確信的イナモラメント きょうしょう編

メイン

KP ポットラックパーティー企画 第七弾
クトゥルフ神話TRPG 第6版
【確信的イナモラメント】
 
自室で眠っていたあなたは、床の軋む音で目が覚める。
時刻は真夜中。
暗い室内には人影があった。

「鍵、勝手に開けてごめんなさい」

ベッドを見下ろすように立つのは体から幾本もの触手を生やした、裸足の彼女だった。

「ただいま。帰ってきましたよ」
あなたは彼女と暮らしていない。

情報

KP 想定時間:ボイセ5~8時間、テキセ15時間
プレイ人数:1名(+KPC)
推奨PC:KPCをなんとかしてやりたいと思えるPC
推奨技能:なし
PC,KPCロスト可能性あり、KPC後遺症可能性あり

現代シナリオ 著しく倫理・道徳を欠いた描写あり
KPCのHOは「猫を飼っている」です。
元々飼っていない場合は、導入で猫を預かっていることになります。
猫の面倒を見て可愛がれるKPCだとよいでしょう。
PCとKPCの関係は問いません。
新規継続問わず、既知関係であれば参加可能です。
このシナリオで出会う新規の既知関係や
猫を飼っていなかったKPCで回す場合の前日譚を付属させています。
※猫は救えます

【特記事項】
KPCが酷い目に遭いますが、それらを目的としたシナリオではありません。
KPCからPCに対して何らかの固執があるといいかもしれません。無くても構いません。
PCとKPCが別の家で暮らしている想定で書かれていますが、同居している場合の改変はご自由にどうぞ。

【注意事項】
非倫理的・非道徳的な描写を含む。
人を選ぶ要素を多く含みます。
KPさんはPLさんの苦手要素をよく分かった上で回してください。
「KPCから触手が生える」のは公開情報ですので
立ち絵等をSNS上で公開してもネタバレ扱いにはなりません。


※KP、PL向け注意
シナリオのエンドをSNS等で呟く際は
エンドA生還、エンドEで両者ロスト、といった風に公開するようにしてください。
シナリオ本文、探索者のネタバレに関しては
ふせったー等のワンクッションをおいて投稿をお願いします。
キャラクターシートへの記入も
未通過者が見た際にネタバレが無いように記載していただければ幸いです。
公開されている概要部分に関しての絵は
ワンクッションなしの投稿をして構いません。
(例:PC、KPCが猫と過ごしている)

料金の発生しないリプレイ公開、動画、配信等への利用は
ご自由にどうぞ。
こちらもネタバレ防止の配慮をお願いします。
使用報告をしてくださると喜びます。
※本シナリオでは、神話生物や呪文の独自解釈が含まれます。

メイン

KP 【導入】

小雪

KP  

メイン

KP 9月の半ば頃、我部上恭介さんの担当していた事件が一段落ついたとある休日。
あなたは知人である森小雪に呼び出される。

雑談

我部上 恭介 呼び出し……? 一体何の用なんだ

メイン

森 小雪 『今晩、我が家でお食事でもいかがですか』 

我部上 恭介 食事……? 向こうから連絡して来るのは珍しいな。
まあいい、特に断る理由もないことだし、了承の連絡をしてからここにいるんだろうな。

KP 断る理由もないあなたは、彼女の住む家へと向かった。
いつも通りリビングに入ると、小さな猫が一匹ちょこんと座っている。

森 小雪 「ああその子、元々は甥が拾ってきて実家で飼っていた子なんです」
「でも、義姉がもしかすると猫アレルギーかもしれなくて。
 今は検査結果待ちですが、このまま私が飼う流れになりそうなんですよね」
「まあそれはともかく……いかがです?
 可愛いでしょう」 

KP 彼女は猫の脇下にそっと手を添えて持ち上げて、あなたに見せた。
猫は、こちらを認識すると不思議そうに小首をかしげる。
されるがままになっており、嫌がっている様子はない。

我部上 恭介 「へえ…… チビだな。
 この家はペット可だったか……? 壁を傷つけられないように気をつけるんだな」
見てる。

森 小雪 「ええ、確認したところ大丈夫とのことでした。
 とはいえ、そうですね。爪は定期的に切ったり爪とぎ用のアイテムを揃えてあげないと……」 

KP 彼女はそのまま「抱っこしてみますか?」と言う。
言われるがまま抱いてみると、猫は想像以上に軽かった。
しかし確かにそこに温度あり、心臓が動いていて
やわらかでふかふかとした毛としなやかな体が感じられた。
腕の中のぬくもりは、ぬるぬると動きながらあなたの服を噛んだ。

我部上 恭介 「…………」
噛んでる猫をじっと見てる。
「後は躾だな」
猫の躾はよく知らないが……

森 小雪 「あはは……こらこら、噛んではいけませんよ」 
「……実は私、生き物を飼った経験が無いんです。
 こうして一人暮らしを始めるまでは転勤族だったもので」 
「我部上さんはご経験、あります?」 

雑談

我部上 恭介 妹が人間より動物が好きだからな……とはいえ昔から乗馬スクールに通っていたから家では飼ってないか…?
choice[飼ってた,飼ってる,飼ってない] (choice[飼ってた,飼ってる,飼ってない]) > 飼ってた
choice[小,中,大] (choice[小,中,大]) > 小

森 小雪 へえ……! へえ~!

メイン

我部上 恭介 「ああ……なんか小さいのが昔、家に居た気がするな」
「下のが何かと構ってたような。俺はあんまり関与してない」

森 小雪 「あら……そうだったんですね。
 ご経験があるなら、色々教えていただこうかとも思ったのですが」
「昔……ということは
 静雅先生や妹さん方が面倒を見られていたのでしょうか。ふふ……」 
「アカネちゃんも猫がお好きでしたよね。地域猫の……『もっちろちゃん』?
 こういう事には詳しいでしょうか。また色々教わってみなくては」 

我部上 恭介 「そうだな……あいつらのほうが詳しいだろう。
 とはいえ躾となるとどうかはわからんが……」
「甘やかすからな……」

森 小雪 「なるほど……。
 私もつい、甘やかしてしまう未来図が我ながら想像に難くありませんね……」 
「ハード面のサポート体制は万全だと思うんです。
 ネットとかで調べて、キャットフードや食器、ベッドに爪とぎ器と、一通りは揃えました」 
「あとは首輪ですね」 
「最近は飼い主の住所や連絡先を記載した紙を入れられるような
 カプセル付きのものがあるそうで、そちらを買いました」

我部上 恭介 「へえ。調べ倒したな」
ならその辺がそこら中にあるのか……
(と言うかもう飼うつもりだな……)

雑談

森 小雪 あはは……

メイン

森 小雪 「はい。このまま飼うにせよ、後ほど実家に返すにせよ
 きちんと責任を持たないといけないと思って」

我部上 恭介 「………へえ? いい心がけじゃないか」
森さんの頭をなでて猫をその腕に返す。
「せいぜい頑張れよ」
その腕の中の猫を撫でる

森 小雪 「わ。……あはは、ありがとうございます」 

ねこ 「にゃー」

KP 猫もまた、あなたに応えるように撫でられながらひと鳴きしてみせた。

雑談

我部上 恭介 鳴いてる………

メイン

森 小雪 「……そうそう、大事なことを忘れていました。
 この子、まだ名前がないんです。我部上さんの方で何かいい案はありませんか?」 
「森家の人間、生き物を飼った経験が皆無なためか何なのか、どうも動物へのネーミングセンスがなくて。
 どういった名前がいいのか、誰も全くわからないんです。あはは……」 

我部上 恭介 「名前だ……? そんなもん呼びたいように呼べばいいだろ」?

森 小雪 「呼びたいように……ですか? むむ……」
ねこちゃんをこちらに向けてじっと顔を見る。 

KP ねこは後ろ足が自由になり、腹からみょいんと伸びる。

雑談

193 伸びてる………

メイン

森 小雪 「わあ、あはは、伸びますね……!
 おもちか……そうでなければ一昔前に流行ったトルコアイスのよう……」 

我部上 恭介 「トルコアイス……? ああ、まああれも白いな……」
「モチでもトルコでもいいんじゃないか」???

森 小雪 「え? あはは、なるほど……?」 
「おもちはよく聞く気がするので……トルコちゃんにしましょうか。
 おめめも青くて、ターコイズブルーのようですしぴったりです」

雑談

我部上 恭介 そうだったのか…(目の色

メイン

我部上 恭介 「へえ。なら決まったな。
 ……トルコねえ」

雑談

森 小雪 今決めました(?)

193 ふふふ……

けみかえる 偶然とはいえ、トルコ……。
ジュアンセやサミアのルーツですね。わあい!

193 トルコ……!? やった~!!

メイン

KP 彼女は猫の名前をもう一度口に出して、頷いた。

森 小雪 「ふふ、トルコちゃん。……いい名前ですね」

我部上 恭介 「(自分で言うのか……)……はは」
「まあせいぜい仲良くしてやれよ。
 そんなに可愛いんだったらな」

森 小雪 「はい。猫は好きですからきっと仲良くなれると思います(?)
 とはいえ生き物……どきどきしますね……」 

我部上 恭介 「気になることがあるなら医者にでもすぐ相談しろよ。
 素人が判断できることなんて何もないからな」
「まあ、しばらくは勉強だな」

森 小雪 「そうですね。何事かあった時に頼れる、動物病院も予め探しておかないと。
 一通り検査等は済ませてあるので、そちらに関しては大丈夫だと思いますが……」 

我部上 恭介 「ふん……なら大丈夫そうか」

森 小雪 「はい。……色々と考えてくださって、ありがとうございます。
 あはは、なんだかねこちゃんのお披露目会みたいになってしまいましたね」 

我部上 恭介 「違ったのか? やけに猫のプレゼンをしてくると思ったが」

森 小雪 「え……? そう……だったのでしょうか。
 でも、事件が一段落ついたと聞いたので、主軸はそちらですね」 
「副次的効果として……
 ねこちゃんにも癒されてください、ということで……?」?

我部上 恭介 「ふうん? ならお言葉に甘えておくか」
森さんを撫でる。

森 小雪 「? あの……私はねこちゃんでは……」
されるがまま困った顔をしている 

我部上 恭介 「はは」
笑ってる
「似たようなもんだろ。ん?」
顎もなでてやろう(???

雑談

我部上 恭介 俺は何をさせられているんだ

193 なん…… ふふふ

森 小雪 ???? 大丈夫ですか……??
怪我は軽傷だったともうかがっていますが……(零物)

193 頭を打ったと思われている――

メイン

森 小雪 「た、たのしそうにして……人を何だと思っているんですか。
 ……んん、くすぐったいですよ……」 
「もう……そういうのは後にしましょう。食事が先です。
 ……今はトルコちゃんで我慢してください」
手の中で溶けかけているトルコちゃんを押し付けて逃……? 

雑談

193 そういうの…? ふふふ

メイン

我部上 恭介 「おっと。ふうん、小賢しくなったな」
猫を落とさないように膝に乗せてやって、準備してる森さんの背中を見る…?

雑談

森 小雪 おさわり……ですかね(逃

メイン

森 小雪 「こざかしい……!? ……あはは、まったく……」 

雑談

193 かわいいね……

森 小雪 えっ、あはは……?
トルコちゃんが仲間にくわわっても、ぬいぐさちゃんも変わらず私のもの(?)ですよ(もふ……
バリバリにされないようにだけ気を付けないと……。

193 えっ!(どき……
ふふふ 仲間と判断されて噛みつかれるかもしれない……

ねこ はもはもはも……

193 うにゃーん…!!!(しびび

森 小雪 ああっ、こらこら、べとべとになっちゃいますよ……!(わたた……

小雪

森 小雪 とはいえきっと、満更ではないですし
調子に乗って……(間に挟まるシを見つめる)

雑談

193 べちゃ…… ふふふ

メイン

KP 小雪はあれこれ言いながらも、すっかり慣れ親しんだいつも通りに食事を振る舞う。
トルコと名付けられた白猫はあなたの膝の上でもぞもぞと動き回り
待っている間もあなたを退屈させることはなかっただろう。

我部上 恭介 「美味い。……と、猫が落ちる」
床におろしてやったりなんだりする。

トルコ 「にゃーん、にゃーん」

KP 床におろされた白猫は、ダイニングテーブルに向かい合って座るあなたたちの間を
行ったり来たりしては、頻りに足にすりついてくる。

森 小雪 「お口に合って良かった。ありがとうございます。
 ……あはは、人懐っこい子ですね……」
時折足元を覗きながら 

我部上 恭介 「だな。ちょっと心配になるくらい警戒心がないが……」
たまに足を動かしてやる…?

トルコ 「みゃっ」
うごくものに反応して、てしてし……

我部上 恭介 「………ふ」
笑ってる

森 小雪 「…………♪」
我部上さんの表情を盗み見て、静かににこにこしている 

雑談

193 るんるんしてる かわいいね……

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 95 > 失敗
気づかなかった

森 小雪 にこ…… しかし出目が危なかったですね

我部上 恭介 そうだな…… 昨日か一昨日の反動かもしれん

メイン

我部上 恭介 「……おいそっちに行ったぞ」
といいつつ猫をけしかけたのか

森 小雪 「え? ……ひゃっ。あはは……」
素足にてしてしされてくすぐったそうに笑う。 

雑談

193 すあしだった かわいいね… ふふふ…

森 小雪 まだ暑い季節ですし、部屋着は七分丈の楽なパンツとかなのかなと……?
素足というか、スリッパは履いていると思います。

193 なるほど、脛のあたりに…… てしてし…

森 小雪 肉球のやわさをじかで……(しあわせ……

メイン

我部上 恭介 「っくくく…… 大変そうだな」

森 小雪 「むむ……明らかに今のは、トルコちゃんだけの意思ではありませんよね……。
 確信犯さん……」 

我部上 恭介 「何だ? 好かれていていいことじゃないか」

森 小雪 「それは、そうですけど……。
 ……と、いけない。うっかり丸め込まれるところでした」 

我部上 恭介 「丸め込むとは何だ。事実を言っているだけだろう」

森 小雪 「トルコちゃんを通して、ちょっかいかけてこられているのも事実ですよね。
 その辺りをうやむやにされそうだな、と」 

我部上 恭介 「何だ、嫌か?」

森 小雪 「……。……まあ、我部上さんはそういう人ですよね。
 あなたのズボンも、トルコちゃんの毛でいっぱいになれば良いと思います」? 

我部上 恭介 「ああ…… 白いから何かと目立ちそうだな」
その前に靴下あたりが犠牲になってそうだ
「まあ猫毛は猫飼いの宿命だろ。話に聞いたことがあるだけだが……」

森 小雪 「そうですね。義姉がアレルギーだったとしたら、少し気を付けておかないと……」 
「しかし、……あはは、我部上さんも
 時折こうして犠牲になるということですね……」 

我部上 恭介 「そうなる。……次に来るときは仕事用の服だとまずいな」

森 小雪 「確かに私も毛だらけで出勤はまずいですね……。
 ……お洋服用のコロコロを用意しておきます」 

我部上 恭介 「だな。換えくらいなら買ってきてやる」

雑談

193 どうして偉そうなんだ

森 小雪 choice[えらそうに……,こういう人ですよね,とくに気にしていない] (choice[えらそうに……,こういう人ですよね,とくに気にしていない]) > えらそうに……

メイン

森 小雪 「どうしてそう上から目線なんですか。
 別に良いですよ、それくらい……」 

我部上 恭介 「俺も使うってことだよ。
 なるべく使わなくていい服を着てくるが」

森 小雪 「はあ。そうなると、うちへ遊びに来る人が
 こぞって換えを買うことになるのですが……」
「……まあ、そうですね。部屋着の下だけでも置いておいて
 すぐにお召替えになればいいんじゃないですか」 

我部上 恭介 「部屋着の下ぁ…? ふん……?」

森 小雪 「え? なんですか?
 あくまで一例ですから、嫌なら別に……」 

我部上 恭介 「そうは言ってないだろう。邪推するな」
「……まあ、それもおいおいだな」

森 小雪 「そうですか。それなら、」 
「……いえ。きっとトルコちゃんも喜びますね」 

トルコ 「みゃ~、みゃ~……」

KP トルコはあなた達の食事が終わるまで
膝に乗りたそうに、いつまでもそわそわうろうろとしているだろう。

雑談

193 うろうろしてる…

トルコ みゃーん……(でもここにいる時はもう、おひざにのらないってきめてるにゃん……でも……うず……

193 そうなんだ…… かわいいね………

メイン

我部上 恭介 「おい、なんかウロウロしてるぞ」
じっ

森 小雪 「あら、やっぱり遊んでほしいのでしょうか……?
 ……もう少ししたら食べ終わりますからね、待っててくださいね」

KP 食後、あなた達はトルコが満足して不意に眠りにつくまで
遊びにとことん付き合わされることだろう。

我部上 恭介 食事中に待たせた分、なんかやたらある玩具やらで遊んでやるかな
動きは早いだろうが小さいからそんなに俺たちの方も動かなくてすむだろ(?)

雑談

森 小雪 あはは、グッズ類を追加されている……
部屋を整理しないと……(ごちゃ……

我部上 恭介 そうか、グッズはまだだったか

森 小雪 いえ。ふふ、置いていても大丈夫ですよ。
本当に意欲的に見られていた……

メイン

森 小雪 「あはは、我部上さんまでこんなに遊んでくださるとは……」

トルコ 「みぃ……、…………」すぴょ……

森 小雪 「……あらあら、寝ちゃいました。
 あはは、あれだけ動き回っていたら電池が切れてしまいますよね……」 

我部上 恭介 「そうだな……まるでバッテリーが切れたみたいに……」
見下ろしてる。
「これはどうするんだ? そのまま置いとくのか」

森 小雪 「早速ねこちゃんベッドの出番ですね。
 そーっと持ち上げて……」
部屋の隅のねこちゃんスペースにあるベッドに、トルコちゃんを横たえる。

我部上 恭介 「へえ、起きないもんだな」
眺めてる。

森 小雪 「ええ。……おやすみなさい、トルコちゃん」 

トルコ 「ぷみゃ、……Zzz……」

我部上 恭介 「…………」
猫を見下ろしてる
「……さて、俺たちも眠るか?」
じ……

森 小雪 「はい。我部上さんがトルコちゃんを構ってくださっていたお陰で、その間に片付けも済みましたし……。
 ありがとうございます」

我部上 恭介 「いや? どうせ何をする時間でもなかったからな」
いつもはテレビ見たり新聞読んだりしているのかもな……

森 小雪 「そうですか。
 ではトルコちゃんが我部上さんを構っていてくれていたのかもしれませんね……」? 

我部上 恭介 「ああ? ……まあそういう見方もあるか」

森 小雪 「あはは、冗談ですよ……」
「……それでは、今日はありがとうございました。
 おやすみなさい」 

我部上 恭介 「…………、ああ、おやすみ」?
わからん、森さんを抱えあげて部屋に行く…?

雑談

我部上 恭介 おやすみ………( ˘ω˘)

メイン

森 小雪 「え。……あはは……ですから、私はねこちゃんでは……」
また困ったように笑いながら、されるがまま運ばれる……? 

我部上 恭介 部屋に連れ込んで、ベッドに放り投げて……? ???
「そうだな。猫じゃ困る」
……?

雑談

193 (暗転の幕を銜えて下ろす)

メイン

森 小雪 「わっ、……」 
「……あはは、そうですか。
 困らせるのは、本意ではありませんね……」
手を伸ばして目を閉じる…… 

KP 猫がぐっすり眠ろうとも、あなたたちの夜はもう少しだけ続くようだ。
 
猫のトルコは、その後すくすくと成長した。
出勤直前に限って、突進するなどのいたずらを仕掛けられ
何度か遅刻しそうになったという報告をされたりもした。
 
恭介さんから見ても、微笑ましいくらいに小雪は猫を可愛がり
あなたもまた、彼女たちと共に時折猫を可愛がっていた。
 
これは、そんな風に過ごしていた、ある時の出来事だ。
 
 
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
  クトゥルフ神話TRPG
 「確信的イナモラメント」

KP:けみかえる
PL:藺草さん

PC:我部上恭介さん
KPC:森小雪
猫:トルコ(白猫♀)

開始いたします。
次回よりよろしくお願いいたします。

。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*

雑談

193 よろしくお願いいたします…!! ほわーーっ

けみかえる お疲れ様でした……!

193 3窓お疲れ様でございました! ほわわ……

けみかえる わー! こちらこそ反復横跳びお疲れ様でした!
導入はアプローチが全然違うのでこう、わたわたしてましたが
本編はもう少しスムーズに進行できるかと……!(たぶん)

193 了解です…! 次回以降も楽しみにしてます…!
あっ タイトル画面が戻ってる にこ…

けみかえる はい!
この本編前に、ひろあんきょうしょうちゃんが恋か秘密に……ふふ……(?)
私も楽しみにしてます!
えへへ、タイトル……
結局全部ログイン曲だけ違うのでその時のお好みで……(?)

193 恋か秘密! へへ……… やった~!
そう、曲が違うのにも気づいておりましてよ……

けみかえる わあい! ではひとまず解散で……
また夜にぷかぷかいたしますね

193 了解です! 夜頃ににじり寄ってきます…!!

けみかえる やったあ!
それでは、一旦お疲れ様でした!

193 はい! お疲れ様でした…!!

小雪

KP  

メイン

KP 「確信的イナモラメント」 二日目

小雪

KP  

メイン

KP 【本編】
凍えた血が肌を濡らす。
氷点下の痛み。
『 』は今、一人だった。
 
 
11月21日。
ここニヶ月ほど、森小雪の姿を見ない。
あなたが守られている指輪の効果によって、執着している彼女を追えど足取りは掴めず
警察への行方不明者届けが出てからも一向に見つからず
とうとうここまで時間が経った。

雑談

我部上 恭介 おお……… 描写が

けみかえる へへ……
ちょこちょこ違います(まちがいさがし)

メイン

KP そしてちょうど本日、直感的に彼女の家に向かわねば、と感じて
退勤がてら小雪の家を訪ねてみたが
やはり彼女はおらず、あてが外れたのだろうかと思った。
 
応えることのないインターホンを前に立ち尽くし、もう帰ろうかと思案していると
膝下からにゃあ、と声がした。
 
あなたはこの猫に見覚えがあった。
小雪の飼い猫・トルコである。

我部上 恭介 「……森小雪の猫か。……どうした、お前外飼じゃなかっただろう」

KP かなりの期間、家に戻っていなかっただけあって
しばらくぶりに会ったトルコの姿は薄汚れ、痩せている。
 
だが流石、元野生動物といったところだろうか。
家で食事にありつけなくても、どこかで食事を探し当てているようで
瞳は野生的な強さを持っていた。
しかし、普段は飼われている猫だ。
ずっとは持たないだろう。
 
【アイデア】をどうぞ。

我部上 恭介 一体どこで……
CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 19 > 成功

KP 猫は飼い主の不在を訴えているような気がする。
また、小雪は飼い猫をとても可愛がっていたことも覚えている。

我部上 恭介 「飼い主はいない、か。一体どこに行ったんだか」
ちら、と自分の手元の指輪を見ている。

団子 讃飾 「あれ、我部上先輩……?
 お疲れ様です!」 

KP はきはきとした明朗な声にあなたが思わず振り向けば
あなたと同じく退勤後らしき団子讃飾が駆け寄ってくる。
トルコの姿を認めて、ぱっと表情を明るくさせた。

団子 讃飾 「あっ! トルコちゃん! 良かった、無事だったんですね!
 ……じゃ、じゃあせっちゃん、あの、森小雪さんは……!?」 

我部上 恭介 「………見ての通りだ」

団子 讃飾 「そう、ですか……。
 今日くらいには戻ってくるかと思っていたんですけどねえ……」 
「ほら、明日はちょうど二十四節気の小雪……
 森さんのお誕生日なんですよ」 
「本当だったら私たち友人間でお休みを合わせて
 みんなとおうちでお祝いするのが恒例で、今年は久々にって……」
「あっ! でもですね!
 もし、先輩と二人でお祝いされるつもりだったら、これは別日でも全然大丈夫です!」 
「最近本当に仲良しさんでしたもんね、我部上先輩と森さん。
 まさか森さんが、人とお揃いの指輪まで着けるなんて……今までに無かったことですよ!」 
「……って、その肝心の主役が、今はいないんですけどねえ……」 

KP 讃飾はうーん、と唸って思案する。

団子 讃飾 「……トルコちゃんだけでもどうにかしてあげたいんですけど
 うちには薔薇さん……あの、大きな人形がいるんですよねえ……」 
「どうにかできないか方々に頼んでみます。
 我部上先輩、とりあえず1日だけトルコちゃんを預かっていてもらう事ってできますか?」
「もし森さんが戻ってきても
 預かっていたのが先輩なら、きっと安心だと思いますし!」 

雑談

我部上 恭介 すごいコメントが来てた……

メイン

我部上 恭介 「………わかった」
気圧されたように頷く。
「何がなんだか分からないが、お前も無理しすぎるなよ」

団子 讃飾 「? はい! 私はこの通り元気ですよ!」 
「では、よろしくお願いします。
 なるべく早く引き取れるようにはしますので!」

雑談

団子 讃飾 びっくりしたんですから! せっちゃんはノーコメントでしたが……(?)

メイン

我部上 恭介 「ああ、わかった。
 俺はあまりそっちの連絡先は知らないが、実家の方にも可能なら連絡してやってくれ」
もともとそっちで飼う予定だったろうしな

団子 讃飾 「はっ……そうですね!
 トルコちゃんが見つかったことだけでもお伝えしておきます。ありがとうございます!」
「じゃあね、トルコちゃん。また会いに行きますからね~」 
「それでは、お疲れ様でした。失礼します!」 

KP あなたは小雪や讃飾のかわりに猫を預かることにした。
猫はあなたの腕の中でうとうとと目を閉じる。
長い間、気を張って外で生活していたのだろう。
 
久しぶりに出会った親しいあなたに安心したのか
ゴロゴロと喉を鳴らして、やがて眠りについた。
 
【恭介さんの自宅】
猫をあなたの家に連れて帰ると、部屋を徘徊して匂いを熱心に嗅ぐ。
お風呂に入れたり、エサをやったりと、猫の世話ができるだろう。
特にやることがなければ就寝までスキップとなる。

雑談

我部上 恭介 本来なら妹あたりが寄ってきて代わりにやるだろうな………(連れてくるのもあれだしな

けみかえる なるほど……! エア我部上家……?(?)

メイン

我部上 恭介 「帰った。円理(あいつ)は……居残りか。ったく……」
風呂場に行って体を洗ってやる。まあここまで生き残ってたんだ。ちょっとやそっとじゃしなないだろ

雑談

193 ふふふ…

メイン

トルコ choice[おふろすき,おふろきらい] (choice[おふろすき,おふろきらい]) > おふろすき

KP 猫は綺麗好きのようで、洗われると喜ぶ。
心地よさそうに目を細め、大人しく洗われているだろう。
風呂から出してタオルで拭き、ドライヤーをかける場合は、熱風を嫌がるが
調節しながら頑張るならふわふわの毛づやのいい猫になる。

トルコ 「んみぃ……♪」もふ……

我部上 恭介 (……おとなしいな)
膝の上に乗せて適当に乾かしてやるかな。

トルコ 「みゃっ! ……みゃぁ~」
吹かれている

我部上 恭介 「ああ」
顔を避けてやってあらかた乾かしたらねこがうろついてもいい部屋に置くか……
そうだ、食事か

KP おいしい猫缶を買い揃え、器に入れて出すと、猫ははぐはぐと食べる。
水で喉を潤し、満足するとあなたの手を舐めるだろう。

我部上 恭介 「……なんだ。もう食べ物はないぞ」
指を動かして相手してる。

トルコ 「ぴゃっ、ぴゃっ……」
てしてしあそんでいる……いつもよりおねむの兆候が早いかも……?

KP 【就寝】
猫はあなたのベッドに上がってくる。
あなたの頭の横で寝る猫の
スピスピという鼻音を聞きながら、目を閉じた。

我部上 恭介 「急に寝たな…… まあいい、俺も寝るか」
一回だけ撫でて、俺も眠ろう。

KP …………
……

ざわざわと脳をめぐる血が囁きかける。
ここにいるのだと伝えてくる。
 
自室で眠っていたあなたは、床の軋む音で目覚めた。

我部上 恭介 「……?」
音の原因を確認しようと目を開けるか。

KP 時刻は真夜中。
暗い室内には人影がある。
それはベッドに眠るあなたを見下ろすように立っていた。

我部上 恭介 「………?」
誰だ? 見上げるかな

森 小雪 「鍵、勝手に開けてごめんなさい」 

KP ぽつりと呟く声は、馴染みのある、淡々として涼やかなものだ。
森小雪の声。
共にほんのりと花のような甘い香りがした。

我部上 恭介 「……森さん……?」
信じられないような心地で体を起こして声をかける…?

KP 夜の闇でグレーがかった壁には太く長い
人間大の何かがゆらぐ影が映し出されている。
緑灰色の蛸のような触腕は、人の形から逸脱している。
しかしまぎれもなく、彼女だ。
体から幾本もの触手を生やした、裸足の彼女だった。

森 小雪 「こわいですか?」 

KP 触手は彼女の腰や背中から生えているようで、不定形のそれらは部屋を漂っている。
こちらに攻撃をしてくる様子はない。
彼女の言葉に棘のようなものも、ない。

我部上 恭介 「……?? 何言ってる?
 大体鍵だってどうやって開けて……そもそも今までどこに居た? 二ヶ月も……」

KP あなたが矢継ぎ早に問いかけると彼女は膝を折り、あなたの膝元に頭をあずける。
撫でられるのを待つ子猫のように。

森 小雪 「あは……ただいま。帰ってきましたよ」 

KP あなたは彼女と暮らしていない。
 
彼女はあなたと猫を見て薄く微笑んだ。
そして、あなたのベッドに倒れ込む。

森 小雪 「ごめんなさい。今とても疲れてて……」 
「話したいことはたくさんあるのですが、あんまりものが考えられそうにありません。
 ……寝かせていただいても?」

雑談

我部上 恭介 もしかしてねこに言ってるか…? 帰りましたよ云々は……

メイン

KP 彼女の服は血と粘液で濡れている。

我部上 恭介 「……何でもいいが、先に風呂に入れ。
 どこから入ってきたかわからんが、そのままだと困る」
ざっくり秋ごろだしな…… まあ眠ったとしてもそのまま風呂に放り込むだろうから大丈夫だ。

雑談

けみかえる なるほど……

メイン

森 小雪 「ん、……」 

KP 彼女が収縮する触手で肌を撫でると、衣服が皮膚になり裸体に変わる。
彼女はまぶたを下ろし、眠りに落ちる。
しゅるしゅると音がして、その背にある触手が彼女の体に戻っていく。

我部上 恭介 「……なんなんだ一体……」
この状態の人間を風呂場まで連れて行くのか……まあいいが。
何がなんだかわからないため息を吐きながら、さっと風呂に浸けてやろう。

雑談

けみかえる そういえば裸になったなら……朝わかることを開示しますね
(背景が朝に変わります)

我部上 恭介 なるほど…?

メイン

KP あなたは小雪を風呂場へ運び、改めて彼女の体をみるだろう。
 
背中には針で何度も刺されたかのような傷痕がある。
赤い穴が、幾つも幾つも幾つも、開いていた。
治ったものをまた再度刺したのだろう。
傷口は化膿して、爛れていた。
焼いたような箇所や、縫われた傷が治ったような箇所もある。
彼女の死角になるような場所には全て、見るだけで同じ所が痛むような、生生しい傷痕があった。
 
何よりも目立ったのは、広い背中にある奇妙な文様だった。
三本の触手がうねり捻れたような印章が描かれている。
それを見ていると、文様が渦を巻き、身悶えするように動き出す。
視界を蹂躙し、毒のように全身を巡る。
 
頭痛と吐き気に思わず口を押さえた所で、印は収束し、肉体が解放された。
0/1D6の正気度ロール

雑談

193 別部屋の子らが怒ってる

メイン

我部上 恭介 「……? この、痕は……」
CCB<=81 【SANチェック】 (1D100<=81) > 76 > 成功

雑談

けみかえる おこられた…

小雪

KP ※KP用情報
《黄の印》
黄の印は特にハスターのカルトに関連した狂気と邪悪を意識下に収束させる印章である。
印はそれを見たものの夢をゆがませ、その結果、正気の人々を狂気と破壊に駆り立てる。
黄の印を見た者は、0/1D6正気度ポイントを失う。
見た者には、この有害な印章がねじれ、渦を巻き、身悶えするように見える。
毒のシンボルはねじれて、渦を巻いているように思える。
この幻覚症状は1ラウンドだけ続く。
通常の場合、恐ろしい黄の印を見て正気度ポイントを失った者は、次に眠る時にもう一度正気度ロールを行う。
失敗すると黄の印、黄衣の王、および恐ろしいハスターの恐ろしい悪夢によってとりつかれるが
今回の場合は呪文が不完全なのでPCの身にこれ以上の変化は起こらない。

メイン

KP その後は特にこの文様を見ていても何かが起こることはなかった。
小雪は時折眉を顰めたり小さく呻いたりしながらも
疲労しきっているのか、洗われている間も目覚めることはなかった。
 
また、彼女の右手の薬指には、あなたの左手の薬指にあるものと
同じ指輪が変わらず光っているだろう。

雑談

我部上 恭介 突然の本人確認が

メイン

我部上 恭介 「……指輪……」
「……なるほどな」
ひとまず手早く体の汚れを落としてやってタオルにくるんでから部屋で眠らせるかね…

雑談

けみかえる そうこれね……たぶんそう

メイン

KP 小雪は寝かされてやっと、安心したように表情をほどけさせるだろう。
あなたも思い出したように眠気に身を委ねていく。

……
…………
【翌朝】

11月22日。
朝だ。窓から差し込む光が時刻を告げていた。
うっすら肌寒い小雪の日でも、日差しは温かい。
 
小雪は既に目覚めていたようで、あなたを眺めている。
あの異様な触手は影を潜め、人と変わりないように見えた。
 
にゃーんと声がした方を見ると、トルコも目を覚ましていた。
小雪に近寄って、興味深げににおいを嗅いでいる。
違和感があるのか、鼻を近づけては離すを繰り返す。

我部上 恭介 「………………起きていたならとっとと起こせ」
起き上がる。

森 小雪 「あはは……ごめんなさい。
 おはようございます」 

我部上 恭介 「……ああ。それで?
 もう疲れとやらは取れたのか」

森 小雪 「ええ。おかげさまで。
 ……お風呂も、あの後入れてくださったんですね。ありがとうございます」 

我部上 恭介 「……あのままでは色々困ったからな。こっちの都合だ。気にするな」

森 小雪 「はい。……それで、えっと……何でしたっけ。
 鍵……? は、これで」

KP 彼女の背中や腰から、ぬるりと触手が出てくる。
それらの先端が細くなり、鍵のような形状になるだろう。
その後あなたの腕を撫でたあと、しまわれた。

雑談

我部上 恭介 おや 喋ったつもりが送信されてなかったな…

メイン

我部上 恭介 「疲れが取れたなら結構。
 今までの経緯でも話してもらおうか」
「………」
顔をしかめてその触手を見てる
「そいつのこともな」

森 小雪 「正直記憶は曖昧なのですが」
「くちなしの丘、というところで、実験に参加させられた……ようです」
「閉じ込められてしまい、帰りたくても帰れなかったんです」

我部上 恭介 「実験だ…? 何だそれは。しかも”ようです”ときたか……」

森 小雪 「それは、」 

KP 彼女はあなたの言葉に応じようとして、固まる。
次いで口元を押さえた。

森 小雪 「うっ、」

KP 瞬間、堰を切ったように彼女の口から吐瀉物が出る。
それはびちゃびちゃと永遠に床を汚した。

出てくるのは赤黒い肉と
黄色い脂肪と
桃色の臓腑と
細長い臓器と
肉と肉と胃液と肉だ。
腐ったような酷い悪臭が部屋に充満した。
正気度ロール1/1d2

我部上 恭介 CCB<=81 【SANチェック】 (1D100<=81) > 76 > 成功

雑談

我部上 恭介 たしか78かそこらくらいだったな(現在値

メイン

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 78 → 77

雑談

けみかえる はっ そうだった

メイン

我部上 恭介 「……!? なんだ……!?」

KP 【目星】または【生物学】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 92 > 失敗
CCB<=1 【生物学】 (1D100<=1) > 62 > 失敗

雑談

我部上 恭介 どの部屋でも情報を得られない可能性が出てきたな

193 いい感じのところで切っていただけると…! とは思うもののいい感じのところとは………???

けみかえる 了解です……!
ではこのターン(?)で切りましょうか

193 ターン…! 了解です…!

小雪

KP ※成功情報
吐き出された肉や臓器をよく見る。
大半は溶けかけているが、それでも人間一人の胃袋に収まる量ではなかった。
一切れ一切れが大きいそれらは、動物で言うなら2mいかないほどのものだろう。
人肉、という単語が頭をよぎった。
正気度ロール0/1

メイン

KP あなたが吐しゃ物を見ている傍らで、彼女は口元を拭って、床の掃除を始める。
汗が絶え間なく吹き出し、顔は青ざめ、呼吸も荒いが
手元を動かすのを止めることはない。

我部上 恭介 「……おい、無理するな。
 多少回復したといってもまだ具合が悪いだろう」
強引にでも代わって片付けるだろうな

森 小雪 「う、はい……」

KP あなたが止めるなら、おとなしくベッドに座って待ち
寝ていろと言うなら横になる。

溶けかけの温かい肉と臓器は、耐え難い腐臭を放ちながらもびくりびくりと動いており、脈動している。
まさか、まだ生命体として活動しているとでも言うのだろうか。
正気度ロール0/1

我部上 恭介 CCB<=77 【SANチェック】 (1D100<=77) > 89 > 失敗

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 77 → 76

雑談

我部上 恭介 SANがメリメリしているな

メイン

我部上 恭介 「………?」
「……一応聞くが、何だこれは」
掃除しながら尋ねているだろうな。

KP 小雪はゆっくりと話し出す。

森 小雪 「監禁されて被検体として扱われた結果、私の体はこうなってしまいました。
 昨日は逃げ出すチャンスがあったので、実験に参加していた研究員の方々を、その……」
「……ごめんなさい。全員殺して帰ってきました。
 これは、おそらく、……」 
「とにかくもう……誰も追ってはきません」

雑談

けみかえる み、みんなぁー!
……というところでこちらも切りましょうか……!

メイン

我部上 恭介 「殺した…?」
頭が痛くなってくるな……

雑談

193 了解です…! ご無理を申し上げてしまってすみません…!

けみかえる いえとんでもないです! 遅くなってしまってこちらこそすみません!

193 えーん、どうして どうして…… みんなひどいめにあう……(心労が3倍……
ぴぃ……
いえいえ……!

けみかえる みんな同じ目に遭ってるわけですからね、はい……。
ではまた……明日? とにかく次回もよろしくお願いいたします!
本日はお疲れ様でした!

193 ぴぇ…… はい!! また次回! よろしくお願いいたします…!
ありがとうございました!! おやすみなさいませ……!!

けみかえる こちらこそお時間いただきありがとうございました!
おやすみなさいませ。

小雪

KP  

メモ

KP 【ここまでの質問と回答】
・怪我の有無
無数の生々しい傷痕と、見ていると吐き気を催すような奇妙な文様

・鍵をどうやって開けたのか
触手を用いた

・何があったのか
実験に参加させられたようだ

・今までどこにいたのか
くちなしの丘

・実験とは
監禁されて被験体として扱われた。
昨日は逃げ出すチャンスがあり、研究員たちを全員殺して帰ってきた

・二か月の間どうしていたのか
未回答

メイン

森 小雪 「はい……」 
「自首……? する前に、この体をなんとかしないと
 ……おそらく同じ事をしてしまいそうな、気がするんですよね」

我部上 恭介 「自首だ何だの話は今してないだろ。……口から出てきたが要は食べたのか?」

森 小雪 「いえ、誠意だけでもと思って?
 ……食べ……うーん、口から摂取した覚えはないのですが……」 

恭介

恭介 内心………まだ錯乱してるのか? と考えている

メイン

我部上 恭介 「そうか。まだ吐き気はあるか? さっきは途中で話ができなくなったが、”実験”とやらの詳細は話せそうか」
と眉を上げる。

森 小雪 「いえ……先程のでだいぶ落ち着きました。ありがとうございます」 
「実験の詳細は、……ん……
 自分が被験体になって、触手が生えるようになった、としか……」 
「それにしても、昨晩二か月……とおっしゃっていましたよね」 

我部上 恭介 「あ? ああ、そうだな」
「二ヶ月の間、森さん。あんたは姿を消していた。
 どこをどう探しても見つからなかった…… 団子讃飾がずいぶん心配してたぞ。そいつもな」
トルコを指す。

森 小雪 「さん、……団子さんが? トルコちゃん……。
 そうですか、それは……お久しぶりです」 

トルコ 「みゃ~……」

森 小雪 SCCB<=60 【心理学】 (1D100<=60) > 22 > 成功

KP では我部上さん、あなたは
小雪が先程まで、そこまでの期間不在にしていたとは思っていなかった事が分かる。

我部上 恭介 「時間の感覚でもいかれたのか?
 ……そいつも昨日やっと見つけたところだ。ずいぶんぼろぼろだったぞ」

森 小雪 「そんなに長い間不在にしていたとは、思わず……。
 ……そうですか、トルコちゃんも……一緒にいたわけでは無いと思いますが、帰れなくなっていたんですかね」
ふわふわトルコちゃんを撫でている 

我部上 恭介 「一緒に居たわけでは無い…? だが一緒にでも居ないと外に出たりしないだろう」
家の中に居たほうがよかった、というわけではないが……
「大体、くちなしの丘とやらには何故行った?
 誘拐でもされたのか」

森 小雪 「それは……もしかしたら、ごはんが無くて困って
 仕方なく外へ出たのかもしれません」
「しかし、はい、猫ちゃんのような動物はくちなしの丘にはいなかったはずです」
「……うーん……。自ら出向いたわけではない……と思うので
 連れ去られた……のでしょうね」 

我部上 恭介 「……お前、お前に限らないが攫われやすすぎるだろ。気をつけろ」
治安が悪いのが悪いんだが……

森 小雪 「え? あ、はい……。
 何だか、以前にも攫われたことがあるような、口ぶりですね……?」 

我部上 恭介 「厳密には違うが、似たようなもんだ。引っ越したほうがいいんじゃないか?」
実際は引っ越そうがなに仕様が変わらないだろうが…

森 小雪 「はあ。検討してみますが……貴方がいるなら大丈夫な気も
 ……ああでも、関係なかったのか……」

我部上 恭介 「何の話だ。……俺も毎日毎日押しかける訳にはいかないだろう」

森 小雪 「? しかし、昨晩もいてくださった……ということですよね?
 見つけたトルコちゃんと一緒に……」 

我部上 恭介 「どこに」

森 小雪 「私の家に」

我部上 恭介 「どこのつもりで言ってるんだ。家の前まではいったが中には入ってないぞ」

森 小雪 「あら、……そうなんですか?」
「てっきりここが自宅かと思っていました。
 トルコちゃんもいますし」

KP 【アイデア】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 8 > スペシャル

KP 彼女は冗談ではなく、本当にここが自分の「家」だと思っているのではないか、と感じた。
あなたが小雪に「森さんの自宅や実家の場所を覚えているか」と聞くと
「覚えていません」と言うだろう。

雑談

我部上 恭介 精神分析は確かどいつも持ってないんだよな……

メイン

我部上 恭介 「…………………………」
顔をしかめてる。

雑談

森 小雪 そうですね……6人の中では瀬理香ちゃんが一番高くて、次点で私。
以上ですね。

メイン

我部上 恭介 「……まあいい。そのへんはどうとでもなることだしな」

森 小雪 「……頼りになるのは、貴方だと思ったんです」 
「……何故こんなことになってしまったんでしょう。
 治せるものなら早く治したいです」 

雑談

我部上 恭介 俺を家だと認識している…?(???)

メイン

森 小雪 「すみません、おそらく、私が記憶していない以上に
 貴方にはご迷惑をおかけしているようですが……」 
「……ごめんなさい。また、頼ってもいいですか?」

我部上 恭介 「謝る必要はないが…… まあなんとかできないか手を尽くしてはみる。
 お前も混乱しない程度にこれまでのことを思い出すようにしろよ」

雑談

森 小雪 なるほど、家の かべがみ、……
というしょうもないジョークはともかく
トルコちゃんがいる、というのがどうにも大きいようですね

193 (ふふふ……家の壁紙が元ネタだょ…!)

メイン

森 小雪 「分かりました。……よろしくお願いします」
「そうですね……やはり、現場へ戻って改めて見直してみるのが良いのかもしれません。
 ……どうせもう、誰もいないでしょうし」

雑談

森 小雪 ええ、それはうかがっているのですが、私が改めて言うとなんだか……あはは……

メイン

KP ・くちなしの丘を調べる
【図書館】または【コンピューター】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 51 > 成功
「現場ねえ……」

KP では、「くちなしの丘」について次のようなことがわかる。

情報

KP ◆くちなしの丘

各種福祉施設や医療機関の運営をしている社会福祉法人。
特に力を入れているのは、児童養護施設と病院運営である。

最近、理事の一人である重田敏行(しげたとしゆき)が「くちなしの丘」から辞任し
新規の社会法人「連翹会(れんぎょうかい)」を立ち上げ、プロジェクトを行っている。
社会福祉法人が大規模化したことにより、法人を分割したようだ。
彼が抱えていたらしい当時のプロジェクトメンバーは
同時期に「くちなしの丘」から「連翹会」に移っている。

「くちなしの丘」本部の住所は記載されている。

メイン

我部上 恭介 福祉やら何やらとみると色々思い出して複雑な気持ちになるが……今はやめておこう。連翹会についても調べてみる。

雑談

森 小雪 ふくざつなきもち……

メイン

KP ・連翹会を調べる
【図書館】または【コンピューター】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 4 > 決定的成功/スペシャル

雑談

我部上 恭介 なんか嫌な予感がしてきたな…(一番左の部屋を見る

森 小雪 はわ……ば、バランスを考えてほしいですね……?
とはいえ素晴らしいです。

メイン

KP クリチケをどうぞ。

system [ 我部上 恭介 ] CT : 0 → 1

KP では連翹会についても、WEBページを見つけることができる。

情報

KP ◆連翹会

児童養護施設を運営している社会福祉法人。
保護者のない児童、被虐待児童など
環境上養護を要する児童を入所させて、養育している。
都内で運営している児童養護施設「やまぶき荘」では数十人の児童がいるようだ。
理事長である重田敏行も組合経営の先頭に立って仕事をしている。

「やまぶき荘」の住所もweb上に記載されている。

メイン

我部上 恭介 「一見してまともな団体のようには見えるがな」
心にもないことを言っている。
「とにかくこのやまぶき荘だかくちなしの丘だかに行って見るとするか。
 くちなしの丘には今、誰もいない”はず”なんだな?」

森 小雪 「ええ。そこに居た人は全員、その、……はい。なので。
 まだ施設が壊滅したことも、気付かれていないのではないでしょうか」
もごもご…… 

我部上 恭介 「……そうか。ならまあ、早いほうがいいだろうな」
「そう遠い場所でもないな。……ちょっと行ってくる。
 それともお前も来るか」

森 小雪 「……行きます。何か思い出せることがあるかもしれません」 
「トルコちゃんは……お留守番……というか、なんというか。
 ともかくいい子で待っていてくださいね」 

我部上 恭介 「それがいいだろうな。どこかに逃げ出しても追いかける余裕があるかわからない」
「車を出す。着くまで寝てろ」
という感じでくちなしの丘にむかうかな…

雑談

森 小雪 choice[すや…,うつらうつら,ぼんやり] (choice[すや…,うつらうつら,ぼんやり]) > すや…
……すぐ寝る……

193 ふふふ……

メイン

KP あなた達は車を走らせ、くちなしの丘本部に向かう。
都心から離れ、一時間ほど経てば、小高い丘と山々が連なる場所に出る。
人の少ない郊外の一角に、本部となる施設があった。

我部上 恭介 「……ここか……。
 おい、着いたぞ」

森 小雪 「ん、……ふぁ……おはようございます……」
車を降りて伸びをする。 

KP 【くちなしの丘】

美しいガラスの温室にすっぽりと覆われた、白く巨大な製造工場のようにも見える建築物。
それを囲むように生け垣があり
光沢のある長い楕円の葉の中で、薄緑の蕾が顔を出している。
蕾は柔らかなふくらみを持っており、開花の時を待っているようだった。
また、周囲にある高木には生け垣に生えたものと似たような形の葉を持つ黄色い花が咲いていた。
一面に黄の六つの弁花を咲かせて甘やかな香りを漂わせている。

【博物学】または【知識】を振ることができます(同情報)

我部上 恭介 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 62 > 成功
「ああ」(起きたことに対して

KP では恭介さんは、次のようなことがわかる。

情報

KP ◆花について
どちらも梔子(クチナシ)の花であることがわかる。
まだ蕾のものは、白い花弁を持つ日本で一般的に見かけるものだ。
さらに、タイ、ラオスを中心に種の違う黄色い梔子が咲くことを知っている。
黄色いクチナシのタイ語名「カムモークルアン」、中国名は「大黄栀子」である。

二種類とも春半ば頃から真夏にかけて咲く。
随分季節外れだが、温室の中は初夏を思わせる暖かさだ。
年中クチナシが咲くようにしているのかもしれない。

メイン

我部上 恭介 「……ああ、くちなしの丘だから育ててたのか? やけにたくさんあるな……」

森 小雪 「ええ。それも白だけでなく黄色まで。
 良い香りですね」すん…… 

KP 正面入り口は開いている。
館内は見えるが、真昼間と言うのに玄関には電灯一つ点いておらず、薄暗かった。

我部上 恭介 「どれか一種類だけでも良かった気がするが……なにかにつかってたのか?」
「……俺にはわからん分野だな。
 おい、開いてるようだから入るぞ」
ついてくるのを待って入ってみるか…

森 小雪 「さあ……? 果実を薬にでもしていたのでしょうか。
 あ、はい……」
一拍遅れつつ、半歩ほど斜め後ろをついて行きます。 

KP 【施設内】

中に踏み入ると、異臭が鼻をついた。
生臭い鉄錆の匂いの原因はすぐに理解できる。
壁、床、天井、廊下一面に血と肉片と臓物がぶちまけられている。
全て人の残骸である。

上半身だけになり、下腹部から骨と臓腑を露出させた死体が
逃げ惑うように地面に腹ばいになって絶命している。
胃腸が飛び散り、磔になって人の形を保てていない肉片や
血が擦り付けられた跡、壁面がこそげて肉がこびりついた跡が散見され
床には汚れ、破れた資料も散乱していた。

凄惨な殺戮現場を目撃したあなたは
正気度ロール1/1d5

我部上 恭介 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 39 > 成功

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 76 → 75

我部上 恭介 「……予想以上にすごいな。これは森さんがやったのか?」

森 小雪 「仔細を覚えているわけではありませんが……
 まあ、そうなるのでしょうね」 

KP また、かろうじて読める資料の中には館内図が載っていた。

情報

KP 【探索箇所】
・管理室
・事務室
・研究資料室
・収容所
・処分場
・実験場

メイン

我部上 恭介 「ずいぶん派手にやらかしたな。………」
館内図を拾い上げる。
「ちっ、いろいろと部屋があって面倒だが…… まあ順番に見ていくか」
こちらも上から向かおう。

KP では、ここから本格的な探索パートとなります。
ここで補足をいたします。

情報

KP ※KP&PL用補足
くちなしの丘内部で探索することにより減るPCの正気度は、合計10までである。
しかしPLPCがそれ以上減らしたい場合は、減らしてもよい。


また、今後クリチケによるダイスロールの振り直しが
不可能となる場面が出てくる可能性がある。

今回のハウスルールとして、クリチケは振り直しのほかに
・特定の場面を除く、任意のタイミングで1d10のSAN回復
・???(必要時に開示)
に使用することが可能。
どのような場合でも、余ったクリチケは生還後成長に使用することができる。

雑談

我部上 恭介 気になる伏せ字があるな…

メイン

KP 【管理室】

電気が点いたままの部屋では、モニターとパソコンが並んでいる。
モニターには監視カメラの置かれた場所の様子が映っているが
数箇所は現在故障しているらしく、砂嵐になっていた。

椅子に近づくと、それを眺めるように人が座っていた。
近づいてやっと気付いたのには理由がある、首から上がないのだ。
きれいに頭だけが体から抜かれて、椅子の前に落ちていた。
首の断面は赤く、背骨ごと頭部が引き抜かれていた。
正気度ロール 0/1d3

雑談

森 小雪 あはは……必要になるまではちょっと……内緒です。

我部上 恭介 そうか…

メイン

我部上 恭介 CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 50 > 成功
「…… ここにもわざわざ入ったのか?」
死体を見て一言…?
「まあ起きてしまったことに今更どうこう言うつもりもないが」
カメラを見る…?

森 小雪 「そう……みたいですね。
 ……どういう心境だったのか……」
流石にうえ、となっている 

KP 【目星】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 60 > 成功

KP 監視カメラには録音・録画機能があるようだ。
カメラの設置箇所を調べたところ、実験場内部のみ置かれていないことも分かる。
パソコンは動作中のまま画面が表示されているので
ここから過去の記録を辿ることも可能だろう。

我部上 恭介 「監視カメラ……そうか、これの過去の映像を見ればなにかわかるかもしれないな」
巻き戻せるところまで巻き戻す…?

森 小雪 「はい……」
覗いています 

KP では、小雪が行方不明になった二か月前にも遡ることができるだろう。

情報

KP ◆監視記録

[二ヶ月前]
某日、小雪が収容所の一室に連れられていく様子が記録されている。
多くの研究員達が連れ添っている為か、彼女は大きな抵抗をしていない。
食事は毎日、定められた時間に扉についた小型の窓から渡される。
そして昼間と夜間に部屋から連れ出され、実験場方面へと向かい、数時間後に部屋に戻る。
これが繰り返されている。

研究員が彼女と会話をしている様子は一切ない。
彼女の呼びかけにも答えていない。
そのうち小雪も何も喋らなくなった。

彼女以外にも同じような人物が数十人カメラに映っている。
彼らも小雪と同じように対応され、別の時間に実験場へと連れ出されている。

小雪は次第に憔悴していっているようだが、研究員達は対応を変えることはない。
日々のルーチンのように、同じ映像が二ヶ月分延々と続く。

…………

[昨日]
午前、午後と滞りなく業務が行われている。
そして20時に収容所廊下から小雪を連れ、数人の研究員が実験場方面へと向かった。
続いて別室にいた多くの研究員が、実験場へと向かう様子が分かる。

1時間程経過した頃だろうか、突如画面に乱れが生まれ始めた。
異常を感じるや否や、実験場の扉が内側から捻じ曲げられ破裂音と共に吹き飛んだ。
ゴン、という音が響き、同時に血の飛沫と共に千切られた人の首が廊下に投げ出される。
遅れて、肉体からうねる触手を生やした異形が扉から出てきた。
皮膚が灰緑色に膨れ上がり、胴はやせ細って四肢に骨はない。
巨大な蛸のなりそこないのような、人型の生物である。

それは周囲を見渡し、廊下を歩んでいく。
ただ機械的に、目の前のものを処理するように、彼女は次々と人々を殺していく。
逃げ惑う人を触手で掴み引き裂いて、腕を食らう。
すると、触手の一本が人間の腕になった。
何やら唱えようとする人間の口に腕を捩じ込んで破裂させた。
足を触腕から生まれた穴で飲み込む。
すると、その触腕は地面にへばりつき、人の足になった。

数人がかりで武装した者の銃弾の雨は濁った緑玉の体に沈み、弾丸はぼろぼろと床に落ちる。
余った触手で人間の首を跳ね飛ばし、中の臓腑を啜った。
転がる首の一つを食らうと、蛸のメタファーは次第に人としての形を成していく。

“彼女”が服を纏わない裸体に、腕を一度撫で付ければ、皮膚が裂け
それは白いブラウスとオリーブ色のサスペンダーパンツへ変わっていった。

メイン

KP そこに立っているのは、小雪である。
目に人らしい感情の光は宿っていなかった。
彼女は壁際に男を追い詰める。

男は手を上げ、懇願した。

「悪かった……もう実験は中止だ!
 安心して」
「ぷ」

触手で研究員の顔面が飛び散る。
血糊と眼球がカメラの液晶にこびりつく。
ドサ、と重い肉の塊が地面に倒れる音がして、静寂が訪れた。

彼女は最後の人間を殺し終えると、ゆったりとした足取りで正面入り口に向かっていった。

殺戮の記録、怪物から人への変身を目撃したあなたは
正気度ロール 1/1d3

我部上 恭介 CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 75 → 74

我部上 恭介 「……」流石に映像だと思うところがあるな。
「これで、間違いなくお前の仕業だと判明したわけだ」

森 小雪 「……はい。動かぬ証拠……というものですね。
 ……客観的に見て、どこまで自我を保っていたのか定かではありませんが……」 

system [ 森 小雪 ] 減少SAN : 0 → 2

我部上 恭介 「そうだな。
 ……まあどうだったにしてもこの映像を見て冷静に判断を下せるやつがいるとは思えないな」証拠的な意味で……
「この部屋は……他にめぼしいものはなさそうだな。行くか」
事務室へ

森 小雪 「……はい」
頷いてついて行きます。 

KP 【事務室】

研究員・スタッフが書類を作成、管理していたようだ。
広い部屋には事務机と椅子、資料棚が置かれている。
現在それらは引き倒され、原型を成さないほどに破壊されていた。
ここにも同じように、数々の人間の死体が散乱していた。
正気度ロール 0/1d3

我部上 恭介 CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 85 > 失敗
1d3 (1D3) > 3

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 74 → 71

雑談

我部上 恭介 急だな

メイン

我部上 恭介 「………」
顔をしかめて見下ろして、そいつらに情報がなさそうなら通り過ぎるかな。
目当ては事務机か棚か?

system [ 森 小雪 ] 減少SAN : 2 → 5

KP 【目星】【図書館】をそれぞれ振ることができます(別情報)

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 56 > 成功
CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 49 > 成功

KP ではまず、とある計画の立案書を見つける。

情報

KP ◆「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」立案書

一年前に作成された立案書。
内容は以下に記載。

[現状]
「名付けざられしもの」と《名状し難い誓約》を結んだものは
ギフトを貰う代わりに凶暴化し
破壊の限りを尽くす怪物に成り果ててしまう。
憑依者は理性を失い、この変化は死んでも元に戻ることがないため
適切な方法を模索しなければならない。

[提案内容]
神の言葉を伝えられる人間が必要である。
人の半身である『器』を使用することで暴力性を薄めて
人工的に神の使徒、媒介者を作成する。

[具体的な手順]
被検体に神と《名状し難い誓約》を結ばせ
耐えうるものを『器』として再構築する。
『器』の作成に関しては別途資料に記載。

メイン

KP そして数々の資料から情報を整理して、次のような内容を得られる。

情報

KP ◆児童養護施設の運営について

重田敏行(しげたとしゆき)を代表として行われている。
計画に必要な人間の育成として使われているようだ。
しかし、重田は「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」の否定派であったようで
長らく肯定派と議論を交わしていた。

会議資料から見るに、『神の言葉を伝えられる使い捨ての人間が必要だ』とする肯定派と
『神に不完全な人間を与える事で制御すべきでない』という否定派に分かれていた。
重田はその後、運営する児童養護施設と研究員・スタッフ数十名とともに
「くちなしの丘」から「連翹会」に法人を分割している。

メイン

KP 事務室の情報は以上です。

我部上 恭介 「アルファ・タウリ…? ………」
何にせよ不穏な計画だな。ペラペラめくっている
「………………………
 この重田というやつとはまだ話ができそうだな。この研究所のやつよりはほんの少しマシ程度だろうが……」
「とはいえ交渉材料が足りないか?」

森 小雪 「そうですね……。
 必要そうな情報は一通りさらって行った方が良い気がします」

我部上 恭介 「……だな。見られそうなものは全部見るか」
とはいえここにはもうなにもない。次へいこう。

森 小雪 「はい。器……に関しても、別途資料を探してみましょう」

我部上 恭介 「ああ。解除の方法がわからないとどうしようもない。
 名状しがたい誓約、だったか」

森 小雪 「はい……」
「……理性を失って、凶暴化ですか……。
 ……うーん、私の精神力ではなかなか厳しいものが……でも、器にはなってるということ……?」
ぼそぼそ呟きながらついて行きます。 

雑談

森 小雪 ではこちらも次回は研究資料室からですね。

我部上 恭介 ああ。次回もよろしく頼む

メイン

KP 【研究資料室】
研究時にまとめられた資料の数々だ。
パソコンも数台置いてある。

情報

KP 【探索箇所】
資料棚、パソコン

メイン

我部上 恭介 「………」
経過時間を思ってげんなりしてるが、読むしか無いだろうなと資料を手に取る。

KP ・資料棚
【図書館】を計4回振ることができます。
探したい資料の宣言でも、自動開示される場合があります。

我部上 恭介 CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 28 > 成功
CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 81 > 失敗
CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 54 > 成功
CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 5 > 決定的成功/スペシャル

雑談

我部上 恭介 よくわからんな…(一番左の部屋を見る

森 小雪 えらい! ……もしかして由貴ちゃんの出目を吸……?

メイン

KP クリチケをどうぞ。
失敗分を成功扱いにしましょうか……。

我部上 恭介 ん…? ああ、すまん。
ありがたくもらっておく

system [ 我部上 恭介 ] CT : 1 → 2

雑談

我部上 恭介 かもしれないな…

KP  

メイン

KP では恭介さんはまず、器について調べるだろう。
被検体と器の関係に関する資料を、二つ見つける。

情報

KP ◆被検体の管理

被検体番号を足裏に記載。
被験体情報はデータベースで管理し、各部屋に一体ずつ隔離し、生命維持を行う。
健康維持の為に朝・昼・晩、食事を与え、睡眠を取らせる。
部屋内で排泄、入浴できる環境を提供する。
しかしそれ以外は何も与えないこと。
一切の外部情報、文献を遮断し、研究員は被検体からの対話に答えないこと。
これは『器』と『不純物』を分けやすくするためである。
実験時のみ部屋から出し、実験場に移動。

小雪

KP  

情報

KP ◆器の作成

器は純粋な肉体のみで構築されなければいけない。
一人の人間から知識、欲、感情を全て取り除き
最も無垢なるものとしてあらねばならない。
器を生成する際には、被検体を実験場に移動し、『器』と『不純物』に分ける。
『不純物』は実験終了後、速やかに破棄すること。

雑談

我部上 恭介 !? なにかの痕跡が

メイン

我部上 恭介 「被検体番号だぁ? ……森さん。
 足の裏になにかかいてあったりするか」

雑談

森 小雪 これは……
すぐにミスをしたことに気付いた痕跡のようですね……(虫眼鏡でかえるちゃんの足跡を見ながら

メイン

森 小雪 「ええ? 足の裏……? そんな、いつの間に……」 

KP 小雪はもだもだと靴を脱いで、足を上に返すように持ち上げる。
彼女の足裏を見れば、No.108と刻まれていた。

雑談

我部上 恭介 捜査が……

193 かわいいね……

我部上 恭介 しかし108はそのままか ふむ…

メイン

我部上 恭介 「108か…… 少なくとも108人は何らかの形でこの実験の犠牲になってるわけだ」
「わかった。もう靴を履いていい」

森 小雪 「そうですね……。よくも今まで、外部の目を逃れ続けられてきたものです」
靴を履き直しながら 

我部上 恭介 「行方不明の届けが出なかったわけではないだろうにな……
 よほど広範囲から集めてたのか、社会的とのつながりが少なくかつ急にいなくなってもそこまでおかしくはない人間を選んでさらっていたか……」

森 小雪 「力を入れている事業が、児童養護施設と医療機関、ですからね……。
 身寄りのない方が中心だったのかもしれませんね」

KP そのように話しながら、恭介さんは名状し難い誓約について調べるだろう。
そして、契約に関する資料を見つける。

情報

KP ◆《名状し難い誓約》について

「名付けざられしもの」と行われる《名状し難い誓約》は
人間が「名付けざられしもの」に従属を誓う代わりにギフトを得て、奉仕種族になることを指す。
この誓約を立てたものは非常に低い確率でその身と心に「名付けざられしもの」を降ろす。
肌はうろこ状に膨れ上がり、灰緑色に変化する。
四肢の骨は無くなり、触手が生え、「名付けざられしもの」と似た姿へ変化する。
そして、破壊に従属し、人を貪り食う。
毎晩十分な犠牲者を襲えない場合、日の出とともに分解する。
誓約を交わしたものの変化は死んでも元に戻ることはない。

メイン

我部上 恭介 「これが名状しがたいなんとやらか。
 触手が生える ……はまだぎりぎりわかるが、四肢の骨がなくなる…?」
森さんを見てふと腕をつかむ…?

森 小雪 「わ。驚いた……。
 ……ううん、触手が出てさえいなければ、体におかしなところはないはずなのですが」

KP 腕を掴めば、骨はあるようだ。
きちんと立っていることから、足にも骨はありそうだと思う。

我部上 恭介 「へえ。また特殊なケースなのか、まだ変貌していない判定なのか…?」

森 小雪 「そう……かもしれませんね。
 ……そういえば、少し思い出した事があるのですが」
「被検体として使われた人は皆、名状し難い誓約というものを結ばされていました。
 私も含めて」
「………無垢なるものの意味は、思考能力のない木偶のことです」
「あらゆる感情を失わせるために痛めつけられる。
 そして神の教えのみを、身に受けるのだそうです」
「……しかし、記憶の混濁はあれど、感情までも失ったようには思いません。
 不完全……なのかもしれませんね」

KP 名状し難い誓約における身体的変化に着目した恭介さんは、さらに名付けざられしものについて調べるだろう。
すると、とある神についての資料を発見する。

情報

KP ◆名付けざられしもの

旧支配者。
人類史以前に地球を支配していた神。
四大霊の風を司る。
現在はおうし座ヒヤデス星団
アルデバラン周辺の黒いハリ湖と呼ばれる場所に幽閉されている。
化身は人に近いものが多いが、真の姿形は不明である。

メイン

KP 資料の情報は以上です。

我部上 恭介 了解した。
「不完全、か。ならまだなんとかできる方法がある……かも知れない、というところだな」
「この神とやらの記述もよくわからないな………」
「まあいい。次はコンピュータでも見るか」

森 小雪 「神というものと、そこまでして交信したかったのでしょうか……」 

KP ・パソコン
被検体の実験記録が纏められている。
全て被検体番号で管理されており、任意の番号で検索して見ることができる。

あなたがデータベースで検索すると、被検体No.108がヒットする。
書類と映像記録の閲覧が可能。

我部上 恭介 ……書類から見よう。

情報

KP ◆108実験記録-書類-
被検体No.108 - 森小雪 年齢 - 33歳
身長 - 165cm 体重 - 45kg 血液型 - O型


×月×日[二ヶ月前]
対象を拘束。抵抗なし。


×月×日[実験初日]
私語を行わないように電気ショックを与える。
以降、電気による痛みへの強度実験。
抵抗をあまりしないのは、痛みの軽減を図る為だと推測できる。


×月×日[一週目]
水と火による強度実験。
目立った抵抗はなし。
このまま従属の姿勢を示すならば、無垢なるものとしての適正を高める作業に移行する。

~以降淡々と日々の実験記録の記載~


×月×日[三週目]
被検体が抵抗の意志を見せる。
隠し持っていた針で研究員への暴行。
※後に部屋のベッドのネジを尖らせたものと判明。

以降部屋の物品の強度を変更。
本日は従属のための施術に移行。
ステンレス針で100ヶ所背中を刺す。
追加でNo.108が最も抵抗を示した電流によるショックを与える。
これにより沈黙。


×月×日[五週目]
今までのストレスによる発狂。
言葉を発し暴れる。
舌に《黄の印》を刻み喉を焼いて沈静化。
対話は可能だが、以降栄養は点滴で摂取させる。


×月×日[六週目]
知能の低下。痛みを訴える。
実験を続けた弊害か。
教団員が《黄の印》を手に描き、No.108に舐めさせることで緩和。
舌に焼き付けた刻印に対応しているものと思われる。
これらは「おまじない」と称し、実験に耐えた褒美として設定する。


×月×日[七週目]
痛みを訴えること以外を行わなくなる。
抵抗の意志なし。
無垢なるものとしての適性が高い。


×月×日[八週目]
背中に《黄の印》を入れると喜びに咽び泣く。


×月×日[九週目]
最終調整終了。
明日、器として完成させたNo.108に
「名付けざられしもの」を憑依させる。

メイン

我部上 恭介 「………」 顔をしかめて目を通している。
「おい。背中以外には不調はないんだったな?」

森 小雪 「はい。外傷に関して痛むのは背中だけです。
 あとは記憶の混濁のみですね……」 

我部上 恭介 「記憶の混濁についてのことはわからんな。
 この……施術による影響か、お前の精神がストレスに対して防衛反応を示したのか」

森 小雪 「知識、欲、感情……脳に何らかの作用がある施術というのも
 防衛反応というのも、どちらも挙げられるかもしれませんね」
「……記録は、書類にある通りですから。
 映像はいい、でしょう」 

雑談

我部上 恭介 そういうものか(メインをじっ

森 小雪 どうしても見たいなら見てもいいですよ
私は見ませんが……

我部上 恭介 まあSANがな……
あえて減らしたいと思っているわけではないし やめておくか

森 小雪 見なくてもかえるちゃんがどこかに置いておいてくれますしね(みゅいーっ)

けみかえる けろーっ(のびている)

193 かわいい えへへ……

メイン

我部上 恭介 「そうか? ……まあ時間もそうあるとは思えないし、先を急ぐか」
「この部屋も、もう調べるものはなさそうだな」

森 小雪 「はい。……次は収容所、でしたね」 

メモ

KP ◆108実験記録-映像記録-

×月×日[実験初日]
画面に白い部屋が映る。
椅子に座っているのは白い手術着を着た小雪だ。
手足をベルトで固定されており、動かせるのは眼球と口のみだった。
彼女の周囲には白衣に手袋を付け、白い布で顔を隠した研究員がいる。
幾許かして部屋に無機質な声の放送が流された。


『被検体番号、名前を』
小雪は沈黙し、周囲を見渡した。
彼女が声を出す直前に彼女の背にケーブルのようなものが押し付けられる。

「あ゛っ」
彼女は目を見開いて体を震わせ、俯く。

『被検体番号、名前を』

暫しの沈黙が流れて、彼女が口を開く。

「108 森小雪」
『×月×日 被検体番号108 本日の実験を開始します』

小雪の手術着は脱がされ、何も纏っていない上半身が露出する。
研究員たちは機械的に小雪の背に電気ショックを与える。
彼女はそのたび肩を震わせた。
時折痛みに耐えるような声を上げるが、叫びはしなかった。
時間が経過するごとに両肩と背中の肉が生々しく腫れ上がる。
痛みに耐えかねた体が痙攣し、動きをやめた頃に機械音声が流れる。

『×月×日 被検体番号108 本日の実験を終了します』


×月×日[一週目]
白い部屋が映る。
唯一置かれた寝台には、両手を上げた状態で手と足を固定された小雪がいる。
彼女の顔には布が被せられていた。
初日と同じく放送が流れた後、研究員達が小雪を取り囲んだ。
そして、彼女の顔の真上から水を流し込んで窒息させる。
抵抗できない彼女は、鼻や口から直接入ってくる水から逃げるように、四肢を震わせた。
次第に体が大きく揺れ、残った最後の酸素がなくなっていく。
水を吸った布は顔に張り付き、一切の視界と空気を遮断している。
彼女はパニックを起こして声にならない声を上げた。
そうして意識を失うと、研究員達はまた別の器具を取り出す。
熱した鏝は小ぶりではあったが、本来人に使うものではないことは、あなたでも分かった。
先端を押し当てられた彼女は痛みで覚醒し、部屋には絞り出すような声が響き渡る。

そのような映像が延々と続いた。
小雪は次第に衰弱し、ただ痛めつけられる日々の中での抵抗は暴力で捩じ伏せられた。
彼女はここで人として扱われなかった。
正気度ロール1/1d3

メイン

我部上 恭介 「そうだな……行くか」
そっちも大変な有様になってそうだが

KP 【収容所】

長い長い廊下には、同じ形のドアが並んでいる。
それらは全て開いていた。

中には机、椅子、ベッド、風呂、トイレのみがあった。
全ての部屋が同じ内装である。
一部屋に一つずつ、破裂した肉の塊が落ちていた。

扉にはナンバープレートがかかっており
唯一、108の部屋だけが血で濡れていなかった。

我部上 恭介 「………ここか」うーむ……
開けてみるか。他の部屋はこじ開けられているような感じか

KP こじ開けられていたり、鍵を外側から開けて入っていたりと、色々のようです。

我部上 恭介 なるほど…… 朦朧としていた割には器用だな
「入るぞ」
入ってみよう

KP 【108の部屋】
机、椅子、ベッド、風呂、トイレのみがある部屋だ。
この部屋だけが汚れていない。

【目星】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 76 > 成功

KP 部屋を注意深く観察すると、床に扉が付いているのを見つける。
開いてみると、本が一冊入っていた。
アーサー・コナン・ドイルによる短編小説
シャーロック・ホームズシリーズの一つである「最後の事件」だ。

情報

KP ◆「最後の事件」

名探偵ホームズと宿敵であるモリアーティー教授の最後の物語。
ホームズは逃避行を続けた果てに
最大の敵とともにライヘンバッハの滝に落ちて亡くなるという話だ。

メイン

KP さらに【知識】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 65 > 成功

KP では恭介さんは、さらに次のようなことを知っている。

情報

KP ◆「最後の事件」について(補足)

作者であるコナン・ドイルはホームズを描くことに疲れ
この物語でホームズを葬り去る決意をした。
のちにドイルは
「僕がホームズを殺さなかったら、きっと彼が僕を殺していた」
と語っている。
しかし、ホームズの死後もファンの熱狂的な支持が続き
最後には「実はホームズは生きていた」という展開を、作者自らが描くことになった。

メイン

我部上 恭介 「……シャーロック・ホームズか。
 隠してあったのか」

森 小雪 「ええ……いただいたんです、二冊」 
「……あら、一冊だけしかありませんね」 
「ともかく……監視カメラが故障した時があって。
 その時に読んだ……気がします」 

小雪

KP ※重田が計画を破綻させる為にKPCに知識を与えていた。
 残りの一冊は「黄衣の王」である

メイン

我部上 恭介 「ほう。奇特なやつが居たわけだ」

森 小雪 「そうですね。お陰さまで命拾いしたのかもしれません」

我部上 恭介 「なるほどな。……ニ冊とも小説だったのか? 同じシリーズの?」

森 小雪 「いいえ。確か、よく分からない演劇の台本みたいなものだったと思います。
 シャーロックホームズでなかったことは確かです」 
「しかし、私は持ち去っていません。
 ……どうして台本だけ回収されているのでしょうね……?」

我部上 恭介 「ほう…? そうか」
「考えたところでわかる気もしないが……そうだな、見られたらお前に干渉した人物が容易に特定されかねないものだったのかもしれないな」

森 小雪 「なるほど……? コアな作者のものだとか、あまり出回らないものだとか……でしょうか。
 タイトルも覚えていませんけど……」 
「とはいえ、念には念を入れていたのかもしれませんね」

我部上 恭介 「かもな。まあ……こっちは見つかったら幸運程度だ」
「……ここは他に何もなさそうか?
 ……次に行くとするか」

森 小雪 「ええ……」
ほかの部屋をちら、と振り返った後、前を向いて処分場へ向かいます。 

小雪

森 小雪 肉の塊について言及された時は、閃理くんと同じようなことを言ったあと

「……かつてナンバーズを手に掛けたのと、同じようなものです」
と追加したようですね。 なんの補足……?

メイン

我部上 恭介 ついていこう。

KP 【処分場】

焼却装置と操作パネルがある。
装置を開くことができる。
開くと焦げた匂いがする。
焼けて小さくなった骨が僅かに残っていた。

森 小雪 「ああ、ここは……死んだ被験体を焼く場所です」
「処分する被検体もここに送られます」
「……これ以外に何もありませんよ。
 別の場所に行きませんか」

我部上 恭介 「…………」じっと処分場を見ている。
「……わかった」
別のところに行くようならついていこう

KP 実験場に向かうさなか、小雪が床に膝を付く。
足に力が入らないようで、肩が震えていた。
耳を塞ぎ、顔を床に伏せて屈む。

森 小雪 「あ、うう……」 
「嫌、いや、いや……ああっ、誰か」
「痛いいたい痛い痛い」

KP 彼女が呟きながら顔を上げる。
嵌め込まれたガラスのような瞳が、意思を持たずにこちらを眺めていた。

我部上 恭介 「……!? なんだ、森さん……?」

森 小雪 「くるしくないおまじない、して、ください」 

我部上 恭介 「くるしくないおまじないだあ……? ああ、あれか……
 悪趣味だな……」
「わかった。ちょっと待ってろ」
例のペンを取りに行くか…

KP 事務室に行けば、ペンを取ってくることができるだろう。

雑談

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】一番左の部屋は問答無用で忘れさせられてたのにな… (1D100<=50) > 64 > 失敗
だめだ
これうろ覚えで書くとどうなるんだろうな……

森 小雪 ああ、惜しいですね……。
うーん、特に何かペナルティがあるようには見受けられませんでした。
どちらにしても不完全なので、描いた人に害はないそうです。

我部上 恭介 なるほど…?
choice[ちゃんと見て書いたほうがいいんじゃないか……,もう喉の方が治ってるなら関係ないだろ] (choice[ちゃんと見て書いたほうがいいんじゃないか……,もう喉の方が治ってるなら関係ないだろ]) > ちゃんと見て書いたほうがいいんじゃないか……

193 真面目

森 小雪 真面目──

メイン

我部上 恭介 ……なら緊急事態なので服の裾をまくりあげて見ながら書くか。
「おい、服をまくるぞ」

KP 小雪は何も反応せず、されるがままになっているだろう。

我部上 恭介 では印と似たものを書いて、ひとまず手のひらを差し出すだろう。

KP あなたは手に黄の印を描き、小雪に差し出す。
すると彼女は膝を折り、頭を垂れた。

森 小雪 「う、ああ……」

KP 伏せた瞳から涙をこぼしながら、あなたの手を舐める。
神聖なものに触れるように、一滴の水を掬い取るように
あなたの指先から手の平を舌でなぞった。
 
砂漠を歩く旅人が、やっと見つけた水を心の底から喜び
神に感謝する姿のようにも見えた。
 
それを幾度か繰り返して落ち着くと、彼女は立ち上がる。

森 小雪 「…………、…………、…………ありがとう、ございます」 

KP そこに先程見せた幼さを伴ったゆらぎはなく、理性的で冷静だった。
彼女にとってはこれが『褒美』であったのだと、あなたは認識する。
精神的な安定、心の拠り所として設定されていた行為だったのだ。

共に移動することが可能となる。

我部上 恭介 「………」
顔をしかめてその様子を見てる。

森 小雪 「ごめんなさい、……あの、もう大丈夫です。
 ……助かりました……」 

KP 小雪は自分の意思で、あなたの手を取り、濡れた部分を拭うだろう。

我部上 恭介 「別に森さん自身が悪くないことで俺に謝る必要はない。
 ………」森さんの顎をつかんでジロジロ顔を観察してから離す。

森 小雪 「え? ご、…………
 ……ありがとうございます……」
顔……? ほんのり笑いかけます……? 

雑談

193 わろてる かわいいね……

メイン

我部上 恭介 「……及第点だな」
舐められたほうじゃない方の手で頭をなでてやる。
舐められたほうはハンカチかなんかで拭っておくか。そのままにしておくのもお互いあれだろ。

森 小雪 「えっ、ギリギリ合格ってことですか……!?
 むむ……?」 

雑談

森 小雪 また謝りかけたな、と思ったらおもしろくなっちゃって(?)

けみかえる なにわろ──

メイン

我部上 恭介 「………落ち着いたら行くぞ」
困惑している様子を見下ろしている。

森 小雪 「別の意味で落ち着きませんよ……!?」 
「……あはは、まあ、却って気が紛れて良いのかもしれません。
 結果論ですが」 
「お待たせしました……行けます」 

我部上 恭介 「わかった。
 ………行くか」

KP 【実験場】
広い実験施設と、小部屋に分かれている。

情報

KP 【探索箇所】
・資料室
・実験施設

メイン

我部上 恭介 「………」実験室の方を一瞥して、資料室を見つけるとそっちに歩いていく

KP 【資料室】
研究資料室よりも一回り小さい部屋だ。
書籍と資料が置いてある。

【目星】または【図書館】を振ることができます(同情報)

我部上 恭介 CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 16 > 成功

KP 部屋を見渡すと、本棚で目につく本があった。
ジョルジュバタイユ著の『ニーチェ論』という本の1ページに付箋が貼ってある。

情報

KP ◆ ジョルジュバタイユ著の『ニーチェ論』
 付箋のあるページ

窓が中庭に向かって開くように、私の狂おしい愛は死に向かって開いている。

メイン

KP また、資料棚からは『器と不純物の乖離』の資料を発見する。

情報

KP ◆器と不純物の乖離
人間を純粋な肉体のみにする呪文。
※PCは習得不可。

人体から精神を取り除き、二つの半身に分ける。
これは二元論に基づいて行われる呪文である。
エーテルのプールに不純物を放ち、破棄する。

メイン

KP 資料の内容は以上です。
気になる単語があれば追加で調べることができます。

我部上 恭介 「器と不純物の乖離、はわかるが……
 こっちは何だ…?」
「何故ニーチェについての本がこんなところにある」

森 小雪 「さあ……。付箋を貼っているということは、何か参考にしたのでしょうか。
 ……?」
内容を見て首を捻っている。

雑談

森 小雪 じつは……私にもかえるちゃんにもよくわかりません

我部上 恭介 !?
そうか…… じゃあ一旦横においておくか

メイン

我部上 恭介 「共感する部分でもあったのか? ………」戻す

雑談

森 小雪 特にシナリオには書かれていませんが……
ニーチェといえば「神は死んだ」ですから……うーん?
と自己解釈をしていいものやらあれしてます。

我部上 恭介 神などいない派が紛れ込んでるのか…?(ねじ曲がる解釈

森 小雪 ただ、その言はあくまでキリスト教における神ですからね……。
一部の信仰否定(?)と、永遠回帰による生の肯定……?
私は無宗教だと思いますが……

メイン

我部上 恭介 「要はもしかすると森さんの半分とやらがどこかに捨てられてるのかもしれない、と言うことだな。
 どこだか知らんが……」

森 小雪 「そうですね……今までエーテルのプール? らしきものは見つかっていませんが
 それを見つけられれば……どうにか……?」 
「実験施設も見てみましょうか」

我部上 恭介 「……そうするか」
森さんの様子をきちんと見ておくことにするかな……

KP 【実験施設】
広い部屋には魔法陣が描かれている。
そして中央奥の壁に集まるように、数十人の人間が縋るようにへばりつき、死んでいた。
彼らは壁面で溶解し、形を成さない肉塊に成り果てていた。
正気度ロール 0/1d3

我部上 恭介 CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 7 > スペシャル
「………」
溶解…?

情報

KP 【探索箇所】
・死体
・部屋全体

メイン

我部上 恭介 死体のほうが気になるだろうな……
そちらを見に行こう。

KP 死体には【目星】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 62 > 成功

KP 研究員たちが集まって死亡している箇所をよく見ると、血に濡れたパネルがあるのが分かる。
壁面にはもう一枚ドアがあった。

さらに【アイデア】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 45 > 成功

雑談

森 小雪 出目が安定していますね……!

メイン

KP 彼らは必死に液晶に手を伸ばしたのだろう。
しかし、扉は開かなかった。
だからここで集まって死んでいるのだ。
そう理解してしまう。

液晶を見るならば、指紋で開くロックであると分かる。
鍵マークのボタンを押すとヘルプが表示された。
有事の際は復元コードによりデータの復旧、または設定の修正ができるようだ。

雑談

我部上 恭介 だな…… アイデアが成功すると我ながら毎回驚く

森 小雪 あはは……私のPOWロールが成功するようなものですもんね

メイン

KP 【電気修理】を振ることができます。

我部上 恭介 CCB<=10 【電気修理】 (1D100<=10) > 66 > 失敗
無理だな。

雑談

我部上 恭介 その辺の死体の指を引っ張っ……ても開かないんだろうな
一番左端の部屋の状態的に……

森 小雪 どろどろ……でしょうからね

メイン

KP 復元コードは英数字を打つことが分かる。
回数制限はないが、パスワードの桁数が分からない。
地道に打つことは不可能だろう。

雑談

我部上 恭介 お…? おお……

森 小雪 ふつうにまちがえてしまいましたね……

メイン

KP 【アイデア】をどうぞ。

雑談

我部上 恭介 こう…… 探索が先に進んだのかと思った。了解した。

メイン

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 17 > 成功

雑談

森 小雪 わあ、すごい……! やりましたね!

我部上 恭介 そうだな……… アイデアはよくわからんな…

メイン

KP 「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」に肯定派と否定派がいるのであれば
否定派が彼の憑依を解く方法も考えていたのではないか、と思える。
重田のいるやまぶき荘を訪ねるのが良いだろうと考えつく。

我部上 恭介 「………やはり重田に会いに行くしか無いか」
適当に操作盤をポチポチしている。

森 小雪 「重田さん……。そうですね、協力してくださると良いのですが」 

我部上 恭介 「吐いてくれるようにお願いをするしか無いな。
 ……しかしこの部屋の奥には何があるんだか」
部屋全体を見るか。

KP 部屋全体には【目星】または【聞き耳】を振ることができます(同情報)

我部上 恭介 CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 19 > 成功

KP カタン、と音がする。
振り返れば、血塗れの機械が三脚から落ちていた。ビデオカメラだ。
既に電源は切れているが、メモリーカードを取り出し
資料室にある再生機器で見ることは可能だ。

我部上 恭介 「―――、カメラか。
 ……………」ごそごそしてメモリーカードを取り出す。

森 小雪 「あら……ご覧になってくるんですか?
 ……いってらっしゃい」

我部上 恭介 「そうだな。森さんは見ないほうがいいだろう。
 こんな場所においてあるカメラの映像なら中身は察しが付く」
「適当にヒマでも潰してろ。
 資料室に読めそうな本があればそれでも」

森 小雪 「分かりました」
choice[機械とたたかってみる,大人しく本を読む] (choice[機械とたたかってみる,大人しく本を読む]) > 大人しく本を読む
では資料室まではついて行って、本を手に取り読み進めるでしょうね。

雑談

193 かわいいね……

メイン

我部上 恭介 では俺はその様子を伺いながらも、メモリーカードの中身を見るだろう。

情報

KP ◆昨日の映像記録
画面に白い部屋が映る。
魔法陣の上に蹲っているのは小雪だ。
彼女は一糸も纏わぬ姿で、地に顔を伏せている。
体中には深い傷痕が生々しく残り、背中にはあの大きな文様が刻まれていた。
彼女の周囲には白衣に手袋を付け、顔を隠した研究員がいる。
部屋に無機質な声の放送が流される。

『被検体番号、名前を』

暫しの沈黙が流れて、彼女が呟いた。

「108 森小雪」
『×月×日 被検体番号108 器と不純物の乖離、憑依を開始します』

研究員たちが呪文を唱え始める。
すると、魔法陣が光を放ち始めた。
彼女の頭がめきめきと音を立て始め、頂点から垂直に、体が引き裂かれ始める。
痛みで体が痙攣して意識を失い、また痛みで覚醒する。
小雪の嗚咽と痛みを堪える声が流れ続ける。
唾液が喉に詰まって上手く声が出ないようで、えずきながら涙を溢す。
彼女の頭からは脳が這いずり出て、骨と臓器は溶解する。
肉体の内容物が全て溶け出すと、それらは集合し
小雪の姿とよく似た真っ白の人の形と変化した。
飴のようにとろとろとした白い裸体は胎児の姿勢を取る。

研究員達は溶け出した臓器から生まれた人型を
指紋認証で開く壁の扉の向こうへと移動させた。
その間にも彼女の体の変化は続く。
意識や痛覚が残ったまま、足の爪先まで真っ二つに割られた体は、臓器を無くして再度、繋がり始めた。
時間を掛けてまた頭の頂点まで接合されると、魔法陣の光が収束していく。

メイン

KP 地面に伏せる彼女はあらゆる体液で汚れた顔を上げる。
怨嗟の籠もった目が画面を隔ててあなたを睨んだ。
正気度ロール 0/1

我部上 恭介 CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 91 > 失敗

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 71 → 70
[ 森 小雪 ] 減少SAN : 5 → 6

我部上 恭介 「…………」

KP その瞬間だった。
彼女の体が急速に膨張し、緑灰色の異形へと変化を始める。
首がごきりと曲がり、太い触手が一本生えたかと思うと
近くに居た研究員を頭から地面にはたき落とし潰した。

胸からもう一本生えた触手が研究員3人を掴んで、捻り潰した。
彼女の頭が膨れ上がり、破裂してそこから蛸のような頭が生まれる。

「実験は中止だ!」

誰かが叫んだが、遅かった。
数人の研究員達は部屋を逃げようとしてなぶり殺され
一人は廊下に向かって首を投げ飛ばされる。
部屋に残った研究員達は閉じた扉を開こうと液晶を叩くが、一向に反応を示さない。

「どうなってるんだ!」
「先程まで開いたはずだぞ!!
 誰か別のコードを試せ!!」
「書き換えられています!
 指紋も認証されません!」
「まさか、しげ……」

人の叫びがこだまして、扉の前で肉体は崩れていった。
触手の化け物は部屋を出ていく。
画面は大量の赤と死体を映して、暗転した。
正気度ロール 1/1d3

我部上 恭介 CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 99 > 致命的失敗
1d3 (1D3) > 1

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 70 → 69

雑談

我部上 恭介 来たな…

森 小雪 はっ……そんな……
SANcでよかったですね……!!
それに実質成功です! つよい……

メイン

system [ 森 小雪 ] 減少SAN : 6 → 7

KP 映像記録は以上です。

我部上 恭介 「……………はあ……」怒気のこもったため息をついている。
この映像は森小雪には見せないことにする。
さて……あの扉の向こう側に”いる”ことを知ったわけだな……。

雑談

森 小雪 何だかんだ、施設内で一番削れていらっしゃる…… SAN……

我部上 恭介 だな。
不定もそう遠くない……

メイン

我部上 恭介 立ち上がって研究所を出よう。
資料を読んでる森小雪に声をかける。
「………帰るぞ。
 重田に会いに行く」

雑談

森 小雪 は、はわ……(命中不安な精神分析をにらむ……

我部上 恭介 まあいざとなったらな

メイン

森 小雪 「……おかえりなさい。
 ああ……重田さんですか。そうですね、もう夕方ですから、明日にでも……?」

我部上 恭介 「そうなるか。
 早い方がいいとは思ったが……無理に乗り込んでも反感を買うだけだな」
「わかった。とりあえず帰るぞ」

森 小雪 「はい。読んでいた資料については口頭でのちほど」

メモ

KP ・二元論について調べる
◆二元論
二元論(にげんろん、dualism)とは、物事の根本的な原理として
それらは相反する二つの要素から構成される
または二つの区分に分けられるとする考えである。
一つの原理を説明するには、それらと背反するもう一つの原理を必要とする。
例えば、原理としては善と悪
要素としては精神と物体など。
二元論的な考え方は、それが語られる地域や時代に応じて多岐に渡っている。

・エーテルについて調べる
◆エーテルとは
大気の上層、雲や月の領域
あるいは神の支配する領域を意味する言葉として用いられた。
古代ギリシアの哲学者パルメニデスはエーテルを大気の上の炎
「穏やかかつ希薄で、一面に均一に広がるもの」と表現している。
また同時代の哲学者ピタゴラスは人が死んだ後に魂がたどり着く
永遠の汚れのない領域だとした。
後のアリストテレスの考えによって
エーテルは天界を満たしている物質として広く認知されることになった。

メイン

KP あなた達は外に出る。
恐ろしいくらいに静かだった。

森 小雪 「あの……今晩、泊めていただくことは可能でしょうか」
「安全でいられる場所にいると落ち着くので
 自分もコントロールしやすい気がするのですが……」

我部上 恭介 「……そういうものか?
 俺がそっちに泊まりに行ってもいいが……」どちらでもいい

森 小雪 「なる、ほど……?
 そういえば自宅をご存知なのでしたね……」 

我部上 恭介 「昨日来た場所がいいなら連れて帰るが」
「どうする」

森 小雪 choice[昨晩の家,自宅……?] (choice[昨晩の家,自宅……?]) > 自宅……?
「……そういえば、ご家族が多い……のでしたっけ。
 では……自宅へ……? あの……」 
「あの、えーっと、……
 あのねこちゃんも一緒に」

我部上 恭介 「そちらが名前を付けたんだろ。
 トルコとかいう……」勝手に命名したのを相手にする。
「そうだな、一匹だけ置いていくわけにも行かないだろう。
 まず家に寄るか……」
ということでうちに寄ってから、森さんの自宅へ帰るだろう。

森 小雪 「そう、トルコちゃん、……トルコちゃん……」
しばらく呟いています。

我部上 恭介 「………はあ……。何かに書いておいたらどうだ。
 そのあたりに適当なメモ帳なら入れてある」
車のダッシュボードを指す。

森 小雪 「……そうですね。ありがとうございます。
 ……トルコちゃん……我部上恭介さん……」
車内で考えながら人の名前やら何やらをしばらくメモしています。 

KP 何事もなく帰宅できる。

帰宅すると、猫のトルコが軽快なステップでこちらまでやって来る。
最初に部屋に入ってきたあなたの匂いを嗅いで
続いて来た小雪の匂いを何度も嗅いだ。
彼女は「ただいま」と猫に言ってから、こわごわと抱き上げて車に戻り
連れられるがまま自宅へ戻るだろう。

雑談

193 ねこちゃん かわいいね…

トルコ すんすんすん……

193 ぷにぷに…

トルコ みゃっ!? にゃーん! にゃーん!(このぬいぐるみちゃん うごいちゃ!

193 にこ………(人間に見られてるときは止まる…?

森 小雪 あら……トルコちゃんもぬいぐさちゃんが気に入ったんですね。
……あげませんよ(ぎゅっ ????

193 !? 取り合われている……!? 複雑な3……4角関係……

森 小雪 四……(呆れられているだろうなと思いつつ、きょろ……

我部上 恭介 俺か? まあ何時ものをやってるなと思ってみてるだろ

森 小雪 見世物あつかい──
……あはは、ということで、こちらもひとまず以上です。
お疲れ様でした。

我部上 恭介 ああ。時間を切ってもらって悪いな。
お疲れ。また次回……来週か? よろしく頼む

森 小雪 はい、また……月曜日? でしょうか。
よろしくお願いいたします。

193 本日はありがとうございました!!
次回は料理回…………(ふるえるいぐさ…
ですね! 8/8!! 蝶々の日(突然波の音が聞こえる
よろしくおねがいいたします……!!
それではけみかえるさん、おやすみなさい……!!

けみかえる はい! 本日も遅くまでありがとうございました!
ふふ、料理回……楽しみです!
お疲れ様でした。おやすみなさいませ、藺草さん!

我部上 恭介 (あのネコモドキ中の人にだけ挨拶していきやがった)
……森さん、あんたも早く寝ろよ

森 小雪 眠る事に関しては任せてください(?)
……おやすみなさい、我部上さん。

メイン

KP 【森小雪の自宅】

小雪

KP ※KP用補足
KPCと帰宅し、夕食を作る。
猫はKPCが半分しかないことを本能的に察知しているので、KPCが本人かを確かめるように慎重に匂いを嗅ぐ。
猫は半身KPCが偽物でないことは分かるが、異変を察知して少しばかり探るような動き方をする。
KPCの体調は落ち着いているので二人で作ってもいいし、PCが作ってもいい。
料理が得意なKPCなら自分で作ると言うかもしれないが
料理を作れる事実でさえ忘れてしまっている場合もあるかもしれない。
KPの裁量でKPCの動き方や記憶の齟齬を描いて欲しい。

メイン

KP 森小雪の自宅に着けば
トルコはやっと自分の城に帰ってこられた、と言わんばかりに
のびのびとくつろいだ様子を見せる。
逆に小雪は、どことなくそわそわと
二か月も放置されたままの家の中を落ち着きなく見て回っているだろう。

森 小雪 「わ、埃が。お掃除……
 ……洗濯物も……ああ、食品……こんなに買い置きして……」 

雑談

193 そわそわしてう かわいいね…

メイン

我部上 恭介 「軽く掃除からしないと飯にゴミが入るなこれは」

森 小雪 「はい。お掃除くらいはできると思うのですが、
 お食事の準備……なんて、私……」
「していた、ということなのでしょうね……」
すっかりダメになったお野菜などを袋に捨てながら

我部上 恭介 「なんだ。記憶が無いか。
 どのぐらい前から記憶が混乱しているんだかわからないが……」
「そうだな、自炊はしてたんじゃないか。
 和食が得意そうだったが」
「しかし食材が軒並みアウトか。適当に何か買ってくるか?」

森 小雪 「なんというか……
 そうですね、覚えていることと覚えていないことが混在している感覚でしょうか」
「……そうなんですね。それが私の、普通の生活……」

雑談

森 小雪 choice[冷凍食品(料理)がある,冷凍食品は食材とかアイスとかしかない] (choice[冷凍食品(料理)がある,冷凍食品は食材とかアイスとかしかない]) > 冷凍食品(料理)がある

メイン

森 小雪 「あ、……冷凍食品もあるにはありましたよ。
 買いに行かれるでも、どちらでも……」 

雑談

森 小雪 冷凍食品もあるし、軍用の食品もありそうですね……(?)

我部上 恭介 軍用の食品は他の食材と合わなそうだな…?
カレーとかか?

メイン

我部上 恭介 「……買いに行くか。こっちに来る前に気づくべきだったな」
「まあそっちは掃除してろ。適当に買ってすぐ戻る」
車で行って適当に買ってくる構え…

雑談

森 小雪 レーションとか……アルファ米とか……

メイン

森 小雪 「分かりました。お気を付けて……」
掃除しよ……

雑談

森 小雪 CCB<=(13*5) 【DEX】お戻りになるまでにお掃除が……? (1D100<=65) > 24 > 成功

我部上 恭介 それを消費したいならそれでもいいが……(検索した
手際が良いな

森 小雪 終わってました(むん……

メイン

KP あなたが近くのスーパーで総菜などを買って帰れば
部屋はすっかり、いつも通り綺麗になっていた。
洗濯機の回る音も聞こえてくるだろう。
小雪はソファにぼんやりと座り、ごろごろしている猫を眺めている。

我部上 恭介 「そう長いあいだ出てたつもりはないが……随分きれいになったな」
部屋を見渡している。
「……疲れたか? 眠いときは適当に寝ろよ」

森 小雪 「……ああ、おかえりなさい。
 はい、綺麗にできました。……やってみたら案外できるものですね」
「ああいえ、大丈夫ですよ。
 色々と考え事をしていただけですから……我部上さんこそ、お疲れ様です」

我部上 恭介 「そうか。
 ……ああ。ただいま」
「惣菜を開けるだけだが、適当に食べるか。
 調味料類は無事だったろう。味付に気になる所があればそっちで調整しろ」

森 小雪 「分かりました。いくつか出しますね。お醤油……ポン酢……お塩……?
 いろいろ買ってきてくださってありがとうございます」
「それでは、いただきましょうか」

我部上 恭介 「ああ」
ぺり………

KP 食卓には、総菜とそれぞれの取り皿にコップに箸、そして調味料の類が並べられた。
小雪は手を合わせて「いただきます」を言ってから箸を使ってゆっくりと食べる。

森 小雪 「ああ、おいしい……」 
「……はじめてまともな食事をしたような、感動かも、しれません……」

我部上 恭介 「そこまでか?
 まあ……味はそれなりだが」
一応より好みはしたからな……
「おいしいなら何よりだ。食べられるうちに食べておけ」

森 小雪 「はい。
 ん、……この揚げ餃子は特においしい……」
いちいち感想を言っている
「……私は和食を作るのが、得意……なのでしたか。よくご存知ですね。
 私と貴方が、こうして食卓を囲んだことが、以前にもあったのでしょうか」 

我部上 恭介 「食卓を囲むというか…… まあ食事をとることはよくあったな。
 この家でもそうだし、外でもそれなりに」
「作ろうと思えば作れるはずだろうがな」
食材の扱いは身に染み付いてるだろうし……

森 小雪 「そうですか。この家でも。……?」
深い事を考えるのはやめようと思った顔
「なんというか……もう、時間間隔がおかしくなっているようですね。
 過去の記憶も、曖昧で……」 
「このまま全部忘れてしまったら、どうしましょう」
「まあ、今こうして喋ることができているだけでも
 かなり奇跡だとは思うのですが」 

我部上 恭介 「記憶喪失か……俺には経験がないから具体策は思いつかないぞ。
 せいぜいなにかに書いておくくらいじゃないか。思い出せる限りのことを……」
「まあ、いろいろと無体を働かれたようだからな。
 そっちの影響もあるんじゃないか」

雑談

森 小雪 ふふ、記憶が曖昧になったことならありますよね……?
(これまでのシナリオをチラ見してそっ閉じする)

我部上 恭介 ああ…… そういえばそうだな
中の人の記憶がふわふわしている影響が俺に

メイン

森 小雪 「なるほど……。確かに。
 書き留めておくのは良さそうです。先程のように……ですね」
車内で書いたので、ややよれよれの字で書かれた
トルコちゃんや我部上さん、友人たちなど思い出せる限りの名前のメモを見ている。 

雑談

我部上 恭介 あまり俺自体は忘れてもそこまで気にしないのかも知れないな…?
いや人為的なものだと怒るが…

森 小雪 人為的なもの(雑談欄のすべての記憶がある私は どき……(?)

メイン

我部上 恭介 「……ああ、さっきのメモがあったか。
 そいつを使ってもいいし、気に入ったノートか何かがあればそれに書いたっていい」
「あんまりにも字が汚いな…… 清書しといたほうがいいんじゃないか」
車内で書いたせいだとは分かってるが

森 小雪 「あはは……。読めればいいんですよ、読めれば……。
 ……ノート、うーん……」 

雑談

森 小雪 choice[紙で日記をつけている,パソコンで日記をつけている,日記をつけていない] (choice[紙で日記をつけている,パソコンで日記をつけている,日記をつけていない]) > パソコンで日記をつけている
1d5 (1D5) > 5
CCB<=(17*5) 【INT】 (1D100<=85) > 27 > 成功

我部上 恭介 思い出している…
パソコンで日記か………
業務日誌感があるな(偏見

メイン

森 小雪 「……あ。たしか……長らくパソコンで日記をつけていた、ような……。
 ……これなら、字の汚さなんて関係無いでしょう?」 

雑談

森 小雪 choice[字に自信がない,メモならともかく手で綺麗に書くのが面倒,思考がとっちらかってしまうので気軽に修正できる方が良い] (choice[字に自信がない,メモならともかく手で綺麗に書くのが面倒,思考がとっちらかってしまうので気軽に修正できる方が良い]) > 字に自信がない

メイン

我部上 恭介 「好きにしろ」

雑談

我部上 恭介 ???? そうなのか

メイン

森 小雪 「……? 我部上さんって……
 ……うーん、よく分からないですね……」 
「ともあれ……お腹いっぱいになりました。
 ごちそうさまでした」 
「コップとか、片付けますね」

我部上 恭介 「いい。休んでろ」
不調だろうが、とかなんとか言いながらコップを奪ってゴミを全部袋に入れて密閉するかな……。

森 小雪 「?? わ、ありがとうございます……?」 

我部上 恭介 「その白いのとでも遊んでろ」
トルコをさす

森 小雪 「白いのって……」
メモをちら……
「……トルコちゃん、でしょう……?」

我部上 恭介 「よくわかったじゃないか」?

森 小雪 「はあ……。
 貴方は私の……試験官か何かなんですか……?」
思いっきりカンニングしましたけど……
「……この子が私の猫ちゃん……なのかも、思い出せませんし……。
 ……ごめんなさいね、トルコちゃん……」 

KP 小雪は申し訳なさそうに、慣れない手付きで猫に触れては、手を離した。

我部上 恭介 「少なくとも、今回の件が収束するまではこんな感じだろう。
 気に病みすぎても神経がすり減るだけだぞ」
「思い出せなくてもそいつはお前の猫だし、周囲の人間……俺やその猫だってそのことを覚えてる。なんとかなるだろ」

森 小雪 「……そう、ですよね。
 どうにもつい、気にし過ぎてしまう……というのは記憶にもあります」 
「……きっとこうして、貴方が心の支えになってくださったことが
 多々あるのでしょうね。ありがとうございます」 

我部上 恭介 「心の支えだ…? ……どうだか知らないが」
「……礼を言われる筋合いでもないだろう。
 それで最終的に前を向いたのであればそれは森さんの力だ」

森 小雪 「あはは……では、勝手に感謝しておきますね」 
「……お風呂も軽く掃除をしたのですが、ちょうど沸いたようですね。
 いろいろ出入りがあって汗をかかれたでしょう。お先にどうぞ」 

我部上 恭介 「……ああ、沸かしてたのか。
 わかった。それならありがたく先に入る」湯船にはそんなに浸からないだろうが……

小雪

KP ※KPCは風呂に入らなくてもいい体になっているが
 趣味嗜好によっては入るだろう。

メイン

KP 軽く汗を流す程度でも、思ったより蓄積していた一日の疲労も共に洗い流されていく心地がするだろう。
彼女はあなたが風呂に入った後に、浴室へ向かう。

雑談

我部上 恭介 昨日は問答無用に風呂に入れたくせに今日は何なんだろうな……

森 小雪 気分……? 一人でゆっくり入りたい日もあるでしょう

我部上 恭介 まあ……緊急のときか気が乗ったときに限られるのかもしれないな……(もしくは一緒に入りたいと言われたときとか

森 小雪 choice[言った事ありません…!(記憶無し),……] 一緒に入りたいなんて (choice[言った事ありません…!(記憶無し),……]) > 言った事ありません…!(記憶無し)

メイン

森 小雪 「おかえりなさい。
 ……では、私もお風呂に入ってきますね」

我部上 恭介 「……ああ、ゆっくり浸かってこい。
 傷に沁みない程度にな」

森 小雪 「ありがとうございます。あまり背中には水が触れないようにしますね」

KP なんとなしに目をやれば、閉じかけた扉の向こうで
彼女が肩から触手を出すのが見えた。

収縮する触手で肌を撫でると、衣服が皮膚になり裸体に変わる。
事実上彼女が身に纏っていたものは
やはり玄関に置かれていた靴のみだったのだと改めて気付くだろう。

我部上 恭介 (……妙な肉体になったもんだ)と見送る……?

雑談

森 小雪 では……このお部屋はここまでですね。
本日も遅くまでありがとうございました。

我部上 恭介 ああ、わかった。
風呂中に何かまずいことが起きる、ということはなさそうだな……

森 小雪 そうですね。お風呂では特に何事もありません。
choice[ゆっくり入る,体が覚えている長さ,痛いのでさらに早い] (choice[ゆっくり入る,体が覚えている長さ,痛いのでさらに早い]) > 痛いのでさらに早い
ささっ…… 髪を洗った程度ですかね……

我部上 恭介 烏の行水…
ふぁあ…… 俺も……眠るか。
おやすみ、森さん。………(すぅ…

森 小雪 ……お疲れ様でした。
おやすみなさい、我部上さん、ぬいぐさちゃん……(お布団をそっ……

小雪

森 小雪 <11月22日 天気:晴れ

 気付けば私の誕生日になっていた。
 記憶に無いが、長く家を空けていた模様。
 我部上さんのご自宅を自宅と誤認する始末である。
 引っ越しを推奨される。要検討。
 当日記に目を通し、我部上さんが何者かある程度理解。
 日記は記録として有用とみられる。記録を続行する。
 「名付けざられしもの」と「名状し難い誓約」を結んだ神の器とされ
 触手と同化した肉体であることが「くちなしの丘」にて判明した。
 明日、同法人から分割した連翹会が運営する児童養護施設
 「やまぶき荘」に赴き重田敏行氏と●時に面談予定。アポ取得済み。

 朝食:●●、昼食:●●、夕食:惣菜類

 ※※以下、トルコちゃんや我部上恭介さんをはじめ
   友人知人等の名前の羅列が続く。※※

 忘れたくない人たちの名を記載する。
 思い出し次第追記をし
 記憶に混濁があれば必ずこちらへ目を通すように。 森小雪>

KP 【夜間イベント】

メイン

KP あなたが客間のベッドに入った時、部屋をノックする音がする。

森 小雪 「あの……眠れなくて。しばらく隣にいてもいいですか」 
「……悪い夢を見てしまうのが怖くて」

我部上 恭介 「眠れない?
 ………構わないが」
子どものようなことを言うな……と驚きつつ
「……なにか会話でもするか?
 話のネタには乏しいが」
ベッドから抜け出て端っこに腰掛ける……? おそらく目で来いと言っている。

恭介

我部上 恭介 俺と一緒に居たところでそう変わらんだろうと思うが……
という気持ちと、昼に見たあの度を越した実験の映像のことを思い出すのと……だな

メイン

森 小雪 「ありがとうございます」
隣に座る。 
「日記を読み返して……
 私が居なくなるまでのこと、いろいろ分かりました」 
「それで知ったんですけど、今日ちょうど私の誕生日なんです。
 二十四節気の小雪……。こんなに慌ただしいのは、もしかしたら初めてかもしれませんね」

我部上 恭介 「誕生日だ……?
 ああ、昨日だかに森さんの家の前で会った団子讃飾がそんな事を言ってたな……」
色々思い出してふと指輪に目を留める。…………
「ふーん……そうか。
 ……森さん」
足を組み直している……
「誕生日、おめでとう。
 ……他に人がいればもう少し盛大に祝ってもらえただろうに、この場に俺しか居ないのは残念だったな」
別にこれ以上俺がしてやれることはないが、どんな面をしてるのかは気になったので前髪を軽く分けてやる(?)

雑談

我部上 恭介 俺の家のほうがまだ色々祝ってもらえたかもしれないな

団子 讃飾 お二人でお祝い、何気に読み通り(?)になっちゃいましたね……!(顎に手を当てている)

メイン

森 小雪 「あはは……。いえ、私も先程まで忘れていたほどだったので。
 大勢の人にお祝いしてもらっても、上手く対応できていたか……」
「ふふ……ありがとうございます、我部上さん。
 なんだかとても、嬉しいです」
前髪を分けられたのと祝われたのとで、少しくすぐったそうに笑っている 

我部上 恭介 「嬉しいか? ……へえ、そりゃなにより」
「たしかに、うまい反応が返ってこないと相手方は肩透かしかもな」
前髪を分けたあとの手で顔の輪郭をなぞって、頬を親指で撫でたりしている。

森 小雪 「ええ。喜んだフリをするのも、心苦しいですし……
 ふ……あはは、くすぐったい……」
言いつつもわずかに頬を手にすり寄せているのかもしれませんね 

KP そうして改めて気づくが、彼女から人らしい気配、生気というものはすっかり抜け落ちていて
何処か得体の知れない生物に思えた。
彼女は本当に、変わってしまったのだ。

恭介

我部上 恭介 (小動物のようだな……。じっと見ているとどうにも現実味のなさを覚えるが)

メイン

我部上 恭介 (………)
「……それで? せっかくの誕生日なわけだが、なにかしてほしいことなんかはないのか?」

森 小雪 「してほしいこと……ですか。
 とはいえ今日はもう十分、いろいろとお世話になりましたし……」 
「これまでも、すでに十分、いただいていると思います。
 記憶ではなく、記録で知ったことなのが申し訳ないのですが……」 
「……それにもしかしたら、今の私には違和感があるかもしれませんよね」 
「……あの、変なことうかがうんですけど……
 こわくありませんか?」 

KP 彼女は昨日の夜と同じように問う。

我部上 恭介 「別に今日のことは誕生日が云々とは関係なくやったことだが。
 ……まあ思いついたら言ってみろ」
「……違和感ね。
 いつにもましてよそよそしさのようなものは感じるが、それくらいだ」
「もう少し踏み込んでくるところがあったと思うがな」
なんとなく思い出しながら喉を撫でている。
「……怖がってほしいのか? いや、怖がってないという確証が欲しいか?」

森 小雪 「ん、……踏み込む……」
喉に触れられて無意識に嚥下し手の感触を覚える。 
「……どう、なんでしょう。
 それこそ、どこまで踏み込んでいいのやら、測っているのかもしれません」
右手の指を伸ばして、指輪を一瞥している。 

我部上 恭介 「どこまでと言われてもな。
 どこを触りたいんだか検討がつかん」
指をもう片方の手でつかむ……?
「そんな及び腰の状態で驚異を感じられるかというと、それはノーだろうな」

森 小雪 「! そう、ですか」 
「それなら、良かった……? 良かったのでしょうね」 
「あなたにそう言ってもらえて、安心している私がいるので」 

KP あなたの返事を聞き、小雪はすっきりしたような顔をする。
目尻に皺を寄せ、口の端を上げた。
笑ったのかもしれない。
 
瞬間、彼女の顔面は埋没し、アイスクリームのように溶け出していく。
目と鼻と口が消えて、あなたに触れている手指も滴るように引き伸びて、ペースト状になっていた。

森 小雪 「あ」 
「いけない」

KP 顔を中心に、彼女がゆっくりと溶けていく。
発声器官が潰れたせいか音がねじれ、低いような高いような独特の声音になる。
あなたの指先や足先に、溶けた彼女が這って回る。

森 小雪 「私って元々、どんな形をしていましたっけ……」

KP 彼女は呟き顔を覆う。
そうする内にも絶えず流動する彼女が広がっていく。
あなたの上に、下に、彼女が膨張して、収縮する。
押し寄せてくる。
それすらも優しい感覚であったが、彼女が形を取り戻すことはない。

森 小雪 「どう、しましょう……」

我部上 恭介 「……あ…?」
「どうしたもこうしたも、どういうことなんだこれは、森さん。
 森さん……?」
森さんが居たはずの場所に手を伸ばしている。

森 小雪 「も……もどれない、上手くおもいだせないんです……」

我部上 恭介 「戻れないっつったって……
 ……写真でも持ってくるか?」

森 小雪 「私の、写真……?
 思い出せるでしょうか……」 

雑談

森 小雪 写真……

メイン

我部上 恭介 「写真まで見て思い出せなかったら相当だな……
 おい、しっかりしろ」
森さん……だった液体(?)に手を突っ込んで本体と思しきものを探している。

雑談

我部上 恭介 写真を持ってるかどうかは定かじゃないな……

メイン

KP ・小雪が元に戻る手伝いをする
恭介さんの任意の技能を、成功するまで振り続けることができる。
例)なだめるために【交渉技能】
抱きしめる【組み付き】
気合を入れるために【こぶし】など

雑談

森 小雪 そういえば月桂樹の輪から送ったことがありますね……?(?)
それも残っていたらの話ですが

我部上 恭介 ああ、施設からの……
捜索のときに資料として撮影したかとおもったがそっちがあったな

メイン

我部上 恭介 「……これだ。見えるか?
 そもそもどこが目なんだ」
CCB<=15 【説得】 (1D100<=15) > 55 > 失敗
「この中の、ペラ…… 華奢な女が森さんだ。この写真は夏頃だからまだ半袖だが」
CCB<=15 【説得】 (1D100<=15) > 19 > 失敗

雑談

我部上 恭介 このダイス…

森 小雪 おしい……

メイン

KP あなたはできうる限りのことをする。
彼女に言葉を掛け、濡れた手でスマートフォンを操って写真を見せ、落ち着かせようとするのだが
それらは彼女に届いていなかった。
殻に閉じこもった雛のように、外の全てを遮断して、苦しみから逃れようとしていた。

森 小雪 「う、いたい……」 

KP 誰に言ったでもない単語は、彼女があの白い建物の中、一人で言い続けたのだろう。
静かで、孤独で、悲痛な叫びだった。

今、彼女は一人ではない。
それに気づきさえすれば、彼女の異変を止められるのではないかと思う。
 
任意の技能は、成功するまで振り続けることができます。

雑談

我部上 恭介 今見たら組付がやたらあるな…

森 小雪 そうですが……成長チャレンジなのかと思っていました。

193 全員組付……!!!!!!!!! とおもってしまって
みんな抱きしめたがる

森 小雪 何回振っても特にデメリット無いので……

193 はわわ……
しかし細かなアクションは違うとはいえみんなひとまず掴みたがる……

メイン

我部上 恭介 「……なるほど? こちら側を認識してないわけか……
 おい! こっちを見ろ」
目を探すぞ目を……目が見つかったら頭がそこにあるだろ
CCB<=85 【組み付き】 (1D100<=85) > 49 > 成功
頭を見つけたらひとまずそこから体を見つけて引きずり出す……!
明らかに森さんの体積を超えてる……

KP 彼女に触れると、ぶよぶよとした不定形の肉が迎えた。
大きな海の中で波に揉まれているようで、形容しがたい感覚だった。
探るように確かめれば、確かに彼女の顔があった。
深い海の水面の渦のような目を見つける。
首と、肩と、そこから伸びる腕があった。
 
どれだけ形が変わっても、彼女は確かにここにいた。
あなたが液体の中から彼女を引きずり出し、理解すると、目の前の異形は元の輪郭を描きなおした。

森 小雪 「あ、……」 

KP 光の少ない目の焦点が合い、あなたと視線がかち合う。
 
………… 
 
数秒経てば、彼女は人の姿に戻っていた。

我部上 恭介 「…………よう」
おそらく膝にでも抱きかかえてるんだろうな。

森 小雪 「う、……戻れた……?」
「…………はい。この通りです。
 助けてくださってありがとうございます」 

我部上 恭介 「助ける、と言ってもな。あのままほうっておくはずがないだろうに」
「もう大丈夫か?」
また何かのタイミングで崩れたりしないだろうな……と頬の下を軽くつまんだりする…?

森 小雪 「あはは……それもそうですね。
 私が逆の立場でもそうしていたと、……む……?」 
「……ひとまず、大丈夫だと思いますが……」
つままれても、頬が蕩けだすことはないでしょうね。
「あの、我部上さん」

我部上 恭介 「なんだ」

森 小雪 「……貴方が覚えている、私の形を教えてくれませんか」
「またこうして、何かあった時に思い出せるように」

我部上 恭介 「森さんの形…?」

森 小雪 「はい。
 ……我部上さんは、何があったら私を私だと判断できるんですか」

我部上 恭介 「俺が覚えているといっても、…… ”何があったら”……?」
スマホの写真をチラ……

森 小雪 「あ、そうでした、写真……。
 見た目、ですか?」 

我部上 恭介 「感覚的なところはあまり得意じゃないんだが。
 ああ、そうだな……このくらいの身長だったな、と思うのは確かだな」
今は膝に載ってるが……
「ああ、見た目は見たほうが早いだろうな。
 これは夏頃に森さんが送ってきた写真だよ」

森 小雪 「あら、この頃はもう少し髪が長かったんですね」
短い髪の毛先になんとなく触れている。
「夏……も、ひと月ほど記録に欠けがあって……
 ここでも消息を絶っていたんですね……」 

我部上 恭介 「ああ……まあそうだな。
 その辺の記憶は俺のほうが確実に覚えているだろう」
「長いのも似合ってたがな。今も似合ってる」
流している方の髪の毛ごと首をなでて話を続けている……
「あとはそうだな…… ………」
おもむろに森さんの腰に手をやる…? 脇腹の当たりかも知れないが

森 小雪 「……?」 

我部上 恭介 「ああ、このラインがな。……手に馴染む」
脇腹の辺りから胸のあたりまでを撫でて笑ってる。??

雑談

193 なんやこいつ

我部上 恭介 こいつ(ネコモドキ)の語彙力がないばかりにな…

森 小雪 突然挟まれるセクハラ……?? ハラ……?

メイン

森 小雪 「な、なんですか……!? 手に馴染む……? 私はぬいぐるみか何かですか?
 いえ、貴方についてもいくつか記録にありましたけど……!」 

KP あなたは記憶している彼女の形を教えた。
手で彼女の髪を撫で、体の輪郭をなぞって、一つ一つを言葉でたどった。
彼女の瞳が揺らいだのが分かる。

雑談

我部上 恭介 ハラスメント行為が……

193 てれてりゅ…

メイン

我部上 恭介 「ぬいぐるみとは随分可愛らしいものに例えたな。
 ……まあそれらしく扱ってもいいが」

雑談

森 小雪 choice[ハラスメントです(謎毅然),ハラスメント……?] (choice[ハラスメントです(謎毅然),ハラスメント……?]) > ハラスメント……?

けみかえる セクハラ判定しないんかい

193 ぽわ…… としてる かわいいね……

けみかえる がば……

メイン

森 小雪 「! 違います。あの、たとえはたとえですから。
 ……結構です……」 
「……でも、その……ここのお布団、汚れてしまって……
 替えも無いので……」 

小雪

森 小雪 choice[一緒に……,ベッドつかってください] (choice[一緒に……,ベッドつかってください]) > 一緒に……

メイン

森 小雪 「……着替えたら、そのままご一緒しても……?」
ゆらゆら見上げている 

我部上 恭介 「今更一緒に寝るのに許可を取る必要もないだろう。
 とっとと着替えてこい」
シュンとした顔をしてるのを見ると多分ちょっかいをかけるな俺は。

森 小雪 「は、はい。我部上さんもお召替えされたら、汚れもの出しておいてください。
 明日まとめて洗いますから……」 

KP 床には粘液が飛び散り、ベッドのシーツも汚れ切った部屋を軽く片付けた後
同じく汚れてしまった寝間着から着替えてから、客間を出て小雪の寝室に移る。

我部上 恭介 (………相変わらず"居る"な……)ぬいぐるみを見ている

雑談

森 小雪 はっ ぬいぐさちゃんを見ている…………

193 ジッ…

メイン

森 小雪 「あはは、あげませんよ。…………」 
「……? 何でそんな事言ったんでしょう……?」? 

我部上 恭介 「いるかそんなもん」
「代わりに森さんが居るからな」?
「ほら、寝るんだろ」
勝手にベッドの上に座り込んで森さんを招いている

森 小雪 「……あはは……。それも思いのほか、長いものですね……」
我部上さんの左手をちら、と見て呟く。 
「まったく、これではどちらが家主なのやら。
 ……とはいえ、ありがとうございました」
立ったまま軽く抱き締めてから、すぐ離れて、ベッドに上がる。 

雑談

我部上 恭介 CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 81 > 失敗
うーん

メイン

我部上 恭介 「なにが”ありがとう”なのか知らないが……」
「さっき言っただろう。ぬいぐるみ代わりだ」
離れて眠ろうとする森さんを引き寄せて腕の中に抱える。

雑談

森 小雪 でっくす……?

193 へへ……(かくすそぶり…

森 小雪 ???

メイン

森 小雪 「ちょっ、……け、結構ですって、言ったじゃないですか、……」 
「もう……」
もぞもぞするのを諦めて大人しく目を閉じる 

我部上 恭介 眠りやすいような体勢にしてやるくらいの配慮はする(?)
「寝るぞ。せいぜい悪夢なんざ見ないように別のことでも考えておくんだな」
腕の中のぬいぐるみを気まぐれに撫でながらゆっくり意識を落としていく。

小雪

森 小雪 choice[ぬいぐるみのこと,トルコちゃんのこと,我部上さんのこと,その他] (choice[ぬいぐるみのこと,トルコちゃんのこと,我部上さんのこと,その他]) > 我部上さんのこと
…………

メイン

森 小雪 「はい、おやすみなさい……」 
「別のこと……。……我部上さんの、こととか……?」
撫でられながら、むにゃむにゃと返して眠ります。 

KP 無事だった小雪の部屋で、あなた達は眠りにつく。
すっかりなじんだ体温を感じながらの眠りは深かった。

……
…………
【翌朝】
11月23日。
 
冷たいものが頬に押し付けられる。
これは触手ではなく肉球だ。
 
あなたの客間は片付けられているようで、洗濯機の回っている音が聞こえる。
洗えるシーツも剥がされていた。

我部上 恭介 「………あ?」
ふっ、と目を開けて肉球の主を見る。

トルコ 「みゃっ、みゃっ」

KP トルコは人懐っこくてしてしと何度も肉球を触れさせている。
あなたが起きたと分かれば、すりっと頬に体を擦りつけてからベッドを降りた。
小雪はもう起きているようだ。

我部上 恭介 「おい、………おい。もうわかった」
しばらくされるがままになっている。
(洗濯機の音…… 森さんが回したのか)
森さんを探しに……リビングか?

KP リビングでは小雪がコーヒーを飲んでいた。
朝食を買ってきたらしい袋もある。

森 小雪 「おはようございます」
「早く起きたのと……
 貴方もよく眠っていらしたので、買ってきましたよ。どうぞ」

我部上 恭介 「………そうか。
 ありがとう、助かった」

森 小雪 「いえ。これくらいは」

KP あなたたちは朝食を囲んだ。

食べ終わった時に、小雪の腹が鳴る。

森 小雪 「! 我部上さん、離れて!」

我部上 恭介 「は…?」

KP 彼女が焦った様な声を出す。
同時に彼女の触手が伸ばされた。

肉の先端が口のように開き、トルコの体を包むと、吸い込むように一度大きく脈動する。
気づいた時には遅かった。

猫は跡形もなく、彼女の体に消えていった。
飲み下されたのだ。
正気度ロール 0/1

我部上 恭介 CCB<=69 【SANチェック】 (1D100<=69) > 79 > 失敗

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 69 → 68

我部上 恭介 「……! おい、今猫が……」

森 小雪 「あ、ああ……」
「時間が、ありませんね……」 
「トルコちゃんを体から出したら……人を襲うかもしれません」
「空腹だと意識が持たないんです。
 食事でも満たされる感覚はありましたが」
「……今の私には、体の中に入れた猫が無事でいられるかもわからない」
「やまぶき荘へ、急ぎましょう。
 アポの時間は一番早いものを取っています」 

我部上 恭介 「それは…… まずいな。
 その猫が"いい"というわけじゃあないが……」
「わかった。すぐに行こう。
 具合が悪くなったらすぐに言えよ」

森 小雪 「はい!」

KP あなた達は急いで、連翹会の運営する児童養護施設「やまぶき荘」へ向かった。
車を走らせ、都心のはずれへ。

雑談

森 小雪 では、こちらもセーブですね。
うう……トルコちゃん…………
我部上さんのSANもなかなか…… わーっ……

我部上 恭介 かわいがっている度がな……
まあどこも可愛がってるとは思うが
こちらでも お疲れ様でした。

森 小雪 はい。お疲れ様でした!

小雪

森 小雪 1d915 ちなみに私は……そもそもポケモンがわかるのかも微妙ですが、ゆうちゃん(甥)が好きなのかな……? (1D915) > 248
バンギラス……!?!? 思ったより凛々しい子が好きなんですね。
あっ、お兄さんくらいの身長……なるほど……(?)

メイン

KP 【やまぶき荘】

ミルクのような白さの、角の丸い平たい建物がやまぶき荘だった。
山吹の花が庭園に咲いており、子供が楽しそうに駆け回っている。
庭には職員数名が子供たちと会話をしていた。門は開いている。

職員 「こんにちは。本日面会予約等をされている方ですか?」

森 小雪 「こんにちは。
 ●時に重田さんとの面談のお約束を昨日いただいていた者です」 

KP 職員は「少々お待ちください」と言って施設に入った。
しばらく時間が経過する。
 
待っていると、あなたの隣に50代ほどの男性が来る。
柔和そうな面持ちの人相だった。
彼はこちらを見て「こんにちは」と声を掛けてくる。

重田 敏行 「私が重田だ。
 よく来てくれたね。隣の彼女も」

雑談

我部上 恭介 はっ……

メイン

我部上 恭介 「……どうも、はじめまして」
「我部上と申します。本日はご対応いただきましてありがとうございます」
適当な挨拶…

森 小雪 「森と申します。突然の訪問、失礼いたします。
 本日はよろしくお願いいたします」

重田 敏行 「我部上さんに森さんだね。どうぞよろしく」
「さて……場所を移そうか。
 ここには人が多すぎる」

KP 彼は物腰柔らかく、あなたを庭の見える部屋に案内する。
麗らかな日差しが部屋に満ちていた。
応接室ではなく、彼が個人で利用する私室のようだった。

我部上 恭介 庭の見える部屋……ついていこう。

雑談

我部上 恭介 なるほど、向こうは流石にこっちの訪問理由には気付いてない…?
いやでも森さんのことは知ってそうな感じだな

重田 敏行 そうだな……分かっていると思うよ。

メイン

重田 敏行 「お茶を用意しよう。
 長い話になるだろうからね」

KP 彼は少しばかり待っていてくれと部屋を出る。
座り心地のいいソファにあなた達二人は残された。

部屋の本棚に【図書館】【アイデア】が振れます(同情報)

我部上 恭介 「……ひとまず穏便な対応だな」小声で喋っている。
CCB<=76 【図書館】 (1D100<=76) > 13 > スペシャル

小雪

森 小雪 CCB<=(10*5) 【POW】話せなくてびっくりする……? (1D100<=50) > 75 > 失敗

メイン

森 小雪 「! ……」
小さく頷いている

KP あなたは長く複雑な文献にさっと目を通せる。
「虚構と真実」と「死と再生」という本だ。

情報

KP ◆虚構と真実
虚構は事実を越える。
芸術や文学が現実を先取りするように。
……
私達が目にしている現象は、必ずしも「真実」ではない。
人間の認識は不安定だ。
例えば、見たものを言語で完全に証明することも不可能であると言うこと一つ取ってもあきらかである。
私達は言語化することによって、ヒトやモノを認識しているのだ。
時間や暦も、存在しているものを意識的に切り分けて区別した虚構である。

とすれば、私達の「真実」は何処にあるのか。
それは、絶対的な存在によって証明される究極の真相である。
そういうものを辿っていくと、必ず神仏などの宗教的な思想にたどり着かざるを得ない。
近代科学は近代科学で
やはり「自然」を切り分ける文法の上で成り立っているのである。

「自然」や「超自然(宗教的な思弁)」はその点に於いて
虚構と真実を超越したものであると考えられる。
そこには物理学的・科学的法則を越えた究極の真相があり
その中では虚構も真実も存在し得ないとも言える。

小雪

KP  

情報

KP ◆死と再生
現実世界では、時間は前に進み、決して後戻りはしないと見なされる。
だが、生として活動をしている瞬間は、時間を時間として感じることはない。
それは瞬間でもあり、永遠でもある。
再生の神話においても、命は循環するものとされることが多い。
生まれなおす物語や、死んだものが自らの力で甦る物語もある。
死と再生のつながりは、時間は決して戻らないという現実法則を超越する。

メイン

KP 文献を読み終え、元に戻した所で重田が帰ってくる。
トレーを机に下ろし、紅茶のカップを三つ並べた。
ソファに腰を下ろし、彼は話し始める。

重田 敏行 「改めて、私の名前は重田敏行だ」
「連翹会理事長であり、やまぶき荘の運営者でもある。
 よろしく頼むよ」
「今回は聞きたいことがあって来たそうだね」
「君の疑問があれば説明しよう。
 私にはその義務がある」

我部上 恭介 「……あなたがどの程度こちらの現状を把握しているかによって、こちらも聞くことが変わりそうだ。
 彼女のことはご存知で?」
森さんをちら……

重田 敏行 「……ああ。彼女とは、くちなしの丘で会ったことがあるね」

我部上 恭介 「くちなしの丘で?」
森さんをちら……

小雪

森 小雪 1d5 (1D5) > 1
CCB<=(17*1) 【INT】 (1D100<=17) > 28 > 失敗

メイン

森 小雪 「……?」
首を傾げている 

重田 敏行 「……機を見て接触を図っていたが、彼女は覚えていないようだ。
 無理もない」

雑談

我部上 恭介 本やらなにやらか……

メイン

我部上 恭介 「相当酷い実験だったと把握しています。記憶や意識も朦朧とするレベルの……
 接触については単に”計画の失敗”を意図した行動ですか」

重田 敏行 「ああ……そこまでご存知なんだね。
 そう、計画の破綻のため、彼女へ定期的に知識を与えていたよ」

我部上 恭介 結果的に職員が"ああ"なるのをある程度分かっていてやったらしいな……
………思うところがなくもないが。
「本を二冊?」

重田 敏行 「そうだよ。無論、計画の推進派に気付かれないようにね。
 彼女も上手くやってくれた」

我部上 恭介 「……まあそのあたりは。
 賢い女性ですから」
「ならば今の彼女の状態もご存知でしょうね。
 彼女を元に戻す、あるいは今の状態を改善する方法はありますか」
「このままでは日常生活もままならないでしょう。
 今日も大切にしていたペットを飲み込んでしまったところです」

重田 敏行 「名状し難い憑依者の変容は永続的なもので、犠牲者は元に戻る事がない」
「『器』に待ち受けているのは破滅、死のみだ」
「今はどうにかペットで耐えているようだが、『器』は人を喰らわずに生きることはできない。
 そして肉体はいつか、神の負荷に耐えきれなくなり、溶解する」
「しかし幸運なことに、彼女は『器である半身』だ。
 だから残った『不純物である半身』を人として復活させれば、生きられるだろう」

我部上 恭介 「不純物たる半身……」

重田 敏行 「私たちは、私たちが信仰する神のことを『名付けざられしもの』と呼んでいる」
「元々α Tauri計画は神の精神を魂の無い人の体に降ろし
 安全に神託を受けることを目標としていた」
「なぜ『魂の無い人の体に降ろそう』としたのかというと
 普通の人間では肉体と精神が負荷に耐えきれず、怪物になるからだ」
「だから、神の言葉をそのまま話してくれる魂のない入れ物を作るべき……
 というものだった」
「計画として、核となる一人の人間を『器』と『不純物』に分けた。
 『器』は今君の横にいるね」

我部上 恭介 「『器』……」森さんをちら……
「あの扉の向こう側のがそうってことはわかりますよ。
 具体的に何をしてやることで”人として復活”させることになるんですか」

重田 敏行 「そもそも、その『器』と『不純物』に分けることが間違っていた。
 α Tauri計画は要するに、『魂のない不完全な人の肉体』を神に捧げるということなんだ」
「我らが神……黄衣の王は、人の精神や知識欲を食らうからね。
 それらがない肉体に押し込められて満足するわけがないだろう」
「彼女の体に降りたのは、黄衣の王になりきらなかった何かだ」
「……しかも、見たところ、『器』はまるで人のように振る舞っている」
「心を持ってしまったんだろう。
 なら時間はない」
「私としても、早期に対処したい。
 今すぐ彼女を引き渡して貰えたら、内々で方をつけるけれど、君はどうだろうか」

恭介

我部上 恭介 CCB<=60 【心理学】 (1D100<=60) > 24 > 成功

メイン

我部上 恭介 「……断る。言い振りから察するにそれでは森さんを処理する、という意味に聞こえます」
「俺は彼女を”元に戻す”、"もとの生活に戻してやる"ための方法を聞いているんですよ。重田さん」

森 小雪 「…………」 

KP 小雪はあなたの横で眉尻を下げる。
しかしそれだけで、言葉を発さない。
喋ることができないのだ。
 
この部屋に入ってから、彼女は一言たりとも喋っていない。
暴れることもしない。
一切の抵抗も、意見も、口にしなかった。

我部上 恭介 「……森さん?」
軽く……そうだな、腕をつかんで反応があるか様子をうかがっている。

森 小雪 「…………」
抵抗せず困った顔をしている

重田 敏行 「……ああ、ここにはちょっとした術式を掛けていてね。
 今、彼女は動けないんだ。万が一にも子供たちを喰らったら大変だろう」

我部上 恭介 「術? ああ………」
ちょっといまいましげに顔をしかめる。
「……確かに、必要な処置ですね。………」
「せめて事前に言っておいてほしいものですね」
ため息をついて森さんの背中をぽんぽん、と叩く。

重田 敏行 「すまないね、『器』がそんな顔をするとは思っていなくて」
「それで、話を戻すと……万が一に備えて僕らはコードを仕込んでおいたんだ」
「α Tauri計画が実行される日に、その扉だけロックが掛かるようにね。
 損壊を受けていなければ使えるだろう」
「中には α Tauri計画中に切り捨てられた『不純物』を冷凍保存してある」
「復元コードは034841071043だ。
 紙面では渡せないから、君が記憶してくれ」
「明後日までに戻せなかったらこちら側で『器』を処理しよう。
 これ以上無駄な犠牲は出したくないからね」

恭介

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 71 > 失敗
………

メイン

我部上 恭介 「…………」口頭で告げられた数列に顔をしかめている。
「分かりました。ひとまずくちなしの丘に向かいましょう。
 ”手順”については向かえばわかるということでよろしいんで?」

重田 敏行 「ああ、冷凍室に紙面で残してある。
 それをよく読んで、実行してほしい」

我部上 恭介 「……どうも。
 まあせいぜい頑張りますよ」
「……行くぞ、森さん。……立てるか?」

KP 小雪は小さく頷き、立ち上がる。
あなた達は重田に見送られるだろう。
やまぶき荘から出た所で、小雪が息を吐く。

森 小雪 「……はあ……驚いた……」 

我部上 恭介 「驚いたのはこっちだ。
 不調は?」

森 小雪 「ありません。体も問題なく動かせます」 

我部上 恭介 「そうか」
頭をクシャクシャになでてやる。
「どうも……復元とやらも一筋縄ではいかなさそうだが、頑張れそうか?」

森 小雪 「わっ」 
「……あはは……そうですね。
 どうにか元の生活に戻せるなら……。……トルコちゃんを助けられるなら……」 
「……行けます。頑張ります」 

我部上 恭介 「そうか。ならいい」
撫でたあとのボサボサの頭を気持ち程度に戻してやって……
「じゃあとっとと行くぞ。
 空腹とやらは大丈夫か?」

森 小雪 「今のところは、どうにか。
 ……時間がかかる作業だとあれですし、多少胃にものは入れておきましょうか」

KP あなた達は軽く昼食をとり、くちなしの丘に向かう。
 
建物内の死体は消えていた。
重田が手を回したのだろう。

実験場でコードを打ち込むと、個室の扉が開く。
冷気があなたの頬を撫でた。
 
【冷凍室】
部屋を覆う程に巨大な機械が置いてあった。
中央には高い水槽のようなものがあり、水色の水面が波打っている。
水槽までは階段が付いていた。
卓上には数枚の書類が置いてある。
窓際には病院用ベッドが置いてあり、その上に巨大な白い繭が置いてあった。

情報

KP 【探索箇所】
書類、機械、水槽、繭

メイン

我部上 恭介 「………やけにでかい機械だな」
「さて、手順とやらは冷凍庫にあるとか言ってたが……」
ベッドの方を一瞥したが、逡巡して書類の方を見るだろう。

KP ・書類
書類は二枚ある。

情報

KP ◆「α Tauri計画」復元コード

1.器をプールに還す
2.プールと精神繭、精神繭と機械をコードで繋ぐ。装置起動。
3.精神と肉体の接合。
 対話可能な研究員一名が復元装置を被り、実験者の精神世界へ向かうこと。
4.生命の再構築処理
※注意:器の肉体、精神には名付けざられしものが入っている為、注意すること

メイン

KP 二枚目の書類は、五芒星形の印の横に、記載がある。

情報

KP ◆旧神の印

退魔効果を持つ護身の印。
形状は不安定に歪んだ五芒星形の内側に、炎の目、若しくは塔が描かれたもの。
「名付けざられしもの」とその配下は「燃える目」を嫌う。

メイン

我部上 恭介 「……どうにもエセ科学感が抜けないが…… まあいい」
「手順についてはこれで良さそうだ。
 こっちの五芒星は……」ぺら……

森 小雪 「! ……それは……」 
「な、んというか……体が拒絶している感覚がします……」 

KP 小雪は書類から距離を取る。

我部上 恭介 「……? そうなのか」
「………ちょっと向こうを向いてろ」
俺がいる方とは真逆を指してみる。

森 小雪 「はい」
くる……

我部上 恭介 なんとなく後ろから静かに近づいて書類を項あたりに近づけてみる…?
視覚で捉えてなければ大丈夫なのかと思ってな……

小雪

KP ※KP注釈
PCが自身の肉体に描く、刻む等を行った場合
精神世界で半身KPCと戦う時に補正がかかる。
現時点で隣りにいる器KPCは体が拒否反応を示すため、まずこの印に近づけない。

メイン

森 小雪 「~~っ!? なんですか……!?」
ぞわぞわっ……と肩を竦めつつ、ばっと振り向いて距離を取ります 

我部上 恭介 「なんだ。見えてるのか」

森 小雪 「見えているというか、とても嫌なものが近くにある感覚というか……
 ち、近付けないでください……!」 

我部上 恭介 「悪いな、つい」
離してやろう……
「これもどこかで使いそうだが、………」
「森さんの手に書いておこう、と言ったらどうする?」

森 小雪 「意地の悪いご質問を……暴れますよ……」 
「貴方が自衛のために描く分にはいいんじゃないですか」

我部上 恭介 「悪くない手だとは思うんだがな。
 今は一体化しているからそう思うが、分離したらもう寄り付かなくなるんじゃないか?」
「俺か……まあそうだな」
「書類に書かれた手順をやってる最中に俺がやられたんじゃ元も子もないか」
……では適当に腕にでも書いておこう。

KP マジックペンは問題なくインクの出るものが見つかるだろう。
あなたが利き手ではない方の腕に描けば
小雪は露骨にあなたの利き手側に回る位置取りをする。

森 小雪 「……手描きのものでも効果はあるようですね」
すす……

KP 書類の情報は以上です。

我部上 恭介 「……へえ」
軽く近づける…?(???)

森 小雪 「……っ、楽しまないでくださいっ……!」
ぐぎぎ……と腕以外を押しのけようとする 

我部上 恭介 うーん 難しそうだな。
「悪い、つい」
「ほかを見るか」
近づけようとしてた手を引いて、機械を見るか。

森 小雪 「つい、じゃありませんよ、まったく……」
距離を置いて見てる 

KP ・機械
起動ボタンがある。
横の張り紙には繋ぐべきコードが記載され『コードを繋いでから起動すること』と書かれている。
機械には耳に掛けるタイプの小型装置が繋がっている。
 
機械の情報は以上です。

我部上 恭介 「……これは……
 まあひとまず書類があれば問題ないだろうな」
「で、あっちがプールとやらか」
水槽を見に行こう。

KP ・水槽
階段を上り、中の様子を見てみる。
ちゃぷちゃぷと揺れる水面は、静かで、中には何もいない。
水面を直接見ると、脳に痛みが走る。
すべてのものはここで溶けるのだと瞬時に理解してしまう。
それは物理や科学の道理を越えた超自然的な理解であり、あなたは本能で恐怖する。
これが「エーテルのプール」だ。
正気度ロール 1d3/1d6

我部上 恭介 CCB<=68 【SANチェック】 (1D100<=68) > 36 > 成功

森 小雪 CCB<=58 【SANチェック】…… (1D100<=58) > 94 > 失敗

我部上 恭介 1d3 (1D3) > 3

森 小雪 1d6 (1D6) > 2

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 68 → 65
[ 森 小雪 ] SAN : 58 → 56
[ 森 小雪 ] 減少SAN : 7 → 10

雑談

我部上 恭介 全員3減ったな……

森 小雪 我部上さんはちょうど上限いっぱいSANが……わあ……

メイン

我部上 恭介 「…………」

森 小雪 「……ここに入ればいいんですね」
水面を見下ろしている 
「この体は溶けてしまうようですが……可能であれば、トルコちゃんは助けてあげてください。
 私にも、……貴方にもなついていたようですし」
「今の私があなたにするお願いは、それだけです。
 ……頼りにしています」 

我部上 恭介 「あの猫か。………」
「もともと森さんの猫だろ。責任持って最後まで飼えよ」

森 小雪 「それは……」 
「……無事戻ってきたら、言ってやってください」 

我部上 恭介 「必ず戻れと言ってるんだ。野暮なことを言わせるな」
額を指で弾く。

森 小雪 「あいたっ。
 ……ですから、それも精神側の私に言ってください」 

我部上 恭介 「どっちも同じ森さんだろ……
 まあいい。もう一度言ってやる」
ずるずるずる…… 繭の方へ…?

森 小雪 えっ 引きずられてます……?
水面を見つめてようと思 あれっ…… 

KP ・繭
手で触れてみる、コンコンと分厚い感触がした。
見た目以上に強度があるようだ。
割ることは出来ない。

我部上 恭介 引きずってる。
「……硬いな……これが森さんか?
 イマイチ確信が持てないが……」
「いいか。必ず戻ってきて、それから憎まれ口でも何でもたたけ」
「あの猫の面倒も自分で見ろ。……まあ、たまになら俺も面倒を見てやらなくもない」

森 小雪 「…………」 
「……分かりました。しかし、これらの記憶は……
 あまり私たちの精神状態に良いとは言えませんから……」
「……その時は、貴方が覚えていてください。
 勝手ばかりですが……」

我部上 恭介 「俺が言ったことを俺が忘れてたまるか」
「まあいい。お望みなら何度でも言ってやるよ」
「戻ってこい。最終的には……生きてりゃなんとでもなる」
引きずってきたままの体勢で、まあ……なんだ。軽く抱きしめるか

森 小雪 「……!」 
「……はい。待っていてください。
 私もきっと、貴方の援けになります」
しがみついて、小さく呟く。 
「……忘れないのは結構ですけど
 貴方も無事でいないと成立しませんからね。本当に頼みましたよ」
顔を上げて、離れます。 

我部上 恭介 まあ……離してやろう。
「当たり前だろう。……覚悟ができたら行って来い」

森 小雪 「はい。……それでは、後ほど」 

KP 彼女はそう言って、わりと軽い足取りで階段を上った。

森 小雪 「本当は靴はなくても良かったのですが
 脱いだり履いたりするから、これだけあるんですよね」 
「帰る時も……履きますから」

KP と言って靴を脱ぎ、踏板に置いた。
 
そうして一回呼吸を置いて、足を前に出す。
彼女の足の先に靴下はなく、すでに皮膚へと変化していた。
 
水の中につま先から、下りていく。
一気に飛び込むのではなく、ゆるやかに下降していく。
大きな音はない。
一人の人間の体が、水の中で入った場所から泡を立て、あぶくは上昇して、消えていく。

森 小雪 「…………♪」 

KP 彼女の体が全て沈んだ時、あなたを見ていつものように笑った。
痛みも恐怖もないようだった。

恭介

我部上 恭介 ……はは、どういう顔だ。まったく……

メイン

我部上 恭介 「………」

KP 泡だけになり、それが全て水面へと上って消えた頃、どぼん、と音がする。
何かが溶液に沈む。
それはちょうど腕に収まるくらいの小型とも中型とも言える生物。
彼女の飼っている猫・トルコだ。
 
猫はエーテルの海に浸かり、奥へ奥へと沈んでいく。
ふさふさとした毛が揺れ、はらはらと分解していく。
このままだと溶けてしまうだろう。
【アイデア】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 48 > 成功

雑談

森 小雪 ! 成功してる……

メイン

KP 猫を助けるには飛び込むしかない。
しかし、飛び込めば今度は自分の身を危険に晒すことになるだろう。

雑談

我部上 恭介 ギリギリだったな……

メイン

我部上 恭介 「今出てくるか…… 全く」
上着を脱いで、水槽に飛び込む。

KP あなたは迷わず階段を駆け上がり、プールに飛び込んだ。
水の飛沫が大きく、頭上で上がった。
 
深く深く沈んでいく猫の首根っこを、やっとの思いで掴んだ、ところで、
意識は霧散した。

雑談

森 小雪 それではこちらも、意識を飛ばしたままセーブですね。
お疲れ様でした。

我部上 恭介 意識を飛ばして大丈夫なのか……??
という疑問は尽きないが、まあやるしか無いな。お疲れ様でした。

小雪

KP →【白い部屋】へ
※正しい手順で精神世界へ向かわないので
 後の【黄衣の王】の成功値は通常のままである。

雑談

森 小雪 まあ、いろいろあるんですけど……(裏にかきかき……
ひとまず猫ちゃんたちは助かります。
ありがとうございます……

我部上 恭介 ほう。……まあそれが確定したのは良かったな。

森 小雪 はい。……あとは私たちが無事に帰るだけです。
頑張りましょうね。……ゆっくり休んで、ダイスの目を洗っておいてください……。
それでは、また次回。
おやすみなさい。

我部上 恭介 ああ。……おやすみ

メイン

KP 【白い部屋】

白い空間にいる。
どこを見渡しても白く、無地の平野が続いている。
あなたは白い扉の前に立っている。
鍵はかかっておらず、開けられそうだ。

我部上 恭介 「………」
顔をしかめながら目を開ける……?

恭介

我部上 恭介 ここはどこで、俺は今どういう状態だ……?
あの猫を助けて………
………死んだか、あるいは……だな。

メイン

我部上 恭介 扉のノブをにぎって、開けてみる。(ノブがあるのか知らないが…

KP ノブを回すと扉が前に開かれる。
白い空間にぽつんとある白い机を挟むように、白い椅子が対面で置かれている。
天井は高く、奥行きも無限にある。
 
中心に女が座っている。
女の輪郭は遠目からでも分かる。
小雪だった。
彼女のもとまで歩いていくと、彼女は顔を上げた。

森 小雪 「お久しぶりです」
「いえ、先程ぶりかもしれません」
「まずはどうぞ、おかけになってください」

我部上 恭介 「……よう
 元気そうだな」
一瞬驚いた顔をするが、すぐにもとの無表情に戻ってゆっくり森さんの前に座る……か?

KP 彼女はあなたが席につくのを普段の様子で眺めている。

森 小雪 「はい。我部上さんもお変わり無さそうで」
「……我部上さんの世界だとどれくらいの時間が経ったのでしょう」
「私が死んでから……だと言い方が正確ではありませんね。
 施設に連れ去られてからの話です」

我部上 恭介 「……どうにも不穏な物言いだな。
 ………」
「……ニヶ月だ。探したぞ」

森 小雪 「あら、そうでしたか……。
 それはたしかに久しぶりですし、先程ぶり程度の距離感の時間ですね」
「……私は、失敗したのでしょうか。
 貴方も実験に参加させられた……?」 

我部上 恭介 「前者については知らん。
 後者は……違うな」
「あまりに帰りが遅いもんだから、お前のところの猫が腹空かして鳴いてる」
足を組んで背もたれ(あるのか?)に寄っかかるか。
「俺も……まあ長く不在にされると困るんでな。
 こうしてきてやったわけだ」?

KP 背もたれのクッションがほどよく背を支える。

森 小雪 「あら……トルコちゃんにはつらい思いをさせてしまいましたね」
「……ああ、確かに……不在にするにしても、とてもタイミングが悪かったですよね。
 ここまでお越しくださってありがとうございます」 
「貴方まで酷い目に遭ったのでなければ、それで。
 まずはここの説明をしましょう」

我部上 恭介 「……こっちもあっちも、妙に引っかかる物言いが好きだな」
「まあいい。聞いてやる。
 とっととここから無事に出るほうが先だろうしな」

森 小雪 「引っかかる……? いつもと変わらないと思いますけど。
 まあ良いでしょう」 
「どこまでご存知か定かでありませんが……私は今、エーテルそのものになっています。
 ここにあるのは精神だけです」
「ですからこの部屋で、私の記憶する私の形を取っています」
「私に帰る場所はありません。肉体を分割されているので。
 ただ、貴方がここへいらしたのなら、何かしら手を打ってくださったものと想定できます」 

我部上 恭介 「状況については、場合によっては俺のほうが詳しい可能性がある。
 特に森さんから分かれた”肉体”の方についてか」
「……ここがどこだかわからないがな。
 まあ……記憶が確かならエーテルのプールとやらの中なんだろう。そこに肉体側の森さんは………溶けた」

森 小雪 「なるほど……?
 いくら肉体だけとはいえ、私が無策で突っ込むことは無いでしょうし、何か策があってのことなのでしょうね」 
「ここに時間の概念はありません。私にとっては一瞬で永遠。
 ここは言わば……宇宙的な超自然的空間、といえばいいでしょうか」
「今は白いお部屋ですが、思い描けばだいたいのことは出来ました」 
「したがって貴方がいらした時、最初は私が生み出した幻覚かと思いましたよ」

KP 彼女はあなたに触れる。

森 小雪 「……でも、ちゃんと我部上恭介さんですね」 
「やはり、もっと早く、私が……」 

小雪

森 小雪 貴方のものになっていれば、こんなことには……?

メイン

森 小雪 「……なんて」 

我部上 恭介 「…………」
どこに触ったかわからないが……軽く目を眇めた後に手を引いて抱き込むか。
記憶より体が厚めになってるんじゃないか?(自己認識と第三者からの認識の違い的な……
「なにかいいたいならはっきり言え。
 まどろっこしい」

森 小雪 「……いえ、何でも。こちらの話です」 
「ちょうどいいので、今度は貴方がお話ししてください」
抱き込まれたなら、ちょうどいい位置を模索した後顔を上げて軽く髪や頬に触れる。
そういう貴方は少しお瘦せになったんじゃないですか……? 
「どうしてここにいらっしゃることができて、何ができるか、これから何をすべきか、など。
 ……勝機はあってもなくても、構いませんから」

我部上 恭介 「どうしてここにきたか、か。
 …………」
「お前のほうが俺の家にきたんだろう。まあよそに行かれるよりはよっぽど良い判断だが」
「お前の肉体の話だ。
 ただいまだの何だのと言ってたな」
「そっちの森さんが、覚えてたことをもとにくちなしの丘でいろいろと調べたあと、重田敏行に会いに行って、この部屋……森さんがいる部屋のパスやら、森さん達を元に戻す方法やらを聞き出してここにいる」
「成功率については……どうだろうな。
 そもそもあの手順が正しいのかどうかも…… …………」
そういえばあの紙に書かれた手順ほとんど踏んでないな……
「……ひとまず、手順的に次は”生命の再構築処理”だのということになっていた。
 どういうことかわかるか」

森 小雪 「はあ……。ただいま、ね。
 何がどうなったのか分かりませんが、我部上さんのお宅を自宅だと誤認でもしたのでしょうか」 
「ああ、重田さんですか。
 ……エーテルそのものの私と会えているということは、エーテルのプールに……?」
「手順……については詳しくありませんが、まず私が元に戻るなら、器としての資格を……
 契約した時の一切合切を失って、神が降りてこられないようにする必要があるでしょうね」

我部上 恭介 「資格を切る……? どうやるんだ」

森 小雪 「そうですね……。
 先に言うと、私はいわば、現状、プログラムのようなものなんです」
「私は私としてありますし、私として貴方と話していますが、私より大きな神の中に入っているんです。
 ネットワークの中に漂う情報のように」
「ですから厳密に言うと、神が私の中に入ってるのではなく
 私が神の中に入っている」
「……というのは伝わるでしょうか」

恭介

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 88 > 失敗
わからん

メイン

我部上 恭介 「よくわからんな。
 このお前は本体じゃないということか?」
森さんの頬に手を当てて瞳を覗き込む。

森 小雪 「肉体と精神の二つに分かれた内の、精神ということです。
 これはこの空間だからこそ維持できる形というのは、先程も申し上げた通りですね」
ですからそう違和感はないのではないでしょうか 
「それで、貴方も今、神の中に片足を突っ込んでいます。
 いえ、もう全身でしょうか」 
「人体にウイルスが入ったらどうなるかというと、ご存知ですよね」

我部上 恭介 「神とやらに人間の原理を適用するのか。……まあそれくらいはわかる」
「白血球やらなにやらに攻撃されるわけだな」

森 小雪 「おっしゃる通りです。
 しかし私たちは、ここから抜け出さなくてはなりません」
「私はもう細胞ですから、滅多なことで攻撃されません。
 しかし貴方は、ご推察通り攻撃されてしまう」
「私は体のためにしか動けないようにプログラミングされていますが
 貴方は違います」
「ですから貴方に、上手く抜け出すお手伝いをしていただきたいんです」 
「改めて、お願いしてもいいでしょうか」

我部上 恭介 「ああ。構わん」

森 小雪 「ありがとうございます」

KP 彼女は笑った。

我部上 恭介 「………」
「貸し一つだぞ」

森 小雪 「か、貸しぃ……? 今更……」 

我部上 恭介 「はは。
 ここにはなんにもないからな。せいぜい頑張って返してくれ」

森 小雪 「お互い様なところもありますけど
 ほら、今までの……押しかけてこられたり何だりでチャラにはならないんですか」

我部上 恭介 「なると思うならそれでもいいが」
「ま、恩に着るかどうかはお前次第だよ」
森さん不機嫌そうな顔の頬を掴んでむにむにしてる。
「……さて、心の準備とやらが必要か?」

森 小雪 「ほれはもちろん、感謝はひていまふけぉ……」
むにむに……
「……そうですね、ともあれ、よろしくお願いいたします」 

我部上 恭介 「わかった」

雑談

193 どうも簡潔になっちゃう……………
もっとエモいセリフを吐いてほしい(念……

けみかえる エモいセリフ……!?!?

193 そういうのとは無縁そうだからだめだな……(それでも念を飛ばす

けみかえる 念が通じるのか……

メイン

KP 満足そうに頷いていた彼女は、顔を横に向けた。
遠くを眺めるが、そこには白だけだ。

森 小雪 「ああ、いけない」 
「来ちゃう」

KP 彼女はあなたの手を軽く引きつつ立ち上がる。
そして、あなたの目を真っ直ぐ見つめて問うた。

森 小雪 「きっとまた、上手くやれますよね」 
「頼りにしています」

我部上 恭介 「………うまくと言ってもな」
「気を抜くなよ」

小雪

KP 【黄衣の王】

メイン

KP あなたは湖の上に立っている。
視界一面に広がるのは果てのない天だ。

暗幕を下ろした空には二つの大きな月が並び、闇の中で星々が煌々と輝いている。
湖をとりまいているのは黒い建築物群。
遺跡のようなそれらは、ものもいわず遠くで不気味な稜線を描いている。

足元の水を打つと波紋が広がり、弧を描いた。
水面は鏡のように、全てを反射している。
同じ姿をした二つの世界が、あなたの足先一枚を隔てて存在していた。
 
開演のブザーが鳴るように、荘厳な音楽が流れ始める。
全てが舞台装置のように動きを止めている。
水面上にはハーモニーを奏でる何かの姿がある。
周囲を見渡そうとした時に、目の前から声が掛かった。

雑談

森 小雪 あれ、いない……ふふ……

193 微笑んでる ふふ………(そわ…

森 小雪 こう……!(むん……

193 はっ……!! やった~!!!!!!!! わあ へへへへ……

メイン

森 小雪 「踊るのを止めないでください。今は私だけを見て」 

雑談

193 かわいいね……… 
やった~!!

メイン

KP 彼女、があなたの手を取って踊っている。
 
重なるあなたの左手と、彼女の右手にはあなたたちを繋ぐリングが光っていた。
ワルツのリズムで水の上を泳いでいる。
ここはあなたのいる世界ではない、ようだが、確認はしていない。
まだ何も見ていない。
 
周囲、或いは自分を見ますか、彼女だけを見ますか。

雑談

森 小雪 そう……私がリングを右手にしたのは……
いろいろ理由があるんですけど……手を繋いだら重なる……というのもひとつある……ようですね……

メイン

我部上 恭介 「踊るといっても……
 一体どういうことだ?」
……なんともいえん、”見てくれ”と言われたなら森さんを見てるだろうな。

雑談

我部上 恭介 なるほど……? 以前から考えられていた……

193 あたまが……いい……!

メイン

KP 彼女の首に汗がにじむ。
慎重に言葉を選んであなたに伝えているようだった。
こちらだけを見たことに安堵し、言葉を続ける。

森 小雪 「……ひとまず、移動しましょう。
 ここに居るといずれ我部上さんの気が狂ってしまいます」 

KP 【アイデア】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 41 > 成功

雑談

193
わからんなこいつは……(爪を立てる

森 小雪 成功……した……!
こ、この調子で……お手柔らかに……(ぬいぐさちゃんをぎゅ……

メイン

KP 周囲のものはあなた達を目に留めていない。
この空間は完璧だった。
すべてが規則正しく、整然としている。

あなた達のダンスでさえも。
場にそぐわぬものは全て、空間から切り捨てられているのだ。
 
この踊りを止めてはいけない。
止めることは即ち、死を意味する。
そう直感する。

我部上 恭介 「――? ……わかった。
 とにかくこうしていればいいんだな」
「それで、どこに行けばいいんだ」
掴んだ手を握り直して、添えた手に力を入れる。

森 小雪 「そうですね……我部上さん、ダンスのご経験はございますか?」

我部上 恭介 「あると思うか? 俺を何だと思ってるんだ」

森 小雪 「あはは……聞いてみただけですよ」 
「体をよく動かしてらっしゃいますし、基礎が分かるなら大丈夫ですよ。
 あとは私と動きを合わせてください」 
「私と一緒に、踊っていただけますか。
 我部上恭介さん」 

我部上 恭介 「もう踊ってるだろ、なんてのは野暮か?
 ……もちろん。お前に合わせてやる」

情報

KP ※PL情報
ここから先、クリチケによる以下の行動が不可能となる。
・ダイスロールの振り直し
・任意のタイミングで1d10のSAN回復

ただし、クリチケの消費で以下の行動が可能となる。
・任意のタイミングで、一時的にSIZ以外の任意の能力値ひとつに+1の補正。
 (1クリチケ消費の場合は+2)
※シナリオ終了時に、能力値補正は消滅する。

小雪

KP 【黄衣の王】
※KP補足
ここでPCは、全ての能力値ロールを行う。
また、ハスターを目撃するまでは発狂しない。
猫を助けるためにエーテルのプールに飛び込んだ場合、
8つの技能(計8回のロール)から4つ成功させて、正気度が0にならなければ【ライヘンバッハの滝】に移動。
猫を助けず正しい手順で精神世界に来ていた場合、
8つの技能(計8回のロール)から3つ成功させて、正気度が0にならなければ【ライヘンバッハの滝】に移動。

クリティカルした場合は、通常成功+ほかの失敗を一度分打ち消し成功に変え、
ファンブルした場合は、通常失敗+ほかの成功を一度分打ち消して失敗に変える。
どちらの場合でも、探索者が失敗した能力値のロールの中から
一番低い成功率のものを一度だけ振りなおすことができる。
振り直しが可能な際にKPから
「この技能のみ一度だけ振り直しが可能です。
ダイスロールをどうぞ」と伝えること。

【POW*5】に失敗してしまった場合でも、その後の正気度ロールに成功して、正気度が0にならなければ、成功カウントとなる。
ハスターを目撃して正気度が0になった場合でも、能力値ロールのクリア回数が
目的回数を達成していた場合、即時に1d50の正気度回復が発生する。
回復後に正気度1以上になっていれば【ライヘンバッハの滝】に移動する。

メイン

KP 【ワルツのステップ】
 
彼女は笑ってあなたの手を引いた。
弧を描く現在地点から、決められた完璧な動きで、足を運んでいく。
あなたはワルツのステップを思い出す。

【EDU*5】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=(14*5) 【EDU】 (1D100<=70) > 94 > 失敗

雑談

我部上 恭介 危なかったな……

193 わーーーっ 終わりだ……
ミミ……

森 小雪 あわ……

メイン

KP 彼女の動きについて行こうとして、足がもつれる。
一瞬の浮遊感は、彼女に優しく腕を引かれることで正される。

我部上 恭介 「………あー…… 悪い」

森 小雪 「いいえ。まだ始まったばかりですから。
 どうぞ、ゆっくり足を前に」 

KP 一地点を移動し、見える空と星が変わる。
あなたのすぐ横で、白く美しい光を放つ何かが踊っている。
それは一体だけではない。
幾人も輪になって踊る中で、移動しなければいけない。

【DEX*5】をどうぞ。

雑談

我部上 恭介 50を55にしてもな………(フラグ――

193 がぶがぶがぶ(💢

メイン

我部上 恭介 CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 96 > 致命的失敗

雑談

193 あっ

森 小雪 あっ……ふふ……

193 ミーン クリチケ使わなくてよかったね…… 無力感に襲われずにすんだ……

メイン

KP なるほど……
ファンブル効果は、ほかの成功を一度分打ち消して失敗に変えるものになります。

雑談

我部上 恭介 そもそも成功するのか…?(不穏

メイン

我部上 恭介 了解した。出目が ちょっと待て両方とも90オーバーなのか……

KP 小さな彼らの視線が一斉にこちらに向く。
ついその方向を見てしまう。
均整の取れた木目のような肌を持つ人形が、古びた黄の衣を纏って踊っていた。
つるりとした金の仮面を付けた彼らの、見えない顔が
こちらを捉えているように思えた。

蒼白の踊り手を目撃したあなたは正気度ロール0/1d3

我部上 恭介 CCB<=65 【SANチェック】 (1D100<=65) > 65 > 成功

雑談

森 小雪 ぴったり……!

メイン

我部上 恭介 「………?」
奇妙なものを見たな、と思うが……まあ人間だとは思ってなかったからな。

雑談

我部上 恭介 出目がな………

メイン

森 小雪 「……あら、よそ見ですか?」 
「なんて。……意識するのはリズムだけで構いません。
 焦らなくて大丈夫ですよ」 

我部上 恭介 「そうはいってもな……
 ……努力する。しかし、妙なものがいるな」

森 小雪 「む……。ですから、私だけを見ていてください」 

KP 背に回された手があなたを支える。

森 小雪 「次は右です。そう、このまま」 

KP あなたは指示に沿って動く。

【INT*5】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=(10*5) 【INT】 (1D100<=50) > 24 > 成功

雑談

193 INTだけ成功する……… だが……

メイン

KP あなたは彼女の言葉の通りに、軽やかに足を運ぶ。

森 小雪 「あら、お上手ですね。……流石の足さばきです」 

system [ 森 小雪 ] 成功数 : 0 → 1

我部上 恭介 「言う通りにしただけだぞ。……っと」
手だけははなさないようにしておく。

KP ワルツは続く。
限りなく続く青の上を移動した。

踊りながら気付く。
巨大な何かが水面上を動いている。
足とも腕とも肉体とも言えぬものが、漂っている。

森 小雪 「彼らの下を通ります、少し身を屈めてください」 

KP 【(22-SIZ)*5】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=((22-14)*5) 【SIZ】 (1D100<=40) > 5 > 決定的成功/スペシャル

雑談

193 (爪を立てる)

森 小雪 !?!?!????

メイン

KP クリチケをどうぞ。
クリティカル効果は、ファンブルとの相殺で通常成功となります。

我部上 恭介 ああ…… ありがとう。

system [ 我部上 恭介 ] CT : 2 → 3

KP 足を運びながらも姿勢を前に倒す。
彼女の顔が直ぐ近くにあった。

森 小雪 「溺れていたのは私の方……」 
「……なんて、本気にしました?」 

KP 彼女は軽く触れ合うだけの口づけを落とした。

我部上 恭介 「……えらく余裕があるな?」
「戻ったら覚悟しておくんだな」
この瞬間だけは余裕があるんだろうな俺も。
力任せに一回転でもするか(?)

森 小雪 「あら、楽しみですね。……わ……っ」 
「……私、貴方の微笑む顔が好きです」
「どうか笑って、我部上さん」

我部上 恭介 「笑ってる場合か? それに笑えと言われてもな……」
「無茶を言うなよ」 ……ちょっと困ってるな。

森 小雪 「あら……あなたを困らせるのは本意ではないのですが……
 ほら、写真を撮られると思って。にっこり」 

KP 【APP*5】をどうぞ。

system [ 森 小雪 ] 成功数 : 1 → 2

雑談

193 成功しても失敗してもあれだな……
APPに注ぎ……? いや、んんんん……?

メイン

我部上 恭介 CCB<=(9*5) 【APP】 (1D100<=45) > 40 > 成功

雑談

193 賭けに勝った顔をしている

森 小雪 !! すごい……!

メイン

我部上 恭介 「……写真だ? 誰が撮るんだ誰が」??

森 小雪 「そうですね……私の目に、焼きつけます」 
「貴方ならできると思っていました。……いい顔をしていますよ」 

我部上 恭介 「…… そうそう意識してできるものじゃないがな。
 勝手に見る分には許してやるか」

恭介

我部上 恭介 愛想笑いはできるんだがな…

メイン

森 小雪 「あら、そうなんですか?
 随分自然に見えますよ」 

我部上 恭介 「そりゃ自然に笑ったからだ。
 愛想笑いがよかったか?」

森 小雪 「……いいえ。飾らない笑顔の方が好きですよ」 

我部上 恭介 「よろしい。俺も森さんが笑ってる方が落ち着く。
 それ以外も悪くないが」

KP 微笑み合い、広い場所を永遠に近い感覚で、二人きり、踊っている。
彼女の手を取る自分の腕が震える。

【STR*5】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=(16*5) 【STR】 (1D100<=80) > 7 > スペシャル

雑談

193 これで外したら名折れだったぞ貴様……(威圧

我部上 恭介 なんなんだこいつは……

森 小雪 えらい! えらいですよ!

メイン

KP 彼女が握る手を、あなたは強く繋ぎなおす。

森 小雪 「あら……ありがとうございます。
 ご自慢の力を遺憾なく発揮されていますね」 

system [ 森 小雪 ] 成功数 : 2 → 3

我部上 恭介 「ここで離れるとまずいんだろう。
 相変わらず慣れないが……まあ多少勝手は分かってきたな」

森 小雪 「その調子ですよ。……私も、貴方を支えますから」

KP そうしていると、回り続けた足が強張った。
倒れてはいけない。

【CON*5】をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=(13*5) 【CON】 (1D100<=65) > 74 > 失敗

雑談

193 あっ……!!!!! つぎ込みポイントだった……

メイン

KP 彼女は限界に近いあなたの体を支える。

森 小雪 「……よく、耐えていますよ。貴方は今、誰よりも素敵です」 

我部上 恭介 「……っと、悪い」
「………… さっきからやけに褒めるな?
 どうしたんだ」

森 小雪 「あら……いけませんか? お互い気持ちがいいでしょう」 

我部上 恭介 「そういうものか? ………褒める、か」
「素敵、という言葉が俺にはイマイチしっくりこないが。
 森さんも負けてない」
「今日は……いつもよりは素直だし、よく笑うな。
 ”いつも”が悪いわけじゃないが……俺も気分がいい」

森 小雪 「それは良かった。
 ……今ここに、意識のある人間が貴方だけだから、というのもあるかもしれませんね」

KP 目の前で黄の衣がたなびいている。
存在だけで体中の全てが、脳が、精神が、暴かれている。
認識してしまえば、あなたの心は永遠に、捉えられるだろう。

森 小雪 「どうかそのまま……意識を手放さないでくださいね」

KP 【POW*5】をどうぞ。

雑談

193 シャッ シャッ シャッ(爪とぎ

メイン

我部上 恭介 CCB<=(14*5) 【POW】 (1D100<=70) > 90 > 失敗

雑談

193 こりゃだめだ……(ぺた…

メイン

我部上 恭介 「意識を? ……――」

KP さて……全ての能力値を振り終えましたが。
ここでおかわりタイムです。
【DEX*5】、【CON*5】をそれぞれ1回ずつどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 9 > スペシャル
CCB<=(13*5) 【CON】 (1D100<=65) > 24 > 成功

雑談

森 小雪 !!!!! えらい!!!

メイン

system [ 森 小雪 ] 成功数 : 3 → 5

雑談

193 ぐむ……!! ゆるしてやろう……(?)

森 小雪 本当に……あぶなかった……
クリファンを出してくださってありがとうございました……
(どちらもおかわりチャンスが与えられる)

小雪

KP →成功失敗問わず

雑談

193 はわ…… そうなんですね…!?

メイン

KP あなたはそれを目撃する。
あなたはそれを見る。
あなたはそれを認識する。
 
天まで届くかのような巨軀。
全身から生えた触手は絶えず蠢き、この空間を覆っている。
全てを見通すもののようでも、湖で眠るもののようにも
宇宙の主人のようにも捉えられた。
 
全て適切ではない、全てがあなたの理解を超越する存在だった。
宇宙の真実を今、ここで目撃したのだから。
 
名付けられざりしもの
──Him Who Is Not to be Named
 
星間宇宙の帝王、邪悪の皇太子
ハスターを目撃した探索者は
1d10/1d100の正気度ロール

我部上 恭介 CCB<=65 【SANチェック】 (1D100<=65) > 43 > 成功
1d10 (1D10) > 8

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 65 → 57

KP あなたは、見て、知ってなお、足を止めなかった。
──気付けば湖の縁にいる。

森 小雪 「ふう……ようやく私の場所に来ました。
 あとは貴方にお任せしますね、我部上さん」

KP 彼女が水面に足を踏み込む。
 
すると、
一瞬にして世界が反転した。

小雪

KP →【ライヘンバッハの滝】へ

メイン

我部上 恭介 「……場所……? おい――」

KP 【ライヘンバッハの滝】

ゴウゴウと空気の流れる音が聞こえる。
水煙が立ち上り、冷たい霧状の飛沫が頬に掛かった。
 
ここは切り立った崖の上だ。
見下ろせば下へと滝が流れ落ちている。
巨大な裂け目へと落ちていく水はほとばしり、溢れる。
多くの音があるが、静かだった。

目の前に居るのは彼女である。

森 小雪 「さて、ここまで来たら私がやることは決まっています」
「貴方には消えてもらわなければいけません」
「──私と一緒に、ここで死んでください」 

KP 【戦闘開始】

雑談

我部上 恭介 (懐かしい気持ちになってる顔)

メイン

我部上 恭介 「……森さん?」

雑談

森 小雪 進●ゼミでやったところですね(?)

小雪

KP ここでKPCが取れる行動はPCへの攻撃行動のみ。

メイン

KP PCは、自ターンでKPCに対話、攻撃、その他行動が取れる。
その他行動に関しては提案による。

雑談

我部上 恭介 そのようだな…… さて、どうするか……

森 小雪 とりあえず……我部上さんは私のターンを凌ぐところからですね!
ひとまずお疲れ様でした。本当に……ワルツはよく頑張りました……

我部上 恭介 ぎりぎりだったな…… ああ、お疲れ様でした。
どうにも色々と心もとないが、最大限に頑張るとする。
帰るぞ。

森 小雪 大丈夫ですよ。これでかえるちゃんもひとまずぐっすり眠れそうです。
帰…………はい、がんばってください(ノーコメント)

メイン

KP 行動順
小雪→恭介さん
〜1R〜

森 小雪 Schoice[ナイフをもっている,ナイフはもっているがこぶし,ナイフはもっていない] (choice[ナイフをもっている,ナイフはもっているがこぶし,ナイフはもっていない]) > ナイフをもっている

我部上 恭介 「……、ここは…… 何のつもりだ、森さん」
顔にかかる水に目を細めながら、森さんに問いかける。
俺は後攻だがな……。とりあえず出方を見るしかないだろう。

KP 小雪はどこからともなくナイフを取り出して構え、あなたに向かってくる。

森 小雪 CCB<=94 【中型ナイフ】 (1D100<=94) > 35 > 成功

KP 回避をどうぞ。

我部上 恭介 CCB<=65 【回避】 (1D100<=65) > 9 > スペシャル

雑談

193 普通によけおる…

けみかえる えらい!

メイン

我部上 恭介 「――またそいつか」
 避けながら、ナイフのきらめきを見て顔をしかめる。
「最初は自衛のためだろうと目をつぶってたが……森さん、あんた。
 それを持ってるとやたら凶暴になって危なっかしいぞ」
俺の番…… 組み付きをしかけるか。

KP 【組み付き】は
・押さえ込み(STR対抗)
・ノックアウト攻撃
・次ターンでダメージを与える
・転倒させる(1ターン行動不能)
・首絞め(窒息ロール)
から選ぶことができます。

我部上 恭介 押え込みか……? 転倒させる、が一番便利ではあるが……
CCB<=85 【組み付き】 (1D100<=85) > 63 > 成功

森 小雪 CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 64 > 失敗

雑談

我部上 恭介 惜しかったな……(そういえば回避が合ったなと思い出す顔

メイン

KP 押さえ込む場合はSTR対抗
RESB(16-13)をどうぞ。

雑談

森 小雪 そうですね……。

メイン

我部上 恭介 RESB(16-13) STR対抗 (1d100<=65) > 77 > 失敗

雑談

193 だめにゃん(くるっ

メイン

KP では、一度は小雪を捉えることができるが……
彼女はじたばたと暴れてあなたの腕から脱け出してしまうだろう。

我部上 恭介 「ちっ……何なんだ一体……」
「大体、俺と一緒に死ぬってのはなんだ。
 俺と一緒に"消える"つもりか?」

森 小雪 「ご説明した通り……私は、体の為にしか動けないんです。
 貴方を消さなくてはならない……」

KP ~2R~

森 小雪 接近した相手へ引き続きナイフを。
CCB<=94 【中型ナイフ】 (1D100<=94) > 96 > 致命的失敗

雑談

けみかえる わあ……

我部上 恭介 ??
驚いたな………?????

メイン

KP 攻撃時のファンブル:被カウンター(回避は可能)

ということで、恭介さんは実質二回行動が可能となります。
任意の戦闘技能をどうぞ。

雑談

我部上 恭介 うーん…… どうするかな

メイン

KP もしくは何等かの行動宣言でも構いません。

我部上 恭介 「………」
ナイフの軌道を目で追って、森さんの手を取ろうとする。
CCB<=85 【組み付き】 (1D100<=85) > 48 > 成功

森 小雪 「あっ……!」 

KP 押さえ込み、または
2ラウンド連続で【組み付き】に成功しているため、対象の武器を取り上げることが可能です。

我部上 恭介 ………武器を取り上げるか。正しくは森さんの武器を持ってる手をつかむ、といった感じだろうが……(押え込みか……?

KP 武器を取り上げた場合は、次ターン以降ナイフ以外の攻撃を試みてきます。
押さえ込む場合はSTR対抗で攻撃行動そのものを封じ込めます。
どちらかお選びいただく形になります。

我部上 恭介 まあ、やりたいことはやっぱり後者だな……
STR対抗をしよう。
RESB(16-13) STR対抗 (1d100<=65) > 65 > 成功

雑談

森 小雪 ぴったり……(デジャヴ……

193 ピタァ…

メイン

KP 恭介さんは、小雪のナイフを持つ右手を取り、そのまま押さえ込むことができる。

我部上 恭介 「……よし。やっと捕まえたぞ、ばかが……!」
ナイフを持った腕をつかんでひねり上げると、森さんをそのまま抱きしめて行動不能にする。

雑談

193 ばかはないだろ……

けみかえる ふふふ……

メイン

森 小雪 「~~っ! 離してください……!」
じたじた……

KP 現在の行動はカウンターのため
引き続き恭介さんのターンです。

恭介

193 恭介……色々言い募るタイプじゃないからな……

メイン

我部上 恭介 「嫌だね。離したらまたどっか行くだろう」
抵抗されても手を力を緩めてはやらないだろう。
「俺がここへ何しに来たのか、分かってるか?
 あんたを連れ戻しにきたんだ」
「体の為だか何だか知らないが、俺と一緒に戻ってきてもらわなくちゃ困るぜ。
 ――森さん」
一層強く抱きしめて、そこが、崖なのであれば……後退って
「一緒に死ぬだとかなんとか……ああ、上等だ。
 そんな馬鹿なこと言ってきたのは、それでもいいと思ったのは、初めてだ」
ふと、足を踏み外して一緒に落ちようとするよ。

KP あなたは彼女と滝に落ちた。
高く高く風が頬を切る。
 
道連れへの意気か、縋りたかったのか、離すまいとしたのか、どうなのか。
……いや、どれも違うとあなたには分かる。
小雪は、あなたに同意したかったのだ。

そうして、小雪の腕が背に回り。
 
耳の奥まで水音が叩きつけられるが、そんなことはどうだって良かった。

……
…………
ごぼりごぼり。
口を大きく開いて、息を吸う。
勢いをつけて顔を上げると、水が天井まで飛び。
びしょぬれのあなたは、エーテルの海からその身を引き上げた。
 
あなたが掴んだ濡れそぼった猫……
トルコは、あなたの腕に抱かれて体温を取り戻していった。
 
あなたは手順を思い出し、コードを繋ぐ。
すべて正しく。
機械を起動すると、液晶に文字が表示された。
…………

system 『器、繭の接合を確認。
 このまま復旧可能』
『全て正常に接続されています。
 肉体の再構築を行いますか』

我部上 恭介 「…………」
忌々しげに機械に表示された文字を見る。

恭介

我部上 恭介 こんな不確かなもんでしか、森さんを戻してやれないとは。
だが、俺にできることは……限られている。
たとえ、だめだろうがなんだろうが、……それならまた取り戻す。何が合っても。躊躇してる場合じゃない。

メイン

我部上 恭介 ……YESを強く押す。

KP あなたはYesを押した。

system 『器の精神記録を繭へ引き継ぎますか』

KP 画面にはYes Noが表示される。

恭介

我部上 恭介 …………
どうしても、あの迷子みたいな面が過る。
ここで器とやらの記憶を捨ててしまったら、あいつはどこに行くんだ。
厳密には別の人間だと、言い聞かせるか?
そんなわけがない。どちらも、同じ森さんだ。

メイン

我部上 恭介 軽く顔をしかめるが、Yesを強く押す。

KP あなたはYesを押した。
 
ピー、という電子音と共に、機械が停止する。
 
窓を見やると、外が暗かった。
カーテンがなびく。
星々の中でひときわ大きく、一つの星が輝いた気がした。
 
──繭がカチカチと、音を立てる。
繭、というよりも卵のように、上部から生まれた亀裂が全体に広がる。
 
開かれた繭の中から小雪の体が出てくる。
彼女は裸だった。
白い粘性の液体に包まれた肢体はなめらかで、傷一つない。
ベッドに身を投げ出した彼女は、しばらくすると手で体を支え、身を起こす。

月明かりに彼女の髪が透けた。
彼女は顔を上げてあなたを見つめる。

森 小雪 「……ただいま」 
「生きていますよ」

我部上 恭介 「……森さん」
機械の前で立ち尽くしていた男が、ふと森さんの方を向く。
微笑んだ森さんを目にする。
瞬いて、ゆっくり森さんのところまで歩いていくよ。
「生きてるとは何だ。生きてるとは
 ……おかえり」
森さんのそばに立つと、森さんのこめかみに手を伸ばして、髪を避けてやるとそのまま頬を撫でる。

森 小雪 「連れ戻したとて、生きている保証はないと思ったので、確認です、……
 ……ふふ、くすぐったい……」 

KP 小雪の頬に触れれば、彼女を包んでいた液体の粘度を覚えた後
彼女自身の温度に到達する。

我部上 恭介 「……笑う余裕があるなら何よりだ。
 ………とっとと帰るぞ」
体温にふれて、確認するとふ、と森さんに笑いかける。
それで、次の瞬間森さんを抱きしめると、そのまま抱えあげるだろう。

森 小雪 「わっ、……か、我部上さん……」
瞬時に高くなった視界にふらつきながらしがみつく。 

KP 小雪が先程まで横ではトルコが毛づくろいをしており
あなたたちが呼べばやって来る。
どれだけ探しても小雪の服はない。裸体にシーツを被ったまま帰ることになるだろう。
恭介さんは、上着以外は濡れた服のままで帰ることになる。

我部上 恭介 ……なるほど。実際ずぶ濡れなわけだな。
俺はともかく、森さんが心配だが。
それじゃあ、そのまま帰ろうとして……ふと、粘液にまみれた唇を指で拭ってやる。軽く口付けを落としてから、腕の中に収めて帰ろうとするかな。
「ちゃんと掴まってろ。
 寒かったら車で暖房付けてやる。ちゃんとそれを着ておけ」

森 小雪 「? ……ん、……!?」
されるがまま拭われていたと思ったら、触れあった唇に驚いて再度目を見開く。 
「……さ、むくは、ありませんけど、……
 …………」 
「……我部上さんこそ、お風邪を召されないようにしてくださいね」
むしろ暑いような気がして、でもそんな顔を今は見られたくなくて
俯きがちに掴まる。 

我部上 恭介 「舐めるなよ。鍛え方が違う」
反応に軽く笑って、森さんを抱え直したらもう……ここには用はないからな。
あとの始末はなんとでもしてくれるだろう。

森 小雪 「そうは言っても……心配くらいさせてください」
しばらくごにょごにょ、何か言っていると思います。 
「……というか、私がこうして何もかもはっきり覚えているということは
 器の記憶を……引き継がれたんですね」
抱えて歩いていただいている中でぽつぽつ喋っている。

我部上 恭介 「……なんだ? なにか言いたいことならはっきり言え。聞いてやる」
「そうだな。そう、なるようにしたつもりだ」

森 小雪 「い……」 
「いくら貴方が丈夫でお強くても、……心配はします……!
 それに、憑依体だった時の私の記憶があるからには、器としての適性はまだ残っていて、」
「また、来るかもしれません……」

我部上 恭介 「ああ……何だかそんな感じのことを言ってたな」
「そういえば、これはどうだ?」
手に書いたあの燃える印を森さんに見せてから近づける。

森 小雪 「旧神の印……。今は勿論、平気ですけど……」 
「はっ……それが私の体にもあれば
 あの神も当分の間は私に触れられない……と思います」 

我部上 恭介 「当分の間、だと困るが……
 そう言うなら書いてやる。たしかこれを書くのに使ったペンが……あったあった」
「じっとしてろよ」
俺の書きやすい用に書こうとすると腹あたりが良さそうだな。(抱えあげているので

森 小雪 「今描くんですか!? ……わ、……!」
くすぐったくて身を捩りそうになるのを耐えている。 

我部上 恭介 「早いほうがいいだろう。
 このあたりをうろついているかもしれないしな」
キャップを口に挟んで……みぞおちの横の左胸の下辺りに書く。きゅっきゅっきゅ……と。
「こんなもんか」
自分の手のひらのそれと見比べると満足げに頷いて、また歩いて行く。

KP これで描くのは二度目だからか、手慣れた様子で歪んだ五芒星形と炎の目を小雪の腹に刻む。
彼女はくすぐったいような呆れたような、しかし心底安堵した表情でそれを見下ろしているだろう。

小雪

森 小雪 (……いつまでも、こうしていられたら……
 ……なんて)

メイン

KP 虚構と真実。
科学と超自然。
死と再生。
それらを乗り越えて、あなた達は日常に帰還する。
 
外に出た小雪は空を見上げて呟く。

森 小雪 「あ」
「きちんと空を見たの、久しぶり……」

KP くちなしの丘では白い花が咲き乱れていた。
満天の星の下で咲いた白い梔子の花は
丁度一昨日、非日常を誘った日と同じ
今年はもう過ぎ去った初夏を思わせる香りを運んでいた。

我部上 恭介 「あ? ……ああ。たしかにな」
ふと、森さんの纏うシーツ越しに俺も空を見上げて立ち止まる。

KP そうして帰るころには日付が回り、11月24日。

森 小雪 「あら……本日ってそういえば、我部上さんお誕生日ですよね。
 おめでとうございます」 

我部上 恭介 「……? …………ああ」
眉を上げてピンとこないような顔をしているが、時計か何かを見て気づくんだろうな。
「……良く覚えてたな。
 家族ぐらいだぞ、俺の誕生日なんぞ覚えてるのは」

森 小雪 「あはは……私の情報網と記憶力も中々のものでしょう?
 私と二日違い。とても覚えやすいですね」
少し得意げ 

我部上 恭介 「ああ、たしかに。
 わざわざ覚えているとは。えらいえらい
 ……で? 言及するってことは何かプレゼントでも用意してるんだろうな?」
傍らにいるなら”えらいえらい”のタイミングで頭をなでているな。

森 小雪 「む……!? いえ、その……」 
「この通り、二か月も不在にしていたものですから
 ……何か特別にご用意しているわけではありません……」

我部上 恭介 「なるほど?
 ほほう……そりゃ肩透かしだ。がっかりしたな」
ピタリ、と手を止めてわざとらしいくらいがっかりした、とでもいいたげな声音で森さんを詰る(?)。
「なら、……代わりをもらわないとな?」
冷たい表情で顔を寄せると……ふと笑って森さんの頭を撫でてから、体ごと持ち上げて寝室まで向かう……?

森 小雪 「! がっかりさせるつもりでは、え、……?」
「……あはは……プレゼントは私、というやつですか?
 ……ベタですけど……貴方がそれでいいなら、当面の間は、それで……」 

恭介

我部上 恭介 ………ほとんど病み上がりのようなものだろうし、普通に添い寝でもしてやるかくらいだったんだが、乗り気なら乗ってやるか(偉そう

メイン

我部上 恭介 「まあそんなところだ。
 せいぜいプレゼントらしくしてくれよ」
顎や頬、耳の下から方のあたりまで撫でてやってから、ふ、と笑って……電気を消すかな。

森 小雪 「プレゼントらしくって。私、モノではありませんから。……」 
「……まあ、もう少しだけ、貴方のものでいてあげましょう」
暗がりでそっと微笑んでいる。 

KP その表情は窺えないかもしれないが、声音は確かに嬉しそうな響きをもっているだろう。
彼女の体に纏った花の香が、悪戯っぽくあなたの鼻をくすぐった。

我部上 恭介 「ふん……そりゃ僥倖。あんたの気まぐれに感謝だな」
いい匂いだが……あの施設の事を思い出すと複雑な気分だ。さっさと消してやろうと森さんの上から覆いかぶさる。
暗闇で見えづらいかね。軽く目を細めてほほえみのようなものを向けると、森さんの唇を塞いでしまうかな。

森 小雪 「……気まぐれだなんて、そんな。
 貴方こそ……、……ん……」
覆いかぶさられると、すぐに我部上さんの匂いや体温に包まれてしまう。
唇を塞がれて、思考も何もかも曖昧になっていく。 

小雪

森 小雪 ……いつ終わるともしれないその執着が続くうちは。
一緒に居て、……一緒に生きてください。

メイン

KP 未来は不確かで、喜びも苦難もいつもたらされるものかは分からない。
大きな事件をきっかけに出会い
これ以上交わることがないように思われたふたりの縁が結ばれたように。

ただ、あなたたちが、恋とも愛とも銘打てないかもしれない、お互いのどこか深い部分に惚れ込んで
今ここに生きていることは、言葉にせずとも確信できるだろう。
少なくとも、重なり合った手に煌めくふたつの指輪が
まだその指に収まっているうちは、不変で強固なものとして結びついている。
 
 
 
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
    クトゥルフ神話TRPG
   「確信的イナモラメント」


KP:けみかえる
PL:藺草さん

PC:我部上恭介さん
KPC:森小雪
猫:トルコ(白猫♀)


エンドB「超自然的イナモラメント」
恭介さん、小雪、トルコ
全生還でシナリオクリア

。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*

我部上 恭介 ……………(トルコを撫でてやる)
お疲れ。なかなか……どうなるかと思ったが、森さんが帰ってきて……良かったな。!

雑談

193 やった~~~!!!!!!
おはながきらきらしてるのうれしいね……

メイン

トルコ みゃっ……♪(きょーすけさんにすりすり……

森 小雪 お疲れ様でした。
……ええ、無事……? 帰ってくる事ができました。
またしても助けられてしまいましたね。ありがとうございます。 

情報

KP 【エンドB】
・SAN報酬
生還した 2d10

・KPC後遺症:《名状し難き憑依者》
毎年2%の確率でハスターを降ろす。
「旧神の印」を身に刻んだ場合、その身は守られる。

メイン

我部上 恭介 まあ……無事かどうかというと怪しいがな。
森さんが勝手に姿をくらまさない限り、旧神の印は定期的に書いてやるさ。
2d10 (2D10) > 6[2,4] > 6

system [ 我部上 恭介 ] SAN : 57 → 63

森 小雪 勝手に姿を……。そうですね。しばらくは居なくなる予定は無い……
いえ、記憶があるので引越しは検討しようとは思いますが、んむむ……
あら……SAN回復……控えめでしたね。 

我部上 恭介 そうだな……
ちゃんとオートロックのついてる家に引っ越せよ(今もついているだろう

森 小雪 あはは、それはもちろん……。
(黙って引っ越しは難しそうだな、と私物を見ながら考えている……) 

成長

KP ◆我部上恭介さん
組み付き3
回避1
図書館4
目星4
心理学1

クリチケ3

雑談

我部上 恭介 ここでも集計助かる。ふむ………

メイン

我部上 恭介 まあそう簡単に逃がすつもりはないな

森 小雪 ……。
その指輪の効果が無くなっても、同じこと言えるなら考えますね。 

恭介

我部上 恭介 (俺が指輪を手にしてても普段と対して言動が変わらないところでピンときてもおかしくなさそうなものだがな……)
まあいいか

メイン

我部上 恭介 ………なるほどな。まあ期待しながら待ってろ。

成長

我部上 恭介 3b100>85 【組み付き】 (3B100>85) > 75,71,25 > 成功数0
1b100>65 【回避】 (1B100>65) > 40 > 成功数0
4b100>76 【図書館】 (4B100>76) > 94,30,25,70 > 成功数1
4b100>90 【目星】 (4B100>90) > 53,36,59,69 > 成功数0
1b100>60 【心理学】 (1B100>60) > 21 > 成功数0
1d10 図書館 (1D10) > 9
3d10 クリチケ (3D10) > 13[4,1,8] > 13
クリチケの投入先とやらには毎回悩むな………
76 → 85 図書館
59 → 60 言いくるめ
30 → 42 オカルト
……こんな感じか。お疲れ。

森 小雪 お疲れ様でした。……オカルトが地味に着実に伸びていらっしゃる……。
今回もお騒がせいたしました。
間に「恋か秘密」を挟んでいろいろ……よかったとかえるちゃんが。
ひとまずはお誕生日おめでとうございます(約二ヶ月後……)

我部上 恭介 森さんの巻き込まれる関係が主にそれだからな……
恋か秘密……そうか
ああ、ありがとう。(森さんの)気が向いたら食事にでも行くか。

森 小雪 あら……良いんですか。外食も良いものですよね。
……楽しみにしています(にこ……?

我部上 恭介 ああ。俺も楽しみにしてる。

恭介

我部上 恭介 1d10 なにかの継続かな…… (1D10) > 3
こっちも三ヶ月か。

真相

KP 【シナリオ真相】
カルト教団に連れ去られ、ハスター(基本p224,MMp235)と
《名状しがたい契約》を結び
名状し難きものの憑依体(MMp113)となってしまった森小雪。
しかし、契約は不完全であり、ハスターの人格に
完全に乗っ取られなかったため、彼女の人格は残っていた。
夜毎に契約が強くなり、人に戻れなくなる前に
我部上恭介さんは小雪がしてしまった
ハスターとの契約を破棄しなければならない。



【真相含むPC・NPC紹介】

PC 我部上恭介さん
何も知らなかった。


KPC 森小雪
ハスターを信仰する教団「くちなしの丘」に連れ去られ
非人道的な実験に使われていた。
理性的になるべく抵抗せず、脱出機会を窺っていたが、遂に心が折れる。
恭介さんと幾度か神話的事象に巻き込まれた経験があるゆえに
『もしかしたら我部上さんが助けてくれるのではないか』
という僅かな希望が芽生えていたかもしれない。
理由はKPCに依る。
拷問に溶けかけた脳で、PCを憎しみ愛したかもしれないし
こんな目に合うのがPCでなくて良かったと思うかもしれないし
またはPCのことなど全く考えていなかったかもしれない。
どのように考えていたかはKPに一任する。
(※補足:全窓、PCでなくて良かったと思っていたと思う)
恭介さんのいる家を帰る場所と認識し、助けを求めに行く。


重田(しげた)
元「くちなしの丘」教団員。
「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」反対派だったゆえに、組織から脱退する。
計画実行日に内部壊滅するようにと仕込んだ張本人



【特殊処理】
KPCは拷問による防衛本能で知能が低下しており
また名状し難きものの憑依体となった為に記憶の混濁を起こしている。
言動をやや幼くしたり
普段よりも覚束ない様子に描写していいし、しなくてもいい。
時間経過により以下の記憶を忘れさせても良いし
PCが言えば思い出せはするが、靄がかかったように曖昧な記憶として扱ってもいい。
※筆者がKPをした際は、PCとKPCで意思確認できるよう
KPCの思考や口調は普段通りだが時折幼さが見える程度に留めている。
また、記憶もPCに言われればなるべく思い出せるように設定した

1.PCの名前を忘れる・間違える
2.PCとの関係性を忘れる・偽りの記憶が生まれる
3.KPC自身の名前を忘れる・間違える
4.PCと過去にあった出来事を忘れる
5.今なぜここに居るか忘れる
6.時間感覚がおかしくなる
7.PCの性格・顔立ちを忘れる

※小雪は主に桃源婬祠より後の関係性や出来事を忘れている……
 程度の記憶の残り具合でRPしていました。



【シナリオの流れ】
ハスターを憑依させた人間は、破壊の限りを尽くす怪物に成り果てる
ハスターを信仰する教団、「くちなしの丘」が
不純物を取り除いて神に近づいた人間を使うことで
化身の暴力性を薄める「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」を考案
神のメッセンジャーを作ろうとする

「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」肯定派と否定派で抗争が起きる
神の言葉を伝えられる使い捨ての人間が必要だという肯定派と
神に不完全な人間を与える事で制御すべきでないという否定派である

抗争は激化し教団が廃れる
残った肯定派のみが「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」を実行
教団がKPCを連れ去り、不純物の精神と憑依体となるべき肉体で分離させる。
KPCの体は無理矢理半分に割かれ、ハスターと契約させられる
(半身KPCと憑依体KPCの誕生)

半身(精神)KPCは繭の中で眠る
不完全な儀式ゆえ、憑依体KPCは本来の暴力性が強い
「名状し難きものの憑依体」に近い状態で覚醒
教団員の全てを殺害し、屋外へ出る
次第に人としての理性を取り戻し、覚束ない意識でPCの家に向かう

導入
ここからPCはKPCの行いを辿り
教団本拠地で半身KPCと憑依体KPCを元に戻さなければならない



【KP向け補足】
このシナリオに推奨技能はない。
【黄衣の王】シーンで行う能力値ロールと正気度ロールがこのシナリオにおいて
生還・ロストを左右する重要なダイスロールである。
KPは探索フェーズで、探索者がシナリオに提示された技能に失敗した場合、代替技能を振らせてもよい。
ラストシーンの情景と展開を裏付ける情報を
なるべく得られるように調整してほしい。