命名、A 星守閃理編

情報

KP 「──申告、Aは……であった」
「──提示、Aはその時……」
「──公言、Aは……を語った」


クトゥルフの呼び声TRPG『命名、A』

Question、Aとはなんたるか
==========
本シナリオは、ソロシナリオである。
本シナリオは、テキセ推奨である。
本シナリオは、KPレスでも可能である。
本シナリオは、推奨技能はない。
本シナリオは、継続新規を問わない。
本シナリオは、ロストする可能性がある。
本シナリオは、KPレスで行う場合、紙とペンとダイス、能力値の把握が最低限でも必要となってくる。
本シナリオは、行った行動も重要だ。RPの心をお忘れなく。
==========
★推奨探索者について★
・SAN値はそこそこ削れる
・国籍は問わない
・己を掘り下げて考えられる探索者だとRPが楽しいかもしれない
・何はともあれ、特定の探索者に限るシナリオではない。己の好みに従うが良い

★ロスト率について★
・KPレスだと高ロストのようです。息をするようにロスト報告が確認できています。
・ソロでは大体生きているイメージがありますが、ロストするときは潔くロストします。
・試しに集計をとったところ116人中54%がロストしてました(よろしければご参照ください)
→ソロシナリオ用データ作りました
https://cobito-byakuya.booth.pm/items/1721431

★シナリオについて★
謎解き系推理型、白い部屋型、ホラー
6版用に組んでいるシナリオです
謎解き系が苦手な場合はソロで回してもらうことを推奨する。
また、本シナリオは【PLが探索者目線になってホラーを体験する】ことをテーマに作られたショートシナリオである。
クトゥルフ神話らしいホラー<怪異が好きな方<推理向き。

★「KPレス」とは?★
‪ソロシナリオというのは、1on1シナリオ、またはキーパーが不要な1人用シナリオ(主にゲームブック型)を指す言葉。‬
‪基本的に検索をかけるとソロシと言われるシナリオは1on1であることが多いため、一目で区別が付きやすいようにと「KPレス」という俗語を当てはめてます。皆自由に使ってね
‬(こんなに使われると思ってなかった)

★その他質問★
Q.分からない言葉や意味があるよ、ググっていい?
→A.PLは分からない言葉や気になることについてWEB検索などを利用して実際に調べて構いません(それでも調べずに頑張るぜ!…もよし)

メイン

KP KPレス「命名、A」
セッションを開始いたします。
PCは星守閃理さん。
いわゆる「A世界線」にてお送りいたします。
よろしくお願いいたします。

星守 閃理 …………。
よろしくお願いします。

雑談

KP ……相変わらず朝は弱いのね、閃理さん。

星守 閃理 夜が明けたらまた一日が始まってしまうからね

メイン

KP 星守閃理が目を覚ますと、そこは
白い空間であった。白い壁、白い机、
白い椅子、白い本棚、白い額縁
──いいや、そこにひとつだけ、
白い机の上に一丁の黒いレボルバーが
存在していた。

『おはよう、星守閃理。』

KP 貴方の耳に届くのは機械とは
程遠いが、聞き取りにくい僅かに
人とは思い難い声が聞こえてくる。
声は語る。

『君にはAを探してもらいたい』

KP 声は訴える。

『Aは何処かに隠されている』

KP 声は求める。

『そして君にはAの答えを解いて欲しい』

KP それっきり、声は聞こえてこない。
あなたは奇妙な声の導きと
真っ白な空間の中で唯一異色を放つ
リボルバーの存在に胸騒ぎを抱くだろう。
SANc 0/1d3

星守 閃理 CCB<=78 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=78) > 30 > 成功

KP 閃理さんは僅かな情報を見抜くのが
得意かしら。得意そうよね。

得意であれば、
どこか見えないが視線を感じる。

星守 閃理 また僕を観測して面白がってる奴がいるのか。

KP ──さて、ぐるりと見渡せば、
この部屋はとても単純な白い部屋。
机の前には椅子。椅子の背後には本棚。
左の壁は白く、右の壁には額縁がある。

そこはまさに真っ白な、部屋。
閃理はコツコツと歩き出す。
あなたは次の選択に従って進むこと。

『さあ、何処を調べるかね?』

情報

KP ■探索可能箇所

1.白い壁
2.白い机
3.白い椅子
4.白い本棚
5.白い額縁
6.黒いリボルバー
7.星守閃理
8.

メイン

星守 閃理 まずは自分自身に異変が無いか調べる。
脳に変な物刺されてないか……体は問題なく動くのか……

雑談

KP ヒルコが相当堪えているのだわ……

メイン

KP >>星守閃理

閃理は考えるだろう。
自分はここに何故連れて来られたのか
考えるが思い当たることはない。
──少なからず、選ばれた理由は偶然、
としか言えないのだろう。
また、思い出せることとしては、
少なからずあなたは睡眠のために寝床へ
入っていた、ということである。
となると、此処は夢か何かだろうか。
あなたは続けて自身を確認するだろう。
荷物は持っていない。
あるのは確かな身体と、意識と…
 
いいや、あなたが服の上からポケットに
触れると何か硬いものがあった。
取り出してみると、それは鋭利のある刃だ。
刃といっても小さなもので、
何か物を切ると言うよりは、刻むことに
向いていそうだとあなたは感じた。
刃の側面にはこのような文字がある。

『解答、Aを求めるのにペンが必要だろう』

KP これで何かを解けということだろうか。
なんともまあ、ヒントが少ないこと。

星守 閃理 とりあえず体が動くならそれでいい。先へ進もう。

情報

KP ■探索可能箇所

1.白い壁
2.白い机
3.白い椅子
4.白い本棚
5.白い額縁
6.黒いリボルバー
8.

メイン

星守 閃理 目を引かれるのは、この空間の中でも異質なリボルバーかな。

KP >>黒いリボルバー

真っ黒のペンキで塗られたような銃。
持つとずっしりとしており、実物だと感じる。
なんでこんなものが此処に、と思うと同時に
あなたは此処にあるべきではないと感じたか。

銃の側面に文字が刻まれている。

『事実、私は目の前の存在を殺したい』

KP 銃の側には空の銃弾がひとつだけ落ちている。
おそらく既に一回、撃ち放たれたのだろう。
よく周囲を嗅いだなら、火薬の臭いがしたか。
ところであなたは銃の心得はあるだろうか。
または銃を取り扱うようなひとだろうか。

星守 閃理 無いとは思うけど……
choice[ある,ない]
Cthulhu : (CHOICE[ある,ない]) > ある

雑談

KP あらあら……??

星守 閃理 脳直でチョイス振るクセどうにかした方が良いんじゃない
誰にとは言ってないけど

浦石 ミルラ もしかしてもしかして~ミルラの射撃訓練に付き合ってくれたことがあるとかかな~っ?

星守 閃理 ……そうだとしたら、最近出来てないな。
ごめん、ミルラ兄

浦石 ミルラ んーん……いいのいいの……。
せんちゃんが来たい時に、遊びに来てね。

メイン

KP では、いとこの浦石 ミルラの影響で
銃にある程度慣れたあなたがそれを握ると、
まだもう1発撃てそうであるとすぐ分かる。

『さあ、何処を調べるかね?』

情報

KP ■探索可能箇所

1.白い壁
2.白い机
3.白い椅子
4.白い本棚
5.白い額縁
8.

メイン

星守 閃理 リボルバーは机にあったのだろうか。
そのまま机を見てみる。

KP >>白い机

 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

青い文字 『──公言、Aは僕の尊敬でした』

KP 書いてあるのはおぼつかない青い文字だった。滑る様に机を見渡して、
ようやくみつけたよれよれの文字であった。
               ダ
                ァ


               ン

                ッ

               !!

──からん、からから…

     から、…ん……
あなたは発砲音を聴く。
机の上のリボルバーは煙を吐いて、
机の上にあったはずの文字は消えて、
机の上に書かれていたものは変わる。

星守 閃理 「……!」

赤黒い文字  
『密告、
            Aは

      奪う
         に

      飽き足らなかったんだ』

KP 赤黒い液で乱暴に書かれている。
あなたは人の精神状態を確認することが
得意であろうか?
そうね、【心理学】でも振ってみましょうか。

星守 閃理 CCB<=75 【心理学】
Cthulhu : (1D100<=75) > 63 > 成功

KP ではあなたは、この書き込まれた
文字が怒りを抑えきれないように感じる。
SANc 1/1d3

星守 閃理 CCB<=78 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=78) > 45 > 成功

system [ 星守 閃理 ] SAN : 79 → 78

雑談

星守 閃理 今までSANチェック振る値間違えてたよ
誰のSAN値なんだよ

KP いなもえに行く前あたりの……B閃理さんかしら
1しか違わないし、どちらにしても成功だから良しとしましょう?

星守 閃理 よりによって一番幸せそうな……
いや、あいつもあいつでその分酷い目に遭えば……

KP 人の不幸を願い始めたらおしまいだと思うわ。
ましてや、経験や状況が異なるとはいえ「あなた」なのよ、閃理さん。
厳しい事を申し上げるようですけれど
いい加減、しっかりしてくださいな。
狂うならばひとりきりでも十分だわ。
亡くなった方を偲びつつも
それでも前を向いて進まなければいけないの。

星守 閃理 ……強いな、天香ちゃんは。
僕はまだ、そこまでには至れない。

KP ……本当に強かったらお人形のふりなんかしなくたって、我が師の最期の願いを遂げられたはずよ。
さあ、この話はおしまい。
メインに戻りましょう。

メイン

青い文字 『そんなことないもん』

KP 机の角に小さな青い文字。ひっそりと。
【アイデア】をどうぞ。

星守 閃理 CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 63 > 成功

KP では閃理さんには、赤黒い液の文字と青文字は
手癖が違うように見える。

星守 閃理 「……違う人物が書いたのか?
 会話のようになっている、ような」
「Aがいて、青は『尊敬だった』と述べてAを擁護している。
赤は『奪うに飽き足らなかった』とAを糾弾している。
現時点では少なくとも三人存在する、という事か」

『さあ、何処を調べるかね?』

情報

KP ■探索可能箇所

1.白い壁
3.白い椅子
4.白い本棚
5.白い額縁
8.

メイン

星守 閃理 そのまま机の前の椅子を見よう。

KP >>白い椅子

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 

白い椅子の背もたれから、
椅子の脚にかけて薔薇(イバラ)が
蔓を伸ばしている。背もたれには
ゴシック体の文字が刻まれている。

ゴシック体の文字 『追伸、Aにとって不幸中の幸いでした』

KP                ぱ
                

               き
                ん


パラパラ、と、薔薇のトゲが蔓から落ちる。
無動作に、意図せず、自然に。
あなたはつられてしゃがみ込むだろうか。
それとも不思議そうにそれを見るだろうか。

星守 閃理 ぼんやりと見つめている。

KP そして──

??? 『…、──ッ…!!!』

KP 遅れて、声にならない、声になっていない
何かが耳を突き刺す様に
椅子後部から勢いよく響き渡った。
それは強く胸を(呼吸を)締め付けた(何故か)
そしてまた(また?)胸を痛める(どうして)

星守 閃理 「う…………か、はッ……!?」

KP あなたは自分でありながら
自分ではないような感情の起伏に
戸惑いと苦しさと理解のできなさを感じ
嫌な汗をかくことだろう。
SANc 1d6/2d6

星守 閃理 CCB<=78 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=78) > 63 > 成功
1d6
Cthulhu : (1D6) > 4

system [ 星守 閃理 ] SAN : 78 → 74

雑談

星守 閃理 ……また、くるえなかった

KP このような空間で今はひとりきりなのだし、狂わないに越した事は無いわ……。
そうでなくても一時的発狂しやすいのだから。

メイン

星守 閃理 誰かの思考とリンクしているのか?
胸を押さえつつ、呼吸が整うまでその場にうずくまって荒い呼吸を繰り返す。

KP 床に落ちたトゲを目線で追いかければ、
茎に銀色の小さな輪っかをつけ
透明な花弁をつけたしおれた薔薇が
一輪だけ床の上に転がっていた。
銀色の輪っかには次のように刻まれている。
『命名、Aは____』

『さあ、何処を調べるかね?』

星守 閃理 AにはA以外の名前が無いのか、あるいはAの行為、あるいは誰かとの関係性に対して名前を付けられようとしているのか……。
まだ考えても分からないな。
一般的には、無名のものに対して「命名」という言葉を使うはずだ。
そこだけは頭の隅に置いておこう。
白い壁を調べる。左の壁だね。

KP >>白い壁

 
 
 
 
 
 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

白い文字 『申告、Aとは誓い合いました』

KP 書いてあるのは華奢な白文字だった。
上から下に流れるように白い壁を見て、
よく目を凝らしてみることで
ようやくあなたがみつけた文字だった。
               ダ
                ァ


               ン

                ッ

               !!

──からん、からから…

     から、…ん……
あなたは発砲音を聴く。
そして、華奢な文字を撃ち抜くと、
壁は壁は、綺麗な白い肌を滑り落ちるように
赤黒い液体をゴポリと、音と同時に壁に
楕円に開いた穴から零し出した。

星守 閃理 「っ! また……」

KP まるで、そう、それは
白く美しい肌を撃ち抜いた様に。

雑談

星守 閃理 ゆきのように?

KP 有り体な表現をするならば、そうかしら。
自分で自分を、必要以上に追いつめるのはよしてちょうだい。
あなたは殆ど何も知らないの。
「私」すら、貴方がたの事情はまったく分からないわ。

メイン

KP 赤は止め処なく溢れていく。
まるで息をしてるかの様に、ゆったりと。
SANc 1d3/1d6

星守 閃理 CCB<=74 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=74) > 47 > 成功
1d3
Cthulhu : (1D3) > 2

system [ 星守 閃理 ] SAN : 74 → 72

血文字 『申告、Aは最期まで≪情熱≫でした』

KP 白い文字の上に塗り潰された血文字。
弱々しく、そして真っ赤に熟れている。

星守 閃理 「『最期まで』……Aが亡くなったのか、あるいはこの文字の書き手にとって、という事なのか……」
「誓い合って、≪情熱≫だった……」

『さあ、何処を調べるかね?』

情報

KP ■探索可能箇所

4.白い本棚
5.白い額縁
8.

メイン

星守 閃理 左の壁からぐるっと回って右の壁へ行く途中……
椅子の背後にある本棚を見よう。

KP >>白い本棚

 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

一冊だけ、背表紙が薄灰色の本があった。
背表紙にはゴシック体の文字で
『花と色彩に関する関連性について』
と書かれている。
…そういえばこの部屋は白いが、
所々色が見え隠れしていると感じる。
何かを暗示しているのであろうか?
あなたが本を抜き取れば、その表紙には
次のように記載されているだろう。
『証言、Aは語りました』

星守 閃理 「Aの言葉が……?」 開いて読みます

KP 本を開くと、最初の1ページ目にあなたの母国語……
日本語で『提示、Aはその時執筆をしていた』
と言葉が書かれている。
最初の1ページ目の右下には『0』、
次のページ(本を見開いて左側、左下)には
『1』と数字が振られており、
ページ数を意味しているとわかる。
ページをパラパラと捲ると、『5』は青、『29』は白、『30』は赤黒、
『32』は赤で紙一面塗られている。
『29』には赤文字で文章が書かれている。

情報

赤文字 『貴方は情熱的だった』
『薔薇で結婚してくださいって表して、
108本の薔薇はロマンチックで素敵ね』
『私だって、私はあなたにふさわしいわ』

メイン

KP 『30』には白字の文章が存在する。
文字は抱え込まれたように、少し掠れている。

情報

白い文字 『貴方はあくまで私のもの』
『決して滅びることのない愛だ』

メイン

KP 『32』には、記載途中の文章が存在する。
万年筆を落としたのだろうか。

情報

書きかけの文字 『それは≪奇跡≫と言えた。
愛する子、授かった奇跡、ああ、よかった。
私たちの夢が叶ったのだ。
これは神の祝福と言って過言で、』

メイン

KP                ダ
                ァ


               ン

                ッ

               !!

──からん、からから…

     から、…ん……

星守 閃理 「ぐ、っ、銃声の聞こえるタイミングが掴めなくて、慣れないな……」

KP 文を目にした直後、
あなたは本棚から発砲音を聴く。
だが音質の原因は存在せず、
その代わりに真っ白な本棚には血飛沫が
激しく飛び散っていたことだろう。
SANc 0/1d3

星守 閃理 CCB<=72 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=72) > 80 > 失敗
1d3
Cthulhu : (1D3) > 1

system [ 星守 閃理 ] SAN : 72 → 71

星守 閃理 「……っ、っ……何が愛だ、何が誓いだよ……。
 どんなに言葉を交わして心を尽くしたって、結局……」

KP ところで、あなたは学問や読書は
好きだろうか。もしくは嗜むだろうか。
もしも好きなら本棚を漁れば好きな本が
見つかるかもしれない。
探さないかもしれない。

星守 閃理 平生ならば好きだったさ。
過去を振り返り、未来へ活かす歴史という学問が僕は一等好きだ。
だからそれを他の人たちにも、より多くの人たちにも共有したいと思っていたんだ。
過去の出来事はもちろん良い事ばかりではないけれど
それがあるから今の自分たちが居るのだと、未来を考えるきっかけに繋がるのだと、そう信じていた。
……でも、こんなの、あんまりだ。
これが僕の歴史になるのだとしたら、僕は、僕が過去にそう思考していたせいで
たとえ自分が死ぬよりも辛い目に遭ったとしても
自分が犠牲になる他ないという状況以外では
「自分自身で人生という歴史に幕を閉じる」ことが出来なくなってしまったんだ。
これは呪いだ。
かつての僕が今の僕にかけた……
それでも、学問はやめられない。
きっと、探せば僕の好きな歴史書が見つかるよ。
その内卒業論文を書くのに使おうと思っていた書籍はもう探し始めているんだ。
結局のところ、どんなに心が深く沈みこんでいても
僕の時間はあの夏で止まるなんてことはなくて
時の流れに呑まれて、前へ進む事を強いられているんだ。

KP では、あなたは直感力はあるだろうか?
例えば【アイデア】がうまく働くだろうか?
それとも【母国語】に長けているだろうか?

……きっとあるわね。【アイデア】をどうぞ。

星守 閃理 Cthulhu : (1D100<=71) > 20 > 成功
CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 91 > 失敗

雑談

KP どうしてそうなるの

星守 閃理 ごめん これは本当にごめん

KP 私の期待……なんだかこちらが恥ずかしくなってしまうのだわ

星守 閃理 ファンブルじゃないだけ許してくれ

KP せ、責めるつもりはない、のよ……

メイン

KP ……もう、【母国語】もお振りくださいな。

星守 閃理 CCB<=75 【日本語】
Cthulhu : (1D100<=75) > 83 > 失敗

雑談

星守 閃理 …………ごめん

KP そ……そうね、考えたくない日もあるわね

メイン

KP では、あなたの鋭い直感力をもってしても、この状況について何か思い当たる事はなかったようだ。

『さあ、何処を調べるかね?』

情報

KP ■探索可能箇所

5.白い額縁
8.

メイン

星守 閃理 じゃあ、右の壁……額縁だね。

KP >>白い額縁

 
 
 
 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

よく目を凝らして確認するが、
特に際立って目立つモノは何もない。
白くて華奢な額縁の中に収められた絵は
原色の青のみで塗られている…。
もしあなたが絵心や作品を作るのが得意なら
此処には何を収めたであろう。
心の隅で考えてみたかもしれない。

星守 閃理 絵心は無いな。
そこまで器用じゃないし、何かを新たに創り出すのもあまり……。
芸術鑑賞をするのは好きだよ。
だから、この額縁の絵の意味ならば考えようとするかもしれない。

KP 額の下には『かつて青は中にいた』と
刻まれているプレートが一枚。
あなただったらどんなタイトルをつけるだろうか。

星守 閃理 ……多分、そういうのが一番苦手だ。
ましてやもう既に命名されているものならば尚更。
「青い文字が、Aと白い文字の子……といったところだろうか」
粗方調べ終えたね。

KP 求めるモノがもう無ければ、次へ進みましょう。

星守 閃理 ……もう一度だけ、【アイデア】を。

KP ええ、そうね。どうぞ。

星守 閃理 CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) > 28 > 成功

雑談

KP 良かった!!

星守 閃理 ありがとう……手間をかけさせたね。

メイン

KP では、一通り部屋を見終わったあなたは
『ここでの物事は全て
言葉遊びであると共に一つの事件ではないか』
と思うかもしれない。

星守 閃理 「殺人事件、だろうな……」

KP では、今度こそ次へ進みましょう。
>>

 
 
 
 
 
 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

──それにしてもほとんど白い部屋だと
あなたは感じた。
空白の時間、あなたは
ぼんやりと考えたが、特に言葉を
織り成すことがなかった。
特に危険性はないように思える。
だけど、扉はないのだから何かしら
帰る手段とやらが、謎の問い掛けの中に
存在するのだろうと考える。

青い薔薇の少年 『お兄さん、いや、お姉さんかな?』

KP 声が聞こえる。
あなたは考えることをやめて、声のある方向へと振り返る。
すると先程まで居なかった筈の
小さな小さな少年が、ニコニコ笑った。

星守 閃理 「……お兄さん、だよ」

KP その胸には小さな青い薔薇が咲いている。
この青い薔薇の色に、何処か覚えがあるような……。

青い薔薇の少年 『そっか。じゃあ、お兄さん』
『お話しをしよう。貴方の名前は?』

星守 閃理 A.「閃理。……星守閃理」

青い薔薇の少年 『貴方は普段何をしている人?』

星守 閃理 A.「大学生だよ。大学三年生。
大学を卒業したら、高校の歴史の先生になる予定だ」

青い薔薇の少年 『貴方は何の為に生きているの?』

星守 閃理 「…………」
突然の問いかけにはた、と口を開きかけたまま静止する。
A.「……僕は、由貴ちゃんと……愛する人と、ずっと一緒に居るために生きてきた、はずだった」
「もう由貴ちゃんはいない。
 僕は結局、一緒のところへ行ってもいない」
「……多分、少しの間、先に行っていたはずなんだけど……
 気付いたら、由貴ちゃんと入れ替わる形で僕は帰って来ていたんだ」
「その間に何があったのか、どうして由貴ちゃんが命を奪われなくちゃいけなかったのか、分からない」
「何の為に僕が生きているのかも分からなかったけど……」
「結局、僕がいくら望んだところで何もかも願い通りになるわけじゃないってことなんだ」
「今はまだ、由貴ちゃんと一緒にいるべきではないという事なのかもしれない。
 周りの誰もそれを望まないし、僕の望みはこうして絶たれている」
「……きっと今の僕では由貴ちゃんに相応しくないという事なんだろう。
 こんなに想っていても、……(誰にも見せていない執着を抱えていても)……まだ、足りないんだ」
「だから、いずれ、由貴ちゃんといっしょになるために」
「ずっといっしょでいられるように」
「僕は今、生きている」

KP きちんと答えたならば、
相変わらず少年はニコニコと笑う。
いずれにせよ、彼は手を叩いて
感謝の口を述べるのである。

青い薔薇の少年 『最後に質問。貴方は本当に生きてるの?』

星守 閃理 A.「生きてるよ。もしも死んでいるなら、由貴ちゃんがここに居ないはず、ないだろ」

青い薔薇の少年 『そっか、ありがとう』

KP 質問の真意が読み取れない、
何かを探るような、奇妙な応答。
自問自答とも言える、内側を覗き込むような
言葉の羅列はあなたが息をする暇を奪った。
SANc 1d3/1d6

星守 閃理 CCB<=71 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=71) > 92 > 失敗
1d6
Cthulhu : (1D6) > 1

system [ 星守 閃理 ] SAN : 71 → 70

雑談

KP つよいわね……

星守 閃理 自問自答なら任せてよ

メイン

KP

……気付けば少年は見当たらない。
あなたは再度、床の上に落ちた一輪の薔薇に目が留まる。
薔薇に銀色の輪っかが付いている。
輪っかの大きさは指が通るくらいか。

銀色の輪っかには次のように刻まれている。
『命名、Aは____』
あなたは答えを記述できる物があるか?

それともなんだね?
思い当たるものがあるのだろうか?

星守 閃理 あるね、刃がある。
物を切るのではなく、刻むための刃が。

KP 手に握るものがあるならば、なるほど…



 
 
 
 
 





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





…なるほど、ペンはペンでも、
彫って刻むためのペンであったか。
名を刻むモノが確かにあるあなたは、
そこに『A』を語る権利がある。
次の問いに解答せよ。
命名、Aは______

星守 閃理 『赤い薔薇、父親』だ

KP A______

おはよう。

それが貴方の答えであり、それが貴方だ。
いままさに、貴方に命名された。
Aとは、貴方が答えた存在であり、
そしてAの存在は今、貴方と等しい。
今、貴方はAその者であるはずだ。

Aたる貴方の答えた解答に、更に問おう。
さあ、そのリボルバーを握りたまえ。
構えたまえ。そして解答せよ。
貴方が何をしたいかを開示せよ。
『宣言、Aは___を_____?』

星守 閃理 A.「『愛する人たち』を『守って、共に生きたい』」

KP そして貴方は【拳銃】の技能を振ること。
失敗しようが成功しようが変わらないが。

星守 閃理 CCB<=20 【拳銃】
Cthulhu : (1D100<=20) > 43 > 失敗

雑談

KP この場合の処理は……
守りたい+生きたい……
最終的には、生きたい、ということだものね。

メイン

KP A≪貴方≫は家族をこれからも守るため……
生きるために銃を握った。
それは、自分を犠牲にして誰かを守るや、誰かを殺すために犠牲にするという
意味よりも『人間らしい心理』であっただろう。

銃弾は音を放った──…

それによって助けられた命は
一体、そこに幾つあっただろうか。

……
…………
あなたが目を覚ますと、そこはいつものあなたが過ごしている日常である。
どこにもあの白い部屋は存在していない。
一体あの部屋はなんだったのだろうか。
そう思っていると、一枚の写真が足元に落ちていた。
「命名、A」 『命名、Aは希望を守り、生きのびた』
シナリオクリアです。お疲れさまでした。

星守 閃理 ……また、生き延びてしまった。
ありがとうございました。

雑談

KP ※②と⑥の複合エンドということにしますね。
AF 青い薔薇はなし。

情報

KP ============
★探索者は生還する
★生還ボーナス:SAN値回復2d6+1d3
★生還ボーナス:拳銃または回避技能+5%
★生還ボーナス:◎RPボーナス
★生還ボーナス:「家族写真」これに効果は何もない。だが、貴方は間違いなく忌まわしい空間を救うことができた。
◎RPボーナス

□冒頭:あてんしょん
→僅かな情報を見抜くのが得意
得意ならば【目星の成長ロール】を行うこと。

□2.白い机
→人の精神状態を確認することが得意
得意ならば【心理学又は精神分析の成長ロール】を行うこと。

□4.白い本棚
→探索者は学問や読書は好きか?
→さらに本を漁るか?
本棚を漁ったのならば【何かしらの学問又は図書館、学んでいる言語のいずれかの技能】を+5%できる。

□5.白い額縁
→絵心や作品を作るのが得意か?
得意である場合、【その特技に該当すると思われる技能の成長ロール】を行うこと。

□8.
→少年の質問に対して答える
素直に答えた場合、【『職業』または『趣味』に該当する技能1つのみに成長ロール】を行うこと。
嘘や、偽った答えを返した場合、【値切りの成長ロール】を行うこと。
■成長

目星1
心理学2
歴史1

成長

星守 閃理 2d6+1d3 生還報酬
Cthulhu : (2D6+1D3) > 10[5,5]+3[3] > 13

メイン

system [ 星守 閃理 ] SAN : 70 → 83

成長

星守 閃理 CCB<=84 【目星】
Cthulhu : (1D100<=84) > 39 > 成功
CCB<=75 【心理学】
Cthulhu : (1D100<=75) > 65 > 成功
CCB<=75 【心理学】
Cthulhu : (1D100<=75) > 24 > 成功
CCB<=75 【歴史】
Cthulhu : (1D100<=75) > 47 > 成功
真っ青だ。終了。

情報

KP ●シナリオ背景
このシナリオは『とある一家を襲った、愛に飢えた人物により起こされた悲劇』を花言葉と隠喩表現で表している。

一言で言えば、昼ドラ。
愛する女を奪った男を殺そうとしたら愛する人を殺してしまった犯人が出てくるサスペンスである。

閃理は、この昼ドラの主人公Aに抜擢された。エンディングを締めくくるのは、Aの行動である。

主人公A=閃理の行動によって昼ドラのエンディングは変わる。
犯人に殺されるか、家族を守るか。
その結果は、直接閃理の命と直結しているのである。

この悪趣味なシナリオへ閃理を招いたのは這い寄る混沌──ニャルラトホテプ かもしれない。
もしくは夢の国をまとめる存在かもしれない。
だが、その真相をシナリオ中に知る者はいないだろう。
閃理が招かれた真の理由は、邪神たちにしか分からない。
彼等の考えなど人間には見抜けないのだから。



≪細かい・小難しい設定について↓≫
◎登場人物
登場人物は4人いる。
・妻
・A(夫/父親)
・息子
・妻の元恋人(銃の所有者)

閃理がAが何であるかを答え、そしてAとしての行動を決めるように指示されるのは
閃理が『A=父親』の立場となって探索をしているからである。

なお、妻の元恋人は嫉妬心が強くAを殺して妻を奪おうとしているという背景がある。


◎色のついたページ
それぞれの登場人物達の年齢を表している。
ページ数が年齢となっている。

*色について
登場人物の立場と、色をイコールにして表現している。これはほかのギミックにも適用されている。

・妻=白
・A(夫/父親)=赤
・息子=青
・妻の元恋人(銃の所有者)=黒

*薔薇について
登場人物の立場と、薔薇の花言葉をイコールにして表現している。

・29歳の妻=白い薔薇
・32歳の、A=赤い薔薇
・5歳の息子=青い薔薇
・30歳の元恋人=赤黒い薔薇

それぞれの薔薇の花言葉と関連付けており、二重に文字遊びを行なっている。
いわゆる、登場人物達がどんな存在か、どんな行動があったかを示している。

■白色 「純潔」「私はあなたにふさわしい」
→Aにとってふさわしい相手(結婚相手)の暗喩

■赤色 「情熱」「熱烈な恋」
→Aにとっての妻や子供への感情を表現

■青色 「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」
→Aと妻にとって『子供は奇跡の結晶』であり、子供を欲しかったという夢であり、また神の祝福とも言える。

■黒色 「貴方はあくまで私のもの」「決して滅びることのない愛、永遠の愛」
■黒赤色 「死ぬまで憎みます」「憎悪」「恨み」
→憎悪や嫉妬に駆られる男の直喩

■トゲ 「不幸中の幸い」
→妻の元恋人が放った銃弾を避けた意味で

■赤いしおれた薔薇 「はかない」
→床に倒れる妻、それを見るAの『命のやり取りの儚さ』を遠巻きに表現
※なお、表現を赤い薔薇にしなかったのは、赤い薔薇にしたら難易度がガバガバになるためである。


◎ほかの暗喩・直喩表現
『黒のレボルバー』
→黒の所有物であることを色で表現

『薔薇のトゲが落ちる』
→父親が落とした物を取ろうとする仕草

『叫び声と血飛沫』
→Aのすぐ後ろにいた妻が撃たれた

『机の隅の文字』
→角で震える子供

『本の黒いページの白文字』
→元恋人目線で、妻に該当する人物を内(心)に秘めてるよ…という暗喩。

『白い額縁に青い絵』
→妻目線で、青のあなた(子供)をかつては内側(お腹)に秘めていたよ…という直喩。

『指輪に名前を刻む』
→結婚指輪の直喩。つまり、Aは既婚であるという意味を持たせている。

『ゴシック体の文字』
→私(A)は誰なのか、を表現するため、プロローグ的意味を有している。
また『文字の色』からAを推測しにくくするための表現。
そのほかにも、文字に意味があることを『文字の形が違う』という表現を利用して気付かせる為の配慮ギミックでもある。


◎シナリオタイトル「命名、A__」の由来
『Aという固定の存在』と『質問へのanswerの「A」』を言葉遊びしている。


◎正解を誤ると死ぬ理由について
閃理の探索を行っているシーンとは、Aである父親が元恋人に殺されかけている場面の思考の狭間である。
Aは妻を撃った元恋人を怨みを込めて殺すか、希望である子供を守るために奮闘することで元恋人を殺し生き抜く(=生還する)ことになる。
つまり、Aが元恋人に抗わなくては自分が逆に死ぬ。

❶Aが元恋人とした場合(エンディング④)
①本来の答え(=閃理に与えられた父親という役柄)は生きるために抗えなかったため死ぬ。
②Aだとおもった偽りの答え(元恋人立場)は本来のA(answer)に殺される。
→①と②の二つの意味で死を確約されるため、閃理(A)は死んでしまう。


❷A=母親とした場合(エンディング⑤)

『A(正しい答え)が犯人に奮闘できなかったため、本来の解答であるA(父親=閃理)が犯人に殺される』

母親の立場を選んだ場合、表現のズレが発生してしまう(一発目に撃たれるのは母親の想定)状態です。以下説明。

・白=父親だと思った場合
かつて青は白の中にいた(妊婦の表現)の表現にミスマッチします。
・黒=父親と思った場合
Aは少なくとも家族を撃ちたいとは思っていない立場のため、銃を撃つ黒位置ではありません。
・父親なんていたの…?
登場人物が4人おりますが、どんな人を想定してましたか?本にて登場人物を表現しています。説明範囲外の場合はイレギュラーエンディングです。
・そもそも登場人物は3人だと思っていた場合:⑤エンディング処理でお願いします。(ギミックの謎が形をなさない為)


❸A=息子とした場合(エンディング⑤)

『A(正しい答え)が犯人に奮闘できなかったため、本来の解答であるA(父親=閃理)が犯人に殺される』

息子の立場を選んだ場合、表現のズレが発生してしまう状態です。以下説明。

・『提示、Aはその時執筆をしていた』
表現の中で、Aは子供のことを書いていた時にペンを落としている。このことからAは子供がいる身(大人、または年齢が高い人)である。

・『──公言、Aは僕の尊敬でした』
この文字は青で書かれています。これは青薔薇(息子)が書いていることを直喩しています。この文章では、青の存在とAは別の存在であると推定される。


❹ほかの立場を選択した場合はイレギュラーエンディング


★追記:回答について
Q.Aの立場が父親か赤であることをきちんと答えないとダメ?
A.『◎正解を誤ると死ぬ理由について』の処理をご確認ください。

Q.小難しいことはさておき、エンディングの処理を一言で言ってくれ
A.黒の立場を殺すか、青又は白を助けるの構図になれば生還です。

………
シナリオ背景に関しては、あくまで一つの例である。解釈は人それぞれであり、思い描くストーリーは異なるだろう。

何故ならば、このシナリオの思い描き方は人それぞれであるからだ。
何故ならば、偉大たる邪神の考えなど、ちっぽけな人間では考え抜くことはできないからだ。

きっと、このような遊びをしているのはきっとどっかの這い寄る混沌であろう。
または夢の国の何者かかもしれない。
閃理がこの白い空間に招かれた理由には、特に深い理由はない。
ただ、何処かの時代に存在したのだろうとある一家の悲惨な出来事を
邪神は繰り返し嘲笑うために非人徳的な行為を繰り返しているのだ。
そして、疑似体験を数多くの閃理に行わせることで
一家の悲劇を貶し、そして侮辱と絶望を深めさせている。
(同時に閃理個人にも命を賭けさせることで、混沌はより悲劇を楽しんでいる)

だが、この背景は読み解き手により、この物語の真相は大きく変わって行くことだろう。

メイン

星守 閃理 3歳差……か。
もしも由貴ちゃんが生きていて、大学卒業と同時に結婚して、子どもができたら……
……なんて、想像しても虚しいだけか。
どちらにしても、悲劇はいつも身近に付き纏っている。