お試し置きレス卓 君の胴

情報

KP CoCシナリオ『君の胴』

君が横たわっている。廊下は暗い。

◆概要(PL開示情報)

----PL人数----
1PL(タイマンorソロ)

----所要時間----
ボイセ:1~2時間

----探索者---
新規・継続不問
PCはKPCと面識があること

----難易度----
KP難易度:低
謎解き:低
ロスト率:低
SANチェック頻度:低
戦闘:なし

----推奨技能----
【目星】

----形式----
廊下クローズド
ルルブ第6版準拠

----ジャンル----
シュールホラー

----キーワード----
独りぼっち、一本道

----備考----
・感想、リプレイ動画など→歓迎!ネタバレ配慮&シナリオ名の明記をお願いします。
・シナリオ改変→OK。根本的な世界観の改変以外ならご自由に。
・改変シナリオの配布→不可。


※当シナリオはKPCをPCと縁のあるNPCに置き換えて回すことも可能です。
※KPC-PCの関係性は知り合い以上なら問題ありません。

メイン

KP ●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●
KP:藺草(?) PL:けみかえるさん

始めてまいります。(巻き込み事故)
●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●

導入

目が覚めたら廊下だった。

暗い、金属製の壁に囲まれた廊下だ。
それは例えば研究所や軍事施設のものに思えた。
蛍光灯は自分の真上と、左右1ブロックほどだけちらついており、それ以外に光源は見当たらない。
だから、この廊下が前にも後ろにも長かろうということはわかっても、ドアがありそうだとか、曲がり角がありそうだとかは暗闇に遮られて到底判別つかなかった。
しかし、一つだけ見えるものがある。
あなたの2メートルほど前、辛うじて蛍光灯の明かりが届く範囲に人の両足。
ちょうど仰向けに横たわっている向きだが、見えるのは膝までであり、それより上は暗くて見えない。

情報

KP [探索ガイド]
①前 ②後ろ

メイン

団子 智樹 「此処、どこ……? 誰だろう……」

こ、今回は僕になりました。よろしくお願いします……。
えっと……前も気になるけど、後ろが怖いので
②後ろを見……ます。

KP それではKPCは煤宮治唯となります。
よろしくお願いいたします。

②後ろ
後ろを振り返ってもなにもない。
ただ長い廊下が続いているだけだ。
2メートルも進むと光源がなくなるため何も見えない。
ときおり、女の笑い声のようなものが聞こえる。
反響から察するに数百メートルの距離があるように思う。

・・・・・
後ろに進むこともできるし、それをやめて前を見ることもできる。

団子 智樹 「っひ、だ、だれ……!?」
知ってる人の声かどうか分からなければ①前に進みます……。

「も、もしもし……大丈夫、ですか……」
仰向けに横たわってる人? らしきものに声を掛ける。

KP 後ろ側から聞こえてくる女の声に、聞き覚えのある響きはないだろう。
不気味に廊下の中を反響している。

・・・・・

あなたは足の持ち主に声をかけた。
……応答はなく、動くような気配もない。
また両足をよく確かめてみた場合は、足に見覚えのある――ひょんなことから知り合った大学生、煤宮治唯の――
登山に適した黒いスニーカーを履いていることがわかる。

靴の横には財布とその中身がぶちまけられていた。
カードや保険証から煤宮のものだとわかる。

・・・・・

その体に【目星】を振ることが可能です。

団子 智樹 「えっ……! す、煤宮くん……!?」
ぶちまけられている物を整理しつつ、煤宮くんを見るね
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 89 > 失敗

KP お、惜しい…!! ……では、見ただけでは膝から上がどの様になっているかはわからなさそうです。
煤宮の肉体に何かしらの働きかけ、または移動等することができるでしょう。

雑談

団子 智樹 うう、失敗しちゃった……
整理しながらだったからかな……

煤宮 治唯 まあ特殊な状況だから……動揺してたんじゃない?

メイン

団子 智樹 団子 智樹:「す、煤宮くん、煤宮くん……!」
自分は何も持っていない……?
それなら更に前へ移動して、煤宮くんの膝から上がどうなってるか見たり、軽く手でぽんぽんしてみたりする……? 反応あるかな……

KP あなたの普段の持ち物は、この場にはないようだ……あなたは今身一つでこの場所にいる。

・・・・・

あなたが煤宮の足に近づいて軽く手でポンポンとしたり、暗闇に覆われた上半身に目を凝らそうとすると、段々と目は慣れてくる。
真っ暗な空間にうすらぼんやりと輪郭が浮かび上がりはじめ、違和感に気づいたのはそのすぐあとだった。
煤宮の体の輪郭がどこまでも続いている。
廊下の奥の奥、もはや何も見えない黒一色のほうまで、ずっと続いているように見える。
それはつまり、この横たわっている両足に繋がっているはずの胴
あるいは足、あるいは首が、異様なほど長く伸びているということに他ならなかった。
試しに足を引っ張ろうとしてもびくともしない。それは人間の重さではなかった。
☆依然として膝から下しかはっきりと見えない。SANc(1/1d3)

団子 智樹 「え……?? ど、どうなって……」
CCB<=87 【SANチェック】 (1D100<=87) > 9 > スペシャル

system [ 団子 智樹 ] SAN : 87 → 86

KP 見えている部分といえば脛からつま先までだが、人間の足のように見える。
体温もだいたい人肌だろう。

……あなたは再び、行動の選択ができる。
(前に進む、後ろに進む、など)

団子 智樹 特に反応は無いって事だよね……。 前に進んで煤宮くんの顔が見えないか、あるいは別室に続く扉がないか見てみてから、ダメそうなら後退する。

KP 智樹さんは前に進むことにした。
足元に横たわる煤宮治唯を感じながら、暗闇の中で足を動かす。
廊下の壁はひんやりとしているものの特に異常はなく、それはここがどこなのか判断する手掛かりがないのと同義だった。
おそらく数十歩は進んだろうか。おそるおそる視線を下げても、未だ治唯の体は「ある」。
振り返れば離れた光源に治唯の足が照らされている。

情報

KP [探索ガイド]
①床②壁③煤宮治唯の体

メイン

団子 智樹 「す、煤宮くん……本当に、煤宮くんなの……?」
もう一度③煤宮くんの体を見ようとするかな、今どの辺りなんだろう

KP ③煤宮治唯の体

暗闇にうっすらと見える輪郭から「まだ」横たわっていることがわかる。
しゃがんで触ってみるとちょうど腰のあたりだとわかった。
先ほど見た足先から軽く50メートル。ここまでが「足」だったのだと、否が応でも理解する。
☆不可解な状態の体にSANc(0/1)

団子 智樹 CCB<=86 【SANチェック】 (1D100<=86) > 30 > 成功
「はひ……な、長いなあ……」
足のサイズ自体は一般的な人間と同じだけど、長さがおかしいってことだよね……。

①床を見てみようかな……

KP そうですね。先程膝から下を見た際には、違和感がなかった(???)ので……
では……

①床
こつり、と靴先に何かが当たる。
手探りで拾い上げると小さなマッチ箱だった。
中にマッチは4本。手元を確かめたいとき使えるだろう。

情報

KP [開示情報]
マッチの火は一箇所分の探索しかもたない。
(例:探索ガイドの「①床」のみ)

メイン

団子 智樹 「マッチ……スマホ無いから今はこれが光源、になるかな……」
スマホ無いの今更だけど落ち着かないな……

とりあえず見られる範囲で②壁を見てみる……

KP ②壁
灯りがあった場所と同じならここも金属製の灰色の壁なのだろう。
手探りで何かないか探っていると、小さな絵画のようなものがあることに気づいた。
手に取ってみたが暗くて何が書いてあるかは見えない。

団子 智樹 「む……。うう、不便……僕のスマホ……どこ……」
マッチを一本擦って、よく見てみよう……

system [ 団子 智樹 ] マッチ : 4 → 3

KP あなたは箱からマッチを一本取り出し、シュッと箱の側面を擦った。
ポッ、と軽い音がして微かな火が点る。

女の絵だった。
描かれた女は真夜中の屋外に全裸で棒立ちのままこちらに微笑みかけている。
顔の細部までは描きこまれていないが、白く浮かび上がるような肌から絶世の美女を表しているのだろうとわかる。

【目星】を振ることが可能。

団子 智樹 団子 智樹:「裸婦画だ……肌の描き込みが綺麗……」
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 23 > 成功

KP 【目星成功情報】
絵の裏にタイトルと作者のサインが書かれていた。
作者の名前は奇妙に歪んでいて読めない。
タイトルは「梟」らしい。

――絵の情報は以上です。
見終えると同時に、マッチの炎はその輝きを失くすだろう。

団子 智樹 「ふく……ろう……? ……あっ、消えちゃった」
この場所と何の関係があるんだろう?
と首を捻りつつ、更に前進するかな……。

KP では……前をむこうとしたところで、【目星】を振ることができます。

団子 智樹 CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 30 > 成功

KP 【目星成功情報】
煤宮治唯の腰の下に何かを見つける。
手触りから考えるに大きな裁ちバサミのようだ。
持ち手の部分に彫られた文字だけが青白く光っていた。

”人の魂は陽の光よりも強く輝く”

蛍光塗料で光っているわけではないようだが、どちらにせよその光は弱弱しく、あたりを照らすには心許ない。
まだマッチの火のほうがマシなくらいだ。

≪入手≫裁ちバサミ

団子 智樹 「た、裁ちバサミ……? 何のメッセージ……?」
職業柄見慣れているものではあるけど、それだけに彫られた文字の奇妙さが際立つ心地。
試しにしゃきしゃき空中を切るように動かしてみるけど、動かしづらいといった事は無いかな?
無ければ更に前に進もう。

KP 鋏の切れ味や動作部分に心配するべきところは無さそうだ。
智樹さんはそれを手にすると、暗闇の中でなおも歩を進めていく。

・・・・・

廊下はなんの変化もないし、あったとしてもこの暗闇ではわからないだろう。
遠くの背後からは相変わらず女の笑い声がかすかに響いている。

情報

KP [探索ガイド]
①壁②煤宮治唯の体

メイン

団子 智樹 団子 智樹:「うう……ほんとに誰……」
更に数十メートル歩いたあたりで今体のどの辺りかな?
と、②煤宮くんの体を見てみる。

KP 声にはやはり、聞き覚えはない。

・・・・・

②煤宮治唯の体

これだけ歩いてもまだ煤宮治唯は横たわっている。
ようやくへそあたりまでは来たようだ。

【目星】を振ることが可能。

団子 智樹 CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 84 > 成功

KP 【目星成功情報】
目を凝らすと体に不自然な凹凸があるように思えた。
ただ引き延ばされたのではなく、少しずつズレたまま繋がっているような、蛇腹と階段の中間のような凹凸だった。

団子 智樹 「んん……? きちんとくっついてないんだ……。
 パノラマ写真撮るの失敗しちゃった時みたい……?」
①壁をぺたぺたしてみる。

KP パノラマ写真……なるほど、面白いですね…

①壁

相変わらず手探りでしか調べられない。
様々な方向に手を伸ばすと、指先が硬いものに触れる。
形状からして電気のスイッチらしい。

雑談

団子 智樹 choice[よく撮る,別によく撮るわけではないけど前に失敗した] (choice[よく撮る,別によく撮るわけではないけど前に失敗した]) > よく撮る
よく撮るからその発想に至ったみたい……です。

メイン

団子 智樹 「ん、スイッチ……?」
怖いけど、押してみようかな……

雑談

KP ほほう……いいですね、写真…(ニコ…

メイン

KP 【スイッチを押す】
カチリとスイッチを押すと数十メートル先の蛍光灯が一つだけ光った。
最初に見た様子と変わらない無機質な廊下と共に横たわる煤宮治唯が照らされ、ちょうどそこが顔なのだとわかる。
首だけ起こしてこちらを見ている。
髪の長さや目鼻のバランスから煤宮治唯のようだと思う。
だが遠すぎてはっきりとはわからない。
白色の灯りが目と鼻と口に影を落としている。
こちらを見ている。
長い長い体の終点、曖昧な顔、それが煤宮治唯である確証はどこにもない。 胎の底から恐怖がせりあがってくると同時に蛍光灯がぶつりと切れる。
☆再び暗闇が戻る。SANc(1/1d2)

団子 智樹 「あっ! 煤宮く──
あっあっ……」
CCB<=86 【SANチェック】 (1D100<=86) > 10 > スペシャル

system [ 団子 智樹 ] SAN : 86 → 85

KP 壁については、以上です。

団子 智樹 「せ、せっかく電気ついたと思ったのに……残念……。
 煤宮くん、大丈夫かな……」
今見て大体顔っぽかったところまで歩いて行こうかな……

KP 智樹さんは再び、歩みを進めていく。

*****

どれほど歩いただろうか。
振り返ると唯一明るかったスタート地点はもうだいぶ遠いところにある。
未だに暗闇でなんの手掛かりもない。
煤宮治唯の顔まであと少しだとは思うが、顔を見て解決の糸口を掴める確証はないままだ。

情報

KP [探索ガイド]
①壁②煤宮治唯の体

メイン

団子 智樹 「顔……遠い……。
 この状態で煤宮くん家に帰れないよね……どうすればいいんだろう」
とりあえず現在地点を確認するのに②煤宮くんの体から見る。

KP ②煤宮治唯の体
胴から胸にかけての部位のようだ。

【目星】を振ることができる。

団子 智樹 CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 7 > スペシャル

KP 【目星成功情報】
胸ポケットに何か入っている。紙のようだが、暗くて内容はわからない。

団子 智樹 「ん……なんだろう……?
 ちょっとごめんね、煤宮くん」
紙をとりあえず拝借しておいて、壁をぺたぺた……。

KP あなたが紙を取るために、煤宮の胴から胸にかけての部位に触れると、呼吸で上下しているのがわかるだろう。
メモを手に入れる。

*****

①壁

かすかだが光が漏れている。
どうやらスライド式のドアがあるようだ。鍵はかかっていない。

団子 智樹 「よ、よかった……生きてる……。
 ……い、いや、あったかいし、さっきも見てたみたいだから生きてはいるんだろうけど……」

ドアを開けて中を覗いてみる。

KP 智樹さんがドアの向こうを覗いてみると、そこは切れかけの蛍光灯で照らされた小部屋だった。
そこは打ち捨てられた研究室のような、中世の書斎のような、非現実的な不可思議な内装していた。
覚束ない光量がぼんやりと古びた机、汚れた壁、高い棚を浮かび上がらせている。

情報

KP [探索ガイド]
①机②壁③棚

メイン

団子 智樹 「こ、今度は何……?」
①机まで行って、煤宮くんから拝借したメモを広げたり机の上を見たりしてみる。

KP ではまず、メモの内容から。

【メモ】
紙には焼き付けたような筆致でこう書かれている。
"Me――――――You――Mine"

【アイデア】を振ることができる。

団子 智樹 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 7 > スペシャル

KP 【アイデア成功情報】
これはこの廊下で、Youは自分の現在地を示しているのではないかと思う。

団子 智樹 「こ、これは……僕の場所……?
 リアタイで反映されてるってこと……?」
「MeからMineって……どういうことだろ……?」
メモをしまっておいて、机を改めて見る。

KP 了解です。

①机

引き出し付きの書き物机のようだ。
埃などは被っていないが、頻繁に使われている形跡もない。
机上には一本の黒いナイフが刺さっており、柄は蛇が巻き付いた意匠になっている。

情報

KP [探索ガイド]
A.引き出し B.ナイフ

メイン

団子 智樹 「え、な、ナイフ刺さってる……」
B.ナイフから見るかな……

KP B.ナイフ
刃の部分に「魔女の刃」と彫られている。
黒いナイフを持っていくことができます。
ナイフについては以上です。

団子 智樹 「ま、魔女……」
ナイフを引き抜いて持っておこう……
A.引き出しを見てみる。

KP A.引き出し
引き出しには乱雑に何十枚もの写真が入っていた。
どれも煤宮治唯の写真だったが、目の位置が三重になっていたり、口が下方にズレていたりして歪な相貌になっている。
中にはどのような角度から撮ったのかわからないものもあり、ただの写真ではないような気味の悪さを感じる。
☆不気味な写真にSANc(0/1)

団子 智樹 CCB<=85 【SANチェック】 (1D100<=85) > 71 > 成功
「ひえっ……す、煤宮くん……。
 どう撮ったらこうなるの……」
机の次は②壁を見てみようかな……

KP うですね……さきほど、智樹さんが思い出したように、それらからは失敗したパノラマ写真のようないびつさを感じるでしょう。
しかし、パノラマで撮影したような幅広の写真は見当たりません。

また、写真に【目星】を振ることができます。

*****

②壁

壁の大部分が黒い粘着質な蜘蛛の糸のようなものに覆われている。
棒か何かで取り払うことは不可能なようだ。

【目星】か【アイデア】を振ることができます(同情報)。

団子 智樹 あっあっ、先走っちゃった……。
先に写真に【目星】を振ろう。
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 80 > 成功
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 16 > スペシャル

KP とんでもございませんなのだ。

では写真に【目星成功情報】
煤宮治唯がコートを着て夜道を歩いている写真に「I like it.」と殴り書きされている。
煤宮治唯の後ろに広がる夜空をよく見ると無数の目が映っていた。

また、書かれている文字は、先程目にしたメモの筆跡と同じだとわかる。

*****

壁への【目星成功情報】
この糸は何かを隠すように壁を覆っているように見える。

団子 智樹 「な、なに……?
 この写真がお気に入りってこと……? こわ……」

「この糸……どうなってるの……」
裁ちばさみやナイフでもどうしようも出来なさそうなら③棚を見る。

KP そうですね……裁ちばさみやナイフでは切ろうとしてもうまく糸が取り払えず難しそうだ。
【アイデア】をどうぞ。

団子 智樹 CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 28 > 成功

KP 【アイデア成功情報】
あなたはポケットの中のマッチの存在を思い出す。

雑談

団子 智樹 ええ、燃やすの……?
糸……。丈夫そうなのに……(?)

メイン

団子 智樹 「……切れないなら……仕方ないかな……。
 何か隠されてるのはそうだし……」
マッチに火をつける。

system [ 団子 智樹 ] マッチ : 3 → 2

雑談

KP ふふふ……

メイン

KP あなたはマッチに火をつけ、黒い糸に近づける。
すると炎は綺麗に黒い糸だけを燃やし、そのまま消えてしまった。

汚らしい糸の下からは一枚の絵画が出てきた。
絵の中心では男が光の玉を掲げており、その下で漆黒の髪をした女がのたうち回っている。
額縁には小さく「魔女へ」と書かれていた。

壁の情報は以上です。次に棚の情報。

団子 智樹 「また、魔女……。
 文脈的には、この黒髪の人が魔女……ってことかな……」
棚に視線を移そうね。

KP ③棚
智樹さんは埃を被った背の高い木製の棚に目を向けた。
アンティーク調の高級品に見えるが、ところどころ表面に亀裂が走っている。

【図書館】を振ることができます。

団子 智樹 CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 30 > 成功

KP 【図書館成功情報】/中を開けてよく探す
軋む扉を開けると中には無数の紙が入っていた。
羊皮紙か、そうでなくとも何十年も前のような黄ばんだ紙ばかりだった。
大半は読めもしなかったが一枚だけ智樹さんにも読めるものを見つける。

情報

KP "魔女を信じてはいけない。
魔女を頼ってはいけない。
魔女は攫った。木偶にかの魂を詰めて、おまえを見て嗤っている。"

メイン

KP 棚、及び小部屋での情報は以上です。
また、みつけた紙の文字は絵画の額縁に書かれた「魔女へ」の文字と筆跡が一致する。

団子 智樹 「背後から聞こえてくる笑い声。あれが魔女……?
 そうか、だから後ろがMeで、Mineが煤宮くん、ってこと……」

「こ、こわ……魔女は煤宮くんを一体どうしたいんだろう……。
 それにこの文字を残してくれた人は誰……?」
ありがとうございます。
外に出て……もう一度煤宮くんの顔を目指そう。

KP 了解です。

●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●

小部屋の探索を終えて再び真っ暗な廊下に戻る。
ふと今まで来た方向に顔を向けると、遠くに女の顔が見える。
それは廊下を塞ぐほどの大きさだった。それは廊下いっぱいに広がっていた。

目覚めたときに居た唯一点いていた蛍光灯。
その下に巨大な女がいるのだ。

女は、顔しか見えない。
真っ黒い髪を床に垂らしながらこちらを見て笑っている。
廊下に寝そべるような格好で、顔だけをこちらに向けている。
蛍光灯の無機質な明かりに照らされたまま、女の赤い口が三日月型に歪む。
美しい女だった。
あなたは息を呑む。
女の眼球はほぼ漆黒の瞳で占められていて、白い光源が映りこんでいた。

女の大きな腕が前に出される。
腕が床に着くと同時に廊下が揺れる。
巨大な女から悍ましい笑い声が響く。
這いずってくる。

この廊下を、たった数百メートルの距離を、女は進んでくる。
また腕が前に出される。廊下が揺れる。
☆「夜の魔女」リリスを見たあなたはSANc(0/1d10)

団子 智樹 CCB<=85 【SANチェック】 (1D100<=85) > 44 > 成功
「ひ、ひえ……顔…………
 あれが魔女…………!」

KP 出目がえらい!

*****

このままではすぐに追いつかれる。
煤宮治唯の顔がある方向に走るしかないだろう。
廊下が揺れるたびに周りの蛍光灯が火花を散らし、今までの沈黙が嘘のように一瞬だけ明かりが点く。
また消える。また点く。背中に女の気配を感じながら、未だ首だけを起こしている煤宮治唯のほうに走る。

【DEX*5】をどうぞ。

団子 智樹 CCB<=(16*5) 【DEX*5】 (1D100<=80) > 57 > 成功

KP ――女の手がすぐそこまでやってきている。
足元の煤宮治唯の体には皺が寄っていた。
もつれないようにがむしゃらに足を動かしてなんとか走り続ける。

●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●

ジジジと不快な音を立てながら蛍光灯が目の前の空間を照らす。
あなたはようやくその場所へたどり着く。

そこには煤宮治唯の顔があった。目も鼻も口も、僅かずつズレながら複数ついている。
あの部屋で見た写真に似た不気味な顔だった。

後ろから女の気配が迫る。
あなたは足の力が抜けてその場に膝をつく。
すぐ前に歪な煤宮治唯の顔が来る。
よく見るとそれは、内側から微かな光を発しているようだった。

情報

KP [開示情報]PLは最終行動宣言を行う。行動は1回のみ可能だが、技能ロールは必要ない。

メイン

団子 智樹 (こういう時こそ落ち着いて、考えて……)
(魔女に頼ってはいけない……木偶に魂を詰めている……
 てことは、これはなんだか長い煤宮くんに見えるなにか……)

(光の玉を掲げるあの絵……魂は陽の光よりも強く輝く……それなら……)

顔の中の光を取り出したいんだけど、素手が無理なら裁ちばさみかな……。

KP あなたは、あの絵画のように光を取り出そうとし、煤宮治唯の―――
否、煤宮治唯を模した何かの顔に刃を入れる。
皮膚を裂く感触はあれど血が噴き出すこともなく、まさしくこれは木偶なのだろうとぼんやり思う。
ようやく皮を開けば中に煌々と輝く光球が浮かんでいた。

その瞬間、全ての空気を震わせて笑い声が響く。
生温かい息が背中を舐める。
思わず振り返ると視界を覆いつくすように女の顔が迫っている。
真っ赤な唇が開かれ、無数の牙が覗く。

もはや考える猶予はない。
あなたは煤宮治唯の中にあった光の玉を手に取って女の前にかざした。


廊下すべてを照らすようなその光に巨大な女は絶叫を上げる。
その真っ白い肌が、赤い口が、小さな粒子となって溶け出す。
鼓膜にこだまする叫び声の中、あなたは意識を手放した。

・・・・・
あなたは自分の家で目を覚ます。
慌てて周りを見回すが、正真正銘自分の家だ。
その後、あなたは妙な廊下に呼ばれることもなく、穏やかな日々が帰ってきた。
煤宮治唯に会ったのは数日後だった。
「やあ」と気のない声をかけられる。
その顔にあなたが切り開いた通りの大きな傷がついていた。

団子 智樹 「ひ、ひえ、す、煤宮くん……!? そ、その顔は……!」
かなり狼狽えている

煤宮 治唯 「ああ……これ?
 さぁ…朝起きたらこうなっていて病院に行っても原因がわからなかったんだ」
「すごいよね。まるで刃物で切られたみたいな傷なんだ。そんな記憶はないけど……」

KP ぼんやりといつもどおりに振る舞っているように見えるが煤宮治唯の表情は暗い(ような気がする)。
顔面に走る傷をときおり煩わしそうに手で触れたり、隠してたりいる。
あなたが何か言いかけたとき、ポケットから何かが落ちた。
煤宮治唯がそれを拾う。

あの廊下で見つけた裁ちバサミが、怪訝な表情を浮かべた煤宮治唯の手に握られている。
鋏は未だ微かに光っていたが、煤宮治唯に握られているうちに徐々にその光を失っていった。

それと同時に煤宮治唯の顔から傷が消えていく。
まるで上から絵具でも塗りつぶすかのように、大きな傷は綺麗になくなり、元通りの見慣れた煤宮治唯の顔に戻っていた。

煤宮 治唯 「……? これ、タチバサミ?」

KP そんなことは露も気づかず、煤宮治唯は訝しがりながら智樹さんに鋏を差し出す。
それはもはや何の変哲もない、ただの裁ちバサミであった。

団子 智樹 「ええっ、あ、うん、それは裁ちばさみだけど……そ、そんな、ふぉとしょじゃあるまいし……!?
 煤宮くん、顔が……もどってる……!」
慌ててスマホをインカメラにして煤宮くんに見せる。

煤宮 治唯 「え…? あ、本当だ」
きょとん、として顔の周りをさすさすとしている。
「朝鏡で見たときは……というか、さっきまであったはずなんだけど」

団子 智樹 「う、うん……煤宮くんがそのハサミを持ったら傷が消えたんだよ……。
そ、そっか、煤宮くんは何も知らないんだね……」
「ああ、でもよかった……!
 木偶につけた傷が現実にも反映されるなんて聞いてなかったから……ごめんね、びっくりしたよね……」

煤宮 治唯 「木偶…? 傷……??
 いや、気になるな……とは思ってたけど、痛みとかなんにもなかったし大丈夫だったよ。
 ……心配かけた? ごめんね」
首をわずかに傾ける。

団子 智樹 「い、いや、煤宮くんは何も悪くないから謝る必要なんて……。
 心配……うん、心配はしたけど……治って良かったぁ……」
「ええっと、何から話せばいいんだろう……
 きっと煤宮くんなら信じてくれそうだから、話すけど……」
と、事の経緯を話してターンエンドかな……。

KP 煤宮治唯は、あなたの話す内容を茶化すでもなく、静かに最後まで聞くだろう。
にわかには信じがたい話だが、以前体験した”あの事件”の記憶も色濃い彼は、全てを聞き終えた後「そうだったのか」と頷く。

煤宮 治唯 「つまり……よくわかんないけど木偶の中に俺が居て、それをだんごさんが助けてくれたってことでしょ?
 ……ありがとう、助かったよ」
「これがそのタチバサミなんだね。
 ……だんごさんのポケットから出てきたってことはもう、だんごさんの持ち物でしょ。
 返すよ。床に落としちゃったから……悪くなってないと良いけど」

KP あなたは……そのタチバサミを受け取った。

団子 智樹 「あ、ありがとう……。ちゃんとメンテすれば使える……と思う。
 何だったんだろうね……。僕も煤宮くんが居てくれたから助かったところ、ある、と思う」
「だ、だから……うん、僕の方こそ、ありがとう……」
裁ちばさみをしまって一礼する。

煤宮 治唯 「……うん」
うっすらと、笑みを浮かべた。

KP ----------------------------------------- CoCシナリオ 【キミの胴】

エンドA:君の笑み

団子智樹さん、煤宮治唯、両生還でシナリオクリアです。

お疲れさまでした。
-----------------------------------------

情報

KP 生還報酬(PCのみ)
生還 1d6
リリスを見た【クトゥルフ神話】+3%

※裁ちバサミも獲得できるが、既に魔力は失われている。

メイン

KP 最良エンドです! お疲れさまでした!

団子 智樹 お疲れ様でした……!
煤宮くんのいいかおにキズを付けちゃったかと思って、そこが一番肝が冷えたよ……!
よかったよかった……><
1d6 【生還報酬】 (1D6) > 3

煤宮 治唯 お疲れさまでした。
 顔に傷が残るパターン(APP-2)もあるみたいだね。

団子 智樹 ヒエ……
獲得したもので言えば……ナイフを使うパターンかな……?

system [ 団子 智樹 ] SAN : 85 → 88

煤宮 治唯 そうそう。ナイフを使うと俺が魔女に魅入られちゃう…? のかな…?
もともと魅入られてる缶はある。

情報

KP 【別エンド詳細】
エンドB:君の顔
※条件:「黒いナイフ」で煤宮治唯の顔を切って中の光を出した
※煤宮治唯の口調は適宜変更
PC、KPC生還
後遺症:煤宮治唯:智樹さんが切った通りの傷が顔面に残る(APP-2)

エンドC:破顔
※条件:後ろに進み続ける
団子 智樹さん:リリスに殺されロスト
煤宮治唯:リリスに魂を囚われロスト

エンドD:君の夜
※条件:最終行動前に煤宮治唯のHPをゼロにする
団子智樹さん:生還(生還報酬なし)
煤宮治唯:団子智樹さんに殺されロスト

エンドE:恍惚
※条件:最終局面で何をするべきかわからず立ち尽くす。
団子智樹さん:リリスに殺されロスト
煤宮治唯:リリスに魂を囚われロスト

メイン

KP 裁ちバサミ、ワンチャン顔が大変なことになる……のあたりがぴったりだったかな… と思いました

情報

KP ●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●--●
【背景】


夜の中から覚醒世界を視ているリリスは、しばしば気に入った人間の魂を攫い
その人間を模した人形に閉じ込めて遊んでいた。
人形は夜の魔女の目を通して捉えられた歪な姿であったが
本物の魂を押し込められたそれは、縁深いもう一人の人間を喚ぶには十分だった。


一方で、リリスと同じく覚醒世界に介入することを好むニャルラトホテプは
彼女の気まぐれな遊びを目障りに思っていた。
ニャルラトホテプはリリスのねぐらに僅かに干渉し
彼女の遊びが「ちょうどいいところで」失敗に終わるように細工した。


リリスに攫われた煤宮治唯の魂に喚ばれ、団子智樹は魔女のねぐらを歩くことになる。


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登場NPC・神話生物


①煤宮治唯
人間/味方/ルートにより遭遇(エンド描写)
シナリオ中はほとんど出番がない。
リリスにたまたま目をつけられて魂を攫われてしまう。
本人が寝てる間に起きた出来事なのでまったく記憶にないし意識もない。


②リリス(マレモンp.256)
神話生物/敵/確定遭遇
夜の魔女。
人の魂を歪な人間に閉じ込めて気晴らしをしており
たまにそれに引っ張られてねぐらに来てしまう人間を食べたり潰したりしている。
なお、巨大で邪悪な姿のためSAN減少値はリリスの化身である雌ガグに準拠している。


③ニャルラトホテプ(6版p.221)
神格/味方/遭遇なし
リリスのねぐらに干渉し、彼女を退けるためのアイテムやヒントを残している。


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メイン

けみかえる 治唯さん~~!!
誰がなってもダメだけど、顔がいい人のAPPを奪う事にならなくて良かった……。あぶない……。
確かに服飾系だしどこかではヘビ人間のガワだしで、よもぎにぴったりでしたね

団子 智樹 ぼ、僕ですら冷や水を浴びせられた気分なのに
恋人とかで行ったらエンドAでもしんどいんだろうな……と思う……

KP へへ……仮に残ったとしてもそこまで気にし無さそうですけどね。
ひ、ひえ…… ふふふ……そっか……
あんまりイチャイチャする系のシナリオじゃない(それどころではない)から、恋人向きではない…? 
と思ってたけどそういう側面もありますね…

煤宮 治唯 俺は割と顔で生きてるけどその自覚がないので、困ってから気づくんだろうな…顔、大事だって……

KP ニャルラトホテプが堂々と”味方”って書いてあると違和感ある。

団子 智樹 ま、まあ、APP18から仮に削れても16あるから、世間ではまだまだかなりかっこいいの部類だよ……。

けみかえる 味方というより敵の敵……という印象ですね、ふふ……。
少なくとも、よもぎはまだニャルには脅かされていないんだなあ……。

煤宮 治唯 かっこいい…(かおをむにむにむに…

KP はるいは……どこかで会ってますね。どこだったかな……
たぶんどちらかと言うと嫌い寄りではあると思う

団子 智樹 (じ、自覚が無いのも気取ってなくて素敵、と思われてそう……)
まあ、僕も誰が味方してくれたのか分からないし……分かる事は無いだろうし……
誰だったんだろうねー……で、円満に終われるかな……?

煤宮 治唯 今回のところは…?
うまいこと利害の一致…(?)でハッピーエンドなのかな

団子 智樹 使えるものはカミサマでも使った方が良いよって……誰かが言ってる……
次に敵として出るとしてもきっと違うニャルラトホテプだろうしね……。

煤宮 治唯 ふふふ…だれかな……?
そうなんだよね、割と良心的な個体もいれば、悪意しかないでしょってやつもいるし……
ニャルラトホテプに限らないけども

情報

KP 【成長チャレンジ可能技能】
目星 6
図書館 1

メイン

団子 智樹 6d100>>87 【目星】
0 ⟵ [62, 56, 45, 43, 39, 13] 6d100 >> 87
1d100>>80 【図書館】
0 ⟵ [61] 1d100 >> 80

ファンブルもクリティカルもなく、非常に出目が安定していた……。
ありがとうございました。

煤宮 治唯 無事に帰ってこられてよかった。
こちらこそ、ありがとうございました。