KP
ポットラックパーティー企画 第七弾
クトゥルフ神話TRPG 第6版
【確信的イナモラメント】
自室で眠っていたあなたは、床の軋む音で目が覚める。
時刻は真夜中。
暗い室内には人影があった。
「鍵、勝手に開けてごめんね」
ベッドを見下ろすように立つのは体から幾本もの触手を生やした、裸足の彼女だった。
「ただいま。帰ってきたよ」
あなたは彼女と暮らしていない。
少なくとも今は。
KP
想定時間:ボイセ5~8時間、テキセ15時間
プレイ人数:1名(+KPC)
推奨PC:KPCをなんとかしてやりたいと思えるPC
推奨技能:なし
PC,KPCロスト可能性あり、KPC後遺症可能性あり
現代シナリオ 著しく倫理・道徳を欠いた描写あり
KPCのHOは「猫を飼っている」です。
元々飼っていない場合は、導入で猫を預かっていることになります。
猫の面倒を見て可愛がれるKPCだとよいでしょう。
PCとKPCの関係は問いません。
新規継続問わず、既知関係であれば参加可能です。
このシナリオで出会う新規の既知関係や
猫を飼っていなかったKPCで回す場合の前日譚を付属させています。
※猫は救えます
【特記事項】
KPCが酷い目に遭いますが、それらを目的としたシナリオではありません。
KPCからPCに対して何らかの固執があるといいかもしれません。無くても構いません。
PCとKPCが別の家で暮らしている想定で書かれていますが、同居している場合の改変はご自由にどうぞ。
【注意事項】
非倫理的・非道徳的な描写を含む。
人を選ぶ要素を多く含みます。
KPさんはPLさんの苦手要素をよく分かった上で回してください。
「KPCから触手が生える」のは公開情報ですので
立ち絵等をSNS上で公開してもネタバレ扱いにはなりません。
※KP、PL向け注意
シナリオのエンドをSNS等で呟く際は
エンドA生還、エンドEで両者ロスト、といった風に公開するようにしてください。
シナリオ本文、探索者のネタバレに関しては
ふせったー等のワンクッションをおいて投稿をお願いします。
キャラクターシートへの記入も
未通過者が見た際にネタバレが無いように記載していただければ幸いです。
公開されている概要部分に関しての絵は
ワンクッションなしの投稿をして構いません。
(例:PC、KPCが猫と過ごしている)
料金の発生しないリプレイ公開、動画、配信等への利用は
ご自由にどうぞ。
こちらもネタバレ防止の配慮をお願いします。
使用報告をしてくださると喜びます。
※本シナリオでは、神話生物や呪文の独自解釈が含まれます。
KP
【導入】
7月30日。
本日は夜門由貴さん……あなたの誕生日である。
あなたがその手を掴み、あるいは手を掴まれた存在たる星守瀬理香の実家にて
ささやかながら開かれた誕生日パーティーに招かれていた。
KP
夜門 由貴 そういえばひろはちゃん……だっけ、あの子を連れてくるのを忘れてたな…(中の人がいっぱいいっぱいな顔をしている
家族たち 「お誕生日おめでとう!」
KP
リビングダイニングにはあなたの好物ばかりが並び、良い匂いを立ち込めさせている。
中でも一際目を引くのは、テーブルの中央を飾る誕生日ケーキだ。
あなたたちにとって思い出深く、すっかり馴染みとなったカフェ「三回福」で特注したものなのだと
瀬理香は得意げに説明し、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
ここには瀬理香の両親のほか、夜門家のあなたの家族
縁あって星守家の部屋を間借りしている柳堂尋羽と寿安の姿も見える。
星守 瀬理香
えへへ……大変だもんね。
ヒロハちゃんが見えるよ……(幻覚
KP さらに今日は、見慣れない小さな猫が一匹ちょこんと座っていた。
星守 瀬理香
「ジュアンくんが、修行先のお店の近くで拾ってきてね。
飼い主さんも見当たらないみたいだから、うちで引き取ることにしたの」
「うちではなんだか、私に一番なついてるの。
かわいいでしょ」
KP
彼女は猫の脇下にそっと手を添えて持ち上げて、あなたに見せた。
猫は、こちらを認識すると不思議そうに小首をかしげる。
されるがままになっており、嫌がっている様子はない。
夜門 由貴
「修行…? なにか訓練とかしてたんだっけ」
寿司……?(?)
「ふうん……おとなしいね」
軽く顎の下をなでてみる…?
寿安
choice[和食,洋食] どっちかな気がする~ (choice[和食,洋食]) > 洋食
ていうかねーちゃん色被るから変えといてって言ったよねぇ(ぼやき)
星守 瀬理香 「そう、今は小さなレストランだったかな」
KP
彼女はそのまま「だっこしてみて」と言った。
抱いてみると、猫は想像以上に軽かった。
しかし確かにそこに温度あり、心臓が動いていて
やわらかでふかふかとした毛としなやかな体が感じられた。
腕の中のぬくもりは、ぬるぬると動きながらあなたの服を噛んだ。
夜門 由貴 あ、新衣装の(中の人の目を隠す
寿安 ええっ? 見てもいいよぉ。ほれほれ~(??)
夜門 由貴 いいんだ……?
193
やった~!!!! かわいい~~!!! かわい これでとけ……?(Hurue始める
Hurue…?
寿安 Hurueちゃったぁ
193 ぬるぬる…
夜門 由貴
「あっ、噛んでる」
じ……
星守 瀬理香
「ふふ、ご挨拶かな。
きみははじめましてだね、ヨノカドくんだよー」
夜門 由貴
「ああ、はじめまして。もう名前とか決めたの?」
噛んでるところの頭を撫でる。
星守 瀬理香
「! そうそう、大事なことを忘れてたよ!
この子、まだ名前がないの。一緒に考えてくれないかな」
夜門 由貴 「そうなんだ。……名前かあ……」
星守 瀬理香
「うん。私、どうもネーミングセンスがなくて……。
どんな名前がいいのか、全然わからないの」
「……というより!
せっかくだからヨノカドくんと一緒に決めたいな! えへ……」
夜門 由貴
「なるほど……? ふふ、それはもちろんいいけど」
「そうだなあ……名前を付けるって言うと、うーん……
やっぱり見た目にそぐう名前がいいのかな」
星守 瀬理香 ちなみにどこも何色のねこちゃんかは決めてない! どうしようかなあ
星守 瀬理香 「ふんふん、見た目かあ……」しんけん
夜門 由貴 ふふ… ランダム…?
星守 瀬理香 ショウセツさんのところは(ぬいぐるみの色的に)白猫ちゃんかなあと思ってるくらい?
夜門 由貴 ぬいぐるみねえ………(異空間をチラ…
星守 瀬理香 あとセンリくんも白かな! A'? があの、黒猫ちゃんだから……。
193 にこ……
夜門 由貴 なるほど……?? 世界線概念……
星守 瀬理香 choice[みんな白!,ここだけはちがうよ!] (choice[みんな白!,ここだけはちがうよ!]) > ここだけはちがうよ!
夜門 由貴 へえ 違う色だった
星守 瀬理香
choice[黒,グレー,茶トラ,キジトラ,サバトラ,ミケ,サビ] (choice[黒,グレー,茶トラ,キジトラ,サバトラ,ミケ,サビ]) > ミケ
みけねこちゃん!
夜門 由貴 三毛猫(ミケしか思い浮かばない
夜門 由貴 「三毛猫だから……ミケ? 安直すぎるな……」
星守 瀬理香 ふふふ……
星守 瀬理香 「ふふ、ミケちゃん……?」
夜門 由貴
「……にする?」
「それかその後ろになにかつけるとか……?」
星守 瀬理香 「ミケ、の後ろに……?」わくわく……
星守 瀬理香 ミケ……ときたら、……
夜門 由貴 え…?
193 だめだ………記憶喪失…………(中の人が
けみかえる え……? いやいや、ミケランジェロしか思い浮かばないなって……へへ……
193 ふふ……!? 某さんの飼い猫ちゃん…
けみかえる そう……ふふ……
夜門 由貴
「え? なんかすごい期待した目で見られてる……?」
「ええ……? ……ミケゴローとか……?」
星守 瀬理香 「ミケゴローちゃん! ふふ、かわいいね」
夜門 由貴
「ん……? そう……?
じゃあそれにする……? 分かんない、俺も自信ないよ」
星守 瀬理香
「ううん、ヨノカドくんと一緒につけられたのが嬉しいからいいの。
では今日からきみはミケゴローくんです!」
夜門 由貴 「ふふ…… そういえばオスなのかメスなのかも気にしてなかったな」
星守 瀬理香 オス(ってこと)でいいよ!
夜門 由貴 なるほど……さらわれないようにしないとな……
星守 瀬理香 さらわれ……?
夜門 由貴 オスの三毛猫 珍しいから……
星守 瀬理香 「うん、男の子だから大丈夫だよ」
星守 瀬理香
はっ そういえばそっか……。
なんで捨てられてたんだろうね……。
KP
瀬理香は微笑む。
あなたと瀬理香とでソファに並んで腰を落ち着けさせ
ミケゴローと名付けられた猫と戯れる家族たちを眺めるだろう。
夜門 由貴
たまたま価値が分かってなかった……のかも?
うーん……… まあミケゴローがオスでもメスでも、三毛猫でもそうでなくても可愛がることに変わりないけどさ
星守 瀬理香
「私たちの……ヨノカドくんとのおうちって、ペット大丈夫だったよね。
今日はミケゴローくんも一緒にお泊まりしに行こうかなあ」
「あのね……今年の私の誕生日をうちでお祝いしてもらったら
そっちに帰ろうかなって、思ってるの」
夜門 由貴
「うん……たぶん。大家さんに確認しなくちゃだけど、問題なかったと思う」
「……! 本当?
よかった…… もしかしたらだけど、もうずっとしばらくはこっちの家にいると思ってた」
「……嬉しいよ、待ってる」
星守 瀬理香
「うん!
だって、今年こそはクリスマスのお祝いをちゃんとしたいし、年末年始も、その先も……」
「……あ、あの、一緒にいたいなって……」
KP 瀬理香は窺うようにあなたを見つめ、その手をそっと取る。
星守 瀬理香 「改めて、お誕生日おめでとう、ヨノカドくん」
夜門 由貴
「………! ……うん、俺も」
「……瀬理香。
うん、お祝いしてくれてありがとう」
手をキュッと握る…?
「俺のために、たくさん準備してくれてありがとう」
星守 瀬理香
「ふふ、どういたしまして!
……こうやって、皆でお祝いできて本当に良かった」
夜門 由貴 「うん。……それに、寿安くんも、尋羽ちゃんも、ありがとう」
寿安
「おー! ねーちゃんたちと一緒にウマいメシ作ったんで
ヨノカドくんも遠慮なく食べてねぇ」
ミケゴローをわしゃわしゃわしゃしながら
193 ひぇっ… 顔がいい
寿安 にこ……(?)
寿安 「てかねーちゃん、大事なモン忘れてんじゃなぁい?」
星守 瀬理香
「え、……あっ! そうだった。
……えっと、これ……」
夜門 由貴 「……え?」
KP
瀬理香はごそごそと綺麗にラッピングされた箱を取り出し、あなたに差し出してくる。
ちょうど膝に乗るくらいの大きさだ。
夜門 由貴
「……ありがとう。あ、プレゼント?
びっくりした……」
受け取る…?
「いつの間に準備してたの? ああ、いや
ありがとう……開けてもいい?」
星守 瀬理香
「えへへ……。
あ、うん、もちろん!」
「あ。あのね、外国ではあんまりいい意味じゃないって聞いたんだけど
そういうことじゃなくて……私もペアになるのを買って……」
KP
瀬理香はもごもごと説明をしながら
プレゼントを開封する由貴さんを見守っている。
夜門 由貴
「……? いい意味じゃない…?」
首を傾げながら丁寧に箱を開ける…? しかし膝くらいのサイズ……
KP
箱の中には、真新しい紺のシンプルなスニーカーが入っていた。
白いラインがアクセントとなっており、眩しさを覚える。
あなたにぴったりのサイズだと思うだろう。
夜門 由貴
「靴…? へえ、かっこいい!
あっ、そっか。おそろい……」
「ありがとう、すごく……センスいい。
大切にする」両手で持ち上げてニコってしてる。
星守 瀬理香
「ほんと? 良かった……!
あのね、すっごく歩きやすいし疲れにくい靴で、それ履いていろんな所に行けたらいいなって」
夜門 由貴
「へえー…… そういう靴なんだ、うん。行こう
どこにでも…… また今度の休みの人とかにさ」
星守 瀬理香 「うん! 今日もお散歩しながら帰ろ」
夜門 由貴
「今日! 早速履いていいの?」
「やった」そういうことにする
星守 瀬理香
「いいよ!
ちょっと歩いてお腹すかせて、ついでに靴も慣らしちゃおう」
夜門 由貴
「うん。それで途中でなにか買っていこうか」
そういうはなしだったのか…?
星守 瀬理香 「うん! あっちのおうちで、ミケゴローくんも一緒に二次会ね」るん……
ミケゴロー 「んなぁ~」
夜門 由貴
「あはは、返事した」
「……よろしくね、ミケゴロー」
なで………
KP
ミケゴローと名付けられた三毛猫は、心地よさそうに目を細め
撫でるあなたの手に額を擦りつけてくる。
パーティーが終われば、おろしたてのスニーカーを二人で履いて
一匹と共に二人で暮らす家へ、はずむ心地で帰るだろう。
夜門 由貴 るん……おろしたてのスニーカー 何らかの歌詞っぽさがある
星守 瀬理香 ハナエの「疾走感」あたりがふっと思い浮かんだね……。るん……
夜門 由貴 うん、手をつないで、まだ小さなねこちゃんが走って行っちゃわないように多分……キャリー…? なのかな ケースに入れて、家に帰ろう
KP
暫くずいぶんと静かになったように思えた家が
瀬理香たちの来訪によって、にわかに賑やかになるだろう。
二人きりと一匹とで、静かにお祝いをし直し、あなたの誕生日という一日を終える。
久しぶりに誰かのぬくもりを間近に感じながらの就寝だ。
夜門 由貴
「…………なんだか久しぶり」
お布団の中でひそ…?
星守 瀬理香
「うん……。やっぱり、帰ってくるまでもこうして、また泊まりに行っちゃお。
お休みの日とか……」
夜門 由貴
「ほんとに? いいね、帰る時間とか気にしなくて良くなるし……俺も寂しくなくてホッとするよ」
「ミケゴローのケース持ってくるのは大変だろうし、その時は迎えに行く」
星守 瀬理香
「……えへへ、私も……。
やっぱり、夜寝るとき、朝起きた時にヨノカドくんが居てくれた方が安心するから……」
「お迎えもありがとう!
ミケゴローくん連れて行っていい時は、予め連絡するね」
夜門 由貴 ミケゴロー…… ミ◎ゴローを思い出してよく頭がバグるな
星守 瀬理香
はっ……ぱきもん……!
そっか、世代……。みずたいぷ……。なるほどね……(?)
夜門 由貴
「……そっか。うん、待ってる。
電話でもメッセージアプリでも……」
お布団の中でミケゴローごと抱きしめる…? ミケゴローは別の場所かな…?
ミケゴロー choice[今日はいっしょにゃん,ミケゴロー専用のベッドにゃん] (choice[今日はいっしょにゃん,ミケゴロー専用のベッドにゃん]) > 今日はいっしょにゃん
星守 瀬理香
「うん。……わ、……」
不意に抱き締められてはわわ……
ミケゴロー 「みゃ~」
夜門 由貴 いっしょ! ふふ……
夜門 由貴 「……ミケもあったかいね」
星守 瀬理香
「……うん、あったかい。こうしてると、落ち着くね……」
ミケゴローくんをつぶさないように気を付けながら
身をよじって腕を回して抱き締め返す。
夜門 由貴
「うん……… ああ、眠くなってきた……」
抱きしめ返されながら、うとうと……?
193 うと……
星守 瀬理香 はっ にゃーんさまもうとうとしてる……(ぎゅっ……
193 ほわあぁ(ぎゅっとされる概念
星守 瀬理香
「ふふ……。今日はずっと楽しいことだらけだったもんね。
……また明日だね、ヨノカドくん」
頭を傾けて肩口にこつんとした後、今にも眠りそうなヨノカドくんの顔をじっと見てる。
夜門 由貴
「………うん、今日は楽しかった。
ありがとう、瀬理香。また明日」
微笑んで、おもむろに瀬理香の額に軽く唇を振れさせる。
「おやすみなさい、瀬理香……」
星守 瀬理香
「ひゃ、……」
暗がりでぱっと赤くなったことなんて、きっと誰にも気付かれない。
「……ふふ、うん。おやすみなさい、ヨノカドくん……」
目を瞑るあなたを愛おしそうにいつまでも見つめて、寝息を立てた頃に私も目を瞑るよ。
夜門 由貴 すや……
KP
慣れ親しんだ体温と、もうひとつの新たなぬくもりとが
あなたたちを心地よい眠りへ誘う。
猫のミケゴローはその後、すくすくと成長した。
彼女の実家を元気に走り回り、部屋の物をめちゃくちゃにして
散々なことになったという報告をされたりもした。
由貴さんから見ても、微笑ましいくらいに瀬理香は猫を可愛がり
あなたもまた、時折彼女と共に猫を可愛がっていた。
夜門 由貴 猫……… すくすくしている
ミケゴロー みゃーん!
夜門 由貴 わあ ちっちゃいのなんてあっという間だったなあ(もふもふ…
ミケゴロー なぉーん(ふくふく……
夜門 由貴 大きくなったなあ…… もっと大きくおなり…(?)
ミケゴロー よのかどくんの期待にこたえすぎて、夢の中できょだいかするにゃん……??(?)
夜門 由貴 なるほど……? き、きさらぎにゃん……?
ミケゴロー きさらぎミケゴローにゃん……?(ぶわわ……とおおきくなる
夜門 由貴 おおきい…… もふもふしている……
星守 瀬理香 わあ……二人で乗っても平気そうだね!(埋もれてる
夜門 由貴
トトロ…… いや、ネコバス……?
埋もれてる瀬理香はかわいいな………
星守 瀬理香
そっか、ネコバス……!
もふぁ……ふかふかだよ、ヨノカドくん!(ヨノカドくんを引き込んでぎゅーっ
夜門 由貴 わっ…… たしかに……ふかふか…… いい匂い……すや…(夢中夢――
KP
これはそんな風に過ごしていた、ある時の出来事だ。
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
クトゥルフ神話TRPG
「確信的イナモラメント」
KP:けみかえる
PL:藺草さん
PC:夜門由貴さん
KPC:星守瀬理香
猫:ミケゴロー(三毛猫♂)
エンデビ世界線にて、開始いたします。
次回よりよろしくお願いいたします。
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
KP
KP 「確信的イナモラメント」 二日目
KP
KP
【本編】
凍えた血が肌を濡らす。
氷点下の痛み。
『 』は今、一人だった。
12月17日。
ここニヶ月ほど、星守瀬理香の姿を見ない。
あなたが独自に捜索しても、退勤時に行方不明になって以降の足取りは掴めず
警察への行方不明者届けが出てからも一向に見つからず
とうとうここまで時間が経った。
そしてちょうど本日、直感的に彼女の家に向かわねば、と感じて星守家を訪ねてみたが
やはり彼女はおらず、あてが外れたのだろうかと思った。
虫の知らせのような気がしたのだ。
応えることのないインターホンを前に、立ち尽くしていると
膝下からにゃあ、と声がした。
あなたはこの猫に見覚えがあった。
瀬理香の飼い猫・ミケゴローである。
瀬理香の失踪と同時に、ミケゴローもまた姿を消していたことをあなたは知っているだろう。
夜門 由貴 ミケゴロー……
夜門 由貴 「ミケゴロー……? きみ…… 今まで一体どこに」
KP
かなりの期間、家に戻っていなかっただけあって
しばらくぶりに会ったミケゴローの姿は薄汚れ、痩せている。
だが流石、元野生動物といったところだろうか。
家で食事にありつけなくても、どこかで食事を探し当てているようで
瞳は野生的な強さを持っていた。
しかし、普段は飼われている猫だ。
ずっとは持たないだろう。
【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴
「どうしてこんなにボロボロなんだ……?
いや、それよりも、ミケゴローが帰ってきたってことは……」
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 54 > 成功
KP
猫は飼い主の不在を訴えているような気がする。
また、瀬理香は飼い猫をとても可愛がっていたことも覚えている。
寿安
「あ、ヨノカドさんだぁ。
……あれ、てかミケゴローもいんじゃん。おひさ~!」
KP
間伸びした気の抜ける声にあなたが思わず振り向けば
買い物帰りらしき柳堂尋羽と寿安がこちらに向かって歩いてくる。
193
ほわぁ
びっくりした
寿安
「……そっか、ミケゴローだけは見つかったのかぁ」
「オレらは引き取ってもいいんだけど、トミヤスさんもタマキさんも
今はねーちゃんがまた居なくなった? ショックがすげーんだよねぇ」
「『セリカをもっと早く、今まで通りユキくんにお任せしておけば良かった』なんてさぁ。
もしユーカイとかなら、どこ居たっておんなじなのにねぇ」
「……あのさぁ、ヨノカドさんちって、ペット大丈夫なんしょ。
ミケゴローのこと、ちょっとだけ預かってくんない? 要るものは渡しとくからさぁ」
193 にゃ~~!!!???
寿安 にゃ……?
夜門 由貴
「たしかに平気だけど…… ……分かった。
まだまだちゃんとみてあげる必要があるし、それを今の星守さんの家でやるのは大変だよな」
193 尋羽は口にだすことじゃないなと思って静かにしてそう
寿安
「難しい問題だよねぇー。
二人の状態よさげな時にそれとなーく伝えて引き取れるようにすっから、それまでお願い」
夜門 由貴 「わかった。……それじゃ、今日は俺の家に帰ろうか、ミケゴロー」
ミケゴロー 「みぃ、……」
KP
あなたは瀬理香や彼女の家族のかわりに、猫を預かることにした。
猫はあなたの腕の中でうとうとと目を閉じる。
長い間、気を張って外で生活していたのだろう。
久しぶりに出会った親しいあなたに安心したのか
ゴロゴロと喉を鳴らして、やがて眠りについた。
【由貴さんと瀬理香の自宅】
猫をあなたたちの家に連れて帰ると、部屋を徘徊して匂いを熱心に嗅ぐ。
お風呂に入れたり、エサをやったりと、猫の世話ができるだろう。
特にやることがなければ就寝までスキップとなる。
夜門 由貴 借り物の家だし、とりあえず風呂に入れる……? ざば……ごしごし…?
ミケゴロー choice[おふろすき,おふろきらい] (choice[おふろすき,おふろきらい]) > おふろきらい
KP
猫は嫌がりながら手を噛む、暴れる等の反逆を行う。
追い詰められて水を浴びせられると、抵抗するものの、最後には観念するだろう。
風呂から出してタオルで拭き、ドライヤーをかける場合は、熱風を嫌がるが
調節しながら頑張るなら、ふわふわの毛づやのいい猫になる。
ミケゴロー 「みゃーーっ!!」
193 かわいいね……
ミケゴロー おふろぎらいはみゃーだけみたいにゃ……(べつのおへやをじっ……
夜門 由貴 「わ……結構暴れるな、痛っ」
夜門 由貴 にゃ、にゃ○す…?!
けみかえる はっ、ミ●ゴローでに●ーす……!?!?
夜門 由貴
「こら、後で痒くて困るのはきみなんだぞ」
わしゃわしゃわしゃ……… じゃーーーっ ざばざばざば……(ゆすいでる
ミケゴロー
「んみみみ……しゃーっ!」
じゃばじゃばじゃばっ!!
夜門 由貴 ふふ、いろんな種族に……
夜門 由貴
「先にお風呂でよかった…… エネルギー補充してたらこれの倍暴れてたかも……」
なんとか手をばりばりされつつ押さえつつ……
ミケゴロー
「んみ~……」
くた……と暴れ疲れてとけている
夜門 由貴
「あれっ、疲れた? まずいな……早めに終わらせてご飯食べさせないと」
とけたミケゴローを見て続きをしゃっしゃっと洗ったあと、急いでお風呂からあげるかな……。
ミケゴロー
「みゃーん……」
されるがままタオルで拭かれたり、風に吹かれたりして、ふわふわになるにゃん……
夜門 由貴
「よしよし……寝る前にご飯食べような」
ふわふわになったらご飯を持ってきて食べさせよう。
KP
預かっていたお泊まりセットの中からおいしい猫缶を見つけ、器に入れて出すと、猫ははぐはぐと食べる。
水で喉を潤し、満足するとあなたの手を舐めるだろう。
【就寝】
猫はあなたのベッドに上がってくる。
あなたの頭の横で寝る猫の
スピスピという鼻音を聞きながら、目を閉じた。
夜門 由貴
疲れてたもんな……
「おやすみ、ミケゴロー」
ゆったり撫でながら、眠りにつく……
KP
…………
……
…
ざわざわと脳をめぐる血が囁きかける。
ここにいるのだと伝えてくる。
自室で眠っていたあなたは、床の軋む音で目覚めた。
夜門 由貴 「……?」なんとはなしに目を開けて、室内を見てる…?
KP
時刻は真夜中。
暗い室内には人影がある。
それはベッドに眠るあなたを見下ろすように立っていた。
星守 瀬理香 「鍵、勝手に開けてごめんね」
KP
ぽつりと呟く声は、馴染みのある、人懐こそうで甘やかなものだ。
星守瀬理香の声。
共にほんのりと花のような甘い香りがした。
夜門 由貴
「……! 瀬理香、どうして…… そんなの全然、かまわないけど
今までどこに……!」
KP
人間大の何かがゆらぐ影が映し出されている。
緑灰色の蛸のような触腕は、人の形から逸脱している。
しかしまぎれもなく、彼女だ。
体から幾本もの触手を生やした、裸足の彼女だった。
星守 瀬理香 「こわい?」
KP
触手は彼女の腰や背中から生えているようで、不定形のそれらは部屋を漂っている。
こちらに攻撃をしてくる様子はない。
彼女の言葉に棘のようなものも、ない。
夜門 由貴
「……え? わ、わからない……
………でも、帰ってきてくれて嬉しいよ」
「怪我とかは、ない……?」
KP
あなたが答えると彼女は膝を折り、あなたの膝元に頭をあずける。
撫でられるのを待つ子犬のように。
星守 瀬理香 「えへ……ただいま。帰ってきたよ」
KP
あなたは彼女と暮らしていない。
少なくとも今は。
彼女はあなたと猫を見て薄く微笑んだ。
そして、あなたの、あなたたちのベッドに倒れ込む。
星守 瀬理香
「ごめんね。今すごく疲れてて……
あんまりもの考えられないや。寝かせてもらっていい?」
KP 彼女の服は血と粘液で濡れている。
夜門 由貴
「うん……もちろん。
……? それ、血……? どっか怪我してるの……?」
しんぱい…
星守 瀬理香 「う、ん……」
KP
彼女はまぶたを下ろす。
しゅるしゅると音がして、その背にある触手が彼女の体に戻っていく。
夜門 由貴
「……きえた……」へんな腕みたいなやつ……
「……なにか、あったんだね。瀬理香……」
寝てる瀬理香を顔を撫でる。
今のうちにできることをしておこう。怪我の確認とか……
KP 肌が見えている部分には、目立った外傷はみられないように思う。
夜門 由貴 そっか…… 服についてる血が瀬理香のものじゃない(どこか怪我をして出血しているわけではない)と確認できればいいんだ。
KP
彼女の血かそうでないかは、見ただけでは判別がつかないだろう。
ただ、比較的新しい血であることはわかってもいい。
夜門 由貴 どうしたものか…
けみかえる とりあえず眠って、朝いろいろ聞いたりする……という感じですかね
夜門 由貴 いやあ………… でも傷の手当…………(隣の部屋を見る
夜門 由貴
「……これ以上動かして起こすのもな。
……明日、改めて確認しよう」
KP
眠る瀬理香を観察していると、次第に眠気が立ち上ってくる。
ひとまずあなたも傍らで眠りにつくことになるだろう。
…
……
…………
【翌朝】
12月18日。
朝だ。窓から差し込む光が時刻を告げていた。
しんと冷たい冬の中でも、日差しは温かい。
瀬理香は既に目覚めていたようで、あなたを眺めている。
あの異様な触手は影を潜め、人と変わりないように見えた。
にゃーんと声がした方を見ると、ミケゴローも目を覚ましていた。
瀬理香に近寄って、興味深げににおいを嗅いでいる。
違和感があるのか、鼻を近づけては離すを繰り返す。
夜門 由貴 布団着てなかったなぞRPしてたけど眺められてたなら被せられてた可能性はあるな…
星守 瀬理香 えっ、それはそうかも……?(布団なおしなおし……
夜門 由貴
「……瀬理香? ……!
おはよう、瀬理香、ほんとに……帰ってきてたんだ」
「……よかった……」
星守 瀬理香 「うん。ただいま、ヨノカドくん」
夜門 由貴
「……うん、おかえり。瀬理香……」
近づいて抱き寄せるかな……
星守 瀬理香
「わ、……ふふ……」
背中に手を回してぎゅっと抱き着くよ。
夜門 由貴
「……心配したよ。急にいなくなったから
2か月の間、どうしてたの……?」
星守 瀬理香 「え、にかげつ……?」
KP あなたの言葉に、視線をさまよわせてから答える。
星守 瀬理香
「……ああ、そっか。久しぶりだね」
SCCB<=5 【心理学】 (1D100<=5) > 89 > 失敗
夜門 由貴 はわ…
星守 瀬理香
「あのね、くちなしの丘、というところにいたの」
「正直記憶は曖昧なんだけど」
「実験に参加させられたみたい」
「閉じ込められててね。帰りたくても帰れなかったんだ」
夜門 由貴
「閉じ込められてた……? くちなしの丘…… 実験……?? 同意がなかったってこと?
なんだよ、それ……」
星守 瀬理香
「うん……どうしてそうなっちゃったのかは
全然、おぼえてないんだけどね……」
夜門 由貴
「覚えてない……? そんな……
………」歯がゆそうな顔
KP 彼女は思い出すようにしばらく考えてから、口を開く。
星守 瀬理香
「早く家に帰りたかった……のは覚えてる。
頼れるのはヨノカドくんだけだと思ったの」
「だから昨日の晩、ここに来たんだ……」
「ううん……
記憶が混濁しているせいで、変なこと言ったらごめんね」
夜門 由貴
「そんな……
変なことなんて無いよ。思い出したら、断片的なことでもいいから何でも話してほしい」
夜門 由貴 実験ってどんなの? って聞いたら左の部屋みたいなことが起きる……><
夜門 由貴
「……そうだ、まず怪我の確認だけしよう。
どこか痛くない? 服に血がついてたから、気になってたんだ」
星守 瀬理香 左の部屋 ふふふ……(かえるちゃんにとっても左の部屋……)
星守 瀬理香 「痛いところ、……そういえば、背中が……いたいかも」
夜門 由貴 「背中? ……見せて」
星守 瀬理香 「うん……」
KP
彼女はあなたに背を向けてブラウスを脱ぐ。
背中には針で何度も刺されたかのような傷痕がある。
赤い穴が、幾つも幾つも幾つも、開いていた。
治ったものをまた再度刺したのだろう。
傷口は化膿して、爛れていた。
焼いたような箇所や、縫われた傷が治ったような箇所もある。
彼女の死角になるような場所には全て、見るだけで同じ所が痛むような、生生しい傷痕があった。
何よりも目立ったのは、広い背中にある奇妙な文様だった。
三本の触手がうねり捻れたような印章が描かれている。
それを見ていると、文様が渦を巻き、身悶えするように動き出す。
視界を蹂躙し、毒のように全身を巡る。
頭痛と吐き気に思わず口を押さえた所で、印は収束し、肉体が解放された。
0/1D6の正気度ロール
夜門 由貴
CCB<=78 【SANチェック】 (1D100<=78) > 66 > 成功
「うっ…… 何……… あ、なくなった……
なんだ? この印……」
KP
※KP用情報
《黄の印》
黄の印は特にハスターのカルトに関連した狂気と邪悪を意識下に収束させる印章である。
印はそれを見たものの夢をゆがませ、その結果、正気の人々を狂気と破壊に駆り立てる。
黄の印を見た者は、0/1D6正気度ポイントを失う。
見た者には、この有害な印章がねじれ、渦を巻き、身悶えするように見える。
毒のシンボルはねじれて、渦を巻いているように思える。
この幻覚症状は1ラウンドだけ続く。
通常の場合、恐ろしい黄の印を見て正気度ポイントを失った者は、次に眠る時にもう一度正気度ロールを行う。
失敗すると黄の印、黄衣の王、および恐ろしいハスターの恐ろしい悪夢によってとりつかれるが
今回の場合は呪文が不完全なのでPCの身にこれ以上の変化は起こらない。
星守 瀬理香 「? わかんない……」
星守 瀬理香
ここはこれでひとまずターン終了かな……!
まだ話はできるけど、次回だね。
夜門 由貴 ん、わかった。ありがとう
KP
KP
【ここまでの質問と回答】
・二か月の間どうしていたのか
視線をさまよわせ「久しぶり」と言う
・何があったのか
実験に参加させられたようだ
・今までどこにいたのか
くちなしの丘
・覚えてないの?
早く家に帰りたかったことは覚えており
頼れるのはあなただけだと思い、ここに来たようだ。
どうにも記憶が混濁している。
・怪我の有無
背中が痛い。
→無数の生々しい傷痕と、見ていると吐き気を催すような奇妙な文様
星守 瀬理香
「なんだか思ってたより……さむい?
ああ、二か月経ってるんだっけ……」
ブラウスを着直そうとする。
夜門 由貴 ぐぬ…… 背中のあと……
夜門 由貴
「あ……まって、手当しよう。
背中、その…傷だらけだから」
夜門 由貴 と言うか俺個人の技能ではどうにもならないきがするけど……
KP
実はステータスとしてHPは減少していないのですが
【医学】等を振ってみても構いません。
夜門 由貴 一回減ってここまで回復した…? ぐにゅ…
夜門 由貴 CCB<=65 【医学】 (1D100<=65) > 6 > スペシャル
星守 瀬理香 えらい! クリティカルはおしかったね……
星守 瀬理香 「ん、……」
夜門 由貴 ふふ…… なかなかクリティカルはね…
KP
由貴さんは瀬理香の傷の化膿した箇所を優しく丁寧に拭い
一通り消毒をしたり、服が触れると痛そうな場所を傷パッドで覆ったりするだろう。
夜門 由貴
「……こんな感じかな。
こういう怪我は初めて診るからこれ以上うまく手当は難しいかも」
星守 瀬理香
「ううん……綺麗にしてくれたんだよね、ありがとう」
汚れた脱脂綿の山などを見て
夜門 由貴
「いや……大丈夫。色々落ち着いたら、病院に行こう」
「それで…… そう。
瀬理香が居なくなってしまってから、たしかに二か月経ってる」
星守 瀬理香
「二か月も経ってたんだ……。
それは……心配……するよね、いくらなんでも……」
夜門 由貴 「うん。……それくらい長い間、その……くちなしの丘? で過ごしてたって記憶はない……みたいだね」
夜門 由貴 じっけんって…… って聞くと大変なことになる……
星守 瀬理香 う、うん、まあね……?
星守 瀬理香
「うん……。
そんなに長い間いなくなってたら、会社にすごく迷惑かけちゃう……」
夜門 由貴
「……それどころじゃないだろ。
会社の人たちだって、心配してた」はずだ
星守 瀬理香
「ひと、たち……? でも、マリートゥスには私のほかには旭日さんしか、
……あれ、ちがうな……?」
夜門 由貴 記憶が混乱してる…?
夜門 由貴
「……マリートゥスは、もう、無くなっちゃっただろ?
……もしかして、最近の記憶もぼんやりしてる? ……ミケゴローを拾ったことは?」
星守 瀬理香
「そう、そうだよね。ミケゴローくんは、えっと……
ヨノカドくんの誕生日よりも前に、……だれだっけ……」
「……ジュアンくんが、ひろってきた……」
KP
ここまで来て、由貴さんは理解する。
彼女の中で時間は停滞し、巻き戻し、また再生されている。
記憶の混濁だけではない。
彼女自身の自覚する現在が、事実が、曖昧なのだ。
夜門 由貴
「……瀬理香、大丈夫?
なんか……様子がおかしくない? 記憶が………」
「……もしかしてそのあたりは今はお話しないほうがいいのかな。じゃあ別の……そうだ」
「実験に参加させられてたって言ってたけど、実験って、どんなことしてたの…?」
背中の傷を診るに嫌な予感しかしないけど…
星守 瀬理香 「それは、」
KP
彼女はあなたの言葉を聞くと、固まる。
次いで口元を抑えた。
星守 瀬理香 「うっ、」
KP
瞬間、堰を切ったように彼女の口から吐瀉物が出る。
それはびちゃびちゃと永遠に床を汚した。
出てくるのは赤黒い肉と
黄色い脂肪と
桃色の臓腑と
細長い臓器と
肉と肉と胃液と肉だ。
腐ったような酷い悪臭が部屋に充満した。
正気度ロール1/1d2
夜門 由貴
CCB<=78 【SANチェック】 (1D100<=78) > 17 > 成功
「……!! 瀬理香!」
夜門 由貴
現状どこもここの技能成功してないんだよね……
かと言って俺も高いわけじゃない…
KP 【目星】または【生物学】を振ることができます。
夜門 由貴 CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 88 > 成功
夜門 由貴 出目が……
星守 瀬理香 はわわ…
KP
吐き出された肉や臓器をよく見る。
大半は溶けかけているが、それでも人間一人の胃袋に収まる量ではなかった。
一切れ一切れが大きいそれらは、動物で言うなら2mいかないほどのものだろう。
人肉、という単語が頭をよぎった。
正気度ロール0/1
夜門 由貴 CCB<=78 【SANチェック】 (1D100<=78) > 26 > 成功
KP
彼女は口元を拭って、床の掃除を始める。
汗が絶え間なく吹き出し、顔は青ざめ、呼吸も荒いが
手元を動かすのを止めることはない。
夜門 由貴
「……、………」
とにかく吐いてる瀬理香の背中を擦りながら…… お掃除してる………
「瀬理香、一旦休んで……
掃除なら俺がするよ」
星守 瀬理香 「う、うん……ごめんなさい……」
KP
あなたが止めるなら、瀬理香はおとなしく座って待つ。
溶けかけの温かい肉と臓器は、耐え難い腐臭を放ちながらもびくりびくりと動いており、脈動している。
まさか、まだ生命体として活動しているとでも言うのだろうか。
正気度ロール0/1
夜門 由貴
CCB<=78 【SANチェック】 (1D100<=78) > 64 > 成功
「大丈夫。……具合が悪いときは休まないと」
「………」肉塊を見て顔をしかめてる
KP 瀬理香はどうにか口角を上げて頷くと、ゆっくりと話し出す。
星守 瀬理香
「あのね……」
「監禁されて被検体として扱われた結果、私の体はこうなっちゃったの。
昨日は逃げ出すチャンスがあったから、実験に参加していた研究員達を、その……」
「……全員……殺して帰ってきたんだ」
「だからもう……誰も追ってくることはないの」
「安全だよ」
夜門 由貴 安全とかじゃないよ!
夜門 由貴
「……安全とかじゃないよ。
被検体って……? 何されたの? 背中の傷はそれ…?」
星守 瀬理香 でも……ヨノカドくんまで巻き込まれることは、多分ないよ
夜門 由貴 ………(無言でほっぺたを引っ張る)
星守 瀬理香
「たぶん……そうなんだと思う。
思い出したくないのか何なのかわかんないけど、やっぱりあんまりよく覚えてないや……」
星守 瀬理香 みゅっ……!?
星守 瀬理香
「傷はもちろん、この体……治せるなら治したいけれど……」
「なんでこんなことになっちゃったんだろ。
また頼ってもいいかな?」
夜門 由貴
「……それはもちろん。俺にできることがあるなら、何でもするよ」
「傷の具合も、ちゃんと診る。……ほんとはやっぱり、病院に行ったほうがいいと思うけど……」
星守 瀬理香
「ありがとう、ヨノカドくん。
……そうだね、体を治せたら、病院にも行けたら良いな」
夜門 由貴 「うん。……とにかく、当面の目的は瀬理香の……触手? それをどうにかする手立てを探す…ってことだね」
星守 瀬理香
「うん……。
くちなしの丘に戻って、改めていろいろ見てみるのがいいのかな……」
KP
・くちなしの丘を調べる
【図書館】または【コンピューター】を振ることができます。
夜門 由貴 こんぴゅーたー ちょっとあった
夜門 由貴 CCB<=50 【コンピューター】 (1D100<=50) > 39 > 成功
星守 瀬理香 あっ、えらい!
KP では、「くちなしの丘」について次のようなことがわかる。
KP
◆くちなしの丘
各種福祉施設や医療機関の運営をしている社会福祉法人。
特に力を入れているのは、児童養護施設と病院運営である。
最近、理事の一人である重田敏行(しげたとしゆき)が「くちなしの丘」から辞任し
新規の社会法人「連翹会(れんぎょうかい)」を立ち上げ、プロジェクトを行っている。
社会福祉法人が大規模化したことにより、法人を分割したようだ。
彼が抱えていたらしい当時のプロジェクトメンバーは
同時期に「くちなしの丘」から「連翹会」に移っている。
「くちなしの丘」本部の住所は記載されている。
夜門 由貴 「……社会福祉法人……? 連翹会……」
夜門 由貴 はね…?
KP
・連翹会を調べる
【図書館】または【コンピューター】を振ることができます。
夜門 由貴 はわ…
夜門 由貴 CCB<=50 【コンピューター】 (1D100<=50) > 41 > 成功
星守 瀬理香 すごーい!! さすがゆうしう……
夜門 由貴 え? あはは…… ダメ元で振ったら案外いけたね
KP では連翹会についても、WEBページを見つけることができる。
KP
◆連翹会
児童養護施設を運営している社会福祉法人。
保護者のない児童、被虐待児童など
環境上養護を要する児童を入所させて、養育している。
都内で運営している児童養護施設「やまぶき荘」では数十人の児童がいるようだ。
理事長である重田敏行も組合経営の先頭に立って仕事をしている。
「やまぶき荘」の住所もweb上に記載されている。
星守 瀬理香 ユキちゃんにも出目を分けてあげたいね……
夜門 由貴
そうだね……
2月頃からずっとファンブルしてるし…
KP
※KP補足
PCが「やまぶき荘」から向かいたいと言った場合
「くちなしの丘から向かいたい」とKPCから言う。
扉や鍵を壊した上、研究員が全て死んでいるからである。
夜門 由貴 「なんかまた新しいのがでてきた。やまぶき荘、か……」
星守 瀬理香
「児童養護施設かあ……シゲタさん、って人にもいずれ会う必要があるのかな?
でも、今はほとんどこっちに何も情報がないから、いろいろ調べてからのがいいかもね」
夜門 由貴
「うん……といっても、やっぱり行くしか無いのかな」
重田さんについては調べられる…?
KP
ネット等で調べられる情報は以上です。
あなたたちは、くちなしの丘へ向かうことになるだろう。
夜門 由貴
「……ううん、やっぱりこれ以上は出て来ないな。
じゃあ、瀬理香。体調がもう良さそうなら、早速行ってみる…?」
おお…… それじゃあ行ってみよう。
星守 瀬理香
「うん。大丈夫だよ。
それになんとなくだけど、なるべく早い方がいい気がする」
夜門 由貴
「そっか…… じゃあ、行こう。
上着もちゃんと着てね」
おもったより寒い…って言ってたし
星守 瀬理香
「ありがとう。……うん、上着大事だね」
気付いたら12月だったから……
KP
あなた達は車を走らせ、くちなしの丘本部に向かう。
都心から離れ、一時間ほど経てば、小高い丘と山々が連なる場所に出る。
人の少ない郊外の一角に、本部となる施設があった。
夜門 由貴
「……結構かかったね……。
っていうか、ここから歩いてきたの? 瀬理香」車から降りつつ
夜門 由貴 途中でご飯とか食べてたのかな…
星守 瀬理香
「うん……。
だから夜遅くなっちゃったし、とっても疲れてたんだよね」
KP
【くちなしの丘】
美しいガラスの温室にすっぽりと覆われた、白く巨大な製造工場のようにも見える建築物。
それを囲むように生け垣があり
光沢のある長い楕円の葉の中で、薄緑の蕾が顔を出している。
蕾は柔らかなふくらみを持っており、開花の時を待っているようだった。
また、周囲にある高木には生け垣に生えたものと似たような形の葉を持つ黄色い花が咲いていた。
一面に黄の六つの弁花を咲かせて甘やかな香りを漂わせている。
【博物学】または【知識】を振ることができます(同情報)
夜門 由貴
CCB<=10 【博物学】 (1D100<=10) > 28 > 失敗
CCB<=60 【知識】 (1D100<=60) > 61 > 失敗
夜門 由貴 あっ 欲張るとこうなる……
夜門 由貴 「そっか…… それは、お疲れ様。大変だったね……」撫で…?
星守 瀬理香 あわわ……おしい……
夜門 由貴 「……それにしても、ここはずいぶんと花がいっぱいだな……」
星守 瀬理香
「うん……何も持ってなかったから、そうするしかなくって。
えへへ、ありがとう……」すり……
「うん。冬……だけど、なんだか夏みたいにあったかいね。
温室だからかな」
CCB<=80 【知識】 (1D100<=80) > 48 > 成功
KP では、瀬理香は次のようなことを共有してくれるだろう。
KP
◆花について
どちらも梔子(クチナシ)の花であることがわかる。
まだ蕾のものは、白い花弁を持つ日本で一般的に見かけるものだ。
さらに、タイ、ラオスを中心に種の違う黄色い梔子が咲くことを知っている。
黄色いクチナシのタイ語名「カムモークルアン」、中国名は「大黄栀子」である。
二種類とも春半ば頃から真夏にかけて咲く。
随分季節外れだが、温室の中は初夏を思わせる暖かさだ。
年中クチナシが咲くようにしているのかもしれない。
夜門 由貴
「へえ……くちなしかあ……
だからくちなしの丘なんだね」
「……入ってみよっか」
手をつないで入ってみようとします。
星守 瀬理香
「なんでクチナシなんだろうね。何かこだわりがあるのかなあ……」
「……うん」
自然に、きゅっと手を握り返して歩き出す
KP
正面入り口は開いている。
館内は見えるが、真昼間と言うのに玄関には電灯一つ点いておらず、薄暗かった。
夜門 由貴
「………」
そのまま入っていきます……いや、スマホのライトか何かで照らしたほうがいいのか。
KP
【施設内】
中に踏み入ると、異臭が鼻をついた。
生臭い鉄錆の匂いの原因はすぐに理解できる。
壁、床、天井、廊下一面に血と肉片と臓物がぶちまけられている。
全て人の残骸である。
上半身だけになり、下腹部から骨と臓腑を露出させた死体が
逃げ惑うように地面に腹ばいになって絶命している。
胃腸が飛び散り、磔になって人の形を保てていない肉片や
血が擦り付けられた跡、壁面がこそげて肉がこびりついた跡が散見され
床には汚れ、破れた資料も散乱していた。
凄惨な殺戮現場を目撃したあなたは
正気度ロール1/1d5
夜門 由貴
わあ
だれかいる…
夜門 由貴 CCB<=78 【SANチェック】 (1D100<=78) > 48 > 成功
system [ 夜門 由貴 ] SAN : 78 → 77
夜門 由貴 「……わっ…… びっくりした」
KP また、かろうじて読める資料の中には館内図が載っていた。
KP
【探索箇所】
・管理室
・事務室
・研究資料室
・収容所
・処分場
・実験場
夜門 由貴 不穏な文言が並んでる…
夜門 由貴
「えっと…… あ、これ館内図だ。
…………」しかしとても福祉施設の館内図とは思えないね……
「……行けるところから行ってみよっか」
まずは管理室から…?
星守 瀬理香
「うん……。近いところから順番に?」
少し不安そうに手を握り直して、一緒に行くね。
KP
では、ここから本格的な探索パートとなります。
ここで補足をいたします。
夜門 由貴 ほそく…
KP
※KP&PL用補足
くちなしの丘内部で探索することにより減るPCの正気度は、合計10までである。
しかしPLPCがそれ以上減らしたい場合は、減らしてもよい。
また、今後クリチケによるダイスロールの振り直しが
不可能となる場面が出てくる可能性がある。
今回のハウスルールとして、クリチケは振り直しのほかに
・特定の場面を除く、任意のタイミングで1d10のSAN回復
・???(必要時に開示)
に使用することが可能。
どのような場合でも、余ったクリチケは生還後成長に使用することができる。
KP
【管理室】
電気が点いたままの部屋では、モニターとパソコンが並んでいる。
モニターには監視カメラの置かれた場所の様子が映っているが
数箇所は現在故障しているらしく、砂嵐になっていた。
椅子に近づくと、それを眺めるように人が座っていた。
近づいてやっと気付いたのには理由がある、首から上がないのだ。
きれいに頭だけが体から抜かれて、椅子の前に落ちていた。
首の断面は赤く、背骨ごと頭部が引き抜かれていた。
正気度ロール 0/1d3
夜門 由貴
CCB<=77 【SANチェック】 (1D100<=77) > 31 > 成功
「あ、………」すごいな……とおもってる。
「……なんか、大変なことになってるけど。
とりあえず監視カメラ、見てみよっか」
KP 【目星】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 45 > 成功
KP
監視カメラには録音・録画機能があるようだ。
カメラの設置箇所を調べたところ、実験場内部のみ置かれていないことも分かる。
パソコンは動作中のまま画面が表示されているので
ここから過去の記録を辿ることも可能だろう。
星守 瀬理香
「うん。……監視カメラの記録かあ……。
結構遡れる……?」
夜門 由貴
「どうだろ。試してみよっか」
キュルキュル巻き戻す…?
KP では、瀬理香が行方不明になった二か月前にも遡ることができるだろう。
夜門 由貴 二か月前か……
KP
◆監視記録
[二ヶ月前]
某日、瀬理香が収容所の一室に連れられていく様子が記録されている。
多くの研究員達が連れ添っている為か、彼女は大きな抵抗をしていない。
食事は毎日、定められた時間に扉についた小型の窓から渡される。
そして昼間と夜間に部屋から連れ出され、実験場方面へと向かい、数時間後に部屋に戻る。
これが繰り返されている。
研究員が彼女と会話をしている様子は一切ない。
彼女の呼びかけにも答えていない。
そのうち瀬理香も何も喋らなくなった。
彼女以外にも同じような人物が数十人カメラに映っている。
彼らも瀬理香と同じように対応され、別の時間に実験場へと連れ出されている。
瀬理香は次第に憔悴していっているようだが、研究員達は対応を変えることはない。
日々のルーチンのように、同じ映像が二ヶ月分延々と続く。
…………
[昨日]
午前、午後と滞りなく業務が行われている。
そして20時に収容所廊下から瀬理香を連れ、数人の研究員が実験場方面へと向かった。
続いて別室にいた多くの研究員が、実験場へと向かう様子が分かる。
1時間程経過した頃だろうか、突如画面に乱れが生まれ始めた。
異常を感じるや否や、実験場の扉が内側から捻じ曲げられ破裂音と共に吹き飛んだ。
ゴン、という音が響き、同時に血の飛沫と共に千切られた人の首が廊下に投げ出される。
遅れて、肉体からうねる触手を生やした異形が扉から出てきた。
皮膚が灰緑色に膨れ上がり、胴はやせ細って四肢に骨はない。
巨大な蛸のなりそこないのような、人型の生物である。
それは周囲を見渡し、廊下を歩んでいく。
ただ機械的に、目の前のものを処理するように、彼女は次々と人々を殺していく。
逃げ惑う人を触手で掴み引き裂いて、腕を食らう。
すると、触手の一本が人間の腕になった。
何やら唱えようとする人間の口に腕を捩じ込んで破裂させた。
足を触腕から生まれた穴で飲み込む。
すると、その触腕は地面にへばりつき、人の足になった。
数人がかりで武装した者の銃弾の雨は濁った緑玉の体に沈み、弾丸はぼろぼろと床に落ちる。
余った触手で人間の首を跳ね飛ばし、中の臓腑を啜った。
転がる首の一つを食らうと、蛸のメタファーは次第に人としての形を成していく。
“彼女”が服を纏わない裸体に、腕を一度撫で付ければ、皮膚が裂け
それはオフホワイトのブラウスとスカイブルーのスカートへ変わっていった。
夜門 由貴 「……これは……瀬理香……?」
KP
そこに立っているのは、瀬理香である。
目に人らしい感情の光は宿っていなかった。
彼女は壁際に男を追い詰める。
男は手を上げ、懇願した。
「悪かった……もう実験は中止だ!
安心して」
「ぷ」
触手で研究員の顔面が飛び散る。
血糊と眼球がカメラの液晶にこびりつく。
ドサ、と重い肉の塊が地面に倒れる音がして、静寂が訪れた。
彼女は最後の人間を殺し終えると、ゆったりとした足取りで正面入り口に向かっていった。
殺戮の記録、怪物から人への変身を目撃したあなたは
正気度ロール 1/1d3
夜門 由貴 CCB<=77 【SANチェック】 (1D100<=77) > 23 > 成功
system
[ 夜門 由貴 ] SAN : 77 → 76
[ 星守 瀬理香 ] 減少SAN : 1 → 2
夜門 由貴 「これは……… 瀬理香、この記憶は…ある?」
星守 瀬理香
「う、うーん……? なんというか、私じゃないみたい……だけど
……私、なんだよね……。殺したのは、覚えてるんだもん……」
ちょっと、いやかなり引いてる……。
KP 管理室の情報は以上です。
夜門 由貴
「うん、なんか……様子がおかしいというか」おかしな映像だらけというか……
「……この部屋は他にはなんにもなさそうだね。
他の部屋も見に行ってみよう」
事務室へ…?
星守 瀬理香
「うん……」
ヨノカドくんにくっついている……
KP
【事務室】
研究員・スタッフが書類を作成、管理していたようだ。
広い部屋には事務机と椅子、資料棚が置かれている。
現在それらは引き倒され、原型を成さないほどに破壊されていた。
ここにも同じように、数々の人間の死体が散乱していた。
正気度ロール 0/1d3
夜門 由貴 CCB<=76 【SANチェック】 (1D100<=76) > 96 > 致命的失敗
夜門 由貴 震えてきた(中の人が
夜門 由貴 (1D100<=76) > 54 > 成功
夜門 由貴 あっ 錯乱してもう一回振っちゃった…
夜門 由貴 1d3 (1D3) > 1
system [ 夜門 由貴 ] SAN : 76 → 75
夜門 由貴 「ここもだね……」
星守 瀬理香
あわわ……出目がたかまってきちゃった……
ふふ、おちついて……大丈夫だよ……(ぎゅっ……
星守 瀬理香 「……うん……。……全員、だから……」
system [ 星守 瀬理香 ] 減少SAN : 2 → 3
KP 【目星】【図書館】をそれぞれ振ることができます(別情報)
夜門 由貴
(やっぱり、怒ってた、のかな……)
CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 91 > 成功
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 18 > 成功
星守 瀬理香 ぴったり! えらい!
KP ではまず、とある計画の立案書を見つける。
KP
◆「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」立案書
一年前に作成された立案書。
内容は以下に記載。
[現状]
「名付けざられしもの」と《名状し難い誓約》を結んだものは
ギフトを貰う代わりに凶暴化し
破壊の限りを尽くす怪物に成り果ててしまう。
憑依者は理性を失い、この変化は死んでも元に戻ることがないため
適切な方法を模索しなければならない。
[提案内容]
神の言葉を伝えられる人間が必要である。
人の半身である『器』を使用することで暴力性を薄めて
人工的に神の使徒、媒介者を作成する。
[具体的な手順]
被検体に神と《名状し難い誓約》を結ばせ
耐えうるものを『器』として再構築する。
『器』の作成に関しては別途資料に記載。
KP そして数々の資料から情報を整理して、次のような内容を得られる。
KP
◆児童養護施設の運営について
重田敏行(しげたとしゆき)を代表として行われている。
計画に必要な人間の育成として使われているようだ。
しかし、重田は「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」の否定派であったようで
長らく肯定派と議論を交わしていた。
会議資料から見るに、『神の言葉を伝えられる使い捨ての人間が必要だ』とする肯定派と
『神に不完全な人間を与える事で制御すべきでない』という否定派に分かれていた。
重田はその後、運営する児童養護施設と研究員・スタッフ数十名とともに
「くちなしの丘」から「連翹会」に法人を分割している。
KP 事務室の情報は以上です。
夜門 由貴 どうも符合してる感じのでめだったね…
星守 瀬理香 本当だ! 図書館は8118……
夜門 由貴
「……もしかして、この”器”が……」
「再構築…… だから……」
ちょっとずつ瀬理香の姿になっていったんだな……
星守 瀬理香
「……今の私、ってことなんだ……」
「……器については、別の資料もあるみたいだね。
でも、ここには無いみたい……探してみよっか」
夜門 由貴 「……そうだね。移動しようか」
夜門 由貴
星守 瀬理香 はっ、そこは情報タブだよ、ヨノカドくん…!(こそ……
夜門 由貴 ほんとだ ボケてきたかな……脳が…
夜門 由貴
「次に近いところは……資料室みたい。
……行こう」
星守 瀬理香 だ、だいじょーぶ? そろそろおやすみする……?
193
はっ… そうですね……
本日も申し訳ないんですが1:00ごろに切りの良いところで切って頂けたらと思います…!
星守 瀬理香
もう一時だね……! 了解です!
じゃあ次回、私たちは研究資料室からだね。
193 はい…! ありがとうございます……
けみかえる いえいえ、お疲れ様でした!
KP
【研究資料室】
研究時にまとめられた資料の数々だ。
パソコンも数台置いてある。
KP
【探索箇所】
資料棚、パソコン
夜門 由貴
「……資料室だもんな」
キョロキョロしながら…… 俺はコンピューターを見るかも。
KP
・パソコン
被検体の実験記録が纏められている。
全て被検体番号で管理されており、任意の番号で検索して見ることができる。
夜門 由貴
「これは……」
流石にわからないな…… 瀬理香の背中になにか書かれてたわけじゃないものな
星守 瀬理香
「被験体番号……? そんなのあったかなあ……」
むむむ……としている
夜門 由貴
「瀬理香にも覚えない? ……じゃあ今の段階ではわからないな……」
「パソコンはあとにしよう。資料のほうが先っぽいな…」
資料を見てみよう…… ぺらぺらぺら…
KP
・資料棚
【図書館】を計4回振ることができます。
探したい資料の宣言でも、自動開示される場合があります。
夜門 由貴
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 71 > 成功
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 34 > 成功
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 87 > 失敗
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 7 > スペシャル
夜門 由貴 うーん……
星守 瀬理香 おしい……!
KP
では由貴さんはまず、器について調べるだろう。
被検体と器の関係に関する資料を、二つ見つける。
KP
◆被検体の管理
被検体番号を足裏に記載。
被験体情報はデータベースで管理し、各部屋に一体ずつ隔離し、生命維持を行う。
健康維持の為に朝・昼・晩、食事を与え、睡眠を取らせる。
部屋内で排泄、入浴できる環境を提供する。
しかしそれ以外は何も与えないこと。
一切の外部情報、文献を遮断し、研究員は被検体からの対話に答えないこと。
これは『器』と『不純物』を分けやすくするためである。
実験時のみ部屋から出し、実験場に移動。
KP
KP
◆器の作成
器は純粋な肉体のみで構築されなければいけない。
一人の人間から知識、欲、感情を全て取り除き
最も無垢なるものとしてあらねばならない。
器を生成する際には、被検体を実験場に移動し、『器』と『不純物』に分ける。
『不純物』は実験終了後、速やかに破棄すること。
夜門 由貴
「あった、被検体ナンバーの記述……」
「足の裏だって。
……気づかなかった。ある?」
星守 瀬理香 「え。そんなところに? いつの間につけられたんだろ……」
KP
瀬理香はわたわたとスニーカーを脱いで、足を上に返すように持ち上げる。
彼女の足裏を見れば、No.108と刻まれていた。
星守 瀬理香 「108番だって。……これで調べられるかな」
夜門 由貴 スニーカー…… ぎゅっ…
星守 瀬理香 えへへ ぎゅ……
夜門 由貴 「……そうだね。資料を分け終えてから、また後でコンピュータで見てみよう」
KP
由貴さんは慣れた様子で資料を分類し、名状し難い誓約について調べるだろう。
そして、契約に関する資料を見つける。
KP
◆《名状し難い誓約》について
「名付けざられしもの」と行われる《名状し難い誓約》は
人間が「名付けざられしもの」に従属を誓う代わりにギフトを得て、奉仕種族になることを指す。
この誓約を立てたものは非常に低い確率でその身と心に「名付けざられしもの」を降ろす。
肌はうろこ状に膨れ上がり、灰緑色に変化する。
四肢の骨は無くなり、触手が生え、「名付けざられしもの」と似た姿へ変化する。
そして、破壊に従属し、人を貪り食う。
毎晩十分な犠牲者を襲えない場合、日の出とともに分解する。
誓約を交わしたものの変化は死んでも元に戻ることはない。
夜門 由貴
「あの映像での瀬理香の姿はこれか……
記述とある程度一致してる。でも……違うところもあるな」
星守 瀬理香
「うん……。
というか、これってこんなに……怖い誓約だったんだね……」
「なんだか……前にどこかで見た時は
良い側面ばっかり書かれてたような……」
KP 瀬理香はぼんやりと遠くを見た後、ふと顔を上げる。
星守 瀬理香
「そういえば、ちょっとだけ思い出した事があるんだけどね」
「被検体として使われた人はみんな、名状し難い誓約を結ばされてたの。
私も含めてね」
「………無垢なるものの意味は、思考能力のない木偶ってこと」
「あらゆる感情を失わせるために痛めつけられる。
そして神の教えのみを、身に受けるんだって……」
夜門 由貴
「前に? どこかで…… それってどこか覚えてる?」
「……それにしても、被検体の扱いは酷いな……
人間として扱ってるような感じがしない」
夜門 由貴 もしかして治療とか入院と偽ってここに来てたりしたのかな…
星守 瀬理香 あ! これはね、アルラブのことだよ……(なぞの情報ボーナス)
星守 瀬理香
「うーん……ヨノカドくんと一緒にいた時、のような気がするけど……
いつだったんだろ……」
夜門 由貴
あ、ああ。なるほど。
そういえばあれもそうだったね 魔術師に勝つまでやるやつ……
夜門 由貴 「俺と?」
夜門 由貴
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 95 > 失敗
全然ダメだな出目が…
夜門 由貴
「そっか…… いつだろ。
前の会社に居たときとか…?」
星守 瀬理香 はわわ……
星守 瀬理香
1d5 (1D5) > 4
CCB<=(18*4) 【INT】 (1D100<=72) > 16 > 成功
夜門 由貴 「でも、それを使った記憶はない。……し、この資料を見てると使わなくて正解だったと思うよ」
星守 瀬理香
「……あ」
「あの、あれだよ。ヨノカドくんの……あの……
何かよく分かんない……ウクソルの人に一緒に連れ去られた時の……」
夜門 由貴 思い出してる ふふ……
星守 瀬理香 ふふ……INT*1でも成功する値だったの……
夜門 由貴
「……ああ、あのときの。
よく思い出せたね」
夜門 由貴 すごい出目がいい……
星守 瀬理香
「……うん。去年の今頃(12月)……だったよね。
散々な目には遭ったけど、全部が全部ヤなことじゃなかった……」
夜門 由貴
「そっか。……そう、思えてるならよかった」
……望月さんの事もあったしな……
星守 瀬理香
「……ヨノカドくんとの、大事な思い出のひとつだもん……」
小さく呟いて、ぎゅっと寄り添ってる
夜門 由貴
「そうか、そうだよな……」
寄り添ってくれるなら抱き寄せる……? なで……
「………。
ひとまず、資料はこんなところかな。改めて、コンピューターに108と入れて見てみよう」
KP
あなたがデータベースで検索すると、被検体No.108がヒットする。
書類と映像記録の閲覧が可能。
夜門 由貴 書類を見てみよう。
KP
◆108実験記録-書類-
被検体No.108 - 星守瀬理香 年齢 - 27歳
身長 - 167cm 体重 - 50kg 血液型 - O型
×月×日[二ヶ月前]
対象を拘束。抵抗なし。
×月×日[実験初日]
私語を行わないように電気ショックを与える。
以降、電気による痛みへの強度実験。
抵抗をあまりしないのは、痛みの軽減を図る為だと推測できる。
×月×日[一週目]
水と火による強度実験。
目立った抵抗はなし。
このまま従属の姿勢を示すならば、無垢なるものとしての適正を高める作業に移行する。
~以降淡々と日々の実験記録の記載~
×月×日[三週目]
被検体が抵抗の意志を見せる。
隠し持っていた針で研究員への暴行。
※後に部屋のベッドのネジを尖らせたものと判明。
以降部屋の物品の強度を変更。
本日は従属のための施術に移行。
ステンレス針で100ヶ所背中を刺す。
追加でNo.108が最も抵抗を示した電流によるショックを与える。
これにより沈黙。
×月×日[五週目]
今までのストレスによる発狂。
言葉を発し暴れる。
舌に《黄の印》を刻み喉を焼いて沈静化。
対話は可能だが、以降栄養は点滴で摂取させる。
×月×日[六週目]
知能の低下。痛みを訴える。
実験を続けた弊害か。
教団員が《黄の印》を手に描き、No.108に舐めさせることで緩和。
舌に焼き付けた刻印に対応しているものと思われる。
これらは「おまじない」と称し、実験に耐えた褒美として設定する。
×月×日[七週目]
痛みを訴えること以外を行わなくなる。
抵抗の意志なし。
無垢なるものとしての適性が高い。
×月×日[八週目]
背中に《黄の印》を入れると喜びに咽び泣く。
×月×日[九週目]
最終調整終了。
明日、器として完成させたNo.108に
「名付けざられしもの」を憑依させる。
夜門 由貴
「……………………………」
「……ひどい。
………ごめん、瀬理香。すぐに助けに来てあげられなくて……」
夜門 由貴 俺もここのやつは死んで正解だったな…… になってきた
星守 瀬理香 んふふ、ヨノカドちゃんとリンクしてきた……
星守 瀬理香
「えっ。そんな……
どうしてヨノカドくんが謝るの……」
「ヨノカドくんは悪くないよ……。
だってたくさんの人が実験されてても、全然実態が明らかになってなかった組織だよ?」
「何年も、ウクソルやマリートゥスがほとんどの人に気付かれることなく、存続してたのと一緒。
……むしろあなたまでひどい目に遭ってたかもしれないから……」
「……そうなる前に帰ってこられただけでも、良かった……と思う」
夜門 由貴
よくないよ! むぐぐ… になってる
故・研究所の人に対して攻撃的な思想が抜けない…
夜門 由貴
「…………わかった」
「……映像資料の方は、資料記録の方とおんなじかな」
星守 瀬理香
「……うん。……見ない方がいいかも」
「ヨノカドくんの言うとおり
きっと書類に書いてあることが映像になってるだから……」
夜門 由貴 「……わかった。じゃあこのまま次、いこっか」
KP 瀬理香は頷き、共に収容所へと向かうだろう。
KP
◆108実験記録-映像記録-
×月×日[実験初日]
画面に白い部屋が映る。
椅子に座っているのは白い手術着を着た瀬理香だ。
手足をベルトで固定されており、動かせるのは眼球と口のみだった。
彼女の周囲には白衣に手袋を付け、白い布で顔を隠した研究員がいる。
幾許かして部屋に無機質な声の放送が流された。
『被検体番号、名前を』
瀬理香は沈黙し、周囲を見渡した。
彼女が声を出す直前に彼女の背にケーブルのようなものが押し付けられる。
「あ゛っ」
彼女は目を見開いて体を震わせ、俯く。
『被検体番号、名前を』
暫しの沈黙が流れて、彼女が口を開く。
「108 星守瀬理香」
『×月×日 被検体番号108 本日の実験を開始します』
瀬理香の手術着は脱がされ、何も纏っていない上半身が露出する。
研究員たちは機械的に瀬理香の背に電気ショックを与える。
彼女はそのたび肩を震わせた。
時折痛みに耐えるような声を上げるが、叫びはしなかった。
時間が経過するごとに両肩と背中の肉が生々しく腫れ上がる。
痛みに耐えかねた体が痙攣し、動きをやめた頃に機械音声が流れる。
『×月×日 被検体番号108 本日の実験を終了します』
×月×日[一週目]
白い部屋が映る。
唯一置かれた寝台には、両手を上げた状態で手と足を固定された瀬理香がいる。
彼女の顔には布が被せられていた。
初日と同じく放送が流れた後、研究員達が瀬理香を取り囲んだ。
そして、彼女の顔の真上から水を流し込んで窒息させる。
抵抗できない彼女は、鼻や口から直接入ってくる水から逃げるように、四肢を震わせた。
次第に体が大きく揺れ、残った最後の酸素がなくなっていく。
水を吸った布は顔に張り付き、一切の視界と空気を遮断している。
彼女はパニックを起こして声にならない声を上げた。
そうして意識を失うと、研究員達はまた別の器具を取り出す。
熱した鏝は小ぶりではあったが、本来人に使うものではないことは、あなたでも分かった。
先端を押し当てられた彼女は痛みで覚醒し、部屋には絞り出すような声が響き渡る。
そのような映像が延々と続いた。
瀬理香は次第に衰弱し、ただ痛めつけられる日々の中での抵抗は暴力で捩じ伏せられた。
彼女はここで人として扱われなかった。
正気度ロール1/1d3
KP
【収容所】
長い長い廊下には、同じ形のドアが並んでいる。
それらは全て開いていた。
中には机、椅子、ベッド、風呂、トイレのみがあった。
全ての部屋が同じ内装である。
一部屋に一つずつ、破裂した肉の塊が落ちていた。
扉にはナンバープレートがかかっており
唯一、108の部屋だけが血で濡れていなかった。
夜門 由貴 映像……………………
夜門 由貴
「……(ここにもあるんだ)。
っと、ここが瀬理香のいた部屋か……」
「入ってみよう」
繋いでない方の手でドアノブをひねって開ける…?
KP
【108の部屋】
机、椅子、ベッド、風呂、トイレのみがある部屋だ。
この部屋だけが汚れていない。
【目星】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 31 > 成功
KP
部屋を注意深く観察すると、床に扉が付いているのを見つける。
開いてみると、本が一冊入っていた。
アーサー・コナン・ドイルによる短編小説
シャーロック・ホームズシリーズの一つである「最後の事件」だ。
KP
◆「最後の事件」
名探偵ホームズと宿敵であるモリアーティー教授の最後の物語。
ホームズは逃避行を続けた果てに
最大の敵とともにライヘンバッハの滝に落ちて亡くなるという話だ。
KP さらに【知識】を振ることができます。
夜門 由貴 さいごのじけん…
夜門 由貴 CCB<=60 【知識】 (1D100<=60) > 11 > スペシャル
星守 瀬理香
いい出目!
ふふ、そう……だからどうしても(?)
SHERLOCKのサントラをBGMとして使いたかったみたい……
KP では由貴さんは、さらに次のようなことを知っている。
KP
◆「最後の事件」について(補足)
作者であるコナン・ドイルはホームズを描くことに疲れ
この物語でホームズを葬り去る決意をした。
のちにドイルは
「僕がホームズを殺さなかったら、きっと彼が僕を殺していた」
と語っている。
しかし、ホームズの死後もファンの熱狂的な支持が続き
最後には「実はホームズは生きていた」という展開を、作者自らが描くことになった。
KP
※KP注釈
(最後の事件)の情報は必ずPCに開示すること。
技能ロールが振るわなかった場合はKPCからPCに伝えても良い。
星守 瀬理香
「あ、それ……貰ったんだ」
「本、二冊……」
夜門 由貴 なるほど、これがSHERLOCKのBGM……
星守 瀬理香
「監視カメラが故障した時があって。
その時に読んだ……気がする」
夜門 由貴 「もらった…… 誰から? 研究員の人…?」
星守 瀬理香
「うーん……そうかも。誰かはよく分からないけど……。
同じ被験体の人ではないと思う。そんなの持ち込めないだろうし……」
夜門 由貴
「そっか…… だよね」
……でもどういうことだろう……?
拾い上げてパラパラ読んで見る…?
KP
内容は、読んだことがあるならば特に不審な点は無さそうだ。
そうですね……【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 9 > スペシャル
夜門 由貴 出目がいい
KP
では、「被験体の管理」の資料について思い出す。
『一切の外部情報、文献を遮断し』という文言が、瀬理香に書物を与えるという行為で破られていることに気付くだろう。
内容はともかくとして、誰かが彼女に知識を与えていたのではないか、と由貴さんは考察できるだろう。
また、瀬理香は二冊と言っているが、現在ここにあるのは一冊のみであるということにも気付けてよい。
夜門 由貴 なるほど…
夜門 由貴
「……何かで入ってきた外部の人、なのかな」
「うーん……例えば監視カメラの業者の人とか……」?
「とにかく、もしかしたらそのおかげでいま瀬理香が正気でいられるのかも。」
何者かわからないから素直に感謝はできないけど…
星守 瀬理香
「うん、実験がいい意味で失敗したのかもね。
……まだ、どうにかできる余地があるといいなあ」
夜門 由貴
「……うん。きっとある。探そう」
「……ここも、これくらいかな。でよっか」
星守 瀬理香 「うん。……次は処分場、かあ……」
KP
※重田が計画を破綻させる為にKPCに知識を与えていた。
残りの一冊は「黄衣の王」である
KP
【処分場】
焼却装置と操作パネルがある。
装置を開くことができる。
開くと焦げた匂いがする。
焼けて小さくなった骨が僅かに残っていた。
夜門 由貴
「処分場……見るのは止めておく?」
「俺だけで探してこようか」
星守 瀬理香
「ううん、大丈夫。……ここは死んだ被験体を焼く場所で……」
「処分する被検体も、ここに送られるみたいなの」
「……でも、これ以外に何もないよ。
別の場所、行こ」
夜門 由貴
「……そっか。わかった」
促されるままに行こうかな。不純物っていうのは一つの人間から分けられるものじゃなくて、単に使えなかった人間のことか……
KP 【実験場に行く前のイベント】
KP 実験場に向かうさなか、瀬理香が床に膝を付く。
夜門 由貴
「……瀬理香?」
一瞬ビックリして立ち止まる……けどそばに寄って様子をうかがうよ
KP
瀬理香は足に力が入らないようで、肩が震えていた。
耳を塞ぎ、顔を床に伏せて屈む。
星守 瀬理香
「あ、うう……」
「嫌、いや、いや……ああっ、誰か」
「痛いいたい痛い痛い」
KP
彼女が呟きながら顔を上げる。
嵌め込まれたガラスのような瞳が、意思を持たずにこちらを眺めていた。
星守 瀬理香 「くるしくないおまじない、して、ください」
夜門 由貴
「瀬理香、瀬理香……! ………っ」
ペン…? 俺、ペンみたいなの持ってきてたかな……
KP 事務室に行けば、ペンを取ってくることができるだろう。
夜門 由貴
わかった。取りに行く。
「瀬理香、少し待ってて……すぐ戻る」
星守 瀬理香 「う、……」
KP ペンを取って戻ってきても、瀬理香は呆然と座りこんだままの体勢だ。
夜門 由貴 どうして……体もそうだけど、まだ精神的にも正常な状態とはいえないんだ……
夜門 由貴
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 96 > 致命的失敗
あっ あーこわいこわい…
星守 瀬理香 はぇ……!? 雑談でよかった……
夜門 由貴
きいろのしるしぜんぜんおもいだせない
「……瀬理香、ちょっとごめんね」
背中のブラウスを開けてそれを見ながら手に印を書こう
星守 瀬理香
>>きいろのしるしぜんぜんおもいだせない<<
ふふ、かわいいね……(それどころじゃない)
KP
※PCが手に《黄の印》を描くことで悪影響は出ない。
完全な印ではないからである。
KP
あなたは手に黄の印を描き、瀬理香に差し出す。
すると彼女は膝を折り、頭を垂れた。
星守 瀬理香 「あ、ああ……」
KP
伏せた瞳から涙をこぼしながら、あなたの手を舐める。
神聖なものに触れるように、一滴の水を掬い取るように
あなたの指先から手の平を舌でなぞった。
砂漠を歩く旅人が、やっと見つけた水を心の底から喜び
神に感謝する姿のようにも見えた。
夜門 由貴 「……!」
KP 幾度か繰り返して落ち着くと、彼女は立ち上がる。
星守 瀬理香 「…………、…………、…………ありがとう」
KP
そこに先程見せた幼さを伴ったゆらぎはなく、理性的で冷静だった。
彼女にとってはこれが『褒美』であったのだと、あなたは認識する。
精神的な安定、心の拠り所として設定されていた行為だったのだ。
共に移動することが可能となる。
夜門 由貴 「……瀬理香…?」
星守 瀬理香
「ごめんね、……もう大丈夫。
……助かったよ……」
KP 瀬理香は自分の意思で、あなたの手を再度やさしく掴むだろう。
夜門 由貴
「……そっか。よかった……」
「そう何度もあると、心配しちゃうけど
また苦しくなったら言って。……辛そうだった」
星守 瀬理香
「……わかった。
こんなのじゃなくても、落ち着けるようになるといいんだけど……」
「頼りにしてるね」
夜門 由貴
「……うん。多分、やっぱり……… 精神的に傷ついているんだと思う。………」
撫で……?
「……落ち着いたら、進もうか。辛くなったら本当にすぐに言ってほしい」
星守 瀬理香
「……分かった。次は……実験室だね」
撫でられて嬉しそうにすり寄っている。
「……本当に、とっても落ち着いたよ。
でも、だめになりそうだったら、すぐ言うね」
夜門 由貴 「うん」
KP
[PCが何もしない場合]
KPCは自発行動が不可能になる。
立ち上がったり、話したりする事もできない。
PCが気にして言葉を掛けたり、気遣ったりするのであれば頷いて大人しくしている。
実験場の探索はPCのみで行う。
夜門 由貴 よし、瀬理香が良くなったら進もう
KP
【実験場】
広い実験施設と、小部屋に分かれている。
KP
【探索箇所】
・資料室
・実験施設
夜門 由貴
「ここが……ずいぶん広いね。
やっぱり実験っていうと ………」暴れる想定だったのかな……
「資料室もあるみたい。見てみよっか」
星守 瀬理香
「うん……」
しっかりくっついて、資料室へついて行くね。
KP
【資料室】
研究資料室よりも一回り小さい部屋だ。
書籍と資料が置いてある。
【目星】または【図書館】を振ることができます(同情報)
夜門 由貴 CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 77 > 成功
KP
部屋を見渡すと、本棚で目につく本があった。
ジョルジュバタイユ著の『ニーチェ論』という本の1ページに付箋が貼ってある。
KP
◆ ジョルジュバタイユ著の『ニーチェ論』
付箋のあるページ
窓が中庭に向かって開くように、私の狂おしい愛は死に向かって開いている。
KP また、資料棚からは『器と不純物の乖離』の資料を発見する。
KP
◆器と不純物の乖離
人間を純粋な肉体のみにする呪文。
※PCは習得不可。
人体から精神を取り除き、二つの半身に分ける。
これは二元論に基づいて行われる呪文である。
エーテルのプールに不純物を放ち、破棄する。
KP
資料の内容は以上です。
気になる単語があれば追加で調べることができます。
夜門 由貴 「………不純物………」
星守 瀬理香 「つまり……半分こされて、もう半分は……捨てられちゃった……?」
夜門 由貴
「……瀬理香の、半分が? どこに………
てっきり処分場なのかと思ったけど」
星守 瀬理香
「うーん、エーテルのプール……?
でも、処分場って焼却炉みたいだったよね」
夜門 由貴
「なら、水みたいなのがあるところ…? どこだろ。
施設内の案内図にはなかったけど……」
星守 瀬理香 「今までにも、そんな感じの場所は無かったよね……」
夜門 由貴
「うーん……実験施設の方……?
みに……行ってみる? 大丈夫?」
夜門 由貴
ああ、エーテルの…それ自身のことについて調べてみるべきか
(カンニング)
夜門 由貴 「いや、まずエーテルが何なのかよくわかんないんだった。名前くらいは聞いたことあるけど……」エーテルエーテルっと…
KP
・エーテルについて調べる
◆エーテルとは
大気の上層、雲や月の領域
あるいは神の支配する領域を意味する言葉として用いられた。
古代ギリシアの哲学者パルメニデスはエーテルを大気の上の炎
「穏やかかつ希薄で、一面に均一に広がるもの」と表現している。
また同時代の哲学者ピタゴラスは人が死んだ後に魂がたどり着く
永遠の汚れのない領域だとした。
後のアリストテレスの考えによって
エーテルは天界を満たしている物質として広く認知されることになった。
夜門 由貴
「………??」
空に飛ばしたってこと…?
星守 瀬理香
「天国……みたいなところ? の、プール……?」
天使がわちゃわちゃしてる姿を想像してる……(??)
夜門 由貴
かわいいね………
プール……貯水池みたいなところなのかな
ここに溜め込んで置けるし、自由に出せる。
そういうところにあるならまだ残ってるかも……
星守 瀬理香 かわいがられちゃった……
夜門 由貴 「調べてもよくわからなかったな…… それっぽいところを見つけたら調べてみよう」
星守 瀬理香
「うん……。エーテルのプールだね。覚えておく」
「実験施設にそんなのあるのかなあ……」
夜門 由貴
「もっと別の場所にあるかもってこと?
……それもそうかも」
「とりあえず……いけそう? 実験施設のほう……」
星守 瀬理香 「うん。大丈夫。……一緒に行こ」
KP
【実験施設】
広い部屋には魔法陣が描かれている。
そして中央奥の壁に集まるように、数十人の人間が縋るようにへばりつき、死んでいた。
彼らは壁面で溶解し、形を成さない肉塊に成り果てていた。
正気度ロール 0/1d3
夜門 由貴 CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 28 > 成功
星守 瀬理香 えらい!!
KP
【探索箇所】
・死体
・部屋全体
夜門 由貴 よかった…… このあたりは安定してるな
夜門 由貴 うん……死体の方から見てみようかな。
KP 死体には【目星】を振ることができます。
夜門 由貴 CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 11 > スペシャル
KP
研究員たちが集まって死亡している箇所をよく見ると、血に濡れたパネルがあるのが分かる。
壁面にはもう一枚ドアがあった。
さらに【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 44 > 成功
KP
彼らは必死に液晶に手を伸ばしたのだろう。
しかし、扉は開かなかった。
だからここで集まって死んでいるのだ。
そう理解してしまう。
液晶を見るならば、指紋で開くロックであると分かる。
鍵マークのボタンを押すとヘルプが表示された。
有事の際は復元コードによりデータの復旧、または設定の修正ができるようだ。
【電気修理】を振ることができます。
夜門 由貴 突然の電気修理…
夜門 由貴 CCB<=10 【電気修理】 (1D100<=10) > 45 > 失敗
KP
復元コードは英数字を打つことが分かる。
回数制限はないが、パスワードの桁数が分からない。
地道に打つことは不可能だろう。
【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 41 > 成功
KP
「α Tauri-アルファ・タウリ-計画」に肯定派と否定派がいるのであれば
否定派が彼の憑依を解く方法も考えていたのではないか、と思える。
重田のいるやまぶき荘を訪ねるのが良いだろうと考えつく。
夜門 由貴
「重田さん、か……。
いずれにせよ、この先に行くには施設の事を知ってそうな人を探すしか無いよね」
「……」部屋全体の方も見よう。
星守 瀬理香
「そうだね、コード……。
何パターンかなら試せるかもしれないけど……時間掛かっちゃうもんね」
触手をうねうね……
夜門 由貴
うねうねさせてるの…!? ふふ……
それをみて触手を撫でる…?
星守 瀬理香
「すばやくコードを打ち込んで、こう……。
でも、気の遠くなる作業になりそう」
撫でられたら、細く指のように枝分かれさせて手をにぎにぎしちゃう(?)
夜門 由貴 ??? かわいいね……
夜門 由貴
「わ……そういう事もできるんだ。
器用だね」そっと握り返す…・
星守 瀬理香 ヨノカドくん、もう治っちゃったけど触手すきだったもんね……(うねうね……
夜門 由貴 ふふ……まあそうだね。今も多分嫌いじゃないと思うな
星守 瀬理香
えっ、そうなの……?
みゅ……(らいばるだね……と自分のうねうねをみてる ??)
夜門 由貴 ……!?? ふふふ、ややこしくなってきたね……
星守 瀬理香
「うん。機械の隙間にも入れると思う。
……さすがに触手だけだけど」
夜門 由貴 「そっか……触手に目を作るのは難しいもんね」
星守 瀬理香
「うん。……集中すればブラインドタッチみたいにできるとは思うよ」
ヨノカドくんの手のひらの上で触手の指をリズミカルにカタカタさせてる
夜門 由貴
「ん? ……ふふ、くすぐったいよ」
しばらく見てたけどくすぐったくなってギュッと、でも優しくにぎる。
星守 瀬理香 「えへへ……」
KP さて、部屋全体には【目星】または【聞き耳】を振ることができます(同情報)
夜門 由貴 CCB<=91 【目星】 (1D100<=91) > 72 > 成功
KP
カタン、と音がする。
振り返れば、血塗れの機械が三脚から落ちていた。ビデオカメラだ。
既に電源は切れているが、メモリーカードを取り出し
資料室にある再生機器で見ることは可能だ。
夜門 由貴 「………! びっくりした……ビデオ……?」
星守 瀬理香 「ひゃ! ……ほんとだ……」
夜門 由貴
「……メモリーカードだ。資料室にプロジェクタがあったよな……」
「行ってみてみよう。……いや、瀬理香は見ないほうがいい……のかな」
「俺が一人で見てくる。大丈夫そうだったら見せるけど、多分難しいかも……」
星守 瀬理香 「わ、わかった……。待ってるね」
夜門 由貴 「……うん」
星守 瀬理香
choice[機械とたたかってみる,大人しく本を読む] (choice[機械とたたかってみる,大人しく本を読む]) > 機械とたたかってみる
「……じゃあ、せっかくだから
コード何個試し打ちできるかやってみちゃおっかな~!」
触手をわきわきさせてる ??
193 ふふふ……
夜門 由貴 「え? ふふ…… なるほど、頑張って。もし開いたらラッキーってことで」
星守 瀬理香 わたしって こーゆーとこ ある……
星守 瀬理香 「うん!」
夜門 由貴 ん? 大丈夫。かわいいよ
星守 瀬理香 「……ヨノカドくんも、いってらっしゃい」
夜門 由貴 「……わかった。行ってきます」
KP
資料室へ行きつつ目をやると、瀬理香が手を伸ばし、液晶に触れる光景が見える。
指先が溶解し、枝分かれしていっては、機械の隙間へと入り込んだ。
彼女は瞳を閉じて集中する。
しばらく時間がかかりそうだった。
彼女から出された細い触手が何かをとらえるようにゆらりゆらりと漂っている。
星守 瀬理香 えっ! かわいい!? ……えへへ……
夜門 由貴 ふふふ…… そして専用描写だ、やった~!
星守 瀬理香
実は……用意されてて……
解析を頼まれたらこの描写を投げることになってるの!(どやや…… ??
夜門 由貴 そうなんだ…!? 解析する場合もあるんだね……
星守 瀬理香 うん……解析……できないけどね……(カンペをみながら……
夜門 由貴 そっか…… 残念
夜門 由貴 じゃあそれを見届けたら、資料室で映像を見よう。
KP
◆昨日の映像記録
画面に白い部屋が映る。
魔法陣の上に蹲っているのは瀬理香だ。
彼女は一糸も纏わぬ姿で、地に顔を伏せている。
体中には深い傷痕が生々しく残り、背中にはあの大きな文様が刻まれていた。
彼女の周囲には白衣に手袋を付け、顔を隠した研究員がいる。
部屋に無機質な声の放送が流される。
『被検体番号、名前を』
暫しの沈黙が流れて、彼女が呟いた。
「108 星守瀬理香」
『×月×日 被検体番号108 器と不純物の乖離、憑依を開始します』
研究員たちが呪文を唱え始める。
すると、魔法陣が光を放ち始めた。
彼女の頭がめきめきと音を立て始め、頂点から垂直に、体が引き裂かれ始める。
痛みで体が痙攣して意識を失い、また痛みで覚醒する。
瀬理香の嗚咽と痛みを堪える声が流れ続ける。
唾液が喉に詰まって上手く声が出ないようで、えずきながら涙を溢す。
彼女の頭からは脳が這いずり出て、骨と臓器は溶解する。
肉体の内容物が全て溶け出すと、それらは集合し
瀬理香の姿とよく似た真っ白の人の形と変化した。
飴のようにとろとろとした白い裸体は胎児の姿勢を取る。
研究員達は溶け出した臓器から生まれた人型を
指紋認証で開く壁の扉の向こうへと移動させた。
その間にも彼女の体の変化は続く。
意識や痛覚が残ったまま、足の爪先まで真っ二つに割られた体は、臓器を無くして再度、繋がり始めた。
時間を掛けてまた頭の頂点まで接合されると、魔法陣の光が収束していく。
KP
地面に伏せる彼女はあらゆる体液で汚れた顔を上げる。
怨嗟の籠もった目が画面を隔ててあなたを睨んだ。
正気度ロール 0/1
夜門 由貴
CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 42 > 成功
「…………、瀬理香……」
(……やっぱり、見せなくて正解だったな。
自分が……真っ二つにされる姿なんて………)
星守 瀬理香 はっ シゲタさんはまだかも……!(描写をなげるね……!
KP
映像はまだ続いている。
瀬理香の目が、あなたを捉え続けて……
その瞬間だった。
彼女の体が急速に膨張し、緑灰色の異形へと変化を始める。
首がごきりと曲がり、太い触手が一本生えたかと思うと
近くに居た研究員を頭から地面にはたき落とし潰した。
胸からもう一本生えた触手が研究員3人を掴んで、捻り潰した。
彼女の頭が膨れ上がり、破裂してそこから蛸のような頭が生まれる。
「実験は中止だ!」
誰かが叫んだが、遅かった。
数人の研究員達は部屋を逃げようとしてなぶり殺され
一人は廊下に向かって首を投げ飛ばされる。
部屋に残った研究員達は閉じた扉を開こうと液晶を叩くが、一向に反応を示さない。
「どうなってるんだ!」
「先程まで開いたはずだぞ!!
誰か別のコードを試せ!!」
「書き換えられています!
指紋も認証されません!」
「まさか、しげ……」
人の叫びがこだまして、扉の前で肉体は崩れていった。
触手の化け物は部屋を出ていく。
画面は大量の赤と死体を映して、暗転した。
正気度ロール 1/1d3
夜門 由貴 はっ 頭の中が混線してたかも ごめんね
夜門 由貴 CCB<=75 【SANチェック】 (1D100<=75) > 12 > スペシャル
system
[ 夜門 由貴 ] SAN : 75 → 74
[ 星守 瀬理香 ] 減少SAN : 3 → 4
夜門 由貴
(重田さん…… ………… 会いに行かなくちゃ。
会って、瀬理香を元に戻す方法を聞き出そう)
実験施設の方に戻ろう。
「………瀬理香?」
KP 由貴さんに声を掛けられると、瀬理香は目を開け、手をパネルから離す。
夜門 由貴 「……ただいま。どうだった?」
星守 瀬理香
「ふー……
とりあえず1億パターンくらい試してみた! ……けど、無理だった……」
「明日もう一度試すか、パスを何処かで探すかしないといけないね」
夜門 由貴
「え? そ…そんなに?! すごいな………」
「どこかで探す……そうだね。
ひとまずは、パスワードを知ってそうな重田さん……にあいに行きたいと思ってる」
星守 瀬理香
「はっ、シゲタさん……!
そっか、それなら次は、やまぶき荘だね」
夜門 由貴 「うん。そのつもり」
星守 瀬理香
「わかった……でも、すっかり夕方になっちゃったね。
シゲタさん、もう帰っちゃってるかも……?」
夜門 由貴
「帰ってる? そっか……そういうのもあるか。
家の住所の方は知らないもんね、そういえば……」
「じゃあ、明日か……
…………うん、ちょっと心配だけど。それしかないよな」
星守 瀬理香
「うん。適当に理由つけて、アポでも取っておいたら印象いいんじゃない?
それで、乗り込んじゃお」
夜門 由貴
「わかった。……まずは第一印象か……」
「なら、今日のところは帰ろう。……俺たちの家に」
星守 瀬理香
「! うん……!」
「安全でいられる場所にいると落ち着くから
自分もコントロールしやすい気がするの。……帰ろ!」
手を繋いで車まで歩くね。
夜門 由貴
「……そういうものなんだ……?
そっか、安全……」
手を……握り返して車に戻ろう。
KP
あなたは瀬理香を、本来二人で住んでいた家へ連れて帰ることにした。
何事もなく帰宅できる。
星守 瀬理香
よし! じゃあこのお部屋もここまで!
おつかれさまでした!
夜門 由貴
!! 了解。
お疲れ様でした。
この部屋が最後になっちゃった。
……それじゃあ瀬理香。きみも、おやすみなさい。(すや…
星守 瀬理香
はっ……。えへへ、あいさつ……。
おやすみなさい、ヨノカドくん。いい夢見てね(ぎゅ……
KP 【自宅】
KP ※KP用補足
夜門 由貴
はっ………
そういえば俺は…… 料理…?
KP
KPCと帰宅し、夕食を作る。
猫はKPCが半分しかないことを本能的に察知しているので、KPCが本人かを確かめるように慎重に匂いを嗅ぐ。
猫は半身KPCが偽物でないことは分かるが、異変を察知して少しばかり探るような動き方をする。
KPCの体調は落ち着いているので二人で作ってもいいし、PCが作ってもいい。
料理が得意なKPCなら自分で作ると言うかもしれないが
料理を作れる事実でさえ忘れてしまっている場合もあるかもしれない。
KPの裁量でKPCの動き方や記憶の齟齬を描いて欲しい。
KP
帰宅すると、猫のミケゴローが突進する勢いでこちらまでやって来る。
最初に部屋に入ってきたあなたの匂いを嗅いで
続いて来た瀬理香の匂いを何度も嗅いだ。
彼女は「ただいま」と猫に言ってから手を洗う。
そして指先で猫の鼻をつついて撫でながら、あなたを見て言った。
星守 瀬理香
「ヨノカドくんって……お料理できる?」
「私……って、お料理できるのかな。
普通の生活が思い出せなくて」
「宅配とかでも全然いいんだけど……お任せしてもいいかな」
夜門 由貴
「俺? できるよ、もちろん……。きみだって」
「何なら瀬理香のほうが得意なんじゃないかな……とは思うけど。
でも、怪我もしてるし無理させるわけにも行かないよな……分かった。俺が作ってみる」
「何がいい? 食べたいものとかある?」
星守 瀬理香 choice[和,洋] (choice[和,洋]) > 和
星守 瀬理香
「ありがとう……! ええと、食べたいもの……」
「とりあえず和食……? あったかいご飯とお味噌汁……がいいかなあ。
お魚があったら、もっとうれしい……かも」
夜門 由貴 ふふ…… そっか
夜門 由貴
「和食か…… 魚? うん、分かった」
「じゃあ、スタンダードに焼き魚がいいかな。
鮭の切り身なら冷凍しておいたのがあったはず……切り身ならホイル焼きのほうがいいのかな」知らない――
KP
では、冷凍の鮭の切り身と、偶然きのこ類が見つかるだろう。
鮭ときのこのバター醤油ホイル焼きを作ることができる。
夜門 由貴 おいしそう
夜門 由貴 えのきとしめじあたりが見つかったんだな……
けみかえる たべたくなっちゃった……(おろか)
KP
あなたが台所に向かうと
瀬理香はあなたと猫の様子をぼんやり眺めているだろう。
夜門 由貴 !? ふふふ セルフ飯テロ……
夜門 由貴
「……瀬理香。鮭があったからそれを使うよ。
楽しみにしてて」
声をかけてからまな板に向かうかな。とんとんとん…… ぱりぱりぱり…… じゅわ…… バタン!!
星守 瀬理香
「わ、いい匂い……。手際が良いね、ヨノカドくん。
お料理上手なんだ」
おだしの良い匂いに誘われて、ふら、と覗きにくるかも。
夜門 由貴
「え? ……そうかな。
一人暮らししてたのもあるし、瀬理香と料理してて学んだ分もあるかも」
「でも、ここ数ヶ月はあんまり作ろうって気もしなかったから……
今日は久々かも」
星守 瀬理香
「そうなんだ……。じゃあ、鮭があったのはラッキーだったんだ。
……私も早く、ヨノカドくんと料理できるようになりたいな……」
夜門 由貴
冷凍の鮭のイメージだったけど それだと味が落ちている説もあるな……
たまたま ということにしておこ
寿安
しゅぎょー先でめっちゃしゃけ余ってさぁ~! 冷凍したらイケるっしょ!
ヨノカドさんにもあげる! ……って感じぃ?
KP
炊飯ジャーを開ければ、つやつやに炊きあがった白米が顔を覗かせる。
だしの効いたとうふとわかめのスタンダードな味噌汁は
念のため味見をしてみたが、味噌の量もちょうどよく香り高いだろう。
何よりも、冷凍とはいえそれなりに良さそうな鮭を用いたホイル焼きは
ホイルを開けた瞬間から、バター醤油と鮭、きのこの混ざりあった匂いで食欲がそそられる。
夜門 由貴
なるほど…? 寿司屋…?(レストランだよ
ありがとう。こんなに食べきれるかわからないけど……まあゆっくり食べるよ(?
夜門 由貴
「……きっとすぐできるようになるよ。
きみは覚えがいいから……」
「……よし、うまくできた。いいタイミングで全部仕上がってよかった」
寿安 choice[オレの発注ミス,だれかの発注ミス,大型客のキャンセル(キレそう)] (choice[オレの発注ミス,だれかの発注ミス,大型客のキャンセル(キレそう)]) > 大型客のキャンセル(キレそう)
夜門 由貴 「瀬理香、ご飯にしようか」
夜門 由貴 わあ…
寿安 殺、……さない……! ぎぎ……(?)
夜門 由貴 殺したら大変だからね…… 周りが…… ふふふ
星守 瀬理香
「効率もいい……さすがだね……!」
「うん。準備してくれて本当にありがとう!
……いただきます」
KP そう言って手を合わせてから、瀬理香は箸を使ってゆっくりと食べる。
星守 瀬理香
「!! おいしい……!」
「……はじめてまともな食事をしたような感動かも」
「……私とあなたが、こうしてご飯を食べたこと
……きっと何度もあったんだよね」
夜門 由貴
「はじめて? ……大げさだな」
「でも、嘘じゃないんだろうね。………」
「もちろん。
この机で一緒に食べたこともあったし、何回か君の実家の方で食事を取ったこともある」
「レストランとかで食べることもあったよ」
星守 瀬理香
「そう、なんだ、……色んなところで……」
「……もう時間間隔がおかしくなってるみたい。
過去の記憶もちゃんと分からない」
「このまま全部、忘れちゃったらどうしよう。
忘れたくないな……」
夜門 由貴
「……そっか。
時間が経過してみないと、なんとも言えないけど……」
「きっと、よくなる。俺はそう信じてるよ」
「でも、もし不安なら……読み返せるように日記でもつける?
……もう付けてたっけ?」
星守 瀬理香 choice[つけてる!,けろったーが日記代わり] (choice[つけてる!,けろったーが日記代わり]) > けろったーが日記代わり
星守 瀬理香
「ええっと、ううん、付けてなかった……んじゃないかな……?
付けるひま、なかったし……」
夜門 由貴 ふふ……そっか
夜門 由貴
「そっか。それじゃあ……」
ひとまず、何かいい感じの紙を探して差し出す…?
星守 瀬理香
「そうだね。
手を動かして書いてみると、記憶にも残りやすい……?」
夜門 由貴
choice[いい感じのノートがある,いい感じの紙がある] (choice[いい感じのノートがある,いい感じの紙がある]) > いい感じの紙がある
ノートはなかった…
星守 瀬理香 「えっと、今日は……12月18日……」
夜門 由貴
「そうだね。それに、なんだっけ。
もしパスワードとか忘れても簡単に見られるよ」
自分以外にも見られる可能性はあるけど……
「………」じっと見てる。
星守 瀬理香
<12月18日
昨日の夜、おうちに帰りました。ヨノカドくんとねこがいました。
なんだか私の体が大変なことになっているので
ヨノカドくんとくちなしの丘に行って、いろんなことを調べました。
明日はシゲタさんという人に会いに行くことになりました。
おゆうはんはヨノカドくんがさけを焼いてくれました。
おみそしるもごはんもおいしかったです>
「……書けた!
なんだか……子どもの作文みたいになっちゃったけど……」
夜門 由貴
「ふふ……たいへんなことになっているので……
いいんじゃないかな、わかりやすくて」
星守 瀬理香
「そう? やった! じゃあ明日もこんな感じで書いてみるね」
「ヨノカドくん……ごはん作ってくれて、アドバイスまでくれて、ありがとう。
ごちそうさまでした」
「食器、片付けるね」
KP
彼女は食器を洗ってから、床に座ってまた猫とたわむれる。
慣れない手付きで触れては、手を離した。
夜門 由貴 「うん。明日の分も楽しみにしてる(?)」
夜門 由貴 食器を洗うのが早かった ふふふ
夜門 由貴
「そういえば、猫とのあそびかたも忘れちゃった?
随分ぎこちないけど……」
星守 瀬理香 かちゃかちゃ……! それくらいはやるもん!
星守 瀬理香
「えっと……」
「……この子って、……私の、私たちの猫、なんだよね」
「……ごめん。思い出せなくなっちゃった。
これもちゃんと書いておかないと……」
KP 彼女は眉を下げた。
夜門 由貴
「うん。そう。
ミケゴローっていう……俺が適当に言った名前が通っちゃったんだ」
星守 瀬理香
「え、てきとう? そうなの?
かわいい名前だと思うけど……」
「みけごろー、ミケゴローくん。ふふっ」
ヨノカドくんがてきとうにつけた名前です、と書き加えちゃお。
夜門 由貴
「あっ その補足情報はいらなくない?
……いいけどさ」
書き加えられた情報を見て困ったように笑ってる。
「……絵も書いておいたら?」?
星守 瀬理香
「絵……? ええ……?」
choice[芸術,DEX,APP] (choice[芸術,DEX,APP]) > DEX
CCB<=(10*5) 【DEX】らくがき…… (1D100<=50) > 99 > 致命的失敗
星守 瀬理香 みゅ……
夜門 由貴 ????
星守 瀬理香 choice[自信満々,さすがに…] (choice[自信満々,さすがに…]) > さすがに…
星守 瀬理香
「……ん、うーん……??
あれ、おかしいな、……えーん、なに、これ……?」
夜門 由貴 ふふ……
夜門 由貴
「あ…… ははは ふふ、なんかすごいやつになってる」
「これ、ミケゴロー?
ミケゴロー、おいで。これ、お前だってさ」
意地悪…?
星守 瀬理香 「ええっ、ちょっと……!」
ミケゴロー
「みゃ?」
とてて……
choice[びっくりぎょうてん,きにいらないのでくびかしげてぷい,えのうえをあるく] (choice[びっくりぎょうてん,きにいらないのでくびかしげてぷい,えのうえをあるく]) > きにいらないのでくびかしげてぷい
「みゅ……? ……ふみゃっ」ぷいっ
夜門 由貴
「……あ、見てくんないや。
だめ?」
ミケゴロー
「ふしゃ~~~」
絵にむかっていかくしてる……こいつはにゃんだ……!
星守 瀬理香 「えーん、おこられちゃった……。練習します……」
夜門 由貴 かわいい ふふ…
夜門 由貴
「ふふ……猫に怒られてる」
「違う猫(?)だと思ったのかな」
星守 瀬理香
「我ながら……猫にすら見えないから……
なにか……かいぶつだと思ってるんじゃない……?」
夜門 由貴 「怪物? ……たしかに、そんな感じにも見えるかも」
193 いいざまよ
夜門 由貴
「でも目は可愛い感じを目指したんじゃない?
お前に似てるよ、ミケ」
わしゃわしゃ…
星守 瀬理香 ヨノカドくんって、たまにこーゆーとこあるよね!(記憶のある雑談欄の私より!!
ミケゴロー
「ぶみぃ~~」
不服そうに鳴きながらその場でまるくなる。
ちら、と見てはいるのかもにゃ……?
星守 瀬理香
「精進するので……これに懲りずにまた見てください……」
「……もう。ヨノカドくんったら。いじわる……」
夜門 由貴
「……ごめん。可愛い絵を書いてたからさ」
「今日は久しぶりだったからうまくいかなかっただけかもよ。
……また書いてよ」
夜門 由貴
ふふ…… まあ天使体のときよりはマシになったかも?
そして、またキリのいいところで切っていただけると助かります。
キリのいいところとは…?
星守 瀬理香
了解です……! う、んーと、お風呂入るところまで(隣の部屋準拠)かな……?
その後またシーンが切り替わるから……!
夜門 由貴 なるほど…… よし、わかりました。
星守 瀬理香
「うん……
……でも、あんまりからかわれると、拗ねちゃうから」
軽く肩に頭をこつん、とぶつけてから、その場で見上げる。
「……なんてね!
明日も出ることだし、早めに休まないとね」
「ヨノカドくん、もしよかったらお風呂お先どうぞ」
夜門 由貴
「そういえば……そうだね。もうこんな時間だ……」
「瀬理香、一人で入れる?
背中の傷とか……大丈夫?」
星守 瀬理香
「え、あ、そっか……?
結構ひどい傷……なんだっけ。どうしよう……」
夜門 由貴
「……背中だけ、俺が洗おうか? いや、そもそも水とかかけないほうがいいのかもだけど……」
「あんまり見ないようにするからさ」
星守 瀬理香
「わかった……。
背中のことは、ヨノカドくんに任せるね。見えないし……」
夜門 由貴 「うん。……任せて」?
星守 瀬理香
「じゃあ、おんなじタイミングでいっか。
あ、そういえば、……えーっと……」
夜門 由貴 「……? どうしたの?」
星守 瀬理香 「うん、ちょっと。……驚かないでね……?」
夜門 由貴 「え? うん……?」
KP
彼女は浴室で服を着たまま、タオルで体の前側を覆う。
そして肩から、触手を出した。
収縮する触手で肌を撫でると、衣服が皮膚になり裸体に変わる。
事実上彼女が身に纏っていたものは
玄関に置かれていたあなたとお揃いのスニーカーのみだったのだとここで気付くだろう。
夜門 由貴
「……わ、びっくりした。
……すごいね」
星守 瀬理香
「うん……。お洋服も綺麗になってたし、便利と言えば便利なんだけど……」
「ふふ、ヨノカドくんに背中流してもらうなんて不思議な気分!
……じゃあ、よろしくお願いします」
夜門 由貴
「承りました。じゃ、入ろう」
背中を流すときだけ多分一緒に……? どきどき……しないでもないと思う
KP
傷の痛みそうな部分を避けながら、あなたは瀬理香の背中を洗っていく。
彼女が心地よさそうにしていることが、浴室に響く鼻歌から伝わってきた。
そうして彼女が入浴を終えた後、あなたもゆっくりと湯に浸かることができる。
思ったより蓄積していた一日の疲労も、共に洗い流されていく心地がするだろう。
星守 瀬理香
じゃあ……こんな感じで!
わーん遅くなっちゃった、ごめんなさい……! 今日もありがとうございました!
夜門 由貴
ふふ…… お風呂イベントまでにお話したかったし、大丈夫
こちらこそ、今日もありがとうございました。
おやすみなさい……瀬理香、けみかえるさん むにゃ……
星守 瀬理香 おやすみなさい、ヨノカドくん、いぐささん……(ふたりにちゅっちゅっ……
星守 瀬理香
CCB<=(10*5) 【DEX】ヨノカドくんがお風呂入っている間に練習…… (1D100<=50) > 5 > 決定的成功/スペシャル
!!
<12月18日
昨日の夜、おうちに帰りました。ヨノカドくんとねこがいました。
なんだか私の体が大変なことになっているので
ヨノカドくんとくちなしの丘に行って、いろんなことを調べました。
明日はシゲタさんという人に会いに行くことになりました。
おゆうはんはヨノカドくんがさけを焼いてくれました。
おみそしるもごはんもおいしかったです。
※※【バケモノのような絵】←ミケゴローくん(要練習)※※
私はヨノカドくんがだいすきです。ミケゴローくんもだいすき。
マリートゥスでは旭日さんにとてもおせわになりました。
きっと天国でモチヅキさんとなかよくしているはず。
実家にはおかあさんと、おとうさんと
弟のれーまにそっくりなジュアンくんと
ジュアンくんがとっても大事にしているヒロハちゃんがいます。
※※思い出せる限りの知人友人の情報が続く※※
みんなのことを忘れたくありません。
とりわけ、ヨノカドくんのことだけは、ぜったいに。
どうか、元通りの体になって、覚えていられる頭になりますように。
※※ヨノカドくんと、描き直したミケゴローくんと、私の、とってもうまくできた似顔絵※※>
KP 【夜間イベント】
KP あなたたちが寝支度を済ませると、瀬理香があなたの服の袖を掴む。
星守 瀬理香
「いつも一緒に寝てる……んだよね。
眠れないから、もうしばらく起きて、隣にいてもいいかな」
「悪い夢を見てしまうのが怖くて」
夜門 由貴
「えっ? ……ああ、うん。なるほど……
そうだよね」
「もちろん、いいよ。
……俺もまだ寝付けそうにないし、お話でもする?」
星守 瀬理香 「うん。ヨノカドくんの近況とか……忘れちゃってるから、聞きたいな」
KP
了承されれば彼女はあなたの側にいる。
ただ座っているだけで、何をするでもなく
あなたと楽しげに会話をするだろう。
夜門 由貴
「俺の近況? ……そうだな……
瀬理香が、何の前触れもなく居なくなっちゃって、寂しかったよ」
……なんとなく寄りかかる……?
「……なんて、君はそれどころじゃなかったんだけど。
正直ここ最近のことはあんまり覚えてないな」
「瀬理香の戻ってき方があんまり衝撃的だったのもあるかも……?
色々吹っ飛ぶよなあれは……」
星守 瀬理香
「わ。そっか……えへへ……
ごめんね、寂しい思いをさせちゃって……」
ぴったり寄り添って、ヨノカドくんのほっぺたを撫でる。
「お仕事とか……日々の生活でいっぱいいっぱいの日々だったのかな。
趣味もあんまりだったのかもしれないね……」
夜門 由貴
「まあね。色々と……気が気じゃなかった。………」
「それでも、帰ってきてくれてよかった。
本当に。まだ、安心はできないけど……」
「でも、君を助けるためなら俺は……できる限りのことを必ずする」
「君をこのままにはさせないから、安心して」
ほっぺたの手にすり寄ったり、抱き寄せたりするかな。
星守 瀬理香
「ヨノカドくん……」
「ふふ……ヨノカドくんはそうやって、いつでも助けてくれるよね。
それだけはね、何となく覚えてるの」
「だから、安心して一緒にいられるよ。
……でも、無理はしないでね。おねがい」
抱き寄せられたら、そっと寝間着を軽く握って見上げる。
KP
そうして改めて浮き彫りになるが
彼女から人らしい気配、生気というものはすっかり抜け落ちていて
何処か得体の知れない生物に思えた。
彼女は本当に、変わってしまったのだ。
夜門 由貴
「……うん、もちろん。
セリカ、君も無理しちゃダメだよ。……もしかしたらその体は前よりもいろんなことができるようになったかもしれないけど」
「君が傷ついたり、痛い思いをするのはいやだから。ね」
見上げる視線に応えて額をくっつける。
星守 瀬理香
「うん……分かった。
ヨノカドくんに、寂しい思いも悲しい思いも、なるべくさせたくないもん……」
至近距離で微笑む。
「そうだよね……。流石に空が飛べるほどじゃないけど
うねうね……便利ではある……?」
「……こわくない……?」
KP 彼女は昨日の夜と同じように問う。
夜門 由貴
「うねうね…… あのタコの足みたいなやつか、ふふ……」
「……どうだろう。
俺は君から直接そういった殺意を向けられたことがないから、そのときは怖いと思うかもしれないけど」
「でもきみがどんな姿になってしまっても、瀬理香は瀬理香だから。
……そう考えると怖いとは思えないかな?」??
星守 瀬理香
「ヨノカドくんに殺意だなんて……!
……でも、あの状態だと見境なくなっちゃうのかな……いやだな……」
「……でも、そっか。ヨノカドくんはそんな風に思ってくれるんだ」
KP
あなたの返事を聞き、瀬理香はすっきりしたような顔をする。
目尻に皺を寄せ、口の端を上げた。
笑ったのかもしれない。
瞬間、彼女の顔面は埋没し、アイスクリームのように溶け出していく。
目と鼻と口が消えて、あなたに触れている手指も滴るように引き伸びて、ペースト状になっていた。
星守 瀬理香
「あ」
「いけない」
KP
顔を中心に、彼女がゆっくりと溶けていく。
発声器官が潰れたせいか音がねじれ、低いような高いような独特の声音になる。
あなたの指先や足先に、溶けた彼女が這って回る。
星守 瀬理香 「私って元々どんな形してたっけ……」
KP
彼女は呟き顔を覆う。
そうする内にも絶えず流動する彼女が広がっていく。
あなたの上に、下に、彼女が膨張して、収縮する。
押し寄せてくる。
それすらも優しい感覚であったが、彼女が形を取り戻すことはない。
星守 瀬理香 「どうしよ……」
夜門 由貴
「……!? 瀬理香? それ、どうし……」
「ど……溶け……?
声まで…… 瀬理香? 大丈夫なのか…!?」
体があったとおぼしき部分を抱き寄せ(?)ようと手を伸ばすけど…
KP
・瀬理香が元に戻る手伝いをする
由貴さんの任意の技能を、成功するまで振り続けることができる。
例)なだめるために【交渉技能】
抱きしめる【組み付き】
気合を入れるために【こぶし】など
夜門 由貴
もとに戻るおてつだい………… やはり組付が最適解なのではと思ってしまう
医学で体のパーツの場所を……?
いやでもなあ…
いや、ひとまず組付を!
夜門 由貴 CCB<=25 【組み付き】戻っ… (1D100<=25) > 92 > 失敗
夜門 由貴 ぐぬ…
KP
あなたはできうる限りのことをする。
彼女に言葉を掛け、触れて、落ち着かせようとするのだが
それらは彼女に届いていなかった。
殻に閉じこもった雛のように、外の全てを遮断して、苦しみから逃れようとしていた。
星守 瀬理香 「いたい」
KP
誰に言ったでもない単語は、彼女があの白い建物の中、一人で言い続けたのだろう。
静かで、孤独で、悲痛な叫びだった。
今、彼女は一人ではない。
それに気づきさえすれば、彼女の異変を止められるのではないかと思う。
任意の技能は、成功するまで振り続けることができます。
夜門 由貴
「瀬理香、瀬理香……!」
あの施設でのことを想って顔をしかめながら、必死に引き寄せようとしている。
CCB<=25 【組み付き】 (1D100<=25) > 41 > 失敗
星守 瀬理香 はわわ……近付いたけど惜しい……!
夜門 由貴
「瀬理香、俺の声、きこえない……?」
CCB<=15 【説得】 (1D100<=15) > 58 > 失敗
「瀬理香……」めしょ……
CCB<=25 【組み付き】 (1D100<=25) > 29 > 失敗
193 ミギ
夜門 由貴
「もう痛がらなくていいんだ、ねえ……」
CCB<=25 【組み付き】 (1D100<=25) > 12 > 成功
「瀬理香……!!」
大きな声で呼びながら、瀬理香であるはずのものを抱きとめる……?
星守 瀬理香 ヨノカドくん……
KP
彼女に触れると、ぶよぶよとした不定形の肉が迎えた。
大きな海の中で波に揉まれているようで、形容しがたい感覚だった。
何度も何度も呼びかけ、探るように確かめれば、確かに彼女の顔があって
首と、肩と、そこから伸びる腕があった。
どれだけ形が変わっても、彼女は確かにここにいた。
あなたが必死にかき集め、抱きとめ、理解すると、目の前の異形は元の輪郭を描きなおした。
星守 瀬理香 「ヨノカド、くん……」
KP
あなたは彼女の手を、彼女はあなたの手を、掴んだ。
…………
数秒経てば、彼女は人の姿に戻っていた。
星守 瀬理香 「う、……戻れた……?」
夜門 由貴
「……!! 瀬理香!」
「ああ……もどってる、ちゃんと……
よかった……」
星守 瀬理香
「ヨノカドくんが、何度も呼んで、あつめてくれた……んだよね。
……助かっちゃった。ありがとう……」
夜門 由貴 「……ううん、瀬理香がもとに戻れて……よかった」
KP
あなたの手を取り、息を吐く彼女の額には玉のような汗が滲んでいる。
戻る為にかなりの力を使ったのが分かるだろう。
夜門 由貴
「……大丈夫?
大変だった、よな」額の汗を拭ってあげる…?
「どうして急に…… なにか不調は?」
星守 瀬理香
「もう大丈夫……。
でも、どうしてかは分からない……。少しずつ、変容していってるのかな……」
夜門 由貴
「そんな……変容? じゃあ、急がないと
今すぐ…… ………いや、無理なんだった」
不安そうな顔で瀬理香の肩を抱いている……
星守 瀬理香
「うん……。夜が明けるのがこんなに遠い……」
「ねえ、ヨノカドくん」
「……あなたが覚えてる私の形を教えて?」
「またこうして……何かあった時に、自分で思い出せるように」
夜門 由貴
「瀬理香の、形……?」
「そうは……いっても、………言葉で?」
「難しいな…… ……ええと、よ、よくかわいい格好をしてる、とか…?」
星守 瀬理香
「うん。
ヨノカドくんって、何があったら私を私だと判断できるのかなって」
「かわいい格好……? ふふ、お洋服のこと?
たしかに……手持ちは少なかったけど、出かける時はこだわってるかも」
夜門 由貴
「うん、悪魔…… マリートゥスにいたときからよくかわいい格好してると思ってた」
(それよりも前からかもだけど…… いまはいいか)
「あと、髪にリボンもよく付けてる。紺色のやつ」
「あとは…… うーん……?
手が小さい、と思う」
瀬理香の片手を取ってギュッと握りしめる…?
星守 瀬理香
「えへへ……紺色はね、私の一番好きな色なの」
ヨノカドくんの髪とか目とかをじっと見てる。
「え、手が小さい……!?
ヨノカドくんが大きいから余計に小さく見えるのかも……?」
ヨノカドくんの手に包まれた手をぎゅっぎゅっと握り返している。
夜門 由貴
「ん? ……ふふ」
「俺の手は普通くらいだと思うけどなあ」
握り返されたので、俺もやわく握り返す…? 無限ループだな……
「あと……うーん、形とは違うかもだけど、結構いたずらっ子だよね」
星守 瀬理香
「う。いたずらっ子……言われてみればそうかも……?」
「で、でもね! 多分だけど、
……みんながみんなにいたずらしてるわけじゃ、無いとおもう……」
ごにょごにょ
「……よ、ヨノカドくんだから、ついいたずらしたくなっちゃうのかも!
なーんて……えへへ……」
夜門 由貴
「俺だから? ふうん……」
「まあ……みんなにやってるわけじゃないなら……
いいかな。嬉しいよ、俺だけ特別みたいで」
「言いながら照れてる瀬理香もかわいい」
多分もうだいぶ近いんだよね? 鼻チューでも軽くしてるかも。
星守 瀬理香 「わ。……そ、そう。全部特別大サービス、だもん……」
KP
あなたは記憶している彼女の形と、彼女の性格を教えた。
しっかりと手を握り、鼻を触れ合わせ、赤くなりながらもいたずらめく彼女の姿への喜びを伝える。
彼女の瞳が揺らいだのが分かる。
夜門 由貴
「……そっか」
「……あのさ、実は俺も
赤い色が好きなんだ。………」
瀬理香の瞳をじっと見つめて微笑む。
星守 瀬理香
「え。……そうなの?
……私の目の色……? なんて……?」
夜門 由貴
「あたり」
「よくわかったね。……………恥ずかしくなってきた」
星守 瀬理香
「えっ、ええっ、……!? な、なんでヨノカドくんが照れるの!
はずかしいのはこっちだよ……!」
「……えへへ、そっか。
じゃあ、好きなとこ、好きな理由も、おそろいなんだ……」
夜門 由貴
「………うん。そうだよ。………」
抱きしめて、俺の顔が見えないようにしよっかな……。
星守 瀬理香
「わ……!? ……ふふ……」
「……どきどきしちゃう。でも、嬉しくて、一番安心するの……」
すり、とヨノカドくんの体に頬を寄せて、腕の中でうとうとし始めるかな……
夜門 由貴
「どきどき、か…… …………」
なんともいえずに照れてる。
「……あ、……もしかして眠くなってきた?
ならこのまま一緒に眠っちゃおうか」
抱きしめたまま…… 今ここどういう状態だろう。
ベッドの上にのぼっていっしょに横たわる……?
星守 瀬理香
「うん……。ヨノカドくんもきっと疲れてるよね。
しっかりねむって……また明日ね……」
夜門 由貴
「ちょっとだけね。瀬理香も……
ゆっくり眠って」
「悪い夢を見ませんように。……おやすみなさい、瀬理香」
軽く触れるか触れないかくらいの口づけを額に落として眠ろうかな……。
星守 瀬理香 「おやすみなさい、ヨノカドくん……」
KP
汚れきった部屋であなた達は眠りにつく。
床には粘液が飛び散り、ベッドのシーツも少しだけ汚れていたが、眠りは深かった。
…
……
…………
【翌朝】
12月19日。
冷たいものが頬に押し付けられる。
これは触手ではなく肉球だ。
部屋は片付けられているようで、洗濯機の回っている音が聞こえる。
洗えるシーツは剥がされていた。
夜門 由貴 「……わっ、つめた…!」
ミケゴロー 「ぶみ!」
KP
ミケゴローはしてやったりといった表情でわらった、ように見えた。
いたずらに成功した子どものように駆け出して、寝室を出てリビングへ向かっていく。
瀬理香はもう起きているようだ。
夜門 由貴
「ミケゴロー…… あいつ」
飼い主に似てきたのかな…?(?)
(瀬理香……もう起きてるのか、早いな)
ゆっくり起き上がって俺もリビングへ
KP
リビングでは瀬理香がコーヒーを飲んでいた。
朝食を買ってきたらしい袋もある。
星守 瀬理香
「おはよう、ヨノカドくん!」
「早く起きたから買ってきたよ。どうぞ」
夜門 由貴
「おはよう、瀬理香。
ありがとう……朝ごはんだ」
「………もしかして、眠れなかった?」
星守 瀬理香
「え? ううん、ぐっすり眠れたよ。
ヨノカドくんがよく眠ってたから、いろいろ片付けちゃっただけ」
夜門 由貴
「そう……? なら、いいんだけど」
「一人で色々させちゃって、ごめんね。いや……ううん、色々やってくれてありがとう」
星守 瀬理香
「ふふ、どういたしまして!
さっ、食べよ食べよ!」
夜門 由貴 「うん」
KP
あなたたちは朝食を囲んだ。
食べ終わった時に、瀬理香の腹が鳴る。
星守 瀬理香 「ヨノカドくん、離れて……!」
KP
彼女が焦った様な声を出す。
同時に彼女の触手が伸ばされた。
肉の先端が口のように開き、ミケゴローの体を包むと、吸い込むように一度大きく脈動する。
気づいた時には遅かった。
猫は跡形もなく、彼女の体に消えていった。
飲み下されたのだ。
正気度ロール 0/1
夜門 由貴
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 25 > 成功
「……! ミケゴロー……!」
「ど……… どうして……」
ちょっとびっくりはしている
星守 瀬理香
「う、そんな……」
「時間がない……かも……」
「ミケゴローくんを体から出したら、人を襲っちゃうかもしれない」
「空腹だと意識が持たないの。
食事でも満たされる感覚はあったけど」
「……今の私には、体の中に入れた猫が無事でいられるかもわかんない」
「ヨノカドくん、やまぶき荘に急ごう……!」
夜門 由貴
「空腹…… 本能的な行動……ってことか……」
「わかった、ミケゴローも心配だけど、やっぱり瀬理香も心配だよ。
……急ごう……」
星守 瀬理香 「うん……!」
KP
あなた達は急いで、連翹会の運営する児童養護施設「やまぶき荘」へ向かった。
車を走らせ、都心のはずれへ。
星守 瀬理香
セーブポイントにゴール!
今日もお疲れ様でした!
夜門 由貴
なるほどセーブポイントだった……!
急がせちゃってごめんね……
今日もお疲れ様でした。色々おしゃべりできて楽しかったです
星守 瀬理香
えっ、ううん!?
ここはちゃきちゃき進めるところだったから大丈夫!
(ネコを庇われてもこまるし……)
私も楽しかった! センリくんもモリさんもそうだと思う!
えへへ……♪
それじゃあ、メインは大変だけど……また明日ね。
おやすみなさい、ヨノカドくん、いぐささん!
夜門 由貴 うん…… おやすみなさい、瀬理香、けみかえるさん!
星守 瀬理香
1d915 ちなみに私は! (1D915) > 59
ウインディ! へーっそうなんだ! もふ……♪
KP
【やまぶき荘】
ミルクのような白さの、角の丸い平たい建物がやまぶき荘だった。
山吹の花が庭園に咲いており、子供が楽しそうに駆け回っている。
庭には職員数名が子供たちと会話をしていた。門は開いている。
職員 「こんにちは。本日面会予約等をされている方ですか?」
星守 瀬理香
「こんにちは……!
●時にシゲタさんとのお約束を取り付けていた者です」
KP
職員は「少々お待ちください」と言って施設に入った。
しばらく時間が経過する。
待っていると、あなたの隣に50代ほどの男性が来る。
柔和そうな面持ちの人相だった。
彼はこちらを見て「こんにちは」と声を掛けてくる。
重田 敏行
「私が重田だ。
よく来てくれたね。隣の彼女も」
夜門 由貴
「こんにちは。……
……今日は会って頂いてありがとうございます」
星守 瀬理香
「こんにちは!
お時間いただきありがとうございます……!」
重田 敏行
「ちょうど時間が合わせられて良かったよ」
「さて……場所を移そうか。
ここには人が多すぎる」
KP
彼は物腰柔らかく、あなたを庭の見える部屋に案内する。
麗らかな日差しが部屋に満ちていた。
応接室ではなく、彼が個人で利用する私室のようだった。
夜門 由貴
「はい。……ここは……」
庭をチラ……
重田 敏行
「ここは私個人が利用している部屋だよ。
どうぞかけて」
「お茶を用意しよう。
長い話になるだろうからね」
KP
彼は少しばかり待っていてくれと部屋を出る。
座り心地のいいソファにあなた達二人は残された。
部屋の本棚に【図書館】【アイデア】が振れます(同情報)
夜門 由貴
「………」
なんとなく一緒に座っている瀬理香ににこ……と笑いかけてから本棚に目をやる…?(???)
CCB<=81 【図書館】 (1D100<=81) > 92 > 失敗
夜門 由貴 わぁ…
夜門 由貴 CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 33 > 成功
夜門 由貴 はっ… よかった
星守 瀬理香
あ、あぶなかった……!
アイデアえらい! きゅぴーん!
KP
あなたは長く複雑な文献にさっと目を通せる。
「虚構と真実」と「死と再生」という本だ。
KP
◆虚構と真実
虚構は事実を越える。
芸術や文学が現実を先取りするように。
……
私達が目にしている現象は、必ずしも「真実」ではない。
人間の認識は不安定だ。
例えば、見たものを言語で完全に証明することも不可能であると言うこと一つ取ってもあきらかである。
私達は言語化することによって、ヒトやモノを認識しているのだ。
時間や暦も、存在しているものを意識的に切り分けて区別した虚構である。
とすれば、私達の「真実」は何処にあるのか。
それは、絶対的な存在によって証明される究極の真相である。
そういうものを辿っていくと、必ず神仏などの宗教的な思想にたどり着かざるを得ない。
近代科学は近代科学で
やはり「自然」を切り分ける文法の上で成り立っているのである。
「自然」や「超自然(宗教的な思弁)」はその点に於いて
虚構と真実を超越したものであると考えられる。
そこには物理学的・科学的法則を越えた究極の真相があり
その中では虚構も真実も存在し得ないとも言える。
KP
KP
◆死と再生
現実世界では、時間は前に進み、決して後戻りはしないと見なされる。
だが、生として活動をしている瞬間は、時間を時間として感じることはない。
それは瞬間でもあり、永遠でもある。
再生の神話においても、命は循環するものとされることが多い。
生まれなおす物語や、死んだものが自らの力で甦る物語もある。
死と再生のつながりは、時間は決して戻らないという現実法則を超越する。
KP
文献を読み終え、元に戻した所で重田が帰ってくる。
トレーを机に下ろし、紅茶のカップを三つ並べた。
ソファに腰を下ろし、彼は話し始める。
夜門 由貴 よし! よかった……
星守 瀬理香
CCB<=(14*5) 【POW】話せなくてびっくり…… (1D100<=70) > 86 > 失敗
しちゃった!
星守 瀬理香
「! …………」
にこやかにヨノカドくんを見まもってたけど、姿勢を正すよ。
重田 敏行
「改めて、私の名前は重田敏行だ」
「連翹会理事長であり、やまぶき荘の運営者でもある。
よろしく頼むよ」
「さて、話の前に君の名前から伺おう」
夜門 由貴 「……夜門由貴です」じっ…
重田 敏行
「ありがとう、夜門さん。
今回は聞きたいことがあって来たそうだね」
「君の疑問があれば説明しよう。
私にはその義務がある」
夜門 由貴
「疑問……」
「あなたはもともとくちなしの丘の代表、だったんですよね。
今も……分かれたとはいえ関係者でしょう」
「端的に言うと”くちなしの丘”という組織で行われていた実験の被害者を、助ける方法はありますか」
重田 敏行
「その口ぶりだと、君もくちなしの丘に行ってきたようだね」
「名状し難い憑依者の変容は永続的なもので、犠牲者は元に戻る事がない」
「『器』に待ち受けているのは破滅、死のみだ」
「『器』は人を喰らわずに生きることはできない。
そして肉体はいつか、神の負荷に耐えきれなくなり、溶解する」
「しかし幸運なことに、彼女は『器である半身』だ。
だから残った『不純物である半身』を人として復活させれば、生きられるだろう」
夜門 由貴
「幸運?」
「生きられる、というのは……もとの生活に戻れると解釈しても?
後遺症みたいなものは……」
重田 敏行
「私たちも、実際に復元を試みたことがあるわけではない。
原理こそ分かれど、言わば初の試みだ」
「だが、少なくとも今彼女が抱えているであろう困難点は
払拭できると考えていいだろう」
夜門 由貴
「………そうですか」
「なら、その方法を教えてください。瀬理香……彼女を助けられるような方法を」
重田 敏行
「見たところ、『器』はまるで人のように振る舞っている」
「心を持ってしまったんだろう。
なら時間はない」
「私としても、早期に対処したい。
今すぐ彼女を引き渡して貰えたら、内々で方をつけるけれど、君はどうだろうか」
夜門 由貴
「早期に対処、とは。
彼女に危害が及ぶようなら、それはできません」
重田 敏行
「言うなれば……ただ『器』を処理するのみとなるだろうね。
復元には、それなりに危険を伴うものだから」
夜門 由貴 「……危険?」
重田 敏行
「私たちは、私たちが信仰する神のことを『名付けざられしもの』と呼んでいる」
「元々α Tauri計画は神の精神を魂の無い人の体に降ろし
安全に神託を受けることを目標としていた」
「なぜ『魂の無い人の体に降ろそう』としたのかというと
普通の人間では肉体と精神が負荷に耐えきれず、怪物になるからだ」
「だから、神の言葉をそのまま話してくれる魂のない入れ物を作るべき……
というものだった」
「計画として、核となる一人の人間を『器』と『不純物』に分けた。
『器』は今君の横にいるね」
KP 重田はあなたと、瀬理香とを見遣る。
重田 敏行
「だが、それは間違っていた。
α Tauri計画は要するに、『魂のない不完全な人の肉体』を神に捧げるということなんだ」
「我らが神……黄衣の王は、人の精神や知識欲を食らうからね。
それらがない肉体に押し込められて満足するわけがないだろう」
「彼女の体に降りたのは、黄衣の王になりきらなかった何かだ。
とはいえ、肉体と精神を接合する際、神と接触する可能性が高い」
夜門 由貴 「神……なるほど、その”神"という存在がこちらになにかの危害を加えてくる可能性がある、ということですか」
重田 敏行
「精神を食らう可能性は十分にある」
「復元を実行する際……同行するであろう君にもね、夜門さん」
星守 瀬理香 「……!」
KP
瀬理香はあなたの横で息を吞む。
しかしそれだけで、言葉を発さない。
喋ることができないのだ。
この部屋に入ってから、彼女は一言たりとも喋っていない。
暴れることもしない。
一切の抵抗も、意見も、口にしなかった。
夜門 由貴 「………、瀬理香?」
重田 敏行
「ああ……ここにはちょっとした術式を掛けていてね。
今、彼女は動けないんだ。万が一にも子供たちを喰らったら大変だろう」
夜門 由貴
「術式…… 道理で……
ごめん、瀬理香。気がつけなくて……」
「……俺に危害が及ぶのは、かまわないんです。
彼女を助けられるのであれば、………」
星守 瀬理香
「…………」
眉を下げてる……
重田 敏行
「……そうか。わかった」
「万が一に備えて僕らはコードを仕込んでおいたんだ」
「α Tauri計画が実行される日に、その扉だけロックが掛かるようにね。
損壊を受けていなければ使えるだろう」
「中には α Tauri計画中に切り捨てられた『不純物』を冷凍保存してある」
「復元コードは034841071043だ。
紙面では渡せないから、君が記憶してくれ」
「明後日までに戻せなかったらこちら側で『器』を処理しよう。
これ以上、無駄な犠牲は出したくないからね」
夜門 由貴
「0…38………」頭の中で反芻している。
「……分かりました。……もとに戻せたのかどうか、遠くからでも判断はつくんですか?」
重田 敏行
「二日経ったら、こちらの者を寄越して様子を見させよう。
それで判断するから、特別連絡は要らないよ」
夜門 由貴
「……そうですか」
「それじゃあ、もう行きます。
時間も……あまりないようですから。焦って手順を間違えるようなことはしたくない」
重田 敏行
「分かった。くれぐれも気を付けて」
「せめて、君たちの無事を願っているよ」
KP
あなた達は重田に見送られるだろう。
やまぶき荘から出た所で、瀬理香が息を吐く。
星守 瀬理香 「! ……はー、びっくりした……」
夜門 由貴
「……! 瀬理香、よかった……」
「きみがそんな状態になってたことに全く気がつけなかった。……ごめんね……」
星守 瀬理香
「えっ、ううん! 大丈夫だよ!
体に異常もないし!」
「謝らないで? ヨノカドくんのせいじゃないもの」
夜門 由貴
「それは、そうかもだけど……でも、なんだか俺が俺を許せないんだ」
「……たぶん、きっと大変だとは思うけど。頑張ろうね」
瀬理香の手をきゅっとにぎって、くちなしの丘に向かおう。
お腹が空いてたらご飯も食べていこうか。
星守 瀬理香
「……大丈夫だよ、ヨノカドくん」
やった! さっとご飯を食べていくよ。
手をぎゅっぎゅっ、と握り返しちゃう。
KP
あなた達は軽く昼食をとり、くちなしの丘に向かう。
建物内の死体は消えていた。
重田が手を回したのだろう。
実験場でコードを打ち込むと、個室の扉が開く。
冷気があなたの頬を撫でた。
【冷凍室】
部屋を覆う程に巨大な機械が置いてあった。
中央には高い水槽のようなものがあり、水色の水面が波打っている。
水槽までは階段が付いていた。
卓上には数枚の書類が置いてある。
窓際には病院用ベッドが置いてあり、その上に巨大な白い繭が置いてあった。
KP
【探索箇所】
書類、機械、水槽、繭
夜門 由貴
「………」きれいになってるな……。
「瀬理香、寒くない?
……とりあえず、中を見てみよう。あれは……水槽?」
KP
・水槽
階段を上り、中の様子を見てみる。
ちゃぷちゃぷと揺れる水面は、静かで、中には何もいない。
水面を直接見ると、脳に痛みが走る。
すべてのものはここで溶けるのだと瞬時に理解してしまう。
それは物理や科学の道理を越えた超自然的な理解であり、あなたは本能で恐怖する。
これが「エーテルのプール」だ。
正気度ロール 1d3/1d6
夜門 由貴
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 78 > 失敗
1d6 えーてる… (1D6) > 3
system [ 夜門 由貴 ] SAN : 74 → 71
星守 瀬理香
system
[ 星守 瀬理香 ] 減少SAN : 4 → 1
[ 星守 瀬理香 ] 減少SAN : 1 → 7
夜門 由貴 「……! ………」
星守 瀬理香
CCB<=83 【SANチェック】というか私もこれを見るのは初めてだね…… (1D100<=83) > 17 > 成功
1d3 (1D3) > 3
system [ 星守 瀬理香 ] SAN : 83 → 80
星守 瀬理香 おそろいだった……
夜門 由貴 あっ けっこうごりっといってる…
星守 瀬理香 「これが……エーテルのプール……」
夜門 由貴
「うん、なんだか見てると……ゾッとするね」
「…………」
「そういえば、他にも色々あったよね。
エーテルのプールも使うんだろうけど……どうやるんだろう。どっかに書いてないかな」
書類を見る…?
KP
・書類
書類は二枚ある。
KP
◆「α Tauri計画」復元コード
1.器をプールに還す
2.プールと精神繭、精神繭と機械をコードで繋ぐ。装置起動。
3.精神と肉体の接合。
対話可能な研究員一名が復元装置を被り、実験者の精神世界へ向かうこと。
4.生命の再構築処理
※注意:器の肉体、精神には名付けざられしものが入っている為、注意すること
KP 二枚目の書類は、五芒星形の印の横に、記載がある。
KP
◆旧神の印
退魔効果を持つ護身の印。
形状は不安定に歪んだ五芒星形の内側に、炎の目、若しくは塔が描かれたもの。
「名付けざられしもの」とその配下は「燃える目」を嫌う。
KP
※KP注釈
PCが自身の肉体に描く、刻む等を行った場合
精神世界で半身KPCと戦う時に補正がかかる。
現時点で隣りにいる器KPCは体が拒否反応を示すため、まずこの印に近づけない。
夜門 由貴 「精神世界……? せいめいのこうちくしょり……」???
星守 瀬理香 「思ったよりざっくりしてたね……」
夜門 由貴
「そのあたりは自動で処理してくれる、って……ことなのかな。ちょっと不安だけど……」
「……でも、そうだな。専用の機械にできないようなことを、俺がそれ以上にうまくできるはずもないし、任せよう」
成功率はわからないけど、いずれにせよ専用の機械のほうが俺よりうまくできるだろうってこと……
「こっちの五芒星は……」
星守 瀬理香 「え? ……う、わ、わあ……」
KP
瀬理香は書類から距離を取る。
体が拒否反応を起こしているようだ。
夜門 由貴 「え? ……やっぱりなんか感じる……?」
星守 瀬理香
「うん……。何というか……
近くにあるだけで、すごくやだ……」
夜門 由貴
「そっか……じゃ、一応効果はあるんだ……」
「これ、一応どっかにもっといたほうが良さそうだな……
もう体に直接書いといた方がいいかな?」
星守 瀬理香
「あ。そうかも!
……ヨノカドくんがそれで少しでも守られるなら、描いて描いて!」
夜門 由貴
「ん? 冗談のつもりだったけど……瀬理香がいうなら」
書いておこう。きゅっきゅっきゅ……
KP
マジックペンは問題なくインクの出るものが見つかるだろう。
あなたが利き手ではない方に描けば
瀬理香は露骨にあなたの利き手側に回る位置取りをする。
夜門 由貴
「……ん?」
「そっか……効果がありそうな感じ?」
「……はは、いいのか悪いのかだけど……効果がないよりはいっか」
星守 瀬理香
「う、うん……。
すごいね……。私の中の『名づけざられしもの』が嫌がってるんだ……」
夜門 由貴
「うん…… 瀬理香も書いとく?
難しいか……」
星守 瀬理香
「うーん……そうだね、近くにあるだけでアレルギー反応みたいになっちゃうから
難しいかも……」
夜門 由貴 「わかった。……いざという時は俺が手を繋げばいい……のかな?」
星守 瀬理香
「なる、ほど……?
守られてるヨノカドくんが一緒にいれば……? どうなんだろうね……」
夜門 由貴
「五芒星に守られてる俺が瀬理香を守る。……ってかんじ?」
「……頑張るよ」
五芒星を書いた方の手をとじる。
星守 瀬理香 「うん……! なんだかかっこいいね、ヨノカドくん!」
KP 書類の情報は以上です。
夜門 由貴
「……ふふ、そうかな」
「……ほかにも、手順を始める前に見ておこうかな」
機械を見てみよう。
KP
・機械
起動ボタンがある。
横の張り紙には繋ぐべきコードが記載され『コードを繋いでから起動すること』と書かれている。
機械には耳に掛けるタイプの小型装置が繋がっている。
機械の情報は以上です。
夜門 由貴
「…………うん。こっちは大丈夫そう。
手順書があるとやっぱりいいね」?
繭を見に行こう……
星守 瀬理香 「ふふ、さすがヨノカドくん!」
KP
・繭
手で触れてみる、コンコンと分厚い感触がした。
見た目以上に強度があるようだ。
割ることは出来ない。
夜門 由貴
「……繭……か。
硬いね」
「冷凍されてるって、こういうことなんだ」
「……中に……」
星守 瀬理香 「実感は湧かないけど……。いるんだね、私……」
夜門 由貴 「……そうみたいだ。このままだとわからないけど」
星守 瀬理香
「こんな面倒な手順踏まなくても、出てきてくれたらいいのに……」
書類の一枚目を改めてむむ、と見ながら……
「あのね、私が……この体が溶けちゃっても、ミケゴローくんは助けてあげてほしいな。
私にもあなたにもなついていたみたいだし」
夜門 由貴
「ふふ…… それはそうだな。恥ずかしがってるのかも」
「………」
星守 瀬理香
「今の私があなたにするお願いはそれだけ。……ううん、あとは何より無事に帰ること!
……お願いね」
夜門 由貴
「わかった。……ミケゴローと、瀬理香と、俺の……三人で必ず帰ろう」
「……頑張る」
星守 瀬理香
「私も! ……一緒に頑張るよ」
ぎゅっ、とヨノカドくんの右半身に抱き着いて、……満足したら離れるね
夜門 由貴
「うん、ありがとう。………」
俺も抱きしめ返すよ。ふふ……両手では抱きしめられないな
じゃあバレないように髪の上から口づけを落とそう。
夜門 由貴 もう天使じゃないけど、天使の口づけ。ご利益がありますように。
星守 瀬理香
1d5 むむ……? (1D5) > 3
CCB<=(18*3) 【INT】 (1D100<=54) > 48 > 成功
星守 瀬理香
「……ふふ」
腕の中でわらって、名残惜しそうに今度こそ離れる。
KP 彼女はわりと軽い足取りで、階段を上った。
星守 瀬理香
「本当は靴なくても良かったんだけど
脱いだり履いたりするからこれだけあるんだよね」
「えへへ……それにこのスニーカー、気に入ってるんだ!」
「ヨノカドくんとおそろい!
また一緒に、色んなところに行こうね! ……やくそく」
夜門 由貴
「……瀬理香」
「うん、わかった。
一緒に、どこにでも行こう。待ってる。……やくそくだ」
星守 瀬理香 「うん!」
KP 瀬理香は靴を脱ぎ、踏板に置いた。
夜門 由貴
「………」
最後まで見てるよ。
KP
そうして一回呼吸を置いて、足を前に出す。
彼女の足の先に靴下はなく、すでに皮膚へと変化していた。
水の中につま先から、下りていく。
一気に飛び込むのではなく、ゆるやかに下降していく。
大きな音はない。
一人の人間の体が、水の中で入った場所から泡を立て、あぶくは上昇して、消えていく。
星守 瀬理香 「…………♪」
KP
彼女の体が全て沈んだ時、あなたを見ていつものように笑った。
痛みも恐怖もないようだった。
夜門 由貴 「………、………」
KP
泡だけになり、それが全て水面へと上って消えた頃、どぼん、と音がする。
何かが溶液に沈む。
それはちょうど腕に収まるくらいの小型とも中型とも言える生物。
彼女の飼っている猫・ミケゴローだ。
猫はエーテルの海に浸かり、奥へ奥へと沈んでいく。
ふさふさとした毛が揺れ、はらはらと分解していく。
このままだと溶けてしまうだろう。
【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 12 > スペシャル
「ミケ……!」
KP
猫を助けるには飛び込むしかない。
しかし、飛び込めば今度は自分の身を危険に晒すことになるだろう。
夜門 由貴
「……!」
危険なのは、ミケゴローも瀬理香も、おんなじだ。
……飛び込む!
KP
あなたは迷わず階段を駆け上がり、プールに飛び込んだ。
水の飛沫が大きく、頭上で上がった。
深く深く沈んでいく猫の首根っこを、やっとの思いで掴んだ、ところで、
意識は霧散した。
星守 瀬理香
今日は足並みが結構揃ってたね……!
今日はここがセーブポイントだよ!
お疲れ様でした!
夜門 由貴
ふふ……そうかも……
セーブポイント……! うん、今日もお疲れ様でした!
全員飛び込んじゃったな……
星守 瀬理香
ね、びっくりしちゃった……
みんなアイデアが成功する……すごいね……
KP
→【白い部屋】へ
※正しい手順で精神世界へ向かわないので
後の【黄衣の王】の成功値は通常のままである。
夜門 由貴 ダイスの勝利…! ……かも? 次回も頑張りたいな。
星守 瀬理香
うん……きっと、次回あたりがクライマックスになるから……
一緒に頑張ろうね!!(女神様にお祈り……
夜門 由貴 お祈り…… うん、頑張ろう。クリチケ……か……(すよ……
星守 瀬理香 ここまでノークリの……ヨノカドくん……うう……(すや……
KP
【白い部屋】
白い空間にいる。
どこを見渡しても白く、無地の平野が続いている。
あなたは白い扉の前に立っている。
鍵はかかっておらず、開けられそうだ。
夜門 由貴
「………ここは……」
「………瀬理香?」
きょろ……なんとなく呼びかけてみる
KP 周囲を見渡す限りでは、瀬理香の姿はなさそうだ。
夜門 由貴
「………」いない……
「……もしかして、死んじゃった? ………いや」
夜門 由貴
早とちりは良くない。
それに、俺はもう死んでるようなものなんだった。もともと。
いや、もしそうだったとしても、まだできることがあるらしい。
この部屋は……一体?
夜門 由貴 扉を開けてみようかな。
KP
ノブを回すと扉が前に開かれる。
白い空間にぽつんとある白い机を挟むように、白い椅子が対面で置かれている。
天井は高く、奥行きも無限にある
中心に女が座っている。
女の輪郭は遠目からでも分かる。
瀬理香だった。
彼女のもとまで歩いていくと、彼女は顔を上げた。
星守 瀬理香
「ヨノカドくん! 久しぶりだね!」
「いや、さっきぶりかも?」
「ふふ、まずは座ったら?」
夜門 由貴 「……瀬理香」
星守 瀬理香 「うん」
夜門 由貴
「………生きてた、んだ。
よかった…… あれ? 違うかも……」
「よかった。また会えた。………」
泣きそうな顔でしばらく立ち尽くしてたかと思うと、少し強めに目を瞑ってから椅子の方に座ろうかな。
星守 瀬理香 「うん……また会えて良かった、ヨノカドくん……」
KP 彼女はあなたが席につくのを愛おしむような目で眺めている。
星守 瀬理香
「ね、ヨノカドくんの世界だとどれくらいの時間が経ったの?」
「私が死んでから……だと言い方が正しくないか。
施設に連れ去られてからの話ね」
夜門 由貴 「…………」
夜門 由貴 死んでから………
夜門 由貴
「大体……二ヶ月だよ。
君が居なくなってしまってから」
星守 瀬理香
「そうなんだ……。
それはたしかに久しぶりだし、さっきぶりくらいの距離感の時間だね」
「私、失敗したのかな。
あなたも実験に参加させられた?」
夜門 由貴
「失敗? …………いや。
実験には参加してないよ」
「そうできてたら、もう少し早く助けにこれたかもしれないんだけどな。
………」
星守 瀬理香
「そ、そんな……。
……ヨノカドくんまで酷い目に遭っちゃうのは、やだよ……」
「それにこうして、助けに来てくれたじゃない。
ありがとう」
夜門 由貴 「………うん。迎えに来たよ」
星守 瀬理香
「そっか。一緒に帰れる……ってことだよね。
それなら、まずここの説明をするよ」
夜門 由貴
「ここに来るまで結構紆余曲折が合って…… うん。
ひとまず、想定以上の邪魔が入ったりはしないはずだよ」
「……お願い」
説明を聞こうかな
星守 瀬理香
「あのね、私は今、エーテルそのものになってるの。
ここにあるのは精神だけ」
「だからこの部屋で、私の記憶する私の形を取っている」
「私に帰る場所はないの。肉体を分割されているから。
ただ、あなたがここに来たのなら、何かしら手を打ってくれたものと思っていいかな」
夜門 由貴
「エーテルそのもの? そっか……」
「……うん。たしかに、俺も覚えてる瀬理香の姿だ。
……ちょっと大人っぽい?」???
「肉体についても……うん、たしかに
どうにかするための方向に……動いてたと思う。君の肉体と一緒に」
星守 瀬理香
「大人っぽい? そ、そうかな……。
もしかして私の理想もちょっとは反映されちゃってる……?」
顔を両手でぺたぺたしている……
「……あ、そっか。まっぷたつになっちゃったもう片方が……
ヨノカドくんと一緒に頑張ってくれてたんだね」
夜門 由貴
「ん? あはは……冗談だよ」
>理想……
「……そう」
星守 瀬理香
「そっか……。いろいろ調べて、ここまで来てくれたんだね」
「あのね、ここに時間の概念は無いの。私にとっては一瞬で永遠。
宇宙的な超自然的空間、ってやつだよ。私にもよくわかんないけど」
「理想が……って言ったのも根拠はちゃんとあるの。
今は白い部屋だけど、思い描けばだいたいのことは出来たんだ」
「だからあなたが来た時、最初は私が生み出した幻覚かと思った」
KP 彼女はあなたに触れる。
星守 瀬理香
「でも、ちゃんとヨノカドくんだね」
「やっぱりもっと早く、あなたにきちんと……」
星守 瀬理香
私の気持ちを伝えて、ずっと一緒にいられたら……
こんな事にはならなかった?
星守 瀬理香
「……ううん、何でもない」
「……ね、今度はあなたが話して?」
「どうしてここに来られたのか、何ができるか、これから何をすべきなのか。
勝機はあってもなくても構わないから」
夜門 由貴
「……瀬理香」
俺に触れた瀬理香の手をきゅっと握る。
「幻覚じゃない。……つもり。
正真正銘本物の俺だ」
「……けど、………??」
どうしたんだろ……とは思うけど聞ける雰囲気じゃないかな……?
「俺がここに来られた理由か……。
どうなんだろう……ここってエーテルの……プールの中? なんだよね?」
「なら、ここに来られたのは俺がその中に飛び込んだせいだと思う。
ちょっといろいろあって……」
「……瀬理香、君の体と一緒に行動してたっていっただろ?
あれは君の体が俺の家にきてくれたからなんだ。ちょっと呆然としてる感じだったけど、きちんといろんなことを覚えてた」
「そこから辿っていって、俺たちはくちなしの丘の元代表の……重田さんって人に会った。その人がまあ、協力……っていっていいのかな。
色々と教えてくれて……ここに来られた」
「何ができるか……っていうと、正直良くわからないかも。
肉体と精神の接合を行うって、手順には書いてあった気がするけど……」
星守 瀬理香
「え! エーテルのプールに飛び込んだの!
道理でヨノカドくんまでここに居ると思ったよ」
「そっか……この場合、あなたの肉体に負荷が掛かるかもしれないね」
「精神の強さも試されるかも」
「ここは神の世界の一端、ってやつだからね」
「肉体と精神の接合……? よくわかんないけど、私が元に戻るなら、器としての資格を……
契約した時の一切合切を失って、神が降りてこられないようにする必要がある……かな……?」
夜門 由貴
「神の世界…… そっか。いや、難しいことはよくわからないけど……」
「……瀬理香が戻ってこられるならなんとか……頑張ってみるよ」?
「……でも、契約したときの一切合財を失うって……?」
星守 瀬理香
「器としての適性を失くすのに……器だった頃の情報を消さないと……
なんていうのかな、契約情報が残っちゃって神に目をつけられちゃうかも、ってこと」
「えっとね、私はプログラムのようなものなんだ」
「私は私としてあるし、私としてあなたと話しているけど、私より大きな神の中に入っているの。
ネットワークの中に漂う情報のように」
「だから厳密に言うと、神が私の中に入ってるんじゃなくて
私が神の中に入っている」
「……というのは伝わるかな」
夜門 由貴 「………端末ってこと?」
夜門 由貴 クライアントとサーバーなのかな……(ふわふわ
夜門 由貴 「なんかやだな。瀬理香をその……神様とやらにとられたみたいで」
星守 瀬理香 どうだろう……中にいるから、ハードウェア(神)とOS(私)……?
夜門 由貴 にゃるほど…
星守 瀬理香
「端末が神……かな。私がその周辺機器か……あるいはハードウェアの中のソフトウェア、という感じ?
……え? ふふ……」
「でも、ヨノカドくんも今、神の中に片足を突っ込んでいるってことだよ。
いや、もう全身かな」
夜門 由貴
「全身? なるほど……
ふうん……じゃあまあ、いいか……」?
「それで、俺はその……契約情報? ってやつを消しに行けばいいの?」
星守 瀬理香
「え! あんまりよくないよ!
人体にウイルスが入ったらどうなるか、ヨノカドくんならよく知ってるよね」
夜門 由貴
「そっか、俺……ウイルス扱いってことか。
……神とやらに対して親切にしてやるつもりはないけど」
「まあ、多少なにかあるんじゃないかってことは聞いてたから。
大丈夫。……だと思う」
星守 瀬理香
「もう……私たちは、ここから抜け出さなきゃいけないんだから……」
「私は言うなれば、もう細胞だから、滅多なことで攻撃されない。
でもあなたは攻撃されちゃう」
「逆に言えば……
私は体のためにしか動けないようにプログラミングされているけど、あなたは違う」
「だからヨノカドくんには、上手く抜け出す手伝いをして欲しいな」
夜門 由貴
「攻撃か…… ……、プログラミング? そういうことまでされてるんだ」
むむ……
「……手伝いについては大丈夫。
できることは何でもするよ」
「……まあ、うまくやれるように祈ってて」
星守 瀬理香
「良かった。ゆうしうなヨノカドくんと、私ならきっと大丈夫だよね!」
「ヨノカドくんが来てくれて良かった!
本当にありがとう」
KP 彼女は笑った。
夜門 由貴
「優秀? ……まあね」
「お礼を言われることなんて……ないんだ。
俺が、瀬理香に戻ってきてほしくてここまできたんだから」
星守 瀬理香
「そっか……。
でも、私もおんなじ。……ヨノカドくんと、早く帰りたかったから」
KP
そう言った彼女は、顔を横に向けた。
遠くを眺めるが、そこには白だけだ。
夜門 由貴 「……… ………?」
星守 瀬理香
「いけない」
「来ちゃう」
KP
彼女は机に手をついて立ち上がる。
あなたの目を真っ直ぐ見つめて問うた。
星守 瀬理香
「一緒に頑張ろうね」
「お願い」
夜門 由貴
「……うん。もちろん」
「一緒に……帰ろう」
KP 【黄衣の王】
KP
あなたは湖の上に立っている。
視界一面に広がるのは果てのない天だ。
暗幕を下ろした空には二つの大きな月が並び、闇の中で星々が煌々と輝いている。
湖をとりまいているのは黒い建築物群。
遺跡のようなそれらは、ものもいわず遠くで不気味な稜線を描いている。
足元の水を打つと波紋が広がり、弧を描いた。
水面は鏡のように、全てを反射している。
同じ姿をした二つの世界が、あなたの足先一枚を隔てて存在していた。
開演のブザーが鳴るように、荘厳な音楽が流れ始める。
全てが舞台装置のように動きを止めている。
水面上にはハーモニーを奏でる何かの姿がある。
周囲を見渡そうとした時に、目の前から声が掛かった。
星守 瀬理香 「踊るのを止めないで。私だけを見て」
KP
彼女、があなたの手を取って踊っている。
しっかりと手を掴み、離すまいとしていた。
ワルツのリズムで水の上を泳いでいる。
ここはあなたのいる世界ではない、ようだが、確認はしていない。
まだ何も見ていない。
夜門 由貴 わーーーっ わああ 部屋ごとに すごい……
KP 周囲、或いは自分を見ますか、彼女だけを見ますか。
星守 瀬理香 えへ……
夜門 由貴
「……!? 瀬理香……!?
何、え……?」ぎゅっと手を握ったまま、ひとまず瀬理香を見てるよ。
193 しゅごい!! かわいい!! かっこよくかいてもらってる…!!
KP
彼女の首に汗がにじむ。
慎重に言葉を選んであなたに伝えているようだった。
こちらだけを見たことに安堵し、言葉を続ける。
星守 瀬理香
「……うん、移動しよっか。
ここに居るといずれヨノカドくんの気が狂っちゃう」
KP 【アイデア】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 79 > 失敗
夜門 由貴 わあ……… これは駄目だな
夜門 由貴 「……移動? 一体、どこに……」
KP
この踊りを止めてはいけない。
止めることは即ち、死を意味する。
そう直感する。
星守 瀬理香 う、うう……まだ……まだ大丈夫だもん!
夜門 由貴 が、がんばるね……
夜門 由貴
「……! なんだか……わかんないけどやな予感がする」
「とにかく踊り続けて……移動したらいいんだね」
星守 瀬理香 「うん。……ヨノカドくんってダンスの経験あったっけ?」
system [ 夜門 由貴 ] HP : 13 → 13
夜門 由貴
choice[ある,ない] (choice[ある,ない]) > ない
ない!
夜門 由貴 「どう……だったかな。多分無いと思う」
星守 瀬理香 ない! じゃあ私もない!
夜門 由貴 ふふ……そうなんだ。
星守 瀬理香
「そう? でも音楽やってるし、器用だよね。基礎が分かるなら大丈夫。
あとは私と動きを合わせて」
「一緒に踊ろう! ヨノカドくん!
離れないでよね!」
夜門 由貴
「……!! わかった、瀬理香に任せる」
「君こそ俺を離すなよ」??
星守 瀬理香 えへへ……かわいい。ヨノカドくん。
KP
※PL情報
ここから先、クリチケによる以下の行動が不可能となる。
・ダイスロールの振り直し
・任意のタイミングで1d10のSAN回復
ただし、クリチケの消費で以下の行動が可能となる。
・任意のタイミングで、一時的にSIZ以外の任意の能力値ひとつに+1の補正。
(1クリチケ消費の場合は+2)
※シナリオ終了時に、能力値補正は消滅する。
KP
【黄衣の王】
※KP補足
ここでPCは、全ての能力値ロールを行う。
また、ハスターを目撃するまでは発狂しない。
猫を助けるためにエーテルのプールに飛び込んだ場合、
8つの技能(計8回のロール)から4つ成功させて、正気度が0にならなければ【ライヘンバッハの滝】に移動。
猫を助けず正しい手順で精神世界に来ていた場合、
8つの技能(計8回のロール)から3つ成功させて、正気度が0にならなければ【ライヘンバッハの滝】に移動。
クリティカルした場合は、通常成功+ほかの失敗を一度分打ち消し成功に変え、
ファンブルした場合は、通常失敗+ほかの成功を一度分打ち消して失敗に変える。
どちらの場合でも、探索者が失敗した能力値のロールの中から
一番低い成功率のものを一度だけ振りなおすことができる。
振り直しが可能な際にKPから
「この技能のみ一度だけ振り直しが可能です。
ダイスロールをどうぞ」と伝えること。
【POW*5】に失敗してしまった場合でも、その後の正気度ロールに成功して、正気度が0にならなければ、成功カウントとなる。
ハスターを目撃して正気度が0になった場合でも、能力値ロールのクリア回数が
目的回数を達成していた場合、即時に1d50の正気度回復が発生する。
回復後に正気度1以上になっていれば【ライヘンバッハの滝】に移動する。
KP
【ワルツのステップ】
彼女は笑ってあなたの手を引いた。
弧を描く現在地点から、決められた完璧な動きで、足を運んでいく。
あなたはワルツのステップを思い出す。
【EDU*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=(12*5) 【EDU】 (1D100<=60) > 76 > 失敗
夜門 由貴 うーん……!!
星守 瀬理香 おしい……!
KP
彼女の動きについて行こうとして、足がもつれる。
一瞬の浮遊感は、彼女に優しく腕を引かれることで正される。
星守 瀬理香 「大丈夫だよ、ゆっくり足を前に出して」
夜門 由貴
「……わかった。
案外難しいな……」
KP
一地点を移動し、見える空と星が変わる。
あなたのすぐ横で、白く美しい光を放つ何かが踊っている。
それは一体だけではない。
幾人も輪になって踊る中で、移動しなければいけない。
【DEX*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=(15*5) 【DEX】……え? (1D100<=75) > 23 > 成功
KP
非自然的な美しさを持つ彼らを、見てはいけないと強く思う。
頭を動かさずに済んだ。
星守 瀬理香
「えらい!
……意識するのはリズムだけでいいから、焦らないでね」
system [ 星守 瀬理香 ] 成功数 : 0 → 1
夜門 由貴 「……わかった。ちょっと色々気になるけど……頑張って気にしない」
KP 背に回された手があなたを支える。
星守 瀬理香 「次は右に。そう、このまま」
KP
あなたは指示に沿って動く。
【INT*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=(13*5) 【INT】 (1D100<=65) > 89 > 失敗
夜門 由貴 だめだな……??
193 どこのじんもやばくてふるえてる
KP
頭が発した信号が、足に伝わらない。
思ったように動けない体を彼女が支えてターンする。
星守 瀬理香
「そういうこともあるよ!
しっかりくっついてたら大丈夫」
夜門 由貴
「わっ…… ご、ごめん……
そっか、くっついてたら……」
「どうもうまくいかないな……
よし、頑張ろう……」ぼそぼそ…… まあ密着してるけど……
KP
ワルツは続く。
限りなく続く青の上を移動した。
踊りながら気付く。
巨大な何かが水面上を動いている。
足とも腕とも肉体とも言えぬものが、漂っている。
星守 瀬理香 「はっ……彼らの下を通るよ、少し身を屈めて」
KP 【(22-SIZ)*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=((22-14)*5) 【SIZ】 (1D100<=40) > 75 > 失敗
夜門 由貴 うーん…… !!
KP
軽く肌に何かが当たる。
それはおぞましいものであり、触れるべきでないものだ。
あなたのすぐ近くで何かがせせら笑う。
恐怖が皮膚を舐めてくるように思う。
星守 瀬理香
「何にもないよ! 大丈夫。私が居るから。
姿勢はそのままね!」
夜門 由貴
「……ふふ、なんにもないときはなんにもないなんて言わないだろ。
……でも、ありがとう」
星守 瀬理香
「えへ……。
楽しいね、ヨノカドくん!」
「ほら、笑って笑って!」
夜門 由貴
「笑う? ………」
「……そうだね、楽しい。
こんなことしたことなかったね……お祭りにはいったけど」
星守 瀬理香 「うん! もっと踊っていたくなっちゃう!」
KP 【APP*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=(15*5) 【APP】 (1D100<=75) > 57 > 成功
夜門 由貴 よし! ……がんばろう……
KP 彼女の微笑みに返すように、あなたは笑った。
星守 瀬理香
「ふふ、いい笑顔!
ヨノカドくんならできると思ってたの! ……かっこいいよ」
夜門 由貴
「……そう?
……瀬理香もきれいだよ。……そうだね、もう少し踊っててもいいかも」
system [ 星守 瀬理香 ] 成功数 : 1 → 2
星守 瀬理香 「えへ……あつくなってきたね!」
夜門 由貴
「そう? ……確かに、真っ赤になってる。
かわいいね」
星守 瀬理香 「こ、これは! 暑いだけだもん……」
KP
広い場所を永遠に近い感覚で、二人きり、踊っている。
彼女の手を取る自分の腕が震える。
【STR*5】をどうぞ。
夜門 由貴
CCB<=(15*5) 【STR】 (1D100<=75) > 39 > 成功
「……ほんと? それじゃあ早く涼しいところに行かなくちゃ」
KP 彼女が握る手を、あなたは強く繋ぎなおす。
星守 瀬理香
「えへ……うん。外はもう12月……冬なんだもんね」
「ヨノカドくんのこの手がある限り……
私も何度だって手を掴むから」
夜門 由貴
「そうだよ。……もしかしたら涼しいどころじゃないかもだけど」
「ありがとう。ダンスも楽しいけど、早くあの家に……一緒に帰りたいな」
応えるように小さな手をきゅっと包む。
system [ 星守 瀬理香 ] 成功数 : 2 → 3
星守 瀬理香
「うん! だって、もうすぐ約束の日だよ! 覚えてる?
……これからまた、ずっと一緒に暮らすの……」
夜門 由貴
「覚えてるよ。
ずっと待ってたから、……」
「……まずは、大事な日を過ごさないと。」
星守 瀬理香 「うん……! 帰ってから、ゆっくりね!」
KP
そうしていると、回り続けた足が強張った。
倒れてはいけない。
【CON*5】をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=(12*5) 【CON】 (1D100<=60) > 9 > スペシャル
KP 彼女は限界に近いあなたの体を支え、あなたも自分の体を支える。
system [ 星守 瀬理香 ] 成功数 : 3 → 4
星守 瀬理香 「! ……よく耐えたね。誰よりも輝いてて……素敵だよ、ヨノカドくん!」
夜門 由貴
「……え? ……」
「……そ、そっか?
なんか照れるな……けど」
「瀬理香もすごく綺麗だよ。
周りの景色はよく見えないけど、君の前には所詮……背景でしか無いって感じかな」?
「魅力的……これだ」
星守 瀬理香
「ふふ……ヨノカドくんったら。調子が良いんだから!」
「きっとヨノカドくんが私のことをそう思ってくれてるから
私も一緒に輝けるんだよ」
KP
目の前で黄の衣がたなびいている。
存在だけで体中の全てが、脳が、精神が、暴かれている。
認識してしまえば、あなたの心は永遠に、捉えられるだろう。
星守 瀬理香 「だからどうか……意識を手放さないでね」
KP 【POW*5】をどうぞ。
夜門 由貴 「意識? ……」
夜門 由貴 10d100 (10D100) > 557[19,53,41,66,96,76,32,73,55,46] > 557
夜門 由貴 CCB<=(13*5) 【POW】 (1D100<=65) > 23 > 成功
system [ 星守 瀬理香 ] 成功数 : 4 → 5
KP →成功失敗問わず
KP
あなたはそれを目撃する。
あなたはそれを見る。
あなたはそれを認識する。
天まで届くかのような巨軀。
全身から生えた触手は絶えず蠢き、この空間を覆っている。
全てを見通すもののようでも、湖で眠るもののようにも
宇宙の主人のようにも捉えられた。
全て適切ではない、全てがあなたの理解を超越する存在だった。
宇宙の真実を今、ここで目撃したのだから。
名付けられざりしもの
──Him Who Is Not to be Named
星間宇宙の帝王、邪悪の皇太子
ハスターを目撃した探索者は
1d10/1d100の正気度ロール
夜門 由貴
CCB<=71 【SANチェック】 (1D100<=71) > 8 > スペシャル
1d10 (1D10) > 5
system [ 夜門 由貴 ] SAN : 71 → 66
193 アイデアモア…?
星守 瀬理香 ううん……! 待ってね!
KP
あなたは、見て、知ってなお、足を止めなかった。
──気付けば湖の縁にいる。
夜門 由貴
「……、ここは……
湖?」
星守 瀬理香
「うん! やっと私の場所に来た。
あとはあなたに任せるよ、ヨノカドくん」
KP
彼女が水面に足を踏み込む。
すると、
一瞬にして世界が反転した。
夜門 由貴
「瀬理香の、場所……?
――――!」
KP →【ライヘンバッハの滝】へ
KP
【ライヘンバッハの滝】
ゴウゴウと空気の流れる音が聞こえる。
水煙が立ち上り、冷たい霧状の飛沫が頬に掛かった。
ここは切り立った崖の上だ。
見下ろせば下へと滝が流れ落ちている。
巨大な裂け目へと落ちていく水はほとばしり、溢れる。
多くの音があるが、静かだった。
目の前に居るのは彼女である。
星守 瀬理香
「あのね、ここまで来たら私がやることは決まっているの」
「あなたには、消えてもらわなくちゃいけない」
「──私と一緒に、ここで死んで?」
KP 【戦闘開始】
夜門 由貴 「瀬理香? ……どういう……」
KP ここでKPCが取れる行動はPCへの攻撃行動のみ。
KP
PCは、自ターンでKPCに対話、攻撃、その他行動が取れる。
その他行動に関しては提案による。
星守 瀬理香
といったところでセーブだよ!
すごい……ノークリノーファンでワルツを終わっちゃった……
おかわり無しで5成功……えらーいえらーい!(ぎゅっぎゅっ
夜門 由貴
わ…… そっか。今日もありがとうございました。
多いか少ないかわからないけど…… うん。SAN減少も少なめにすんだから、あとは…… 頑張るよ。
星守 瀬理香
こちらこそありがとうございました!
本当にえらえらだったよ~~!!
頑張って死……帰ろうね!!!!!
KP
行動順
由貴さん→瀬理香
〜1R〜
夜門 由貴
「……瀬理香……俺が…… 俺、だけ?
でも、君も……?」
「どうしても?
俺たちは……ここで?」
……これ、俺も対話だってことになるな。俺が瀬理香を攻撃することはないし……(攻撃を受け止めるようなことはあるかもだけど)
星守 瀬理香 「そう。ここに居る限り、私はあなたを消さなくちゃ」
夜門 由貴 「ここに、いるかぎり……?」
KP Schoice[投げるものをもっている,投げるものはもっているがこぶし,何ももっていない] (choice[投げるものをもっている,投げるものはもっているがこぶし,何ももっていない]) > 投げるものはもっているがこぶし
夜門 由貴
(ここから、移動できれば……?
でも、どうやって)
KP 瀬理香はあなたが声を掛け、思案してる間にも素手で攻撃を試みようとするだろう。
星守 瀬理香 CCB<=50 【こぶし】 (1D100<=50) > 81 > 失敗
夜門 由貴
「……! 瀬理香、……」
一歩後ずさって、瀬理香の空を切った手を見る。
星守 瀬理香
Schoice[次ターン投擲,次ターンもこぶし] (choice[次ターン投擲,次ターンもこぶし]) > 次ターン投擲
「っ……!」
KP
瀬理香は天使の翼にも似た、鋭利なダーツのようなものを構えるだろう。
~2R~
夜門 由貴
「瀬理香? それは……」
目を凝らしてその武器を見る。
星守 瀬理香
投げるものは持ってたけど、次ターンで投げるよ!
ってことみたい……(雑談解説)
夜門 由貴
ふふ……ありがとう。
うーん 俺含め、どうするべきなのかな……… 一緒に飛び込むべきなのかも! ってきはしてるんだけど……
星守 瀬理香 「あなたを『消す』ための道具だよ。ヨノカドくん」
夜門 由貴 投擲得意だっけ? と思ったらすごいあった……何なら俺にもあった……(夏祭り。
夜門 由貴 「俺を…… 瀬理香、それで……もし俺が、消えたらどうなるの?」
星守 瀬理香 えへへ……そうだよ。ヨノカドくんはライフルも結構強いね……!
星守 瀬理香 「永遠におやすみなさいを、しなくちゃいけなくなる……」
夜門 由貴 詩的な表現が……
夜門 由貴
「じゃあ、俺はどうすればいい?
どうしたら、瀬理香と一緒に帰れる!?」
俺、多分このターンも攻撃しないよ
星守 瀬理香
「それは……! 一緒に死ぬしかないの!」
ヨノカドくんに攻撃するよ。
CCB<=70 【投擲】 (1D100<=70) > 38 > 成功
KP 回避をどうぞ。
夜門 由貴 CCB<=60 【回避】 (1D100<=60) > 48 > 成功
KP
かつてあなたの背に生えていたものによく似た武器が、瀬理香の手から放たれる。
あなたの横を通り過ぎて、滝の流れに消えていくだろう。
~3R~
夜門 由貴
「………、……」
そんなもので俺に傷をつけられるはずもないのに……ううん、分かってるのかもね。
「……瀬理香、ここにいる限り」
「君は、そういったね。ここにいる限り、俺を消さなくちゃいけないって……」
近づいていって、瀬理香を抱きしめたい。
ううん、そうじゃなくても手を掴みたいよ。……組み付き?
KP そうですね……最終的にどうしたいですか?
夜門 由貴 最終的に……最終的に一緒に飛び降りる……?
KP では、1d100をどうぞ。
夜門 由貴 1d100 (1D100) > 7
193 出目がいい! くっ……由貴……
星守 瀬理香 えっ すごくいい出目!!
KP
・KPCと崖から落ちる
※PLPCの宣言のみで技能ロールなしで行える
(でもワンチャンあるかもだから1d100を振ってもらいました──)
KP
あなたはゆっくりと、着実に瀬理香へ近付いて、手を伸ばす。
彼女はじっと次の攻撃の機会を窺っているようだったが
あなたは最早恐れなかった。
星守 瀬理香
「そう……言ったよ……!
だから、あなたを……、……わっ、……」
KP
瀬理香に、手が届く。
その手を掴み、かき抱いて、抱き締めることができる。
夜門 由貴
「……ふふ。つかまえた」
「……じゃあ、ここじゃない場所に移動すればいいわけだ。
それなら、いい方法がある」
「……もう、羽根がないからゆっくりは無理だし、この下が……どうなってるかわからないけど」
瀬理香の髪を撫でて、大切に抱きしめる。
「瀬理香、一緒に飛ぼう」
ぐらり、と背中から倒れて、滝から飛び降りる……つもり。
KP
あなたは彼女と滝に落ちた。
高く高く風が頬を切る。
道連れへの意気か、縋りたかったのか、離すまいとしたのか、どうなのか。
……いや、どれも違うとあなたには分かる。
瀬理香は、あなたともう一度飛びたかったのだ。
そうして、瀬理香の腕が背に回り。
耳の奥まで水音が叩きつけられるが、そんなことはどうだって良かった。
…
……
…………
ごぼりごぼり。
口を大きく開いて、息を吸う。
勢いをつけて顔を上げると、水が天井まで飛び。
びしょぬれのあなたは、エーテルの海からその身を引き上げた。
あなたが掴んだ濡れそぼった猫……
ミケゴローは、あなたの腕に抱かれて体温を取り戻していった。
あなたは手順を思い出し、コードを繋ぐ。
すべて正しく。
機械を起動すると、液晶に文字が表示された。
…………
system
『器、繭の接合を確認。
このまま復旧可能』
『全て正常に接続されています。
肉体の再構築を行いますか』
夜門 由貴
「……、やっと……」
もちろんだ。これで、これで瀬理香は……戻ってくる。
そのはずだ。………… でも、手順が入れ替わってて、もしかしたら、って不安も過る。それでも……
……Yesを押すよ。
KP あなたはYesを押した。
system 『器の精神記録を繭へ引き継ぎますか』
KP 画面にはYes Noが表示される。
夜門 由貴
一瞬、手が止まって文字をじっくり読む。
器の……精神記録。
俺は…… 戻ってきてほしい。
どっちの瀬理香にも……… 瀬理香には辛いことかもしれないけど。
ごめん ごめんね……瀬理香。
Yesを押すよ。
KP
あなたはYesを押した。
ピー、という電子音と共に、機械が停止する。
窓を見やると、外が暗かった。
カーテンがなびく。
星々の中でひときわ大きく、一つの星が輝いた気がした。
──繭がカチカチと、音を立てる。
繭、というよりも卵のように、上部から生まれた亀裂が全体に広がる。
開かれた繭の中から瀬理香の体が出てくる。
彼女は裸だった。
白い粘性の液体に包まれた肢体はなめらかで、傷一つない。
ベッドに身を投げ出した彼女は、しばらくすると手で体を支え、身を起こす。
月明かりに彼女の髪が透けた。
彼女は顔を上げてあなたを見つめる。
星守 瀬理香
「……おはよう。ただいま」
「生きてるよ」
夜門 由貴
「………、瀬理香」
「……っ、生きてる…… ……本当に?」
そっと、そばに近づいていって跪く。瀬理香の頬に手をのばす。
星守 瀬理香 「うん。……ヨノカドくん」
KP
瀬理香の頬に触れれば、彼女を包んでいた液体の粘度を覚えた後
彼女自身の温度に到達する。
星守 瀬理香 「うそじゃないよ。本当の本当」
夜門 由貴
「……!! 瀬理香、おかえり……… おかえり、君のことを……ずっと待ってた……」
堰が切れたように顔を歪めると、手を伸ばして瀬理香のことを抱きしめるよ。
背中に手を回して、思いっきり抱きしめる。
「……おかえり、瀬理香……」
星守 瀬理香
「えへへ……いっぱい待たせちゃったね。
待っていてくれてありがとう……」
「ただいま、ヨノカドくん……!」
私もヨノカドくんの背中に手を回して、ぎゅっと抱き締め返す。
濡れて冷えちゃってたけど、すぐにヨノカドくんの体温に包まれるよ。
夜門 由貴
「………うん。おかえり。………」
顔が見えてないから、ほんの少しだけ涙をこぼしてる。
たしかにそこにある体温を抱きしめ続けてるよ。
「……、あ、冷えてるね。
どうしよう……」
抱きしめ続けて、ずっとそうしていたい気持ちだったけどふと、瀬理香のひんやりとした肌に気付くと思う。
俺、多分上着持ってきたよな…… いや、もしかしたら一緒に飛び込んで服、濡れちゃったかな……。
「……寒い? 瀬理香」
少し体を離して、瀬理香に問いかけるよ。
星守 瀬理香
「……ううん。もうちょっと」
ヨノカドくんを見つめていたけど、甘えるように肩にもたれかかって
今度は私から抱き着く。
KP
上着を脱いだ宣言はありませんでしたが……
脱げていたかどうかを判定するなら、【DEX*5】か【幸運】でしょうか。
夜門 由貴
ふふ…… 確かに。
たぶん…… 急いで飛び込んだ可能性が高いんだよね……
こううん…?
夜門 由貴 CCB<=65 【幸運】 (1D100<=65) > 27 > 成功
193 ぬげてた……(?)
夜門 由貴
「わ。……ふふ、いいよ。いくらでも……
君がよければ」
どきっとしたけど……嬉しくなって、肩から抱き寄せるよ。
星守 瀬理香
コートのまま飛び込むのは危ないかも! って咄嗟に判断したのかもね!
きゅぴーん!
夜門 由貴 たしかに、俺……コートだったもんな(冬服……
星守 瀬理香
「うん……。もうしばらく、こうしてたいな……」
そうやってしばらく、ヨノカドくんと体温を分け合ってると思う。
KP
瀬理香の横ではミケゴローが毛づくろいをしており
ベッドから離れたところにある床には、由貴さんが飛び込む直前慌てて脱ぎ捨てたコートが乾いたまま放られている。
夜門 由貴
「………」
瀬理香を抱きしめて、幸福に浸ってると、ふとミケゴローが目に入る。
何だかおかしくなって、表情を崩すとミケゴローを撫でる。
「………瀬理香」
ただ、名前を読んで抱きしめる。
コートも気になるけど……帰るときに拾って、瀬理香に着せて帰ろうって、ぼんやり考えてる。ただ、今は……
ミケゴロー
「ふみゃ……?」
撫でられて一瞬気がふたりに向くけど、また気まぐれに顔をあらってる。
星守 瀬理香
「……うん、ヨノカドくん……」
今はほかのことは何も考えずに、ただヨノカドくんのことだけを想ってる。
夜門 由貴
「…………」
俺、本当に瀬理香が満足するまでそのまんまだと思う。
瀬理香の体温がいよいよ冷え切ってきたら「帰ろう」とは言うと思うけど……。
KP
建物の中とはいえ、空調も何も無い中で
冬のしんとした寒さはあたためあうあなた達の外側の体温を少しずつ奪って行く。
由貴さんが声を掛ければ、瀬理香は少し名残惜しそうに離れて、小さく頷くだろう。
夜門 由貴
「……家に帰ったら、またこうしていよう。
それまでの我慢」?
瀬理香の頭をなでてあげる…?
星守 瀬理香
「……えへへ、うん……。
それくらいなら待てるよ……!」
「あ、そうだ……あのね、これだけは言っておかないといけないと思ったんだけど
私……器の記憶も残ってるでしょ」
「あの神との契約は……一時的には消えたけど、また来るかもしれないんだ……」
夜門 由貴
「……うん。どうしても、置いて行きたくなかったから……
そっか、また来るかもしれないんだ」
「……あのさ。あのマーク……そういえば今は……怖がってないね?
『燃える目』、あれって効果あったりするかな」
星守 瀬理香
「あっ! たしか旧神の印……だっけ。……名案かも!」
「それならあの神も、当分の間は私に触れられないと思う」
夜門 由貴
「当分の間……っていうのが気になるけど、うん、でも効果がありそうなら良かった」
「じゃあ……忘れないうちに書いちゃおう。帰ってるときに何かあったら大変だもんね」
多分、近くに落ちてるペンを拾ってくるついでにコートも持ってきて、瀬理香に着せるかな。
星守 瀬理香
「うん……ありがとう……」
「……わ、ヨノカドくんのコートだあ。……あったかい」
コートに包まれてご満悦そうにしている。
「……あ! スニーカーも忘れないようにしなきゃ!
待ってね!」
コートを手繰り寄せながら大事なスニーカーを取りに行っていそいそ履く。
夜門 由貴 あっ!! そうだ。大事なスニーカーががあった。
星守 瀬理香
そう……ほかの人は最悪靴はおいてっちゃってもいいけど(薄情)
私はおいてかないよ!!(むん……!)
夜門 由貴
ふふ……そうだね。忘れずに持って帰ろう。
おそろいのスニーカー・・…
夜門 由貴 「ふふ……そうだね。それも忘れずに持って帰らないと」
星守 瀬理香
「これでよし! ……それじゃあ、印、お願いします……!」
コートのあわせを開く……?
夜門 由貴
「ん………… ………わ、分かった……」
そういえば、とほのかに顔が熱くなるけど今はそれどころじゃない。
……どこがいいかな。
「そういえば瀬理香って割りと襟の空いた服、着るよね。
鎖骨の下とかは……やめたほうがいっか」
星守 瀬理香
裸にコート、スニーカー……
……へ、変質者、かも……(???)
夜門 由貴 ふふ………まあ、そうかも? かわいいへんしつしゃ…(?)
星守 瀬理香
「あー……そうかも。
冬はそうでもないけど、夏はね……いつも同じとこらへんって決めておいた方が良いと思うし」
星守 瀬理香 ふふ、かわいいへんしつしゃ……?? 変質者の概念がくずれる……
夜門 由貴
「そうだよな。……じゃあ、やっぱりお腹のあたりのほうが良さそうかな」
女の子だったら太もものあたりとかでも良さそう……と思ったけど、今日はいいけど次は照れちゃうからな……
「ちょっとごめんね」
ちら、と目を開けて左胸の下辺りに、慎重にマークを書くと思うよ。
星守 瀬理香 てれてる……可愛いね、ヨノカドくん……
KP
由貴さんは慎重に、歪んだ五芒星形と炎の目を瀬理香の腹に刻む。
瀬理香は少しくすぐったそうにしながらも、嬉しそうに見つめているだろう。
夜門 由貴 照れるよそれは……
KP
すっかりくつろぎ始めていたミケゴローは、あなたたちが呼べばやって来る。
どれだけ探しても瀬理香の服はない。
彼女は裸体に由貴さんのコートを羽織り、スニーカーを履いて帰ることになるだろう。
由貴さんも濡れた服のままで帰ることになる。
夜門 由貴
ふふ……俺もちょっと寒いな。
でも、瀬理香がいるから全然問題ないや。ミケゴローがちゃんとついてきてるか確認して、瀬理香がふらついてないか気にしながら……
「……それじゃあ、帰ろうか。瀬理香」
そう声をかけて、瀬理香と手をつないで帰ろうかな。
星守 瀬理香
「うん……!」
繋がれた手を嬉しそうに軽く揺らしながら一緒に歩く。
KP
虚構と真実。
科学と超自然。
死と再生。
それらを乗り越えて、あなた達は日常に帰還する。
外に出た瀬理香は空を見上げて呟く。
星守 瀬理香
「あ」
「ちゃんと空見たの久しぶり……」
KP
くちなしの丘では白い花が咲き乱れていた。
満天の星の下で咲いた白い梔子の花は
丁度一昨日、非日常を誘った日と同じ
今年はもう過ぎ去った初夏を思わせる香りを運んでいた。
夜門 由貴
「ん? ………そうだね。星が……すごく綺麗だ」
瀬理香と手をつなぎながら、空を見上げながら、一緒に帰るよ。
KP そうして帰るころには日付が回り、12月20日。
星守 瀬理香
「……そっか。私……」
「……なんだか生まれ変わって、改めてバースデーを迎えられた気がするよ」
夜門 由貴
「……あ、0時になっちゃった」
「……うん。ずっと……お祝いしたかったんだ。瀬理香。
もしかしたら、それもできないかもって、思ってたから。今、すごく嬉しい」
「………。なんて、暗い顔じゃお祝いどころじゃないよな」
「お誕生日おめでとう、瀬理香。
君の誕生日を一緒に迎えられて、本当に嬉しい」
星守 瀬理香
「ありがとう、ヨノカドくん!
私も誕生日に間に合って本当によかった……ぜんぶぜんぶ、ヨノカドくんのおかげだね」
「……ね、前、ヨノカドくんのお誕生日の時に約束したこと、覚えてる?」
「これからも、ずっとずっと、私と一緒にいてね」
「……今度こそ、絶対離さないから!」
夜門 由貴
「うん、今の家を出て、俺と……って。
そっか、今日が……その日なんだ」
「……望むところ。君こそ、俺から離れないでね。
俺も……君から離れない。そう誓うから」
離れない、って口にしてぎゅっ……と抱きつくと思う。
星守 瀬理香
「……うん……!
私も……誰にでもなく、ヨノカドくんに誓うよ」
KP
瀬理香はそっと、しかし力強く由貴さんを抱き締め返す。
彼女の体に纏った花の香が、悪戯っぽくあなたの鼻をくすぐった。
夜門 由貴
「うん…… いい香り。瀬理香の香りと混じって ………
……好きだよ。瀬理香」
星守 瀬理香
「ね。くちなしの香りだよ、……
……え……?」
夜門 由貴
「………ん?」
薄く目を開けて、瀬理香に問いかける。どうしたの?
星守 瀬理香
「えっ、と……」
「……いまの、もう一回……聞かせて?」
夜門 由貴
「……、………うん」
「……好きだよ、瀬理香。……とっても」
……花の匂いも相まって、花の妖精みたいだ、なんて。
星守 瀬理香
「わ、……う、うそ……
……じゃ、ない、よね。え……」
「……えへへ……。私も。ヨノカドくんが大好き……。
……ずっとずっと、好きだよ……」
夜門 由貴
「……もちろん。嘘でこんなこと言わないよ。………」
「……そう。………俺も、俺はもっと……好きかな」
嬉しさを声ににじませながら、抱きしめなおしてそんな事を言うよ。
今日のところは……いつまでも何時までもさ。
星守 瀬理香
「ええ……! ……ま、負けないもん……」
「ふふ、……えいっ」
いたずらっぽく背伸びして、ちゅっ……
「……えへへ」
夜門 由貴
「わっ……」
驚いて、瀬理香を見て、その唇に目を留める。
「……ふふ、悪魔さんはいたずらっこだな。
……お返し」
嬉しくなって、唇にお返しする。柔らかいそれを、ゆっくりと唇で食むよ。………
星守 瀬理香
「ふふん、これだけは天使さんより先手を取れるもんね。
……ん、……」
「……」
ゆっくり目を閉じて、ヨノカドくんを受け入れて、その愛情を実感する。
KP
変わらないふたりの温度の中に、今までほのかに触れ合うだけだった想いと想いが深く重なり合う。
再び人間として、二人一緒に帰ってこられた喜びがどんなに大きいものか
そして二人で交わした誓いを確かめ合うように、どちらともなく何度も口づけを交わしているだろう。
夜門 由貴 ふふ……(照れてる
星守 瀬理香
えっ、照れ……照れるのはこっちだよ!!!
好きって言われるとおもってなかったもん……(うろ……うろ……
夜門 由貴
そう………? そうなんだ。
俺もなんだか…… ふと、口に出て……? びっくりしてるよ。そっか……(瀬理香をギュッと抱きしめてメインを見つめる顔
KP
未来は不確かで、喜びも苦難もいつもたらされるものかは分からない。
天使と悪魔になっていたあなたたちも
ひょんなことから二人きり、人間に戻ることができたように。
ただ、あなたたちが恋をして、その愛を分け合って
今ここに生きていることは、言葉にせずとも確信できるだろう。
願わくば、いつまでも続くようにと星に祈りながら
何気ない日常へ戻るための、長い夜を過ごしていく。
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
クトゥルフ神話TRPG
「確信的イナモラメント」
KP:けみかえる
PL:藺草さん
PC:夜門由貴さん
KPC:星守瀬理香
猫:ミケゴロー(三毛猫♂)
エンドB「超自然的イナモラメント」
由貴さん、瀬理香、ミケゴロー
全生還でシナリオクリア
。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*。゚.o。*:.●。.:*
夜門 由貴
やった……! こちらでも、ありがとうございました!
長い……夜! 夜が明けるまで語らっているのかな……… それを想像するだけで、すごく嬉しい。おかえり、瀬理香。
星守 瀬理香
えへへ……。こちらでもお疲れ様でした!
きっとそう……想いが通じ合うなんて思ってなかったから……
ヨノカドくんのどこがずっと好きだったのかとか……これからのこととか……いろいろ、お話してると思う……!
ミケゴロー くあぁ……(げんきだにゃー、とおもいながらすぴすぴ……
夜門 由貴
俺の……好きなところ?
それは照れるな…… これからのことは、俺もたくさん話せると思う。……ふふ
(ミケゴローの様子を見て微笑む)
KP
【エンドB】
・SAN報酬
生還した 2d10
・KPC後遺症:《名状し難き憑依者》
毎年2%の確率でハスターを降ろす。
「旧神の印」を身に刻んだ場合、その身は守られる。
星守 瀬理香
すきなのは自分だけだと思ってたから……(そんなことある?)
うれしくっていっぱい話しちゃう!
夜門 由貴
好きじゃなかったら…… 流石に一緒には暮らさないよ。
実家に帰ってしまって寂しい……なんてこともいい続けないしさ。
2d10 (2D10) > 12[7,5] > 12
system [ 夜門 由貴 ] SAN : 66 → 78
夜門 由貴 お…… 俺だけもとに戻った。
星守 瀬理香
わ、ぴったり元通り!!
ダイスも割と安定してたもんね……
夜門 由貴 そ…… うかも……?(そういえばクリチケがない
星守 瀬理香
はっ、クリチケ……そうだ……
私のぶん、ヨノカドくんにあげる!
KP
◆夜門由貴さん
組み付き2
回避1
医学1
図書館4
コンピューター2
目星4
クリチケ1
夜門 由貴
え? い、いいの……?
いや、でも瀬理香の成長に使うのもいいんじゃない……?
夜門 由貴 そして……集計ありがとうございます! いっぱい……
夜門 由貴
2b100<=25 【組み付き】 (2B100<=25) > 38,92 > 成功数0
1b100<=60 【回避】 (1B100<=60) > 31 > 成功数1
1b100>65 【医学】 (1B100>65) > 54 > 成功数0
星守 瀬理香
いいのいいの!
私は生まれ変わったからここからまた成長していくつもり!(?)
夜門 由貴
4b100>81 【図書館】 (4B100>81) > 71,54,4,72 > 成功数0
2b100>50 【コンピューター】 (2B100>50) > 46,98 > 成功数1
4b100>91 【目星】 (4B100>91) > 62,77,36,50 > 成功数0
2d10 組み付き (2D10) > 19[9,10] > 19
星守 瀬理香 くみつき……!?
夜門 由貴
1d10 コンピューター (1D10) > 9
(えらい成長するな……)
星守 瀬理香 成長値がすごい……のびしろ……!
夜門 由貴
なるほど……? また一緒にお出かけすれば成長できるもんね。
じゃあ……今日のところはありがたく頂いておく。
今度機会があったら返すからね
星守 瀬理香
そうだよ!
わ、ありがとう……! 利子は無いから安心してね!(?)
夜門 由貴 利子…!? ふふ、うん。わかった
夜門 由貴
1d10 瀬理香からもらったクリチケ! (1D10) > 2
どれがいいかな……
25 → 44 組み付き
50 → 59 コンピュータ
60 → 62 回避
……こんな感じ? 組み付き、いざという時の手段として使えそうな感じに……
きっと役に立つね。
……よし、成長はこれで終わり。ありがとうございました
星守 瀬理香
おつかれさまでした!
わあ~組み付きが特にとってもいい感じ!
いっぱい強くなってる……かっこいいなあ……。
私も負けないよ!
……だけじゃなくて、ずっとずっと大好きだよ……!
夜門 由貴
ん…!? ふふ、ありがとう。
俺も、大好きだよ。
星守 瀬理香
やったあ!
……えへへ、そうは言っても今までと実はそんなに変わらない……んだよね、お互い。
これからも末永く、よろしくおねがいします……!(ぎゅっぎゅっ……
KP
【シナリオ真相】
カルト教団に連れ去られ、ハスター(基本p224,MMp235)と
《名状しがたい契約》を結び
名状し難きものの憑依体(MMp113)となってしまった星守瀬理香。
しかし、契約は不完全であり、ハスターの人格に
完全に乗っ取られなかったため、彼女の人格は残っていた。
夜毎に契約が強くなり、人に戻れなくなる前に
夜門由貴さんは瀬理香がしてしまった
ハスターとの契約を破棄しなければならない。
【真相含むPC・NPC紹介】
PC 夜門由貴さん
何も知らなかった。
KPC 星守瀬理香
ハスターを信仰する教団「くちなしの丘」に連れ去られ
非人道的な実験に使われていた。
理性的になるべく抵抗せず、脱出機会を窺っていたが、遂に心が折れる。
由貴さんと幾度か神話的事象に巻き込まれた経験があるゆえに
『もしかしたらヨノカドくんが助けてくれるのではないか』
という僅かな希望が芽生えていたかもしれない。
理由はKPCに依る。
拷問に溶けかけた脳で、PCを憎しみ愛したかもしれないし
こんな目に合うのがPCでなくて良かったと思うかもしれないし
またはPCのことなど全く考えていなかったかもしれない。
どのように考えていたかはKPに一任する。
(※補足:全窓、PCでなくて良かったと思っていたと思う)
由貴さんのいる家を帰る場所と認識し、助けを求めに行く。
重田(しげた)
元「くちなしの丘」教団員。
「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」反対派だったゆえに、組織から脱退する。
計画実行日に内部壊滅するようにと仕込んだ張本人
【特殊処理】
KPCは拷問による防衛本能で知能が低下しており
また名状し難きものの憑依体となった為に記憶の混濁を起こしている。
言動をやや幼くしたり
普段よりも覚束ない様子に描写していいし、しなくてもいい。
時間経過により以下の記憶を忘れさせても良いし
PCが言えば思い出せはするが、靄がかかったように曖昧な記憶として扱ってもいい。
※筆者がKPをした際は、PCとKPCで意思確認できるよう
KPCの思考や口調は普段通りだが時折幼さが見える程度に留めている。
また、記憶もPCに言われればなるべく思い出せるように設定した
1.PCの名前を忘れる・間違える
2.PCとの関係性を忘れる・偽りの記憶が生まれる
3.KPC自身の名前を忘れる・間違える
4.PCと過去にあった出来事を忘れる
5.今なぜここに居るか忘れる
6.時間感覚がおかしくなる
7.PCの性格・顔立ちを忘れる
※瀬理香はヨノカドくんが天使だとは覚えていて、まだエンデビ本編が始まっていない……
程度の記憶の残り具合でRPしていました。
【シナリオの流れ】
ハスターを憑依させた人間は、破壊の限りを尽くす怪物に成り果てる
ハスターを信仰する教団、「くちなしの丘」が
不純物を取り除いて神に近づいた人間を使うことで
化身の暴力性を薄める「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」を考案
神のメッセンジャーを作ろうとする
↓
「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」肯定派と否定派で抗争が起きる
神の言葉を伝えられる使い捨ての人間が必要だという肯定派と
神に不完全な人間を与える事で制御すべきでないという否定派である
↓
抗争は激化し教団が廃れる
残った肯定派のみが「α Tauri(アルファ・タウリ)計画」を実行
教団がKPCを連れ去り、不純物の精神と憑依体となるべき肉体で分離させる。
KPCの体は無理矢理半分に割かれ、ハスターと契約させられる
(半身KPCと憑依体KPCの誕生)
↓
半身(精神)KPCは繭の中で眠る
不完全な儀式ゆえ、憑依体KPCは本来の暴力性が強い
「名状し難きものの憑依体」に近い状態で覚醒
教団員の全てを殺害し、屋外へ出る
次第に人としての理性を取り戻し、覚束ない意識でPCの家に向かう
↓
導入
ここからPCはKPCの行いを辿り
教団本拠地で半身KPCと憑依体KPCを元に戻さなければならない
【KP向け補足】
このシナリオに推奨技能はない。
【黄衣の王】シーンで行う能力値ロールと正気度ロールがこのシナリオにおいて
生還・ロストを左右する重要なダイスロールである。
KPは探索フェーズで、探索者がシナリオに提示された技能に失敗した場合、代替技能を振らせてもよい。
ラストシーンの情景と展開を裏付ける情報を
なるべく得られるように調整してほしい。