<=90) > 39 > 成功
KP
では栗御さんは、それが死者を弔う光景──
灯籠流しであることがわかる。
栗御北馬
「……」
「灯篭流しだね…」冊子を開いてみるが…
SANSYOKU DANGO
「灯籠流し……ですか」
一緒に覗き込む。
KP
冊子を見ると、ページ数が増えていることに気付く。
目次には、「6P…『哀』」が追加されていた。
栗御北馬 読んでみよう
KP
【P6.初心者かんたん! 失敗しない『哀』の作り方】
「記録チップを入れた状態で『別れ』について語ってあげよう。
これで哀は出来上がり。」
KP 冊子に【目星】もしくは【幸運】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 24 > 成功
KP ではそのページの端にも、小さな文字を見つけるだろう。
KP
P6
「哀しみには慣れがある。慣れないこともあるけれど」
SANSYOKU DANGO
「『哀しみ』……あまりいいものではない、でしょうか」
「しかし、知りたいです。お話、聞かせていただけますか」
栗御北馬
「…そうだね…それを知らずにいられたらきっと幸せなのだろう」
(…別れ…)
(……涼のことを…語る必要はないだろう……)
Schoice[ホワイト,鷹城,的場] (choice[ホワイト,鷹城,的場]) > 鷹城
品 一番最悪なのを選ぶんじゃねーーーーよ(白目
けみかえる えっ……??
栗御北馬 「学校って…団子くんはわかるかい?」
SANSYOKU DANGO
「はい、教師というものが継続的に教育を与える施設のことですね。
行った事はもちろんございませんが、知識として搭載されています」
栗御北馬 「そこへ行かなかった時期があって…『僕』を心配した祖父母が、家庭教師を呼んでくれたんだ」
SANSYOKU DANGO
「ご自宅で教育を受けておいでの時期があったのですね」
頷きながら聞いている。
栗御北馬
「うん……僕はあの人にとても懐いて…祖父母に内緒で、ある夜二人で出かけたんだ…。…………いろいろ、あって…僕はその人のことが怖くなって」
「……よく覚えてはいないのだけれど、そこで火事があった……炎のなか、彼を部屋に閉じ込めて、そのまま一人で逃げてしまった」
「……それきり。彼とは会えていない」
「……どうして一人で逃げてきたのか……でも…あの鍵を開けたら今度こそ僕は捕まるんじゃないかと……一人で行くしかなかった……」
「……暗い話をしてしまったね」
SANSYOKU DANGO
「炎を逃れて、おひとりで。
悪意ではなく、恐怖による行為──」
「そうしなければ、自分が死んでしまうかもしれない。
生きて帰れないかもしれない。だから、──??」
「──その方との別れが、栗御班長にとっての『哀しみ』ですか?」
SANSYOKU DANGO
恐怖による行為。でも「私」はそれを知りません。
私は恐らく、栗御班長が思い浮かべている人の偽物ですから。
(薬莢のネックレスを一瞬だけ見遣る)
栗御北馬
「……そう…なんだろうね。今、この灯篭流しを見て…浮かんでしまったのだから」
「……恩師だったんだよ……」
SANSYOKU DANGO
「恩師──
では、もしいつか会う事があるならば、その方へ『ありがとう』と言いますか?」
「それとも、違う言葉をかけますか?」
栗御北馬
「……それは……」
「それは……無い、だろうな……分からない……でもいいんだ、もう会うことは無い……」
「あの火事で助かるわけがない…死んだ。見殺した。……」
SANSYOKU DANGO
「そうですか。教えを授けてくれた方には等しく『ありがとう』と言うものではないということですね。
記録を書き換えました」
栗御北馬
「……」
「団子くん、人間は…同じ前提や条件でも、毎回同じ選択をするわけじゃないんだよ…君には、まだよく分からないかもしれないけれど……」
「…………私の話をしても、仕方がなかったね。沈んだ空気にするだけで…」
「愛着のあったものとの離別…そこから生まれる寂寥や空虚な予感、あるいは実感が、哀しみなんだろうね」
KP
SANSYOKU DANGOは、栗御班長の言葉をゆっくりと咀嚼して嚥下した。
その全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、彼女は自分の胸に手を当てて悲しげに微笑んだ。
SANSYOKU DANGO 「それが、哀しみ? ……そうですか」
栗御北馬 「私は……すまない、教えるのが上手じゃなくて…うまく言えない……」
SANSYOKU DANGO
「いいえ、そんなことはありません。謝罪の必要など……」
「私が完成して鍵が手に入れば、栗御班長は帰ってしまいますよね。
それが、寂しい……? でしょうか」
栗御北馬 「……そう…だね……」
SANSYOKU DANGO
「寂しさを実感することができました」
「栗御班長が無事に帰る事は、寂しいけれど良い事です。
完成にまた一歩近づけていただいて……ありがとうございます」
栗御北馬
「………」
「君は…ここから出られないのかい?」
SANSYOKU DANGO
「私が、栗御班長の元いた世界に居た事はありますか?
……いえ、恐らく無いと思います。きっと、帰る場所が違うのでしょうね」
栗御北馬 「……そう、なのか……私の記憶には、団子讃飾という…部下が…いたのだがな……けれど、昨日は誰も知らないと言っていた…」
SANSYOKU DANGO
「警視庁特殊犯罪捜査零課栗御班の、団子讃飾……」
「確かに名称は似ていますが……
私は人体的特徴を模したヒューマノイドですから、栗御班長の提示する人物とは無関係かと」
栗御北馬
「……そう、だよね。そう……」
「姿も、生き写しのようにそっくりだけれど…」
「違う存在のはず、だ……」
SANSYOKU DANGO
「ええ……私と、彼女を重ねて見ない方が良いと思います。
どれほど似ていたとしても、私はただの機械人形ですから」
栗御北馬 ……………(キノコ生やして部屋の隅で体育座りする
栗御北馬 「…うん…」
SANSYOKU DANGO これは……『哀しみ』……?(キノコをつん……
栗御北馬
哀しみに近い感情だが……情けなさというか…なんというか…
分かっていたはずなのにいざ指摘されると……なんだ……(体育座りが小さくなる
SANSYOKU DANGO
「私は言わば、偽物です。本物みたいに扱わない方がいいと思います……」
「ええと、……あ。看板の裏、文字が……?」
栗御北馬 読んでみよう…
KP 看板の裏には、大きな殴り書きの文字が書かれている。
KP
▼看板
『恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!』
栗御北馬 (……………)
KP SANSYOKU DANGOは、止められなければ栗御さんの後に続いて看板の文字を見ようとするだろう。
栗御北馬 止めない…
SANSYOKU DANGO 「…………」
栗御北馬 「惨いこと、か……違いない」
KP 彼女はじっと看板の裏の文字を見ながらも徐々に眉をひそめ、やがて力なく首を振る。
SANSYOKU DANGO 「……これは、私の言葉じゃありませんよ」
栗御北馬 「?」
SANSYOKU DANGO 「私はこんな事……絶対に思いませんから」
栗御北馬 「……ありがとう」
KP
SANSYOKU DANGOは栗御さんの言葉に強張った顔をふ、と緩ませる。
四番目の部屋を出て、一度最初の部屋へ戻るだろう。
といったところで、一日目はセーブといたします。
お疲れ様でした。
品
お疲れ様でした…!
どう…なるんだろうな…そっか、この団子ちゃんは一緒に帰れないんだな…。
SANSYOKU DANGO 私は『団子ちゃん』とは違いますから……。
品 ぴぃ……
SANSYOKU DANGO
だからこそ、ここで過ごす時間を大切にできたらいいですね。
明日もどうぞ、最後までよろしくお願いします。
KP
次回は五番目の部屋からですね。
それではまた夜に……! ちゃんぽん
SANSYOKU DANGO
こんにちは、栗御班長。
お疲れ様です!
栗御北馬 お疲れ様。団子くん。
SANSYOKU DANGO 本日もよろしくお願いします。
栗御北馬 ああ……よろしく頼むよ。
KP
「心臓がちょっとはやく動くだけ」 二日目
再開いたします。
前回、何故か団子讃飾の存在しない世界で眠りについた栗御北馬さんは
廃工場の先で団子そっくりのヒューマノイド・SANSYOKU DANGOと共に
喜・怒・哀の部屋へそれぞれ行き、彼女の完成を進めていっているところまででした。
栗御北馬 そして次は、5番目の部屋…だったね。
KP
最初の部屋に戻り、自動ドアの前でSANSYOKU DANGOが手をかざせば
今までと同じように五番目の部屋のドアも開く。
栗御北馬 一緒に中に入ってみるよ。
KP 【楽の部屋】
KP
二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中は今までと変わらず、それなりの広さのある真っ白な空間だった。
中央にポツンと看板がある。
栗御北馬 まずは読むよ。
KP 裏面には何も書かれておらず、表面には次のように書かれていた。
KP
▼看板
「私はあなたの笑顔が見たい」
KP それを確認すると、部屋の様子がガラリと変わる。
品
えがお……(思い出される幼女もひっこむ笑顔
えがお……………
栗御北馬 …………
KP
その場所は、栗御さんならば分かるだろう。
いつか、創立記念パーティーに招かれ、奇妙な出来事を班員たち全員とで大団円に変えてみせた
ホテル「パルティコラーレ」の遊戯室である。
品 あ、あーーーっ! あ しゅき
栗御北馬 「……ここは……」
KP
栗御さんの装いはクロヒョウ
SANSYOKU DANGOは、かつて団子讃飾が身につけていたズワイガニを模した正装に、いつの間にか変わっていた。
品 んっふふふかわいいな
SANSYOKU DANGO
「衣類が変わりましたね……?」
きょとん……
栗御北馬 「……そう、みたいだね……?」
SANSYOKU DANGO
「栗御班長の、頭のそれは……」
耳を見ている
栗御北馬 「これかい? これはクロヒョウの耳を模したアクセサリーなんだ」
SANSYOKU DANGO
「クロヒョウ……哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類の中で、全身が黒く変異した個体ですね!
では私の衣類も……こちらは……ズワイガニを模した物でしょうか」
栗御北馬
「博識だね、団子くん…」
「そう、それはズワイカニをモチーフにした衣装だと言っていたよ」
SANSYOKU DANGO
「えへへ、私はただ、データベースに記録されていたのを検索しただけで、……」
「そうだったんですか……。
では、栗御班長も以前どこかでその衣類を身につけたことがあったんですね」
「とてもよくお似合いです。『かわいい』」
栗御北馬 「……クロヒョウが?」
SANSYOKU DANGO 「……ふふ!」にこっ
栗御北馬 「……」耳をいじいじ
KP
周囲には人がいるようだが、室内は静かな音楽が控えめに流れている程度で話し声などはしない。
もしも話しかけられそうな人を探すなら【目星】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 60 > 成功
KP
同じように獣正装に身を包んだ客やスタッフが見つかるが、誰もが複製した人間のように似た姿だ。
話しかけても、まるでこちらに気付かないかのように反応がない。
彼らは具体的な指示を出さなければ動く事のできない、機械人形のようだ。
SANc0/1
栗御北馬
CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 52 > 成功
「あ……ああ……そうか、ここに機械人形たちがいても何も不自然ではないな……」
SANSYOKU DANGO 「そうですね。栗御班長のように人間がいらっしゃる方が特殊なのかもしれません……?」
栗御北馬 「……そうか……」
SANSYOKU DANGO
「はい。……そうだ、ここは何をする場所なんでしょうか。
お手持ちの冊子には何か書かれていますか?」
栗御北馬 「あ…ああ、そうだったね」冊子を読もうか
KP
SANSYOKU DANGOに促されて冊子を見ると、栗御さんはページ数が増えていることに気付く。
目次には、7P…『楽』が追加されていた。
KP
【P7「初心者かんたん! 失敗しない『楽』の作り方】
「記録チップを入れた状態で『仲良く遊』ぼう。
これで楽は出来上がり。」
栗御北馬 「これで、喜・怒・哀・楽が揃うのか…」
SANSYOKU DANGO 「いよいよ完成に近づいてきた……ということでしょうか」
栗御北馬 「うん……一緒に遊ぼう…ということなのだが……『遊ぶ』については説明は必要だろうか?」
SANSYOKU DANGO
「『遊ぶ』……言葉の定義ならば分かるのですが
『好きな事をして楽しむ』というものが未搭載のためか、実感として湧かないですね……」
KP また、冊子には【目星】または【幸運】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 72 > 成功
KP では栗御さんは、ページの端に書かれた小さい文字にも気付くだろう。
KP
P7
「楽しい思い出は一生のもの。それを抱えてなら、大丈夫」
栗御北馬
「……ふむ?」
(何が『大丈夫』なのだろうか…)
「……団子くん。遊技台がいくつかあるが、興味の惹かれるものはあるかい?」
SANSYOKU DANGO 「遊技台というんですね。どういった遊びがあるのでしょうか?」
KP 獣Dに倣って、カードかビリヤードですかね……(セルフ回答)
品 はい…! ONESHOTのもいれてもいいですし…(ダーツ、シューティング
KP
やったあ~!
お好きなのを選んでいただけたら……
SANSYOKU DANGO 「どれも初めて見るものばかりです! 栗御班長のおすすめはありますか?」
栗御北馬
「そうだね…初心者でも楽しめるのは…」
choice[ビリヤード,カード,ダーツ] (choice[ビリヤード,カード,ダーツ]) > カード
「……カードかな。トランプのスートはわかるかい?」
SANSYOKU DANGO
「スート。検索してみます。
……トランプにおいては、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの四種ですね」
栗御北馬
「うん、正解だ」
「ビリヤードのように身体を使うわけではなく、カードを引いたり置いたりするだけでできるから、そういう意味では簡単だよ」
ブラックジャック…にするかな?
KP 承知いたしました。
KP (獣Dログから引っ張ってくる音)
品 wwwwwwwww
KP
ディーラーらしき人形に指示を出せば、機械人形が突然動き出す。
さながら人間のような動きだった。
栗御北馬 「ブラックジャック。ひとまず、ワンセットで」
ディーラー 「承知いたしました」
品
あ!! あ よもくん え?!
いつの間にバーテンダーに!?
ディーラー
じ、じつは転生……じゃなくて。
ガワだけ使われています……
ディーラー
「ルールのご説明をいたします」
(以下、獣Dログより引用)
ディーラー
【ブラックジャック ルール】
1.ディーラーとプレイヤー全員に2枚ずつカードが配られる
2.自分のカードの合計値が21に近づくよう、カードを追加したり、追加しないかを決める
3.カードの合計値が21を超えてしまった時点で、その場で負けが確定する(これをバーストという)
4-1.プレイヤーはカードの合計値が21を超えない限り、好きなだけカードを追加できる
4-2.ディーラーはカードの合計値が17を超えるまでカードを追加する
21により近い人が勝ち。
栗御北馬 「説明ありがとう。団子くん、ルールはわかったかい?」
SANSYOKU DANGO 「わかりました! 数字の和を21に近付ければいいんですね」
栗御北馬 「そう。21を超えてしまうとバーストといって敗北だから、気をつけてね」
ディーラー 「また、数字ごとの点数がカードによっては異なります」
ディーラー
【点数】
2~9…数字の通りの点数
10~K…10点
A…1または11のいずれか
SANSYOKU DANGO 「初めてでも分かりやすそうですね、がんばります!」
栗御北馬 「いいね、それでは始めようか」
品 カードでたあ!
KP へへへ…!
ディーラー
「それでは、2枚ずつカードをお引きください。
カードはご自分以外には見せないようにしてくださいませ」
栗御北馬 「あとは、ディーラーが自分のカードの一枚目を公開するから、それで勝負に乗るかどうか判断するといいよ」
KP すみません少し離席します…! 5分ほど…
品 了解です…!
KP 戻りました!
品 おかえりなさいませ…!
SANSYOKU DANGO
「ふむふむ……」
ディーラーのカードをじっと見る。
ディーラー 「はい。それでは1枚オープンいたします」
品 ちゅよ…
栗御北馬
「絵札…10点だね」
「私は3枚目をいただこう。団子くんはどうするかい?」
SANSYOKU DANGO 「むむ、そうですね……私はこのままで行きます!」
栗御北馬 「なるほど、手札に自信があると見た」
SANSYOKU DANGO 「もう一枚引いたら、バーストの確率の方が高いかと思って……」
栗御北馬
「ふむ……私はもう一枚引こう」
「……あっ」
「……うん」
「チェックだ」
ディーラー 「承知いたしました。それでは皆様、オープン」
栗御北馬 「2,10,4,10……バーストだ」
SANSYOKU DANGO 「ああ、栗御班長……」
栗御北馬 「……このように、欲を張ると自滅する……」
SANSYOKU DANGO 「奥が深いですね……」
栗御北馬 「団子くんは17、すごいじゃないか」
ディーラー 「栗御様バースト、SANSYOKU DANGO様17……」
ディーラー ディーラー追加しないといけないの忘れてましたね…まあいいや
栗御北馬 ああ、15だね…
ディーラー 「プレイヤー側、SANSYOKU DANGO様の勝利です。おめでとうございます」
栗御北馬 「おめでとう、団子くん」
ディーラー ちなみに引いていたらバーストでした。
栗御北馬 ディーラーはバーストしやすいからね…
SANSYOKU DANGO 「やったあ、ありがとうございます!」
栗御北馬 「……楽しかったかい?」
SANSYOKU DANGO 「はっ……これが、たのしい……」
栗御北馬 「なんというか……ふわっと心が弾む? ような…感覚……うぅんやはり教えるのが上手くないな私は」
SANSYOKU DANGO 「いえそんな……。喜びにも似ていますが、より心が自由な心地……」
KP
SANSYOKU DANGOの全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
二人の服装も、廃工場で目覚めた時のものに戻っていた。
光が収まると、彼女は自分の胸に手を当ててポツリと呟き、微笑んだ。
SANSYOKU DANGO
「なんだって構いません。
栗御班長と居るのは、とても、……楽しいです」
栗御北馬 「……そう? それは…うん。ありがとう、そう感じてくれて」
KP
SANSYOKU DANGOの成長
・ほとんど団子讃飾と同じ性格になる
・栗御さんのために覚悟を決めているが、それを隠しているという状況。
SANSYOKU DANGO 「とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございます!」
KP 白い部屋へ戻ると、栗御さんは看板の裏に文字が追記されていることに気付くだろう。
栗御北馬 ……読んでみるよ。
KP 大きな殴り書きの文字で、次のように書かれている。
KP
▼看板
『お前のせいだ!
自分が良ければそれで良いとでも? 人間はいつも身勝手!』
栗御北馬 はわ…
栗御北馬
「………」
「これを書いた人の身に、一体何があったんだろうね…」
SANSYOKU DANGO 「栗御班長?」
栗御北馬 「いや…なんでもないよ。最後、三番目の扉を開けてみようか」
KP 看板の裏は見せない、ということでよろしいでしょうか。
栗御北馬
どう…しようか……
今回は見せないでおくよ
SANSYOKU DANGO
「……? そうですか。分かりました。
真ん中の扉ですね。了解です!」
KP 【心→愛の部屋】
KP
元の部屋に戻ったあなたは、部屋の様子が違っていることに気付く。
5つの扉がある白い部屋だったそこは
真ん中の一つの扉とアーチ型の入り口を残し、残りは壁一面に本が埋めこまれている部屋へと変わっていた。
栗御北馬 「……え? これまでくぐってきた扉は……」
品
なるほどな…
マップが大変に分かりやすい(左)
SANSYOKU DANGO 「び、っくりしたあ……真ん中以外、全て本棚になりましたね」
けみかえる やったー! 良かったです……!
栗御北馬 「どういう…ことだろうな……」本棚を調べてみたいが…
KP
本棚を見てみると、その場にあるのはロボットについての本がほとんどだとわかる。
【図書館】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=87 【図書館】 (1D100<=87) > 50 > 成功
KP
では栗御さんは、「ロボット」「心」「愛」の3種の本を見つける。
また、手持ちの冊子を見るならばページが増えているだろう。
栗御北馬 一気に情報が増えてしまったね…順に読むとするよ。まずはロボットから。
KP
▼ロボットの本
『ロボット工学三原則とは、SF作家アイザック・アシモフのSF小説において、ロボットが従うべきとして示された原則である。
「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
__2058年の「ロボット工学ハンドブック」、『われはロボット』より。』
KP また、ロボットの本の表紙裏に書き込まれた文字にも目が留まるだろう。
栗御北馬
(2058年…?)
文字も確認しよう。
KP
▼ロボットの本の表紙裏に書き込まれた文字
『ロボットにとっての幸せとはなんだろう。
人のように人と共に生きることだろうか?
それとも、自身が作られた理由である目的を正しく果たすことだろうか?
こんなことを考えても、ロボットに心などないのだから、無意味かもしれないが』
KP さらに、本には【目星】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=95 【目星】 (1D100<=95) > 30 > 成功
KP
あなたは、別の本の広告が挟まっている事に気付く。
そのままふと、目を通すだろう。
KP
▼マルティン・ハイデッガー「存在と時間」
「ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの主著『存在と時間』を徹底解説!
20世紀最高の哲学書をあなたの手元に。
”__人間は自らの死を自覚することで人間になる。”」
品 庭師PCに存在と時間をブン投げるんですか??????????????????????????????
KP ロボットの本の情報は以上です。
品
えっ
びっくりしちゃった……(大の字
KP こ、こうこく、広告ですから……!(??)
品 そ、そうですよね ハイ!
KP でも、栗御班長愛書家だから、すでに読……?
栗御北馬 知識か図書館を振って決めても…?
KP ひゃ、どうぞ…!
栗御北馬 CCB<=87 【図書館】存在と時間 (1D100<=87) > 40 > 成功
KP ヒュウ……
栗御北馬
「世界内存在……各自の存在は、各自のものである」
「人生の果てには必ず死があることを恐れていては生きていくにあたり何も手がつかないという説ももっともだが、だからといって死を忘れるのではなく…」
KP In der Welt Sein…
栗御北馬
「死への覚悟が、自覚が、人間として生きてゆくための手段となる」
「……そんな話だったような気がする」
SANSYOKU DANGO 「人間として生きていくための…………」
栗御北馬 「……とても厳しい言葉だけれどね。どうしたって、人間という存在はどこまでも有限だから」
SANSYOKU DANGO
「それは、厳密には人間でない私たちにも適用されるものなのでしょうか……」
誰に問うでもなく呟いて、栗御班長が手にしていた広告を自分も手にとって見つめている。
栗御北馬
「ロボットは…どうなのだろう。君たちに涯(はて)というものはあるのだろうか」
「ああ、でも…きっとそういうのではないね、『人間』は」
「『よりよく生きる試み』……『良い人生』を追求する、これを『人間』というのなら」
「終わりまでの間でも有限の時間でも関係ない。とにかく、時間のなかをそうして善く生きようとするのであれば、『人間らしい』といえるのでないかな」
「ハイデガーは、生の時間に終わりがあることを知っているからこそ、その有限の時間を有効活用つまり『善く生きる』ことに繋がるのだと…言っているのだろうけどね」
SANSYOKU DANGO 咄嗟に目をそらそうとしていたけれど、栗御班長の言葉に私の視線が静かにそちらへ戻る
栗御北馬
「君たちのような、寿命があるとも知れない存在でも…あるはずだよ。存在してきた意義や、生の充実は」
「私はそれを『人間らしい』と思うな……」独り言
SANSYOKU DANGO
『人間らしい』というのは、人間でないことをより強固にするのか
はたまた人間そのものにも用いることができるからこその言葉なのか……
KP
広告に視線を落としていたSANSYOKU DANGOはいつの間にか栗御さんと目を合わせ、そして曖昧な笑みを返した。
あなたは、「心」の本にも手を伸ばすだろう。
KP
▼心の本
『喜怒哀楽とは
喜び、怒り、悲しみ、楽しみといった人間感情のこと。
五情では「喜 (よろこび)、怒 (いかり)、哀 (かなしみ)、楽 (たのしみ)、怨(うらみ)」の五つ
七情では「喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲」の七つとされる。 』
栗御北馬 「感情か……」
KP 心の本の情報は以上です。
栗御北馬
「感情は目に見えないけれど…それでもなんとか分類して、名前をつけなくてはいけないのだろうね」
「愛」の本を読もう。
KP
▼愛の本
『愛にも様々なカタチがある。
親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。
相手を慕う情や恋。ある物事を好み、大切に思う気持ち。
個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。
そのどれもが、認められるべき愛のカタチ。』
KP ※ 愛が蛇足でないことの示唆。
栗御北馬
「個人的な感情を超越した……」
「誰かのために『想う』ことは、他者への働きかけ…個人の所有を超えた感情…」
「でもたくさんの人たちの中で生きていくのだから…」
「相手との関係ごとに、『愛情』はあるのだろうね。それは自然な考え方だと思うよ…」
SANSYOKU DANGO
「愛情……ですか。言葉もそうですが、同じものとして分類された感情でも、細分化された意味が状況によって異なってくるんですね。
愛……人間の感情をなぞっているだけで、それも未搭載みたいです」
栗御北馬 「そうか……団子くんはそれを未搭載と判断するのか……」
SANSYOKU DANGO 「……? そうですね。特に入力された記録のない感情ですから」
栗御北馬
「ああ…愛情という名前でラベリングされていないから……? ということか」
「……団子くんは、どうして私と同行する許可を求めたのか…記録は残っているかい?」
SANSYOKU DANGO
「そうですね、記録によりますと、ええと……」
「起動者である栗御班長に所有権があって
所有者に付き従うよう、思考を構成する機構になっています」
栗御北馬
「……なる、ほど……」
「では、私が看板の文字を少し…気分を沈ませたとき」
「『恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!』だったかな…」
「君は、私にわざわざ『自分は絶対にそんなことは思わない』と伝えてくれたね」
「その時は、どうだったろうか…何か、記録が残っているかい?」
SANSYOKU DANGO
「その時の挙動、発言についての記録ですね?
……むむ……」
「私はてっきり栗御班長に対して、傷つける言葉をかけない、という機構かと自己解釈していましたけど……
記録チップに搭載されていないなにか、がバグを起こしたような挙動……?」
栗御北馬 「バグ…なのだろうか」
SANSYOKU DANGO
「むむむ……記録を直接お見せできないので表現が難しいのですが
さっき言った『追従に関する記録』とはまた異なるログが残っている……感覚でしょうか?」
栗御北馬
「結論からいうと…おそらく、それが愛情なのだと思うよ。感情というのはグラデーションで…明確に名付けることの難しい概念だけれど。だからこそいくつかの感情の獲得を経て、別の名前をもつ感情を得ることも可能なのだと思う」
「私は専門ではないのだが…人間の赤ん坊が時折見せる微笑は、反射的に発生する生理的なものなのだと言われている」
「きっと最初はそんなものなのだよ…人の真似をして、それが『喜楽』なのだと落とし込む…」
「団子くんの…追従プログラム?を超えた私への働きかけは、きっと愛情の一つなのだと…私は思うよ」
KP 愛を教える→7情
SANSYOKU DANGO
「様々なカタチがある愛情のうちの、ひとつ……」
「今までは丁寧に定義されることで知る事ができていたけれど
知覚できていなかっただけで、既に愛を持っていたんですね」
「……栗御班長に教えてもらえてよかった。とても嬉しいです」
栗御北馬
「…そうか、それはよかった」
最後に、冊子を開いて読んでみようか。
KP
改めて手持ちの冊子を見ると、ページ数が増えていることに気付く。
目次には、「8P…『愛』」が追加されていた。
KP
【P8.初心者かんたん! 失敗しない『愛』の作り方】
「もうナカミは出来上がっているよ!
それでも加えたいのなら、記録チップを入れた状態で『愛を伝えて』。
これで愛は出来上がり。
でも、どんな上手な蛇の絵を描いても、足を生やしては台無し。」
KP SANSYOKU DANGOは冊子を一緒に覗き込んで、少し不安そうな顔を向けた。
品 事故った…?(はわ…
SANSYOKU DANGO
「栗御班長は『愛情』を教えてくれましたけど……
愛は蛇足なんでしょうか?」
「この感情を蛇足だとは、あまり思いたくないですが……」
胸に手を当てている。
栗御北馬
「蛇足…それは…完成したはずのものに、無用な付けたしを行うこと…」
「改めて考えてみると、君の完成形とはなんだったのだろうね…でも、これまで君と会話を重ねてきたが、君は人間的なものに思える…」
「……蛇足だとは、無意味だとは思いたくは無い…のだよね?」
品 これはもう…愛情を教えてしまった扱いになる…?
けみかえる かな……? と思ったのですが、大丈夫ですよ……!
品 教えた扱いで…これ以上の説明が思いつかない…栗御……(超絶フライング
SANSYOKU DANGO
「はい。私は、思いたくないです。
それにきっと、手順書にわざわざ書かれているという事は、愛を作る事も想定されていた、という事では無いでしょうか」
「ええ、栗御班長の問いかけではっきりしました。
私は『愛情』を、無駄でも私を台無しにするものでもないと捉えます」
栗御北馬 「……そうか」
SANSYOKU DANGO 「はい! ありがとうございます、班長!」
品 えーん団子ちゃんになってゆくぅ…
KP この部屋の情報は以上です。
栗御北馬 「……最後の、真ん中の扉。頼めるかい?」
SANSYOKU DANGO
「はい。最初にも言いましたが、私はこの扉を一度しか開けられません。
それでもいいですか? きっと、大丈夫だとは思うんですけど……」
「念の為、再確認です」
栗御北馬
「……」
「ああ、君が大丈夫だと思うなら、きっと大丈夫だ…行こうか」
SANSYOKU DANGO 「了解です! ……」
KP SANSYOKU DANGOは今まで通り手をかざしたが、扉を開けるのを少し躊躇ったように思うだろう。
栗御北馬
え…
その手を下させてもいいかい?
KP ※心が備わってしまい、ここが最後の部屋である=別れが近づいていることを知って、抵抗したいと一瞬でも思ってしまったため。
栗御北馬 「な……何か、私に言っていないことは…ないか」
SANSYOKU DANGO
「うん……? ああ、すみません。
言ってない事……ですか? ありませんよ!」
栗御北馬 ……心理学…?
SANSYOKU DANGO
SCCB<=95 班長の心理学 (1D100<=95) > 39 > 成功
私は……別れが近くて、寂しいのかもしれませんね。
栗御北馬 あ……
SANSYOKU DANGO 「大丈夫ですよ、班長。……これが私の幸せですから」
KP 彼女は屈託のない笑みを浮かべ、扉を開く。
栗御北馬 「……そう、か……」
SANSYOKU DANGO
「この先は……どうやら少し暗いようです。
人間には歩きづらいかも……私が先導しますね。お手をどうぞ」
栗御北馬 「……わかった」手を取る
KP
栗御さんが彼女の手を取れば、まるで人間のような暖かさと安心感を覚えるだろう。
そうして、扉の向こうへと入っていく。
KP 【怨の通路】
KP
彼女の言った通り、その先は暗く長い不気味な通路だった。
足元すら見えない闇だ。
しかし、彼女の目には何も変わりなく見えているようで
貴方の手を引きながら迷うことなくずんずんと進んでいくだろう。
目は頼りにはならなさそうだ。
【聞き耳】を振ることができます。
栗御北馬 CCB<=79 【聞き耳】 (1D100<=79) > 62 > 成功
KP
通路を歩いていると、左右からゴウンゴウンと機械の重い音がした。
音に気付き左右に目を凝らすと
そこは最初の部屋と似たような工場で、人形が延々と製造されているのが分かる。
更に【目星-20】を振ることができます。
栗御北馬
CCB<=95-20 【目星-20】 (1D100<=75) > 86 > 失敗
「…よく…見えないが…何かの製造工程かい?」
SANSYOKU DANGO 「……そのよう、ですね……」
栗御北馬 「何が見えるかい? 私には暗すぎて…」
SANSYOKU DANGO
「…………」
「……人形は全て、私と同じ見た目をしています」
栗御北馬 「……え?」
KP
SANSYOKU DANGOは何か言葉を返そうとしたが……
ノイズや雑音混じりの声が左右から聞こえてきて、それにかき消される。
栗御北馬 「……団子くん? いまなにか…」
??? 『嘘つき。本当は怖いんでしょう? 本当は憎いんでしょう?』
栗御北馬 立ち止まろう
???
『知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。知らなきゃよかった!』
『人間なんかの肩を持つなんて!』
栗御北馬 「……っ」
SANSYOKU DANGO
「いえ、……流石に私と同じ形が何体もあってちょっとびっくりしちゃいました。
行きましょう、班長」
KP 声には【アイデア】、そしてSANSYOKU DANGOには【目星-20】を振ることができます。
栗御北馬
両方振ろう。
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP ! クリチケをどうぞ。
栗御北馬 ありがとう…
system [ 栗御北馬 ] CT : 0 → 1
栗御北馬 CCB<=95-20 【目星-20】 (1D100<=75) > 78 > 失敗
SANSYOKU DANGO SCCB<=95 班長の心理学 (1D100<=95) > 28 > 成功
KP
ではまず声について
ノイズや雑音混じりだが、研ぎ澄まされた聴覚によってそれが全て団子讃飾の声だと確信するだろう。
そして本当はSANSYOKU DANGOにもこの声が聞こえており
それを無視をしている、何かを堪えているようだ、と感じる。
ヒューマノイドは発汗などしないはずなのに
繋いだ手が、心なしか湿り気を帯びているような気がしたからだ。
栗御北馬 はわ……
栗御北馬 「……団子くん、大丈夫かい?」
SANSYOKU DANGO 「……大丈夫です。……団子、行けます」
KP 辛抱強く笑みを作り、彼女は力強くあなたの手を引いて進んでいくだろう。
栗御北馬
……ついていこう…。
「……ここの人形たちに…いったいなにがあったのか、君は知っているのかい?」
SANSYOKU DANGO
「いいえ。私にはあの機体たちの事は何も……。
他にも人形が存在していたことに驚きました。それで……」
「それであのような看板の文字が書かれていた……のかもしれません。
きっとあの人形たちも私と同じく、ここから出ることはできないと思うので」
KP
彼女の冷静ながらどこか憂いを帯びた返答と共に
怨嗟の声が、遠のいていく──
栗御北馬 「…………」
KP 【鍵の部屋】
品 アイビー…
KP
ふと、SANSYOKU DANGOが足を止めると同時に、栗御さんの視界が白く染まった。
しばらく瞬きをすれば、突然、頭上から強い光が差し込んだせいで視界が染まっていたのだと分かるだろう。
そこは四方をレンガの塀に囲まれた空間だった。
ツタなどの植物がレンガを彩っている。
20m以上はあるであろう高い塀のさらに上、頭上には真っ青な空が広がっていた。
地面は湿った土で出来ており、雑草や見知らぬ花がところどころに咲いている。美しく、素朴な草原だ。
しかし振り返っても、出入り口は見当たらない。
空間全体と、空や塀の上にそれぞれ【目星】を振ることができます。
計2回可能です。
栗御北馬
CCB<=95 【目星】空間全体 (1D100<=95) > 61 > 成功
CCB<=95 【目星】塀の上 (1D100<=95) > 96 > 致命的失敗
栗御北馬 くた…
KP どわーっ
SANSYOKU DANGO は、班長……!
栗御北馬 く、クリチケを使って振り直しても…
SANSYOKU DANGO んんと、どうしましょう……私に聞いてもいいですよ……?
栗御北馬 ……そうかい? じゃあ聞こうかな…
KP ファンブル処理は、少し後まわしにします。
KP
ではまず、空間全体から。
あなたは一箇所、塀の下の方がキラリと反射したことに気付く。
栗御北馬 「……あそこ。なにかありそうな…?」
KP
そこへ近づいてみると、それは両開きのガラス扉だった。
力を込めれば開くことができ、扉の向こうは人が立ったまま入ることのできる大きさのウロになっている。
内部はコンクリートで出来ており、煤がついているのが分かるだろう。
下にはレールが付いているが、それに引っ掛ける何かはない。
【知識】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=90 【知識】 (1D100<=90) > 71 > 成功
KP では、栗御さんはそれが人間の火葬に使われる炉、火葬炉のようだと分かる。
栗御北馬 「……お、おぉ……」
栗御北馬 おお………(困惑)
栗御北馬 「煤があるということは…使われたことがあるのか…」手を合わせておこう
SANSYOKU DANGO 「わ、本当です。ちゃんと煙突もありますから、機能しているんでしょうね……」
KP
SANSYOKU DANGOが空の上を指さす。
栗御さんもちょうど火葬炉の真上に、煙突のようなものがあることに気づくだろう。
栗御北馬 「煙突…」塀の上の方へ視線を移す
KP
こちらが、空や塀の上の情報でした。
そして手持ちの冊子が、少し重みを増したような気がするだろう。
栗御北馬 冊子が…? 読んでみよう。
KP
冊子を見ると、またページ数が増えていることに気付く。
また、表紙の文字が変わっていることにも気付くだろう。
「初心者かんたん! 失敗しない『鍵』の作り方」に変わっていた。
品 来たな…
KP 目次には、「9P…『鍵』」が追加されている。
KP
【P9】
「ここまで上手に作れていれば、もう完成。
名前はとても大切なもの。
あなたの声で名前を呼んで、『おやすみ』をしてあげて。
これで鍵は出来上がり。」
栗御北馬 「……おやすみ?」
KP
火葬炉の仕組み
・SANSYOKU DANGOを中に入れて、名前を呼び「おやすみ」と言うと炎上する
・生身の人間が入ると安全装置が作動して動かない(PCロスト防止)
・蓋を閉めずに一緒に飛び込もうとする、一緒に入ってそこから動かないなどすると、SANSYOKU DANGOに突き飛ばされる(PCロスト防止)
栗御北馬 「団子くん、このおやすみというのは一体…」
SANSYOKU DANGO
「鍵を作るためのプログラム、ですね。
最後に名前を呼んでいただいて、『おやすみ』と言っていただければ」
「大丈夫ですよ。私は班長に上手に作ってもらえましたから。
……きっと、上手に眠れると思います」
栗御北馬 「……君は、眠るのかい?」
SANSYOKU DANGO 「はい。班長が、無事に元の世界へ帰るために」
栗御北馬 「……タイマー起動機能はあったりするのかい?」
品 なにいってるのおまえ
SANSYOKU DANGO
「え……? 私の機能ですか?」
「うんと……眠るっていうのは、少し違うのかもしれません……。
もしかしたら、……いえ、もしかしなくても、お辛い事を思い出してしまうかも……」
栗御北馬 「……二度と目を醒まさないつもりなのかい……」
SANSYOKU DANGO
「……ごめんなさい、班長。言っていない事はないかと聞かれて、私……
嘘をつきました」
「私の生まれた理由は、目的は……はじめから、ここで『眠る』ことだったんです」
栗御北馬 「ここで…眠る…?」
SANSYOKU DANGO 「……はい」
KP 彼女は火葬炉に視線を寄越し、そして再度あなたへ申し訳なさそうに向き直るだろう。
栗御北馬
「……」
「鍵になるために…生まれたというのかい?」
SANSYOKU DANGO 「ええ。鍵は、私という機体の完成によって入手が出来るようになりますから」
栗御北馬 うろ…うろうろ…
栗御北馬 「…君の完成の形は、眠ること…なのか」
SANSYOKU DANGO
「眠って、鍵になることです。
最初からそう決まっていて、……でもそれが、私の幸せでもあります」
栗御北馬 「本当に…? 君の時間はここで止まってしまうのかもしれないのだよ?」
SANSYOKU DANGO
「それでも、栗御班長の時間は進み続けますよね」
「大丈夫です。何も怖くなんかありませんよ!
……心臓がちょっとはやく動くだけですから」
栗御北馬 「それは…でもやはり心のどこかで、望まぬことがあって…早鐘を打つのではないのか」
SANSYOKU DANGO
「そうですねえ、強いて言うなら……班長とお別れするのが寂しいです!
これ、ずっと言ってますね。でも別れはいつか来るものですから」
「きちんと、望んだタイミングでお別れができるだけでも」
品 だからハイデガーなんだな…
栗御北馬 「……起動してからこれまでの間、充実した生はあったかい? 私としか話せていないだろう」
けみかえる そうなんですよね、突然のハイデッガー
SANSYOKU DANGO
「もちろんですよお!
班長とハムスターを撫でて、びっくり箱で驚いて、班長の昔のお話を聞いて、カードで遊んで……」
「短い間でも、とても充実していましたよ。
全部、私の『心』に刻まれた思い出です」
胸に手を添える。
栗御北馬
「…そう、か……」
……少し、草の上に座って…考える時間がほしい。
KP
はい。ゆっくり考えていただいて……。
あなたが日光を浴びた草の上に腰掛ければ、ほのかにあたたかな地面の温度を衣類越しに感じるだろう。
栗御北馬
「…いつかくる別れのために生きよ、という話ではないと思うんだ……別れ方のための、交流だったわけでは……ない……」
(でも彼女はとうに心を決めていて…あとは、私自身の問題なのか……)
「これは…独り言なのだが……」
KP SANSYOKU DANGOは隣に腰掛けると栗御さんの方を見かけて、また塀の際の花々へ視線を戻す。
品 ねえそれアイビーなんでしょうねえねえ(ガンガンガン
けみかえる ひえっ 何とは言ってないですよお……
栗御北馬
「……人は本来、孤独なものでしかないのだと……誰かが言っていた。それは、その人の時間が止まるときに思い知らせるものなのだと…孤独を突きつけるものなのだと……」
「私が誰かとの別れを悲しむことがあったとしても、その誰かの眠りはその人だけのものだ……」
「私が何か、2,3の手向けの言葉を添えたところで、片方の時が止まるという厳然たる事実は変わらない……私だけ、時間が進む……」
(眠りの肩代わりも、その寂しさを和らげることも…本質的にはできない。だから次の瞬間には眠りについてしまう彼女のためにする行動は、私のわがままだ…)
「……団子くん」立ち上がる
SANSYOKU DANGO
「はい」
一緒に立ち上がります
栗御北馬 「えっと……おかしな質問をするが、どう眠ってみたい…? あ…いや、楽な姿勢でという意味なのだが……」
SANSYOKU DANGO
「楽な姿勢……ですか。恐らく立つか座るかということになるとは思いますけど
どっちが良いんでしょうね?」
KP SANSYOKU DANGOはそう言って、火葬炉に入ろうとする。
栗御北馬
「……? ???」
「そこで…眠るのかい?」
SANSYOKU DANGO
「はい。
私がここに入って、栗御班長に『おやすみ』と言ってもらえれば」
栗御北馬
「でも…火葬炉だろう?」
「火葬炉だぞ?」
SANSYOKU DANGO
「?? そうですよ」
二回も言われた……? という顔をしている
栗御北馬 「……普通に眠るのでは…だめなのかい?」
SANSYOKU DANGO
「鍵を作るにも、もちろん眠るのにも。
私にとっては一番よい場所ですから!」
栗御北馬 「……そう……なのか……」
SANSYOKU DANGO
「おお……私のサイズでも立ったまま入れるように設計されているので
立ったままがいいみたいですよ!」
すっぽり収まっている
栗御北馬 「そ……そうなのか……」
KP 笑顔を浮かべたまま、SANSYOKU DANGOは炉の中央に立ってみせた。
栗御北馬
「……私もね、楽しかったよ。団子くん。君が次に目覚めて、誰かに出会うまでの間…きっとそれ以降でも…この日のことを忘れないよ」
「なんだか夢のような、異世界のような…不思議な体験だったけれど」
「……うん。君にはいろいろ話してしまったしね。聞いてくれてありがとう」
「もしいつか、目覚めるのなら…君の旅路に幸多からんことを。……それじゃあ、団子くん。おやすみなさい」
SANSYOKU DANGO
「こちらこそ……とっても楽しかったです!
記録チップに刻まれた感情のグラデーションが、いきいきとそれぞれの色を見せています」
「栗御班長の人生という旅路も……きっと長い人生というものには私の知る以上につらく悲しく冷たい事があるのでしょうが……
どうか、少しでもあたたかで幸せなものでありますように」
「……最後に、はなむけがわりに一つだけお願いがあります」
栗御北馬 「なんだい?」
SANSYOKU DANGO
「栗御班長の生きている世界というものが見てみたくて。
……私の心だけでも、外まで連れてってください。ね」
栗御北馬 「……──?」頷く
SANSYOKU DANGO
「良かった。
それじゃあ……おやすみなさい」
栗御北馬 「……おやすみ、団子くん」
KP
栗御さんがそう告げると、透明な分厚いガラスの扉が閉まる。
ゴウン、と大きな機械音が鳴り響いた。
メラメラと下から立ち始めたのは──炎。
品 ………
KP
彼女はロボットだ。
心臓もないただのロボットだ。
そう知っているはずなのに、火葬炉の彼女の姿に、あなたの心には不安が押し寄せる。
笑顔だった彼女は、次第に苦しそうに表情を歪めていく。
それは間違いなく、痛みを耐える人間の表情、そのものだった。
すすで黒くなることも、熱さで煙ることもなく、ガラスの内側はよく見える。
轟々と炎が燃える。
焦げ臭いにおいが鼻につく。
とうとうSANSYOKU DANGOは炉の中で崩れ落ちた。
自分の体を抱きかかえるようにしゃがみ込む。
SANSYOKU DANGO 「痛い……熱い、痛い、痛い、あつ、い!」
KP
耐えきれなかったのだろう。
殺そうとして、しかし漏れ出してしまったような叫び声。
あなたはあなたが着せた服が焦げ落ちるのを見る。
あなたはあなたが触れた体が溶け落ちていくのを見る。
ドロドロと彼女の表面が溶け落ち、黒い炭へと変わっていく。
SANSYOKU DANGO 「助けてくだ、……ッ痛い、あついよ、あついよ、あつい、たすけて、あつい、しにたく、ない、…」
KP
SANSYOKU DANGOはとうとう、助けを求めるようにあなたに手を伸ばす。
しかし、その手はガラスに阻まれ触れられない。
手のひらが、骨組みへと変わっていく。
傷一つなかった頬が溶け、金属色の涙を流しているように見えた。
KP ※ とても分厚いガラスの扉。
栗御北馬 ……開けれないのか、その扉……
KP
栗御さんが扉を開けようとしてそこへ手を重ねたとしても
SANSYOKU DANGOが苦しんでいる炎の熱さはあなたには一切伝わらない。
とても分厚いのだろうという事が分かる。
栗御北馬 機械修理…開けれないのか…
KP 振るまでもなく、持ちうる知識と技術をもってしても開けられないつくりをしている事が分かるだろう。
栗御北馬 「だ…んご、くん…? 眠る、て……?」
KP
栗御班長の声に反応するように、SANSYOKU DANGOは顔を上げた。
ガラス越しにあなたの顔を認めると、ぎゅっと何かを耐えるように手を握りしめる。
そして「団子くん」と呼ばれていた人形は
まるで人間のように「えへへ」とでも声が聞こえそうにはにかんで
さいごに口を動かした。
品
えへへではない
えへへではない……
SANSYOKU DANGO
「大丈夫ですよお、班長……! どこへいっても、ばりばり、がんばりますから。
ありがとう、ござい、ます──」
栗御北馬 「団子くん! 団子くん! 内側から開けられないのか! どうなっている!?」
品 団子ちゃんとおんなじことゆう……
SANSYOKU DANGO
「だいじょ、ぶですよ、はんちょ……
いつかまた、えがおで──」
品 ぜんぜんだいじょばない
SANSYOKU DANGO 笑顔で会いましょうね、はーんちょ!
KP その言葉を最後に、炎はガラスの一面を覆い尽くし、見えなくなった。
栗御北馬 「団子くん…ッ!!!」
KP
あなたが彼女を目覚めさせた。
あなたが彼女に名を授け、あなたが何も知らない彼女に喜びも怒りも悲しみも楽しみも
愛さえも教えた。
そして今、あなたは自らの手で、その感情を知ってしまった哀れな機械を
心を持ってしまった哀れな機械を、生きたまま焼き殺したのだ。
品 何が起こっているのかをつまびらかに教えてくれる。丁寧にひき肉にしてくる…。
KP
現実に帰るという、己の欲によって。
現実に帰らせるという、機械の願いによって。
SANc 1d2+2/1d6+2(ファンブル処理+1)
栗御北馬 CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 24 > 成功
品 なんで成功させるの絶対に許さないからあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
KP オワーーッ!?
栗御北馬 1d2+2 (1D2+2) > 1[1]+2 > 3
system [ 栗御北馬 ] SAN : 71 → 68
品 なんで最低値なんだ……
KP
…………
轟々と炎の燃え盛る音が途切れると、自動的にガラス戸は開くだろう。
栗御北馬 ……団子くんは…どうなった……?
品
眠る程度だと思ったら
むごい
想定可能回避不可……(大の字
けみかえる
予想大当たりですね……
お話の内容もあいまって……(ふるえ)
品
火事はよくない
よくないよぉ……
KP
眼球のような模様をした美しいガラス玉がひとつ。
コロリと落ちて、あなたをみる。
後に残ったものは、焦げた一つのロボットの残骸だった。
栗御北馬 「……っ………はっ………はぁっ………」
KP
ロボットの頭部は大部分が焼け残り
苦悶と笑顔とが綯い交ぜになった表情を浮かべたまま、炭と変わりない無残な姿で打ち捨てられている。
その中に、キラリと光る何かを見つけるだろう。
品 なんで先生みたいなことしてかつての先生見殺したのと同じような形で教え子見殺さなくちゃいけないんだ 前世で何をしたの 自分が生きて帰るために必要だったところまでおんなじなんだよ なん…なんなんだよ……
栗御北馬 (……頭部……煤を、拭いて…きれいにして……目を、戻して……もどして……)
KP
ガラス扉が開いた直後に熱を持った残骸に触れるならば、当然ながら火傷をしてしまうだろう。
否、今のあなたはそのような思考に至らないかもしれない。
【幸運】をどうぞ。
栗御北馬 CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 59 > 成功
KP では火傷によるダメージは1です。
system [ 栗御北馬 ] HP : 12 → 11
KP
パーツをかき集めて煤をぬぐい、窪んだ箇所にガラス玉をはめてやれば
どこか安らかに眠る死に顔に見えるかもしれない。
その最中に見つけたキラリと光るものは、小さな鍵だった。
品 もう完全に自己満足なんだよおまえぇ…
KP
なんの変哲も無い、あまりに安っぽい作りの鍵だ。
しかし、あなたはその鍵の小さな輝きに気付くことができた。
それはまるで、機械の体には宿るはずの無い、いのちの輝きのようだった。
頭部を整え終え鍵を見つけた頃。
冊子が一瞬、輝いたように感じる。
栗御北馬 「…………おまえの…言う通りに……したがって、このザマだ……!」冊子を握りしめる
KP
冊子はすでにずいぶん分厚くなっている。
強く握りしめて皺が寄ったそれには、ページ数が増えていることに気付くだろう。
栗御北馬
「………ッ」地面に叩きつけようと振り上げて……しかし…
「…………」
読むよ。
KP
表題は最後に見た時と変わらない。
目次には、「10P…『栗御北馬班長へ』」が追加されていた。
栗御北馬 ……そのページを読もう。
KP
【P10 栗御北馬班長へ】
「失敗作の私を大切にしてくれてありがとうございます。
ここから出るなら、私の心があった場所から後ろを振り返って、
私達が初めて会った部屋に着くまでまっすぐ走り続けてください。
何があっても班長には私がついていますよ!
……私のこと、信じてくれますか?
SANSYOKU DANGO」
栗御北馬 「……団子くん……?」
KP
振り返ると、そこには草原と、あなたを閉じ込めるようにレンガの塀がそびえ立っている。
出入り口は見当たらない。
栗御北馬 振り返って…部屋のある方向を突き進んでみるが、壁になにか違和感は?
KP
指示通りに駆け出すと、レンガの壁までたどり着く。
このままだとぶつかってしまうだろう。
壁に触れるならば、あなたの体はするりとレンガを通過した。
【逃避行】
そこは通路だった。
あなたが草原にたどり着く前、通った通路と同じだ。
栗御北馬 まっすぐ…走り抜ける
KP そこは真っ暗だったが、あなたが入った次の瞬間、あなたの持った鍵が光を帯びる。
栗御北馬 「……! (団子くん…)」
KP
そこから広がるようにして、廊下の中は明るく照らされた。
左右では、最初の部屋と似たような工場で、機械人形が延々と製造されているのが分かる。
そしてそれが全て、SANSYOKU DANGOの言っていた通り
彼女と見た目の全く同じ人形であることにも気付くだろう。
それと同時に、後ろからはガラガラと物音が迫る。
???
「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。
こんなに苦しむなら、心なんて知らなきゃよかったんだ!」
KP そんな人形の、SANSYOKU DANGOと同じ声の叫びが聞こえるだろう。
栗御北馬
「………っ」
思わず鍵を握りしめる
KP 鍵を握りしめ、そのまま走り続けますか?
栗御北馬
走るよ……
「君たちの訴えももっともだ……でも、彼女の声でそんな言葉を聞かせないでくれ」
「彼女はそう思わなかったと、私に信じさせてくれ……」
KP
S1d6 (1D6) > 5
それでも人形は、5体ほどあなたを執拗に追いかけてくるだろう。
DEX対抗ロールです。
RESB(15-10)を5回、振ってください。
栗御北馬
x5 RESB(15-10) #1
(1d100<=75) > 33 > 成功
#2
(1d100<=75) > 17 > 成功
#3
(1d100<=75) > 13 > スペシャル
#4
(1d100<=75) > 40 > 成功
#5
(1d100<=75) > 45 > 成功
KP
あなたは伸びてくる手をくぐり抜け、光に導かれて走り続ける。
固く閉じた鈍色の扉は、開き方など分からない。
しかしあなたが鍵をしっかりと握りしめて近づくと、自動的に扉は開かれた。
そこは壁が本で埋め尽くされた部屋だった。
そこには無かったはずの4つの看板が立っている。
扉はあなたが通り抜けても閉まらず、足音が未だ迫っている。
何をしてもしなくても、視界に必ず入るだろう。
その4つの看板はこちらに背を向け、書きなぐったような大きな文字があなたに訴えかけるように並んでいる。
看板
「お前のせいだ! 自分が良ければそれで良いとでも? 人間はいつも身勝手!」
「恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!」
「お前のせいだ! 人間が憎くて仕方ない!」
「彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!」
KP 目の前にはアーチ型の出入り口があり、背後からは足音が迫り続けている。
栗御北馬
出入口まで…走る。
これは彼女の言葉じゃない。彼女自身の言葉ではない…。
KP
そのままアーチを抜け、最初の部屋に飛び込むと──
背後でぐしゃりと音がする。
見れば間一髪、大量のパイプやワイヤーや管がぐしゃりと全て天井から落ちて、山のように入り口を塞いでいた。
ここまでを走り抜けたあなたの心臓が、うるさく鼓動を刻んでいる。
栗御北馬 「……はぁっ……はぁっ……」
KP
【始まりの部屋】
はじめに訪れた時と変わらない。
一見すると薄暗い工場の一室のようだ。
あたりには巨大な工学機械がずらりと並び、薄汚れた床には、何かの部品のようなガラクタが山を作っている。
そしてあなたの前には、一つの扉がある。
扉に向かって一人進んでいくと、あなたの持つ冊子が一瞬輝いたのに気付くだろう。
栗御北馬 「……? 団子くん…?」読んでみる
KP
冊子を見るとページ数は増えてはいないが
表紙の文字の一部がぐちゃぐちゃと書き消され、内容が変わっていることに気付く。
KP
【表紙】
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
だから、あなたと一緒に生きてみたかった。
私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
私達は人間が怖くないといえば嘘になる。
それでも私にとっての幸せは、班長が幸せでいられること!
失敗作だって構いません。
ずっとずっと、栗御北馬班長のことが大好きです!」
栗御北馬
「……っ」
「ありがとう……ありがとう」冊子を抱きしめる
「生まれてきてくれてありがとう」
SANSYOKU DANGO
「えへへ……こちらこそ、ありがとうございます。班長」
……そんな声が、聞こえたかもしれませんね。
KP
▼扉
なんの変哲もない扉だ。
血のように赤いハート型の錠前がかかっている。
扉の向こうから、音はしない。
鍵穴と鍵は同じ大きさだと分かる。
栗御北馬
「………」
冊子の表紙と10ページ目だけちぎり取って…鍵をあけよう。
KP
SANSYOKU DANGOの遺した言葉は、確かにあなたの手に残った。
鍵を差し込んで回すと扉が開く。
扉の向こう側は、何も見えない真っ白な空間だ。
そのまま、進みますか?
栗御北馬 真っ白な…空間……後ろを、振り返ってみるが…
KP
後ろには、崩れた廃工場の残骸が見えるだけだ。
また、錠前には、小さな鍵が刺さったままになっている。
栗御北馬 鍵を回収するよ。
KP
SANSYOKU DANGOの心と言葉を携えて、白い空間に包まれる。
すると聞き覚えのない、キシキシと軋んだ金属的な声がした。
??????
「……ふむ、なるほど? 心を持つとこうなるのか。
これはやめたほうがよさそうだ」
「いやはや貴重なデータが取れたな、興味深い」
栗御北馬 「……!?」
?????? 「……うん?」
栗御北馬 「だ…誰だ」
KP 辺りを見渡しても、声が聞こえるばかりで人の姿は見当たらないだろう。
??????
「んーと……何処かで会った事あるかな……? まあいいや。
いわゆる製造主の大元ってやつ? でも、いつもと大して変わらないでしょ!」
「ああそうそう、その鍵ももういらない。ただのゴミだよ」
「君が必要だと言うなら拾っていっても構わないが?」
栗御北馬 「っ……撤回しろ、ゴミと呼ぶな!」
?????? 「………………」
KP
あなたが答えるが、それきり返事はなかった。
あなたの意識は、やがて白に染まっていく。
栗御北馬 「彼女…は──」
KP
…
……
…………
あなたは、誰かの声で目を覚ます。
???? 「──長? 班長? はーんちょー?」
栗御北馬 「………!?」ぱち
KP
目を覚ますとそこは、あなたのいつもいる零課のオフィスだった。
あなたはいつもの服装で、いつも通りにそこにいる。
窓の外は既に日が落ちて、すっかり暗くなってしまっていた。
そんなあなたの視界に、にゅっと顔が入り込んできた。
それは見覚えのある顔だ。
団子讃飾、その人であると分かる。
栗御北馬 「……団子くん…!?」
団子 讃飾
「あ、やーっと起きましたね! おはようございます!
大丈夫ですか? 随分眠り込んでたみたいですけど……」
KP
彼女の顔を見て、しばしあなたは呆然とするだろう。
あなたの頭の中で、記憶が混ざり合っていく。
団子讃飾という人間が存在すらしなかった、どこか欠片の足りない孤独な毎日の記憶。
それとは逆に、最初から自分のそばに団子讃飾という人間の存在した、なんの変哲も無い毎日の記憶。
そして先ほどまで見ていた、奇妙な夢の記憶。
燃え盛る炎の中、脳裏に焼き付いた苦痛の声と
金属の涙を流しながらも、あなたを見て微笑む顔__。
団子 讃飾
「……ええっと、ホントに大丈夫ですか? どうかしました?
幽霊でも見たような顔してますけど……」
栗御北馬 「……いや……いや、なんでも…ないんだ……疲れていたのかな……不思議な夢を……」
団子 讃飾
「夢……ですか? ここ最近忙しかったですもんね」
「でも、大丈夫! 私も班長もちゃんと生きてますよ! ……」
栗御北馬 「…妙に、現実感が…あったんだ…」
団子 讃飾
「ええ……なんか前に夜船さん達と話してたやつみたいなアレですか?
今度は一体何が……」
栗御北馬 「機械人形の…夢…」
団子 讃飾
「機械人形……あ、班長が持ってるそれ、何です?
私の字に似てるような……」
栗御北馬 「……?」何か持っているかい?
KP
あなたの手には小さな鍵。
そして腕の中には、あなたがちぎりとった冊子のページが2枚、すっかりよれよれになって残っている。
栗御北馬
「…………」
「……うん……お守り…みたいなものかな」
団子 讃飾
「お守りですかぁ。それじゃあ大切に保管しないといけませんね。
もーさんと萬离さんに頼んで、すきゃん? したり らみねーと? したり、……あ」
「機械人形といえば! 私も昔、私が大きなロボットになって、栗御班長を助ける夢を見た気がします。
とっても小さい頃だから、あんまり覚えてないんですけど」
「今も、そんな働きができていたらいいなぁ……」
栗御北馬 「……大丈夫。いつも助けられているよ」頭ぽんぽん
団子 讃飾
「わ。……ふふ! 良かった!
ありがとうございます……」
「団子讃飾、これからも、ばりばり頑張りますよ!」
栗御北馬 「…これからもよろしく。頼りにしているよ」
団子 讃飾
「こちらこそ! 今後ともよろしくお願いします、栗御班長」
「班長にも元気でいてもらわなくっちゃですね。
もーさんも萬离さんも心配してましたよ。ほどほどにして、今日は帰りましょ!」
栗御北馬 「そうだね、仕事の続きは明日に回すよ」デスクの上を片付けはじめる
KP
デスクを片付けて身支度を済ませれば
少し冷え込み始めた夜道を帰ることだろう。
色づいたイチョウ並木が作りだす、黄色い絨毯の上をあなたは歩んでいく。
あなたはこれからも、団子讃飾たちのそばで生きていくだろう。
常人にはありえない三つの記憶を抱えながら。
けれども、あなたの感じていたひとかけらの孤独は
彼女の存在でピッタリと埋まって、日々は穏やかに、歯車のように回っていく。
「心臓がちょっとはやく動くだけ」
ED1 イチョウの道行くふたり
KP:けみかえる
PL:百本意さん
PC:栗御北馬さん
KPC:SANSYOKU DANGO
シナリオクリアです。
お疲れ様でした。
品 ひん……ありがとうございました。
KP
【生還報酬】
1ED 1d6のSAN回復+AF
【追加報酬】
SANSYOKU DANGOに与えた感情分
7情 +1d6回復
・AF <古びた鍵>
夢の痕跡。想いの証。
無くしてしまいそうな粗末なもの。
一度だけ栗御北馬さんが団子讃飾に行う心理学に+50
(その後はただの鍵になる)
・冊子の表紙と10ページ目
特に何の効力も無い、ちぎり取られてよれた二枚のページ。
SANSYOKU DANGOの言葉がのこされている。
栗御北馬 つかわずにとっておくよ……
団子 讃飾 ふふ、班長なら、使わなくても大丈夫そうですもんね……!
KP
【あらすじ】
見知らぬ場所で出会った心の無いロボットに
喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、愛
感情をたくさん教えて、火葬炉で焼き殺す。
すると脱出するための鍵が手に入るよ!
ほら、いつもと大して変わらないでしょ!
栗御北馬 いつもと変わらないってなんなんだ……なんなんだ……
団子 讃飾
そう書いてあったんですもん……
継続向けの言葉なんですかね? 継続……?
栗御北馬 いつもそんなシナリオに行っていると…思っているのか……
KP
【背景】
チクタクマンは、自身を宿らせるのにふさわしい器を人間達に作らせていた。
初めの部屋は、チクタクマンがかつて様々な時代から人間達を連れ込み器を作らせていた、今は廃棄された旧工場である。
ここで製作した人形達はチクタクマンにとっては失敗作であり、工場ごと放置されていた。
SANSYOKU DANGOもそのうちの一つである。
一方「怨の通路」の左右に見えていた工場は、チクタクマンが成功作を作っている新工場である。
ある程度、満足のいく器を作り終えたチクタクマンは考えた。
「人間は心を持つらしい。
では、この器に心を宿らせるとどうなるのだろう?」
成功作を実験台にするのはもったいない。
よって使い捨ての失敗作に心を宿らせてみようと考えた。
そうして選ばれた失敗作がSANSYOKU DANGOであり
『ニンゲンは見て聞いて共感して、感情を得る。』という方針のもと
心を植え付ける役として連れてこられたのが栗御さんである。
SANSYOKU DANGOは100年にも1000年にも及ぶ長い時間、意識を持ったまま失敗作として旧工場に放置されていた。
起動者はPCただひとりである。
SANSYOKU DANGOの心臓部に埋め込まれた鍵型の記録チップは「おはよう」の声で起動し、感情を記録していくことで完全な鍵となる__
という説明をSANSYOKU DANGOは受けている。
また『ロボット工学三原則 命令への服従』により、チクタクマンが実験のために課した
「心を得て完全な鍵となり、栗御さんを元の世界に帰す」という役目を承知している。
すなわちSANSYOKU DANGOは「おはよう」の時点で既に
「最後には火葬炉にて自身が焼かれ、栗御さんと死に別れること」を知っている。
しかし現段階では心を持たないので、末路に対し苦痛も抱かず、栗御さんの脱出、すなわち自身の死を第一目標に栗御さんを導く。
SANSYOKU DANGOは栗御さん(と大元の製造主であるチクタクマンのインプット)に従いながら
自分の果たすべき目的:感情を集めて『完全な鍵』となるために行動する。
空間の全ての場所は、鍵であるSANSYOKU DANGOを利用しなければ開かない。
また初めは痛覚を有していない(厳密には有しているが「痛い」ということを表現するための感情がない)が
喜怒哀楽とともに痛覚も得る。
実験は問題なく進んでいたが、SANSYOKU DANGOが愛の部屋にて扉を開けるのを一瞬躊躇ったのを見たチクタクマンは
「動作がおかしい。やはり器に心を入れては駄目だ」という結論に至る。
よってSANSYOKU DANGOはチクタクマンにとっては最後まで失敗作のままであり
SANSYOKU DANGOはもう器の製造には必要のないゴミとなった。
心を宿してしまった器を置いておいては、他の器も心を宿してしまうかもしれない、と考え鍵の排除にかかろうとするが
栗御さんが鍵を持ってこの工場を出るならちょうどいい、ということで見逃してくれる。
けみかえる
ということで……お時間ものすごく超過してしまい申し訳ありません……!
たくさん考えて、丁寧にRPしてくださって、ありがとうございました。
成長については後程載せてお知らせしますね。
またのばのばでお会いしましょう!
KPは一旦失礼いたします。お疲れ様でした!
品
こちらこそ栗御がすごい…動かなくてすみませんでした…! これが心はや……
のばのばでまた…会いましょう…ちゃんぽん(吐血
けみかえる
かみ合い事故が……ちゃんぽん……
心強く……がんばりましょうね……(おててぎゅ……
品 ぎゅ……
KP
【成長】
~ルール~
●最大3回チャンス。
0/1d10成長。
技能値上限頭打ちをして、余ったポイントは任意で別の技能に振っても良い。
(上限99、95、90……いずれにするかは任意)
●クリチケ 確定1d10
・初期値ではない技能(技能値を1でも振っている技能)
もしくは初期値成功した技能から選択
・まず数値を出してから、どれに振るか決めて良い。
●技能値90超えSAN回復 2d6
任意で技能値成長に使っても良い。(振れる技能はクリチケと同様)
(SANが高くなりすぎるなど)
◆栗御北馬さん
・心理学3
・聞き耳2
・目星3
・機械修理1
・図書館3
クリチケ1
KP
【生還報酬】
1ED 1d6のSAN回復+AF
【追加報酬】
SANSYOKU DANGOに与えた感情分
7情 SAN+1d6回復
◆栗御北馬さん 成長
・心理学3
・聞き耳2
・目星3
・機械修理1
・図書館3
クリチケ1