月下に咲くキミ　星守閃理編

メイン

ＫＰＫＰレス「月下に咲くキミ」
セッションはーじまーるよーっ！

ＰＣはせんちゃん……星守閃理ちゃん！
「Ａ世界線」で「貴方にもう一度、」「、……と伝えられるのか。」から帰ってきたばっかり！
だけど長期の一時的狂気は解除されてる、最低でも３～４日後、ということにしとこっか。
せんちゃん今日は過労デーだねっ。
よろしくお願いしまーす！

星守閃理 はは……よろしく、ミルラ兄。

ＫＰ choice[がっこー,ばいと,さんぽ,おでかけ]
Cthulhu : (CHOICE[がっこー,ばいと,さんぽ,おでかけ]) ＞さんぽ
星守閃理さん、アナタは夏の半ばからすっかり日課になってしまった散歩に繰り出し、夜道を歩く。
道にくっきりと映るアナタの影。
まあるい月がアナタを照らす。
アナタは一つだけの影に寂しさを覚え視線を逸らす。
その先に一軒の洋館をみつけた。
鬱蒼と茂った緑に所々ライトが灯っている。
赤い煉瓦の門柱にはまった金属プレートにはこう書かれていた。

「SINONOME　Moon Garden
　Open　17：00～　Close　24：00」
【知識】か【生物学】をどーぞ！

星守閃理 CCB<=75 【知識】
Cthulhu : (1D100<=75) ＞ 38 ＞成功

雑談

星守天香 幸先いいわ！

メイン

ＫＰすごいすごーい！　じゃあじゃあ…
アナタは先日ニュースで取り上げられた「夜に咲く花たち」という繊細な手書きのイラストで
綴られた本を出版した「東雲　大樹（シノノメ　タイジュ）」という植物学者がいたことを思い出す。

星守閃理 （装丁が綺麗なんだって、十哉が言ってたな……）

ＫＰどうやら私設の植物園のようだ。
アナタは時間を確認する。
ちょうど23時になった頃だろうか。
何故か興味を惹かれたアナタはのぞいてみることにした。
入口に案内図がある。

情報

ＫＰ「植物学者　東雲　大樹（シノノメ　タイジュ）が小学生の頃、祖父母の家で偶然遭遇した月下美人の開花。
　それ以来夜行性の植物の魅力にとらわれました。
　この植物園には夜行性の植物の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという東雲の願いが込められています。
　温室には東雲が品種改良を施した月下美人『皓子』がございます。
　従来の月下美人と違い一晩中咲き、月のように仄かに輝く美しい花をぜひともご覧ください。」

メイン

ＫＰ外からみると緑が鬱蒼と生い茂っているように見えたが、足を踏み入れてみれば丁寧に手入れがされていることがわかる。
どうやら自由に見て回れるのは庭のみらしい。
洋館の中に入ることはできない。
植物園というよりは庭園といったほうがいいかもしれない。
小さな説明のプレートを下げられた植物を眺めながらアナタは遊歩道を矢印にそって進む。

星守閃理 （これ位なら、そこまで時間も掛からなさそうだな）

ＫＰ甘い香りのする白い花のトンネルを抜けると、大きな池へと出た。
丸い月が池に映って滲んでいる。
月明りに照らされた緑の庭園はとても幻想的で、不思議な世界に迷い込んでしまったかのようだ――

案内は、池の向こうに建つ天体観測のドームのような天井を持つ塔が併設された、温室へと向かっている。
硝子張りの温室の入り口には
「亜熱帯、熱帯地方の植物を展示しています。
　扉を開放したままにしないでください。」
とある。
【聞き耳】をどーぞ！

星守閃理 CCB<=74 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=74) ＞ 90 ＞失敗

雑談

星守天香 ううーん！　出目！

メイン

ＫＰぬーん……どうしようもないね……
他に客がいないのだろうか。あたりはひっそりと静まり返っている。

星守閃理 （穴場かもしれないな。一人になれる方が気楽でいい……）

ＫＰアナタはドアを押し、温室へと踏み込んだ。
湿気を孕んだ熱気と、むせ返るような緑と甘い花の香が出迎えてくれる。
薄暗い照明に熱帯の森を思わせる木々のシルエットが浮かぶ。
木々の合間、合間に変わった形の花を咲かせた植物が展示されている。

一つ目の部屋を抜けると、池のある大きな空間へと出た。
子供が乗っても沈みそうもないオオニバスの浮かぶ池を回遊するようにぐるっと道が続いている。
大きい葉に混じってスイレンが咲いていた。

星守閃理 （小さい頃、夜門さん家と一緒に行った植物園でオオニバスに乗ったなあ……。
　水の上に立てた、って、珍しく由貴ちゃんよりも僕がはしゃいでたっけ）
（由貴ちゃん……）

ＫＰアナタはドアを押して次の部屋へと進む。
そこは休憩所のような空間だった。
ベンチが置かれ、隅には植物に隠れるように自動販売機も置いてある。
入ってきたところ以外に二か所ドアがあった。

一つは次の展示室へと続く硝子のドア、もう一つは「Staff Only」と書かれた白いドアだ。
歩いてきたアナタは一度ベンチに座った。

空を見上げる。
天空には満月。
眩しいほどの光にアナタは目を眇め、手を伸ばした。
届かないことなんて百も承知だというのに。

星守閃理 「……はは、」

ＫＰどうにも感傷的になっているようだ。
自嘲に肩を竦め、次の部屋へ行こうと立ち上がる。
るー……ら、らら……らら……ラララ……

優しいけどどこか寂しいような……。
なんとなく心惹かれる歌。
途切れ、途切れ聞こえてくる歌声に部屋を見渡す。
周囲に人の気配はない。
どうやら歌声は「Staff Only」と書かれたドアの方からだ。
ドアは少しだけ空いている。
【POW *5】どーぞっ！

星守閃理 CCB<=(16*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=80) ＞ 97 ＞致命的失敗

ＫＰふえええっ！？

星守閃理 はは…………

ＫＰえーとえーと、1d2を振ってね！

星守閃理 1d2
Cthulhu : (1D2) ＞ 2

ＫＰその歌声は聞き覚えのあるような……。
アナタはその声にとてつもなく惹かれ、ふらりと白いドアへ近付こうとして、足元を縺れさせてしまう。

星守閃理 「この歌声、……あ、わ……っ！？」

ＫＰあなたは一人、その場に倒れ、思い切り体を打ち付けた。
HP-1

system [ 星守閃理 ] HP : 11 → 10

雑談

星守閃理 ミルラ兄……びょうしゃ……？

ＫＰだ、だってえ……そうしろってＰＬちゃんがあ……ぐすぐす！

メイン

星守閃理 「っ、たぁ……」
ぽんぽんと体を手で払いながら、ゆっくり立ちあがる。

ＫＰ気を取り直して、貴方は歌声の聞こえてくる白いドアを押す。
白いドアを開けるとひんやりとした空気がアナタの頬を撫でた。
冷たい空気にうっすらと混じる匂いは堆肥か。
どうやら倉庫のようだ。
此処は温室に併設されていた塔であろう。
奥に上へと続く螺旋階段があり歌はその上から聞こえてくる。
【POW*5】どーぞ！

星守閃理 CCB<=(16*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=80) ＞ 52 ＞成功

ＫＰまーでもでも、さっきのPOWチェックファンブルだったから、進むっきゃないよね、よね？

星守閃理 そうだね……螺旋階段を登る。

ＫＰ窓から射しこむ月明りを頼りにぐるっと見渡す。
壁に電気のスイッチを見つけたアナタは明りをつけた。

壁際には大きな書棚、向かいに実験器具が置かれた棚。
デスクの上にはパソコンが置かれている。
そこは書斎、もしくは研究室のようだ。
「東雲大樹」の部屋だろうか。
ただしこのフロアには誰もいない。
歌は更にこの上から聞こえてくるようだ。
【目星】をどーぞ！

星守閃理 CCB<=93 【目星】
Cthulhu : (1D100<=93) ＞ 53 ＞成功

ＫＰではアナタがデスクや棚をよく見ると、うっすらと埃が被っていることがわかる。
少なくとも一か月近く、誰かが出入りした様子はなさそうだ。

部屋の中には沢山の資料や書籍などがあるが、放り出された様子はなく、雑然としてはいるが片づけられている。
長期旅行などに出かける前に、整理したような感じだ。

情報

ＫＰ【探索可能場所】

・書棚
・デスク
・棚
・「皓子」をネットで調べる

メイン

星守閃理 とりあえず、書棚を見てみようか……な？

ＫＰアナタは書棚へと向かう。
ぎっしりと植物学の専門書が並ぶ中、比較的取りやすい位置に宇宙関連の書物も置いてある。
【図書館】どーぞ！

星守閃理 CCB<=75 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=75) ＞ 72 ＞成功

ＫＰ一冊のノートを見つけた。
どうやら東雲の日記のようだ。
少し右上がりの神経質そうな字で綴られている。

情報

ＫＰ・●月×日
川瀬が先日の惑星探査機が持ち帰ったサンプル＝石を持ってきた。
この石の表面についている花粉のようなものを調べてほしいとのこと。

・●月×日
球形の花粉に酷似しているが、既存の花粉で一致するものはない。
もしや未知の植物だろうか。
だが川瀬曰く、その惑星に植物らしきものをみつけることはできなかったらしい。

・●月×日
例の花粉がうっかり「皓子（コウコ）」に受粉してしまっていたようだ。
よもや伸びることはないと思った花粉管が伸びている。

・●月×日
例の花粉が受粉した「皓子」から採取した種子は発芽率がかなり悪い。
発芽してもすぐに枯れてしまう。
だが奇跡的に一株だけ残った。
これを仮に「宙の皓子（ソラノコウコ）」と呼ぶことにする。

・●月×日
「宙の皓子」の成長は常識では信じられないほどすさまじく研究室上の温室で育てることとした。
するとどうだろうか、あっという間に見上げるほどの大きさになった。

・●月×日
「宙の皓子」に蕾がつく。
形状は通常の月下美人の蕾とほぼ同じで、それを拡大したような感じだ。

・●月×日
「宙の皓子」の蕾は人間の子供ほどの大きさになってきた。
果たしてどんな花が咲くのだろう。

……生前、皓子がうたっていた歌が聞こえるような気がする。
しかも「宙の皓子」の蕾から。
内部で音が反響して歌のように聞こえるのかもしれない。

・●月×日
甘い香りが強くなってきた。
間もなく「宙の皓子」が咲くころだろう。
信じられないが、本当に歌が蕾から聞こえてくる。

・●月×日
どうして、どうして、どうして、どうして。
死んだはずの君が……。

・●月×日
昨晩の出来事は夢だったのだろうか。
花を咲かせた「宙の皓子」は朝には枯れ落ちてしまったので確かめる術がない。
「宙の皓子」の花びらが開くと本来めしべがある箇所に「皓子」がいた。
まるで花から生えたように。

そして生前と同じ顔で声で……。
あのうたを歌って。
私の名を呼び微笑んだのだ。

あぁ、月光に照らされ唄う君のなんと美しい事か……！！

・●月×日
あれは妻の皓子ではない。
皓子は10年も前に亡くなったのだ。
私はちゃんと看取った。
わかっている、わかっているのに私はもう一度皓子に会いたいと願ってしまう。
またあの歌を聞きたい、名前を呼んでもらいたい……。

メイン

ＫＰアナタは一旦日記を捲る手を止め、目を閉じた。

星守閃理 （そうか、東雲大樹さんも……愛する人を……）

情報

ＫＰ（一年経過）
・●月×日
他の「皓子」に例の花粉を受粉させたがうまくいく様子はない。
「宙の皓子」は枯れはしないがあれ以来、元気がなく蕾をつける気配もない。
様々な肥料を与えたがどれもだめなようだ。
しかし私は目撃してしまった。
「宙の皓子」の根がまるで生き物のように虫を捉えてその養分を吸う様を。
試しに生肉を与えてみたところ、あっという間に根がもっていってしまう。
そして少し経つと葉の勢いが増した。
「宙の皓子」は食虫植物に似た性質を持っているのかもしれない。

・●月×日
買ってきた肉だけでは栄養が足りないらしい。
害獣駆除を行っている業者に話をつけて生きたまま害獣分けてもらえるようにした。

（さらに半年経過）
・●月×日
小さいながらも花芽が生まれた。
やはり生きたまま、もしくは死んですぐの動物が良いらしい。
なおかつ鳥類よりも哺乳類だ。
そしてより脳が発達しているほうが……。

・●月×日
順調に育って来た蕾だがここに来て成長が止まってしまう。
猫、犬、猿……色々試したがだめだ。
あと少しでまた皓子に会えるというのに。
少しでも可能性があるがために、会いたい気持ちは更に募る。

・●月×日
どうにかして皓子に会いたい。
何か手が……いや、流石にそれは。

・●月×日
一度は却下したが……。
人間はどうだろうか？
流石にそれは無理だろうか。
でも皓子に会えるのなら……。

・●月×日
あぁ、皓子に会いたい。会いたい。会いたい。
会いたい。会いたい。会いたい。
皓子、皓子、皓子、皓子……

（以下皓子について書かれたページが数頁続く。
　少しずつ字が乱れているようだ。）

メイン

ＫＰその乱れた字は、書き手の中に生まれた狂気を生々しく伝えてくる。
SANc 0/1

星守閃理 CCB<=83 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=83) ＞ 77 ＞成功

ＫＰでも、アナタはそれを理解できてしまうかもしれない。
二度と会えない人に「会いたい」と焦がれてしまう気持ちが。

星守閃理 （そりゃ会えるものなら会いたいよ、会いたいけどさ。……こんな形で会えてもな）
（いや、でも……実際に会ってしまったら、抑えられなく、なるんだろう、か）

情報

星守閃理

ＫＰ・●月×日
そうだ、私だ。
私ほど相応しい人間がいるのだろうか。
いやいない。
私が皓子の糧となる。
私は皓子と再び会うことはできない。
でも私は皓子と一つになることができる。
私の亡骸を抱いて皓子があの歌をうたうのだ。
そこに後悔なんてあるものか。

メイン

星守閃理 大きくため息をついて日記を戻す。
デスクを見てみよう。

ＫＰ広いデスクの中央に二台のディスプレイとパソコン本体が鎮座している。
引き出しの中には文房具や研究内容をまとめたノートなどが入っている。
ノートに書かれているのは走り書きのような専門的な内容ばかりで
癖字ということもありよくわからない。
【目星】どーぞ！

星守閃理 CCB<=93 【目星】
Cthulhu : (1D100<=93) ＞ 27 ＞成功

ＫＰディスプレイの影に写真たてをみつけた。
色の褪せ具合から大分前に撮影されたようだ。
写真には、寄り添いとても幸せそうに笑っている30代くらいの男女が写っている。

アナタは写真たてから写真を取り出し裏を確かめた。
「〇〇年×月△日　大樹、皓子　××にて」と書かれている。
どうやら東雲大樹とその妻の写真のようだ。
パソコンは、電源を入れれば立ち上がる。
しかしパスワードがかかっていた。
東雲大樹の妻の名前を知っているアナタは、「kouko」――試しに東雲の妻と思われる女性の名前を入力するとアクセスできた。

星守閃理 （流石に簡単すぎるだろう……）

ＫＰ生真面目な人物だったのだろうか。
デスクトップは綺麗に分類されている。
そこには「宙の皓子」と名前を付けられたフォルダがあった。
中には一株の月下美人の、発芽から開花寸前の蕾まで成長の記録の画像が納められている。
【アイデア】と【コンピュータ】それぞれ別情報があるみたいだよっ！

星守閃理 CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) ＞ 38 ＞成功

ＫＰ背後に映る景色と比べても、遠近感が狂っているのかと思うほどに大きな月下美人だ。
植物の事に詳しくなくとも、異様な大きさであることがわかる。

星守閃理 （日記に書いてあった通りだな）
コンピュータは、無理だよ……
CCB<=1 【コンピュータ】
Cthulhu : (1D100<=1) ＞ 99 ＞致命的失敗

ＫＰひえーーっ！？？
ええと、それじゃあねえ……
アナタは自分自身の力では、めぼしい情報を得ることはできなかった。
しかし、アナタはマウスを操作している内に手元が狂い、ひとつのファイルを再生してしまう。
「KoukoSing」と名付けられたそれからは、男女の会話が聞こえてきた。
携帯か何かで録音したものであるらしく、聊か音質が悪いが、聞く分には問題はない。

情報

皓子「録音してるの？　恥ずかしいわ」

大樹「研究室でも聞けるようにしたくてね。気にせずいつものように歌ってくれればいいから」

皓子「もう、仕方ないわね。他の人には聞かせたらだめよ、大樹」

大樹「勿論。君の歌は僕だけのものだからね」

メイン

ＫＰ二人の仲の良さが伝わってくるような会話だった。
では――女性の小さな咳払いの後に始まるピアノの演奏。

まもなくして柔らかい女性の声が歌を紡ぐ。
それはとても優しい子守歌のようで……。
先ほどから聞こえてくる歌と同じメロディであることがわかる。
しかし今聞こえる歌声はパソコンから流れてくる声とは違う。
アナタに聞こえてくる声は、聞き覚えのある――

そう……あの人の――……
今此処に、いるはずもないあの人の声。
アナタは気温の低さとは違う、どこかぞわりとした悪寒に体を震わせる。
SAN-1

system [ 星守閃理 ] SAN : 83 → 82

星守閃理 （由貴ちゃんの声……？　まさか……）
首をゆるゆると横に振りながら、ついでにネットで東雲夫妻のことを調べてみようか。

ＫＰアナタはネットで「東雲大樹　皓子」を検索する。
すると「皓子」とは入口の説明にあったように
東雲大樹が品種改良した月下美人の名前であることがわかる。
またその名は彼の亡くなった妻からとったとも書かれていた。

それ以外にも「皓子」の開花には月光が必要なこと、
通常の月下美人より開花時間が長くほぼ一晩中咲いていること、
葉緑体は持っているが人工照明の明りで十分なこと、
逆に日光に極端に弱く一時間も照射されると枯れてしまうことがわかる。

星守閃理 （亡くなった愛する人の名前を何かにつける、か……。虚しくならないのかな）
パソコンの電源を切って、棚を見よう。

ＫＰ棚には植物の栽培に使うと思われるものから用途のわからない薬瓶など置かれている。
棚の片隅に透明なアクリルでできた箱に入った拳大の石があった。
アクリルの箱には「小惑星エニューオー　サンプル」と書かれている。
【知識】か【天文学】をどーぞ！

星守閃理 CCB<=75 【知識】
Cthulhu : (1D100<=75) ＞ 12 ＞スペシャル

ＫＰではアナタは、「小惑星エニューオー」とは最近発見された火星の衛星であることを知っている。

雑談

星守天香 流石、宇宙には詳しいわ……！

星守閃理 僕の興味の寄せ処が伺えるよね、【知識】の出目……。

メイン

ＫＰそれから【目星】もどーぞ！

星守閃理 CCB<=93 【目星】
Cthulhu : (1D100<=93) ＞ 88 ＞成功

ＫＰ視線より高いところに木箱を一つ見つける。
開けると小さなディスプレイのついた電子顕微鏡が出てきた。
プレパラートが一枚セットされている。
電源を繋げばみることができそうだ。

星守閃理 せっかくだから見てみよう。

ＫＰディスプレイに写されたのは球形の細胞のようなものだ。
プレパラートの隅には小さく「小惑星エニューオー　サンプル001」と書かれたシールが貼られている。
ふふ、【アイデア】どーぞ！

星守閃理 CCB<=90 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=90) ＞ 72 ＞成功

ＫＰではアナタがじっとみつめているとその細胞が蠢いているようにみえ、得体のしれない恐怖に襲われた。
まるでこの世界ではなく、どこか遠くから呼ばれているような感覚に引き込まれそうになる。　SANc 0/1

星守閃理 CCB<=82 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=82) ＞ 85 ＞失敗

system [ 星守閃理 ] SAN : 82 → 81

ＫＰこのフロアの情報は以上だね！

星守閃理 はーー……階段を、上がろうか。

ＫＰ階段を登り切ったアナタを迎えたのは、頭がくらくらしそうなほどの甘い香り。
階段のすぐ近くにあるスイッチを入れると、明りがつく。
研究室に上は土が敷き詰められ。小さな庭のようになっている。
ドーム型の天井には暗幕がかかっており、空は見えなかった。

小さな庭の真ん中には成人男性……つまりアナタよりも大きな植物が、一株植えられている。
それ以外に植物の姿は見つからない。
これが「皓子」だろう。
植物の前には椅子が置かれていた。
【POW*5】どーぞ！

星守閃理 CCB<=(16*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=80) ＞ 52 ＞成功

ＫＰ常識的に考えてもあり得ない、異様な大きさの月下美人を目の当たりにした。
SANc 0/1

星守閃理 CCB<=81 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=81) ＞ 24 ＞成功

ＫＰそれからそれから、【目星】どーぞ！

星守閃理 CCB<=93 【目星】
Cthulhu : (1D100<=93) ＞ 71 ＞成功

ＫＰ「皓子」の根元には白い根に絡まれた白いボールのようなものが土の隙間から見え隠れしていた。
よくよく見ればそれが頭蓋骨であることがわかる。
SANc 1/1D3

星守閃理 CCB<=81 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=81) ＞ 62 ＞成功

system [ 星守閃理 ] SAN : 81 → 80

星守閃理 「これって……東雲大樹さん……」

ＫＰその周囲には洋服の切れ端や腕時計などが散らばっていた。
アナタは手を伸ばし腕時計を取り上げ土を払う。
裏面に「kouko→taijyu」と彫られている。

この頭蓋骨は東雲大樹のものだろうか――背筋をぞくりと嫌な予感が這い上がったのも束の間、
アナタは聞こえてきた歌声に耳を奪われる。
子供くらいの大きさの蕾から聞こえてくる歌。

やはりそうだ。

聞き間違うことがあろうか……。
その声は……

まるであの人が歌っているかのような――。

星守閃理 「由貴ちゃん……」

ＫＰ無意識のうちにアナタはその人の名前を呟く。
途端に押し寄せた感情は何と呼べばいいのか……。
【POW*5】どーぞ！

星守閃理 CCB<=(16*5) 【POW】
Cthulhu : (1D100<=80) ＞ 30 ＞成功

ＫＰじゃあじゃあ……せんちゃんは、どっちを選ぶのかな？

もう一度会いたい、そう強く願うのか。

それとも、もう会えないのだ、と握る手に力を込めるのか。

星守閃理 どう、なんだろう。
だってそれは、その声は、確実に由貴ちゃんじゃないだろ……。
僕が会いたいのは、あくまで僕の由貴ちゃんだ……。
もう会えない、とは思わないけど、こんな形でもう一度会いたい、とも思わない。
……だから、ごめんね、由貴ちゃん。
僕は……「君」には、会えない。

ＫＰ確かに声はあの人と似てる、というよりもそのものだ。
しかしその人はもう二度と会うことができないことを、アナタ自身が誰よりも理解している。
同じ声、そして同じ姿だったとしても、それは別のナニモノかだ。
……
踵を返し螺旋階段を下るアナタは未練を断ち切るように、強く、強く手を握りしめた。
温室から出れば生ぬるい風がアナタを迎えてくれる。
気付けば歌は聞こえなくなっていた。
そういえば人間は声から忘れていくらしい、ふと思い出したのはそんなこと。

月下に咲くキミ 星守閃理編

月下に咲くキミ　星守閃理編