KP
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「これは、心と心を紡いでいく
数多の『絆』の物語」
Call of Cthulhu クトゥルフ神話TRPG
【クトゥルフ オブ ザ マスカレード】
~星屑の舞踏会~
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KP
◆はじめに
戦闘特化型のクローズドサークル
RP推奨のバトルヒーロー系シナリオ。
推奨人数は2人(3人でも可)
イベントの踏破率や探索者の選択によりエンディングが分かれる
フリーラン形式のシナリオである。
◆注意事項
新規、継続探索者のどちらでも可能だが
一緒に参加する探索者同士は仲の良い友人、恋人、兄弟など親しい関係である事。
最後にダンスのシーンなどがあるので、探索者は男女で来ると更に楽しめるだろう。
年齢、職業などに制限はないが
シナリオの性質上、犯罪者や悪人系の職業は推奨出来ない。
KP
「クトゥルフ オブ ザ マスカレード ~星屑の舞踏会~」
カネフロ仮想卓 セッションを開始いたします。
◆舞踏会名
男性PC:カーネ
女性PC:フローラ
でお送りいたします。
よろしくお願いいたします。
カーネ イエーイよろしく~! フローラもよろしく!
フローラ あんたとよろしくしないといけないのは不服だけど、セッションが始まったからにはよろしく。
カーネ やったぜ!
フローラ 調子に乗らないで。
カーネ
てへぺろ☆
ところでオレ達の関係性ってさ、どこまで進んでるんだと思う?
フローラ 何も進んでないと思うわ。
カーネ
このシナリオならそれもアリかもね!?
てゆーかオレ、日本人でEDU(教養)的に大卒だったら新米警察官だわ。
フローラ そう。はじめましてかもしれないわね。
カーネ なわけ~! フローラの事はぜってー前から知ってたってえ
フローラ
怖……
おまわりさんこいつ、……こいつがおまわりさんだったわ……
カーネ
な、な、どーする?
choiceの女神様におうかがい立ててみる?
KP あくまでも親しい関係でお願いしますよ。
フローラ ぐ……初対面という事にしてシナリオ放棄しようという魂胆を読まれてる……
カーネ じゃあ振っちゃお~ 付き合ってるか付き合ってないかでいいよな!
フローラ はあ?
カーネ 結婚してる、はまだ早くない?
フローラ そういう意味の「はあ?」じゃないんだけど。
カーネ
choice[付き合ってる,付き合ってない]
Cthulhu : (CHOICE[付き合ってる,付き合ってない]) > 付き合ってない
フローラ ……ほっ。
カーネ つまりこれからやりたい放題! 発展途上! やったー!
フローラ おめでたいヤツ……
カーネ 付き合ってないのに、二人で舞踏会行くくらい親しい仲なんだよな。最高じゃん。
フローラ
choice[バカーネ,私] 声を掛けたのは
Cthulhu : (CHOICE[バカーネ,私]) > 私
カーネ !!
フローラ
……連れてける人が居なかったから、たまたま、よ。
そうよ、兄さんの都合が悪かったんだわ。
カーネ それでも嬉しい! 愛してるよ!
フローラ
あんたの愛の大安売りには飽き飽きしてんのよ。
さ、状況がある程度把握できたなら、さっさと始めてさっさと終わりましょ。
KP
では、本編に移らせていただきます。
ある日、君たちの共通の友人であるジョニーから「仮面舞踏会に参加しないか」という手紙が届く。
なんでも中世ヨーロッパを模した格式高い舞踏会らしい。
行先はフランス郊外の森の奥。
たまの贅沢も悪くないだろうと、君たちは胸を躍らせ遠出の支度をする――。
カーネ 胸を躍らせてたの?
フローラ
躍らせる胸が無いから躍らせてないわよ。
皆まで言わせないで。
KP
君たちは友人ジョニーと、フランス郊外にある森の入り口で待ち合わせとなる。
ジョニー 「やあやあ君たち久しぶり! 遠路はるばるよく来てくれたね!」
フローラ 「ご無沙汰してます。父が元気かは知りません」
カーネ なるほど、オレたちの父さん関係という事ね。
フローラ 共通で接点があるとしたらそこかと思ったのよ。
ジョニー 「HAHAHA! 君のパパは自由人だものなあ!」
カーネ 「オレの父は、たまにジョニーさんの世話にもなってるみたいすね」
ジョニー
「いやあ、世話になってるのはボクの方さ!
今回もこうして君に来てもらったわけだし……」
「と、積もる話は車の中でじっくり交わすとしようじゃないか!」
カーネ 「そうすね! 運転おなしゃーす!」
フローラ 「わざわざ車を出してもらって悪いわね。お願いします」
カーネ
「はい、お先にどーぞ!」
車のドアを開けて手で示す。姫プ!
フローラ 一人姫プが出来る男……
フローラ
「ふん……」
先に乗るわ。
ジョニー 「それじゃあ出発するよ! シートベルトしっかり着けてくれよな!」
KP 君たちは、ジョニーの運転する車に乗り込み、山奥の舞踏会場を目指す。
ジョニー 「そうそう、これ、招待状ね!」
KP ジョニーは運転しながら、君たちへ「白い招待状」を渡してくるだろう。
フローラ 「ちょ、ちょっと、危ないじゃない……! ちゃんと前を向いて運転してください」
カーネ 「大丈夫だよ、いざとなったらオレがついてるし!」
フローラ 「それが一番大丈夫じゃないのよね」
ジョニー 「君たちの関係はともかく、ボクの運転技術なら問題ないさ!」
カーネ 「ああんジョニーさんキビしいっ!」
ジョニー
「それに、参加したら君たち二人ともきっと満足できると思うぜ?」
「なんてったって、世界各国の著名人、有名人がこぞって参加したがる、世間では公表されていない格式高い仮面舞踏会なんだからね!
基本的に欠員は認められないから、君たちも無事に来てくれてホンット助かった!」
フローラ
「へえ、そんなに凄い舞踏会だったの。
相変わらず顔が広いわね、ジョニーさん」
ジョニー
「それに関しては君のパパといい勝負ってとこかな!
そうそう、それから舞踏会の主催者は大手企業のCEOらしくってさ、毎年今の時期になると指名制で行われてるんだよ。絶対いい経験になると思うね」
カーネ
「や~、確かに中々こういう事ないからマジ楽しみ!
誘ってくれてありがとね!」
隣を向いてニコ!
フローラ
「だ、だから……他に連れてける人が居なかっただけ、って何度も言ってるでしょ。
勘違いしないでよね」
目を逸らすわ。
ジョニー 「あ、勘違いと言えばね、ボク待ち合わせの時間ミスっちゃってて……今結構時間ヤバいんだよね☆」
KP
君たちが改めて招待状を見れば、あと30分ほどで舞踏会が開始してしまうようだ。
しかし、現在君たちの乗る車はようやく山の中腹に差し掛かったところであり、とても30分では間に合いそうにないと感じるだろう。
フローラ 「はあ……?」
カーネ 「えー、それって遅刻したらヤバいんじゃないすか?」
ジョニー
「そうヤバいんだよ~!
だからちょーっとスピード出すけど、しっかり捕まっててくれよな!」
KP
ジョニーが一気にアクセルを踏み込む。
窓の外の景色の移り変わりが、急加速し始めた。
フローラ (ぜ、全然、ちょっとじゃない、じゃない……!)
KP 君たちの不安が高まったその時、ジョニーが猛スピードで運転する車が、向こう側から安全運転でやってきた対向車とぶつかりそうになる。
カーネ 「まずいっすよジョニーさん!」
ジョニー 「やっべ……!」
KP
ジョニーが慌ててハンドルを切る。
対向車とは激突せずに済んだ。
そう……対向車”とは”。
対向車を避けた拍子に、車はガードレールを突き破って、崖から転落してしまうだろう。
フローラ 「嘘、でしょ……!?」
カーネ 「あ、わ、わ、……!」
ジョニー
「えーとえーと!
こんな事もあろうかと、用意してあるんだなあ、『緊急脱出ボタン』!」
KP
ポチ、という軽快な音を立てて、ジョニーが運転席にある『緊急脱出ボタン』を押すと、車の屋根がオープンカーのように開かれる。
彼の座席ごと分離して、パラシュートが開かれ……
ジョニーは、ひとり、脱出してしまった。
カーネ 「あっズルい!?」
フローラ 「逃げたわね……!?」
KP 君たちはと言えば、そのまま崖下へと落ちていく一方だ。
フローラ 「だめ、このままじゃ……!」
カーネ 「死んじゃうって~~~!!?」
KP 君たちの叫び声は空に吸い込まれていくばかりで、為すすべもなく車体は地面に叩き付けられた。
フローラ 「……っ!」
カーネ 「わ~~~~!!」
KP
大きな衝撃の後、浮遊感と共に体が車の窓から投げ出された君たちは、山間部に広がる美しい庭園の大きな屋敷へ向かって飛んでいく。
屋敷の塀を超えて、庭園の中に不時着したようだ。
大きな怪我はなかったが、全身泥まみれになってしまった。
手持ちの電子機器も、衝撃で破損したり、そもそも電波が通じていなかったりと、外部との連絡手段は全て断たれている。
フローラ 「う、うう……?」
カーネ 「生き、てる……?」
フローラ
「運が良いんだか、悪いんだか……。
とりあえずジョニーさんは許さないわ……」
カーネ 「不幸中の幸いってやつだな! 生きててよかった~!」
フローラ
「ああもう、うるさいわね。
まずは、こんな状態でこれからどうするかを考えないとでしょ」
カーネ 「ん~、屋敷の人に助けを求めてみる? しかねーかなあ、車もオレらもこんなんだし……」
フローラ
「そうね……。外部と連絡を取るなりなんなり、してもらわないとだわ。
まず確実に舞踏会には遅れてしまう訳だし、帰る手段も確保して……」
カーネ 「ま、なんとかなるっしょ! とりま行ってみよ~!」
フローラ
「……はあ、あんたのその切り替えの早さと行動力が、今だけは頼もしく……
いや、やっぱりウザいわ」
カーネ 「あっでも一瞬でも頼もしいって思った? ねえ思った!?」
フローラ 「うるさい」
カーネ ニヨニヨ〜
フローラ 視線を避けるように、屋敷へ向かうわ。
KP
美しい薔薇の花が咲き乱れる庭園を道なりに進めば、大きな屋敷の正面玄関が見える。
入り口には受付らしい人物が立っており、君たちと目が合うとにこやかに微笑む。
長身痩躯の男性だ。
黒髪に浅黒い肌を持ち、貼り付けたような笑みを浮かべている。
身のこなしも優雅であり、威厳と高貴な雰囲気を漂わせている為、逆に近寄りがたさを感じるだろう。
ナイア公爵
「これはこれは珍しい。
……いえ、心よりお待ちしておりました」
「お二人とも、当仮面舞踏会の参加者でいらっしゃるご様子。
招待状を拝見しても?」
フローラ
「招待状……いいえ、私たちは違う仮面舞踏会に参加する予定だったのよ。
……ほら、これ」
KP では、君がジョニーから貰った白い招待状を取り出してみると、それは「黒い招待状」へと変貌していた。
カーネ 「? あれ、ジョニーさんから貰った時って確か白かったような?」
フローラ 「ええ……一体どういう事かしら」
ナイア公爵
「招待状は確かに当舞踏会のものですね。
ようこそお越しくださいました」
KP そう言って、彼は舞踏会で使う仮面を君たちに手渡してくるだろう。
ナイア公爵 「こちらが皆様の仮面となります。どうぞお付けください」
フローラ 「はあ……ありがとう、ございます……?」
カーネ 「よく分かんないけど、間に合った、って事なのかな?」
フローラ 「さあ……?」
ナイア公爵
「あぁ、申し遅れました。私はこの舞踏会の主催者の公爵『ナイア』と申します。
お気軽にナイア公爵、とお呼びいただいて構いません。以後、お見知りおきを」
KP ナイアは名簿帳を取り出し、ペンと共に差し出す。
ナイア公爵
「それではこちらの参加者名簿へ皆様の本名と、舞踏会で使用する舞踏会名を頂きます。
ここでは名を隠して参加されている身分の高い方もいらっしゃいますので、どうぞご配慮ください」
「また、自ら真名を名乗るのはお控えください。
相手が自分の本当の名前を当てる、というのも仮面舞踏会ならではの醍醐味ですから」
「是非、気になる方がいましたら名前を当ててみるのも面白いかもしれません。
……例えば、私、とかね」
カーネ 「へー! 名前当てね! 楽しそう~!」
フローラ 「一々はしゃがないで、みっともないから」
KP
君たちは名簿帳へ、本名と舞踏会名を書く。
ここからは、舞踏会名で名乗り、舞踏会名で呼び合うようにしていただきます。
フローラ 「では、改めて。私はフローラよ」
カーネ 「花の女神様~フローラね! オレはカーネ!」
KP 君たちに名前を書いてもらったナイアは、名簿帳を一度しまうと簡単に舞踏会の説明をする。
ナイア公爵
「お名前は、確かに頂戴しました。
それでは私から、簡単な舞踏会の説明をさせていただきます」
「舞踏会は全4回あり、必ずすべて出席していただきますよう、お願い致します。
万が一遅れそうな場合は、私が皆様を会場までご案内する場合があります。ご容赦ください」
「舞踏会以外のお時間は、どのように過ごしていただいても構いません。
どうぞ、心行くままにご友人達との時間をお楽しみくださいませ」
「それでは、中へどうぞ」
KP
ナイアが開かれた扉の向こうを指し示そうと、君たちを先導して歩いて行く。
丁度その時、屋敷の中からドレスを身にまとった小柄な少女が、跳ねる子ウサギのように飛び出してきた。
ナイアは少女にぶつかると、彼女はその衝撃で転んでしまい、君たちの方へ倒れてくるだろう。
マリア 「きゃ……!」
フローラ
「あら、大丈夫?」
少女を受け止めるわ。
カーネ
「っと~……あぶねー!」
女の子を受け止めたフローラを支える!
マリア
「まぁ! 危ない所を助けていただきありがとうございます。
おかげで怪我をせずに済みましたわ」
KP
小柄で愛らしい顔立ちの少女だ。
陽光のような銀の髪に雪のように白い肌を持ち、春の木漏れ日のような暖かな微笑みを浮かべている。
彼女が支えてくれた君たちへ感謝を告げる一方、ナイアは彼女を一瞥する。
ナイア公爵 「気をつけなさい」
KP そう冷たく言って、彼は屋敷へ入っていってしまうだろう。
カーネ 「……? ナイア公爵?」
フローラ
「……。
でも本当、怪我が無くて良かったわね、えっと……」
マリア
「申し遅れました。私はマリア、と申します。
皆様も参加者…でいらっしゃいますよね?」
「なら、私と同じですわ!
お名前をお伺いしても?」
フローラ
「マリア……そう。
私はフローラよ」
カーネ 「オレはカーネでっす!」
マリア
「フローラさんに、カーネさんね!
よろしくお願いいたしますわ!」
「そうですわ、助けていただいたお礼に、良ければ屋敷でドレスを貸し出ししている所まで案内させてくださいまし」
「泥だらけのその恰好では、舞踏会では悪目立ちしてしまいますわ」
フローラ
「あ、あ~……。
確かに、このままじゃとてもじゃないけど表に出られないわね」
カーネ
「んじゃあお言葉に甘えて、マリアちゃんに案内してもらうか~!
お願いしまーす!」
KP
更衣室に入ってみると、だらしない格好をした青年がだらしない様子でお菓子を食べている。
ちょうど、指をついっと動かして、彼が空中からお菓子を出す瞬間をあなた方は見た。
そのようなあり得ない現象を目の当たりにしたということで、SANc 0/1
フローラ
CCB<=65 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=65) > 80 > 失敗
カーネ
CCB<=70 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=70) > 39 > 成功
system [ フローラ ] SAN : 65 → 64
カーネ ふ、フローラ~~!!
フローラ 「う、嘘でしょ……今……」
カーネ 「すっげえ、何もない所からお菓子出てきた!」
マリア 「まあ! メディったら、またこんな所でサボタージュしていましたのね」
フローラ 「え、いや、そんな事より、今の……?」
KP
では、マリアに『メディ』と呼ばれた青年は君たちに気付くとさっと立ち上がる。
そして、フローラさん目がけて一直線にやってきたかと思うと、颯爽と君の手を取り人好きのする笑みを浮かべた。
フローラ 「は?」
カーネ 「うわちょっと」
メルド
「ご機嫌よう! 素敵なお嬢ちゃん! と、お兄さん!
僕はこの舞踏会のスタッフで、ナイア君の唯一無二の従者『メルド』。よろしくね!」
「あ、お近づきの印にガレットデロワでも食べるかい?」
フローラ 「い、いらないけど……」
メルド 「そう? それにしてもお嬢ちゃんかわいいねぇ! 今度一緒にお茶でもどうかな?」
フローラ 「さっきから何なの? 嫌よ、お断りするわ」
メルド
「え? ヤダ? そういうツンケンする姿も愛らしい! 僕、燃えちゃう!」
「いいかい? 僕の名前は『メルド』だよ。
『メルド』。よーく覚えててね!」
KP 再三名乗られたお二人は【知識】をお振りください。
カーネ
CCB<=85 【知識】
Cthulhu : (1D100<=85) > 21 > 成功
フローラ
CCB<=70 【知識】
Cthulhu : (1D100<=70) > 5 > 決定的成功/スペシャル
KP !? そ、そうですね、フローラさんはクリチケをどうぞ。
カーネ すごい、フローラ! クリティカル!
フローラ こんな序盤で出しても……
system [ フローラ ] クリチケ : 0 → 1
KP そしてお二人は「メルドはフランス語で『うんこ』」という意味だと気が付く。
フローラ 気付きたくなかったんだけど……
カーネ ばっっちり気付いてんね!
フローラ うるさい
カーネ
「えーちょっと、そーゆー事~?
オレたちのことおちょくんのやめてよ~!」
メルド
「なになに? お兄さんもしかして僕の名前が何なのか分かっちゃった? 分かっちゃったのかな?
んふふ~どういう意味か教えてもらえるかい?」
カーネ 「舞踏会名とはいえひっでえ、うんことかw」
フローラ 「……ちょっと」
メルド
「あはは! ノリいいねえお兄さん!!
チョココロネをどうぞ! メールド☆」
KP 空中からチョココロネが現れて、カーネさんの手元にぽふん、と乗っかる。
カーネ
「おー! ありがとう!? てかてかオレは『お兄さん』じゃなくてカーネね!
この魔法? マジですっげーね!」
メルド
「ふふーん、そうだろうそうだろうカーネ君?
それにチョココロネって美味しいよね! 形も色もメルドみたいで! あははははは!」
カーネ 「マジやめてww」
フローラ 「ホント最低……。着替えに行きましょ、マリア」
マリア
「ふふ、そうしましょうか。
でもメディは、フローラさんやカーネさんの事が一目で気に入ったみたいですわ!」
フローラ
「そ、そう……。
まあアイツはメルドと気が合いそうで何よりだわ」
マリア 「ええ、本当に! メディが一般参加されてる方にこうしてお声掛けするなんて、とても珍しい事ですのよ」
フローラ 「へえ。そうなの。誰にでもあんな感じなのかと思ってたわ」
マリア 「ええ。まるでお……ナイア公爵に接する時みたいですわ」
メルド
「ふふ~? 僕の魔法はねえ、こうしてチョココロネを飛ばすこともできるのさ!
見ててね? メールド☆」
KP
メルドが誰も居ない更衣室の扉に向かってチョココロネを飛ばす。
ちょうどその時、更衣室の扉が開いて、ナイア公爵の顔面に思い切りチョココロネがぶつかるだろう。
ナイア公爵 「一体何の騒ぎです……ぶっ」
メルド
「やあナイア君、いいタイミングで来たね!
そして僕のチョココロネを顔面で受けるくらい、食べたかったのかい?」
ナイア公爵 「…………」
メルド
「でもまぁ顔にチョコがついたくらいで何さ!
ナイア君の顔面なんてもともとメルドみたいな色してるんだから、そう大差ないって! あはははははは!」
ナイア公爵 「……メルド」
メルド 「うん? なんだいナイアくいででででで!??」
KP
ナイア公爵はメルドへ静かにお仕置きのボディーブローを浴びせると、倒れている彼を引きずってどこかへと連行する。
君たちは、それをぽかんと眺めている事しかできなかった。
一息ついた頃、先に着替え終えたマリアがフローラさんのドレスを一緒に選んでくれるだろう。
そして彼女は、君たちへ武器の入った箱を持ってくる。
カーネ 「マリアちゃん、これは……?」
マリア
「この舞踏会は『踊る』舞踏会の側面と、『剣術を競う』武闘会の側面がありますの!」
「こちらは貸出用の武器ですわ。
後ほど剣術大会がございますから、お二人もどうぞ、お好きな武器をお取りになってくださいまし」
KP
お二人はお好きな刃物系の近接武器を手に入れることができます。
いかがなさいますか。
フローラ
「へえ、剣術大会……面白そうね。
それじゃあ、お言葉に甘えて」
日本刀か脇差で迷うけれど、ここはやっぱり脇差かしら。
カーネ
最大火力は日本刀のが高いんだけどね〜
脇差の謎の固定値は魅力的!
1d10+1d6 日本刀試し振り (1D10+1D6) > 4[4]+3[3] > 7
1d6+1+1d6 脇差試し振り (1D6+1+1D6) > 5[5]+1+2[2] > 8
……僅差ではあるけども!
フローラ あんたダメージボーナス1d6あるなら、それらしい出目出しなさいよ
カーネ 試し振りだから! 先っちょだけ!!
カーネ
「へー、フランスなのに日本刀とかもちゃんとあるんだ。やーりい!」
オレも脇差〜!
KP
◆武器
・脇差
ダメージ:1d6+1+db
基本射程:タッチ
耐久力:15
マリア
「ニホンのカタナをお使いになりますのね!
お二人の腕前を見るのが楽しみになってまいりましたわ!」
「さて、そろそろ舞踏会が始まりましてよ! 会場へご案内いたしますわ」
「受付でも案内があったかと思いますが
舞踏会が始まるまでに、仮面をしっかり着けておいてくださいまし」
カーネ 「うん、それに関してはバッチリ!」
フローラ 「それじゃあ、引き続き案内をよろしく頼むわ、マリア」
マリア 「ええ! お任せあれ、ですわ!」
KP
君たちは服装と武器をしっかりと確かめた後、マリアの案内で舞踏会場へと向かう。
広い舞踏会場には大勢の参加者がいるようで、大変賑わっている。
奥には二階へ繋がる豪勢な階段があり、二階には白いグランドピアノが置いてあるようだ。
【目星】を振る事ができます。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 28 > 成功
カーネ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 82 > 失敗
フローラ 出目……
カーネ
あちゃ〜! 素敵な会場で映えるフローラに見惚れてて何も見てなかった〜
許してちょ☆
フローラ うざ……
カーネ
てかてかオレの出目、フローラの出目の十の位と一の位とを入れ替えた数値じゃーん!
仲良しじゃね??
フローラ 幸せなアタマしてるわね
KP ではフローラさんは、メルドがピアノの席に座っていることが分かる。
フローラ 「あ、メルド。演奏するのね……」
カーネ 「えっどこどこ!? うわっマジだ。すげー!」
KP
その時、周囲が一瞬で静まり返り、参加者全員が階段の方へ注目する。
見上げてみると、ナイアが二階の踊り場に出てくるのが見えるだろう。
彼は優雅にお辞儀をすると、舞踏会の開始を宣言する。
ナイア公爵
「本日は当方主催の仮面舞踏会にお集まりいただき、誠にありがとうございます」
「この舞踏会では、『愛らしい姫君と献身的な騎士』をコンセプトにしております」
「良きパートナーがいる方はお二人の幸せな時間を。
ご友人やご家族でいらした方は、最高の思い出となることをお約束しましょう」
「どうぞ、気になる相手とペアをお組みください。
それでは、本日最初の仮面舞踏会を始めましょう」
KP ここでお二人は1d100をどうぞ。
フローラ 1d100 (1D100) > 100
フローラ !?!??
カーネ ふ、フローラ〜〜〜!?
フローラ さ、SANcじゃなくて、よかった…………
カーネ 1d100 (1D100) > 63
KP それではまず、カーネさんの元へマリアがやって来て、舞踏会場の中央まで引っ張っていくだろう。
マリア 「カーネさん、一緒に踊りましょう!」
カーネ 「えっ! オレ!?」
フローラ 「良かったじゃない。行ってらっしゃい」
KP カーネさんを見送ったフローラさんの元へは、ナイアがやって来る。
ナイア公爵
「お一人ですか、レディ?
よろしければ私と一曲いかがでしょう」
フローラ
「あら、ナイア公爵……。
……そうね、主催者自ら誘ってもらったのなら、一人も悪くなかったのかもしれないわ」
「喜んで」
KP
ナイアは君の手を取り、優雅にエスコートするだろう。
ペアが決まると、会場中に美しい曲が流れ始める。
どうやらメルドが演奏しているようだ。
ここで【歴史】【博物学】【知識/2】【芸術:音楽系】を振る事ができます。
フローラ CCB<=75 【歴史】 (1D100<=75) > 64 > 成功
カーネ CCB<=50 【歴史】 (1D100<=50) > 19 > 成功
カーネ やったー!!
KP
では君たちはお二人とも、彼の演奏している曲がフランスの18世紀頃に流行った、古典派風の優雅な曲だと気が付く。
マリアはカーネさんの手を取って楽しそうにステップを踏みながら、会場で一番目立とうとする勢いで時にダイナミックな動きを見せるだろう。
ナイアは堅実なステップで、フローラさんをスマートにリードする。
時折揶揄うように遊びを入れてくるのは、こなれているからだろうか。
カーネさんは【芸術:ダンス+20】
フローラさんは【芸術:ダンス+50】をお振りください。
カーネ CCB<=(5+20) 【芸術:ダンス+20】 (1D100<=25) > 24 > 成功
フローラ CCB<=(5+50) 【芸術:ダンス+50】 (1D100<=55) > 71 > 失敗
KP
それではカーネさんは、マリアの動きに順応して軽快なステップを踏む事ができるだろう。
フローラさんは、初対面の相手だからだろうか。
ナイアのリードに踊らされるがままだ。
そして踊っていると、次のことが分かるだろう。
まず、踊るたびに周囲へ金色の光が舞い上がり、空へと消えていくことに気付く。
照明とはまた異なる、幻想的な光景だ。
それを眺めながら踊っていると心地がよく、体が軽くなるような感覚になるだろう。
カーネ 「わあ……なんだ、これ、すげえ……」
KP また、フローラさんがナイアと踊っていると、突然彼が耳元に口を寄せてくる。
カーネ えっ!?!?!?
フローラ 「な、に……?」
ナイア公爵
「仮面舞踏会は英語で『Masquerade:マスカレード』というのはご存知だろうか。
『マスカレード』には他にも『虚構』という意味がある」
「この『偽物』だらけの舞踏会はまさにマスカレードとも言える、相応しい名前だ」
フローラ 「偽物だらけ、ですって……?」
ナイア公爵
「ああ。しかし君は運がいい。
なぜなら目の前にいる私は『本物』なのだから」
KP フローラさんは【目星】をどうぞ。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 35 > 成功
KP
フローラさんが訝しげにナイアを見つめていると、彼の顔にノイズが走る。
そのノイズが走った瞬間、彼の顔が深淵を覗いたような、無限に広がる黒一色に染まっていた。
SANc 1d4/1d10
フローラ
CCB<=64 【SANチェック】 (1D100<=64) > 93 > 失敗
1d10 (1D10) > 7
system [ フローラ ] SAN : 64 → 57
フローラ ひゃあ……
カーネ フローラーー!!!!?
KP
そう、ですね……
【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 60 > 成功
KP
それでは一時的狂気ですね。
1d10を振るか、何か陥りたい狂気があればご申告を。
フローラ
一応振ってみるわ……
1d10 (1D10) > 4
KP
4:早口でぶつぶつ言う意味不明の会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)
期間は特に戦闘ラウンドでもないので、踊り終えるまでということでいいでしょう。
狂気RPをどうぞ。
フローラ
「マスカレード……虚構……ここで踊らされて……それからどうなるの……?
これはゆめ……? ほしが きれい」
カーネ フローラの様子には気が付ける……?
KP
気付いても構いませんが、カーネさんはマリアと踊っているので、意図的に近付くのは難しいかもしれませんね。
さて、そうこうしている内に演奏が静かに止み、踊りが終わる。
お二人は1d2をどうぞ。
フローラ 1d2 (1D2) > 1
カーネ 1d2 (1D2) > 1
KP
では踊り終わると同時に、君たちはそれぞれHPが1減少する。
それと共に君たちのみ寒気を覚えるだろう。
system
[ フローラ ] HP : 14 → 13
[ カーネ ] HP : 16 → 15
フローラ 「……っ!?」
カーネ 「ヒュオッ……」ぶるぶる
KP
自身の手を見てみると透けており、体も若干軽くなっているように感じる。
慌てて周囲の人達を見てみると、何人かは舞踏会に舞っていた黄金の星屑のような光となって消えていくのが見えた。
このままでは自分たちも消えてしまうのではないかと考え、背筋がぞっとする。
SANc 0/1d3
フローラ
CCB<=57 【SANチェック】 (1D100<=57) > 87 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
system [ フローラ ] SAN : 57 → 56
カーネ CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 57 > 成功
KP ナイアの手を離れると同時に、フローラさんは一時的狂気から解放されるだろう。
フローラ 「何だったの、今、の……」
KP その様子を見ていたマリアはにこにこと微笑み、次のように朗らかに言う。
マリア
「今回はお二人とも向こうへは行けなかったのね。何か未練でもあるのかしら?
でも夜の0時になれば、みんなお空へ消えていくわ。いっつもそうだもの!」
カーネ
「はぇ……?
マリアちゃん、空へ消えてくって、それ死んじゃうってこと!?」
マリア
「それはそうよ。だってここはそういうところよ?
そもそももう死んでいるのだから問題は無いわ」
「死してなお彷徨える魂を舞踏会へ招待して、心が晴れるまで踊り続けるの。
そうして満足した魂たちは、次の目覚めを待つために天国へ行くのよ」
「あなた達も、死んだからこの舞踏会へたどり着けたのでしょう?」
KP
マリアの口から無邪気に語られる舞踏会の真実は、君たちの周囲を撫でる空気を更に凍てつかせることだろう。
SANc 1/1d6
フローラ
CCB<=56 【SANチェック】 (1D100<=56) > 71 > 失敗
1d6 (1D6) > 2
system [ フローラ ] SAN : 56 → 54
フローラ よ、よかった……
カーネ あぶなーい!!
カーネ CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 95 > 失敗
カーネ ヒョエ……
カーネ 1d6 (1D6) > 3
system [ カーネ ] SAN : 70 → 67
カーネ ホッ……
KP
君たちは寒気がして屋敷を飛び出す。
しかし屋敷は高い塀で囲まれており、唯一の出入り口である分厚い鉄の門にはカギがかかっている。
そればかりか、蹴っても殴ってもビクともせず、全く開く気配がない。
ここで君たちは気が付く──
あるいは、目を背けようとしていた事実を確信するだろう。
<ここからは、逃げることができない。>
フローラ
「な、何よこれ……どうなってるの!?
私たちが、死……!?」
カーネ
「マリアちゃんが嘘ついてるとも思えないし……
やべえ、これは流石にちょっと、キツい……」
「……けどまあ! フローラと一緒ならどうにかなりそうな気がする!」
フローラ
「……あんたって本当調子いいわね。
はあ……どうすればいいの……」
KP
「クトゥルフ オブ ザ マスカレード ~星屑の舞踏会~」
本編開始でございます。
フローラ
導入で削れるSANじゃないわよこんなの……
先が思いやられるわ……
カーネ フローラ、SAN死しないで〜!!
KP
君たちがすごすごと舞踏会場へ戻れば、マリアはまだ会場に居た。
君たちの姿を認めると、花が咲くような笑みを浮かべて近付いてくる。
マリア
「あら、おかえりなさい!
カーネさん、先程はダンスのお相手ありがとうございました」
「もしお二人の時間がある時には、庭園へいらしてくださいまし。
お茶とお菓子をご用意して、お待ちしておりますわ!」
フローラ 「え、ええ……ありがとう……?」
KP
マリアは優雅にカーテシーをしてみせると、この場をゆったりとした動きで立ち去った。
では、ここから舞踏会の流れを説明いたしましょう。
KP
■舞踏会■
全4回の舞踏会は強制参加。
各舞踏会の間は『5技能分』の自由時間がある。
10:00~ 舞踏会1回目
『5技能分の自由時間』
13:00~ 舞踏会2回目
『5技能分の自由時間』
16:00~ ★決勝戦★
『5技能分の自由時間』
19:00~ 舞踏会3回目
『5技能分の自由時間』
22:00~ 舞踏会4回目
『5技能分の自由時間』
0:00~ 終幕
【シーンについて】
今シナリオは時間制限が存在する。
円滑にシナリオを進める為に、シナリオの時間は大きく分けて
「舞踏会」と「自由時間」の2つのシーンに分けられる。
・「舞踏会」ではダンスの相手を選ぶことが出来る。
・「自由時間」では通常の【目星】などを使う会場探索や、選択制のNPCイベントなどがある。
各1回につき1技能分の時間が消費され
5回行動を起こしたら「舞踏会」へ参加しなくてはならない。
【NPCイベント】
マリア・ナイア・メルドから選ぶ事ができる。
それぞれいくつかイベントあり。
イベントは場合によっては何度も挑戦できるが、失敗する度に1技能分の時間が経過してしまう。
また各NPCには情報が全5つあり、一定の条件が満たされると自動的にNPC情報が開示される。
それをもとにリアル知識で推理してもよいし、【歴史】技能で判定してもよい。
また、もしNPCの名前を当てに行くなら、《1技能分の時間を消費》して
NPCと1対1の静かな所で行う必要がある。
【会場散策】
探索には1技能分の時間が消費される。
往きたい場所で目星や図書館を振ることで情報が抜ける。
情報によって必要な技能が変わってくる。
■会場散策■
【舞踏会場】
0/1
【2F廊下】
0/3
【大食堂】
0/1
【庭園】
0/2
【キッチン】
0/2
【???】
0/3
【???】
0/2
【???】
0/3
KP
現在は1回目の舞踏会が終了したところですね。
5技能分の自由時間を過ごすことができます。
探索、イベント、お好きな方をお選びください。
フローラ 中の人が通過済みだと、どう通ったら良いかつい最適化してしまいそうになるわね……
カーネ マスカレRTA……? choice振る~?
フローラ choice[イベント,探索] (choice[イベント,探索]) > イベント
カーネ こうなってくると、流れ的にはマリアちゃんのイベントかなあ。
フローラ
じゃあ、マリアのイベントから行くわ。
庭園へ行けばいいのかしら。
KP
承知いたしました。
それでは【マリアイベント①】開始いたします。
【庭園】
豪華絢爛な屋敷の外へ出てみると、暖かな日差しを浴びて輝く、大小様々な花々の庭園がある。
ふわりと頬を撫でる優しい風に乗り、華やかな香りが胸を一杯に満たしていく。
system
[ KP ] カーネ : 5 → 4
[ KP ] フローラ : 5 → 4
KP
マリアのいる場所へ辿り着く前に
1技能消費することで【目星】を振ることができます。
フローラ じゃあ、私が振っておくわ。
system [ KP ] フローラ : 4 → 3
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 48 > 成功
KP
◆白い陶磁器の円盤
しばらく歩いていると、君たちが最初に不時着した、小さな畑にたどり着いた。
周囲にはキラキラと蛍のように金色の光が舞い散っており、あの舞踏会を連想させる。
ふと、君たちが落ちてきた畑の下にキラリと光るものがあることに気が付く。
上の土を少し払ってみると、直径1mほどの白い陶磁器で出来た円盤のようで、表面には金色の線で「人型のタコに蝙蝠の翼を生やしたような模様」が描かれている。
どうやら君たちが落ちてきた真下にあったせいか、着地の衝撃でうっすらひび割れている。
持ち上げようとしても、軽そうな見た目に反して地面にぴったりくっついており、びくともしない。
system [ KP ] 庭園 : 0 → 1
カーネ 出目がえらいんだよなあ
フローラ 「何かしら、これ……円盤?」
カーネ
「なんか、割れてんね。
しかも……ん~! 取れねえ~!」
フローラ 「やめなさいよ、下手に動かして何か起きたら困るでしょ」
カーネ
「いや、もうマジでびくともしない。
無理だわ~。何なんだろな~」
フローラ
「今見て分かんないものを、あれこれ考えたって仕方ないでしょ。
マリアへ会いに行くわよ」
カーネ 「はいはーい!」
KP
君たちがマリアへ会いに行くと、彼女はちょうど紅茶を楽しむところだったようだ。
嬉しそうに砂糖を1、2、3、4、5……と入れて、当然のようにカップへ口を付けた。
フローラ 「マリアって随分甘党なのね」
マリア
「まあ! フローラさんに、カーネさん!
ボンジュール!」
カーネ 「ボンジュールマリアちゃん! 早速来たよ~」
マリア
「嬉しいわ! 私もご覧の通り、ちょうどお茶にしようと思っていたところなの。
さあ、どうぞお掛けになって!」
KP
マリアは君たちに着席を促すと、手早く紅茶を淹れる。
そこへ自分のものと同様に、砂糖を1、2、3、4、5……と入れ、差し出してきた。
フローラ 「う……あ、ありがとう……」
KP
一口啜るだけで、予想通りの甘ったるい味が口中に広がる。
さながらそれは、砂糖味の紅茶を通り越した、紅茶味の砂糖だ。
カーネ 「うわ、あっめえ〜」
マリア
「甘くてとても美味しいでしょう!
お菓子もどうぞ」
KP
マリアはブリオッシュを紅茶に浸して、ふわりとしたものを啄むように食んでみせる。
咀嚼し、完全に飲み込み終えた後、マリアはゆっくりと話を切り出した。
マリア 「お二人は、舞踏会は初めてですの?」
フローラ
「ええ、まあそうね。武器を持てるっていうのもそうだけど……
そもそもこんな格式ばった踊りをする機会もなかなか無いわ」
マリア
「そうでしたのね! 慣れない事が多くて大変でしょう。
よろしければ、私と一緒にダンスの練習をいたしませんこと?」
カーネ
「いいね! マリアちゃんダンス上手だもんな。
色々と教えてよ!」
フローラ 「ま、まあ……なるべく恥はかきたくないし。マリアと一緒なら」
マリア
「ふふ、ありがとうございます!
それでは早速、マリアのダンスレッスン第一回、開始ですわ!」
「さて、ダンスには大きく分けて三つの大事な要素がありますの。
一番大事な要素は、何だと思いますか?」
カーネ 「三つの大事な要素、の中で一番大事な要素……?」
フローラ 「ステップとか、リズムに乗る、とかかしら……?」
マリア
「ふふ、いい線行ってますわねフローラさん!」
「そう……ダンスとは、何よりも立ち回りが重要でしてよ!」
KP
マリアは、君たちがどのくらい動けるのかを見定めるために摸擬戦を持ち掛けてくる。
彼女はか細い腕で近くの花壇に刺さっている木の杭を引き抜き、構えてくるだろう。
カーネ 「ふんふん立ち回り……って、マリアちゃん!?」
マリア
「華麗な立ち回りを身につけるためには模擬戦が一番効果的ですわ!
さあ、早速始めましょう!」
フローラ 「も、模擬戦……?」
KP ではここで、模擬戦の特殊ルールを説明いたしましょう。
KP
【模擬戦 特殊ルール】
通常の戦闘ルールに以下のルールが追加されて進行する。
◆勝利条件
3ターン以内に「相手のHPを0にする」
もしくは「転ばせる」「ステージから落とす」
●模擬戦ではHPが0になっても死ぬことはない。
戦闘後、減ったHPはすぐに全回復する
●3ターン以内に倒せなかった場合、自動的にNPCの勝利となる
●クリティカル(出目1~5)なら自動勝利
ファンブル(出目96~100)なら自動敗北となり
戦闘は即終了とする
KP
それでは
【模擬戦 vsマリア】
開始いたします。
おっと……
カーネさんとマリアのDEXが同値のようですね。
順番を決めるために1d100をどうぞ。
数値が低い方が、この模擬戦ではより先に行動できるという扱いになります。
カーネ 1d100 (1D100) > 79
マリア 1d100 (1D100) > 9
フローラ マリアの出目がいいわね……
KP
では行動順は、フローラさん→マリア→カーネさん、ですね。
1ターン目
フローラさんは行動をどうぞ。
フローラ
脇差で攻撃するわ!
CCB<=76 【日本刀】 (1D100<=76) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP えっ……
カーネ ひょお〜〜!!
フローラ こ、これって……
フローラ 「貰ったわ……!」
マリア 「きゃ……!?」
KP
フローラさんは素早い動きでマリアへと間合いを詰め、脇差でさっと彼女の足元を掬い取るような動作をしてみせる。
マリアはそれを避けた拍子に、柔らかな青草の上に転げてしまった。
戦闘終了。
フローラさん、カーネさんの勝利です。
おめでとうございます。
そしてフローラさんはクリチケをどうぞ。
system [ フローラ ] クリチケ : 1 → 2
カーネ
オレ何もしてないけどね!?
フローラさっすがあ!
フローラ 誰にも何もさせなかったわ……
フローラ
ありがとう。
とりあえず、転んだマリアを助け起こすわね。
KP マリアはフローラさんの手を取ると、キラキラとした目で君を見つめてくるだろう。
マリア
「なんて素晴らしい立ち回りでしょう!
私の方が教えられてしまいましたわ。フローラさんのお強さを!」
カーネ
「フローラまじ強え〜! 惚れる〜!
いやもう惚れてた〜!!」
マリア
「これこそ文句なしの一撃必殺!
と、言いたいところですが、剣術大会決勝戦は模擬戦とは一味違いますの」
「決勝戦でも通じる剣技【一撃必殺】を、お二人に伝授いたしますわ!」
KP
マリアは木の杭を振り回して空を斬り裂く。
全身全霊を込めたブォンッ、という鈍い音には、爆発的な威力が発揮されているのではないかと見るだけでも分かるだろう。
マリア 1d3+2d6+5 【木の杭ダメージ】【一撃必殺】 (1D3+2D6+5) > 2[2]+6[3,3]+5 > 13
KP ちなみに、当たっていたらこのようなダメージ量でした。
カーネ 「ひえ……」
フローラ 「す、すごい……」
KP
勝利した君たちは剣技【一撃必殺】を授けてもらった。
更にMPを10回復できる黄金の液体が入った「黄金の小瓶」を分けてもらえるだろう。
また、足さばきが上手くなったということで【芸術:ダンス】+20%上昇する。
KP
剣技【一撃必殺】※シナリオ内限定
コスト:HP1
効果 :ダメージに+5の固定値が付く。
攻撃命中確定後、宣言をすることで発動
概要 :全身全霊を込めた一撃。
体力の一部が持っていかれる代わりに、爆発的な威力を発揮する。
カーネ
HPかあ〜
ここぞ! って時に使った方が良さそうだなー
KP
アイテム 【黄金の小瓶】
効果 :MP+10
概要 :飲むとMP+10される不思議な薬。
美しい曲線の瓶に入っている。
乳酸菌が腸まで届きそうなデザインだ。
マリア
「こちらで第一回のレッスンはおしまいですわ!
お疲れ様でした」
フローラ 「ありがとう。マリアこそお疲れ様」
カーネ 「ありがとーございましたっ!」
フローラ choice[マリアイベント継続,イベント,探索] (choice[マリアイベント継続,イベント,探索]) > イベント
カーネ
なるほど〜
メルドのイベントにしてみる?
フローラ
そうね……
現状「PCの私」はナイアに近付きたくないだろうし。
カーネ という事で、次はメルドのイベントに参加してみまーっす!
KP
承知いたしました。
それでは【メルドイベント①】開始いたします。
君たちがマリアと別れて間もなく、何処からともなく現れたメルドが君たちに絡んでくる。
メルド
「やあやあ可愛いお嬢ちゃん! それに兄弟も!
一緒にお茶でもどうだい?」
フローラ
「ここの人たちは随分お茶会が好きなのね。
別に私も嫌いじゃないけど……」
カーネ 「二人一緒ならオッケーオッケー!」
メルド 「よぉし! それじゃあ──」
マリア
「まあメディ! お二人とお茶されるのね。
私もご一緒させていただいてよろしいかしら?」
メルド 「え」
フローラ 「あら、マリア」
マリア
「どうしたのメディ? ちょうど先程、お二人にダンスレッスンをしたところだったのよ。
一緒にひと休みさせてちょうだいな!」
カーネ 「人数多い方が楽しいもんなー!」
メルド 「え。あ、うん。そうだね……」
フローラ 「やけに歯切れが悪いわね」
メルド
「そ、そーお!? ま、まあ、マリアは好きにしたら良いんじゃない?
ささ、皆座った座った!」
KP
こうして、近くで話を聞いていたマリアも半ば強引に乗り込んできて、皆でお茶会をすることになる。
メルドは紅茶やガレットデロワを魔術で生み出し、君たちに振舞うだろう。
お二人は1d100をどうぞ。
フローラ 1d100 (1D100) > 87
カーネ 1d100 (1D100) > 69
KP
では、カーネさん。
君のガレットデロワの中に、白い陶磁器で出来た小さなドーナツ型のフェーブが入っていた。
これはガレットデロワに入れる、引き当てた人は幸運の持ち主とされる小さな飾りである。
カーネ 「ん……なんだこれ?」
メルド 「おお兄弟! 幸運の女神様はキミに微笑んだみたいだね!」
マリア
「まあ素敵。
引き当てた人は幸運の持ち主とされるフェーブ、カーネさんが引き当てられたのね!」
カーネ CCB<=85 【知識】知ってる? (1D100<=85) > 21 > 成功
フローラ CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 99 > 致命的失敗
カーネ えっ??
フローラ ざ、雑談だからセーフ、よ……
カーネ
ホントにね〜〜!!
フローラの出目が荒ぶってる
カーネ
「へえ! これがフェーブなんだ!
実際に見んのはじめてだわ〜」
フローラ (どうしてお菓子の中に異物が混ざっているのに喜んでるのかしら……)
カーネ フローラww
フローラ ファンブルだから仕方ないでしょ……!
メルド
「しかもね、これはただの飾りじゃないんだよな。
なあ兄弟、その穴からキミの皿をちょっと覗いてみてごらんよ☆」
カーネ
「ん? なになに……?」
覗いてみる!
KP
カーネさんがメルドに促されるままドーナツの穴を通して自身のガレットデロワが盛りつけられた皿を眺める。
すると、先ほどまでなかったウンコの落書きがされていることに気が付くだろう。
カーネ
「ぶはww うんこじゃんww
何これメルドの魔法??」
フローラ 「はあ……?」
KP
レンズを退けてみるとウンコの落書きは見えなくなった。
しかし、もう一度確認しようとしてレンズを覗いてみても落書きは見えなくなっているだろう。
カーネ
「いや見てよフローラ、こっから覗いたら皿にうんこの絵がさ……
あっ、消えてる」
フローラ 「見せようとするのやめなさいよ……」
KP メルドはお二人の様子を見て、にやりと笑う。
メルド
「もー仕方ないなあキミたちは。
それは【物見のレンズ】って言って、うんこを見るためのモノじゃないんだぜ?」
フローラ
「あんたが見せてきたんでしょ。
大体、【物見のレンズ】って何よ」
メルド
「おや、お嬢ちゃん興味あるのかい?
それなら僕にゲームで勝ったら、レンズの正しい使い方を教えてあげるよ!」
フローラ
「興味というか、バカにバカな使い方されたくないだけ……まあ良いわ。
ゲームで勝てば良いのね。何をするの?」
メルド 「そりゃあ勿論、ポーカーさ!」
KP メルドは魔術でトランプを取り出すと、空中に舞わせながらダイナミックなシャッフルを始めた。
カーネ 「ポーカーいいね! やるやる!」
マリア 「どんなゲームですの? 私もやってみたいわ!」
フローラ 「その言い草だとマリアは初めて?」
メルド
「ん、んん、マリアも参加するのか〜……
じゃあ出血大サービス! キミたち二人とマリアのチーム対僕、というのはどう? 勝率上がるかもよ!」
マリア 「私はそちらで構いませんわ! お二人はよろしくて?」
フローラ 「勿論。初めてだって言うなら一緒にルール確認しながらやりましょ」
メルド 「うーんいいね、華があるねえ!」
カーネ 「わかる〜!」
メルド
「それじゃあ僕が賭けるのは改めて、【物見のレンズ】の正しい使い方だ。
だけど僕が勝ったら、キミたち二人のうち一人の時間を貰うからね!」
KP ※お二人のうち一人が、メルドに1技能分だけ付き合う時間を賭けていただきます。
フローラ 「望むところよ」
マリア 「それでしたら、更にこういった条件を付け加えてはいかが?」
カーネ 「なになに、マリアちゃん何か思いついた?」
マリア 「ええ。『負けた人は初恋の話をする』というものよ! 素敵でしょう?」
メルド 「ええ……??」
KP いつもニヤニヤしているメルドが、『初恋の話』と聞いた途端、あからさまに嫌そうな顔をし始めた。
フローラ 「ちょっとあんた、何よその顔」
メルド 「えっ? べ、べっつにぃ〜……」
マリア 「ダメ……かしら?」
メルド 「い、いやあ、ダメ、じゃない、けどぉ〜……」
カーネ 「じゃー決まり! 早速始めよ!」
KP それでは、ここでのポーカーのルールを説明いたします。
KP
【ポーカーゲーム】
勝利条件:5d4を振り、出た数字のゾロ目が多いほうが勝者となる。
ゾロ目の数が相手と同数の場合、数字が大きい方が勝者となる。
▼進行手順
①参加者は全員、〔5d4〕を振る
例.(1,1,2,3,4)が手札となる
②交換したい手札の枚数だけ〔nd4〕を振る。
例.(2,3,4)の3枚を交換する場合、3D4を振る
※ここでDEX×5の判定を振ることで【イカサマ】をすることが出来る。
成功すれば2枚だけ好きな出目の数字を好きな数字に変えることが出来る。
③ゾロ目の手札が多い方の勝利
勝利例
手札(1,1,1,1,1)>手札(2,2,2,2,1)
⇒ゾロ目が多い「1,1,1,1,1」の方が強い
手札(1,2,4,4,4)>手札(1,3,2,2,2)
⇒ゾロ目の値が多い「1,2,4,4,4」の方が強い
メルド 「よし。それじゃあみんなカードを引いていって!」
KP 皆様5d4をどうぞ。
メルド S5d4 (5D4) > 15[2,3,3,3,4] > 15
マリア 5d4 (5D4) > 12[1,4,3,2,2] > 12
フローラ 5d4 (5D4) > 16[4,2,4,4,2] > 16
カーネ 5d4 (5D4) > 12[3,2,4,1,2] > 12
KP ではここで、交換、またはイカサマをする事ができます。
メルド SCCB<=40 【イカサマ】 (1D100<=40) > 46 > 失敗
フローラ
「そうね、マリアのカードなら折角だから……」
4を狙わせてあげたいわね……
マリア 4d4 (4D4) > 10[4,1,4,1] > 10
フローラ
(よし、これでスリーカード……)と言う扱いかしら……?
一応交換を振ってみて、ダメそうならイカサマを試してみるわ。
2d4 (2D4) > 5[2,3] > 5
てんでダメね……
CCB<=(13*5) 【DEX】 (1D100<=65) > 87 > 失敗
メルド s2d4 (2D4) > 4[2,2] > 4
マリア SCCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 80 > 失敗
カーネ
4d4 (4D4) > 7[2,3,1,1] > 7
CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 98 > 致命的失敗
あっ
KP うむ……ではとりあえずフローラさんは【目星】をどうぞ。
フローラ
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 96 > 致命的失敗
えっ……
KP
???なんですか……???
最早、誰にも何も分かりませんね……。
突然、突風が吹き荒れてカードがバラバラになる。
ポーカー、やり直してもいいでしょうか。
フローラ え、ええ……?
メルド s5d4 (5D4) > 15[2,3,3,4,3] > 15
マリア 5d4 (5D4) > 14[4,2,2,3,3] > 14
フローラ 5d4 (5D4) > 11[1,3,3,2,2] > 11
カーネ 5d4 (5D4) > 14[2,4,2,3,3] > 14
メルド
s2d4 (2D4) > 3[1,2] > 3
SCCB<=40 【イカサマ】 (1D100<=40) > 23 > 成功
マリア
3d4 (3D4) > 8[1,4,3] > 8
SCCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 79 > 失敗
フローラ
3d4 (3D4) > 8[3,2,3] > 8
CCB<=(13*5) 【DEX】 (1D100<=65) > 53 > 成功
よし……じゃあ、2を3に変えるわ。
カーネ
4d4 (4D4) > 8[2,1,4,1] > 8
CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 25 > 成功
KP どうなっていたのですか先程の出目は……
フローラ こっちが聞きたいわよ
カーネ うーん、とはいえどうやってもフローラの勝ちだけど、2、1を4に変えるよ!
KP それではショーダウン。
メルド 3,3,3,3,3
マリア 3,3,3,4,2
フローラ 3,3,3,3,3
カーネ 4,4,4,4,1
メルド
「うわーっ、勝てたと思ったんだけどなあ!
お嬢ちゃんと引き分けかー!」
フローラ 「ふふ、そうみたいね。もう一戦する?」
マリア
「なるほど、こうやってやりますのね……!
フローラさんもカーネさんも、メディもお強いわ!」
カーネ
「マリアちゃんも中々いー感じだったよ!
これはもう一戦して真の勝者を決めるっきゃなくね?」
KP では勝者決定戦、どうぞ。
メルド s5d4 (5D4) > 14[2,3,2,3,4] > 14
マリア 5d4 (5D4) > 11[3,3,1,1,3] > 11
フローラ 5d4 (5D4) > 11[1,3,3,2,2] > 11
カーネ 5d4 (5D4) > 9[4,2,1,1,1] > 9
メルド
s4d4 (4D4) > 13[4,2,4,3] > 13
SCCB<=40 【イカサマ】 (1D100<=40) > 70 > 失敗
KP ではここで改めてお二人は【目星】をどうぞ。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 65 > 成功
カーネ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 25 > 成功
KP ではお二人とも、メルドがイカサマをしている事が分かるだろう。
フローラ
まあそれは何となく分かってたわよ……。
でも私もしてるから指摘はしないわ。
自分の首を絞める事はしない。
「マリアは今度は……」3のゾロ目を狙いたいわね。
マリア
「はい!」
2d4 (2D4) > 7[3,4] > 7
SCCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 47 > 成功
フローラ 良い感じね!
マリア では、1を3に変えておきますわね!
フローラ
3d4 (3D4) > 11[4,3,4] > 11
CCB<=(13*5) 【DEX】 (1D100<=65) > 64 > 成功
よし……マリアとお揃いね。
4を3に変えておくわ。
カーネ
まちがえたよ (4D4) > 7[1,1,3,2] > 7
2d4 (2D4) > 3[2,1] > 3
CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 27 > 成功
よし! 2を1に変えちゃお!
KP それではショーダウン。
メルド 4,4,4,3,2
マリア 3,3,3,3,3
フローラ 3,3,3,3,3
カーネ 1,1,1,1,1
KP
フローラさんとマリアが同率一位、カーネさんが二位、メルドが三位。
君たちの勝利ですね、おめでとうございます。
マリア 総合成績ではフローラさんが優勝ですわね!
メルド 「げえっ、みんな強くない!?」
フローラ 「ふふん、約束は果たしてもらうわよ」
マリア 「メディの初恋話! 私も聞くのは初めてだわ!」
カーネ 「そうなの!? そりゃあ楽しみだねえ」ニヨニヨ……
メルド
「んんっ。とにかく、まずは【物見のレンズ】について!」
「これは魔術で隠されたものや、壊れたものの本来の姿の影を数十秒だけ映し出してくれるレンズさ。
近くに隠されたものがあると、ほんのりと輝きを帯びる効果もあるから有効に使ってみてくれたまえ!」
KP
AF【物見のレンズ】
コスト:MP1
概要 :魔術で隠されたものや、壊れたものの本来の姿の影を数十秒だけ映し出す。
また、近くに隠されたものがあると、ほんのりと輝きを帯びる。
KP そしてメルドは、苦々しい顔で律儀に初恋の話を語り始める。
メルド
「あれは僕が6歳の頃だった。
これでも僕は有名な音楽家兼作曲家でね、数百年前ではあんまり評価はされなかったけど、今では古典派の代表格ともいわれているのさ!」
「そんな天才な僕だったからか、幼少期から各地の演奏会に引っ張りだこだった」
「そんなある日、とあるお屋敷に演奏家として呼ばれた時の話さ」
「その日、僕はクソの詰まりが最悪でね!
トイレで悠々と過ごしていたら、演奏会に遅れそうになってしまったんだ」
フローラ 「……そのくだり要る?」ひそ……
カーネ 「……遅れそうになった理由だから要るのかも?」こそ……
メルド
「僕は慌てちゃって、近道をしようと中庭を走り抜けようとした。
そしたら運悪くつまずいて、盛大に転んじゃってね。膝をがっつり擦り剝いてしまったんだ」
「痛くてとてもじゃないが立ち上がれなくてね。
僕としたことが…と思いながら地面に手をついた、その時だった」
「目の前に、まるで陽光を体現したかのような同い年くらいの少女が、『大丈夫?』と僕へ手を差し出してきたんだ」
「あまりの美しさに、思わず見とれちゃってね。
その子の手を取ると、僕は思わずこう言ってしまったんだ」
「『大きくなったら、僕と結婚してくれませんか?』ってね」
「……はいっ!! 面白くない話、終わりっ!
じゃ、僕はこれで! じゃあね!!!」
KP メルドはぎゃーぎゃーと恥ずかしそうに騒いだ後に、そそくさと足早にその場を後にするだろう。
マリア
「あらあらメディったら。
でもとっても素敵なお話でしたわね!」
カーネ 「うんうん。まさしく運命の出会いってやつ!?」
KP
これにて【メルドイベント①】はクリアとなります。
お疲れ様でした。
また、君たちは次のようなことが分かります。
system
[ KP ] カーネ : 4 → 3
[ KP ] フローラ : 3 → 2
KP
まず、メルドは猥談ばかりしているが舞踏会のスタッフとしてちゃんと仕事はしているようだ。
メインの仕事はピアノの演奏。
特に18世紀に流行っていたメロディが得意らしい。
【歴史】+20をどうぞ。
フローラ CCB<=(75+20) 【歴史+20】 (1D100<=95) > 7 > スペシャル
カーネ CCB<=(50+20) 【歴史+20】 (1D100<=70) > 24 > 成功
KP
素晴らしい。
さらに、メルドの話から彼は古典派の代表だということが分かる。
有名な音楽家らしく、6歳の頃に初恋をした相手にプロポーズをしていた。
このエピソードはとても有名だろう。
彼の正体は「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」だ。
カーネ 「はんはん……」
フローラ 「成る程ね……これで名前当てができるという事かしら」
カーネ 1技能分オレのが余ってるから、後で行ってみよっかな!
フローラ
そうね……。
さて、あと2技能分はどうするか……choiceしてみるわ。
KP ちなみに今行けるイベントは、マリア①の続きかナイアのどちらかになります。
フローラ choice[イベント,探索] (choice[イベント,探索]) > 探索
フローラ
「それじゃあマリア、お茶にポーカーにとありがとう。
私たちもそろそろ行くわね。また後で」
マリア
「ええ、こちらこそありがとうございました。
また後程!」
KP このまま庭園で【目星】を振ることもできますし、別の場所を探索するともできます。
フローラ じゃあ帰り際、庭園に【目星】ね。
カーネ
とりまオレが振っとくよ〜
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 16 > 成功
KP
では君たちは屋内へ戻る途中、再度白い陶磁器の円盤が気になって見に行くことだろう。
それそのもの自体に変化は無い。
しかしカーネさんは、その円盤の近くの土に、小さな黒い紙の燃えカスのようなものが落ちているとに気付いた。
【物見のレンズ】を使うことで、燃えて読めなくなったところが復元されて読めるようになるだろう。
カーネ
んじゃまあオレが見つけたし、オレがMP使っとくね!
「ん? 何だこれ、メモ帳……?」
system [ カーネ ] MP : 14 → 13
KP
そうでした。
先程の舞踏会で【芸術:ダンス】に成功していたカーネさんはMP+5獲得することができていますので、+5しておいてください。
system [ カーネ ] MP : 13 → 18
KP
【物見のレンズ】を越しに覗く。
どうやら元は4部あったようだが、燃えた時に残りは散り散りになってしまったようだ。
KP
【黒いメモ帳-1/4】
亡霊たちは死ぬ直前の姿をとるという。
老衰なら老人に。病死ならベッドの上の姿で。
事故なら怪我の痕跡を残して。
それは生と死を分かつ瞬間に、魂が死因につられてしまうかららしい。
それならこの姿はきっと、あの時の姿なのだろう。
若きし頃の想いを、私は殺してその死体を胸の奥深くに埋めたのだ。
私は「私」に殺された時の、死体の成れの果てなのか。
KP 【黒いメモ帳】タブに情報を開示しました。
フローラ 「死ぬ直前の姿……」
カーネ
「うーん、誰か知らないけど、何でこんなメモ燃やしたんだろね?
結構重要な事書かれてんじゃーん」
system [ KP ] カーネ : 3 → 2
フローラ 「あと3部……探せば見つかるかしら」
system [ KP ] 庭園 : 1 → 2
フローラ じゃあ、そうね、私は舞踏会場を探索してみるわ。
KP
はい。
舞踏会場では、舞踏会の時間以外でも多くの人で賑わっている。
煌びやかなドレスに身を包み、ダンスを踊っている人や
壁際に置かれた軽食や酒などを嗜んでいる人もいるようだ。
ここでは【目星】を振ることができます。
また、成功時に【物見のレンズ】を使う必要がありますが、フローラさんが振るということでよろしいですか?
フローラ
構わないわ。
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 49 > 成功
system [ フローラ ] MP : 13 → 12
KP
フローラさんがレンズで周囲を見回すと、舞踏会場の隅の方で美しい装飾のされた白銀色の背表紙の本を見つけた。
どうやら不思議な術で隠蔽されていたらしい。
フローラ
「? これは……?」
手に取ってみるわ。
KP
手に取ってみると、バラバラに千切られている。
書き手が書いた後に破ったのだろうか?
おそらく三部ほどに分けられて、千切られているようだ。
KP
【白銀の書-1/3】
現在、あの問題は未だ解決してない。
あれに力の半分を持っていかれたのは私のミスだ。
こんなことにならなければ、今頃私は目的を果たすことだけに集中できたはずなのに。
今日も胸の奥が痛む。
「源」より分かたれて数か月、この痛みが癒えたことなど一度もない。
呪いはこれから私を蝕んでいくのか。
KP 【白銀の書】タブに情報を開示しました。
フローラ
「これも千切られてるわね。
黒いメモ帳と白銀の本……多分、書き手は違うんだろうけど」
system
[ KP ] フローラ : 2 → 1
[ KP ] 舞踏会場 : 0 → 1
KP
舞踏会場の情報は以上です。
カーネさんはあと2技能、フローラさんはあと1技能ですね。
いかがなさいますか。
カーネ 困った時のちょいす!
フローラ choice[イベント,探索] (choice[イベント,探索]) > イベント
フローラ じゃあそうね、マリアを迎えに行くついでにイベントを進めようかしら。
カーネ
おっけー!
じゃあ、その前にオレはメルド見つけて、名前当てしてこよっかな!
KP
では、まずカーネさんの名前当てゲームから。
カーネさんは人気の少ない場所……
2階へ続く階段の踊り場へ、メルドを呼び出す。
探すまでもなく、名前を呼べば魔術ですぐに姿を現すだろう。
カーネ 「メルド〜!」
メルド
「なんだい兄弟?
おや、お嬢ちゃんは一緒じゃないんだね」
カーネ 「そうそう! それが名前当てゲームのルールっしょ?」
メルド
「……なるほどね? 僕の正体が分かったんだね!
よーしそれなら、聞かせてもらおうじゃないか! 当てられたらご褒美あげちゃう!」
カーネ
「えっマジ?
じゃあガチで当てに行っちゃうぞ〜」
「メルドの正体は……
『ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト』だ!」
メルド 「ファイナルアンサー?」
カーネ 「ファイナルアンサー!」
メルド 「…………」
カーネ 「…………」
メルド
「せいかーい! いやあキミってばすごいじゃん!
そう、僕こそが天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトさ☆」
「ここでは引き続き、メルドだけどね!」
KP メルドは仮面を外すとにこにこ笑って、君たちへ一人1個、ガレットデロワを振る舞ってくれる。
KP
【ガレットデロワ】
メルドが振る舞ってくれた特製のガレットデロワ。
非常に美味しく、食べるとMP+5される。
メルド
「お嬢ちゃんと二人で仲良く食べてくれたまえ!
それから、ご褒美に耳寄りな情報も教えちゃうもんね!」
カーネ
「わっ美味そう、さんきゅ!
……えっ、耳寄り情報ってマジ!? 太っ腹〜!」
メルド
「うん! 耳かっぽじってよーく聞くんだぜ?」
「まず、キミとお嬢ちゃんはまだ生きてる。というか、死にかけではあるけど他の亡霊たちとは違う。
屋敷から出られれば生き返る事ができるんだ!」
「出る方法は大きく分けて二つ。
『門を開けて出る』か『核を壊す』かなんだけど……」
「今君たちが着けてる仮面が、君たちの本名や出身地などの記憶を奪い取ってしまってるんだよねー! 気付いてた?
これを外さない限り、たとえ門を開けて舞踏会場の外へ出られたとしても、帰るべき身体が分からないから正しく帰る事ができないんだ」
KP
そこで、君たちは自分の名前などの記憶を仮面に奪い取られている事に気付く。
君たちが覚えているのは、一緒に来た相手との「関係性」のみである。
カーネ
な、なんだってー!!
フローラがオレの最愛の嫁って事しか分かんねえの!? 困っちゃうなー!!
フローラ
そう。こいつがウザい付添人って事しか分からないのね。
他の人との関係性も分からないってことは……
本当に何でこいつを連れてきたのか、分からなくなりそう。
メルド
「アハハ! その顔は気付いてなかったって顔だね?
記憶を取り戻すなんて大変だろ? だからこそ、おすすめは『核を壊す』こと」
「核を壊せば君たちの仮面も外れて元の体へ戻り、他の亡者もあるべきところへ行けるようになるって寸法さ!」
カーネ 「核ねえ……? 記憶を取り戻す方法はないの?」
メルド
「うーんそうだねえ、仮面を作ったのは僕だから分からないわけじゃないよ。
まず、君たちや一般参加者に渡した仮面の効果は『自分に関することを忘れる』ものなんだ」
「一方、ナイアとマリアに渡した仮面は特別製でね。
『虚構の仮面』といって『本人が一番忘れたい記憶』が消えてしまうものなのさ」
カーネ 「虚構の仮面……」
メルド
「外し方が違ってね。一般的な仮面は『自分の名前』を、虚構の仮面は『忘れた内容』を思い出す必要があるんだよ。
もうこれだけで大変だろ〜!?」
「僕はさ、ナイア君に頼まれて『虚構の仮面』を作ったけど、何を忘れようとしたかまでは知らないんだよね。
ナイア君たら、『仮面を作るよう頼んだ』ことすら忘れてしまってるみたいでさあ」
カーネ
「そうなんだ……。
オレたちの仮面と、ナイア公爵とマリアちゃんの仮面か……」
メルド 「そそ! だからナイア君やマリアへ仮に本名を伝えても、二人の仮面は僕みたいには外れないよ!」
KP
そこまで陽気に伝え終わると、メルドは突然カーネさんの胸ぐらを掴み、壁に強く押し付けてくる。
脅迫をするかのような血相と、低められた声のトーンは普段の彼の様子からは想像もつかないものだった。
カーネ 「えっ……!?」
メルド
「まず、自分は本物のアマデウスではない。
正確にはその半身だ」
「自分ならともかく、この会場で相手に名前を与えるのは命取りになる」
「誰もが仮面を被るこの舞踏会では、名前は自身の存在を定義するようなもの。
相手に名前を伝えるということは、その存在を固定してしまうようなもの」
「重々気を付けなければ、今ごろ君たちの首が飛んでいたかもしれないよ」
「…………」
「なーんてね! 君たちが無事に舞踏会場から出られるように僕も祈っとくよ!
それじゃあね!」
KP
彼はころりと表情を変え、いつも通りのひょうきんなメルドに戻る。
魔術で派手にその場から消えてみせるだろう。
メルドの名前当てゲームは以上です。
system [ KP ] カーネ : 2 → 1
カーネ
「フローラ~~! 舞踏会から出る方法、メルドから教えてもらっちゃった!」
情報共有!
フローラ 「それは良かったわね。……本当の名前……」
カーネ
「確かに気付いたら思い出せなくなってたよなー!
オレがフローラの事愛してる気持ちは変わらないけど☆」
フローラ 「……マリアはまだ庭園かしらね」
KP フローラの推測通り、マリアは庭園で花々を眺めていた。
マリア
「あら、フローラさんにカーネさん。
また会いましたわね、ボンジュール!」
カーネ 「ボンジュール、マリアちゃん!」
フローラ
「ボンジュール、マリア。
もう少ししたら舞踏会が始まるから迎えに来たの」
マリア
「まあ嬉しい! ありがとうございます。
もうそんな時間でしたのね」
フローラ
「ええ。
でも、まだ焦るほどではないと思うから……ダンスレッスンを受けてもいい?」
マリア
「ふふ、喜んで!
それではマリアのダンスレッスン第二回、開始ですわ!」
カーネ 「ひゅーっ! よろしくマリアちゃん!」
マリア
「はい! まずは前回のおさらい。
ダンスには大きく分けて、三つの大事な要素がございましたわね」
フローラ 「一番大事な要素は『立ち回り』だったわね」
マリア
「ご名答ですわ!
では、次に大事な要素は何だと思いますか?」
カーネ
「うーん……(マリアちゃんの事だから……)
ダイナミックな動き、とか?」
マリア
「とても良い考えですわカーネさん!
ダンスではまさに、力で大胆な技を繰り出すことが大切でしてよ!」
「さあ、お二人ともお手をどうぞ」
KP マリアは小さく可愛らしい手を広げて、片手ずつ君たちに差し出す。
フローラ 「? 一人ずつじゃなくて?」
カーネ 「こう?」 そっと手を取ってみる
マリア 「ええ。しっかり握っていてくださいまし!」
KP
マリアがフローラさんとカーネさんの手をぎゅっと握る。
その瞬間、彼女は凄まじい力で君たちを振り回した。
数値にして、STR40である。
カーネ STR40!?
フローラ 「えっ……きゃあ!?」
カーネ 「うわーッ!?」
KP
片手ずつしか握られていないにもかかわらず、君たちは自身がベッドメリーやウェーブスインガーにでもなったかのように振り回されることだろう。
遠心力で吹き飛びそうになるが、マリアがしっかりと手を握っているため、その心配はなかった。
君たちは三半規管が鍛えられ、自動で【芸術:ダンス】が+20%上昇する。
フローラ 「はあ、はあ、今のは……?」
マリア
「お二人のパワーを測っておりましたの。
そうですわね……私と同じようなパワーがあれば、きっともっと上手に踊れると思いますわ!」
「お手軽にパワーを高められる魔術……
【瞬間強化】を伝授いたしますわね!」
KP
マリアは君たちに魔術【瞬間強化】を譲渡してくるだろう。
不可思議な呪文が頭に流れ込んでくる。
SANc 0/1d3
フローラ
CCB<=54 【SANチェック】 (1D100<=54) > 86 > 失敗
1d3 (1D3) > 3
system [ フローラ ] SAN : 54 → 51
フローラ KP、不定ってリセットされていないのよね?
KP
そうですね。
この舞踏会内ではまだのようです。
フローラさんは不定ですね……。
カーネ CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 44 > 成功
フローラ
1d10 不定内容 (1D10) > 1
えっ……?
choice[健忘症,昏迷,緊張症] (choice[健忘症,昏迷,緊張症]) > 緊張症
KP
我慢することはできるが、意思も興味もない。
強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない。
……うーむ。
では、どこかぼんやりとし始めたフローラさんの様子を見て、マリアが心配そうに顔を覗き込んでくる。
マリア
SCCB<=50 【精神分析】 (1D100<=50) > 37 > 成功
1d3 (1D3) > 2
「あら、フローラさん? 顔色がとても悪いわ……大丈夫ですか?
突然で驚かせてしまいましたわね」
「何も恐れる事はございませんわ。
ちょっとした魔術ですから」
KP
では、マリアが【精神分析】を成功させましたので、フローラさんはSANを2回復させてください。
このセッション内では現在の不定は無いものとされます。
system [ フローラ ] SAN : 51 → 53
KP 一応、不定の期間を決めておきましょうか。
フローラ
1d12 ヶ月 (1D12) > 9
長いわね……
「う……。ああ、ええ……そう、そうね……」
KP それでは気を取り直して【瞬間強化】の効果と概要を説明いたします。
KP
魔術【瞬間強化】※シナリオ内限定
コスト:MP5
効果 :対象は自身のみ。
ダメージダイスが2倍、回避技能値が2倍となる。
戦闘技能成功後に宣言をすることで発動する。
また、回避の場合は、技能を振る前に宣言をすることで
回避値を2倍にできる。発動によるターン消費はない。
概要 :瞬間的に筋力、敏捷などの身体能力を強化することが出来る。
(回避値は最大99%まで上昇する。ダイスが100を出した場合は失敗扱いとなる。)"
※魔術【瞬間強化】について
この魔術は一瞬だけの効果であり、持続性はない。
その為、戦闘時「ダメージを与える時」と「回避を振る時」で別々に魔術を使う必要がある。
またダメージ2倍は「ダイスの数」と「ダメージボーナス(db)」「固定値」が2倍になるということである。
もしクリティカルなど他のバフでダメージ2倍が被った場合、倍率を加算で計算する。
計算が面倒なら、加算した倍率分ダメージロールを振ってもいい。
▼魔術ダメージロール例
1d6 ⇒ (瞬間強化2倍) ⇒ 2d6
1d6 ⇒(魔術で2倍+クリティカルバフ2倍=4倍)
⇒4d6
1d6+5(db) ⇒ (魔術で2倍)
⇒2d6+10
(もしくは1d6+5を2回振る)
カーネ
「なかなかいい感じの魔術だな!
サンキューマリアちゃん!」
マリア
「ふふ、どういたしまして!」
「これで第二回目のダンスレッスンは終了ですわ。
次回も楽しみにお待ちしておりますわね!」
system
[ KP ] カーネ : 1 → 0
[ KP ] フローラ : 1 → 0
マリア
「……さて、お時間もちょうどいい頃合いでしょうか?
舞踏会場へご一緒させてくださいまし!」
フローラ
「ええ。そのつもりで来たんだから。
行きましょう、マリア」
カーネ 「ごーごー!」
KP
時刻は13時前。
二回目の舞踏会がもうすぐで始まろうとしている。
ここでお二人は【目星】または【聞き耳】をどうぞ。
カーネ CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 94 > 失敗
カーネ あっぶねえ
フローラ CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 21 > 成功
KP
ではフローラさんは会場の端っこでうずくまって泣いている男の子がいることに気付くだろう。
その隣には、舞踏会にはあまり相応しくない格好をした少女が立っている。
謎の少女 「この子のお母さん、どこー!」
KP と、少女は大きな声で言っている。
フローラ 不定が一時的に解除されててよかったわ……。
フローラ
「あら……迷子ね」
近付いて話し掛けてみるわ。
カーネ 「へ? あ、本当だ」
フローラ 「迷っているの? ママが見つからない?」
男の子 「う……うんっ、ぐすっ、おとうさんとおかあさんと、一緒に来たの……」
謎の少女
「うちも探してみてんけど、もー全然ダメ!
お姉ちゃん、お兄ちゃん、探したって~!」
カーネ ……コガネ弁だ!
フローラ 関西弁ね。
カーネ 「よーし分かった。オレたちがしっかり探したげるからね!」
KP 君たちは好きな技能で親探しを手伝うことができる。
カーネ 男の子の特徴をよく見て……【追跡】とか?
KP
いいですね。
では【追跡】+10の補正でどうぞ。
カーネ CCB<=(70+10) 【追跡+10】 (1D100<=80) > 11 > スペシャル
フローラ CCB<=(20+10) 【追跡+10】 (1D100<=30) > 16 > 成功
KP
素晴らしい。
ではお二人とも、男の子の特徴をよく観察して捉えて、よく似た両親を見つけ出すことに成功する。
男の子 「あ! おとうさん! おかあさん!」
KP
男の子の両親は君たちにお礼を述べ
「こんなところまで来て、家族とバラバラになるのは悲しいですから」
と微笑む。
カーネ 「やー、見つかって良かったっすよ!」
フローラ 「今度はしっかり、手を繋いでおきなさいよ」
男の子 「うん、ありがとう! おにいちゃん、おねえちゃん!」
KP 男の子は笑顔で手を振ると、両手を父親母親に握られて、家族3人黄金の星屑となり、宙へ消えていった。
謎の少女
「ほんまおおきになあ~!
お兄ちゃんもお姉ちゃんも、人探しめっちゃ上手やん!」
「ごっつ助かったわ~ ほなね!」
フローラ 「ちょっと待ちなさいよ、あんたも舞踏会の参加者なわけ?」
謎の少女
「うんにゃ。ウチはこの舞踏会場の下に住んでるだけや」
「いつの間にか寝床の真上にこんな大層なモンが出来ててびっくりしたで~。
悪いモノではなさそうやから、こっそり見物に来てんねん!」
カーネ 「へえ~、よく入り込めたね!」
謎の少女
「せやろ? もうすぐ消えてまうから、その前にこの綺麗な舞踏会を見ておきたかってん~」
「もうすぐ舞踏会始まるんやろ?
ウチそろそろ行かな。ほんまおおきにな~お兄ちゃんお姉ちゃん!」
KP 少女は君たちにお礼を言って、ぱたぱたと風のように去っていった。
マリア
「迷子のお子さんを助けて差し上げたのね。
素敵でしたわ、お二人とも!」
カーネ
これ、踊るのどうしようかねえ。
多分マリアちゃんかナイア公爵っしょ?
フローラ ダンス補正が高いのは公爵、でもSANcが発生しそうなのも公爵……。
カーネ
ダンス成功したら、多分MP貰えるんだよなー。
どうする?
フローラ choice[マリア,ナイア] (choice[マリア,ナイア]) > ナイア
カーネ 行くねえ!w
フローラ
「ふふ、ありがとう。
それじゃあ、あんたはダンスレッスンの成果でもマリアに披露してやんなさい」
カーネ
「え。フローラ、ナイア公爵と踊んの?
さっきも何か様子おかしかったけど、大丈夫……?」
フローラ 「大丈夫よ。それじゃあね」
KP
では一回目と同様、カーネさんはマリア、フローラさんはナイアと踊る事となる。
メルドの演奏が始まると同時に、人々はステップを踏み始めた。
マリア 「それでは今回も楽しく踊りましょう、カーネさん!」
カーネ 「おーっ!」
ナイア公爵 「おや、フローラさん。お一人ですか?」
フローラ 「ええ。あんたの面白い話を聞きにきてやったわよ」
ナイア公爵
「おや。それは光栄だ。
お望みとあらば、ダンスの合間にひとつ」
フローラ 「ええ。喜んで」
KP
それではカーネさんは【芸術:ダンス】+20の補正
フローラさんは+50の補正でお振りください。
カーネ CCB<=(45+20) 【芸術:ダンス+20】 (1D100<=65) > 60 > 成功
フローラ CCB<=(45+50) 【芸術:ダンス+50】 (1D100<=95) > 13 > スペシャル
KP
ではお二人ともMP+5を獲得できる。
その際、周囲に舞っている金色の光が、自分の中へ入ってくるのが分かるだろう。
マリア 「立ち回り、そしてパワー、教えた事をしっかり活かしておいでですわね、カーネさん!」
カーネ
「いやあ、恥ずかしながら、まだまだマリアちゃんのリードあってのものよ~?」
出目的にもそう……補正ありがとね、マリアちゃん!
system [ カーネ ] MP : 18 → 23
マリア
「うふふ。あと一回、ダンスレッスンはございますから。
しっかり技を盗んで、自分のものにしてくださいまし!」
KP
カーネさんとマリアは会話を楽しみながら、ステップを踏み交わす。
足さばきや大胆な動きは、まだ慣れないながらもマリア仕込みのものであることが分かる成長ぶりだ。
フローラさんは、ナイアの独り善がりなダンスに振り回されつつも、マリアから習得したものを全身で活かして対応する。
system [ フローラ ] MP : 12 → 17
KP そしてダンスの最中、ナイアは次のような事を聞いてくるだろう。
ナイア公爵 「ところで君は、神を信じるかい?」
フローラ
「特定の宗教には属していないから、信じるかと言われたら肯定しきれないわね。
けど、居たら面白いんじゃない」
ナイア公爵
「ふふ。充分だよ。
それなら、神と人を隔てるものは何か分かるかな?」
フローラ 「存在の定義が不確かなものか否か、といったところかしら」
ナイア公爵
「ほう。分からない、とは言わないのか。
それも結構。けれどもっと、明確な答えが見つかるはずだよ」
「これは宿題だ。よく探索して、よく考えておいで」
KP フローラさんは【目星】をどうぞ。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 19 > 成功
KP
では、薄く微笑む彼の顔にノイズが走る。
一瞬、何か別の生物の頭にすり替わったような気がするだろう。
SANc 1/1d6
フローラ
CCB<=53 【SANチェック】 (1D100<=53) > 95 > 失敗
1d6 (1D6) > 1
system [ フローラ ] SAN : 53 → 52
カーネ 実質成功! えらい!
フローラ 危なかったわ。次の不定は42……結構近いわね。
フローラ
「っ……!? ……分かったわ。
あんたの望み通りの答えを見つけてくれば良いのね」
KP ナイアは肯定の意を込めて君を見つめると、曲の終わりと共に立ち去るだろう。
カーネ 「お疲れフローラ! ナイア公爵、どうだった?」
フローラ
「『神と人を隔てるものは何か』
よく探索して考えてこい、ですって」
カーネ 「えーっ何それ、小難しいこと聞いてくんねえ」
フローラ 「ええ……」
KP
舞踏会が終わると、ちょうどお昼時である。
マリアが声を掛けてくるだろう。
マリア
「よろしければ、私と一緒に昼食を囲みませんこと?
私、腕によりをかけて、お二人に手料理を振る舞いますわ!」
カーネ
「えっマリアちゃん料理できんの?
……あーいや、うん! ご飯一緒食べよ!」
フローラ 「少し心配だけど……お昼を一緒に食べるのは賛成」
KP
マリアに連れられてキッチンへ行ってみると、そこにはシェフらしき人物などはいない。
テーブルいっぱいに、フレンチのオードブルなどが並べられていた。
綺麗に整頓されており、普通の食材や調理器具もある。
この場で、料理を振舞うことも出来るだろう。
マリア
「では、作ってまいりますわね。
お二人は、しばらくここでゆっくりなさっていてくださいまし!」
KP
技能時間を消費せずにマリアを手伝うこともできますし、技能時間を消費してキッチン内であれば探索する事もできます。
後者の場合は【目星】ですね。
フローラ
まあ、待っていて、と言われたからには大人しくもてなされるかしら。
【目星】を振るわね。
system [ KP ] フローラ : 5 → 4
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 85 > 失敗
カーネ
おお……じゃあ俺も!
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 71 > 成功
カーネ ひゅー! ギリギリ!
KP
フローラさんは、マリアの事が心配で少しそわそわしていたようだ。
一方、カーネさんがキッチンを見回っていると、部屋の隅にメルドの上着が落ちている事に気付く。
彼がさっきまでここにいたのだろうか?
上着を持ち上げてみると、内側に隠しポケットのようなものを見つけた。
そこへ手を突っ込んでみると、一冊の美しい箔押しの装飾がされた革張りの本がある。
表紙にはコンパスと定規で不思議な紋章が描かれており
裏表紙には金色の線で描かれた人型のタコに蝙蝠の翼が生えたような印が刻まれている。
ぱらぱらとページを捲ってみると、どうやらこれは何かのオカルト本のようだ。
KP
【忘却の星籠】
人は死んだ後天国へ行くのだとしたら、モノにも「天国」というものがある。
『忘れる』とはいわゆる万物の死である。
お気に入りの洋服やよく使っていたペン、幸せな思い出や悲しい過去。
それらは忘れ去られて初めて「死」を帯びる。
その時、それらは生きていた頃の輝きを失い、「忘却の星籠」へと落ちていく。
星籠は誰かに捨てられ、世界から忘れ去られたモノが最後に行きつく唯一の墓場である。
そこにはあらゆる死者の記憶やモノが存在し、もしたどり着けたのなら
様々な『捨てられてしまったもの』に出会えるという。
そこへは忘れ物を取りに行ける生者しか歩むことを許されず
死者や紛い物から隔絶された空間にある。
カーネ
「『忘却の星籠』かあ……
オレたちでも行けんのかな?」
フローラ 「え?」
カーネ 「ほらこれ。メルドが落としてた上着ん中に入ってた」
フローラ
「勝手に漁って……でも、この表紙って、庭園にあった円盤の絵と同じものね。
メルドは何かあの円盤について知ってるのかしら?」
KP
では、ここでお二人は【目星】をどうぞ。
技能時間消費はありません。
カーネ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 69 > 成功
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 36 > 成功
KP
ではお二人とも、本の表紙の定規のメモリが数字ではなくアルファベットになっていることに気が付いた。
アルファベットを読んでみると、「Freemasonry ── フリーメイソン」という何かの名前になっていることが分かる。
フローラ 「フリーメイソンって、秘密結社の……」
KP では君たちが本の表紙を見つめているところで、メルドがキッチンへやってくる。
カーネ 「お、メルド~!」
メルド 「やあ兄弟、それにお嬢ちゃんも一緒とは嬉しいねえ!」
フローラ 「あんたの上着なら此処よ」
メルド
「おお、探してたんだよ~ありがとう!
……と、その本……もしかして、読んじゃった?」
カーネ 「読んじゃった~!」
メルド
「読んじゃったかあ~。まあ別に読まれて困るもんじゃないけどね。
上着と本、返してもらえるかい?」
フローラ 「ええ。どうぞ」
メルド 「ありがと☆」
KP
彼がパチンと指を鳴らすと、フローラさんが差し出した上着と本がいつの間にかメルドの手の中に戻っているだろう。
本を受け取った彼はニタニタと笑っている。
メルド 「ナイア君を本気で怒らせることが出来たら、この本は君たちへあげるよ」
KP そう言うとメルドは上着を引っかけ、本を持ってその場を後にした。
system [ KP ] カーネ : 5 → 4
フローラ 「ナイア公爵を本気で怒らせる……?」
KP
君たちが首を捻っていると、マリアが食事を持ってこちらへ向かってくるだろう。
笑顔で両手に乗せられた皿の中にあるものは──
およそこの世のものとは思えないものだった。
マリア 「お待たせいたしました。さあ、どうぞ召し上がれ!」
KP
肉や野菜、卵を使用したランチプレートらしいが、皿の上に広がる光景は焼け野原に等しい。
最早どれがどの材料かの境界すら判別の付かない消し炭である。
見た目からして、とても食べられたものではない。
それでも勇気を出して、あるいはマリアの真っ直ぐな厚意に打たれて口に運ぶなら
歯が折れそうな固さに襲われ、死を予感させる味が広がった。
亡霊に近しい半死状態でなければ、耐え得る事のできなかったものだろう。
フローラ 「う、ぐ……」
カーネ 「こ、これは……」
フローラ
「……な、中々独創的な味ね。あまり食べた事のない……
今だからこそ、口にできる味……」
マリア
「ありがとうございます! 私の得意料理ですのよ。
お二人に召し上がってもらえて良かったですわ!」
カーネ 「得意料理で、こr」
フローラ 「シッ」 テーブルの下で足を踏む。
カーネ 「〜っ、ありがとうございます!!」
マリア 「ふふ……お二人は本当に、仲がよろしくていらっしゃるのですね」
フローラ 「はぁ? どこが」
カーネ 「マリアちゃんもそう思う〜!?」
マリア
「ええ。それに私にもこんなに良くしてくださって。嬉しいですわ!」
「私……公爵様からもメディからも避けられていますし、ここで仲良くなった人はすぐに昇天してしまいますでしょう?
ランチの時間にはほとんど、一人でいることが多かったのですわ」
フローラ 「ナイア公爵はともかく、メルドが……?」
カーネ 「あ〜、アレは避けられてるってよか……ねえ?」によによ
フローラ
「何よ……変な目で見ないでくれる?
でも……そうね、嫌われてるわけではないと思うけど」
マリア
「そう、でしょうか……? やはりお二人はお優しいですわね。
こうしてお二人とお食事ができるのが、とても嬉しいです」
「あの……」
カーネ 「うん? どうしたの?」
マリア
「はい。その……お二人は、帰る方法をお探しなのでしょう?
ですから、夜までで構いませんので……よろしければ、こうして時々私と一緒にいてくださいますか?」
フローラ 「勿論よ、マリア。今もそうしているじゃない」
マリア
「! そうでした! ふふふ……ありがとうございます!」
「私、どうして公爵様とメディに避けられているのかは分かりませんの。
きっと知らないうちに自分が迷惑をかけてしまったのだと思いますわ」
「あのお二人にこれ以上迷惑をかけない為に、出来ればこの舞踏会から出たいと思っているのですけれど
その為に必要なもの……『自分の名前』を、ずっと思い出せずにいますの」
カーネ (あれ、マリアちゃんの仮面は虚構の仮面だから外し方が違うんじゃ……?)
マリア
「名前を思い出せない私は、きっともうここから出られない……
けれど、フローラさんとカーネさん、お二人だけは出して差し上げたいのです。そのための協力は惜しみませんわ」
フローラ
「ありがとう、マリア。この舞踏会がどうして存在してるのかは分からないけど……
でもきっと、あんたがいる事にも意味があると思うわ。少なくとも、私たちはあんたの世話になってる」
「だから、もちろん、一緒に出られたらとは思うけど。
私はあんたを迷惑だとは思わないわよ」
マリア 「フローラさん……」
カーネ 「そーそー! マリアちゃんも一緒に、舞踏会楽しみ尽くして帰ろうぜ!」
マリア
「楽しみ尽くす……ふふ、そうですわね!
カーネさん、フローラさん、本当にありがとうございます」
「それでは、ひとつお付き合いいただきたい事があって……
申し上げてもよろしいでしょうか?」
フローラ 「ええ。私たちに出来ることなら」
マリア
「ある人にクッキーを渡したいと思っておりますの。
ただ、クッキーは作った事がなくて……一緒に作ってくださらない?」
カーネ 「クッキーか〜! クッキーならいけそう!? どうだろ!」
フローラ
「オーブンがきちんとしてるなら大丈夫……じゃないかしら。
協力するわ、マリア」
KP では、料理に関する技能か、【DEX*5】、【APP*5】を振ることができます。
フローラ CCB<=(14*5) 【APP】 (1D100<=70) > 35 > 成功
カーネ CCB<=(14*5) 【APP】 (1D100<=70) > 88 > 失敗
カーネ うわーっ
KP
それでは、フローラさん主導でマリアにクッキー作りの方法を指南していく。
マリアと共に苦心しつつ、カーネさんも共に、食べられそうな見た目のクッキーを作ることができるだろう。
可愛らしい装飾のアイシングクッキーが出来上がった。
マリアは何やら頑張って文字を書いているようだったが、体や手を使って隠しながら書いており、その文字を読むことはできない。
カーネ 「マリアちゃん何て書いてんの〜? 見せてよ〜!」
マリア
「ふふ、内緒です♡」
「ふう、これで完成ですわ……!
ご協力くださって、ありがとうございました!」
フローラ 「いいえ、どういたしまして」
マリア
「そういえば、次に皆様が集まる16時からは剣術大会の決勝戦がございますわね。
大食堂で予選が開かれているみたいでしたので、参加をご希望されるなら、お時間までに行かれてみるのがよろしいかもしれませんわ!」
カーネ
「剣術大会かー。
折角マリアちゃんに色々技も教えてもらったし、参加してみたいな!」
フローラ 「それもそうね。覗いてみましょ」
KP なお、キッチンで技能時間を消費するならば、【目星】を振ることができます。
フローラ
ついでだから振っていくわ。
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 58 > 成功
system
[ KP ] フローラ : 4 → 3
[ KP ] キッチン : 0 → 2
KP
では、フローラさんは、先程カーネさんがメルドの上着を見つけたあたりを見てみる。
黒い小さなゴミのようなものが落ちていることに気付くだろう。
【物見のレンズ】を使って覗くことができます。
フローラ 覗いてみるわ。
system [ フローラ ] MP : 17 → 16
KP
では、散り散りになった黒いメモ帳の断片が復元され、読めるようになった。
前回見つけたメモの続きのようだ。
KP
【黒いメモ帳-2/4】
積年の願いを叶えてくれるとのことで「あの人」と契約を交わしたが、これでは話が違う。
あれは偽物だ。
あの人は生まれてしまった偽物を壊して、なかったことにしたいらしい。
利用されたといえばそれっきりだろう。
だが、たとえ偽物だとしても、私には無視が出来なかった。
それに、これで積年の想いも遂げられるというものだ。
舞台装置は整った。
このままいけば、1週間と持たずに偽物は壊れ、消えるだろう。
消える瞬間を、この目で見届けるつもりだ。
KP 【黒いメモ帳】タブに情報を掲載いたしました。
フローラ 「偽物だらけの舞踏会……」
カーネ
「うーん、メルドの上着の近くに落ちてたのは関係ないのかなあ。
……フローラ?」
フローラ
「最初の舞踏会で、ナイア公爵に言われてた事を思い出してたのよ。
あいつは『本物』だって言ってたけど……まだいまいち、どういう事か分からないわ」
KP キッチンの情報はこちらで以上です。
カーネ
「黒いメモ帳は引き続き残りを探すとして……
予選に行く前に、マリアちゃんのダンスレッスン最後まで受けとく?」
フローラ 「そうね。折角だから」
マリア
「わかりましたわ!
では、広く体を動かせる庭園へ参りましょう」
KP
三人は庭園へ移動する。
柔らかな日差しは一番高いところに差し掛かっており、花々をキラキラと照らしていた。
マリア
「それではマリアのラストダンスレッスン……
第三回、開始ですわ!」
フローラ 「もうラストなのね」
カーネ
「ね! 早いなー。
前回までは、立ち回り、力で繰り出す大胆な技……と来たけど、最後の要素はなんなんだろ?」
マリア
「こちらはずばり、ダンスの真髄を一言で表すもの……」
「そう、ダンスとは、一番目立つ人が会場のトップに立てるのですわ!」
フローラ
「なるほど……?
華麗な立ち回りと大胆な技は確かに目を惹くから、自ずと三つ目の要素は満たされるのね」
マリア
「ふふ、それだけではございませんの。
さあ、ではまずフローラさん、ご一緒に踊りましょう!」
KP マリアがフローラさんの手を取って一緒に踊ろうとすると、君たちの体が太陽のように輝き、周囲を明るく照らす。
フローラ 「えっ……?」
カーネ 「うわ! 光ってる!? すげえ!」
フローラ 「目立つって、その、物理的に……!?」
KP
マリアは楽しそうに笑いながら、輝きを放つフローラさんと優雅にステップを踏む。
途中まではいたって普通のワルツを踊っていたが、突然君を空高く放り投げてきた。
南中した陽光にぐんぐん近付いて、一層君を包む光が強くなる。
フローラ 「えっ、ちょ、きゃあ〜〜っ!?」
マリア
「フローラさん! 一番高いところでポーズを決めてくださいまし!
さあ、その間にカーネさんも踊りましょう!」
カーネ 「えっ、オレもやんの!?」
KP マリアの手が、がし、と力強くカーネさんの手を取る。
マリア 「勿論ですわ!」
KP
マリアはカーネさんとターンを決めつつ、上空のフローラさんをしっかりと見届けようとしている。
フローラさんはどのようにポーズを決められますか?
フローラ 抜刀したものをキックで更に上へ蹴り上げて、キャッチしたものを振り下ろしながら落下……?
KP なるほど。では試しに【キック】を振ってみますか?
フローラ CCB<=55 【キック】 (1D100<=55) > 20 > 成功
カーネ カッコいい!!
KP
では、フローラさんは浮かびながらも冷静に脇差を抜く。
峰をパンプスの先で思い切り蹴り上げると、それをしっかりと掴んで風を斬った。
カーネ 「すっげえフローラ!」
マリア 「お次はカーネさんでしてよ! いってらっしゃいまし!」
カーネ 「ですよねー! うわああああ!!」
KP
カーネさんも、いとも容易く空へと放り投げられる。
途中、降下するフローラさんとすれ違うだろう。
カーネ 「フローラァァ! カッコよかったよ〜〜!!」
フローラ 「うるさぁーい!! ……あっ、だめ、おち、る……!!」
KP
猛スピードで落ちるフローラさんの真下にはマリアが待ち構えている。
足を広げて立つ彼女は、君をしっかりと横抱きで受け止めて微笑むだろう。
フローラ 「じゅ、寿命が縮んだわよ……」
KP
では、お次はカーネさんですね。
どのようなポーズを取られますか?
カーネ 抜刀せずに、口に咥えてワンッ! かな!
KP
それでは、カーネさんは脇差を器用に腰から外すと、横向きにして口に咥える。
一番高く照り輝く場所に差し掛かった時、片手で拳を握って掲げることで犬のように見える事だろう。
フローラ 「あのバカ……犬じゃないの」
マリア 「ふふ! きらきらのわんちゃんですわ!」
KP
刀を咥えている事で、舌を噛みそうになるのを抑えながら、カーネさんは落下する。
君もまた、下で待ち構えていたマリアによって受け止められるだろう。
カーネ 「ぷは……フローラもマリアちゃんも、オレよりイケメン……きゅん……!」
フローラ 「キモい事言ってんじゃないわよ」
KP マリアのとんでもないダンスレッスンに付き合った君たちは、自動で【芸術:ダンス】+20%上昇する。
マリア
「お二人ともお疲れ様でした!
これにて、マリアのダンスレッスンは終了ですわ!」
「最後にお教えする魔術は、【陽光の加護】。
淡く煌めく刃で、特殊な装甲を貫通できるようになりますの!」
KP
マリアは興奮気味に伝えてくる。
レッスンが終わると、光が自身の中へ取り込まれていった。
それと同時に魔術【陽光の加護】を使用できるようになるだろう。
【陽光の加護】の効果や概要は次の通りです。
KP
魔術【陽光の加護】※シナリオ内限定
コスト:MP1
効果 :対象は自身のみ。
所持している武器に1ターンの間、
特殊な生物装甲、魔術装甲を貫通させる加護を付与する。
戦闘技能成功後に宣言をすることで発動する。それによるターン消費はない。
概要 :加護を付与された武器は陽光を受けたかのように淡く煌めくようになる。
マリア
「最後までダンスレッスンにお付き合い、ありがとうございました。
予選やご用が済まれたら、またここへいらしてくださる? 私の庭園へご招待しますわ!」
カーネ 「やった! じゃあ、また遊びにいくね!」
フローラ
「こちらこそ熱心に指導してくれてありがとう、マリア。
しばらくゆっくり休むのよ」
マリア 「ええ、もちろん! 二人をお待ちしているわ!」
KP
マリアはにこやかに応えて、一度その場を去るだろう。
さて、マリアとここまで関わってきて、君たちはふと考える。
彼女は武芸やダンスに非常に精通しており、仕草がとても優雅で、相当高貴な身分だと推測される。
しかし、マナーや仕草が少し古いと感じるだろう。
【歴史】+10の補正でお振りください。
フローラ CCB<=(75+10) 【歴史+10】 (1D100<=85) > 74 > 成功
カーネ CCB<=(50+10) 【歴史+10】 (1D100<=60) > 52 > 成功
カーネ 補正のおかげで助かった!
KP ではお二人とも、確信には至らないが、もし似たような歴史上の人物をあげるなら「ジャンヌダルク」や「マリーアントワネット」辺りだろう、と考える。
カーネ 「ジャンヌダルクかマリーアントワネット……」
フローラ
「舞踏会名やメルドの反応を見るに……とは思うけど
亡霊たちが死ぬ直前の姿を取る、という点が引っかかるわね」
カーネ 「それで言ったらメルドもじゃん?」
フローラ
「そうよね……。
あの二人と主催のナイア公爵は、ほかの亡霊たちとは少し違うのかもしれないわ」
KP
そしてこれにて、【マリアイベント①】はクリアでございます。
おめでとうございます。
system
[ KP ] フローラ : 3 → 2
[ KP ] カーネ : 4 → 3
フローラ 「それじゃあ、そろそろ予選へ行ってみる?」
カーネ 「そだね! 大食堂行ってみよ!」
KP
大食堂は、大勢の人達で賑わっていた。
長テーブルには純白のテーブルクロスが掛けられ、本格的なフランス料理やデザート類が所狭しと並べられている。
席についた人達は、歓談を楽しみながらご馳走を口に運んでいた。
一皿食べきっても、気が付けば元通りに補充がされている。
尽きぬことのない甘美な贅沢に、誰もが酔いしれていた。
食堂の奥には、ステージが設置されており
食事をしながら見世物も楽しめるような工夫がされている。
技能時間消費で、大食堂に【目星】を振ることができます。
カーネ
お。じゃあオレ振っちゃお!
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 39 > 成功
フローラ
結構効率的に動けてるわね。
まだ私が一回失敗したくらい……?
カーネ 探索はゆうしう!
system [ KP ] カーネ : 3 → 2
KP
ではカーネさんは、ステージの隙間に何か落ちていることに気が付く。
手を伸ばしてみると、黒い小さなゴミのようなものが落ちていることに気付くだろう。
【物見のレンズ】を使って覗くことができます。
カーネ 黒いメモ帳じゃん! 読もう!
system [ カーネ ] MP : 23 → 22
KP
散り散りになった黒いメモ帳の断片が復元され、読めるようになった。
前回見つけたメモの続き、3枚目のようだ。
KP
【黒いメモ帳-3/4】
この舞踏会場はいわば魂の削岩機(さくがんき)だ。
亡者にとっての記憶は魂から見ればただの汚れでしかない。
ここは存在しているだけで亡者にしみついた記憶を削ぎ落とし
汚れの取れた魂はあるべきところへ消えていく。
その際に削ぎ落とされた記憶を魔力へと変換し、それを糧に我々は生きている。
ついでにあの偽物も壊せる。
まさに一石二鳥ともいうべき、人殺しの舞台装置。
まぁここには、偽者しか来ないが。
この舞踏会場の核として私はここにいる。
あの偽物が消えていくのを、最期の時を今度こそ見守れるように
今日も遠くから彼女を見つめる。
どうか安らかに。
今度こそ、笑顔のまま終われますように。
──でもさぁ、やっぱり手が届くなら、助けてあげたくなっちゃうよね?
KP 【黒いメモ帳】タブに情報を開示いたしました。
カーネ 「これ、やっぱメルドのなんじゃね?」
フローラ 「それっぽいわね……。最後、素が出てる」
カーネ
「彼女、って事はマリアの事かなあ?
偽物、ねえ」
フローラ 「メルドも本物の半身って言ってたし……何かあるのかもしれないわね」
カーネ 「うん……迂闊に名前を当てないようにって釘刺されちゃったし、情報が揃ってから考えよ」
KP
それでは改めて予選に参加するという事で
【ナイアイベント①】開始いたします。
フローラ ナイア公爵のイベントだったのね……
KP
君たちが探索を終えた頃、ステージの上でモブNPC5人を相手に、ナイアが木刀を振るって優雅に戦っている場面に遭遇する。
そして、一瞬のうちにモブNPCをステージ上から吹き飛ばした。
その後、ナイアは大きな声でにこやかに周囲に語りかける。
ナイア公爵
「さぁ! 他に挑戦者はいませんか?
剣術大会予選Aブロックの相手は私1人です。私を倒せた方が、決勝戦へ勝ち上がれます」
「優勝者には豪華景品をご用意しております!
我こそは、という方がいらっしゃいましたら、壇上へお上がりください!」
カーネ 「うへえ……つまり、現状ナイア公爵の一人勝ちって事?」
KP カーネさんがそう呟いていると、ナイアが話しかけてくる。
ナイア公爵
「おや、カーネさんにフローラさん。
剣術大会決勝戦はこの後16時からですよ。お二人も予選に参加されてはいかがですか?」
フローラ 「勿論そのつもりで来たわ」
KP 周囲の観客たちが、おお……、とどよめく。
ナイア公爵
「それはそれは。
では簡単に、大会の概要を説明いたしますね」
「まずAブロック、Bブロックから勝者を選出し、決勝戦で戦っていただく事になります。
優勝賞品は、外へ通じる門の扉を開く鍵です」
カーネ 「鍵……!」
ナイア公爵 「はい。しかしBブロックは開催早々に勝者が出ているため、残るはAブロックだけとなっております」
フローラ 「チャンスは一回って事ね。望むところだわ」
ナイア公爵
「威勢がよろしくて大変結構ですね。
しかしお二人相手となると……吹っ飛ばすだけに留まらない可能性がございますから……」
「片手一本、足一本でお相手いたします。
あまりに簡単に倒してしまっては、見世物の意味がないでしょう?」
フローラ 「なっ……馬鹿にしているの?」
カーネ
「さっきの見たっしょフローラぁ……ナイア公爵マジつええって。
大人しくハンデもらっとこ? な?」
フローラ 「ぐぬ……」
ナイア公爵
「そちらが賢明な判断でしょうね。
万が一私に勝ったら、決勝戦進出だけでなく面白いことを教えてあげましょう」
「ただし負けたら、貴方がたの貴重なお時間を少しいただきます」
KP と、ナイアはあくまで挑発的に誘ってくる。
フローラ
「分かったわ。
あんたの面白い話が聞けるの、今から楽しみね」
ナイア公爵
「ふふ。それではステージへどうぞ」
「皆様! こちらに新たな挑戦者がやってまいりました!
カーネさんとフローラさんは、果たして私を倒せるでしょうか!?」
KP
ナイアの掛け声と共に、ざわざわと周囲がざわめいて、ステージ上の君たちへ興味津々な様子で視線を向けてくる事だろう。
それでは 剣術大会予選
【模擬戦 vsナイア】
開始いたします。
模擬戦ルールはvsマリアの時と同様です。
ナイアは片手片足で戦うため、DEXが半分となっております。
そのため行動順は、フローラさん→カーネさん→ナイアです。
1ターン目
フローラさんは行動をどうぞ。
フローラ
当然、脇差でナイア公爵を攻撃するわ!
CCB<=76 【日本刀】 (1D100<=76) > 42 > 成功
KP ナイアは1ターン中に一度回避をします。
ナイア公爵 SCCB<=60 【模擬戦回避】 (1D100<=60) > 10 > スペシャル
KP 回避成功
フローラ チッ……
KP
フローラさんは正確無比な太刀さばきをナイアに浴びせようとする。
しかしナイアはカカシのように一本足で立ちつつも、器用かつ華麗にその斬撃を避けるだろう。
フローラ 「ぐ、この……っ!」
ナイア公爵
「素晴らしい太刀筋ですね。
しかし当たらなければどうという事はありません」
KP
ナイアは余裕綽々の笑みを浮かべている。
カーネさんのターンです。
カーネ
同じく脇差でナイア公爵に攻撃!
CCB<=80 【日本刀】 (1D100<=80) > 84 > 失敗
カーネ アッ
フローラ 何やってんのよ!
カーネ ……ゆるしてちょ☆
KP カーネさんは脇差を振り下ろそうとするが、ナイアは片足立ちで背を逸らせて、刃先をすんなりと避けてしまう。
カーネ 「うわっ、マージで当たんねえ!」
ナイア公爵 「おやおや……この動きならばまだ読めますね」
KP ナイアはピョンッと体勢を立て直し、自身の攻撃の準備を始めた。
ナイア公爵
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > フローラさん
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP
あっ……
ナイア、1クリ出しました……
フローラ はあ!?
KP ナイアの斬撃は、狙い通り以上の衝撃で君たち二人をステージ上から弾き飛ばす。
フローラ 「きゃああ!?」
カーネ 「うわっ……!?」
KP
ナイアの自動勝利です。
お疲れ様でした……。
system
[ KP ] カーネ : 2 → 1
[ KP ] フローラ : 2 → 1
KP
ナイアはステージ下に落ちたフローラさんとカーネさんへ、紳士的に手を伸ばす。
君たちの服についたほこりを軽く払うと、彼は
ナイア公爵 「では約束通り、少しお時間を頂きますね」
KP と、ニヤリと笑うだろう。
フローラ 「うう、悔しい……! こうもあっさり負けるなんて……!」
カーネ 「まーまーフローラ、フローラもマジカッコよかったよ?」
フローラ 「フン、どんなにカッコよくても負けは負けでしょ!」
ナイア公爵
「時間がある限りは何度でも挑戦いただけますから、また機会がございましたらぜひお越しください。
それでは、まずこちらへ」
system [ KP ] 大食堂 : 0 → 1
KP
ナイアは早速君たちを連れて、舞踏会の裏庭へ連れていく。
そこには一匹の仔犬がいるが、ナイアを見た途端、ぎゃんぎゃんと怯えた様子で吠える。
カーネ 「ワンチャン!」
フローラ
「あんたの仲間ね。
ナイア公爵、この子犬がどうかしたの?」
ナイア公爵 「ええ。貴方たちには舞踏会中に騒ぎにならないよう、この犬を始末していただきたい」
カーネ 「し、始末〜!?」
ナイア公爵 「はい。手段は何でも構いません。始末さえしていただければ」
KP
都合のいいことに、近くには納屋がある。
そこにはドッグフードや犬と遊ぶ道具がたくさん入っているだろう。
フローラ
「ふーん……。分かったわ」
じゃあそうね、ドッグフードを皿に盛って置いてみる。
KP
仔犬は吠えるのをやめると、くんくんと鼻を動かしてしばらくドッグフードの匂いを嗅いでいる。
ややあってから、ふがふがと少しずつ食べ始めた。
カーネ
「おっ、食べた食べた!」
食べ終わったらボールで遊んでみよっかな!
KP カーネさんが納屋を探すと、布でできた柔らかなボールが見つかる。
カーネ
「よーっしゃっしゃ、よく食べたな〜!
今度はこれな? 行くよ? ほらっ、取ってこーい!」
KP
「わんっ!」と一鳴きして、仔犬はカーネさんの放り投げたボールを懸命に追う。
ぽとり、と落ちたボールより少し先へ行き過ぎたようで、尻尾と脚をぱたぱたさせながら戻り、ボールを咥えると誇らしげに戻ってきた。
カーネ
「ナイスキャッチ! えらいぞ〜!」
もふもふなでなで!
フローラ さすが同族
カーネ オレにとっては弟か妹みたいなもんだね☆
KP
仔犬は喜び、すっかり元気になった様子で尻尾をぶんぶんと振っている。
一方ナイアは、君たちと仔犬が遊んでいる様子を少し遠巻きに眺めていた。
お二人は【目星】をどうぞ。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP !?
フローラ くっ……模擬戦で出してほしかった……
カーネ すげー1クリ! ワンだけに!?
KP フローラさんはクリチケをどうぞ。
system [ フローラ ] クリチケ : 2 → 3
カーネ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 9 > スペシャル
KP ではお二人とも、ナイアの後ろポケットに犬用のおやつが入っていることに気が付く。
フローラ 「ナイア公爵、始末……って言ったけど、あんたも子犬と仲良くなりたいんじゃないの?」
ナイア公爵 「え」
カーネ
「オレ達の目は誤魔化せないぜ?
後ろポケットに良いもん持ってんじゃん公爵ぅ〜」
フローラ カツアゲみたいな言い方やめなさいよ
ナイア公爵 「は、はい……。あげたいのは山々ですが、私が近づくと怯えてしまうので」
KP
と、少し胸を押さえて言うだろう。
どうやらナイアは犬が大好きのようだ。
フローラ
「今なら大丈夫なんじゃないの?
私たちも一緒にいるから、あげてみたら?」
ナイア公爵 「は、はい……」
KP
ナイアはおそるおそる仔犬に近付く。
彼がゆっくり距離を詰めても、先程のように吠えることはなかった。
君たちが愛情を持って接し、しつける事ができたからであろう。
ナイア公爵 「吠えま、せんね」
カーネ 「ナイア公爵も犬好きなの分かってもらえたんじゃね? 良かったなあ〜」
ナイア公爵 「では、こちらを……」
KP
ナイアがそっと仔犬の口元へおやつを持って行く。
すん……と鼻を鳴らした後、仔犬はそっとおやつを食べ始めた。
ナイア公爵 「おお……!」
KP
ナイアが感嘆の声を漏らし、こわごわと仔犬の背を撫でる。
心地よさそうに目を細めた仔犬は機嫌よくおやつを食べ終えると、不意にどこかへと走り始めた。
フローラ 「ふ……良かったわね。……ん……?」
KP
暫くして、仔犬は分厚い本を咥えて戻ってくるだろう。
君たちがそれを受け取ると、それはやたら分厚い一冊のゲーム本だった。
カーネ 「これは……?」
KP
君たちがそれを確認するよりも先に、仔犬が嬉しそうに鳴く。
やがて、仔犬は金色の星屑のような光となり、天へと昇っていった。
フローラ 「あ……。行っちゃった」
ナイア公爵
「お二人とも、ありがとうございました。
無事に犬を始末することができました」
カーネ
「ん~、始末っていうか……昇天させたっていうか?
まあナイア公爵が満足したならそれでいいんだけどさ~」
ナイア公爵
「ええ、とても満たされた気持ちです。
ささやかですが、お礼にこちらを」
KP そう言って差し出されたのは、2本の【黄金の小瓶】だった。
ナイア公爵
「もうあまり時間がございませんが、あと一戦ならば可能でしょう。
もし予選に再挑戦されるならば、大食堂にてお待ちしております。それでは」
KP ナイアは上機嫌で、その場を立ち去るだろう。
フローラ 小瓶の数、とりあえず私が管理しておくわね
カーネ おっけー!
system [ フローラ ] 黄金の小瓶 : 1 → 3
フローラ
「うーん……。何この感じ……。
私が舞踏会で踊ったナイア公爵と、別人みたいに感じるんだけど……」
カーネ 「それマ? まあ確かに、神と人を隔てるうんちゃらかんちゃら~みたいな事、あんまり言ってきそうにないね、さっきのナイア公爵」
フローラ
「そうよ。その話もされるかと思ったのに……」
と思いつつ、子犬から受け取った本を見てみるわ。
KP
【クトゥルフ神話TRPG】
H.P.ラヴクラフトが手掛けた、架空の神話体系の物語をモチーフとするホラージャンルのテーブルゲームの一つ。
想像上でしか語られない神話生物達が実は存在していたという設定で、様々な神話的現象が発生する。
プレイヤーは「興味心に駆られ、あらゆる不可思議な現象に首を突っ込んでしまう」という特徴を持つ“探索者”となり
街や森や時には見知らぬ館などを探索し、情報を集め、最終的にこの神話的現象を解決することが目的となる。
探索者が遊ぶゲームの物語を「シナリオ」と呼び
「シナリオ」を操りプレイヤーと遊ぶ人を「キーパー」と呼ぶ。
「シナリオ」によっては、探索者はあらゆる偶然や奇跡により本来「生きた人間が到達できない世界」に飛ぶことすらある。
フローラ メタ……?
KP
そして君たちは、このゲームブックのとあるページに栞と付箋が貼られていることに気が付く。
基本ルールブックP.221~P.222にかけて記載されているキャラに付箋が貼られているようだ。
どうぞ、お手元にある実際のルールブックをご覧になってみてください。
フローラ 「ニャルラト、テップ……?」
KP
その項に書かれている内容を目に通した君たちは、「ニャルラトテップ」の記述がなんとなくナイア公爵と似ている気がする、と思うことだろう。
そしてこれ以降、PLが持ちうる神話生物関連のメタ知識をPCと共有する事ができます。
カーネ メタだった……!
カーネ 「これさあ……仮にもしナイア公爵が……だったとして、正体明かすのマズいんじゃね?」
フローラ 「そうね。メルドの言った事が正しいなら、存在を固定してしまう……?」
カーネ 「うん……。名前当てゲームが危なそうって事は分かった」
フローラ
「まあ、ナイア公爵が何であれ、私たちはまず此処から出るために決勝戦へ進む必要があるわ」
「ナイア公爵にリベンジを挑むわよ」
カーネ 「おっけ! 次こそ頑張る!」
KP 大食堂へ戻ると、他の人たちと談笑していたナイアが君たちの姿を認めて立ち上がる。
ナイア公爵
「リベンジマッチですね、お待ちしておりました」
「条件は先ほどと同じ。私は片手片足で戦います。
私に勝ったら、決勝戦進出だけでなく面白いことを教えてあげましょう」
「ただし負けたら、貴方がたの貴重なお時間を少しいただきます」
フローラ 「……承知したわ。今度こそ、ナイア公爵……あんたに勝つ!」
system
[ KP ] カーネ : 1 → 0
[ KP ] フローラ : 1 → 0
ナイア公爵 「それでは、準備がよろしければステージへ!」
KP
それでは 剣術大会予選
【模擬戦 vsナイア】再戦
開始いたします。
1ターン目。
フローラさんの攻撃。
フローラ CCB<=76 【日本刀】 (1D100<=76) > 34 > 成功
KP ナイアの回避。
ナイア公爵 SCCB<=60 【模擬戦回避】 (1D100<=60) > 35 > 成功
KP
ナイアは先ほど同様、フローラさんの斬撃をひらりと躱してみせる。
カーネさんの攻撃。
カーネ CCB<=80 【日本刀】 (1D100<=80) > 40 > 成功
KP
一度回避しているため、ナイアは攻撃を回避しません。
ダメージロール、あるいは使用する剣技や魔術があれば宣言をお願いいたします。
カーネ
短期決戦を狙う……!
【一撃必殺】と【瞬間強化】のコンボだ!
KP では、HP-1とMP-5をお願いいたします。
system
[ カーネ ] HP : 15 → 14
[ カーネ ] MP : 22 → 17
KP
ダメージ+5の固定値がつきます。
「ダイスの数」「db」「固定値」を2倍にして、ダメージロールをお振りください。
カーネ 2d6+2+2d6+10 【脇差ダメージ】一撃必殺+瞬間強化 (2D6+2+2D6+10) > 5[1,4]+2+10[6,4]+10 > 27
フローラ 強い……!
カーネ 「貰った。……いっけぇぇえ!!」
ナイア公爵 「ぐあっ……!?」
KP
カーネさんの身体の奥底から、力が湧き出る。
体力の一部が抉られるような感覚に陥りながらも、全身全霊で浴びせられた一太刀は、あまりにも呆気なくナイアの笑みを崩した。
ステージから落とされたナイアは空中で身を翻して足から綺麗に着地する。
しかし、まさか負けるとは思わなかったという驚いた表情で檀上の君たちを見上げると、少し苦しそうに片手で胸を押さえるだろう。
vsナイア 再戦
フローラさん、カーネさんの勝利です。
おめでとうございます!
フローラ 「へえ、やるじゃない。バカーネのくせに」
カーネ 「~~! やったあ! フローラに褒められたっ!」
フローラ
「はぁ……。……それよりナイア公爵、大丈夫?
心臓が痛むの?」
ナイア公爵
「あ、ああ、はい……
少々胸に持病がありまして。でも、この通り大丈夫です」
カーネ 「えーっ大丈夫?! 強く吹っ飛ばしすぎたかな……ごめんね!?」
ナイア公爵
「大丈夫ですよ。本当にお強かったです、カーネさん。
フローラさんも、避け切れたから良かったものの……当たっていたら、きっとひとたまりもありませんでした」
KP ナイアは、貼り付けたかのような笑顔で君たちの強さを純粋に褒める。
ナイア公爵
「それでは……
この後の剣術大会決勝戦、Aブロック予選通過者はカーネさん、フローラさんペアに決定いたしました!」
KP わっと歓声が上がり、君たちに盛大な拍手が送られるだろう。
ナイア公爵 「さて、こちら、予選通過の景品と……お約束通り面白いことをお教えします」
KP
君たちはナイアから【黄金の小瓶】を2本貰う。
そして、彼はそのまま話し始めるだろう。
system [ フローラ ] 黄金の小瓶 : 3 → 5
カーネ 黄金の小瓶めちゃ貰うじゃん
フローラ 太っ腹ね……
ナイア公爵
「まず、もうお聞き及びかもしれませんが、お二人は『まだ死んでいません』。
仮死状態であり、ここから出ることが出来れば生き返るでしょう」
フローラ 「ああ、それはメルドから聞いたわね……。此処から出る方法も」
ナイア公爵
「おや、そうだったのですか。では念の為ご確認を。
ここから出る方法は2つあります」
「1つ目は門から出る」こと。
そして2つ目は私……『ナイア公爵の名前を当てる』ことです」
カーネ 「……ん?」(メルドの話とちょっと違う?)
ナイア公爵
「まず1つ目、門から出るには『門の鍵』と『ご自分の本当のお名前』が必要です。
貴方がたが仮面をつけている限り、自身に関する情報は思い出せません」
「ここでは、名前が重要な意味を持っています。
名前がなければ自分の在り方を思い出せず、帰り道が分からなくなることでしょう」
「そして2つ目についてですが、屋敷のどこかに私の名前のヒントが隠されています。
当てられたら、無事に元の世界へお返ししましょう」
「また、門から帰る際は私へ一声かけてください。
その時にも私の名前を当てていただきます。
正解すれば、何事も無くきちんと元の世界へ帰してさしあげます」
フローラ 「ちょっと、結局あんたの名前を当てないと帰れないって事じゃない」
ナイア公爵
「そうですね。ご自分のお名前を思い出して門から帰る際に、何かあってはいけませんから。
無事に帰るための保険と思っていただければ」
「それから……」
「貴方たちは深い縁だった為か、魂の一部が融合してしまっている状態です」
カーネ 「えっ」ちょっと嬉しそう
フローラ 「フカイ、エン……?」
ナイア公爵
「はい。それに伴って痛みが共有されている模様です。
お一人が死ぬほどの負傷をされた場合、もうお一人の方も道連れになるからご注意ください。……それでは」
KP
そこまで伝えると、ナイアはまた少し胸を押さえ、苦しそうにしながらその場を後にするだろう。
【ナイアイベント①】クリアです。
お疲れ様でした。
フローラ
ふう……この後すぐ剣術大会の決勝戦。
連戦になるわね。
カーネ そだねえ……でもオレ、引き続き頑張るからね!
KP
時刻は16時前。
もうすぐ剣術大会の決勝戦の時間だ。
君たちは決勝戦が開催される、舞踏会場へ移動する事になるだろう。
※また、ここで不定領域の数値がリセットになります。
各自控えておいていだきますよう、お願いいたします。
カーネ 次の不定は53!
フローラ 私は41
KP
そして16時。
開始時刻になると、メルドが司会者として声高らかに剣術大会決勝戦開幕の宣言をする。
メルド
「レディース! アンド! ジェントルメーーーン!
お待ちかねの目玉イベント! 剣術大会決勝戦! はっじまっるよーー!」
「今回それぞれのブロックを勝ち抜いた猛者達が、今、自身の全力を持ってぶつかり合う!」
「それでは早速お呼びしましょう!
あの鉄壁のナイア公爵を打倒したAブロック代表『カーネ&フローラ』!」
「そして、舞踏会が始まる直前にBブロック代表だった僕を一撃で屠った、正体不明の剣士!
Bブロックだい……え、ほんとにこの名前?」
「……はい! ご登場ください!
Bブロック代表『謎の美少女剣士』!!」
カーネ 「謎の」
フローラ 「美少女剣士……?」
謎の美少女剣士
「はい!
私こそが、謎の美少女剣士ですわ~! うふふ♡」
KP
Aブロック代表の君たち2人が舞踏会場の中央に呼ばれた後
決戦の相手であるBブロック代表「謎の美少女剣士」が君たちの前に現れる。
しかし、それは可愛らしいお面をつけたマリアだった。
カーネ 「いやw マリアちゃんじゃんww」
謎の美少女剣士
「いいえ! 私は『謎の美少女剣士』ですわ!
はじめまして、お二方!」
フローラ 「可愛いお面ね、マリア」
謎の美少女剣士
「うふふ、そうでしょう?
……ではなくて。こほん……こちらは確かに親友のマリアから貰ったものですが、私は『謎の美少女剣士』ですわ!」
KP
マリアはあくまで「別人」として振る舞うが、残念ながらモロバレである。
マリアの中で「謎の美少女剣士」は、マリアの親友という設定らしい。
フローラ 「そう。マリアと並び立つくらい強くて可愛い美少女が、この世に二人も居るなんてね」
謎の美少女剣士 「もうっ、おだてても手加減はしませんわ〜!」
フローラ
「当然。あんたの剣の腕前、一度見てみたかったのよ。
こうして対戦できる機会があって嬉しいわ」
カーネ 「ふふー! オレも手加減しないかんねー、美少女剣士ちゃん!」
謎の美少女剣士 「ええ! よろしくお願いいたしますわ!」
メルド
「それではお三方、準備はいいかな?
どちらかが倒れるまで、キミたちの剣術を遺憾なく発揮してくれたまえ!」
フローラ 「行くわ」
カーネ 「おう!」
謎の美少女剣士 「まいりますわ!」
メルド
「それでは、剣術大会決勝戦……『カーネ&フローラ』vs『謎の美少女剣士』
はじめ!」
KP
ここでは「摸擬戦ルール」は適用されません。
通常の戦闘として、お互いのHPが0になるまで戦い続けていただきます。
ただし、HP0になったとしてもロストはせず、戦闘終了になれば決勝戦直前のHPに戻して構いません。
それでは 剣術大会
【決勝戦 vs謎の美少女剣士】
開始いたします。
まず、行動順の決定ですね。
DEX同値のカーネさんと謎の美少女剣士は、1d100をどうぞ。
カーネ 1d100 (1D100) > 76
謎の美少女剣士 1d100 (1D100) > 59
KP
では、フローラさん→謎の美少女剣士→カーネさん、の順となります。
1ターン目
フローラさんの攻撃。
フローラ CCB<=76 【日本刀】 (1D100<=76) > 42 > 成功
KP 謎の美少女剣士の回避。
謎の美少女剣士 SCCB<=70 【決闘回避】 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
KP
おや……。
choice[被ダメージ2倍,このターン行動不能] (choice[被ダメージ2倍,このターン行動不能]) > 被ダメージ2倍
ではフローラさんは魔術なしでもダメージロール2倍で振ることができます。
剣技や魔術を使う場合は、ここで宣言とコスト消費をどうぞ。
フローラ ファンブルしたのね……
カーネ マ……美少女剣士ちゃん……
フローラ 【瞬間強化】を使うわ。
system [ フローラ ] MP : 16 → 11
KP では4倍ダメージでどうぞ。
フローラ 4d6+4+4d4 【脇差ダメージ】補正+瞬間強化 (4D6+4+4D4) > 15[3,6,5,1]+4+11[3,2,3,3] > 30
system [ 謎の美少女剣士 ] HP : 30 → 0
フローラ ぴったり削り切った……!
フローラ 「はぁっ!」
KP 身体能力を底上げしたフローラさんの動きに、謎の美少女剣士が対応しようとして、足元がふらつく。
謎の美少女剣士 「あっ……くぅっ!」
KP
彼女は咄嗟にサーベルで刀身を受け止めるが……
常人離れした力によって、サーベルが悲鳴を上げて折れた。
謎の美少女剣士 「! サーベルが……っ!」
KP 謎の美少女剣士が驚く間も無く、尚も有り余った力は彼女を吹き飛ばす。
system [ 謎の美少女剣士 ] HP : 0 → 5
カーネ ブレイクゲージ!?
KP
しかし、謎の美少女剣士の体が一瞬陽光に包まれて、白く眩く輝いた。
彼女は背後からナイフを取り出すと、よろめきつつも再び君たちへ立ち向かってくるだろう。
謎の美少女剣士 「まだ……行けますわ!」
カーネ 「ヒェッ 今のでやったと思ったのに!?」
フローラ
「ふふん、そうでなくちゃ。
模擬戦の時みたいに転ばせて終わり、じゃ張り合いがないわ」
カーネ 「フローラ〜!?」
KP それでは、謎の美少女剣士の攻撃。
謎の美少女剣士
SCCB<=70 【ナイフ】 (1D100<=70) > 93 > 失敗
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > フローラさん
KP
では、謎の美少女剣士はフローラさんの挑発に乗るようにナイフを振り下ろしてくる。
しかし、その動きはどこか覚束ない。
君の本来の身体能力をもってすれば、十分、容易に避けることができるだろう。
謎の美少女剣士 「そんなっ……!」
フローラ 「読めたわ」
KP カーネさんの攻撃。
カーネ CCB<=80 【日本刀】 (1D100<=80) > 14 > スペシャル
KP
謎の美少女剣士は2回目の回避。
ということで、技能値の半分の値で回避をします。
謎の美少女剣士 SCCB<=(40/2) 【決勝戦回避/2】 (1D100<=20) > 48 > 失敗
KP
回避失敗。
ダメージロール、あるいは剣技・魔術の宣言や消費をどうぞ。
カーネ 素殴りで行けっかなあ
フローラ 最低値出さなければね
カーネ
くう、フラグ〜! でもやってみる!
無理だったらフローラよろしく!
カーネ 1d6+1+1d6 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D6) > 3[3]+1+4[4] > 8
カーネ っしゃあ!
system [ 謎の美少女剣士 ] HP : 5 → -3
カーネ 「そこだーっ!」
KP 動揺を隠し切れない謎の美少女剣士に対して、カーネさんは一切の容赦なく鋭い一閃を放つ。
謎の美少女剣士 「きゃああ!?」
KP
謎の美少女剣士はナイフを弾かれ、その場にへたり込んだ。
戦闘終了です。
vs謎の美少女剣士 決勝戦
フローラさん、カーネさんの勝利です。
おめでとうございます!
メルド
「そこまで!」
「これは勝負あったね! 剣術大会優勝者は……
Aブロック代表『カーネ&フローラ』!」
KP
会場内がこれまでに無い程の熱気に包まれ、わあっ、と一際大きな拍手が君たちに贈られる。
その勇姿を見届けて満足したのか、金色の光となって空へ昇る者も見受けられるだろう。
カーネ 「やったー!!」
フローラ 「あはは……」
メルド
「それではお待ちかね、優勝賞品の授与を行うよ!
【門の鍵】とー、【黄金の大瓶】とー、【書庫の鍵】っ!」
KP
君たちは、メルドから優勝賞品である【門の鍵】と、MPが20回復する金色の液体が入った【黄金の大瓶】を2本貰える。
そして、こっそり【書庫の鍵】を渡してくるだろう。
メルド
「【書庫の鍵】はナイア君から盗……こっそり拝借してきたものさ☆
有効に使ってくれたまえ!」
KP メルドはそう囁くと、陽気にウインクしてみせた。
KP
アイテム 【黄金の大瓶】
効果 :MP+20
概要 :飲むとMP+20される不思議な薬。
美しい曲線の瓶に入っている。
風呂上がりに1本飲みたくなるデザインだ。
カーネ なーなー、管理するの面倒だし、飲むの忘れるから飲んどく?
フローラ
そうね……
ひとまず大瓶はそうしておきましょ
(溜まっていく小瓶を見ながら)
system
[ フローラ ] MP : 11 → 31
[ カーネ ] MP : 17 → 37
KP
【書庫の鍵】を手に入れたことで
探索可能箇所に【書庫】が追加されました。
KP
【会場散策】
剣術大会決勝戦 終了時点の進捗
■会場散策■
【舞踏会場】
1/1
【2F廊下】
1/3
【大食堂】
1/1
【庭園】
2/2
【キッチン】
2/2
【書庫】
0/3
【???】
0/2
【???】
0/3
KP 一方で謎の美少女剣士は、君たちの強さにとても感動している。
謎の美少女剣士
「お二人とも、目を見張るようなお強さでしたわ!
私から、祝福させてくださいまし。少し屈んでいただけますこと?」
KP そう言うと、君たちの額に祝福ということでキスをしてくれる。
カーネ 「へへ、サンキュー美少女剣士ちゃん!」
フローラ 「ふふ、あんたのサーベルさばきももう少し見たいところだったわ」
謎の美少女剣士
「ええ、また機会があれば是非。
マリアも私に負けず劣らず強いので、彼女と戦ってみるのも良いかもしれませんわね!」
「それでは、私そろそろ帰らなければ。
ごきげんよう!」
KP
美少女剣士はぱたぱたと舞踏会場を後にする。
興奮冷めやらぬといった様子のモブ参加者たちにつかまっていた君たちの元へ、ややあってからドレスに着替えたマリアがやってくる事だろう。
マリア 「二人ともお疲れ様!」
フローラ 「あら、マリア」
カーネ 「マリアちゃーん! どこ行ってたの?」
マリア
「ふふ、秘密の特等席でしっかり拝見いたしました!
優勝おめでとう! こちらは私からの優勝賞品ですわ!」
KP
マリアが君たちへ渡してきたのは、可愛くラッピングされた手作りのクッキーだった。
君たちと一緒に作ったアイシングクッキーである。
表面には「ありがとう」「大好き♡」と書かれていた。
KP
アイテム 【マリアのクッキー】
※一回のみ使用可能
効果 :ダイスを一回振り直すことができる。
概要 :マリアが愛情たっぷり込めて作ったアイシングクッキー。
食べると不思議と幸運に恵まれるような気がしてくる。
カーネ
実質クリチケ……!
ええん、でも食べるの勿体ない!
カーネ
「あーっ、これってオレたちと一緒に作った分!
マジ嬉しい! ありがとう!」
フローラ
「ふふ。可愛く美味しそうにできたじゃない。
ありがとう、マリア」
マリア
「どういたしまして!
それでは、私はまた庭園のあたりを散歩してまいりますわね。また後ほど」
KP
マリアはひらっと優雅に手を振って、その場を去るだろう。
これにて剣術大会は終了である。
激しい戦闘に勝利した君たちは、使用した戦闘技能が+5ポイント成長した。
カーネ 成長! やったー!
KP
さて、ようやくモブ客たちから解放された君たちだったが──
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > フローラさん
フローラさんの横に突然現れ、声を掛けてくる人物がいる。
メルドだ。
君の手を取って擦り寄っている。
フローラ 「ちょっと、メルド!?」
メルド
「やあやあお嬢ちゃん、と、兄弟!
剣術大会はとっても輝いてたねえ!」
カーネ 「びっくりしたなあもう、急にどしたの!」
メルド 「いやあ、大活躍のキミたちにちょっと相談があってね」
フローラ 「相談……?」
メルド
「そう。前にもキミたちには提案したけどさ、僕……」
「ナイア君を怒らせてみたいんだよね!」
カーネ 「あー言ってたね! 本気で怒らせたら本くれるんだっけ」
メルド
「そう! ナイア君てばいつも笑ってるけど、本気で怒ったところを見たことがないんだよね。
この舞踏会が終わるまでに、一回でいいから怒らせてみたいんだ! だからさ、」
「一緒にナイアへ、カンチョーしに行こうぜ!」
フローラ 「…………うん?」
メルド
「いやあ、ナイア君はとっても警戒心が強くてさ。僕一人では成功した試しがないんだよ」
「僕がナイア君のケツにカンチョーをぶち込む係。
キミ達は僕がナイア君に気が付かれないよう、話などをして気を逸らさせる係だ!」
カーネ 「ウケるww」
フローラ 「いやいや、子どもじゃないんだから、ナイア公爵もそんな事では本気で怒らないんじゃないの……」
メルド
「おっと! もうすぐ2階からナイア君が降りて来るよ!
時間稼ぎ、頼んだからね!」
KP 返事も待たずに、メルドは姿を消した。
フローラ 「もう……バカバカしい」
カーネ
「まーまー。
オレたちナイア公爵の事まだよく分かってないし、仲良くなるチャンスかもよ?」
KP
君たちがナイアを探しに行ってみると、階段を降りてしばらく歩いた廊下にて、何人かの参加者達と談笑をしているようだ。
とても賑わっているらしく、絶えず笑い声が聞こえてくる。
その時、ナイアが何か小粋なジョークでも言ったのか、周囲にいた人達がドッと大声で笑いだす。
その瞬間、彼らは金色の星屑のような光となり、宙へ消えていった。
あとに残されたナイアは一人、その光景を見上げてニヤリと口を歪ませた。
カーネ 「ナイア公爵〜」
ナイア公爵
「ああ、カーネさんにフローラさん。
剣術大会、優勝おめでとうございます」
KP
さて、ここでナイアの気を逸らすにはどのような手段を使っても構いません。
気になっていることを聞いてもいいし、何かの行動でナイアを驚かせてもいいでしょう。
フローラ 気になっていること……
ナイア公爵 「そういえば、お二方が生きていらっしゃったのは西暦で言うと何年なのでしょうか?」
フローラ 「へ? ああ……2021年だけど」
ナイア公爵
「……2021年! なるほど。最近の流行りにはどうも疎くて。
何か現代を感じさせるような物やお話をお持ちでしたら、ぜひ聞かせていただけませんか?」
カーネ 「現代を感じさせるものねえ……」
フローラ 「スマホとか、タブレット端末とか?」
カーネ 「確かに良いかも!」持ってる……?
KP
ではスマートフォンは身につけていたようで無事だった。
電波は案の定繋がらず、SNSや連絡帳は文字化けしているが、電源はつくようだ。
ナイア公爵
「これが、すまほ……ですか?
知識としては知っていますが、触るのは初めてです」
フローラ 「ええ。今は使えないけど、遠くにいる人と会話したり、文字でやりとりしたりできるのよ」
カーネ 「電波なくても出来ることっつったら、写真じゃね?」
フローラ
「ああ、良いわね。
ナイア公爵、この黒い丸に向かって笑ってみて」
ナイア公爵 「こう……ですか?」
KP ナイアは貼り付けたような笑みをスマートフォンのカメラに向ける。
カーネ 「いいね! はい、チーズ!」
KP 撮れた写真を見せると、ナイアは一瞬飛び上がるようにして驚いた。
ナイア公爵 「! これは……絵……ではなく……?」
フローラ 「写真って言って……簡単に言うと、このレンズ越しに写したものをそのまま切り取って収めるものなのよ」
ナイア公爵 「そういった魔術ですか……?」
カーネ
「オレらも詳しい仕組みは分かんないけど、これも機械の一種だよ。
かがくのちからってすげーよな!」
ナイア公爵 「いやはや……驚きました」
フローラ (流石に亡霊は写らないわよね……)
カーネ 「折角だから三人で写真撮ろうぜ! はい、チーズ!」
ナイア公爵 「えっ」
フローラ 「ちょっといきなり、」
KP
カーネさんは自撮りの連写で三人の姿を収めていく。
フローラさん、ナイアも徐々に順応して、笑顔を向けることだろう。
カーネ
「見てこの、みんなでイヌ耳つけてるやつ!
フローラまじ可愛い♡」
フローラ
「……。
ナイアもなかなか似合うわね、盛れてる」
ナイア公爵 「ふ、そうでしょうか……」
KP
こうしてひとしきり時間稼ぎをしていると、ナイアの背後でブロンドの髪がチラチラと見える。
メルドは準備万端のようだ。
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > カーネさん
では、カーネさんはここで【言いくるめ】をお振りください。
カーネ CCB<=75 【言いくるめ】 (1D100<=75) > 93 > 失敗
カーネ あちゃー……
フローラ 私は振ることができないわけ?
KP
え……うーん、そうですね。
ではカーネさんが明らかに挙動不審になっているのを見兼ねて、助け舟を出す事が出来るかもしれない。
フローラさんも、どうぞ。
フローラ
CCB<=70 【言いくるめ】 (1D100<=70) > 68 > 成功
「ナイア公爵は猫耳の方が良いかもしれないわ。
ほら、これとか髪色と一体化して黒猫みたい……」
ナイア公爵 「ふむ……?」
KP
フローラさんの言葉かけで、スマートフォンの画面に夢中だったナイアは、背後のメルドに気が付かなかった。
メルドは両手を組んで、人差し指を立てる。
そして……
メルド 「メーールド★」
ナイア公爵 「ぎゃん!?」
KP
メルドの指が、第三関節までナイアのケツに突き刺さった。
途端、ナイアの情けない声が上がり、そのまま地面に倒れこむ。
フローラ 「な、ナイア公爵……」
カーネ 「うわぁ……」
メルド 「やったー!」
KP
メルドは子供のように手を叩いて喜ぶと、走ってその場を後にするだろう。
残されたナイアは片手で胸を、もう片手でお尻を押さえて蹲っている。
かなり痛そうだ。
フローラ 「さ、災難、だったわ、ね……」
カーネ 「だいじょぶ……? ケツ割れてない?」
ナイア公爵
「お……お尻は最初から割れているでしょう……
大丈夫、ですよ……」
KP しばらくして痛みが少し引いたナイアは立ち上がり、ふ……と、何処か儚げに目を細める。
ナイア公爵
「メルドは長い間この屋敷に勤めているので友人がいません。
寂しさを紛らわす為に、私へちょっかいをかけているのでしょう」
フローラ 「ナイア公爵……」
ナイア公爵
「お二方もよろしければ……
舞踏会にいる間だけでも、メルドと仲良くしてあげてください」
KP と、ナイアは軽く頭を下げる。
カーネ 「もっちろん! ナイア公爵ともね!」
ナイア公爵
「ふふ、ありがとうございます」
「それはそれとして……悪戯されたからには、お仕置きが必要ですね。
私は一先ず失礼いたします」
KP 彼はいつもの貼り付けたような笑みを浮かべて、よたよたとメルドを探しに行くだろう。
フローラ 「あ、あはは…………」
カーネ 「頑張れ、メルド──☆」
KP
それを見届けると、フローラさんのドレスのポケットに「ぽこん★」と何かが現れる。
取り出してみると、間にメモ用紙が挟まっているガレットデロワと【黄金の小瓶】が1本入っていた。
フローラ
「これは……メルドからね」
メモを読むわ。
KP
メモには「作戦成功! ありがとう! またよろしくね★」と書いてある。
どうやら、まだ悪戯大作戦は続くらしい…。
system [ フローラ ] 黄金の小瓶 : 5 → 6
KP
さて、ここからまた5技能分の自由時間となります。
探索箇所は情報タブの通りです。
イベントはマリア、ナイア、メルド、それぞれ②が解放されています。
いかがなさいますか?
フローラ choice[探索,イベント] (choice[探索,イベント]) > 探索
フローラ
じゃあ、探索ね。
2F廊下から行くわ。
KP
承知いたしました。
豪華絢爛な装飾のされた廊下には柔らかな絨毯が敷かれていた。
更衣室、休憩室、ホビールームなど様々な部屋が用意されている。
「クトゥルフ神話TRPG」のルールブックは、ホビールームにあった物のようだ。
ここでは【図書館】と【目星】をそれぞれ振る事ができます。
カーネ オレのが【図書館】高いからオレ行くね!
カーネ CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 50 > 成功
system [ KP ] カーネ : 5 → 4
フローラ
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 91 > 失敗
……クリチケを使うわ。
KP どうぞ。
system [ フローラ ] クリチケ : 3 → 2
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 75 > 成功
フローラ い、いちたりた……
カーネ 成功ー! やったー!
system [ KP ] フローラ : 5 → 4
KP
それではまず、【図書館】から。
【物見のレンズ】を使って見る形になります。
MP-1お願いいたします。
system [ カーネ ] MP : 37 → 36
KP
カーネさんは、更衣室の本棚にいつの間にか立てかけられていた、綺麗な装飾のされた白銀色の本を見つけた。
手に取ってみると、バラバラに千切られている。以前キッチンで見つけたものの続きのようだ。
KP
【白銀の書-2/3】
あの問題……
失敗作を生んでしまったことについては、以前に見つけた逸材の力を借りて始末する舞台装置を作り上げることで解決するはずだった。
が、数か月経っても奴は消える気配すらない。
それほどまでに、あの失敗作はおぞましい呪いを持ったまま生き続けようというのか。
僅かな力しか残されていない私では、この舞台装置から出ることすら出来ないだろう。
……なら、ここで目的を果たすしかない。
あのゲームブックで見た「探索者」というものが実在するのであれば
「生者」としてここへ来る可能性は0ではない。
だがいったい何十年、何百年待てばいい?
いやむしろ数千年たっても来ないかもしれない。
あの失敗作の仮面が取れた時には、逃げ場のないこの地で私はただ無残に殺される可能性もある。
なんと惨めな運命なのだろうか。
今後の展望を考えるだけで胸がきしむような痛みを放つ。
この姿を得てから、呪いは日を増して強くなっていく。
確かにこれではいつ壊れてしまうか分からない。
だからこそ、私は「 」なのだろう。
(文字がかすれて読めない)
カーネ 「胸の痛み……これってナイア公爵が書いたのかな……?」
KP
そして【目星】。
こちらも【物見のレンズ】を使用していただきます。
system [ フローラ ] MP : 31 → 30
KP
何気なく、レンズを通して2F廊下を見てみると、突き当りに扉が浮かび上がる。
表札には「執務室」と書かれており、凝った彫刻の扉は恐らくあの公爵の部屋だと分かるだろう。
興味心に駆られて、ドアノブに手をかけようとした。
すると、ドアノブは手をすり抜けてしまう。
何度触ろうとしても手ごたえがない。
どうやら、奇妙な魔術か何かで硬く閉ざされているようだ。
SANc 0/1
フローラ
CCB<=52 【SANチェック】 (1D100<=52) > 40 > 成功
「ここ……多分ナイア公爵の執務室だと思うんだけど……
無理ね。全然入れない」
カーネ
「え、マジ……?」
CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 35 > 成功
「うわ、マジだ。
開かないとかそれ以前に、開けようとすらできねえわ」
system [ KP ] 2F廊下 : 0 → 3
KP
2F廊下の情報は以上です。
入り方は不明ですが、探索箇所に【執務室】が追加されました。
フローラ choice[探索,イベント] (choice[探索,イベント]) > 探索
カーネ ばりばり探索してくね!
KP
【会場散策】
現在の進捗
■会場散策■
【舞踏会場】
1/1
【2F廊下】
3/3
【大食堂】
1/1
【庭園】
2/2
【キッチン】
2/2
【書庫】
0/3
【執務室】
0/2
【???】
0/3
カーネ
執務室は行けないから、探索の続きするって事なら書庫かな!
行ってみよー!
KP
承知いたしました。
書庫に入ってみると、鼻を抜ける蔵書の匂いと天井まで敷き詰められた大量の本が君たちを出迎える。
本棚はどうやらヨーロッパ地方の歴史上の人物や、その地方で崇められていた神についての文献がまとめられたものが多いようだ。
A~Z順に並べられており、気になる人物の名前があればすぐに見つけ出せるようになっている。
ここでは、【図書館】をそれぞれ3回振ることが出来ます。
また、それ以外で調べたい名前を宣言すれば、自動的に取得できるようになっております。
そちらに関しては、計4つ情報がございます。
もし思いつかなければ【図書館】や【アイデア】で見つけたり思い出したりすることができます。
カーネ オレが2回、フローラが1回って分配で行くかあ。
フローラ とりあえず1回ずつ行くわよ。
カーネ おっけ!
カーネ CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 87 > 失敗
カーネ わーん!
フローラ CCB<=65 【図書館】 (1D100<=65) > 92 > 失敗
フローラ ……。
system
[ KP ] カーネ : 4 → 2
[ KP ] カーネ : 2 → 3
[ KP ] フローラ : 4 → 3
カーネ
も、もっかい!
CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 7 > スペシャル
フローラ CCB<=65 【図書館】 (1D100<=65) > 8 > スペシャル
system
[ KP ] カーネ : 3 → 2
[ KP ] フローラ : 3 → 2
KP
ふむ……お二人とも連続スペシャル。
という事であれば、三つ目は技能時間を消費せずに振っていただくことができるようにいたしましょう。
カーネ
っしゃ! いくぜ!
CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 9 > スペシャル
フローラ 突然出目が良くなったわね……。
KP
素晴らしい。
それでは一つずつ情報を開示いたします。
また、自動取得可能なものに関しては既に中の人が分かってしまっているので、こちらの情報も一つずつ開示いたしますね。
カーネさんが本の羅列を眺めていると、綺麗に整頓された中で一つだけ逆さまになっている本を見つけた。
手に取ってみると、周辺にある本とはジャンルが違うようだ。
オカルト本に近いようだが…。
内容は次の通り。
KP
【神々の創生について】
神とは信仰があるからこそ存在が出来る。
信仰は祈祷、生贄、像などが一般的であるが
もっとも神を神たらしめる根本要因は「名前」であろう。
生きとし生けるすべての神仏、動植物、無機物には名前があり
だからこそ存在を認知できるようになる。
言い換えれば、神に等しい力を持っていたとしても「名前」がなければその存在は確立されず
それは「偶然」や「奇跡」という名前に置き換えられてしまうのだ。
東洋では、モノに名前を付けて大切にしていると魂が宿るともいわれる。
それは名前を通して、生きている人間がモノを新たなる生命として認知し信仰することで魂が宿るからだ。
もしそんなことが可能だとすれば、名もなき大いなる力に人間が命名することで
新たな神を生み出すことすら可能だろう。
カーネ 「なーんか此処にも、名前つけたらヤバそう、みたいな事書かれてんなー」
KP
フローラさんも本の羅列を眺めていると、また逆さまになっている本を見つけた。
これもオカルト本のようだ。
KP
【神々と人の考察】
神と人とを隔てるものはなんだろうか。
それは人間の理解を超えた力を持つから、ではない。
──それはきっと「感情」であろう。
神々には人間とは違い、喜怒哀楽の一部が欠落
もしくはすべてが喪失している事がしばしば見受けられる。
人間はもとより「理解できないものを許容できない種族」だ。
だからこそ、近い未来、多くの観測を以って未来予知さえも可能になったとしても
「感情」を持つ人間に「感情」の欠落した神の思考など予測不可能だろう。
人間にとって、何よりもその「予測できない」事が恐ろしく
対処が出来ないものに対して畏怖の念を抱く。
「神」が気まぐれにいつ破滅をもたらすのか
もしくは救いの手を差し伸べてくれるのかさえ、我々には分からない。
だからこそ、どんなに月日が経とうとも理解できない巨大な「異物」は畏怖され、崇められるのだろう。
フローラ 「! 舞踏会でナイア公爵に聞かれた事の答えって……これ?」
カーネ
「探索して考えろーって言われたんだっけ?
モロ答えじゃんね!」
フローラ 「そうね……」
KP
そして三つ目の情報は【物見のレンズ】を使用していただきます。
カーネさんはMP-1をお願いいたします。
system [ カーネ ] MP : 36 → 35
KP
カーネさんは書庫をしばらく散策していると、いくつかの木箱が置かれている場所を見つけた。
何気なく蓋を開けてみても、すべて空っぽだ。
しかし、妙な怪しさだけは抜けない。
そこで物見のレンズを通して見てみる。
ほとんどの箱は特に問題なく空っぽだった。
しかし、一番下の小さな木箱の中に、一冊の本が入っているのを見つけた。
どうやら、この本の持ち主はよほど厳重にこの本を隠したがっていたようだ。
本の表紙にはコンパスと定規で作られた紋章のようなものが描かれており
アルファベットで「Freemasonry──フリーメイソン」という名前が彫られている。
メルドの本を一度でも見ている君たちは、この本の表紙が「メルドの本の裏表紙と同じ模様だ」ということに気が付く。
カーネ 「出た、フリーメイソンの本だ」
KP
【フリーメイソンについて】
中世ヨーロッパが起源の謎の秘密結社。
慈善事業などを行っているが、根本的な活動内容は明らかになっていない。
会員は世界各地におり、世界的に有名な資産家や社会的地位の高い人なども所属している為
一部の都市伝説では現代まで続く錬金術や魔術結社の総本山だとか、世界経済の基盤を担っているとも噂されている。
正規会員になれる者はほんの一握りである。
特に幹部クラスや会長ともなれば先見の明に秀でた非常に高い知性と
秘密を洩らさず諭られないような立ち回りが可能で、自らの命すら投げ捨てられる奉仕精神がなければ候補にすら挙がらない。
発祥当時は「冥界を司る何かの神」を信仰していたそうだが、現在は多神教となっているようだ。
噂によると、会長の「マスターメイソン」のみが扱えた魔導書には冥界への門を開く鍵の役割があり
冥界を通じて『世の中から消え去ってしまったものや、本来知るはずのない故人のことまで熟知することが出来た』という。
フローラ 「へえ。フリーメイソンって、何となく名前は知ってる程度だったけど、まさしく秘密結社なのね」
KP
自動取得可能な情報は
「マリーアントワネット」
「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
「ニャルラトホテプ」
「フリーメイソン」(済)
ですね。
一つずつ開示いたします。
KP
【偉人伝書マリーアントワネット】
美しい容貌と純粋さを持ち合わせる春の木漏れ日の如き女性。
ギロチンで首を落とされた、悲劇の王妃。
1755年出生。14歳で宮廷へ嫁入りし、波乱の宮廷生活を送った。
フランス革命後は投獄され、38歳の時にギロチンを使った死刑判決を受ける。
斬首当日、白い服を着た彼女は後ろ手を縛られ、髪を短く刈り取られていた。
KP
君たちはこの記述に目を通して、マリアの事をふと思い浮かべる。
ほぼ条件は当てはまるが、彼女の現在の姿は18歳程で髪も長い。
ギロチンで首を落とされたのが死因なら、38歳の姿でショートヘアのはずだが……?
【歴史】をお振りください。
フローラ CCB<=75 【歴史】 (1D100<=75) > 28 > 成功
カーネ CCB<=50 【歴史】 (1D100<=50) > 81 > 失敗
KP
では、フローラさんは思いつく。
彼女は「マリーアントワネット」ですらないのではないか?
しかし歴史上や自分達の知る中で、該当する名前が思いつかない。
フローラ
「マリアの正体……。
でも、どちらにしても、マリアの仮面は本名で外せるものじゃないわ」
KP
【偉人伝書 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト】
その道で知らぬものはいないとされる、神童と呼ばれた天才音楽家兼作曲家。
1756年出生。
3歳からチェンバロを弾き、5歳ですでに作曲をしていたという。
6歳の際、彼が宮廷で転んだ際に、その手を取った7歳の皇女マリア・アントーニア(後のマリーアントワネット)に一目ぼれし
その場で手を取ると彼女へプロポーズをした逸話を持つ。
しかしそのまま恋は実らず、21歳までマリアのことを思い続けた。
そんな彼もマリアに後ろ髪を引かれながらも22歳の頃に新たな出会いを見つける。
その後35歳の時に、書きかけのレクイエムを残してウィーンにて死去。
死因は「病死」。
死ぬ直前は顔や体が爛れ、あまり人前に出られるような姿ではなかったそうだ。
また、幼少期の想い人「マリア」よりも先に死去しているようだ。
噂では、とある秘密結社に入っており、そこで怪しげな魔術を修めていたとか。
KP
君たちはこの記述に目を通して、メルドの事をふと思い浮かべる。
ほぼ条件は当てはまるが、彼は見た目が20歳くらいだ。
しかし晩年のアマデウスは35歳まで生きており、死因が亡霊の姿に反映されるのならあのような壮麗な容姿でないはずだ。
彼は本当にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトなのか?
カーネ 「半身……って言ってたけど、どゆことなんだろ?」
KP
【無貌の神ニャルラトホテプ】
無貌の神。
数多の姿を持つことからそう呼ばれ、様々な地方の伝承に登場してきた邪悪なる神。
真の姿を知るものはなく、血塗られた舌や燃える三つの目などの姿で例えられることがある。
またこの神は多くの貌を持つがゆえに、多数の場所に同時に出現することもある。
語られる悪しき神々の中で唯一「人格」を有するとされるが
時に人を惑わし、時に命を弄ぶこの神の思想は人間には到底理解の出来ない類の為、相互理解はまず不可能だろう。
また非常に研究熱心であり好奇心旺盛の為、かの神は人間に化けることもある。
その際は長身瘦躯で眉目秀麗、艶やかな黒い髪と褐色の肌を持ち
多くの知識を持つ賢者として描かれることが多い。
直接的であれ間接的であれ、かの神に関わる人々は大抵人生を大きく狂わさせ、最後は惨たらしく死ぬだろう。
system [ KP ] 書庫 : 0 → 3
KP
書庫での情報は以上です。
現状、会場散策で探索可能な箇所がないため
残り時間はイベントをこなしていただく必要があります。
フローラ choice[マリア,ナイア,メルド] (choice[マリア,ナイア,メルド]) > マリア
フローラ それじゃあ、マリアのイベントへ行くわ。
KP 承知いたしました。
system
[ KP ] カーネ : 2 → 1
[ KP ] フローラ : 2 → 1
KP
それでは【マリアイベント②】開始いたします。
マリアは庭園で、相変わらず紅茶に砂糖をたっぷり入れて飲んでいる。
君たちの姿を認めると、ぱっと嬉しそうに顔を輝かせて立ち上がった。
マリア 「ボンジュール! フローラさん、カーネさん!」
カーネ 「ボンジュールマリアちゃん! 相変わらず砂糖たっぷりだね!」
フローラ
「ボンジュール、マリア。
約束通り遊びに来たわ」
マリア
「ありがとう! では、私の庭園へご招待しますわね。
私の手で作物を育てている畑なのよ!」
カーネ 「へー! マリアちゃん、畑仕事とかするんだ」
マリア 「ええ!」
KP
マリアは、仲良くなった君たちを庭園の隅にある畑へ招待する。
そして、切り分けたバゲットを取り出した。
マリア 「こちらを埋めますのよ」
フローラ 「えっ。……パン?」
KP
マリアが切り分けたバゲットを畑のうねへ埋める。
すると、畑からはパンがにょっきりと生えてきた。
そのような光景を目撃した君たちはSANc 0/1
フローラ CCB<=52 【SANチェック】 (1D100<=52) > 11 > 成功
カーネ
CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 25 > 成功
「え、えーと……なんかよく分かんないけどすっげーね!?
……いや、どゆこと?」
マリア
「この畑はね、メディが用意してくれたの。
何を育てようか迷っていた時に、メディが勧めてくれたのよ!」
フローラ 「バゲットを……?」
マリア
「ええ。メディが言うにはね、パンの中には小麦から作るもの以外にも
フランスパンみたいに土の中でも成長できるよう、外側の皮が硬くなっているんですって」
「こういうものは畑でも育つから埋めてみたらって……本当によく育つのよ!
ほら、こうして……んーぱっ!」
KP
マリアは胸の前で両手を合わせ、そのまま力を込めて頭上へ突き上げる。
その指先がピンと上まで伸びた瞬間、パンは先ほどよりもにょきっと長く伸びてきた。
マリア
「きっと、お二人の力があれば、もっと良いパンができると思うの。
力を貸してくださる?」
KP 君たちはここで『MP10』を支払うことで、マリアの埋めたバゲットの成長に貢献することが出来る。
フローラ 「この状況はよく分からないけど、……わかった。良いわよ」
system
[ フローラ ] MP : 30 → 29
[ フローラ ] MP : 29 → 20
[ カーネ ] MP : 35 → 25
KP
君たちがMPを支払い、マリアに倣って天に向かい両手を伸ばす。
するとバゲットを埋めたところからニョキニョキと
SIZ30──約6mほどの巨大な三角形のガレットデロワが何故か生えてくる。
カーネ 「ええええ!?」
フローラ 「ガレットデロワ……?? 最早バゲットですらないじゃない」
マリア 「すごいわ! 突然変異かもしれませんわね!」
KP
マリアは改めて袖を捲ると、ガレットデロワの収穫を試みる。
しかし、怪力のマリアが引き抜こうとしても、パイ生地がぽろぽろ崩れ、うまく持つことができない。
マリア
「うーん、崩れてしまうわ……。
これがパイ生地ではなくて、パンなど持ちやすいものでしたら引き抜けるのだけど……」
KP
現状、【マリアイベント②】でできる事は以上となります。
条件が満たされれば、次回は技能時間を消費することなく、続きから進める事が可能です。
カーネ それじゃあ残りは、ナイア公爵かメルドのイベントだね!
フローラ choice[ナイア,メルド] (choice[ナイア,メルド]) > メルド
フローラ 「そうね……収穫できる方法が無いか、私たちでも探してみるわ」
カーネ 「そだね……マリアちゃんに引き抜けないならオレたちはもっとムリだわ、ごめんなー」
マリア
「いいえ! こんなに大きな作物ができたのは初めてで、私それだけでとても嬉しいわ。
次の舞踏会まで、私ももう少しここで畑仕事の続きをしておくから、また後ほどお会いしましょう!」
KP
マリアと一度別れた君たちは、屋内へ戻る。
大食堂が賑わっており、モブ参加者によるとメルドはそこに居るらしい。
【メルドイベント②】開始いたします。
system
[ KP ] フローラ : 1 → 0
[ KP ] カーネ : 1 → 0
KP
大食堂に行ってみると、ステージ上でメルドがモブNPC5人をステージ上から吹き飛ばしているところだった。
サーベルを抜いてはいるが、その刃が当たっていないところを見るに、魔術で風を起こしているようだ。
カーネ かぜおこし……!
フローラ ひこうタイプだった……?
フローラ 「やり方は違うけど、見覚えのある光景ね」
メルド
「やあお嬢ちゃん! それに兄弟!
いやあ〜良いところに来たね!」
カーネ 「なになに? 何かあんの?」
メルド
「ちょっとね! ほら、決勝戦でも言ったけど、僕剣術大会予選Bブロックの担当だっただろ?
でも開幕一戦目で負けちゃってさあ、どーしても悔しいから、手当たり次第勝負をふっかけてるところだったんだよね!」
フローラ 「ふうん? 剣術大会優勝の私たちと一戦交えたいってこと?」
メルド
「さっすがお嬢ちゃん、話が早いね!
もし僕に勝てば、僕が扱う素晴らしい魔術をキミたちに教えてあげるよ!」
カーネ 「おっけー! そういう事なら、手合わせおなしゃす!」
メルド 「ナイア君と違って、僕は大人げないから本気で倒しにいくよ!」
KP メルドはそう言って君たちを煽ってくるだろう。
フローラ 「良いわ。本気の出し甲斐があるもの」
KP ルールは今までの模擬戦と同じです。
フローラ 黄金の小瓶を飲んでおくわ。
system
[ フローラ ] 黄金の小瓶 : 6 → 4
[ フローラ ] MP : 20 → 30
[ カーネ ] MP : 25 → 35
KP
それでは
【模擬戦 vsメルド】
開始いたします。
行動順は、メルド→フローラさん→カーネさん、です。
1ターン目
メルドの攻撃
メルド
S1d2 【魔術攻撃】 (1D2) > 2
choice[お嬢ちゃん,兄弟] (choice[お嬢ちゃん,兄弟]) > お嬢ちゃん
KP
では、メルドはフローラさんに向かって魔術攻撃を仕掛けようとしてきます。
【回避】をどうぞ。
フローラ 【瞬間強化】を使う。
system [ フローラ ] MP : 30 → 25
KP では【回避】99でお振りください。
フローラ
カーネ ダイスの調子が……?
フローラ CCB<=99 【回避】 (1D100<=99) > 100 > 致命的失敗
カーネ ぶwwwww
フローラ ざ、雑談だからセーフよ……そうでしょ!?
KP はい。テストでしたからね。メインでどうぞ。
フローラ CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 61 > 成功
KP フローラさんは、メルドの風魔法を軽やかな身のこなしで避けた。
フローラ 「はっ……!」
メルド 「魔術にはやっぱりその魔術で対抗してきたか……やるねえお嬢ちゃん!」
KP
メルドは余裕そうな笑みを浮かべている。
フローラさんの攻撃。
フローラ CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 89 > 失敗
フローラ 出目……!
カーネ うーん惜しい!
KP では避けた拍子に反撃を試みたが、うまく踏み込めなかったようだ。
フローラ 「くっ……!」
メルド 「おや、珍しいね! 僕の魔術攻撃に翻弄されちゃったかな?」
KP カーネさんの攻撃。
カーネ CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 86 > 失敗
カーネ いちたりない……!
フローラ 出目が悪いわね……
KP
メルドの周りを漂うつむじ風に刃が取られる。
その体には傷ひとつ付けられなさそうだ。
メルド
「うーん? ナイア君に勝った時や決勝戦はマグレだったのかな?
ヨユーで勝っちゃいそうだな! やったぜ!」
フローラ 「まだよ……まだ2ターンあるわ」
KP
2ターン目。
メルドの攻撃。
メルド S1d2 【魔術攻撃】 (1D2) > 1
KP
今度はお二人に攻撃を仕掛けてくる。
【回避】をどうぞ。
フローラ
うーん……節約してそのまま振るわ。
CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 38 > 成功
カーネ CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 74 > 失敗
メルド 1d6 【1:全体攻撃】 (1D6) > 5
KP
では、フローラさんは自身の持つ俊敏性を活かしてメルドの魔術を見切ったが、カーネさんは遅れてしまったようだ。
風の刃が君の体をステージから落とそうと襲いかかってくる。
system [ カーネ ] HP : 14 → 9
カーネ 「いってえ!?」
フローラ 「ぼさっとしてんじゃないわよ!」
メルド 「うーん! お嬢ちゃんは中々すばしっこいなあ!」
KP フローラさんの攻撃。
フローラ CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 92 > 失敗
フローラ もうダメ……
カーネ ファンブルじゃないからセーフ!
KP ふむ……フローラさんはここで【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 84 > 成功
フローラ やだ……出目が高いわ……
KP
では、フローラさんがメルドに斬りかかろうとした時、見えない薄い壁のようなものを感じ取り、それに驚いて君の手が止まってしまう。
メルドは魔術で体を覆っているのではないか? と気付くだろう。
メルド 「やあやあ、どうしたの、お嬢ちゃん?」
フローラ
「! 何でもないわ。
ねえカーネ……ダンスで大切なこと、三つ目は覚えてる?」
カーネ 「勿論! でも、それがどうかしたの?」
フローラ
「そこでマリアに習った『アレ』を活かしなさい。
というか、それが無いと勝てない気がするわ」
カーネ 「……なあるほど? わかった! やってみんね!」
KP カーネさんの攻撃。
カーネ CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 26 > 成功
KP ダメージロール、または剣技、魔術の宣言とコスト消費をどうぞ。
カーネ 【瞬間強化】と【陽光の加護】を使うよ!
system [ カーネ ] MP : 35 → 29
カーネ 2d6+2+2d6 【脇差ダメージ】瞬間強化、陽光の加護 (2D6+2+2D6) > 9[6,3]+2+2[1,1] > 13
KP
カーネさんの脇差が淡く煌めく。
その刀身をメルドに叩き付けると……
メルド 「ふふーん!……ぎゃあ!?」
KP
見えない壁を突き抜けて、メルドの体に直接刃が当たる感触がした。
彼は何とか受け身を取り、ステージ上に立ってはいるものの、衝撃に弾かれて後退する。
メルド 「えっ、なに今の!? ズルくない!?」
system [ メルド ] HP : 15 → 2
フローラ
「お互い様でしょ。それにしても、今ので立っていられるなんて中々ね。
……次で、決めるわ」
メルド
「わーっ、まずいまずい!
いや、次立っていられれば僕の勝ちだ。それまで耐えればいいのさ!」
KP
3ターン目。
メルドの攻撃。
メルド S1d2 【魔術攻撃】 (1D2) > 1
KP
またしても全体攻撃で着実にお二人の体力を削ろうとしてくる。
【回避】をどうぞ。
カーネ
最大値出されても立ってられる!
ここはそのままで振るぞー!
フローラ
CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 97 > 致命的失敗
あっ……く、クリチケ!
KP どうぞ。
system [ フローラ ] クリチケ : 2 → 1
フローラ CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 45 > 成功
カーネ
CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 5 > 決定的成功/スペシャル
!?
カーネ 出目がww大荒れww
フローラ これは……どうなるの?
KP とりあえずカーネさんはクリチケをどうぞ。
system [ カーネ ] クリチケ : 0 → 1
KP
フローラさんは一瞬ステージから転げ落ちる幻覚を見た気がしたが、それでも完全にメルドの攻撃パターンを体が読み切っていたようで、難なく避ける事に成功する。
そしてカーネさんは、そんなフローラさんの身のこなしを舐めるように観察していたからだろうか。
魔術攻撃を避けるばかりか、その風の刃を脇差で弾いてメルドに返す事ができる。
カーネ 「ほいっ!」
メルド 「くっ、避けられ…………って、ええええ!?」
KP
よもや自分の魔術に反旗を翻されるとは想定していなかったメルドは、そのまま風に乗ってステージ上から吹き飛ばされてしまう。
戦闘終了。
フローラさん、カーネさんの勝利です。
おめでとうございます。
フローラ どうなる事かと思ったわ……うう、出目……
カーネ どんまいどんまい! 大丈夫? お祓いしとく?
フローラ
10d100 (10D100) > 629[49,16,59,78,82,84,77,46,73,65] > 629
可もなく不可もなし……
カーネ
10d100 (10D100) > 426[77,75,7,1,76,22,15,37,62,54] > 426
あーっ1クリしてる!!! ワンワンワン!! 味覚えて!!
フローラ うるさ……
KP
メルドはステージからはじき出されると、頭からずしゃりと地面に転げ落ちるだろう。
周囲で勝負の行方を見守っていた、先ほどメルドに倒されたモブNPC達はワッと君たちへ駆け寄り
胴上げをして各々激励の言葉を投げかけてくる。
そして、満足したかのように金色の星屑のような光となって消えていった。
フローラ 「わっ!?」
カーネ
「ひゃー! 胴上げわっしょい! わっしょい!
……あ、消えちゃった」
KP その後、メルドは君たちの方へよろよろと歩み寄ってくる。
メルド
「まいったまいった! それなら君たちに託そう!
僕の最強最終奥義を!! メールド★」
KP そう言いつつ、彼は冗談で呪文【メルド】を授けてくれる。
KP
呪文【メルド】
コスト:MP1
概要 :ガレットデロワをチョココロネに変える最強最終奥義。
ガレットデロワ以外の食物には効果なし。
ガレットデロワのおいしさに比例しておいしいチョココロネが出来る。
チョココロネの中身は術者が
「カスタード、ミルクチョコ、ビターチョコ」
の三つから好きな味を選ぶことができる。
KP
なおこちらは持ち帰る事のできる魔術となっております。
生還された暁には、ぜひガレットデロワをチョココロネに変えてお楽しみください。
フローラ とても限定的……でも、これがあれば……?
フローラ 「なに……? 【メルド】……?」
メルド 「間違えた!」
KP 彼は悪びれる様子もなく笑いながら、次のようなことを話してくれる。
メルド
「そりゃガレットデロワは美味しいしいつも食べてるけど
これでも僕はチョココロネが大好きでね」
「チョココロネが転がっていたら、そりゃ犬のように飛びついちゃうのさ!
特に、ミルクチョコならね!」
「わんわん!」
KP メルドは犬のようなポーズをとり、ケタケタと笑うだろう。
カーネ 「わんわん!!」
フローラ
「うるさいのが二匹に増えた……元からだけど……。
で、あんたのホントの最強最終奥義は何なのよ」
メルド 「おっといけない! 口直し口直し」
KP メルドは魔術【瞬間防壁】を授けてくれる。
KP
魔術【瞬間防壁】※シナリオ内限定
コスト:受けたダメージ分のMP
効果:ダメージをMPで肩代わり出来る
概要 :攻撃が当たる瞬間に一瞬だけダメージを軽減できる防壁を展開する。
他者へ向けて使用することも可能。
メルド
「間違えちゃったお詫びに【とっても美味しいガレットデロワ】も付けちゃう!
そのまま食べちゃうも良し、チョココロネに変えるもよし。好きに使ってよね☆」
「やー、負けたけど楽しかったよ!
それじゃーまた後でね、お嬢ちゃん、そして相棒!」
KP
メルドはMP5回復する【とっても美味しいガレットデロワ】をプレゼントしてくれる。
どさくさに紛れてフローラさんに一瞬抱きついた後、すぐさまカーネさんと一瞬肩を組んで、その場を後にするだろう。
system
[ フローラ ] ガレットデロワ : 1 → 2
[ カーネ ] ガレットデロワ : 1 → 2
KP
【メルドイベント②】クリアです。
お疲れ様でした。
そして、条件を満たした為、【マリアイベント②】の続きを進める事が可能です。
フローラ マリアを迎えに行きがてら、進めようかしら。
KP
承知いたしました。
庭園にあるマリアの畑へ向かえば、相変わらず巨大ガレットデロワが鎮座している。
マリアは砂糖たっぷりの紅茶を飲みながら、嬉しそうにそれを眺めていた。
カーネ
「ボンジュールマリアちゃん!
収穫できそうな方法見つけてきたよ!」
マリア 「まあ嬉しい! どうやって収穫するの?」
フローラ 「ふふ……まるでこうなる事が予期されてたみたいね……」
カーネ じゃあオレがやっちゃうね!
KP 何味のチョココロネにしますか?
カーネ んふふー、折角だから「ミルクチョコ味」!
system [ カーネ ] MP : 29 → 28
カーネ 「行くよ? 【メールド★】ミルクチョコ味のチョココロネになーあれっ☆」
マリア 「まあ……!!」
KP カーネさんが【メルド】を使うと、一瞬で巨大ガレットデロワがミルクチョコ味の巨大チョココロネに姿を変えた。
フローラ 「これで一応、生地はパンになったわけだけど……引き抜けそう?」
マリア
「ええ、これならいけるわ!
えいっ♡」
KP
マリアがチョココロネを引き抜く。
すると、その衝撃でチョココロネが刺さっていた畑にぽっかりと大きな穴が開いた。
それは地下トンネルのようになっており、屋敷の方向へ続いている。
【忘却の星籠】へ通じる穴が開通しました。
カーネ !?
フローラ 突然の……
メルド 「わーーーい!!!!」
KP 君たちがそのトンネルへ意識を傾けるよりも先に、メルドが喜んで飛んでくる。
マリア 「あらメディ!」
メルド
「いやあ、風の噂で聞いていたがこれはすごい!
こーんな巨大なチョココロネを見たのは初めてだよ! なっなっ、舞踏会始まる前に食べちまおうぜ!」
フローラ 「テンション高いわね……」
メルド
「言っただろ? 特にミルクチョコ味のチョココロネが転がってたら、犬のように飛び付いちゃうって!」
「お嬢ちゃん、一緒に切り分けようよう〜」
KP メルドはどこからともなくナイフを取り出すと、フローラさんの手に手を重ねてチョココロネを切ろうとするだろう。
フローラ 「……ちょっと……」
カーネ
「ほほぉん? じゃあオレはマリアちゃんと一緒に切っちゃお〜!
ほら、メルドの隣とか大きく取れそうじゃない?」
メルド 「えっ、ちょ、」
マリア 「本当ね! カーネさんはそちら押さえていてくださる?」
カーネ 「おっけー☆ あっほら、もうちょっと寄ってさー」
フローラ
「ああ……。そうね。あんたももう少し中程へ詰めてよメルド。
端は切りにくいわ」
メルド 「ちょっとお〜〜もう〜〜何させてんのさ〜〜」
マリア 「メディも、切り分かられたらこのお皿に乗せてちょうだい?」
メルド 「あ、う、うん……じゃあこれね……」
KP 一口大に切り分けたチョココロネをいくつか大皿へ乗せた後、マリアはそれを小皿に分けて君たちへ差し出してくる。
マリア 「はい、どうぞ。……その……」
フローラ 「ありがとう。……どうかしたの?」
マリア 「お二人の事……フローラ、カーネ、と呼んでも、よろしくて?」
カーネ 「もちろん! もしかして呼ぶ機会うかがってた? ふふ」
フローラ
「私は最初からあんたの事呼び捨てだったし、全然気にしないわよ。
改めて、これからもよろしくね、マリア」
マリア 「! ええ!」
メルド 「チョココロネで繋がる、美味しくて美しい友情だねえ……」もぐもぐ
マリア 「ふふ、もちろん、メディも大切なお友達だわ!」
メルド 「オトモダチ……」
カーネ 「あ、あちゃー……」
フローラ
「得てしてそういうものよ」
済まして紅茶を飲む
メルド
「っと、いけない。もうすぐ次の舞踏会の時間だ!
天才奏者の僕がいないと舞踏会は始まらないよね!」
「そろそろ失礼するよ。ごちそうさま〜☆」
フローラ
「ごちそうさまでした。
私たちも、そろそろ行きましょ」
カーネ 「おー!」
マリア 「おー! ですわ!」
KP
そしてこちらで【マリアイベント②】クリアです。
お疲れ様でした。
マリアとより仲を深めた君たちは、本日3回目の舞踏会へと足を運ぶ。
最初は人でごった返していた舞踏会場も、半分くらいの人数になってしまっていた。
ここでお二人は【目星】もしくは【聞き耳】をどうぞ。
フローラ CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 92 > 失敗
カーネ CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 12 > スペシャル
フローラ ……。
KP ではカーネさんは、2回目の舞踏会の時に出会った少女がまた叫んでいる声を聞くだろう。
謎の少女 「なんやこのおっさん! おねーさん、イヤや言うとるやん!」
カーネ 「あ、またあの子の声がする……」
フローラ 「?」
KP
声の方向へ行ってみると、酔っぱらったおじさんが女性に絡んでいるようだ。
女性は嫌がっており、少女がおじさんの背中をぽこぽこと叩いている。
謎の少女
「あっ! お兄ちゃんお姉ちゃんええところに!
このオッサンしつこいねん! 何とかしてえなぁ!」
KP 少女はそう言うと、今度はカーネさんのお尻をパンパン叩いてくるだろう。
カーネ 「あでっ、も〜しょうがないなぁ〜!」
KP お好きな技能やRPでおじさんをなだめるなり、追い払うなりできます。
フローラ
「お姉さん、あんたの連れが探してたわよ。
大柄で筋骨隆々、もしあんたに何かあったら酷い目に遭わせたヤツをボコボコにする、とも言ってたかしら……」
と、【言いくるめ】る……?
KP
なるほど……
1d25 (1D25) > 13
では+13の補正でお振りください。
フローラ CCB<=(70+13) 【言いくるめ+13】 (1D100<=83) > 97 > 致命的失敗
フローラ ハァ……
カーネ ふ、フローラァァ!?
おじさん 「ほぉん? じゃあお嬢ちゃんが相手してくれるってんのかぁ? ヒック」
KP
そう言っておじさんはフローラさんに絡み始める。
その手を取り、頬を撫でたり、胸や尻に触れてきたりするだろう。
SAN-1
system [ フローラ ] SAN : 52 → 51
カーネ フローラの無い胸を……
フローラ
CCB<=55 【キック】 (1D100<=55) > 87 > 失敗
チッ
フローラ 「ひ……っ!? くっ、やめなさいよ……!」
カーネ
「! フローラ!!」
引き剥がしたいんだけど!?
おじさん 3d6 (3D6) > 8[2,4,2] > 8
KP
ではSTR8との【対抗ロール】です。
自動成功ですね……
カーネ
RESB(18-8) 離れろー! (1d100<=100) > 自動成功
「離せよ!」
KP
カーネさんは力強くフローラさんを引き寄せて、その腕の中に抱き締める。
絡み付いていたおじさんは成す術もなく、その場で回転しよろめくと、その場に倒れ込んだ。
カーネ 「刀の錆にされたくなかったら、さっさと失せな!」
おじさん 「ひ、ヒィッ……す、すみましぇんでしたーー!!」
KP おじさんはカーネさんの気迫に、腰を抜かしたままずるずると逃げ出していった。
カーネ
「べーーっだ!!
……フローラ、フローラ、大丈夫、じゃないよな……? 怖かったね……?」
フローラ
「……別に。
何であんたなんかと二人で舞踏会に来てるのか、って事を考える方が、よっぽど……怖いわよ……」
「……ていうか、暑苦しいんだけど。
そろそろ離してくれる?」
カーネ 「わかった……でも、無理しちゃダメだかんね……?」
フローラ 「言われなくても分かってるわよ」
KP 最初に絡まれていた女性はぽかん、としていたが、ハッとして君たちの方へ駆け寄る。
女性
「助けてくださり、本当にありがとうございます!
いつか、このお礼は必ずさせていただきます」
KP そう感謝の気持ちを述べると、黄金の星屑となって宙へ消えていった。
カーネ 「おお、消えちゃった」
フローラ 「これで満足、だったのかしら……?」
謎の少女
「そら消えたから満足したんちゃうん?
ほんまにお兄ちゃんお姉ちゃんはすごいなあ。助けてくれておおきにやで!」
「ほんでな、助けてもろたついでに、もひとつお願いしてもええ?」
フローラ 「内容によるけど、聞くだけ聞くわ」
謎の少女
「ん! あんな、うち舞踏会を見に来ただけやって前に言うたやろ?
でもな、見てたらみんなが踊ってるダンス……っちゅーもんをしてみたくなってん」
「せやから、うちにダンスっちゅーもんを教えてくれへん?」
カーネ 「おっけ! オレたちも教えられる程上手くはないけど、やってみよっか!」
KP ではカーネさんは【芸術:ダンス】をお振りください。
カーネ CCB<=65 【芸術:ダンス】 (1D100<=65) > 61 > 成功
カーネ よっしゃあ!
KP
カーネさんは少女の手を取り、その目線に合わせて踊り方を教える。
彼女はきゃっきゃっと、子どものようにはしゃぎながらダンスを踊った。
謎の少女
「やっぱり踊ってみる方がおもろいなあ!
ほんまおおきに!」
フローラ 「うん、初めてにしては上手だったんじゃない」
謎の少女
「せやろ! うちこう見えて天才やから!
せやせや、お兄ちゃんお姉ちゃんの持ってるレンズ、出してみ?」
KP 君たちへのお礼として【物見のレンズ】を強化してくれるだろう。
カーネ 「君も魔術が使えんの? すっげーね!」
謎の少女
「そりゃそうや! でも、今できるお礼って言ったらこれくらいやなあ……」
「うちはもう消えてまうけど、もしうちの名前が分かってうちを呼び出すことが出来たんなら、その時に改めてお礼をさせてえな」
「『忘却の星籠』で待っとるさかい」
フローラ 「忘却の星籠……」
KP
君たちが問い掛けるよりも先に、少女は目の前でキラキラと輝いて地面に吸い込まれて消えてしまった。
どうやらただの人間ではなかったらしい。
SANc 1/1d3
フローラ
CCB<=51 【SANチェック】 (1D100<=51) > 89 > 失敗
1d3 (1D3) > 3
system [ フローラ ] SAN : 51 → 48
カーネ CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 61 > 成功
system [ カーネ ] SAN : 67 → 66
カーネ さ、最大値……!
フローラ ついに40代……
フローラ 「な……」
カーネ
「舞踏会場の下、って……
マリアちゃんの畑に空いた穴の奥ってこと!?」
フローラ 「『忘却の星籠』……忘れ去られたものの墓場……」
カーネ
「あの子の名前が分からないといけないんだよなー。
まあまずはオレたちの名前も思い出さないとだけど!」
フローラ
「そうね。
それから私は……宿題の答え合わせをしてもらわないと」
カーネ フローラが行くので大丈夫かなあ……(SAN)
フローラ ここまで来て、答えだけあんたが言うってのもおかしな話でしょ。
カーネ
「あー、それもあったね!
じゃあオレは引き続きマリアちゃんと踊ってくるかあ」
マリア
「お二人で踊っているところも見てみたいところだけど、一緒に踊ってもらえるのは嬉しいですわ。
フローラはご用があるのね? いってらっしゃいまし」
フローラ 「ええ。コイツの事頼んだわよ、マリア」
KP
では、引き続きカーネさんはマリア、フローラさんはナイアと踊るという事で、それぞれ手を取り踊り始める。
カーネさんは【芸術:ダンス】+20
フローラさんは+50の補正でどうぞ。
カーネ CCB<=(65+20) 【芸術:ダンス】 (1D100<=85) > 97 > 致命的失敗
カーネ !?!?
マリア
SCCB<=89 【芸術:ダンス】 (1D100<=89) > 48 > 成功
「まあカーネ、お疲れかしら、大丈夫?」
KP カーネさんは足を縺れさせて転びそうになるが、マリアが力強く腕を引いてくれることでどうにか難を逃れる。
カーネ 「わ、っとと、……ごめんマリアちゃん!」
フローラ CCB<=(65+34) 【芸術:ダンス】 (1D100<=99) > 3 > 決定的成功/スペシャル
フローラ ????
KP ! フローラさんはクリチケをどうぞ
system [ フローラ ] クリチケ : 1 → 2
KP
フローラさんは、独善的なナイアのダンスに引っ張られる事無く、むしろリードするような身のこなしで、優雅にステップを踏む。
その姿は会場内の誰よりも輝いており、視線と注目を集めることだろう。
カーネさんは1d2のHP最大値減少、フローラさんはMP+5をどうぞ。
カーネ 1d2 (1D2) > 2
system
[ カーネ ] HP : 14 → 12
[ フローラ ] MP : 25 → 30
ナイア公爵 「これはこれは。随分と踊るのが上手になったようですね、フローラさん」
フローラ
「ええ。おかげさまで。
師が良かったお陰でもあるけれど」
ナイア公爵
「ふふ、より一層、磨きをかけていってもらいたいものです」
「さて……君も答えを見つけたから、再び私の元へ来てくれたんだろう?
聞かせてもらおうか、『神と人を隔てるもの』は何か」
フローラ 「そうね。答えは……『感情』でしょ」
ナイア公爵
「ご名答。答えは『感情』さ。
『心』と言い換えたほうがロマンチックかな?」
「神には、人間の持つ喜怒哀楽がない」
「『生を喜び、死を悲しみ、悪を憎み、人を愛する。』
――それが許されるのは、人間だけの特権だからね」
「だからこそ、神々は理解できないその心とやらに興味を持ち
弄り、壊し、殺して、人間の真似事をして『楽しもうとする』んだ」
「君達がインターネットで動画や映画を見て楽しむように
私達は転がして躍らせた人間の愉快痛快な物語に、ありもしない心をときめかせるのさ」
フローラ 「私達……? あんた、本当に自分が神だとでも言いたいわけ?」
KP ここでフローラさんは【目星】をどうぞ。
フローラ ぐ……来たわね。
フローラ CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 51 > 成功
KP
彼の顔にノイズが走る。
そのノイズが走った一瞬、彼の顔が広大な宇宙の果てと繋がったかのように、暗い星々が散りばめられた光景が広がっている。
そして、無限に広がるその宇宙の果てを切り裂くように
浮かぶ三つの燃えるような赤い瞳が君の顔を覗き込んでいた。
SANc 1d3/1d8
フローラ
CCB<=48 【SANチェック】 (1D100<=48) > 65 > 失敗
1d8 (1D8) > 5
system [ フローラ ] SAN : 48 → 43
KP では【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 4 > 決定的成功/スペシャル
カーネ めっちゃわかっちゃった……
KP ひとまず、クリチケをどうぞ。
system [ フローラ ] クリチケ : 2 → 3
KP
それでは一時的狂気ですね。
1d10を振るか、何か陥りたい狂気があればご申告を。
フローラ
とりあえず振ってみるわ……。
1d10 (1D10) > 9
KP 9:奇妙なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)
フローラ じゃあ……目の前に居るナイア公爵に噛みつこうとするんじゃないかしら。
ナイア公爵
「おっと……突然お転婆に。
今のうちからそのように狂気を抱えていては、果たして最後まで持つかな?」
フローラ 「あんたが本当に神だって言うなら、神を喰らう機会なんてそうそう無いでしょ」
ナイア公爵
「傲慢だね。そこが面白くもあるのだろうが。
せいぜい、最後まで上手に踊り切ってくれよ」
KP
曲が終わると同時に、またしても周囲の参加者たちの一部が黄金の星屑と化して空へ消えていく。
瞬きの間に、ナイアの姿も見えなくなっていた。
フローラさんの一時的狂気は解除されていいでしょう。
4回目の自由時間になりました。
と、言っても現状行けるのは【ナイアイベント②】になります。
フローラ
「神に感情が無いだとか、感情が無いから人間を転がして躍らせて楽しもうとしてるだとか……
どういうつもりよ……」
カーネ
「へえ、ナイア公爵そんな事言ってたんだ。
とりあえず、執務室の事もあるし、もっぺんナイア公爵に会ってみる?」
フローラ
「そうね……気は進まないけど。
少なくとも踊っている間は、一方的に踊って一方的に話されてばかりだから……」
という事で、ナイア公爵を探すわ。
KP 承知いたしました。
system
[ KP ] カーネ : 5 → 4
[ KP ] フローラ : 5 → 4
KP
彼を探して舞踏会場を散策していると、会場の隅でやせ細った小さな子供が、じっと物欲しそうにテーブル上にある料理を見上げている。
するとナイアがやってきた。
彼は一言二言子供と言葉を交わすと、テーブル上にある料理をいくつか取り、子供へと差し出した。
子供は涙を流しながらそれを頬張る。
夢中で食べていた子供は顔を上げると、涙で濡れた顔でお礼を告げた。
その瞬間、彼は金色の星屑となって散っていき、空へ消えていった。
その光景を見上げて、またナイアはにやりと口を歪ませる。
しかし、何故か片手は苦しそうに胸を押さえていた。
やがて彼は、隅のテーブルで紅茶に1,2,3,4,5……と、どばどば砂糖を入れて飲み始める。
フローラ 「あんたも甘党なのね……」
ナイア公爵 「おや。探索者の皆さん、探索は進んでいますか?」
カーネ 「探索者……」
フローラ
「上々だけど、少し手詰まりってところかしら。
というか、そういう事は舞踏会の時にでも聞いてきたらいいでしょ」
ナイア公爵
「舞踏会の時……? ああ、フローラさんは確か一人で踊っておいでですよね。
先程も見事なステップでした」
フローラ
「は……? 何言ってんのよ。
舞踏会が始まってから、ずっとあんたと踊ってるでしょ」
ナイア公爵
「? いえ。人違いでしょう。
私は舞踏会でダンスを踊る事はありません」
「舞踏会の主催者が踊っては、参加者が委縮してしまいますし、それに……
いえ、これはこちらの話でした」
カーネ
「てか、一人で踊ってるって何?
ナイア公爵みたいなのがもう一人居るってだけでもびっくりなのに!?」
ナイア公爵
「他の参加者様もおっしゃっていましたよ。
ずっと一人なのに、まるで相手が居るかのように踊っている、と」
KP
さて。
ここで、舞踏会にいたナイア公爵が別人である可能性に気が付いてしまったおふたりは
SANc 1/1d6です。
フローラ う、わあ……
フローラ
CCB<=43 【SANチェック】 (1D100<=43) > 81 > 失敗
1d6 (1D6) > 5
system [ フローラ ] SAN : 43 → 38
カーネ CCB<=66 【SANチェック】 (1D100<=66) > 53 > 成功
system [ カーネ ] SAN : 66 → 65
KP
ええと。
フローラさんは、まずは【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 16 > スペシャル
KP では、一時的発狂と不定の狂気ですね……。
フローラ 1d10 一時的 (1D10) > 10
KP
10:昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない。
強制的に単純な行動をとらせることはできるが、自発的に行動することはない)
フローラ 1d10 不定 (1D10) > 7
KP 7:心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは複数の四肢の機能障害
フローラ もういろいろダメ
カーネ い、生きて~!!
フローラ
choice[昏迷,緊張症] (choice[昏迷,緊張症]) > 緊張症
choice[視覚障害,難聴,四肢の機能障害] (choice[視覚障害,難聴,四肢の機能障害]) > 視覚障害
1d12 ヶ月 (1D12) > 9
KP 【目星】-50……くらいが妥当ですかね。
フローラ
初期値……。分かったわ。
「え……あ、目、が…………?」
カーネ 「え、フローラ? どしたの?」
ナイア公爵
「おや、これはいけませんね」
SCCB<=90 【精神分析】 (1D100<=90) > 19 > 成功
1d3 (1D3) > 2
「フローラさん、大変失礼いたしました。
どうぞ落ち着いて……きっと探索を続けるのにその目は必要でしょうから」
KP
と、【精神分析】を成功させたので、フローラさんはSAN+2
並びに、一時的狂気の解除、セッション内での不定狂気の解除をどうぞ。
system [ フローラ ] SAN : 38 → 40
フローラ 「う……突然視野が狭まったかと思ったら……何なのよ、一体……」
カーネ 「……落ち着いた?」
フローラ
「ええ。何とか……。
とりあえず、私と一緒に踊ってたのがあんたじゃないって事はよーく分かったわ」
ナイア公爵
「そうですね。剣術大会予選も終わって、暇を持て余している状態です」
「メルドから聞きましたが、お二人はポーカーもお強いとか。
よろしければ、私とも遊んではくださいませんか?」
「掛け金のかわりに、『お二人の名前の在り処』と『執務室への入り方』を賭ける……
というのはいかがでしょう」
カーネ 「お~! オレたちが求めてるモノを的確に提示してく~!」
ナイア公爵 「ただし、お二人が負けた際にはお時間をいただきますよ」
KP
本当はここでどちらか片方の1技能分の時間をいただく形になるのですが、今回は意図的に省略しています。
(本当はこの段階で、サブイベントを先に発生させるため、賭けるものが無い状態になる)
カーネ メタアナウンスおっけー!
フローラ 「望むところよ」
KP
ポーカーのルールは前回と同様です。
5d4を振り、カードを変えたい数だけnd4を振り、イカサマを振る場合はここで振って2枚まで交換可能です。
ナイア公爵 S5d4 (5D4) > 14[2,1,3,4,4] > 14
フローラ 5d4 (5D4) > 11[2,1,3,3,2] > 11
カーネ 5d4 (5D4) > 10[2,2,1,2,3] > 10
ナイア公爵 SCCB<=90 【イカサマ】 (1D100<=90) > 8 > スペシャル
フローラ
3d4 (3D4) > 5[1,3,1] > 5
CCB<=(13*5) 【DEX】 (1D100<=65) > 58 > 成功
1を2枚、3に変えるわ。
カーネ
4d4 (4D4) > 16[4,4,4,4] > 16
CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 43 > 成功
っしゃ! 3を4に変える!
KP それでは、ショーダウン。
ナイア公爵 4,4,4,4,4
フローラ 3,3,3,3,3
カーネ 4,4,4,4,4
ナイア公爵 「おや……引き分けですね」
KP お二人は【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 93 > 失敗
フローラ なんでここで失敗するわけ??
カーネ 発狂前にほしい出目~!
カーネ CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 63 > 失敗
KP では何も気付きませんでした。
ナイア公爵 「勝負がつくまで、もう一戦と行きましょうか」
KP
ポーカーたくさんやる人たち……。
5d4をどうぞ。
ナイア公爵
S5d4 (5D4) > 9[2,2,2,2,1] > 9
S5d4 (5D4) > 11[1,2,2,3,3] > 11
SCCB<=90 【イカサマ】 (1D100<=90) > 97 > 致命的失敗
「っ…………」もたもた
フローラ ……うん?
カーネ まさか……
KP
ナイアはどうやら、先ほど引き分けだったことに動揺しているようだ。
イカサマしようとしている事は明らかである。
しかも、彼はどうやらすさまじい精神力と集中力で4枚手札を交換する事が出来るらしい。
……本来であれば。
フローラ 「……ナイア公爵?」
ナイア公爵 「! な、何でもありませんよ、何でも……」
KP
端的に申し上げますと、ナイアは【イカサマ】でファンブルをしました。
お二人もどうぞ、お好きなようにお振りください。
カーネ KPが大の字寝してる
KP 好きにしてください……
フローラ ナイア公爵の出目がよく荒れるわね……KP
フローラ
5d4 (5D4) > 13[3,3,3,1,3] > 13
1d4 (1D4) > 4
CCB<=(13*5) 【DEX】 (1D100<=65) > 4 > 決定的成功/スペシャル
フローラ !?!?
KP
あっ……はい。 クリチケですね……。
ナイアの技術を目で盗み、華麗な手さばきでフローラさんも一時的に4枚手札を入れ替える事ができるだろう。
フローラ それなら……3を全て4に変えるわ。
system [ フローラ ] クリチケ : 3 → 4
カーネ これもうオレ振らなくてよくなーい!?
フローラ 一応振っときなさいよ……
カーネ
5d4 (5D4) > 7[3,1,1,1,1] > 7
またまちがえたよ (3D4) > 5[1,1,3] > 5
4d4 (4D4) > 8[1,1,4,2] > 8
CCB<=(10*5) 【DEX】 (1D100<=50) > 69 > 失敗
カーネ えーん 変えない方が良かった
フローラ これが欲張りな犬
KP それでは……ショーダウン。
ナイア公爵 1,2,2,3,3
フローラ 4,4,4,4,4
カーネ 1,1,1,4,2
ナイア公爵 「な……」
カーネ 「すっげー! フローラの一人勝ち!」
フローラ 「ふふん、運が巡ってきたわ」
KP 勝ちを見届けると、ナイアは苦しそうに胸を押さえる。
ナイア公爵
「確かに、勝負は私の負け、ですね。
それでは約束通り、あなた方が欲しがっていた情報をお伝えしましょうか」
KP ちなみにここは、本来であればメルドにナイアの妨害を頼んでもらうところなので……
ナイア公爵
「邪魔が入りましたが、それはそれ。
あなた達の方がずる賢かった、ということにしておきましょう」
KP というセリフが本当は間に入ります。
フローラ KPのメモに使われてる……。
KP いつも通り貼り付けたような笑みで、ナイアは次のような事を教えてくれる。
ナイア公爵
「まず、『お二人の名前の在り処』について。
参加者全員のお名前は、舞踏会の受付をした際に『名簿帳』へ名前を頂戴しております」
「名簿帳は私の『執務室』にありますので、名簿帳が見つかればお名前を思い出す事が出来るでしょう」
「そして、その『執務室への入り方』ですが……」
「執務室は簡単には入れないようになっております。
まず入り口も見つけられないかと」
カーネ 「もう見つけてるけど……」小声
フローラ 「シッ」
ナイア公爵
「もし入るとしたら、執務室には窓がございますので、そこからでしたら入れるかもしれませんね」
「ただその場合、空でも飛ばない限り難しいでしょう」
カーネ 「空かあ……」
カーネ ひでんマシンがほしい~!
フローラ 「そらをとぶ」があったとして、私たちじゃ飛べないでしょ。
カーネ かぜおこしが使えるなら、メルドがワンチャンひこうタイプだよ~!
ナイア公爵
「ええ。私の名前当ても含めて、頑張って執務室を目指してください」
「こちらは、頑張っていらっしゃるお二人に私からのご褒美です。
お二人と遊べて本当に良かった。ありがとうございます」
KP そう言って、ナイアは【黄金の大瓶】を2本、渡してくるだろう。
フローラ 大瓶は飲んでおくんだったわね。
カーネ ナイア公爵太っ腹~!
system
[ カーネ ] MP : 28 → 48
[ フローラ ] MP : 30 → 50
ナイア公爵 「ただ……その、もしお二人にお時間があれば、少し私に付き合っていただけませんか?」
KP
ナイアは少し照れ臭そうに提案してくるだろう。
【ナイアイベント②】はこれにて終了ですが、引き続きサブイベントへ移行します。
フローラ 「構わないわ。今度は何をするの?」
ナイア公爵 「ええ、それではどうぞ、こちらへ」
KP
ナイアは早速君たちを連れて、キッチンへ連れていく。
キッチンの奥の壁に手を触れると、隠し扉になっていたのか壁が動き、奥へと進めるようになった。
そこは数人が入れる程度の小さな教会のような場所だった。
光源は小さな蝋燭のみで、天井から降り注ぐ空の光をステンドグラスが七色の光に変えて、静かに礼拝堂を染め上げている。
カーネ 「すっげえ! こんな部屋がキッチンの奥にあったなんて!」
フローラ 「うるさい。祈りの場では静かにしなさいよ」
カーネ 「ごみんに……。ナイア公爵、オレたちここで祈ればいいの?」
ナイア公爵
「はい。ここで消えていく人間達が、来世は最後まで生を全うできるよう、一緒に祈っていただきたい」
「私に人間の気持ちや在り方は分かりません。
ですが、ここに至る者達は誰もが本来あるべき生を全うできず、悲劇の死を遂げた者達なのです」
フローラ 「親子も、子犬も、酔っ払いも、女性も……」
ナイア公爵
「ええ。ですから、来世くらいはちゃんと人間らしく生を謳歌出来るように、私は毎日ここで祈っているのですよ。
これ以上舞踏会に来る人数が増えても困りますしね」
「まぁ、神たる存在である私が何に願えばいいのかなんて分かりませんし、効果があるかなんて確認のしようがないですけれど」
「人間のあなた達だって、いるかどうか分からない神に祈る時くらいはあるでしょう?
その真似事ですよ」
フローラ 「あんたも、神って事?」
ナイア公爵 「ええ、もちろん」
KP ここでご希望があれば、ナイアに【心理学】を振ることができます。
フローラ 振るわ。私は75
カーネ オレ60!
ナイア公爵
SCCB<=75 【フローラさんの心理学】 (1D100<=75) > 59 > 成功
SCCB<=60 【カーネさんの心理学】 (1D100<=60) > 52 > 成功
KP
ナイア曰く、「舞踏会に来る人数が増えすぎても困るから」とのことだが
お二人は、ナイアが「報われなかった人達が次は幸せになれるように」と本気で考えていることが分かる。
カーネ
「ま、ナイア公爵が祈る理由とかは何でもいいけどさ!
一緒に祈ってってんなら祈るしかないよなあ」
フローラ
「そうね。祈りましょ。
私たちにはまだ帰れる望みはあるけれど、他の人たちは……だもの」
KP
お二人はナイアと共に祈りを捧げる。
静かで厳かな空気が室内を満たした。
ナイア公爵 「この場所は、メルドにはどうか秘密でお願いいたします」
フローラ 「別にわざわざ言う理由も無いけど……わかったわよ」
ナイア公爵 「ありがとうございます。絶対、絶対にですよ」
KP
ナイアはそう釘を刺してくるだろう。
お二人は【アイデア】をどうぞ。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 19 > 成功
カーネ CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 88 > 失敗
KP
ではフローラさんは、次の事に気付く。
ナイアは自分を「神」と言っていたが、あまりに人間臭すぎる。
この世のどこに、「憐れな隣人の為に心を痛め」「不確定な要素に縋り」「死者の為に祈る」ような神がいるものだろうか。
あれではまるで「人間」だ。
フローラ 「……あんたって、人間みたいね、ナイア公爵」
KP フローラさんの言葉に、ナイアは軽く胸を押さえる。
ナイア公爵
「私はそのように儚く尊いものではありません。
私は、人間の遥か上を行く……神のようなものです」
KP そう、静かに告げるだろう。
ナイア公爵
「お時間をいただき、ありがとうございました。
引き続き、探索を頑張ってください」
KP
ナイアはそっと微笑んで、君たちを見送った。
さて、今参加できるイベントはこれにて大体終了いたしました。
【執務室】の窓を見つけるには「執務室の扉」を発見した上で、「庭園で【アイデア】」に成功することが必要です。
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 98 > 致命的失敗
フローラ もういや……
カーネ 出目が荒れてる……
カーネ CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 98 > 致命的失敗
カーネ 一緒に死のっか……
KP
いや……その、……ええ??
カーネさんはともかく……
フローラさん、クリチケ、使っていただけませんか……(ちらっ)
フローラ 分かったわよ……
system [ フローラ ] クリチケ : 4 → 3
フローラ CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 70 > 成功
KP
ホッ……ありがとうございます。
ではフローラさんは、以前見つけた【執務室】の場所を計算しながら、その窓を見つける事に成功する。
カーネさんは……1d2をお振りください。
カーネ 1d2 (1D2) > 2
KP ふむ……では次にSANcが発生した時の減少値に+1という事にいたしましょう。
フローラ コイツで良かった……
カーネ ホントに!!
KP
行くには【登攀】*2回でも可能だが、失敗すると1d6の落下ダメージが入る。
【瞬間強化】を使って相手を窓へ投げてもいいが、その際も窓ガラスに激突する為、1d6のダメージとなる。
安全策ならメルドに頼めばよいだろう。
フローラ
「窓、見つけたわよ。
風の魔術が使えるわけだし、メルドに頼むのが一番安全なんじゃない?」
カーネ
「やりい! メルド、呼んだら来てくれっかな。
メルド~!」
メルド 「呼んだ?」
KP どこからともなく、ひょっこりとメルドが現れる。
フローラ
「私たち、執務室に用があるの。
あんた、魔術が使えるんならあの窓まで飛ばしてくれない?」
メルド
「いいよ~! お嬢ちゃんの頼みとあらば何でも叶えてあげちゃう!」
「……と、言いたいトコだけど……」
カーネ 「けど……?」
メルド 「ナイア君を怒らせよう大作戦・第二弾を決行しよう!」
フローラ 「……ハァ。まだやるの、それ」
メルド 「『またよろしくね★』ってラブレター贈ってただろ? そういうことだよ!」
カーネ 「いえーい! 今度は何やんの?」
メルド
「今度はナイア君の『ズボン下ろし』を手伝ってほしい!」
「作戦としては前回同様だ。
キミたちがナイア君の気を引いているうちに、僕が後ろからズボンを下げる」
「たださー、ナイア君ってばベルトをきっちり締めてるから、ただ気を引いているだけじゃ勢いよく下げらんないんだよね」
「だから、キミたちには、ナイア君の気を引きつつ、ナイア君のベルトをこっそり外してほしい!」
「方法は何でもいいよ!
模擬戦仕掛けるとか~模擬戦仕掛けるとか~」
フローラ 「模擬戦しか仕掛けてないじゃない」
メルド
「安全に【執務室】まで行きたいんだろ?
頼むよ~」
カーネ 「おっけー任せて!」
メルド
「ひゅう! さっすが相棒!
それじゃ、よろしくね~!」
フローラ
「ああもう、どいつもこいつも……。
やるならさっさとやるわよ」
KP ではナイアは舞踏会場に戻っており、砂糖たっぷりのお茶を楽しんでいた。
カーネ 「ナイア公爵ー! 暇してんなら模擬戦やろー!」
フローラ 「ちょっとあんた、言い方ってものがあるでしょ」
ナイア公爵 「おやお二人とも。探索はよろしいのですか?」
フローラ
「う……ちょっと、ね。
中々良い案が浮かばないから、体でも動かそうと思ったのよ」
ナイア公爵
「そうですか……。でしたら、ええ、勿論。
私で良ければお相手いたしましょう」
カーネ 「やっぴー! とりあえず庭園行こ!」
フローラ
「どうせやるなら、剣術大会決勝戦みたいなやり方がいいわ。
どちらかが倒れるまでやるの。どう?」
ナイア公爵 「ええ、構いませんよ」
KP
それでは、決勝戦スタイルでの
【模擬戦 VSナイア】
戦闘開始いたします。
行動順は、ナイア→フローラさん→カーネさんです。
また、ベルトを狙う場合、ベルトの耐久値は5です。
フローラ ベルトの耐久値……
KP
1ターン目。
ナイアの攻撃。
ナイア公爵
木刀で攻撃しましょう。
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 65 > 成功
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > カーネさん
KP
ナイアは木刀をカーネさんに向けて振り下ろそうとしてくる。
【回避】あるいは魔術行使をどうぞ。
カーネ
うーん、節約…!
CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 8 > スペシャル
っしゃあ!
KP では、カーネさんはナイアの動きをしっかりと見切って木刀の切っ先から逃れる。
カーネ 「よ……っと!」
ナイア公爵 「流石の身のこなしですね……!」
KP フローラさんの攻撃。
フローラ
じゃあ、うん、その……ベルトを狙って攻撃……?
CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 78 > 成功
ナイア公爵 SCCB<=60 【模擬戦回避】 (1D100<=60) > 63 > 失敗
KP
ナイアは回避に失敗しました。
ダメージロール、魔術の行使をどうぞ。
なお、ベルトの耐久値を超えた場合は、ナイアにダメージとして入ります。
フローラ そうね……それなら、【瞬間強化】を使うわ。
system [ フローラ ] MP : 50 → 45
フローラ 2d6+2+2d4 【脇差ダメージ】 (2D6+2+2D4) > 8[5,3]+2+7[3,4] > 17
system
[ ナイア公爵 ] ベルト : 5 → 0
[ ナイア公爵 ] HP : 20 → 8
KP
フローラさんは、ナイアを一刀両断にする勢いで脇差を振り下ろす。
それは狙ったベルトを切るだけにとどまらず、ナイアに大きなダメージを与えることだろう。
ナイア公爵 「ぐぁ……っ!?」
フローラ 「よし……! かなり削れたわ!」
KP カーネさんの攻撃。
カーネ
そのまま畳みかけるぞー! 攻撃!
CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 27 > 成功
KP ナイアは半分の値で回避。
ナイア公爵 SCCB<=(60/2) 【模擬戦回避/2】 (1D100<=30) > 40 > 失敗
KP
ナイアは回避失敗。
ダメージロール、あるいは魔術行使をどうぞ。
カーネ うーん……ベルトは切れてるし節約しても行けそう?
フローラ あんたね……。まあいいけど。
カーネ 1d6+1+1d6 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D6) > 2[2]+1+1[1] > 4
フローラ あんたね!?
system [ ナイア公爵 ] HP : 8 → 4
KP カーネさんの攻撃は確かにナイアの体を掠めたが、ナイアは肩で呼吸しながらも何とか立っている。
フローラ 「ちょっとあんた! 何やってんのよ!」
カーネ 「ごっめw ゆるしてちょ☆」
ナイア公爵 「く……まだ、いけます……!」
KP
2ターン目。
ナイアの攻撃。
ナイア公爵
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 43 > 成功
choice[フローラさん,カーネさん] (choice[フローラさん,カーネさん]) > カーネさん
KP
では、尚もナイアはカーネさんを狙って攻撃を仕掛けようとしている。
回避、魔術行使をどうぞ。
カーネ CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 88 > 失敗
ナイア公爵 1d6+1d6 【木刀ダメージ】 (1D6+1D6) > 5[5]+1[1] > 6
system [ カーネ ] HP : 12 → 6
KP
ナイアの木刀はカーネさんの腹を抉る。
体力が半分ほど持って行かれたような心地になるだろう。
カーネ 「ぐぇ……っ!」
ナイア公爵 「それでも、まだ余裕そうですね……!?」
KP フローラさんのターン。
フローラ
引き続き攻撃を止めない。
CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 21 > 成功
ナイア公爵 SCCB<=60 【模擬戦回避】 (1D100<=60) > 63 > 失敗
KP
ナイアは回避失敗。
ダメージロールをどうぞ。
フローラ ここで仮に削り切れなかったとしても、アイツなら削れる……と見込んで、節約するわ。流石に。
カーネ フローラ~~!!
フローラ もしそうなったとして、当てなかったから承知しないから。
カーネ それもアリ~~~!!
フローラ ……はぁ。
フローラ 1d6+1+1d4 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D4) > 5[5]+1+4[4] > 10
カーネ いやつっよ
フローラ あんたが弱いのよ。
system [ ナイア公爵 ] HP : 4 → -6
KP
では……
フローラさんの的確な太刀筋は、魔術を借りずともナイアの体を容易に薙ぎ払う。
ナイアはよろめきながらも、どうにか身を翻して着地した。
戦闘終了。
【模擬戦 VSナイア】
フローラさんとカーネさんの勝利です。
おめでとうございます!
では、ナイアは着地したところで、自分のベルトが切れている事に気付く。
はらり、とベルトが外れ落ちた。
ナイア公爵 「は……?」
KP
君たちへ驚愕した顔を向けるだろう。
背後に迫っていたメルドが彼のズボンへ手をかける。
そして──
メルド 「メ――ルド★」
KP と言いながら、思いっきりナイアのズボンを下ろす。
フローラ
「…………」
思わず顔を覆う。
カーネ
「うはー!!」
顔を覆った指の隙間からチラチラ見ている。
KP
その光景を見てしまった通りすがりの一般参加者達は
ざわつく人、くすくすと笑う人、きゃあと悲鳴を上げる人など、様々な反応を見せるだろう。
ナイア公爵 「っ……!」
KP ナイアは真っ赤になって慌ててその場に蹲ると、片手でズボンを上げつつもう片手で胸を苦しそうに押さえる。
メルド 「やったー!」
KP
と喜びながら、メルドは全力で逃げていくだろう。
お二人は【聞き耳】をどうぞ。
フローラ CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 57 > 成功
カーネ CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 94 > 失敗
カーネ あっぶねえ!
KP ではフローラさんは、耳まで真っ赤になりながら俯いているナイアからすすり泣く声が聞こえる。
ナイア公爵 「ぐすっ……うっ……」
フローラ 「えっ、ナイア、公爵……?」
KP どうやら泣いてしまったようだ。
フローラ 「ちょ、ちょっと、泣……!?」
カーネ 「ひぇ……」
KP 君たちがオロオロしている間に、しばらくするとナイアは落ち着きを取り戻す。
ナイア公爵
「情けない所をお見せしてしまい申し訳ありません……
お話を聞きたいところですが、少し疲れたので……少し部屋で休んできます」
KP
と、しょげた顔で頭を下げた。
そして、片手で胸を押さえながら、とぼとぼと2F廊下奥の【執務室】へと帰っていく。
フローラ え。今から執務室に用があるのに。
KP 少し休むだけですよ。
KP
それを見届けると、君たちのポケットに「ぽこん★」と何かが現れる。
取り出してみると、間にメモ用紙が挟まっているガレットデロワと【黄金の小瓶】が1本入っていた。
メモには「作戦成功! ありがとう! 次もよろしくね★」と書いてある。
どうやらまだまだ悪戯大作戦は続くらしい…?
system [ フローラ ] 黄金の小瓶 : 4 → 5
フローラ
「……って、逃げてる場合じゃないでしょメルド!
私たちは【執務室】に用があるって言ってんじゃないのよ」
メルド
「あは、バレちゃった!
いやいや、ちゃんとミッションこなしてくれたんだから、勿論約束は守るともさ!」
フローラ 「当然でしょ」
カーネ
「あ、そーだ。メルドなら何か分かるかな。
庭園にある円盤の事、知ってる?」
メルド 「円盤?」
カーネ
「そーそー。口で説明するより見せた方が早いかな!
ナイア公爵が部屋を出るまで散歩がてら見に行ってみよ」
KP では、君たちが不時着した小さな畑には、相変わらずうっすらひび割れた白い陶磁器の円盤がきらりと光っている。
メルド 「! これは……」
KP メルドは、一瞬見たこともないような驚きと戸惑いの表情を見せるが、すぐにいつものおちゃらけた表情に戻るだろう。
メルド 「ああ! これはこの舞踏会場を守る結界【黄金の勲章】だよ」
フローラ 「多分、私たちが此処へ落ちてきた時の衝撃でヒビが入ったみたいなんだけど、それって大丈夫なの?」
メルド
「だいじょーぶ! この位なら問題ないって!」
「それより、ナイアはどうやら【執務室】を出たみたいだぜ?
舞踏会場に戻ったところで他の客に捕まってるから暫くは戻ってこなさそうだよ」
「今のうちに【執務室】へサクッと行っちゃおう!」
カーネ 「おー!」
フローラ 「ホントに大丈夫なのかしら……」
KP では、お二人とメルドは再び【執務室】の窓の下まで戻ってくる。
メルド
「さーて、僕の魔術で浮かせてあげよう!
僕は下から、じっくり見上げてるから☆」
カーネ
「あっ分かった!
さてはメルド、フローラのぱんつ見ようと思ってるなあ!?」
フローラ
「あのねえ……。私がその辺り対策してないとでも思っているわけ?
残念だけど、私スパッツ履いてるから」
メルド 「わかってないなあお嬢ちゃん! スパッツでもオツなもんだよ!」
カーネ
「そうそう!
何よりフローラの足が見られるなら、スパッツの方がそそるまである!」
フローラ
CCB<=55 【キック】※フレーバー (1D100<=55) > 47 > 成功
1d6+1d4 【キックダメージ】 (1D6+1D4) > 5[5]+1[1] > 6
KP
あー……。
では、カーネさんは先ほどのナイアとの模擬戦で負傷していたのもあり、フローラさんの蹴りで見事に庭園の生垣まで吹っ飛ばされました。
system [ カーネ ] HP : 6 → 0
カーネ 「ありがとうございまーーーす!!!」
メルド 「訓練されてるなあ相棒!」
フローラ
「しつけはこの通り、全然なってないけどね。
あんたも良いからさっさと魔術使いなさいよ」
メルド 「はいはい! ほら相棒も戻っておいで~!」
カーネ 「……ぷはぁ! よろしくおねしゃす!」
system [ カーネ ] HP : 0 → 12
メルド 「あ、もしナイア君のエロ本が見つかったらそれも回収してきてよ! よろしくね!」
カーネ 「ラジャー!」
フローラ 「…………」
メルド 「よーし行くよ~! メーールド★」
KP
ふわり、一陣の風と共に君たちの体は浮かび上がる。
執務室の窓は開いているようで、そこまで辿り着けばすぐに中へ入れそうだ。
執務室へ入ってみると、真っ赤な絨毯に黒い革張りのソファ、羽ペンが立っている執務机が置かれた
シンプルながらも品格の漂う部屋だった。
その執務机の上に、見覚えのある名簿帳が置かれている。
君達がこの舞踏会に参加する時にナイア公爵から記入するように言われたものだ。
フローラ 「あったわ、名簿帳……!」
KP
表紙には恐らくこの舞踏会主催者であるナイア公爵の本名らしきものが、箔押しで印字されている。
そこには「ニャルラトホテプ」と書かれていた。
カーネ 「うへえ、ゲームブックに載ってた神の名前……」
フローラ 「……今はそれより、私たちの名前でしょ」
カーネ 「そだね……!」
KP
何枚かページを捲ると、最後のページにたどり着く。
そこには自分の舞踏会で使用している名前「フローラ」「カーネ」と、自分の本名が書かれていた。
どうやっても外れなかった仮面が、ぽろりと落ちた。
ここで、君たちは本名を思い出す。
本名だけではない。
出身地、自分が今まで生きてきた記憶など、自身に関する全ての情報がありありと蘇ってきた。
それでは、お二人には本名を名乗っていただきましょう。
芽神 花音 芽神花音(めがみ かのん)
鐘堂 伏炎
鐘堂伏炎(かねどう ふえん)!
「花音! 花音~!
やっと思い出せたよ、やったあー!!」
芽神 花音
「……うるさいバカネドー。
そっか、兄さんが来られなかったから、渋々あんたを連れてきたんだったわね……」
鐘堂 伏炎
「それでもオレは、花音と一緒に来られて良かったよ!
てか、お兄さん連れてきたらぜってー大変だったろうし、オレで良かったじゃん?」
芽神 花音
「……そうね。
まあ、そういう側面もあるかもしれない」
「とにかく! ……此処にある物も探しましょ。
会場内で探してないところは、あとは此処だけよ」
鐘堂 伏炎 「そだね。此処に無かったら、【忘却の星籠】にあるかもしんないかな?」
KP 執務室では、【目星】と【図書館】を振ることができます。
鐘堂 伏炎 よーし、分担な!
芽神 花音 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 39 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 63 > 成功
KP ではまず、花音さんから。
system
[ KP ] 芽神花音 : 4 → 3
[ KP ] 鐘堂伏炎 : 4 → 3
KP
花音さんが執務机を漁っていると、机の奥に隠し板が仕込まれていることに気が付いた。
板を外してみると、純銀製の縁で出来た高価そうなガラスの箱を見つける。
その中には、あまりにも素朴で、あまりにもありがちな、庶民的な家の鍵が入っていた。
鍵には少し汚れたクマのぬいぐるみのキーホルダーが付いている。
高価な箱なのは間違いないのだが
入れるものを間違えているとしか言いようがない「ちぐはぐ感」を感じた。
system [ KP ] 執務室 : 0 → 1
芽神 花音 「何この、鍵……?」
KP こちらは持って行っても、行かなくても構いません。
芽神 花音
それなら持って行かないわよ。流石に。
必要になったらまた取りに行けばいいわ。
KP
もし持ち出すのであれば、次にナイアと会話をする時に
「手癖が悪いのも探索者の長所であり短所ですね」
とやんわりとカギを盗んだことを咎める。
ナイアに鍵のことを聞いても
「何の鍵かは分かりません。
舞踏会場内で該当する場所は存在しません」
と教えてくれるだろう。
それにも関わらず、ナイアは
「どこの鍵かは分かりませんが、なんとなく大切なものだと感じるのです。
もし間違えて持ち出してしまっているのなら、返してください」
と言うだろう。
君たちがはぐらかすのならそれ以上は追及しない。
芽神 花音 またKPのメモが……。
KP
はい。それでは次は伏炎さんですね。
こちらは【物見のレンズ】を使う必要があります。
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 48 → 47
KP
では伏炎さんが本棚を見ていると、一部に妙な空間が出来ているのに気が付く。
レンズを通して見てみると、そこには魔術で隠された、白銀の裏表紙が付いた本があった。
KP
【白銀の書-3/3】
私の「源」は新しい化身を作り上げた。
しかし、彼は何千何万もの化身を生み出しているのだ。
数億分の一の確率で化身に自我や心が宿ることだってあるだろう。
それが私「ナイア」だ。
だが、私を生んだ彼は、私を「化身の欠陥品」と呼んだ。
「生を喜び、死を悲しみ、悪を憎み、人を愛する。
──それが許されるのは、人間だけの特権だ」
とは彼の言い分だ。
神々が持ってはならぬものを私は持たされて生まれてしまった。
それゆえに、私は捨てられたのだ。
ニャルラトホテプは新たな化身ではなく、ただの「人間」を生んでしまったのだから。
それでも私は化身なのだ。
私には父や母もいない。
自身の呼ばれる名前すら持たぬそんな歪な生き物が、どうして人間などになれるものか。
捨てられた時のことを考える度に呪いに胸が締め付けられる。
悲観、孤独、焦燥、罪悪感。
これこそ人間だけが持つ、心を穿つ「呪い」なのだろう。
私は彼に認めてもらわねばならない。
そうでなければ、この胸を締め付ける呪いなど、きっと解くことはできないのだから。
KP
【白銀の書】タブに情報を開示いたしました。
ここで君たちは理解する。
ナイアは、「ニャルラトホテプ」という神が作り出した名もなき化身である、と。
芽神 花音 「ニャルラトホテプそのものじゃなくて、ニャルラトホテプが生み出した化身……」
鐘堂 伏炎 「じゃあナイア公爵の事ニャルラトホテプって呼ぶのは間違いじゃね?」
芽神 花音
「そうね。恐らくニャルラトホテプ本人に化身として認めてもらう為にも、ニャルラトホテプになりたいのかもしれないけど……
名もなき化身、か」
system [ KP ] 執務室 : 1 → 2
KP
執務室の情報は以上です。
これにて、【忘却の星籠】を除く、舞踏会場内全体の探索は全て完了となりました。
お疲れ様でした。
鐘堂 伏炎 「粗方調べ終わったけどさ、黒いメモ帳の続き見つかんなくない!?」
芽神 花音
「ええ。そういうものが、【忘却の星籠】にはあるんじゃない?」
という事で、【忘却の星籠】へ向かうわ。
鐘堂 伏炎 ごーごー!!
KP
承知いたしました。
畑に出来た空洞の中はトンネルになっているようで、屋敷の方へ伸びている。
進んでいくと、丁度舞踏会場の真下あたりに来た時だろうか。
目の前に巨大な地下空洞が現れた。
芽神 花音 「ここが……」
鐘堂 伏炎 「忘却の星籠……」
KP
広い空洞のあちらこちらに灰色のゴミの山が出来ている、なんとも寂しい場所だ。
誰かが捨てた、忘れてしまったものがここに集められるのだろうか。
汚れた洋服、折れた羽ペン、破かれた手紙。
本来新品であった頃の輝きは当の昔に薄れており
時折その上に輝き疲れた銀色の星屑が雪のように音もなくしんしんと降り積もっている。
捨てられたモノ達が最後に行きつく場所がここだとしたら
その厳かな雰囲気は、墓場としては確かに安息地かもしれない。
ふと、近くに山となって降り積もっている銀色の星屑の一つを手に取る。
星屑の中を覗くと映像のようなものが流れる。
それは誰かの悲しい過去や辛い過去だろうか。
叱られて涙した記憶、怒り狂った記憶、愛するものを失った記憶。
この小さな星屑の一つ一つが誰か一人の記憶達だとしたら
ここにはきっと数億もの人達の悲しい思い出が捨てられているのだろう。
この上で行われている華やかな舞踏会が死者達の「天国」だとするなら
ここはきっとそう、「地獄」とも言える場所だった。
SANc 1/1d3
芽神 花音 CCB<=40 【SANチェック】 (1D100<=40) > 11 > 成功
system [ 芽神 花音 ] SAN : 40 → 39
鐘堂 伏炎 CCB<=65 【SANチェック】 (1D100<=65) > 2 > 決定的成功/スペシャル
鐘堂 伏炎 えっ……何??
芽神 花音 ここでドMが発揮されてる……?
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 65 → 64
KP 伏炎さんはクリチケをどうぞ。
system [ 鐘堂 伏炎 ] クリチケ : 1 → 2
KP
忘却の星籠では、舞踏会場内では「見つからなかったもの」か「捨てられていると確信した」上で「欲しいものを宣言」していただきます。
宣言に対応するダイスを振るように、こちらで指示をいたします。
現状は、もうお分かりかもしれませんが、1つ入手ができる状態ですね。
鐘堂 伏炎
うん。
会場内では見つからなかった【黒いメモ帳】の最後、かな。
KP そちらは【目星】と【物見のレンズ】で見つけることができます。
芽神 花音
私が振るわ。
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 88 > 失敗
system [ KP ] 芽神花音 : 3 → 2
鐘堂 伏炎
よーしオレも!
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 6 > スペシャル
system
[ KP ] 鐘堂伏炎 : 3 → 2
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 47 → 46
KP
ではカーネさんは、銀色の星屑の山をいくつか見てまわっていた時、見覚えのあるものが視界に入ってくる。
それはあの黒いメモ帳の燃えカスだ。
恐らく、これが最後のページなのだろう。
KP
【黒いメモ帳-4/4】
この数年、彼と共にいて分かったことがある。
彼は悪魔だとか邪神とかの器じゃない。
あまりにも、人間以上に人間すぎる。
その癖に、邪悪な存在へ手を伸ばし、届かないのに誰よりも「らしく」背伸びをする。
それは、見ているこっちが痛々しくなる程に。
彼は心の重さに耐えられないだけだ。
体と精神は大人びていても、心はまるで無垢な子供。
誰がこんな酷い生まれ方をさせたんだ。
どうして、あんなに優しい彼を一人世界へ放り出した。
せめて心を育むすべを、孤独を癒す家族や友を、どうして痛み以外の感情を教えてやれなかった。
私は彼の出生に同情はしない。
けれども、怒りを覚えてならない。
誰も彼に手を差し伸べないのなら、彼が誰にも手を差し出さないのなら、私が――
僕がその手をつかみ取ろう。
その顔に貼り付けた笑顔の意味すら知らない彼が、心から感情を叫べるように。
笑顔以外の表情を、彼に教えてあげられるように。
そして一人前の心が持てたら、きっと人間として生きていけるだろう。
その時こそ、僕がこの舞踏会から立ち去る時だ。
僕が消えれば、マリアや彼は元の世界へ出ていける。
僕には最後まで彼らを見守ることなんて出来ないだろうけどさ、あの二人ならきっと幸せに暮らしていけるよ。
その為に僕は彼らと巡り合ったんだ。
それが、再びマリアと巡りあわせてくれた、僕からのせめてものお礼さ。
KP 【黒いメモ帳】タブに情報を開示いたしました。
鐘堂 伏炎
「これ……やっぱりメルドのメモだ。
ナイア公爵やマリアちゃんの事が書かれてる」
芽神 花音
「メルドが消えれば、マリアやナイア公爵が元の世界へ……?
もしかして、その為にメルドはナイア公爵へ怒りを覚えさせようとしているのかしら」
鐘堂 伏炎 「……そうかも」
KP
現状、【忘却の星籠】で得られる情報は以上です。
特にする事がなければ、余った技能時間を次の時間に繰り越すような形で
4回目の舞踏会の前まで時間を進めます。
繰り越さなくても、恐らく大丈夫かとは思いますが。
芽神 花音
特に無いわね。
いつも通り、マリアを迎えに行って、一緒に舞踏会へ行くわ。
鐘堂 伏炎 すっかり恒例になったね! 行こ行こ~!
KP 君たちが忘却の星籠を出て、庭園から屋内へ戻る途中で、マリアを見つける事が出来るだろう。
鐘堂 伏炎 「ボンジュールマリアちゃん! ちょっと早いけど舞踏会行こ~!」
芽神 花音 「ボンジュール、マリア」
マリア
「あら! お二人とも仮面が取れたのね!
という事は、本当のお名前も分かったということ?」
芽神 花音
「そうだった。すっかり忘れてたわね。
私の本当の名前は、芽神花音。花音、でいいわ」
鐘堂 伏炎 「オレは鐘堂伏炎! 伏炎でもいいし、鐘堂でも全然いいよ!」
マリア
「花音に、伏炎! 素敵なお名前ね!
うふふ、またお二人の事を知る事ができて嬉しいわ」
「それで、あの……
舞踏会が始まるまでに、ひとつやりたい事があって……」
芽神 花音 「何か、私たちにも協力できること?」
マリア
「ええ。その……ナイア公爵へ日頃のお礼として、お昼に作ったクッキーを渡してダンスに誘いたいの。
でも、一人では勇気が出ないから……後ろから見守っていてくださらない?」
鐘堂 伏炎 「いいね! 見守るくらいしか出来ないけど、一緒に行ったげるよ!」
芽神 花音
(でも、大丈夫かな……)
「……まあ、行ってみましょうか」
KP
時刻は22時より少し前。
舞踏会場の一般参加者の数も随分と減っており、どこか寂しい雰囲気が漂っている。
そのような空気を打ち壊すかのように、既にメルドはピアノの前に座って明るい旋律を奏でていた。
音楽に合わせて自由に踊る人もいれば、隅に座ってうっとりと耳を傾けている人もいる。
鐘堂 伏炎
「そーいや舞踏会も割ともう終盤なんだよな。
うかうかしてたらオレたちも星になっちゃう!」
芽神 花音 「楽しむのはいいけど、危機感をもっと持たないとね……」
KP
ナイアも舞踏会場の二階から、遠巻きに参加者たちの様子を眺めているようだ。
マリアは君たちの方へ静かに頷くと、一人二階へ上がっていく。
明るいピアノの旋律が佳境を迎える。終止符が打たれようとする。
――その時だった。
パァンッ! と破裂音のような鋭い音が会場中にこだまする。
突然の音に演奏をしていたメルドは驚いたのか、ピタリと演奏を止めてしまい
煌びやかな音楽が流れていた会場はシン……と静まり返ってしまった。
芽神 花音 「あ……!」
KP
思わず君達と他にいる周囲の参加者が音の出所らしき、舞踏会場の二階に目をやる。
そこには、頬を赤く張らしたナイアと、振るった腕を静かに下ろすマリアがいた。
マリアは目に一杯の涙を溜め、泣きそうな表情でナイアを見上げている。
一方のナイアは、非常に冷めた目でマリアを見下ろしていた。
マリア
「どうして、そのような酷いことをおっしゃいますの?
公爵様は昔から、どうしてマリアだけに冷たくなさいますの?」
KP
マリアが辛そうに、悲鳴のような声を上げる。
それに対し、ナイアは呆れた表情で続ける。
ナイア公爵
「白々しい真似はおやめなさい。私の手紙を読んだのでしょう?
あの時あなたが来たのは、そういうことではなかったのですか」
マリア
「手紙? 何のことですの?
私、そんなものは頂いておりませんわ!」
ナイア公爵
「またとぼけるつもりですか。まあ、無理もないですね。
所詮あなたは『失敗作』なのですから」
KP
ナイアがそう言うと、マリアは大きな瞳からぽろぽろと大粒の涙を流す。
そして彼女は涙を流しながら叫んだ。
マリア
「どうしていつも公爵様はそうなのですの!?
どうしていつも私を避けて、無視して、嫌いますの!?」
「私、何かしましたの!?
どうか答えて、答えてください! お兄様ァッ!!」
KP
彼女の悲痛な叫びが、静まり返った会場中にこだまする。
しかし、ナイアは表情一つ変えなかった。
ナイア公爵
「貴方を妹などと思ったことは一度もありません。
さっさとここから去りなさい。失敗作」
マリア 「……ッ」
KP
それを聞いたマリアは涙で濡れる顔を両手で覆うと、走って舞踏会場を出ていく。
それを見届けたナイアは少し胸を押さえ、会場の奥へ引っ込んでいった。
それを合図に舞踏会場にいた人々は、気まずそうにバラバラと散らばっていく。
重い空気の中、舞踏会は一時中断となった。
芽神 花音 「マリア! ナイア公爵!」
鐘堂 伏炎
「お兄様って、……マジ?
あ、生んでしまった失敗作って、マリアちゃんのこと……」
KP
さて、ここでマリア、ナイアを追いかけて話を聞く事ができます。
この際、1技能分の時間を消費する形になります。
芽神 花音
「私はマリアを追いかける。
鐘堂、あんたはナイアから詳しく話を聞いてきて」
鐘堂 伏炎 「分かった!」
KP
花音さんはマリア、伏炎さんはナイアを追いかける、ということですね。
承知いたしました。
system
[ KP ] 鐘堂伏炎 : 7 → 6
[ KP ] 芽神花音 : 7 → 6
KP
それではまず、伏炎さんとナイアのシーンから。
伏炎さんがナイアを追うと、2F廊下のいつもは魔術で隠されている【執務室】の扉が半開きになっている事が分かる。
中を覗いてみると、椅子に深く腰掛け、胸を押さえているナイアがいるだろう。
KP ※ちなみに執務室に行ってないのなら、ここはナイアイベント②の【礼拝堂】になります。
鐘堂 伏炎 「コンコン、ナイア公爵、入るよー?」
ナイア公爵
「ああ……カーネさん。
先程はお見苦しいところを失礼いたしました」
鐘堂 伏炎
「や、別に良いってそんなの!
てか、ずっと気になってたんだけどさ、ナイア公爵、マリアちゃんと何があったの?」
ナイア公爵
「言ってしまえば、マリア……彼女は人間ではありません。
私が作った、『私の化身』の失敗作です」
「何故彼女が私を兄と呼ぶかは不明ですが、私としては彼女をすぐに処分したかったのです。
だから、手紙を渡しておびき出そうとしたのですが……」
「情けないことに、返り討ちに合いまして。
その際に、力のほとんどを彼女に喰われてしまったのです」
鐘堂 伏炎 「へえ……? それであんなにパワフルなんだなマリアちゃん」
ナイア公爵
「はい。おかげで私は、今や貴方達よりも少し上の存在程度しか力が残されていない。
本来持ちうる神の権能すら、今の私には扱うことすら出来ないのです」
KP ナイアは仮面を押さえながら、遠い目で、ここではない何処かを見つめている。
ナイア公爵
「彼女は恐ろしいですよ。一見穏やかな少女に見えますが……
本当は出来損ないとして自分を作り出した私を恨んでいて、この命をいつ刈り取れるのかでも考えているのでしょう」
「私が隙を見せてしまえば、簡単にこの首など刎ねてしまう。
だからこそ、私は彼女から距離を取る必要があった。まだ、死にたくはないのでね」
鐘堂 伏炎 「ええ? マリアちゃん、そんな事する子かなあ……」
ナイア公爵
「今はまだ、彼女につけられた仮面のおかげで、私への恨みや憎しみが軽減されている状態です。
ですが、彼女のあの仮面が取れた時、彼女が私達の力を上回る時……」
「今度こそ、彼女は私を殺しにくるでしょう」
鐘堂 伏炎
「そう、なんだ……。その事に関しては、どうなるかなんてオレは何とも言えないけど……。
でも、少なくとも今のマリアちゃんは、純粋にナイア公爵と仲良くしたがってるように見えたよ?」
ナイア公爵 「そうやって油断させておいて、隙ができた所を殺すつもりなのでしょう」
鐘堂 伏炎
「てか、マリアちゃんその、ナイア公爵がおびき寄せる為に使った手紙?
読んでないっぽいけど、どんな内容だったの?」
KP ナイアは、少し苦しそうに再度仮面を押さえる。
ナイア公爵
「手紙の内容は……すみません。思い出せません。
まあ、忘れるくらいには大した内容ではなかった……のではないでしょうか?」
鐘堂 伏炎 「そっか……いや、いいよ、無理に思い出そうとしなくても」
ナイア公爵
「ぺらぺらと余計な話をしてしまって申し訳ない。
けれど、こういう事を話せる人が居なかったもので」
「少しだけ、友人に相談したような体験をさせていただきました。ありがとうございます。
どうか、先ほどの弱気な私はお忘れ下さい」
KP
ナイアは、少し照れくさそうに笑うだろう。
こちらのシーンは以上です。
一方、花音さんがマリアの後を追うと、庭園の隅の方でしゃがみ込み、肩を震わせて泣いている。
芽神 花音
「……マリア」
横にそっと腰かける。
マリア 「……ぅ、ぐす、……花音……」
芽神 花音
「その……何があったのか聞いても良い?
マリアと、ナイア公爵について。あんたが思い出せる限りでいいわ」
「これは私たちのエゴだけど。
協力するって言った手前、最後まできっちり面倒見させて」
KP マリアは苦しそうに仮面を押さえながらも、ぽつりぽつりと語り始める。
マリア
「お兄様は、私が産まれた時からずっと一緒で、何かにつけて私を守ってくださりました。
とてもお優しく、マリアはお兄様のことが大好きでしたわ」
「ですがあの日、朝起きていつも通り、お兄様を起こしに部屋へ行きましたの。
けれど部屋に入って……その後のことは覚えてませんの」
「気が付けば私、森の中を一人で歩いていたのよ。
そこへメルドがやってきて、私を仮面舞踏会へ誘ってくれたのですわ」
「そこにお兄様がいるなんてとても驚きましたが……
この舞踏会では、お兄様はいつも私を避けてばかりいました」
KP マリアはぎゅっと、ドレスのスカートを握りしめる。
マリア
「何故お兄様はマリアのことを嫌うのでしょうか。
私、何か嫌われるようなことをしたのでしょうか」
「お兄様が仰っていた手紙も、何のことか分かりません。
けれども、お兄様は手紙にご執心のようでした」
「花音と伏炎に、お願いがございます。
どうか、お兄様の言っていた手紙に何が書かれていたのか、私は知りたいのです」
KP マリアは泣きはらした赤い目で、花音さんを真っ直ぐに見つめる。
マリア
「それがきっと、お兄様と分かり合える唯一の手段だと思いますの。
もうだいぶ昔のことですし、手紙はきっと捨てられてしまっているのでしょうけど……」
「もし手紙の内容が分かりましたら、マリアに教えてくださいまし。
どうか、お願いします」
芽神 花音
「分かった。探してみる。
ここで待ってて。夜風に当たりながら、少しゆっくりしてなさい」
マリア 「ええ……!」
KP
こちらのシーンは以上です。
ここで、【忘却の星籠】で探せるものがひとつ増えました。
芽神 花音
そうね。
鐘堂と合流して情報を共有して、【忘却の星籠】へ行くわ。
鐘堂 伏炎 「花音~! ナイア公爵、手紙の内容覚えてないんだって!」
芽神 花音
「そう。マリアも手紙の内容を知りたがっていたわ。
もう捨てられているかもしれないって事だから、手掛かりがあるとしたら……」
鐘堂 伏炎
「忘却の星籠! 行ってみよ!」
ナイア公爵の手紙を探す!
KP
君たちはトンネルを通り、再び静かな【忘却の星籠】を訪れた。
【図書館】を振ることができます。
鐘堂 伏炎 よし、とりあえずオレが振るね!
鐘堂 伏炎 CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 4 > 決定的成功/スペシャル
芽神 花音 !!
鐘堂 伏炎 やったー!!
KP 伏炎さんはクリチケをどうぞ。
system [ 鐘堂 伏炎 ] クリチケ : 2 → 3
KP
伏炎さんは静かな銀色の山の中から、一枚の黒い封筒を見つけた。
宛先などは書いておらず、開封もされていない。
しかし、その封筒には見覚えがあった。
君たちがこの舞踏会へ来た時に、最初にナイア公爵へ渡した「黒くなった招待状」の封筒と同一のものだ。
手紙を開封して中に綴られた文字を見てみる。
筆跡は白銀の書のものと一緒のようだが
古ぼけた紙やインクのかすれ具合から見て、白銀の書よりもずっと昔に綴られたもののようだ。
KP
【誰かの手紙】
貴方は神の化身である私が作った、化身の化身のような存在です。
ですが、私が欠陥品なばかりに、恐ろしい呪いが貴方にも宿ってしまいました。
それは一人で生きていくことを許さない、人だけが持つ「心」という呪い。
我々のような紛い物にはあまりにも重く醜く、眩しすぎるほどに美しい呪い。
そのせいか、最近よく夢に見るのです。
心の重さにつぶされて、貴方が悲惨な死を遂げるのを。
そして私も耐えられず、同じ運命を辿ってしまうのを。
それが恐ろしくて何度も何度も目を覚まし、自らの罪深さに何度も何度も後悔をしました。
心さえなければ、
私達は正しく生きられたのでしょうか。
心さえなければ、
私達は肩を並べて歩けたのでしょうか。
今となってはもう、分かりません。
あの夢が正夢になってしまうのが、私は何よりも恐ろしい。
しかし心を持っている以上、あの死は決して夢物語ではないのです。
それが避けられないのなら、いつか私達の心が耐えられなくなるのなら
まだ幸せだと言える内に私の手で貴方の命を摘み取りましょう。
そしていつの日か必ず、私はそれを後悔する時が来る。
きっと夢で見た時よりも悲惨な死が私を待っているのでしょう。
それでも……貴方だけでも幸せに終われるのなら、私はそれでよいのです。
次に会う時、私は貴方を殺すでしょう。
拒むのなら今すぐ好きなところへお逃げなさい。
それが、私が家族に出来る唯一の贖罪だから。
ごめんね、マリア。
――最後に、私を兄と呼んでくれてありがとう。
KP
この手紙を読んで、君たちは二つの事に気付く。
第一に、ナイアについて。
彼は心の重さに耐えられないだけの優しい人だ。
彼に邪神は向いていない。
彼の正体は妹の為に心を砕く「マリアの兄ナイア」である。
第二に、マリアについて。
彼女に名前はなく、その正体もかの王妃ではない。
彼女はナイア公爵の、たった一人の大切な妹だ。
彼女は兄から大切にされていた名もなき神の化身である。
彼女の正体は『ナイアの妹マリア』だ。
ここでお二人は【アイデア】をどうぞ。
伏炎さんは先程のクリティカル補正ということで、+20でお振りください。
芽神 花音 CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 96 > 致命的失敗
芽神 花音 いや……え??
鐘堂 伏炎 CCB<=(60+20) 【アイデア+20】 (1D100<=80) > 92 > 失敗
鐘堂 伏炎 もうだめ 二人ともおねむ
KP 花音さんは1d2をお振りください。
芽神 花音 1d2 (1D2) > 1
KP
では花音さんは、この空間の中で自身の体に酷い喪失感を覚える。
舞踏会も終わりに近付いているからだろうか。
上手く踊れなかった時のように、全身に寒気を感じて、今までよりも体が空けたように見える。
HPの最大値を-1してください。
system [ 芽神 花音 ] HP : 13 → 12
KP
まあ……そうですね。
伏炎さんは折角のクリティカルでしたから、【アイデア】なしで次のことに気付いたことにしていいでしょう。
この手紙を読んだ君はふと疑問を持つ。
先ほどナイアとの会話で聞いた
「何故自分のことを兄と呼ぶのか」
という発言だ。
この手紙を読めば、彼が兄として慕われていたことを密かに喜んでいたはずだ。
そこで、君は一つの仮説に行きつく。
彼が忘れているのは、「マリアと過ごした思い出」ではないかと。
鐘堂 伏炎 そういやさっきSANcで減少値+1すんの忘れてた!(激遅)
KP
ああ……ただ先程SANcクリティカルだったので……。
それとも減らしておきますか?
鐘堂 伏炎 次もぜってー忘れそうだから減らしとく!
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 64 → 63
鐘堂 伏炎 「多分だけど、ナイア公爵はさ、マリアちゃんと過ごした思い出を忘れてるんだと思う」
芽神 花音 「思い出ね……。どうやったら見つかるのかしら」
鐘堂 伏炎 「とりあえずナイア公爵にもこの手紙見せてみる?」
芽神 花音
「そうね。まずは見せてみて……
それから、マリアへ改めて渡しに行きましょ」
KP 【忘却の星籠】で得られる情報は現状以上です。
system
[ KP ] 忘却の星籠 : 0 → 2
[ KP ] 鐘堂伏炎 : 6 → 5
KP
では、君たちは改めて【執務室】へ手紙を持って行く。
ナイアに渡すも、軽く目を通すと彼は首を横に振った。
ナイア公爵
「……確かに、私の筆跡ですが、身に覚えがありませんね」
「それに、これを私が書いたとはとても思えません。
このような文面を書くなど、まるで人間ではありませんか」
鐘堂 伏炎 「まー、これだけじゃ薄いかあ……」
芽神 花音
「意外と頑固よね……」
執務室を出て、マリアへ手紙を持って行く。
KP 夜の庭園をぼんやりと眺めていたマリアは、君たちに気付くとやんわりと笑みを作ってみせる。
芽神 花音
「……マリア。見つけてきたわ。
きっとこれが、ナイア公爵があんたに渡したと思い込んでる手紙よ」
マリア
「まあ……! もう見つけてくださったの?
ありがとう……早速、読ませていただきますわ」
KP マリアは真剣な面差しで手紙に目を通す。
マリア 「お兄様……」
KP
そう小さく呟くと、彼女はポケットから小さな鍵を取り出した。
それは執務室にあった、クマのストラップが付いた【どこかの鍵】と同様のものだ。
鐘堂 伏炎 「マリアちゃん、それって、ナイア公爵の部屋にもあった……」
マリア
「お兄様も、まだ持っていらしたのね。そう……」
「恐らくまだ、使えると思うのですけれど……」
KP マリアが鍵を空中に突き刺すと、目の前に光の扉が現れる。
芽神 花音 「えっ……!?」
鐘堂 伏炎 「扉だ……」
マリア
「お二人に見せたいものがあるの。
ついて来て下さいまし」
芽神 花音
「分かったわ……」
ついて行く。
鐘堂 伏炎 オレも!
KP
マリアに案内され光の扉をくぐり抜けた先は、静かに陽光が降り注ぐ、暖かな森の中だった。
その奥には、少し古びた一軒のログハウスがぽつんと立っている。
マリア
「ここは、お兄様と一緒に過ごしていたお家です。
どうぞ、中へお入りくださいまし」
鐘堂 伏炎 「へえ! 落ち着きのある良い家じゃん。空気もおいしい!」
芽神 花音 「ホント。……それじゃあ、お邪魔するわね」
KP 彼女に案内されて中に入ると、こじんまりとしていたが2人で暮らすには十分の広さがあった。
マリア
「お兄様はお料理が得意で、いつも私に美味しいごはんを作ったり、一緒に本を読んだりしてくださいました。
けれども、お兄様は時折苦しそうに胸を押さえておりました」
KP
おそろいのマグカップ、2対の皿、2人分の生活雑貨。
どの部屋を見ても、そこには確かにささやかながら幸せに暮らしていたのだろうという痕跡が見られた。
そして最後に、マリアに案内されたのは二階の屋根裏にある寝室だった。
しかし、部屋の中を覗いてみるとそこは酷く荒れ果てていた。
まるで巨大な化け物がぶつかり、殺し合ったかのような鋭い爪跡が所狭しと刻まれ
柔らかな枕やシーツがズタズタに引き裂かれている。
マリア
「ある日、私はいつも通りお兄様を起こしにお部屋へ行ったのです。
すると、お兄様が既に起きていらして……私が近づこうとした瞬間、お兄様が刀で私の首を落とそうとしてきたのです」
「私は必死に抵抗しました。そして、勢い余って……
私はお兄様の半分を食べてしまったのです」
「……ああ、思い出しました。私、お兄様に酷いことをしてしまったの。
謝って許されることではない……けれど、お兄様は私が付けた痛みよりも、ずっとずっと苦しんでいたんだわ」
KP そっと目を伏せた後、それでもマリアは陽光を湛えた微笑みを覗かせる。
マリア
「やはり、お兄様はとてもお優しい方です。
だから、私はお兄様と過ごしたこの家で、もう一度お話をしたいのです」
KP
マリアは小さな包みを取り出す。
ナイアに渡そうとして跳ね除けられ、粉々になったアイシングクッキーだ。
【製作:料理】系の技能、【DEX*5】もしくは【APP*5】などで繋ぎ直すことができるだろう。
芽神 花音 CCB<=(14*5) 【APP】 (1D100<=70) > 82 > 失敗
鐘堂 伏炎 CCB<=(14*5) 【APP】 (1D100<=70) > 16 > 成功
芽神 花音 うう……(もたもた)
鐘堂 伏炎 作るのと直すのは違うもんね! どんまい!
鐘堂 伏炎 「こんな感じ……かな?」
KP
では、伏炎さんがクッキーの欠片を器用に繋ぎ合わせると、そこには「今も大好きです」「一緒にお茶会がしたいです」と書かれていた。
マリアはクッキーをしばらく見つめた後、マスクをおもむろに外す。
マリア
「お願いします、花音、伏炎。
どうか兄をこの家に連れてきてあげたいの。お力を貸してはいただけませんか?」
芽神 花音 「その言葉を待っていたわ。勿論よ、マリア」
鐘堂 伏炎
「マリアちゃん、仮面が……良かった。
よーし、ナイア公爵んとこ行ってみよ!」
マリア 「ありがとう……!」
KP
ナイアはまだ執務室のソファに寄りかかり、胸を押さえている。
君たちの気配を感じて顔を上げると、仮面の取れたマリアに気が付くだろう。
彼は怯えたような表情を一瞬した後、いつもの貼り付けたような笑みを浮かべる。
しかし、その表情はぎこちなく、口元や目元が歪んでいた。
ナイア公爵 「……仮面が、取れましたか。いよいよ、私を殺しに来たのですね」
マリア
「違いますわ! 私はお兄様と争いに来たわけではありません!
とにかく、これから一緒に来ていただきたいところがありますの!」
ナイア公爵 「なるほど、そこが私の処刑場ということですか。それなら、お断りですね」
KP
彼は話を聞かずに間髪入れず答える。
しかし、彼の表情は何処か暗い。
彼は君たちを横目で見ると、苦々しげにマリアに言い放つ。
ナイア公爵
「しかし、私を殺すのが目的なら、何故彼らまで連れてきたのですか。
彼らを見せしめに、私の前で殺すのですか」
マリア 「殺すだなんてそんな!」
芽神 花音 「ちょっと。最後までマリアの話を聞きなさいよ。らしくないわね」
鐘堂 伏炎
「そだよ! やっぱりマリアちゃんは、ナイア公爵の力を奪いたくて奪ったんじゃなかった。
手紙も読んでなかったし、ただ殺されそうになって抵抗しただけなんだって!」
ナイア公爵 「……なるほど? 彼らへそう言うように暗示を掛けた、と……」
KP 彼はより一層表情を険しくすると、静かに片手で長剣の柄を撫でる。
ナイア公爵 「マリア……私の、友人達にまで手を出すとは」
KP
ナイアは軽く触れていた剣を抜き放つと、瞬時にマリアへ切りかかる。
君たちも剣を抜き放ち、それを止めようとするだろう。
しかし、彼のほうが数コンマ早かった。
芽神 花音 「マリア!」
鐘堂 伏炎 「マリアちゃん……!」
マリア 「……っ!」
KP その瞬間、彼の振るった剣が見えない壁に弾かれる。
ナイア公爵 「! これは……」
KP ナイアが距離を取ると、君たちの背後でメルドがニヤリと笑顔を浮かべて立っていた。
マリア 「メディ!」
メルド 「危なかったねぇ~マリア! 大丈夫かい?」
マリア 「ええ、この通りだわ!」
ナイア公爵 「メルド、貴方までどうして……」
メルド
「やぁ! ナイア君! ご機嫌麗しゅう!
……もしかして、まだ気が付かないのかい? 僕はもともとこっち側の人間さ」
「どうだい? 味方だと思ってた奴に裏切られる気分は!
最後まで居もしない友の為に孤軍奮闘するのは!」
「ははは、やっぱり、君に黒幕なんて向いてないね」
KP メルドは君たちへ、同意して欲しいとアイコンタクトを飛ばす。
芽神 花音 「そう……そう、ね? 優しくて、感情豊かなあんたには向いてないかも」
鐘堂 伏炎
「公爵にできる悪いコトって言ったら、せいぜいがマリアちゃん泣かせるくらいじゃん?
神の化身と、更にその化身。でも二人とも人間みたいだよなあ!」
KP ナイアは君たちの言葉を聞くと、苦しそうに胸を押さえ、鋭い眼光をマリアへ向ける。
ナイア公爵
「貴女という人は……。
私から神たる力を奪っただけでは飽き足らず、腹心の従者さえ丸め込み……」
「初めて……初めて心を許せると思えた、一握りの友人達さえも奪うというのか! マリアァッ!」
KP
彼の顔が、初めて見る表情に変わる。
君たちの知る限り、それは「怒り」。
腰のロングソードを構え直した彼は、怒りに身を任せて君たちに襲い掛かってきた。
【決闘 vsナイア】
戦闘開始です。
ここでは模擬戦、剣術大会決勝戦とは異なり
「どちらかお一人のHPが0」になった場合、2人共ロストとなります。
ご注意ください。
また、ここではマリアとメルドが戦闘に加わりますが、2人共直接的な攻撃はしません。
マリアは【応援】で君たちへバフをかけ、メルドは【魔術支援】を行います。
KP
【マリアの応援】
1d3の出目によって、以下のバフをかける。
1:回避2倍
2:必中(相手が回避できなくなる)
3:ダメージ2倍
【メルドの魔術支援】
①魔術【瞬間防壁】
メルド自身のMP100を削り、探索者あるいはNPCが受けるダメージを肩代わりする防壁を張ることが出来る。
②MP譲渡
1ターン終了時に全員が【回避】に成功した場合、メルドは探索者へMP5を譲渡する。
KP また、戦闘開始前に黄金の小瓶を消費する事も可能です。
芽神 花音 2本ずつ飲んでおくわ。
system
[ 芽神 花音 ] 黄金の小瓶 : 5 → 1
[ 芽神 花音 ] MP : 45 → 65
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 46 → 66
KP
それでは、1ターン目。
まずはマリアの【応援】
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 2
KP では、このターンお二人は【必中】バフが掛かります。
芽神 花音 よし……当てないと。
マリア
「お兄様は【魔術】で壁を作っておいでだわ!
気をつけてくださいまし!」
KP
ナイアの攻撃。
ナイアは2回攻撃を行います。
ナイア公爵
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 37 > 成功
choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア] (choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア]) > マリア
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 95 > 失敗
choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア] (choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア]) > マリア
鐘堂 伏炎 いや、タゲ集中えぐ!?
ナイア公爵 「許さない……絶対に!」
KP
1回失敗ですね。
マリアは【回避】1回どうぞ。
マリア CCB<=40 【決闘回避】 (1D100<=40) > 52 > 失敗
ナイア公爵 1d10+1+1d6 【銀鞘の剣ダメージ】 (1D10+1+1D6) > 8[8]+1+2[2] > 11
鐘堂 伏炎 つっっよ
メルド 「お、っと……危ない危ない!」
system [ メルド ] MP : 100 → 89
KP
ナイアは、マリアへの憤怒をその剣先に乗せて再度斬り掛かる。
メルドが咄嗟に防壁を張って、難を逃れた。
焦りからか、二度目の攻撃は空を切ったようだ。
花音さんの攻撃。
芽神 花音 そっか、私たち、まだ名前を思いだした事ナイア公爵に言ってないから……
鐘堂 伏炎 えっちょいすそゆこと!? 細か!?!?
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 5 > 決定的成功/スペシャル
KP
素晴らしい! クリチケをどうぞ。
そして【必中】バフはかかっている為、素でのダメージ2倍効果も付与されます。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 3 → 4
鐘堂 伏炎 花音かっけえ〜!!
芽神 花音
この好機を逃すわけにはいかない。
【一撃必殺】【瞬間強化】【陽光の加護】
全て使うわ。
system
[ 芽神 花音 ] HP : 12 → 11
[ 芽神 花音 ] MP : 65 → 59
KP
では、+5の固定値と、それら全てを4倍ダメージでどうぞ。
4d6+4+4d4+20……ですね。
芽神 花音
4d6+4+4d4+20 【脇差ダメージ】 一撃必殺・瞬間強化・陽光の加護 (4D6+4+4D4+20) > 13[2,4,5,2]+4+10[2,2,4,2]+20 > 47
「はぁっ!!」
KP 花音さんがその身を焦がさん勢いで全身全霊を込めた重い一撃は、ナイアの魔術装甲をすり抜けて真っ直ぐに叩き込まれる。
ナイア公爵
「ぐ、ぁ……ッ!? な、なんて、猛撃だ……。
これが、マリアの洗脳による力の解放……!?」
芽神 花音
「バカなこと言ってんじゃないわよ!
確かにマリアの教えによるものだけど、この力を行使してるのは私!」
KP 伏炎さんの攻撃。
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 27 > 成功
KP ダメージロールや魔術等の宣言をどうぞ。
鐘堂 伏炎
【陽光の加護】だけで行ける!
ゲージブレイクする気もするけど、オーバーゲージしても勿体無いもんな!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 66 → 65
鐘堂 伏炎 1d6+1+1d6 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D6) > 6[6]+1+5[5] > 12
芽神 花音 あんたね……いっつもそのくらいの出目出しなさいよ
鐘堂 伏炎 あーん! 勿体ない9ダメージ!
system
[ ナイア公爵 ] HP : 50 → 38
[ ナイア公爵 ] HP : 38 → -9
KP
君達の鋭い一撃がナイアの腹部へ深々と刺さる。
彼は2~3歩下がると、口から黒い血のような液体を零しつつ、すがるような目で君たちを見る。
ナイア公爵
「お願いです。これ以上、あなた方がその女に操られるのは見るに堪えません。
どうか、私の名前を言って下さい」
「名前さえ貰えれば、私は貴方達を救う事が出来る。どうか……」
芽神 花音 「救うですって? そんな状態のあんたに救えるものなんてないし、救われるなんて真っ平御免よ」
鐘堂 伏炎
「そうだよ、ナイア。アンタの名前は『ナイア』。
優しいお兄ちゃんのナイアだろ!」
ナイア公爵
「そう、ですか。ならばせめて、貴方達だけでも救いましょう。
例え貴方達と相打ちになろうとも、その女の捨て駒にされるくらいなら、せめて、安らかなあの世へ」
KP
2ターン目。
ナイアは乱暴に口元についた黒い血を手袋で拭うと、ショートソードを抜き放ち、両手で二本構えて再び立ち向かってきた。
ブレイクゲージです。
このターンから、ナイアは3回攻撃を仕掛けてきます。
鐘堂 伏炎 ヒョエ……
KP ナイアの攻撃。
ナイア公爵
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 27 > 成功
choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア] (choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア]) > マリア
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP
わ……クリティカル……。
【必中】か【ダメージ2倍】でchoice。
ナイア公爵
choice[必中,ダメージ2倍] (choice[必中,ダメージ2倍]) > 必中
choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア] (choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア]) > カーネさん
SCCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 99 > 致命的失敗
KP
!? いや出目……
ファンブルしたため、クリティカルで相殺という事で、必中バフは無しです。
芽神 花音 ナイア公爵の出目が荒れてる……
ナイア公爵 choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア] (choice[フローラさん,カーネさん,メルド,マリア]) > マリア
KP
では、マリアと伏炎さんへ、それぞれ1回ずつ攻撃を仕掛けてきます。
お二人は【回避】をどうぞ。
鐘堂 伏炎 【瞬間強化】!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 65 → 60
マリア CCB<=40 【決闘回避】 (1D100<=40) > 87 > 失敗
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】 瞬間強化 (1D100<=99) > 94 > 成功
鐘堂 伏炎 出目たっけえ!
ナイア公爵 【瞬間強化】を使います。
system [ ナイア公爵 ] MP : 50 → 45
鐘堂 伏炎 ヒェーッ!
ナイア公爵 2d10+2+2d6 【銀鞘の剣ダメージ】瞬間強化 (2D10+2+2D6) > 11[4,7]+2+7[3,4] > 20
system [ メルド ] MP : 89 → 69
KP
マリアへの猛攻をメルドが弾く。
伏炎さんは瞬間的に敏捷性を高めて、どうにかナイアの刃を逃れる事ができた。
鐘堂 伏炎 「っぶねぇ! メルドナイス〜!」
メルド
「なんてったって天才だからね! マリアの事は任せてくれたまえ〜!
僕がしっかり守るよ☆」
マリア 「ありがとう、とっても頼もしいわ、メディ!」
メルド 「へっへ……」
system [ ナイア公爵 ] HP : -9 → 10
KP 花音さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 98 > 致命的失敗
芽神 花音 ……。
芽神 花音 クリチケ、使うわ……。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 4 → 3
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 52 > 成功
KP
そうだった、マリアの【応援】がまだでした。
1d3を。
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 1
KP
なるほど……。
どちらにしてもマリアは失敗なのでこの処理でいいとして、伏炎さんは【瞬間強化】で使ったMPを回復しておいてください。
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 60 → 65
鐘堂 伏炎 ありがとうマリアちゃーん!
KP ということで、ナイアは【回避】をします。
ナイア公爵 SCCB<=70 【決闘回避】 (1D100<=70) > 91 > 失敗
KP 失敗しました。ダメージロール、魔術行使をどうぞ。
芽神 花音 【瞬間強化】と【陽光の加護】を使うわ。
system [ 芽神 花音 ] MP : 59 → 53
芽神 花音 2d6+2+2d4 【脇差ダメージ】瞬間強化・陽光の加護 (2D6+2+2D4) > 5[2,3]+2+8[4,4] > 15
鐘堂 伏炎
つよつよのつよ〜!!
ダメボどっちも最大値じゃん!?
system [ ナイア公爵 ] HP : 10 → -5
KP
では、花音さんと伏炎さんは並び立ち、息ぴったりのコンビネーションでナイアを弾き飛ばすだろう。
キメのRPをどうぞ。
芽神 花音 「バカはあんた一人で充分。行くわよ、鐘堂!」
鐘堂 伏炎 「ふはっ、言えてる! やっちゃえ、花音!」
ナイア公爵 「っ、ぁ……」
KP
戦闘終了。
【決闘 vsナイア】
花音さん、伏炎さんの勝利です。
お疲れ様でした。
君たちの鋭い一撃がナイアの心臓を貫く。
刺された胸から黒い液体が大量に溢れてきた。
彼はそんなことをものともせずに、君たちの首を切り落とさんと鋭い剣を振るう。
しかし、その手がピタリと、君たちの首筋数センチ手前で止まってしまった。
ナイア公爵
「……何故、どうして。
最後、この数センチで手が止まるのですか」
KP
彼は刺された胸を押さえてると、持っていた二本の剣をカランと床に落とし、その場に膝をつく。
そして、諦めたかのように項垂れると、君たちへ首を差し出してきた。
ナイア公爵
「怒るのも、悲しむのも、もう疲れました。どうぞ、殺すなら殺してください。
貴方達に殺されるのなら、本望だ」
芽神 花音
「だから、話は最後まで聞けって言ってんでしょ!
あんたを殺すわけないわよ。好きにして良いって言うなら、さっさと着いてきなさい!」
鐘堂 伏炎 「ナイア、立てる? 一緒に行こうぜ!」
ナイア公爵 「うう……。はい……」
KP さて、君たちがログハウスへ向かう途中、メルドが伏炎さんの元へやってくる。
メルド
「やぁ兄弟! お疲れ様! おかげでナイア君が激おこする珍しい瞬間に立ち会えたよ!
いやぁ面白いものが見れた! ありがとうね」
鐘堂 伏炎
「そっか! 作戦成功じゃん! イェーイ!
いやいや、こっちこそ援護マジ助かったよ!」
メルド
「ふふん、もっと讃えちゃって良いぜ?
それと、これは頑張った君達へ、僕からの約束のご褒美。僕にはもういらないものだから、好きに読んでいいよ」
KP 彼は一冊の本を取り出すと、伏炎さんのズボンのポケットにずぼ! と捩じ込む。
鐘堂 伏炎 「うお!」
メルド
「じゃあ僕はこれで。
さて、久しぶりに運動しすぎて疲れちゃったから僕はしばらくサボるね!」
「いつかまたどこかで会おう!」
「さよーなら」
KP 彼はひらひらと手を振ると、まるで幽霊のごとく、空気に溶けるかのように消えていった。
鐘堂 伏炎 「えっ、メルド……?」
芽神 花音 「何やってんの? 早く行くわよ!」
KP
【メルドの書】を手に入れる事ができました。
これを読むのであれば、1技能分の時間が消費されます。
鐘堂 伏炎
「待って〜花音〜!」
じゃあ読んどこっかなーと思ったけど、花音の方が技能時間余ってんのね。
花音に渡して読んでもらっちゃお!
芽神 花音 「メルドも居なくなってるし……って、何よ、この本」
鐘堂 伏炎 「メルドがくれた! 好きに読んで良いってさ!」
芽神 花音
「そ……」
ログハウスへ行きがてら、目を通してみる。
system [ KP ] 芽神花音 : 6 → 5
KP
【メルドの書】
「黄金の勲章」という項目に、メルドの書の裏に描かれた黄金のタコのような紋章について書かれていた。
これは地球上に存在しない冥界の神との繋がりを示す紋章らしく、かつて「黄金と宝石の神」と呼ばれた黄金のタコの頭を持つ神から人々へ伝え渡ったとされる。
しかし、今はその「黄金と宝石の神」に関する書物はすべて捨てられてしまい一切無くなってしまっているようだ。
唯一分かるのは、この偉大なる神に認められた善なる者が
「冥界」にてかの神を称える言葉を告げることで、神が姿を現すということである。
フリーメイソン内ではいくつか使用方法があるようで、白い陶磁器にその勲章を描き、冥界の近しいところに置くことで
冥界からの力を借りて悪霊や邪神が湧かないように結界を張ることが出来るという。
しかし陶磁器が破壊されれば効果はたちまち薄れてしまい
そればかりか近くにいる悪しきものにその存在を知られ、自身が悪しきものに見つかる可能性がある。
芽神 花音
「……これって、あの円盤の事じゃないの。
やっぱり壊れたらまずいものじゃない」
鐘堂 伏炎 「そだね……。神様の名前がわかったら、【忘却の星籠】で呼び出せたりして?」
芽神 花音
「そう、ね……」
「……とにかく、今はナイアを連れてくのが先よ」
KP
マリアが空中にカギをさして回すと、光の扉が現れる。
それを開き、君たちとナイアをそこへ招くと、ナイアはわずかに目を細めて、眼前に広がる暖かな木漏れ日と遠くに見えるログハウスを見つめた。
マリア 「こちらですわ。お兄様」
KP マリアが先導し、ログハウスの前まで来ると、ナイアは少し眩しそうにログハウスを見上げた。
ナイア公爵 「中に、入ってもよろしいですか?」
マリア 「ええ。その為に連れてきたのですもの!」
KP
マリアや君たち二人が頷くと、ナイアは少し躊躇うかのようにドアノブに手をかけ、中に入っていく。
おそろいのマグカップ、2対の皿、2人分の生活雑貨。
そして二階の寝室へ入ると、酷い惨状になっている部屋を見まわして、ぼろぼろになった机に静かに手を這わせると、懐かしそうに語り始めた。
ナイア公爵
「ああ……思い出しました。あの日のこと。
私は自分の妹を手に掛けるべく、この机で手紙をしたため、彼女の部屋の枕元に置いたのです」
「そして朝になり、彼女が私の部屋に入ってきた時、私は彼女の首を刎ねようとしました。
……ですが、出来なかった。私が振るった一閃は、彼女の首の数センチ前で勝手に止まってしまったのです」
「その隙を突かれて私は彼女に倒され、力のほとんどを持っていかれました。
それでも、私は妹を手に掛けるべく、あの舞踏会を作り上げた」
「それにも拘らず、私の中の彼女との思い出が、私の最後の決意をブレさせるのです。
だから、私はメルドに頼んで、妹を消す為に『彼女の過ごした日々』を忘れ去りました」
「それなのに……ああ、思い出せたことがこんなにも嬉しい。
私は、なんてものを忘れてしまっていたのでしょうか」
KP 彼が苦しそうに胸を押さえると、そっとその手を覆うかのようにマリアが両手をナイアの胸に当てた。
マリア
「お兄様。確かに、私達は神にも人にもなれない出来損ないの存在です。
人の持つ心の重さにつぶされてしまう日もあるでしょう」
「けれども、もし耐えられなくなりましたら、どうかマリアにも相談してくださいまし。
なんたって、私、お兄様の妹ですので!」
KP 彼はそれを聞くと、静かに口元を緩めて、自分のつけていた仮面を外した。
ナイア公爵
「やはり、君は私などより強いねマリア。
……不甲斐ない兄で、ごめんね」
マリア
「そんなことないわ。
素敵なお兄様をもって、マリアは幸せ者です」
KP
彼はマリアを優しく抱き寄せ、静かに頭をなでる。
それが嬉しいのか、マリアは満面の笑みで大好きな兄に頭を預けた。
そんな中、ナイアはちらりと横目で君たちを見るだろう。
ナイア公爵
「お人よしですね、あなた達は。
私が貴方がたを利用しようとしていたことくらい、気づいているでしょうに」
KP
彼はそう言うと、人懐っこく笑みを浮かべる。
その笑みは、仮面も建前も何も張り付けていない、彼の本来の表情だった。
芽神 花音
「ふん、人一倍優しいあんたにだけは言われたくないわ。
そんな事より、マリアから改めてちゃんと受け取る物があるんじゃないの?」
マリア 「そうでしたわ! お兄様、こちらを受け取ってくださいまし」
KP
マリアはクッキーをナイアに差し出す。
彼はそのメッセージに目を落とし、ふ、とまた表情を綻ばせるのであった。
ナイア公爵
「ありがとう、マリア。
……それから、フローラさんとカーネさんも、本当にありがとうございます」
鐘堂 伏炎
「あーっ、その事だけどさ! オレらの顔ちゃんと見てよ!
仮面! 取れてっからね!」
マリア
「ふふ。改めて自己紹介といたしましょうか」
「私は、お兄様の妹の、マリアですわ!」
ナイア公爵 「ふふ、はい。私は、マリアの兄の、ナイアです」
芽神 花音 「私は芽神花音よ」
鐘堂 伏炎 「そしてオレは鐘堂伏炎! 名前は忘れても花音の事を一番愛してるのがオレ!」
芽神 花音 「……はいはい」
マリア 「お兄様も、お友達ならば花音、伏炎、とお呼びしてはいかが?」
鐘堂 伏炎 「そーね! オレらもナイアの事はこれからはナイアって呼んじゃう!」
ナイア公爵
「え、あ、ありがとう、ございます。
では、改めて……花音、伏炎」
「お礼になるようなものはないのですが……代わりにこれを。
私とマリアの縁を再びつないでくださった、お二人に」
KP そう言ってナイアは、魔術【黄金鍵盤】を君たちへ授けてくれる。
KP
魔術【黄金鍵盤】※シナリオ内限定
コスト:MP1
概要 :目の前に光の鍵盤を出現させ、その場で演奏をすることが出来る。
楽譜さえあればどんなものでも完璧に弾くことが出来る。
鐘堂 伏炎 「えっ、すげえ魔術じゃん! ありがとうナイア!」
芽神 花音 「これで演奏する機会があるのかしら……? 楽譜を探してみたいわね」
KP その後、少し離れたところから金色の光がちらりと舞う。
謎の少女 「…………」
KP
そこには、舞踏会で出会った少女が微笑んでその光景を見ていた。
しかし、君たちがまばたきをした瞬間、その姿は消え去ってしまった。
これにて、【マリア&ナイア複合イベント】クリアです。
おめでとうございます。
今後、ナイアはマリアとずっと一緒に居るようになる。
かなりのシスコンだと思われるかもしれない。
一方で、君たちへは敬愛と信頼を持って接するだろう。
KP
また、新たな一歩を踏み出すきっかけとして「本当の人間にはなれないが、自分達兄妹に人間としての名前を付けて欲しい」と頼んでくる。
君たちが「彼らは人間だ」という認識を持って名付けるなら、彼らは「邪神」などに変貌しない。
ナイア公爵
「少し遅れてしまいましたが、4回目……
最後の舞踏会を、始めましょうか」
マリア 「そういえば、花音と伏炎はせっかくお二人でいらしたのに、この舞踏会へ来てから一度も一緒に踊られてませんよね!」
芽神 花音 「げ」
ナイア公爵 「……げ?」
鐘堂 伏炎
「そーなんだよ! あいや、マリアちゃんと一緒に踊るのも勿論楽しかったけどさ!
最後くらい踊ろうよう花音〜」
芽神 花音 「ええ……」
マリア
「うふふ、ではこうするのはいかが?
今まで私のレッスンを受けた成果を、お二人で踊って私に見せていただくの」
「言うなれば、ダンスレッスンの卒業試験ですわ!」
ナイア公爵 「成る程、それは名案だねマリア」
芽神 花音 「うぐ、……マリアがそう言うなら、踊ってあげない事も、ないけど?」
鐘堂 伏炎
「やったーー!!」
「それじゃあ、改めて。
オレと一緒に踊っていただけますか、花音?」
芽神 花音
「……。
……ええ、喜んで」
ナイア公爵
「それでは皆様大変お待たせいたしました。
今宵、最後の舞踏会を始めさせていただきます」
KP
しかし、演奏が始まらない。
ピアノの前に、いつも居るはずのメルドの姿は無かった。
ナイア公爵
「おや……困りましたね。
しかし、これ以上お待たせするのも忍びない。私の演奏で始めましょう」
KP
ナイアは2階へ上がり、【黄金鍵盤】を使って演奏を始める。
すっかりがらんとした会場内で、数組のペアが踊り始めるだろう。
マリアは飲み物を片手に、壁際で君たちの踊りを見守っている。
お二人は補正なしの【芸術:ダンス】をどうぞ。
芽神 花音 CCB<=65 【芸術:ダンス】 (1D100<=65) > 25 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=65 【芸術:ダンス】 (1D100<=65) > 68 > 失敗
鐘堂 伏炎 ウワーッ! 惜しい!
KP
いざダンスが始まると、伏炎さんはどこか緊張した面持ちで、軋んだ機械のような動きのステップを踏んでしまう。
花音さんはそんな彼を強引に動かしつつも、しっかりとした足取りでリードしてくれるだろう。
伏炎さんは1d2のHP最大値減少、花音さんはMP+5をどうぞ。
鐘堂 伏炎 1d2 (1D2) > 1
system [ 鐘堂 伏炎 ] HP : 12 → 11
芽神 花音 「あんたから一丁前に誘ってきたくせに、どうしたのよ」
鐘堂 伏炎
「あ、はは……! ごめん、なんか……
いざ花音と踊れる! ってなったら、きんちょー、しちゃって……」
芽神 花音 「……ホント、しょうがないヤツ」
鐘堂 伏炎 「ええん花音〜……リードするつもりがされちゃってるよ〜」
芽神 花音 「当然でしょ。鐘堂のリードをちゃんと握れるのは、私くらいしか居ないなんだから」
鐘堂 伏炎 「えっ……えへっ……?」
芽神 花音
「……何でもない。ちょっとは緊張解れたなら、ちゃんと最後まで踊りなさいよ。
マリアが見てるんだから」
鐘堂 伏炎
「はーーーっ! やっぱり花音好きだわーー!!
愛してるよ!! 花音〜〜!!」
芽神 花音
「うるさいバカネドー。
集中して踊れって言ってんでしょ」
鐘堂 伏炎 「ふふ、はあい」
system [ 芽神 花音 ] MP : 53 → 58
KP
そして処理を間違えました。
二人で踊った場合は、片方成功の場合はお互いにMP+5でHP減少はありません。
伏炎さんはHP最大値を戻し、MP+5をどうぞ。
system
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 11 → 12
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 65 → 70
KP
ナイアの演奏がラストスパートを迎えるにつれて、わずかに残っていた他の参加者たちも皆、黄金の星屑となって消えていく。
がらんとした会場内に足音を響かせて、ナイア──
否、彼によく似た何者かが、君たちに近付いてきた。
芽神 花音 「! あんたは……」
???
「探索者諸君、舞踏会を楽しんでいただけているようで何よりだ」
「しかし、もっと私の掌で踊ってもらわないと困るね。
せっかく来たのだから、ゆっくり踊っていってくれよ」
鐘堂 伏炎 「踊らされるもんか! ナイアのフリして遊んだんなら十分だろ」
???
「はは。あちらが私のフリをしていただけに過ぎないのに、とんだ言いがかりだな。
……まあいいさ、12時の鐘が鳴るまで楽しませてもらうとしよう」
KP 男の姿は闇に溶け、影と化して消えていく。
芽神 花音 「……あいつが多分、ホンモノなのよね……」
鐘堂 伏炎 「最後まではいるつもりだけどさ、タダでは帰してもらえなさそうだよなー……」
KP やがて演奏が終わり、君たちが唸っていると、マリアとナイアが近付いてくる。
マリア
「お見事でしたわ、お二人とも!
卒業試験は合格よ。これからもより一層、ダンスの腕に磨きをかけてくださいまし!」
芽神 花音 「ありがとう、マリア」
鐘堂 伏炎 (マリアちゃんにもナイアもどきの姿は見えてないのかー……)
マリア
「それにしても、メディはどこへ行ってしまったのでしょう。
お兄様が演奏中に魔術で探しておいででしたけれど、見つかりまして?」
ナイア公爵
「いえ。会場のどこを探しても見当たりません。
恐らく、彼の得意な魔術で姿を消しているのでしょう」
KP ナイアは君たちの方へ向き直る。
ナイア公爵
「花音、伏炎、不躾ながら、お二人にお願いがございます。
うちのスタッフ……メルドを探していただきたいのです」
「彼、今までも仕事をサボることはありましたが、舞踏会の演奏をサボるような真似はしませんでした」
「今の私の力では、本気で姿を消したメルドを探すことは不可能に近い。
それに彼は非常に耳がいい。この舞踏会場内なら、誰がどこで何を話しているのかさえ筒抜けでしょう」
「ですので、私の代わりにメルドを探して頂けませんか?
何を企んでいるかは知りませんが、嫌な予感がするのです」
鐘堂 伏炎 「おっけー任せて!」
芽神 花音 「探してみるわ」
KP
ではまず、メルドの居そうな場所をどちらかお一人に宣言していただきます。
そこで見つかるかどうかの判定をこちらで行いますので、お考えください。
場所や行動次第では、判定に補正がつく場合もございます。
鐘堂 伏炎 「ナイアがあんま着目してなさそうって言えば、円盤があったとこじゃね?」
芽神 花音 「そうね。後は、好物で釣ってみるとか……」
鐘堂 伏炎
「なるほど! やってみよ!」
円盤の場所で、持ってるガレットデロワを【メルド】でミルクチョコ味のチョココロネに変える!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 70 → 69
[ 鐘堂 伏炎 ] ガレットデロワ : 2 → 1
鐘堂 伏炎 「メーールド★」
KP
では、判定を行います。
s1d100 自動成功 (1D100) > 52
では、伏炎さんがチョココロネを出すと、誰かの気配が動いたのを感じる。
しかし、姿を見ることはできない。
【物見のレンズ】を使用しますか?
鐘堂 伏炎 使う!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 69 → 68
KP
お二人はメルドの姿が見えるようになる。
ちょうど、彼がポケットナイフを自分の首に当てている所だった。
芽神 花音 「! 何やってんのよ!」
鐘堂 伏炎 「メルド、ストーップ!!」
KP お二人が止めに入るのなら、自動成功で止められる。
メルド 「いででで! 冗談、冗談だってば!」
芽神 花音 「ふざけないで。やっていい事といけない事があるでしょ」
メルド
「もー、そんな真剣に怒らないでってば。
どうせ死ねないんだからさ!」
鐘堂 伏炎 「死ねない……?」
メルド
「そ。『自分で死ぬ』ことはできないんだよねー。
僕、一度『自分に殺されてる』から☆」
「ナイフはただのドッキリさ!」
芽神 花音 「笑えないって言ってんのよ。ちゃんと説明して」
メルド
「はあ……良いかい、前にも相棒には言ったと思うけど、僕は本物のモーツァルトじゃない」
「モーツァルトの魂の半分であり、亡霊以下の存在なんだよ」
「亡霊以下の存在は人間と見なされない。帰天することが出来ないんだよ。
永遠に存在し続けるか、さっさと消え去るしか道はないのさ」
鐘堂 伏炎 「本当にそれしか道が無いのかよ?」
メルド
「僕はもう諦めてるけど、どうにかするなら『冥界の神様』にでもお願いするしかないんじゃないかな?」
「冥界の神様なんて居ないけどね!
そんなの信じるなんて、ネバーランドがあるって信じるようなもんだぜ?」
芽神 花音 「あんたのくれた本には書かれてたじゃない」
メルド
「そんなの作り話だって!」
「というか、本気でどうにかしようと思ってんの?
僕の目的……『ナイア君を怒らせる』ことは達成してること分かってる?」
「僕としては、あとはキミたちが門から帰るのを待つだけなんだけど。
とっとと帰ってくんないかな」
鐘堂 伏炎 「そんな心にもない事言ってさあ、本心じゃないっしょ?」
メルド
「心にもない事言ってたのは寧ろ今までさ」
「……あれっ、もしかして、僕の事友達だと思っちゃった?
ごめんねー勘違いさせちゃって!」
「僕たちはあくまで、スタッフとお客さんだ。
舞踏会が終わったら帰るのがお客さんだろ?」
「いつまでも居られるとこっちとしては迷惑なんだよ」
KP ふー……と、メルドは深いため息をつく。
メルド 「それじゃ僕は無駄話に付き合ってる暇ないから、じゃあね」
KP
そう言い放つと、メルドは空気に溶けるかのように消えて行く。
もう一度探しても、姿を現すことはないだろう。
君たちが呆然とメルドを見送っていると、伏炎さんのポケットに突っ込まれていた【メルドの書】がほのかな光を放っていた。
舞踏会で出会った少女が強化してくれた【物見のレンズ】を使う事で、表紙の紋章に隠されたものを見ることができるだろう。
鐘堂 伏炎 よし、見るぞ……!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 68 → 67
KP レンズで表紙を見ると、金色の文字で次のような祝詞が浮かび上がった。
KP
祝詞【Kthanid(読み方が分からない)】
あぁ我らが「Kthanid」
黄金と宝石の王よ
我が善性は試された
我が可能性は示された
いざ忘却されし星々が眠る地より
御身を我が前に見せ給え
あぁ人々を導く偉大なる「Kthanid」よ
星を逝く英雄の行く末に今こそ道は開かれん
KP
君たちは祝詞「Kthanid」を獲得することが出来る。
しかし、肝心の神の名が読めない。
この神に関する情報や読み方は既に「この世にはない」ことが分かるだろう。
芽神 花音 「これが冥界の神の名前って事は分かったけど……読めないじゃない」
鐘堂 伏炎 「そだね。どっちにしても【忘却の星籠】に行ってみる? 見つかるかは、分かんないけどさ」
芽神 花音 読み方を【忘却の星籠】で探してみるわ。
KP
承知いたしました。
忘却の星籠は、寂しく静まり返っている。
それでは、【図書館】をお振りください。
鐘堂 伏炎 よし、とりまオレからやってみる!
鐘堂 伏炎 CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 46 > 成功
system [ KP ] 鐘堂伏炎 : 5 → 4
KP
伏炎さんは、一冊の古びた革表紙の本を見つける。
表紙にはメルドの書と同じ、金色の線で描かれた人型のタコに蝙蝠の翼が生えたような印が刻まれていた。
KP
神話伝 【善性と可能性の神Kthanid(サニド)】
サニドは本来地球上に存在する神ではなく、ここより遠い地を統べるもので
黄金のタコの頭と宝石で出来た目を持ち、蝙蝠の翼が生えている冥界の神である。
サニドが地球へ訪れる際、時折少女の姿で現れる。
彼女は気に入った人間を観察し、その人間が正しい善性を持っているかどうかを見定めることがある。
その人間が善性に値すると彼女に判断された時、彼女は地球上における唯一の住処である冥界
「忘却の星籠」へ人を招くことがあるという。
そこへ招かれた人間は、人類が捨て去ってしまった知識やモノが得られ
望めば「消えてしまった人や忘れられてしまった人に会える」という。
KP
さて、これにより、神の名前を【Kthanid(サニド)】と読めるようになった。
祝詞を唱えられるようになる。
芽神 花音 「あぁ我らがKthanid」
鐘堂 伏炎 「黄金と宝石の王よ」
芽神 花音 「我が善性は試された」
鐘堂 伏炎 「我が可能性は示された」
芽神 花音 「いざ忘却されし星々が眠る地より」
鐘堂 伏炎 「御身を我が前に見せ給え」
芽神 花音 「あぁ人々を導く」
鐘堂 伏炎 「偉大なるKthanidよ」
芽神 花音 「星を逝く英雄の行く末に」
鐘堂 伏炎 「今こそ道は開かれん」
KP
君たちは声を合わせて祝詞を唱える。
唱え終えると同時に、伏炎さんの臀部をぺしぺしと叩く小さな手に気付くだろう。
そこに居たのは、舞踏会で見かけたあの少女だった。
君たちが振り返ると、こてんと首を傾げてみせる。
謎の少女 「なあなあ、うちの名前はなぁに?」
芽神 花音 「偉大なるサニド!」
鐘堂 伏炎 「サニドちゃん!」
KP 少女──サニドはにっこり笑った。
サニド
「地上で忘れ去られて消えるだけやったうちに、正しい名前を与えてくれておおきにな!」
「お陰で少しだけ力を取り戻せたで。
もう少しだけ、使命を果たせそうや!」
「うちの使命は、報われない魂や記憶達をあるべきところへ連れていくことや。
せやけど、力を失ってる間に忘却の星籠には数億もの記憶達が降り積もってもうて」
「全盛期みたく全員を連れていくのは無理やけど、取り戻した力であと数十人くらいなら連れていけるはずや!」
芽神 花音 「それほど弱っているのね……」
サニド
「そやな……何やお礼したいねんけど、うちからあげられもんは何もあらへん。
せやから代わりにええこと教えたる!」
「ええか。君たちの『友人の半身』がここにおんねん。
呼び出すんなら『彼の大好きなもの』を出してあげてな! ……ほなね!」
KP サニドはそれを伝えると、数えるばかりの銀色の星屑を連れて天に昇っていく。
鐘堂 伏炎 「サニドちゃん……。……ありがとーう!!」
芽神 花音 「友人の半身って言われたら、心当たりはアレしか無いわね」
鐘堂 伏炎 「おう! 毎度お約束!」
芽神 花音 「私のガレットデロワ、使って」
system [ 芽神 花音 ] ガレットデロワ : 2 → 1
鐘堂 伏炎
「おっけ! ミルクチョコ味のチョココロネになーれ!」
「メーールド★」
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 67 → 66
KP
伏炎さんが、花音さんの持っていたガレッドデロワをチョココロネに変えると、辺りに変化が起きる。
星籠の奥のほうにある銀色の山の中より金色の星屑が舞い始め、それは淡い人型となった。
しかし、金色の光が邪魔をして全体像をはっきりと見ることはできない。
人型はカツカツと杖をつきながら、君たちの方へやってくる。
それは、少し色あせたブロンドの髪の男性のようだった。
手足や顔は爛れ、黒いマスクがなければそれはひどい見た目をしているだろう。
彼は君たちから少し離れた位置まで歩いてくると、しわがれた声で言った。
アマデウス
「こんばんは。突然出てきてしまってすまないね。
ここには捨てられたものしか辿り着かないものだから、久しぶりのよい香りで目が覚めてしまった」
「初めまして、というのは違うね。改めて、私はアマデウス。
君達のことは、もうひとりの『僕』を通して見ていたからよく知っているよ」
芽神 花音 「アマデウス……」
KP アマデウスはこくりと頷き、語り始める。
アマデウス
「私はかつて、21歳の頃より私の中の『淡い恋心』を押し殺してきた。
その反動なのか、死後になって私の魂が二つに分かれてしまったのさ」
「君たちが今まで話していた、6歳の頃の恋心を抱き続けた純粋な青年『メルド』と
その彼を15年間も胸の奥で殺し続けてきたこの私、『アマデウス』にね」
「だからこそわかるんだよ。この舞踏会にいる彼のこと。
彼はこの舞踏会の核だ」
「核である彼が消えてしまえば舞踏会はなくなり、公爵やマリア、君たちをもとの世界へ返すことが出来ると彼は知っている。
だからこそ、みんなの幸福の為に、彼は自ら死を選ぶだろう」
KP アマデウスは、一枚の楽譜を懐から取り出してみせる。
アマデウス
「虫のいい話だと分かっているが、私から君たちに頼みがある。
これをバカな私に渡してほしい」
「これは私が生前書ききれなかったとある曲をアレンジしたものだ。死んだ後も、ちょくちょく私が作曲しててね。
渡してくれれば、それだけで彼は私の気持ちを汲み取ってくれるだろう」
「もし彼が弾いてくれるのなら、それはきっと捨ててしまった私を許してくれる時だ。
その時は改めて、君たちの前に現れよう」
鐘堂 伏炎 「分かった。メルドに渡すよ!」
芽神 花音 「アマデウスのアレンジ……責任持って預かっておくわ」
KP アマデウスは、ふ、と目を細める。
アマデウス
「あおそういえば、もう一人の私が、君たちに『友人ではない』などと、酷い言葉を言ってしまったね。
ごめんよ、許しておくれ。あれはただの青二才の戯言、天邪鬼なだけさ」
「私はね、君達のことを大切な友人だと思っているよ。
きっと向こうの私にそれを伝えたら嫌がられるだろうけどさ」
「君たちの想いは『僕たち』に届いているよ」
KP 彼は伏炎さんが出したチョココロネを手に取る。
アマデウス
「それと、これはもらっていくよ。これでも僕はミルクチョコ味のチョココロネが大好きでね。
チョココロネが転がっていたら、そりゃ犬のように飛びついちゃうのさ」
「わんわん!」
KP
彼はおちゃめにそう言うと、犬の真似をする。
それは、君達がよく知っている「メルド」そのものだった。
彼はにやり、といたずらに微笑むと、美しい金色の星屑となり散っていく。
芽神 花音 「ふ。強がりな事くらい、分かってたわよ……」
鐘堂 伏炎 「またね、アマデウス……!」
KP
晩年のアマデウスはレクイエムの楽譜を君たちに託すと、空気に溶けるかのように消えてしまう。
そして君たちがその場から立ち去ろうとした時、天井からひらひらと黒いメモ帳の一片が落ちてくる。
忘却の星籠に今落ちてきたなら、たった今捨てられたものかもしれない。
鐘堂 伏炎 「これってメルドの……?」
KP
【落ちてきた紙】
私は十分すぎる程に罪を重ねてしまった。
友を傷つけ、裏切り、どのような理由であれ怒りと悲しみをその身に焼き付けてしまった。
きっと私は地獄に落ちるだろう。
いや、そもそも亡霊以下の幻である私に「死」などないか。
あるとすれば、それは「無」だろう。
だから、これから消えてしまう私が何を言おうとも
もう遅いかもしれないが最後に言わせてほしい。
ありがとう。伏炎、花音。
ちゃんとお礼が出来なかった私を、どうか許してくれ。
芽神 花音 「もう、アイツ……!」
KP それを読み終わると同時に、突然上の方、星籠の外から巨大な何かがぶつかるような音が響いてくる。
鐘堂 伏炎 「何……!?」
KP
君たちが外へ出てみると、畑にあった「白い陶磁器にタコのような生物が描かれた円盤」が粉々に砕け散っている。
その中央には円盤を壊した原因と思わしき、安っぽいレイピアが一本刺さっていた。
芽神 花音 「これ、メルドのレイピアじゃない! 一体何を……」
KP
巨大な音は今だ響いてきており、舞踏会場から聞こえてくる。
君たちが駆け付けると、そこには禍々しい翼を持つ、奇怪な生物がいた。
ゾウのような巨体に馬面のような顔をした化け物は、うろこの生えた両翼を羽ばたかせて飛んでいる。
君たちはその化け物を実際に見るのは初めてだったが、知識として知っていた。
あれの名前は「シャンタク鳥」。
目の前にいる化け物は、君たちが見つけたゲームブックの中にあった挿絵と瓜二つの姿をしていた。
シャンタク鳥を見た君たちは
SANc 0/1d6
芽神 花音 CCB<=39 【SANチェック】 (1D100<=39) > 34 > 成功
鐘堂 伏炎
CCB<=63 【SANチェック】 (1D100<=63) > 83 > 失敗
1d6
(1D6) > 6
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 63 → 57
鐘堂 伏炎 ノワーーッ さいだいち!?!?
KP 伏炎さんは【アイデア】をどうぞ。
鐘堂 伏炎 CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 2 > 決定的成功/スペシャル
芽神 花音 これ……前の私と同じじゃないのよ……!
KP ひとまずクリチケをどうぞ。
system [ 鐘堂 伏炎 ] クリチケ : 3 → 4
KP 狂気内容の決定をいたしましょう。
鐘堂 伏炎 8:反響動作で花音の行動を真似るとかは……!
KP
承知いたしました。
それではここで、ルールブックP.180をお開きいただいても構いません。
ただし、ゲームブックのデータとどこまで合っているかは分からない状態です。
そのおぞましい化け物の前に、彼、メルドが一人佇んでいた。
巨大な化け物を前にして臆する事無く片手を振り上げ、荒々しく風の刃で化け物を攻撃している。
しかし、致命傷にまでは至っていないようだ。
散々に痛めつけられた化け物は荒れ狂う嵐の如く怒りを露わにし、今にもその首を噛みちぎらんと鋭い牙を剥き出しにして襲ってくる。
メルドはそれを見据えた後、自虐的に微かに笑う。
そして、ゆっくりと腕を下ろすと、すべてを受け入れるかのように静かに目を閉じた。
芽神 花音
「諦めてんじゃないわよ!」
攻撃を弾く!
KP 魔術で防いでも構いませんし、戦闘技能や【DEX *5】でも構いません。
芽神 花音 反響動作を利用するなら、脇差を抜く!
鐘堂 伏炎 「……!」
KP では【日本刀】をどうぞ。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 97 > 致命的失敗
芽神 花音 なんでよ!!
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 47 > 成功
KP 花音さんは1d2をどうぞ。
芽神 花音 1d2 (1D2) > 1
KP
それでは、花音さんはメルドを庇おうと勇み足で前に出過ぎてしまい、シャンタク鳥の攻撃をわずかに受けてしまう。
HPの最大値-1
system [ 芽神 花音 ] HP : 11 → 10
芽神 花音 「っ……!」
鐘堂 伏炎 「花音!」
メルド 「相棒! お嬢ちゃん!」
芽神 花音
「どうなってんのよ……これ……!
良いからさっさと追い払うわよ!」
脇差を構える!
メルド 「ああ、ナイアが君たちを探している間、時間稼ぎをしていたが僕一人じゃ敵わないんだ。手伝ってくれ!」
鐘堂 伏炎
「おうともさ、相棒!」
花音の動作に倣う!
KP
【死闘 vsシャンタク鳥】
戦闘開始です。
ここではロストが発生する戦闘となりますので、ご注意ください。
メルドは【決闘 vsナイア】の時と同様に【魔術支援】を行い、君たちが受けたダメージ分だけメルドがMPで肩代わりしてくれます。
行動順はシャンタク鳥→花音さん→伏炎さんです。
鐘堂 伏炎 花音、シャンタク鳥ってルルブ通りなら生物装甲がある!
芽神 花音 分かったわ。【陽光の加護】は必須ね。
KP
1ターン目。
シャンタク鳥の攻撃。
シャンタク鳥 S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 3
KP
シャンタク鳥は大きく息を吸い込み始める。
三人とも【聞き耳】をどうぞ。
芽神 花音 CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 95 > 失敗
鐘堂 伏炎 CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 38 > 成功
メルド SCCB<=99 【聞き耳】 (1D100<=99) > 26 > 成功
KP
では成功した伏炎さんとメルドは、シャンタク鳥の凄まじい咆哮の圧を受けてHP-1。
また、メルドは耳が非常に良いため、耳を押さえてその場に倒れ込んでしまう。
次ターン終了まで行動不能。
メルド 「ぐぁっ……!」
鐘堂 伏炎 「うっ……」
system
[ メルド ] HP : 15 → 14
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 12 → 11
芽神 花音 「メルド! 鐘堂!?」
KP 花音さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 8 > スペシャル
KP シャンタク鳥の回避。
シャンタク鳥 SCCB<=30 【回避】 (1D100<=30) > 56 > 失敗
KP 回避失敗。ダメージロールや呪文の行使をどうぞ。
芽神 花音 【瞬間強化】と【陽光の加護】!
system [ 芽神 花音 ] MP : 58 → 52
芽神 花音 2d6+2+2d4 【脇差ダメージ】瞬間強化、陽光の加護 (2D6+2+2D4) > 5[1,4]+2+4[3,1] > 11
KP 花音さんの斬撃が、シャンタク鳥の装甲を突き抜けて、その巨体を抉る。
system [ シャンタク鳥 ] HP : 60 → 49
KP 伏炎さんの攻撃。
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 61 > 成功
KP シャンタク鳥、半分の値で回避。
シャンタク鳥 SCCB<=(30/2) 【回避/2】 (1D100<=15) > 96 > 致命的失敗
KP
おっとここでファンブル……。
【ダメージ2倍】でどうぞ。
鐘堂 伏炎 よしゃ! 【一撃必殺】【瞬間強化】【陽光の加護】を使う!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 11 → 10
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 66 → 60
KP では4d6+4+4d6+20ですね。
鐘堂 伏炎 4d6+4+4d6+20 【脇差ダメージ】一撃必殺、瞬間強化、陽光の加護 (4D6+4+4D6+20) > 14[2,5,3,4]+4+15[2,3,5,5]+20 > 53
鐘堂 伏炎 っしゃあ!!
KP 伏炎さんの身を削る猛攻は、瞬間的に神速の域に達し、シャンタク鳥の体を一刀両断にしてしまう。
system [ シャンタク鳥 ] HP : 49 → -4
KP
戦闘終了。
【死闘 vsシャンタク鳥】
花音さん、伏炎さん達の勝利です。
お疲れ様でした。
メルド 「いやー助かった助かった! すごいねー君たち!」
鐘堂 伏炎
「いやーそれほどでも……あるけどー!
つーかメルド大丈夫だったの?」
芽神 花音 「あんた耳が良いから……」
メルド
「僕はヘーキヘーキ!
キミたちこそ怪我はしてないかい?」
芽神 花音 「私は特には」
鐘堂 伏炎 「オレも大丈夫!」
メルド
「ええ? 二人とも、やせ我慢はよくないぞう?
それに僕の治療は精神面にも効くんだぜ。ほーら手出して!」
KP
メルドが君たちの手を強引に取ると、確かに気力が彼の手を通して湧いてくるような気がする。
MP+5
芽神 花音 「何、この感じ……?」
system
[ 芽神 花音 ] MP : 52 → 56
[ 芽神 花音 ] MP : 56 → 57
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 60 → 65
[ メルド ] MP : 69 → 59
芽神 花音 ……うん?
KP メルドの体が、心なしか先程よりも透けているように見えるだろう。
鐘堂 伏炎 「えっちょちょ、何やってんのー!」
メルド 「何って、キミたちの治療だよ☆」
芽神 花音
「もう! 今はそういうの良いから。
ほら、あんたにお届け物よ。とっとと目を通しなさい」
アマデウスの楽譜を渡すわ。
メルド 「お届け物……?」
KP メルドは楽譜を受け取り、軽く目を通すと、はっと驚いた顔で君たちを見遣る。
メルド
「これを、どこで手に入れたんだい。
いや、こんなもの手に入れられるはずがない」
「だってこれ、この世に存在しない楽譜だぜ?」
鐘堂 伏炎 「冥界の神様にお願いしちゃった! ……なんてね!」
メルド 「冥界の神様って……」
KP しばらく楽譜に目を落としていたメルドは、困ったように笑いながら言う。
メルド
「……ほんっと、僕ってクソだよな。まぁ名前事態クソだからそうなんだけど。
生き汚さだけはクソ以下だ」
KP
彼は楽譜を開くとざっと眺めてから鍵盤に指をかけ、滑らかに演奏しだした。
最初からこの曲を知っていたかのように鍵盤上を指が滑り、優しい音楽が周囲に満ちる。
ふと、目の前に黄金の星屑が舞う。
何度か周囲を見渡していると、いつの間にか演奏をするメルドの隣に、あの地下で見た老いた男性が立っていた。
老いた男性はにやりといたずらに笑いながら、演奏するメルドに語り掛ける。
アマデウス 「どうかね? 晩年の私の傑作は!」
メルド 「ん~……まぁまぁ。いい曲じゃないか」
KP そんな何気ないやり取りが行われた後、彼ら二人を黄金の光が包み込む。
芽神 花音 「ん……」
鐘堂 伏炎 「わ……」
KP
思わず顔を覆った君たちがそっと瞼を開けると、そこにはあの立っていた老いた男性の姿はなく
代わりにメルドが座っていた演奏席に見知らぬ歳のとった男性が座っていた。
顔立ちはメルドにそっくりだが、ブロンドの髪は色褪せている。
皺が少し目元に見えているが、いたずらな眼差しだけは21歳のままだった。
彼は席を立つと、君たちに振り替える。
そして恭しくお辞儀すると、いつも通りにやりと笑った。
アマデウス
W.A.モーツァルト
「改めて、自己紹介を。僕はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
6歳の恋心を経て、35歳にこの世を去った、正真正銘の亡霊アマデウスさ!」
鐘堂 伏炎 「アマデウス!」
芽神 花音 「また、会えたわね」
W.A.モーツァルト
「あっはっは! よくもまぁゴミ捨て場に置いてきた僕を拾ってきたもんだよ!
全くもって君たちの、そのお人よしにはかなわないや!」
KP 彼はそういうと花音さん、伏炎さんの方へ歩いてきて、両手で君たちの肩を抱く。
W.A.モーツァルト
「でもまぁ感謝しているよ。
おかげで、本当の私を思い出すことができたのだから」
KP 彼はそう言うと、少ししわのよった顔で優しく微笑んだ。
鐘堂 伏炎 「そうだぞアマデウス~、もっと感謝しろよな~!」
芽神 花音
「こら、鐘堂……。
……ふふ、思い出せて、良かったじゃない」
KP 彼は君たちから離れて、優雅にお辞儀をする。
W.A.モーツァルト
「ああ、そうだね。
自分を許す機会を与えてくれた君たちには、本当に感謝してるよ。伏炎、花音」
KP
アマデウスの後ろ、少し離れたところから金色の光が舞う。
そこには、サニドが微笑んでその光景を見ていた。
サニド 「…………」
KP しかし、君たちがまばたきをした瞬間、その姿は消え去ってしまう。
芽神 花音 (サニド……。見届けてくれたのね)
KP 君たちがそうしていると、少し慌てた様子でナイアとマリアが舞踏会場へやって来る。
ナイア公爵 「花音、伏炎、メルド、大丈夫で……すか……?」
マリア 「まあ……!」
KP 二人は立ち止まり、アマデウスの姿をまじまじと見つめた。
ナイア公爵 「そこに居るのは……メルド、で合っていますか?」
メルド
「ああそうさ、ナイア君。
正真正銘、君の唯一の従者。メルドだよ」
ナイア公爵
「ああ、何と言ったらいいのか……」
「少し……老けましたね?」
メルド 「ダンディと言ってくれたまえよ!」
マリア 「メディ、老けましたわね!」
メルド
「え、えっと……
その、君たちなんとか言ってくれない?」
芽神 花音 「まあ、二人とも見たままの事実を述べただけよね」
鐘堂 伏炎 「でも中身は全然変わってないっていうね!」
マリア 「そうですわね、メルドは老けてもメルドですわ!」
メルド 「うう、心がちょっと痛いな……」
KP
一頻りいじられたメルドは引きつった笑みを浮かべながらも、どこか安心した様子で君たちに向き直る。
差し出してきたのは、一枚の楽譜だった。
メルド
「そうそう、二人へのお礼にこれあげるよ!
向こうに帰ったら、売るなりしていいよ別に。億どころか兆がつくんじゃない?」
鐘堂 伏炎
「えっマジ! やったー!
……って、売らないって! 大切にするよな? 花音!」
芽神 花音
「鐘堂が持ってたらすぐぐちゃぐちゃにしそうだから、私が預かっておくわ。
当然、手放したりなんかしないわよ」
メルド
「嬉しいこと言ってくれるねえ!
……手放さないのは、伏炎のことも、かい?」ぼそっ
芽神 花音 「…………うるさい」
KP
悪戯っぽくにまにましていたメルドは、しかし、年相応の優しい眼差しで花音さんと伏炎さんを見つめることだろう。
お二人はAF【銀星のレクイエム】を入手します。
KP
AF【銀星のレクイエム】
コスト:MP1
概要 :ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが死後に書き上げアレンジした、本来存在しない生涯最後の曲。
精神を消費して弾くその繊細なメロディは、人の魂や記憶、人ならざるものの魂でさえも
皆等しく本来のあるべきところへ送り出すことが出来る、心を慰める鎮魂歌。
KP
これにて、【メルドイベント③】は終了となり
三人の全イベントも完了となります。
お疲れ様でした。
鐘堂 伏炎 イベント完了! やったー!
芽神 花音 どうなる事かと思ったけど、なんとか終わったわね。
KP
舞踏会場には既に、君たちお二人と、ナイア、マリア、メルドの三人しか残っていない。
ナイアは君たちへ近付き、話し始めるだろう。
ナイア公爵 「ああ、もうすぐあなた方は帰ってしまうのですね」
鐘堂 伏炎 「そだね……一日経ったら、オレらも流石に消えちゃうみたいだし?」
芽神 花音
「あんた達が示してくれた条件……
『門の鍵』『自分たちの名前』そして『ナイアの名前』は、満たしたものね」
ナイア公爵
「名残惜しいですが仕方ありませんね。
東洋の言葉では『一期一会』というものがあると読んだことがあります」
芽神 花音 「日本の言葉ね」
鐘堂 伏炎 「オレたちの故郷!」
ナイア公爵
「ああ、そうでした。一期一会……『一生に一度だけの機会』という意味ですね。
生涯に、一度会うか会わないかの縁。出会いを大切に、ということですかね」
鐘堂 伏炎 「ホントにね! フツーに、最初行くはずの舞踏会行ってたらこうして会えてなかったわけだし!」
芽神 花音 「ええ。色々あったけど、あんた達と出会えて良かったわ」
ナイア公爵
「ありがとうございます。主催者冥利に……いえ、一友人として、とても嬉しいです。
よろしければ、閉会のお時間いっぱい、私たちとお茶をしませんか?」
芽神 花音 「喜んで。でもその前に」
鐘堂 伏炎
「なんだかんだバタバタしてたから、こうしてゆっくり五人で腰落ち着けることもなかったもんなー!
ん、花音?」
芽神 花音
「少し用を済ませてから戻ってくるわ。
……行くわよ、鐘堂」
ナイア公爵 「分かりました。では、お茶のご用意をしてお待ちしていますね」
鐘堂 伏炎 「えーんなになに! 待って花音~!」
芽神 花音 「報われない魂や記憶も、メルドの楽譜と【黄金鍵盤】があれば、どうにかできるかもしれないでしょ」
鐘堂 伏炎
「なるほどー! 流石花音、あったまいいー!
よっしゃ、【忘却の星籠】行ってみよ!」
system
[ KP ] 鐘堂伏炎 : 4 → 3
[ KP ] 芽神花音 : 5 → 4
KP
君たちは【忘却の星籠】へ足を運ぶ。
しんとした空間にできた灰色のゴミ山に、銀色の星屑が降り積もる光景は変わらない。
鐘堂 伏炎 よーし、【黄金鍵盤】を出して、【銀星のレクイエム】を弾こう!
芽神 花音 折角だから、二台の鍵盤でできない?
KP
なるほど。
では、鍵盤を並べることで共に演奏する事が出来るでしょう。
【黄金鍵盤】と【銀星のレクイエム】演奏で、MP-2消費となります。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 57 → 55
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 65 → 63
芽神 花音 「いくわよ、鐘堂」
鐘堂 伏炎 「うん、花音!」
KP
魔術を黄金の光を湛えた鍵盤が、君たちの前に現れる。
君たちが顔を見合わせて頷けば、楽譜をなぞるように指が踊り始めた。
指先に気力と意識を集中させて、その繊細な調べを奏でる。
すると、星籠にあるすべての銀色の記憶達が宙に舞い、静かに天へと昇って行った。
いつの間にか、君たちの間に挟まるようにして、一人の少女が昇りゆく銀色の星屑を見上げている。
サニドだ。
サニド 「キレーやなあ!」
芽神 花音 「サニド!」
鐘堂 伏炎 「サニドちゃん! 見守ってくれてたんだ」
サニド 「せやで。消えるって言っても神やし、そう簡単に昇天なんてできへんやん!」
KP
けらけらと笑うサニドも、ふと口を閉ざして、再び銀色の星屑たちをしばらく見つめる。
しばらく黙りこくった後、彼女はぽつり、君たちへ問いかけてきた。
サニド 「あんな。うち、お兄ちゃんとお姉ちゃんに質問があるんや」
芽神 花音 「ええ、構わないけど、何かしら」
鐘堂 伏炎 「なになに? どうしたの?」
サニド
「ほんなら遠慮なく。二人は、なんでこんな事するんや?」
「ここにあった数億の魂たちは、君たちには一切関係ないものやで?
なのになんで、こうやって助けてくれるんや?」
KP サニドは黄金の鍵盤の向こう側に立ち、君たちを見つめている。
鐘堂 伏炎
「なんで、かあ。そだね……」
「オレは花音の為なら何でもできるから、花音がやりたいって言った事は、オレもやりたい事っていうか?」
芽神 花音 「は……?」
鐘堂 伏炎
「勿論、サニドちゃんたちの援けになりたいって気持ちもあるよ!
ちゃんと、オレの思いもある。それが花音と一緒だったってだけ!」
サニド
「はー。これは愛……なんか?
なるほどなぁ。お姉ちゃんは?」
芽神 花音
「私は……別に。このまま帰ったら寝覚めが悪そうだなって思っただけよ」
「舞踏会場に集まった魂が、次こそは報われるようにと祈ったんだから……
ここに在る魂たちにも祈ったっていいじゃない。ただ、それだけ」
サニド
「そっかあ。等しく祈りを捧げたいっちゅーことか。
人間って、ようわからんなあ、ほんま」
KP
サニドは腕を組み、唸る。
しかし、彼女はやがて顰めていた顔をふっと綻ばせて、君たちを見つめた。
今までサニドが見せた中で一番穏やかで、優しく、慈愛に満ちた面持ちで。
サニド
「善性は試された。可能性は君たちを指し示した。
星屑達は君たちを忘れないだろう」
「ありがとう、美しい心を持つ人達。
あなた方の行く末に、星々の加護があらんことを」
KP
彼女はそのように微笑むと、淡い金色の光となって消えていった。
【EXTRAイベント 銀屑たちの行方】
クリアです。
これにて、全イベントの真のクリアとなります。
おめでとうございます。
芽神 花音 「……用はこれで済んだわ。戻りましょ」
鐘堂 伏炎 「うん!」
KP 君たちが舞踏会場へ戻ると、ささやかなお茶会の準備が既にできている所だった。
ナイア公爵 「おかえりなさい、花音、伏炎」
芽神 花音 「戻ったわ」
鐘堂 伏炎 「たっだいまー!」
メルド 「ちょうど良かった! ナイアとマリアが、君たちの紅茶にも砂糖を山ほど入れたところだったんだよー☆」
芽神 花音 「何がちょうど良いのよ、ったく」
鐘堂 伏炎 「まー飲むけどね! 紅茶味の砂糖!」
マリア 「ふふ。……あ、そういえば」
芽神 花音 「どうしたの、マリア」
マリア
「みんなに作ったクッキー、メディにだけまだ渡していなかったわ!
遅くなってごめんなさい、今渡すわね」
メルド 「えっ何、僕だけもらってなかったの!?」
マリア
「メディには渡す機会がなかったんですもの。
はい、どうぞ♡」
メルド
「へへ、ありがと、…………」
「はあ…………」
鐘堂 伏炎 「どしたのメルド、深いため息ついちゃって」
KP
君たちがメルドの受け取ったクッキーを覗き込むなら
そこには「いつもありがとう」「これからもずっと、大切なお友達でいてね」と書かれているのが見えるだろう。
鐘堂 伏炎
「いやメルド、全然ヨユーだってそれ。
つまりこれからやりたい放題! 発展途上! やったー! って、喜ぶとこだよ!」
芽神 花音 序盤の雑談を強引に持ってきたわね
メルド 「ウン、ソーダネ…………」
KP
このように、後は心行くまでこの舞踏会場で過ごすことができます。
何かしたい事はありますか?
芽神 花音 そうは言っても全部ひとりでやるってなると中々大変よね
鐘堂 伏炎 割と今更だけどね!
芽神 花音 「そうだわ。折角だからメルドから貰ったガレットデロワ、食べといちゃいましょ」
鐘堂 伏炎
「おー、そだね! ずっと持ってたわ!
クッキーは長持ちするけど、切ったガレットデロワはあんまり置いとかない方が良さそうだもんね!」
鐘堂 伏炎 と言いつつMPを得ていくスタイル
system
[ 芽神 花音 ] ガレットデロワ : 1 → 0
[ 芽神 花音 ] MP : 55 → 60
[ 鐘堂 伏炎 ] ガレットデロワ : 1 → 0
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 63 → 68
芽神 花音 まるでこの後の展開を予期しているかのような……
鐘堂 伏炎
仕方ないね……
そだ、黄金の小瓶はフローラ飲んどきなよ!
芽神 花音 分かったわ。
system
[ 芽神 花音 ] 黄金の小瓶 : 1 → 0
[ 芽神 花音 ] MP : 60 → 70
KP
では、君たちがガレットデロワを食べていると、それぞれのガレットデロワの中から何かリング状のものが出てくる。
それは黄金にきらめく、王冠型の指輪だった。
メルド 「お! すごいじゃないか。二人とも大当たりだね!」
マリア 「本当に幸運の持ち主ね!」
ナイア公爵 「我々も、貴方がたの幸運を分けていただいたからこそ、今があるのでしょうね」
鐘堂 伏炎 「大袈裟だってえ」
芽神 花音 「まあでも、見つけた幸運はありがたくいただいておくわ」
マリア
「そういえばお二人は、私たち三人や決勝戦、怪物といった色んな相手と戦ってまいりましたけれど
お二人同士で戦ったら、どちらがお強いのかしら?」
鐘堂 伏炎
「えー? どうだろ!
力があるのはオレだけど、素早いのは花音だからね」
芽神 花音 「あら、やってみる? 確かに、あんたと手合わせする事ってなかなか無いかも」
ナイア公爵 「いいですね。お二人ともお強いですから、どういった戦いになるのか楽しみです」
メルド
「確かに読めないねーこれは!
二人とも、ガンバレ!」
KP
では剣術や魔術の行使なしの模擬戦ルール適用で、やってみましょうか。
今回は簡易的に、ダイスのみのダイジェストでお送りします。
【模擬戦 花音さんvs伏炎さん】
戦闘開始。
1ターン目。
花音さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 20 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 83 > 失敗
芽神 花音 1d6+1+1d4 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D4) > 3[3]+1+3[3] > 7
system [ 鐘堂 伏炎 ] HP : 10 → 3
鐘堂 伏炎 「ヒェッ、いやいきなり強い!」
芽神 花音 「当然でしょ。やる気で行くわよ」
鐘堂 伏炎 「や、殺る気だ~~~! やったあ~~!!」
芽神 花音 「……そうだった。コイツ、私になら殺されてもいいんだったわね」
KP 伏炎さんの攻撃。
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 21 > 成功
芽神 花音 CCB<=50 【回避】 (1D100<=50) > 54 > 失敗
鐘堂 伏炎 1d6+1+1d6 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D6) > 6[6]+1+4[4] > 11
system [ 芽神 花音 ] HP : 10 → -1
芽神 花音 「ひゃあ……!?」
鐘堂 伏炎 「あっやべっ。……花音~~!」
KP
戦闘終了。
【模擬戦 花音さんvs伏炎さん】
伏炎さんの勝利です。
お疲れ様でした。
芽神 花音 「……やっぱり、力では敵わないわね」
鐘堂 伏炎 「えーんごめーん!! それ以外ではオレが全面的に、花音に敵わないから~~!!」
芽神 花音 「うるさい。余計みじめになるからやめて」
鐘堂 伏炎 「あいしてるからあ~~!」
芽神 花音 「はいはい、どうも」
鐘堂 伏炎 こんな感じで……良いかな……?
芽神 花音
初見時はマリアと再戦したり、マリアたちの料理を最後に食べたり、また皆で踊ったりしたわね。
流石に大変になってきたから、ダイジェストということで……。
KP では、舞踏会場でまたひとつ思い出を積み重ねた君たちに、ナイアが声を掛けてくる。
ナイア公爵 「もう少しで閉会の時間ですね」
鐘堂 伏炎 「えっもうそんな時間!?」
芽神 花音 「早いわね……」
ナイア公爵 「折角ですので、もう一度だけ踊られてから帰りませんか」
メルド
「いいね! じゃあさ、僕の演奏で踊るってのはどう?
ここから出たら、アマデウスの演奏で踊るなんて一生無いよ!」
鐘堂 伏炎 「ええーん、マリアちゃんと踊らなくていーの?」
メルド 「……いいから! じゃ、僕ピアノ弾いてくるね」
ナイア公爵 「寂しく、なりますね……」
芽神 花音 「そうね、あんた達ともこれでお別れ……」
鐘堂 伏炎
「ね! スマホあんなら写真撮れるんじゃね!?
メルド~戻って来て!」
メルド 「写真~?」
芽神 花音
「あんたもたまには良い事言うじゃない鐘堂。
マリア、あの黒い丸を見てにっこり笑ってなさい」
マリア 「ふふ、こうかしら?」
メルド 「なるほど?」
ナイア公爵 「流石に慣れてきました。こうですね?」
鐘堂 伏炎 「よーしおっけー! はい、チーズ!」
KP では、五人揃った写真が伏炎さんのスマホに収められることだろう。
マリア
「まあ素敵! 絵……ではないのですよね。
でも残り続けるのかしら?」
芽神 花音 「そうよ。あんた達にあげられないのが残念だけど」
ナイア公爵 「いえ。私たちの心にこの写真が確かに刻まれましたよ。ありがとう」
メルド 「よーし、これで後は、僕が【銀星のレクイエム】を弾いてしまえば皆在るべき場所へ帰れるね!」
マリア
「ありがとうメディ!
ではお兄様、わたくしと最後に踊りませんこと?」
ナイア公爵
「ええ、マリア。
……と言いたいところですが。こういう時は『男性から』誘うのが礼儀ではないですか?」
マリア
「それもそうですわね。
ではお兄様、わたくしを誘ってくださいまし!」
ナイア公爵
「分かりました。
……ではマリア、私と最後に一曲踊らないかい?」
マリア 「ええ、お兄様っ!」
KP お二人はどうされますか?
鐘堂 伏炎
「それじゃあ、花音。
オレと一緒にもう一度踊ってくれる?」
芽神 花音 「…………喜んで、鐘堂」
KP 花音さんと伏炎さん、そしてナイアとマリアは手を取り合う。
ナイア公爵
「本当にありがとうございました。
私たちの縁を繋ぎ、メルドの事まで何とかしてくださって」
「私たちは、本当にあなた方に感謝しています。
離れていても、あなた方の事を大切に思い続けます」
「寂しくなりますが……どうか、お元気で」
マリア 「お元気でいてくださいまし、花音、伏炎」
KP
君たちがめいめい別れを済ますと、メルドがグランドピアノのある舞踏会場の2階へ足を運ぶ。
しかし……
メルド 「わっ!?」
KP 突然、メルドが吹き飛ばされて君たちの足元へ転がってきた。
芽神 花音 「えっ……?」
鐘堂 伏炎 「メルド!?」
KP
メルドが飛ばされてきた2階へ目線を飛ばすと、パチパチパチと突如雰囲気をぶち壊すかのような拍手が聞こえてくる。
其処には、ナイア公爵と瓜二つの姿をした男が立っていた。
その男はにやりと口元を醜く歪め、笑いながら言ってくる。
???
「なぁぁんて素敵な光景でしょう!
苦悩を乗り越え、友と歩む道を未来に見出す化け物!」
「最高のシナリオでした! 拍手! はい拍手ぅ!!」
KP ナイアそっくりの男は階段を降りると、少し離れたところに立った。
???
「しかし、シナリオはよくても役者が大根でしたねぇ。
これは配役ミスとしか言いようがないや」
芽神 花音 「あんたは……!」
鐘堂 伏炎 「っ……!」
KP
彼はぐるり見渡す。
そしてメルドの方を指差すと、彼の姿が瞬時にメルドの姿へと変わる。
???
「メルド! 君は元に戻らず、若い姿のままのほうがよかった!」
「君はナイアとマリアと探索者を生かすために、自らの命を捧げて舞踏会を破壊し、彼らを元の世界へ帰す!
そっちの方が、感動的なシナリオではありませんか!」
KP メルドの姿をしていた彼は、次にマリアの姿になる。
???
「マリア! 君は探索者から名前をもらい、偽者の神として暴力の限りを尽くす!
そして探索者達に取り押さえられた君は罪を償うべく自ら首を差し出し、場を収める!」
「その奉仕精神こそ、お涙頂戴のおいしい場面ですよ!」
KP 次に彼は、君たち探索者の姿になる。
???
「そして探索者諸君! 僕のシナリオを遊んでくれて本当にありがとう!
おかげでシナリオはぐちゃぐちゃだ」
「こんなエンディングは想定していない。
こういうシナリオブレイカーは、困るんだよね?」
KP そう言う彼を、ナイア公爵が驚いた表情で見つめる。
ナイア公爵 「貴方はまさか……」
??? 「やぁ欠陥品。僕の想定通りに動いてくれてありがとう!」
KP
その言葉に、ナイアは顔を強張らせる。
しかし構わず彼は続ける。
???
「新たに生み出された悪しき化身! しかし人間のような心が、それを悩ませ葛藤させる!
神の意志を理解できるが、心がそれを理解しようとしない!」
「君はなんとか、僕に認められるように動くだろう。
そして最後は葛藤する探索者達に殺され、『こんなはずでは』と嘆きながら、今迄生きてきた無駄な時間を嘆き死んでいく!」
「そう、これがいいんですよ! 僕のシナリオはこうでなくっちゃ!!」
「なのになんでまだ生きてるのさ。ここまで想定通りに動いてくれたんだ。
最後までらしく踊ってくれよ。舞踏会の主催者だろ」
ナイア公爵
「私は、化身のバグではなかったのですか? 偶然産み落とされたのではなく……
故意に生み出された? 一体、何のために……」
???
「そりゃ僕はキーパーだからさ。このシナリオの映画監督みたいな?
でも配役ミスだなー。これはシナリオの組直しだ」
「悪いけど、君たち大根役者はここで全員クビ。
キーパーらしく、君たちの最期までちゃんとケアをしてあげよう」
「あーでも、この舞踏会場は使いまわさせてもらおうかな。
霊が集まるなんて、まったくもって『クトゥルフ神話』らしいじゃないか」
KP
ただ弄ばれる為に生み出されたと知ったナイアは、ポロポロと涙を零した。
しかし、ぐいと袖で乱暴に涙を拭うと剣を引き抜き、君たちと男……
ニャルラトホテプの間に立ちはだかる。
ナイア公爵
「貴方たちは逃げてください。
まっすぐ門へ走ってここから逃げるのです」
「数秒だけ、私が時間を稼ぎます。
あれは貴方たちが出会っていいものでは無い」
「化身だとか、そんな生易しいものじゃない。
アレは間違いなく、……本物だ」
KP そう言う彼に、マリアとメルドがその側に立つ。
マリア
「お兄様。私たちは一心同体ですわ。
だって私たち、兄妹ですもの!」
メルド
「こうなったら僕も一緒に戦わなくちゃね。だって僕はナイア君の唯一無二の従者だから!
ほらほら僕に命令してみなよ、一緒に戦ってくれって!」
KP
彼らも君たちに、「行け」と目で伝えるだろう。
さて、ここで君たち探索者に選択を与える。
ここに留まるか、逃げるか。
なお、君たちは魂を一部共有しているため、片方のみが逃げる事は不可能である。
芽神 花音
「もう出会しちゃったもんは仕方ないでしょ。
私たちが、このまま友を置いて逃げるとでも思った?」
鐘堂 伏炎 「そーそー! オレたち、メルドも呆れるお人好しだからさ!」
KP
それでは、留まる、という事で。
抜刀して留まることを選んだ君たちに、ナイア、マリア、メルドの驚愕の視線が注がれる。
それに対してニャルラトホテプは、歪めていた口元を更に愉悦で歪めてみせた。
ニャルラトホテプ
「まさか『留まる』というルートを選ぶとは!
けど、残ったということは、そんなに……」
「僕の貌、見たいんだね?」
KP
ニャルラトホテプは真の姿を見せる。
その月に吠えるものの姿と対面した君たちは
SANc 1d10/1d100
芽神 花音 CCB<=39 【SANチェック】 (1D100<=39) > 6 > スペシャル
鐘堂 伏炎 CCB<=57 【SANチェック】 (1D100<=57) > 46 > 成功
芽神 花音 1d10 (1D10) > 5
system [ 芽神 花音 ] SAN : 39 → 34
鐘堂 伏炎 1d10 (1D10) > 6
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 57 → 51
KP
伏炎さんは不定ですね……。
ひとまずお二人とも【アイデア】をどうぞ。
芽神 花音 CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 5 > 決定的成功/スペシャル
芽神 花音 !?
KP 花音さんはクリチケで……
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 3 → 4
鐘堂 伏炎 CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 78 > 失敗
鐘堂 伏炎 一時的狂気は免れた……!
KP
では、花音さんが一時的狂気、伏炎さんが不定の狂気のみですね。
発狂内容はダイスでも、ご希望のものでも。
芽神 花音
これそのものがコイツの模倣なのが癪だけど……
8:反響動作あるいは反響言語 の反響動作で
鐘堂の動きを真似るわ!
鐘堂 伏炎
じゃあオレはやっぱり
5:フェティッシュ(ある物、ある種類の物、人物に対し異常なまでに執着する) かな!
対象はもちろん、花音!
1d12 ヶ月 (1D12) > 11
芽神 花音 長……
鐘堂 伏炎 やったー!!ほぼ一年!!!
KP
本当はエンディング前に不定リセットなのですが(ガバ)
美味しいのでこのままにしておきますね。
鐘堂 伏炎 おいしい!!!
芽神 花音 もどして
KP
伏炎さんは花音さんに、これまで以上の狂気的な執着を抱える。
必ず彼女を守る。
その為の動きを、花音さん自身が模倣することになるだろう。
鐘堂 伏炎 「花音……絶対に花音だけは、オレが守るからね……!!」
芽神 花音
「く、体が勝手に……!?
まあそうね、私が守られれば、あんたも簡単には死ねないでしょ。結果的に、友を守ることだってできるはず……!」
ナイア公爵 「花音、伏炎! まったく、あなた方は……」
マリア
「お二人がいらっしゃればもっと心強いわ!
共に戦いましょう!」
メルド
「よーし、防御なら僕に任せてくれたまえ!
君たちを必ず守るよ!」
KP
ナイアとマリアが剣を持ち、君たちと肩を並べて臨戦態勢に入る。
メルドは君たちの背後で魔術を使い、全員の防御に徹するだろう。
【最終決戦 vsニャルラトホテプ 】
戦闘開始です。
行動順はニャルラトホテプ→ナイア→花音さん→マリア→伏炎さん
で参りましょう。
1ターン目。
ニャルラトホテプの攻撃。
1ターンに2回攻撃を行います。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 3
SCCB<=100 【3:全体へ魔術攻撃】 (1D100<=100) > 80 > 成功
KP
ニャルラトホテプは、黒い顔の神父の姿になった。
杖を振ると、全員の足元から口のついた黒い手のようなものが伸びてきて、足首に噛み付こうとしてくるだろう。
【回避】をどうぞ。
鐘堂 伏炎 【瞬間強化】!
芽神 花音 同じく
system
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 68 → 63
[ 芽神 花音 ] MP : 70 → 65
ナイア公爵 CCB<=70 【回避】 (1D100<=70) > 35 > 成功
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 21 > 成功
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 53 > 失敗
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 42 > 成功
メルド CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 61 > 失敗
KP ではマリアとメルドにダメージ。
ニャルラトホテプ 3d10 【3:全体へ魔術攻撃】 (3D10) > 13[5,6,2] > 13
KP
ナイア、花音さん、伏炎さんは咄嗟に黒い手を避け切る事が出来る。
メルドの【瞬間防壁】が、マリアとメルドに噛み付かんとする手を弾いた。
system [ メルド ] MP : 59 → 33
KP ニャルラトホテプ 、2回目の攻撃。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 3
SCCB<=100 【3:全体へ魔術攻撃】 (1D100<=100) > 57 > 成功
KP またしても全体攻撃。
鐘堂 伏炎 ヒェーッ【瞬間強化】!
芽神 花音 同じく……!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 63 → 58
[ 芽神 花音 ] MP : 65 → 60
ナイア公爵 CCB<=70 【回避】 (1D100<=70) > 63 > 成功
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP
素晴らしい。
クリチケと、後ほどカウンターができる事にしましょう。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 4 → 5
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 70 > 成功
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 76 > 失敗
メルド CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 73 > 失敗
KP では再度マリアとメルドにダメージ。
ニャルラトホテプ 3d10 【3:全体へ魔術攻撃】 (3D10) > 17[6,2,9] > 17
芽神 花音 く……! メルドの動作を真似て、マリアのダメージを【瞬間防壁】で肩代わりするわ!
KP わかりました。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 60 → 43
[ メルド ] MP : 33 → 16
KP
自分の攻撃を弾いて体が消えかかっているメルドを見た花音さんは、メルドの動作をなぞるように【瞬間防壁】でマリアに襲いくる魔の手を弾いた。
また、花音さんはカウンターをどうぞ。
芽神 花音
CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 33 > 成功
魔術は使える……?
KP では……そうですね、魔術装甲があるため、【陽光の加護】は使えるという事にいたしましょう。
system [ 芽神 花音 ] MP : 43 → 42
芽神 花音 1d6+1+1d4 【脇差ダメージ】 (1D6+1+1D4) > 4[4]+1+3[3] > 8
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 666 → 658
KP
花音さんは魔術を駆使して、身を翻したそのままのステップでニャルラトホテプへ反撃する。
しかし、ニャルラトホテプは蚊でも止まったかのように、斬り込まれたところをぽりぽりと掻いてみせるだけだ。
芽神 花音 「っ、全然効かない……!」
KP ナイアの攻撃。
ナイア公爵 CCB<=90 【剣術】 (1D100<=90) > 94 > 失敗
KP
なんだと……。
では、ナイアは回避やマリアの事で気が気ではなく、いつもの本領を発揮する事ができない。
花音さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 80 > 成功
鐘堂 伏炎 2たりた!!
芽神 花音 成長してなかったら失敗だったわ……
KP ニャルラトホテプの回避。
ニャルラトホテプ SCCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 24 > 成功
KP ニャルラトホテプは嘲るように君の攻撃をするりと避けた。
芽神 花音 「避けられた……!?」
KP マリアの攻撃。
マリア CCB<=70 【サーベル】 (1D100<=70) > 27 > 成功
KP ニャルラトホテプ、半分の値で回避。
ニャルラトホテプ SCCB<=(40/2) 【回避/2】 (1D100<=20) > 51 > 失敗
KP
回避失敗。
マリアは【瞬間強化】と【陽光の加護】を使用し、ダメージロール。
マリア 2d10+4d6 【瞬間強化サーベルダメージ】 (2D10+4D6) > 15[7,8]+16[4,3,6,3] > 31
system
[ ナイア公爵 ] HP : -5 → -36
[ ナイア公爵 ] HP : -36 → 50
KP 間違えました
鐘堂 伏炎 な、ナイアーー!!
芽神 花音 しっかりしてKP
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 658 → 627
KP
マリアの力強い攻撃を以ってしても、ニャルラトホテプにとってはかすり傷のようだ。
伏炎さんの攻撃。
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 31 > 成功
KP ニャルラトホテプはさらに半分の値で回避。
ニャルラトホテプ SCCB<=(40/4) 【回避/4】 (1D100<=10) > 99 > 致命的失敗
KP
? うん……??
ファンブルしたので……2倍ダメージでどうぞ。
鐘堂 伏炎 これメタ的な動きしない方がいいよなあ……
芽神 花音 まあ……そうね。流石にね。
鐘堂 伏炎 【一撃必殺】【瞬間強化】【陽光の加護】の三点盛り!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 10 → 9
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 58 → 52
鐘堂 伏炎 4d6+4+4d6+20 【脇差ダメージ】一撃必殺、瞬間強化、陽光の加護 (4D6+4+4D6+20) > 12[4,1,3,4]+4+11[1,3,1,6]+20 > 47
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 627 → 580
KP 君たちは剣や刀を振り、己の全てをもって悪しき邪神へ立ち向かう。
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 580 → 666
KP
しかし、露を払うかのように受けた傷はたちまち塞がり消えていってしまうだろう。
顔か口かも分からぬその触手は、ケタケタと耳障りな声を放つ。
ニャルラトホテプ
「結局つまらない茶番劇でした。
呪うなら、自らが選んだくだらないエゴの道を呪ってよ」
芽神 花音 「くっ……」
鐘堂 伏炎 「花音……!」
KP
嘲笑うその声と共に、恐ろしい邪神の一振りが君たちへと振り下ろされる。
その時だった。
金色の星屑がはらりと君たちの目の前に突如現れ、死をもたらす一撃を美しい金色の光で防ぐ。
芽神 花音 「え……?」
鐘堂 伏炎 「あ、れ……?」
KP 唖然としていると、星屑は輝きを増して人の形をとり、君たちへ振り向いた。
サニド
「また会えたね! お兄ちゃん、お姉ちゃん。
うちが来たからには、もう大丈夫や!」
KP にこーっと微笑むその子は、あの【忘却の星籠】に居た少女、サニドだった。
芽神 花音 「サニド……!」
鐘堂 伏炎 「サニドちゃん!」
KP それを見た邪神は、変わらず嘲り笑う。
ニャルラトホテプ
「はっ、一人変なものが増えただけじゃないか!
それも、クソの役にも立たない小さな精霊がな!」
KP
邪神が邪悪な声を出した。
しかし、サニドはその邪神を臆する事なく見上げる。
そして幼い少女とは思えぬ、威厳ある眼差しを彼に向けた。
サニド 「私たちは、ひとりじゃない」
KP
彼女のその言葉を合図とするかのように、舞踏会場全体が黄金の光に包み込まれる。
それは床から上がってきた小さな銀色の星屑が黄金色に変わり、炎のように激しく瞬いているのだ。
瞬きとともに、音にはならぬ声が、叫びが、激励が、会場中に響き渡る。
君たちに、「諦めるな」「戦え」と心を奮い立たせる。
その光景はまるで、暗い宇宙に燦然と輝く星々のようだった。
星屑の散る舞踏会で、少女はもう一度声を上げる。
サニド
「私たちは、ひとりじゃない。
お兄ちゃんお姉ちゃんの歩んだ道は、間違いじゃなかった」
「あなた達の思いやりが、優しさが、忘れ去られた数多の記憶達を救ってくれた。
その星屑達が、今、あなた達の窮地を聞きつけて、我先にとここへ駆け付けたんだ」
「………ここにあるは数多の命。忘れ去られた無数の記憶」
「誰かの為に心を砕き、身を粉にして他者を救う。
──その眩しき心のありようこそ、人はこれを──英雄と呼ぶのだろう」
KP
彼女が導くように両手を振り上げる。
その瞬間、会場が眩い程の黄金の星屑達に彩られた。
サニド
「我が名はサニド! 人々の心と可能性を見定める者!」
「星々さえもその雄姿を焼き付け、後に神話として語られる者の旅路を照らす、英雄達の守護者である!」
KP そう言った後、彼女は君たちへあどけない表情を向ける。
サニド
「みんなと助けにきたで、お兄ちゃんお姉ちゃん!
ここで勝ったら、かっこいーよ!」
芽神 花音 「ありがとう、サニド。必ずあんた達に勝利を捧げるわ」
鐘堂 伏炎 「英雄って言われちゃあ勝つっきゃないね! 勿論、一番に守るのは花音だけど!」
ナイア公爵 「そういう事でしたか」
KP その光景を眩しそうに見ていたナイアは、苦笑気味にそう言うと、君たちの前へ歩いていく。
ナイア公爵 「受け取りなさい」
KP
彼は自分が使っていた銀の剣を君たちの目の前の床へ突き立てる。
その瞬間、刀身が闇夜の中の月光のように鋭く煌めいた。
ナイア公爵
「これは、私の覚悟。これまでの歩みを、これからの未来を、私の心に……
かすかに生まれた温もりを」
「私の全てを、この二本に託しましょう。
あなた方に、この命を預けます」
芽神 花音
「ナイアの覚悟、たしかに受け取ったわ。
この剣で、あんた達にも勝利を捧げるから」
鐘堂 伏炎 「きっとその覚悟に応えてみせるよ、ナイア!」
KP
それを見ていたマリアはその側へ歩いていく。
そして、君たちが握る剣の柄に自分の手を重ねた。
瞬間、剣が陽光のような暖かな光に覆われる。
マリア
「私からもお礼をさせてくださいまし。
偽物の私と私の大好きなお兄様に尽くしてくださった、信頼と感謝の全てをここに」
「この命、皆さまへ捧げます」
芽神 花音
「お礼を言うのは私たちの方よ、マリア。
……ありがとう。大好きなあんたを必ず守るから」
鐘堂 伏炎 「マリアちゃんとナイア、オレと花音のダンス、メルドの演奏を邪魔したヤツをさっさと追っ払っちゃうぜ!」
KP そうしていると、後ろからメルドが君たち二人の肩に腕を回す。
メルド
「てことだ。ここで僕だけ除け者ってのは気まずいから、仕方なく付き合ってあげるよ」
「お人よしで? お節介で?
神々ですら放っておけない、その危なっかしさ!」
「この、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが、命を賭して君らを守ると誓おう」
芽神 花音
「ふん、あんただって大概お人好しじゃないの。
守ってくれるのはいいけど、危なくなったら本当に命まで賭けないでよね!」
鐘堂 伏炎
「なーんて言ってるけど、花音もオレも、メルドのこと心配してんだからね!
でも、守りはマジで任せたぜ、相棒!」
KP 最後にナイアがお二人の背中をとん、と押す。
ナイア公爵
「我々全員で援護します。
私たちの分まで、あいつをぶっ飛ばしてきなさい!」
KP
すると君たちの頭上に金色の光が煌めき始め、それは見た事のある形となる。
舞踏会の時、両親とはぐれて迷子になっていた少年と両親。
男性に絡まれて困っていた女性。
模擬戦や剣術大会で君たちを激励してくれた、大勢の人たち。
そして、嬉しそうに尻尾を振る小さな仔犬。
それぞれが光となり、お二人の中へ吸い込まれていく。
あたたかな気持ちが湧き上がり、君たちはここでMP+30となる。
system
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 52 → 82
[ 芽神 花音 ] MP : 42 → 72
KP
また、君たちはここで【星屑の銀星剣】を入手する。
このシナリオ内限定の武器であり、君たちが持っている好きな【戦闘技能:刃物系】で振ることができる。
持ちうる神の力をすべて込めたナイアとマリアの二人には、もはや剣を振るう力は残されていないだろう。
メルドはサニドの加護によりMPを完全回復する。
そして君たちに「背中は任せろ」と後押しをしてくれるだろう。
KP
【星屑の銀星剣】
ダメージ:2d20+5
概要:偽物の神々「ナイアとマリア」の力を限界まで込めた、偽りの神器。
その剣は月光のように鋭く、陽光のようにまぶしく、一振りする度に世界に星屑が舞い踊る。
あらゆる魔術的防壁を打ち破り、神々の腕すら切り裂く、兄妹の想いを込めた幻想の聖剣。
KP
この剣には魔術【陽光の加護】が付与されており、君たちが攻撃時に使う必要はない。
さてこれより、最終決戦【聖戦】となります。
【聖戦】では少し特殊な進行で戦闘が行われますので、説明をいたしましょう。
KP
【戦闘ルール 聖戦】
①ナイアとマリアの加護
ナイアとマリアがそれぞれ、毎ターン最初に1d3を振る。
それにより、ナイアとマリアの加護(バフ)を探索者たちへ付与することができる。
②総力戦(合計ダメージ2倍)
ここでは総力戦になる。
探索者たちのターンになったら探索者2人は同時に戦闘技能判定を振り
2人が出したダメージの合計を、サニドの加護により2倍したダメージがニャルラトホテプへ叩き込まれる。
③ダメージの合算について
魔術や加護によりダメージが2倍や固定値が付与された時は
「星屑の銀星剣」の2d20+5に以下の順番でダメージが合算されていく。
1.固定値があれば、固定値を先に足していく
例:剣技【一撃必殺】を使用した場合
ダメージ2d20+10となる
2.ダメージ2倍のバフが入った場合、倍率を加算し、ダメージのダイス目と固定値への倍率を増やす。
例:マリアの加護でダメージ2倍、自分の魔術【瞬間強化】でダメージ2倍となった場合
「2倍+2倍=4倍」となるので、星屑の銀星剣のダメージ「2d20+5」が
「(2+4倍)d20+(5×4倍)」=「6d20+20」がダメージとなる
3.サニドの加護を最後に付与する。探索者2人が出したダメージの合算を2倍にする
例:花音さんのダメージ150 伏炎さんのダメージ100だった場合
「150+100=250」の合計値をサニドの加護により倍にするので
250×2倍となり、最終的に入るダメージは「500」となる。
芽神 花音 ニャルラトホテプと私たち、交互に攻撃するってことね。
KP
【マリアの応援】
1:回避2倍
2:必中(相手が回避できなくなる)
3:ダメージ2倍
【ナイアの支援】
1:MP+5付与
2:必中(相手が回避できなくなる)
3:固定値ダメージ+5
【メルドの魔術支援】
①魔術【瞬間防壁】
メルド自身のMP100を削り、探索者あるいはNPCが受けるダメージを肩代わりする防壁を張ることが出来る。
②MP譲渡
1ターン終了時に全員が【回避】に成功した場合、メルドは探索者へMP5を譲渡する。
KP
それでは、ご準備はよろしいでしょうか。
【聖戦 vsニャルラトホテプ】
戦闘開始です。
1ターン目。
ナイアとマリアの加護。
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 2
ナイア公爵 1d3 【支援】 (1D3) > 1
KP 【必中】と【MP+5】付与ですね。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 72 → 77
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 82 → 87
KP ニャルラトホテプの攻撃。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 3
SCCB<=100 【3:全体へ魔術攻撃】 (1D100<=100) > 90 > 成功
KP
黒い顔の神父の姿に変わる。
全体へ魔術攻撃。
【回避】をどうぞ。
ナイア公爵 CCB<=70 【回避】 (1D100<=70) > 55 > 成功
メルド CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 9 > 成功
芽神 花音 【瞬間強化】を使うわ。
鐘堂 伏炎 同じく!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 87 → 82
[ 芽神 花音 ] MP : 77 → 72
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 19 > スペシャル
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 23 > 成功
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 64 > 失敗
ニャルラトホテプ 3d10 【3:全体へ魔術攻撃】 (3D10) > 9[4,1,4] > 9
system [ メルド ] MP : 100 → 91
KP マリアへ今にも噛み付きそうだった黒い手を、メルドの魔術防壁が弾き飛ばす。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 1
SCCB<=100 【1:対象一人に攻撃】 (1D100<=100) > 79 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > マリア
鐘堂 伏炎 めちゃくちゃマリアちゃん狙うじゃーん!!
KP
ニャルラトホテプは、「月に吠えるもの」の姿になる。
見上げるほど巨大な体がマリアを踏みつぶそうとしてくるだろう。
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 15 > 成功
芽神 花音 えらい! マリア!
KP
ではマリアは、その巨体を軽やかな立ち回りで避けてみせた。
花音さん、伏炎さんのターン。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 76 > 成功
鐘堂 伏炎
CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 100 > 致命的失敗
うっわ クリチケ!
KP どうぞ。
system [ 鐘堂 伏炎 ] クリチケ : 4 → 3
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 58 > 成功
KP 必中なのでダメージロール、魔術等の行使をどうぞ。
芽神 花音 【一撃必殺】【瞬間強化】を使うわ。
鐘堂 伏炎 同じく!
system
[ 芽神 花音 ] HP : 10 → 9
[ 芽神 花音 ] MP : 72 → 67
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 9 → 8
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 82 → 78
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 78 → 77
KP ダメージロールは4d20+10ですね。どうぞ。
芽神 花音 4d20+10 【星屑の銀星剣ダメージ】一撃必殺・瞬間強化 (4D20+10) > 39[8,14,10,7]+10 > 49
鐘堂 伏炎 4d20+10 【星屑の銀星剣ダメージ】一撃必殺・瞬間強化 (4D20+10) > 31[9,13,6,3]+10 > 41
KP 90*2 180ダメージ。
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 666 → 486
KP
2ターン目。
ナイアとマリアの加護。
ナイア公爵 1d3 【支援】 (1D3) > 1
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 3
KP 【MP+5】と【ダメージ2倍】ですね。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 67 → 72
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 77 → 82
KP ニャルラトホテプの攻撃。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 2
SCCB<=100 【2:対象三人に攻撃】 (1D100<=100) > 25 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > メルド
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア]) > マリア
choice[花音,伏炎,ナイア] (choice[花音,伏炎,ナイア]) > 伏炎
KP
ニャルラトホテプは燃える3つの目の姿へ変わる。
煙のような触手を伸ばし、伏炎さん、マリア、メルドを握り潰そうとしてくるだろう。
【回避】をどうぞ。
鐘堂 伏炎 【瞬間強化】!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 82 → 77
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 76 > 成功
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 88 > 失敗
メルド CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 51 > 失敗
ニャルラトホテプ 5d10 【2:対象三人に攻撃】 (5D10) > 39[9,4,9,7,10] > 39
鐘堂 伏炎 ニャル様殺意たかーーい!!!
system [ メルド ] MP : 91 → 13
KP
伏炎さんは難なく避けられたが、マリアとメルドに襲い掛かる触手をメルドがどうにか弾いて、ダメージを吸収する。
メルドの体が急激に透けていくのが分かるだろう。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 1
SCCB<=100 【1:対象一人に攻撃】 (1D100<=100) > 82 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > 伏炎
鐘堂 伏炎 今度はオレ狙うじゃーん!!!
KP
ニャルラトホテプは伏炎さんに避けられた事を見てか、月に吠えるものの姿になる。
その巨体で圧し潰そうとしてくるだろう。
回避は1ターン中何度も振れます。
振るたびに最後に振った回避値の半分が次の回避の成功値となります。
コストを支払い、【瞬間強化】を使った場合はそのままの【回避】*2の値で振ることができます。
鐘堂 伏炎 勿論使うっしょ! 【瞬間強化】!
system [ 鐘堂 伏炎 ] MP : 77 → 72
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 66 > 成功
KP では、月に吠えるものの動きを正確に読み取り、伏炎さんはするりと避けるだろう。
鐘堂 伏炎 「やべーね、猛攻……!」
芽神 花音 「メルドの防壁も後わずかだわ。一気に畳みかけないと……!」
KP 花音さん、伏炎さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 43 > 成功
鐘堂 伏炎
CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 99 > 致命的失敗
まってww く、クリチケww
system [ 鐘堂 伏炎 ] クリチケ : 3 → 2
芽神 花音 ここに来て出目……!
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 33 > 成功
KP ニャルラトホテプの回避。
ニャルラトホテプ SCCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 72 > 失敗
KP
回避失敗しました。
ダメージロールや魔術等の行使をどうぞ。
芽神 花音 ここでこそ、【一撃必殺】【瞬間強化】の使いどころでしょ。
鐘堂 伏炎 おっけー! いくぞー!
system
[ 芽神 花音 ] HP : 9 → 8
[ 芽神 花音 ] MP : 72 → 67
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 8 → 7
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 72 → 67
KP
では、ダメージロールは6d20+20+dbですね。
先程dbを足していただくのを忘れておりましたので
花音さんは6d20+20+4d4+2d4、伏炎さんは6d20+20+4d6+2d6でお振りください。
芽神 花音 6d20+20+4d4+2d4 【星屑の銀星剣ダメージ】一撃必殺・瞬間強化 (6D20+20+4D4+2D4) > 76[10,18,16,12,7,13]+20+9[2,1,3,3]+7[4,3] > 112
鐘堂 伏炎 6d20+20+4d6+2d6 【星屑の銀星剣ダメージ】一撃必殺・瞬間強化 (6D20+20+4D6+2D6) > 69[4,13,12,17,16,7]+20+12[3,3,2,4]+7[4,3] > 108
KP 220*2 440ダメージ。
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 486 → 46
KP
君たちの命と気力を賭した斬撃は、確かにかの邪神に大きな衝撃をもたらしている。
ゆらゆらと様々な姿に変わりながら、ニャルラトホテプは君たちの命を少しでも削り取ろうと蠢くだろう。
3ターン目。
ナイアとマリアの加護。
ナイア公爵 1d3 【支援】 (1D3) > 3
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 2
KP
【固定ダメージ+5】と【必中】ですね。
ニャルラトホテプの攻撃。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 1
SCCB<=100 【1:対象一人に攻撃】 (1D100<=100) > 56 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > メルド
KP
ニャルラトホテプは月に吠えるものの姿を取り、メルドを圧死へと追い込もうとしている。
メルドの回避。
メルド
CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 13 > 成功
「へへーん! 追い込まれた時こそ、ふてぶてしく笑うものさ!」
KP メルドはひらりと、風のように巨体を躱した。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 1
SCCB<=100 【1:対象一人に攻撃】 (1D100<=100) > 3 > 決定的成功/スペシャル
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > メルド
KP おっと、クリティカルですね……。
鐘堂 伏炎 ひえっ 出目ー!!
ニャルラトホテプ
choice[必中,二倍] (choice[必中,二倍]) > 必中
7d10 【1:対象一人に攻撃】 (7D10) > 36[5,7,2,6,5,3,8] > 36
鐘堂 伏炎 【瞬間防壁】使う!
芽神 花音 痛み分けできるなら【瞬間防壁】を私も使うわ。
KP
では、メルドも【瞬間防壁】でぎりぎりまでダメージを軽減します。
皆様それぞれ、MP-12をどうぞ。
system
[ メルド ] MP : 13 → 1
[ 芽神 花音 ] MP : 67 → 55
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 67 → 55
メルド 「っ、流石に二連続は……!」
鐘堂 伏炎 「メルド!」
芽神 花音 「間に合ったわね……!」
KP
花音さん、伏炎さん、メルドがそれぞれ協力して魔術防壁を張る。
月に吠えるものの巨体は、三位一体の壁によってどうにか阻まれた。
花音さん、伏炎さんの攻撃。
芽神 花音
CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 82 > 失敗
……クリチケ!
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 5 → 4
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 48 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 6 > スペシャル
KP ダメージロール、魔術等の行使をどうぞ。
芽神 花音
ここは【瞬間強化】を使うかどうか……。
いや、4d20+20が倍になるなら余程の事が無い限りは削れるわね?
節約した方が良いかもしれないわ……。
2d20+10 【星屑の銀星剣ダメージ】 (2D20+10) > 35[15,20]+10 > 45
KP dbをお忘れですよ。(それでもほぼ削れてるが……)
芽神 花音 1d4 (1D4) > 2
鐘堂 伏炎 2d20+10+1d6 【星屑の銀星剣ダメージ】 (2D20+10+1D6) > 27[9,18]+10+1[1] > 38
KP 85*2 170ダメージ
system
[ ニャルラトホテプ ] HP : 46 → -120
[ ニャルラトホテプ ] HP : -120 → -124
KP
花音さんと伏炎さんの本来の実力と、マリア、ナイア、サニドの加護を乗せた一撃がニャルラトホテプを両断する。
しかし、邪神はまだ蠢き続け、黒い靄のような不定形で、気体と液体を行き来するような姿へと変貌した。
system [ ニャルラトホテプ ] HP : -124 → 100
芽神 花音 ブレイクゲージ! 後もう少し…!
鐘堂 伏炎 くう、ギリギリだよ……!
鐘堂 伏炎 「うわキモッ! まだ動いてる!」
芽神 花音 「ここが踏ん張りどころよ……!」
鐘堂 伏炎 「うん!」
KP
4ターン目。
ナイアとマリアの加護。
ナイア公爵 1d3 【支援】 (1D3) > 1
マリア 1d3 【応援】 (1D3) > 3
KP 【MP+5付与】と【ダメージ2倍】ですね。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 55 → 60
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 55 → 60
KP ニャルラトホテプの攻撃。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 3
SCCB<=100 【3:全体へ魔術攻撃】 (1D100<=100) > 73 > 成功
KP
不定形の黒い靄が、再度黒い顔の神父の姿になる。
黒い手が、君たち全員を死の世界へ誘おうとしてくるだろう。
回避をどうぞ。
ナイア公爵 CCB<=70 【回避】 (1D100<=70) > 96 > 致命的失敗
芽神 花音 え……
芽神 花音 クリチケを譲渡できない!?
KP どうぞ。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 4 → 3
ナイア公爵 CCB<=70 【回避】 (1D100<=70) > 12 > スペシャル
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 19 > 成功
メルド CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 95 > 失敗
芽神 花音
勿論【瞬間強化】を使うわ。
メルドは後で【瞬間防壁】ね!
鐘堂 伏炎 下に同じ!
system
[ 芽神 花音 ] MP : 60 → 55
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 60 → 55
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 80 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 55 > 成功
ニャルラトホテプ 3d10 【3:全体へ魔術攻撃】 (3D10) > 20[5,10,5] > 20
KP では、【瞬間防壁】でMP-10です。
system
[ 芽神 花音 ] MP : 55 → 45
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 55 → 45
KP 花音さんと伏炎さんは、息を合わせてメルドに噛みつく黒い手を防壁で跳ねのける。
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 2
SCCB<=100 【2:対象三人に攻撃】 (1D100<=100) > 99 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > マリア
choice[花音,伏炎,ナイア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,メルド]) > メルド
choice[花音,伏炎,ナイア] (choice[花音,伏炎,ナイア]) > 花音
KP
今度は燃える3つの目に姿を変え、煙のような触手を花音さん、マリア、メルドへと伸ばしてくる。
回避をどうぞ。
芽神 花音 【瞬間強化】!
system [ 芽神 花音 ] MP : 45 → 40
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 3 > 決定的成功/スペシャル
KP 素晴らしい! クリチケをどうぞ。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 3 → 4
KP
では、花音さんはその気力を奮い立たせて爆発的に上昇させた身体能力を用いて、同じように狙われたマリア、メルドの腕を引く。
寸手のところで、彼らも触手を免れるだろう。
マリア 「花音! 助かりましたわ!」
メルド 「うおっ、危なっ……! 助かったよ、花音!」
KP
カウンターしない代わりに、こちらの処理で進めさせていただきました。
と、申しますのも、ブレイクゲージしてからニャルラトホテプは3回攻撃をするからですね。
芽神 花音 くう……!
鐘堂 伏炎 まじでマリアちゃんとメルドが狙われ過ぎだよー!!!
KP 殺意が、高いですね……
ニャルラトホテプ
S1d3 【攻撃方法】 (1D3) > 2
SCCB<=100 【2:対象三人に攻撃】 (1D100<=100) > 25 > 成功
choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[花音,伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > 花音
choice[伏炎,ナイア,マリア,メルド] (choice[伏炎,ナイア,マリア,メルド]) > マリア
choice[伏炎,ナイア,メルド] (choice[伏炎,ナイア,メルド]) > 伏炎
KP
燃える3つの目はそのまま、先程皆を助けて避けた花音さんに狙いを定めた。
また、共に避けたマリア、そして花音さんを守る意思の強い伏炎さん目がけて再度触手を伸ばしてくる。
回避をどうぞ。
鐘堂 伏炎 【瞬間強化】!
芽神 花音 いくわよ!
system
[ 芽神 花音 ] MP : 40 → 35
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 45 → 40
芽神 花音 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 52 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=99 【回避】瞬間強化 (1D100<=99) > 38 > 成功
マリア CCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 25 > 成功
鐘堂 伏炎 マリアちゃん……!! えらーーーい!!
芽神 花音 よかった……!
KP
同じ手には乗せられない。
過酷なダンスレッスンを乗り越えた三人は、言葉など交わさずとも、その呼吸を合わせて触手を避けることができる。
メルド 「マリア! 花音! 伏炎! 今のはナイスだったね!」
マリア 「ありがとうメディ! 一緒に過ごしてきた賜物だわ!」
ナイア公爵
「さあ、花音、伏炎。見たところ奴の動きも大分鈍ってきている様子。
一気に畳みかけてしまいましょう!」
芽神 花音 「ええ、行くわ」
鐘堂 伏炎 「おう!」
KP 花音さん、伏炎さんの攻撃。
芽神 花音 CCB<=81 【日本刀】 (1D100<=81) > 70 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=85 【日本刀】 (1D100<=85) > 53 > 成功
KP ニャルラトホテプの回避。
ニャルラトホテプ SCCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 36 > 成功
KP 回避成功ですね……。
芽神 花音 クリチケを使って、ニャルラトホテプに振り直しさせられない?
KP 分かりました。許可しましょう。
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 4 → 3
ニャルラトホテプ SCCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 20 > 成功
KP 成功しました……。
芽神 花音 でも当たらない訳じゃないのよね…? もう一枚!
system [ 芽神 花音 ] クリチケ : 3 → 2
ニャルラトホテプ SCCB<=40 【回避】 (1D100<=40) > 92 > 失敗
KP 回避失敗。ダメージロール、魔術等の行使をどうぞ。
芽神 花音 どうせ最後なら、最大火力で完膚なきまで叩きのめしてやりたいわね。
鐘堂 伏炎 わかる~! 【一撃必殺】【瞬間強化】使っちゃお!
system
[ 鐘堂 伏炎 ] HP : 7 → 6
[ 芽神 花音 ] HP : 8 → 7
[ 芽神 花音 ] MP : 35 → 30
[ 鐘堂 伏炎 ] MP : 40 → 35
KP では、6d20+20+4dbですね。
芽神 花音 6d20+20+4d4 【星屑の銀星剣ダメージ】 (6D20+20+4D4) > 49[20,9,2,8,5,5]+20+11[3,3,2,3] > 80
鐘堂 伏炎 6d20+20+4d4 【星屑の銀星剣ダメージ】 (6D20+20+4D4) > 53[4,1,16,17,9,6]+20+9[1,3,3,2] > 82
KP 162*2 324ダメージ
system [ ニャルラトホテプ ] HP : 100 → -224
芽神 花音 「これで決めるわよ、鐘堂!」
鐘堂 伏炎 「うん! 勝利を掴もう、花音!」
KP
身も心も流星のように燃やしながら、君たちは月光と陽光の煌めきを纏う。
銀星は追い風に乗って、最速で邪神の核へと到達した。
やがてニャルラトホテプの姿が縮んでいき、ぼとりとナイアの生首の姿で地面に転がる。
しかし、首だけの状態でも、かの邪神の笑い声は止まらない。
ニャルラトホテプ
「ははははは、愉快! まさか私を殺そうというのか! それもいい!
まだ死んだことがなかったから、退屈しのぎにはなるだろう!」
「だがこの身は、千あるうちの一つに過ぎない!
私は、君たちの記憶の中で永遠に生き続けるだろう!」
芽神 花音
「うるさい。ナイアの顔で負け犬の遠吠えなんて聞きたくないわ」
蹴り飛ばす。
鐘堂 伏炎
「お口チャックしちゃおうね~」
吹っ飛んだそれを追いかけて、口に剣を突き立てちゃえ
KP
花音さんの蹴りで、ニャルラトホテプの首が放物線を描く。
伏炎さんがそこへ飛び掛かり、嘲笑を封じ込めると、どす黒い靄は笑い声を上げながら霧散していった。
戦闘終了。
【聖戦 vsニャルラトホテプ】
花音さん、伏炎さん、ナイア、マリア、メルドの勝利です。
お疲れ様でした。
脅威が去った後、サニドが君たちを労う。
サニド 「ホンマにがんばったなー! かっこよかったでー!」
鐘堂 伏炎 「サニドちゃん様も! マジありがとう!」
芽神 花音 「駆けつけてもらえて、本当に助かったわ、サニド」
サニド
「お兄ちゃんお姉ちゃんが、いのちがけで頑張ったからやろ!」
「友を、みんなを守ったんや」
KP
サニドは万感の思いを込めて視線を動かし、ナイア、マリア、メルドを一人ずつゆっくり見つめる。
そして、君たち二人へ向き直った。
サニド
「頑張ってくれたお礼に、彼らとまた現世で会わせたげるで!
うちなら、そんな事もできるんや! えっへん!」
KP
サニドは屈託のない笑みを浮かべて、誇らしげに胸を張る。
君たちは感慨深く顔を見合わせて、喜びに微笑みを交わすことだろう。
ナイア公爵
「さて……舞踏会が中断してしまいましたね。
皆が行くまで、よければ踊りませんか?」
「最後は主催者らしく、皆様をもてなしたいです」
芽神 花音 「勿論、時間いっぱいまで」
鐘堂 伏炎 「踊り明かそう!」
メルド 「じゃー僕、ピアノ弾きに行くね☆」
ナイア公爵
「いえ、待ってください。
花音、伏炎。メルドに渡していた楽譜、私にも見せてもらえませんか?」
鐘堂 伏炎 「銀星のレクイエムのこと? 花音が持ってるよね!」
芽神 花音 「ええ。どうぞ」
ナイア公爵
「ふむ……これでしたら弾けそうですね」
「メルド。貴方も久しぶりに踊りなさい」
メルド 「……え?」
鐘堂 伏炎 「名案じゃん! てかナイアすぐ弾けるのすごっ」
芽神 花音 「確かに……最後なんだから踊っておいたら」
鐘堂 伏炎 「オレは花音と踊るから~! いいよね、花音!」
芽神 花音 「う。まあ、良いけど」
メルド 「ん!? まって、それじゃ……」
芽神 花音 「……ここまでさせておいて、あんた、まさかあの子を壁の花にするつもりじゃないでしょうね?」
鐘堂 伏炎 「マリアちゃんとナイアが言ってたよね! こーゆーのは、男から誘うんだっけ?」
メルド 「う……! え、えっと、ま、マリア?」
マリア 「はい! なんですか?」
メルド 「えっと……ぼ、僕とその、踊らないかい?」
マリア 「ええ、勿論喜んで。メディ!」
メルド 「で、でも、僕はその、ダンスはからっきしだから……」
マリア 「では私がリードして差し上げましてよ?」
メルド 「……それは恥ずかしいからいいや。その代わり僕が、リードするから……」
マリア 「頼もしいわ! 私、メディと一度踊ってみたかったの!」
メルド 「ほ、本当? ……こんなおっさんの何処が良いんだい?」
マリア 「あら! お歳を召されても素敵よムッシュウ!」
KP
最初はぎこちない動きだったメルドも、徐々にほどけた笑みをマリアへ向ける。
サニドは楽しそうに眺めていたが、顎に手を当ててふと考え込み始めた。
サニド 「んー、せっかくの最後の舞踏会、4人だけってのは寂しいなあ……? せや!」
KP
サニドが指をパチン、と鳴らす。
再び銀色の星屑たちが彼女を中心に渦を広げ、黄金の光を纏いながら参加者たちへと姿を変えた。
彼らも手を取り合い、幸せそうに笑みを交わしながら踊り始める。
君たちはその光景を見守りつつ、自然に手を取り合って踊り始めるだろう。
【芸術:ダンス】をどうぞ。
芽神 花音 CCB<=65 【芸術:ダンス】 (1D100<=65) > 37 > 成功
鐘堂 伏炎 CCB<=65 【芸術:ダンス】 (1D100<=65) > 80 > 失敗
鐘堂 伏炎 わーーー!!
メルド
「伏炎? 散々僕をからかっておきながら、君こそガチガチじゃないか!
メーールド★」
KP
お節介でからかうような追い風が、伏炎さんの背中を押す。
+20の補正でもう一度お振りください。
鐘堂 伏炎 CCB<=(65+20) 【芸術:ダンス】 (1D100<=85) > 83 > 成功
芽神 花音 ギリギリね……
鐘堂 伏炎 補正ありがた……
鐘堂 伏炎
「へへっ……それとこれとは、話が別っていうか?
……でもありがと、メルド!」
KP
星屑と花弁が舞ういたずらなつむじ風の中で、遊ぶように君たちはステップを踏む。
柔らかな陽光を纏って輝き、堂々たる技と軽やかな立ち回りは、周囲の人々をも魅了した。
鐘堂 伏炎 「楽しいね、花音。ずっとこうしてたいくらい!」
芽神 花音 「そう? 終わりがあるからこそ、この一瞬が尊いんじゃないの」
鐘堂 伏炎 「尊いものだって、花音も思ってくれてんの? 嬉しい!」
芽神 花音 「な……勘違いしないでよね。あんたと二人きりだったら、此処までの事はできなかったんだから」
鐘堂 伏炎 「勿論! でもさ、オレはこの舞踏会が終わっても、ずーっと花音のそばにいるから!」
芽神 花音 「はあ……もう、好きにしたら」
鐘堂 伏炎 「好きにしてる! 花音、愛してるよー!!」
芽神 花音 「うるさい、バカネドー」
KP
ナイアはしばらく銀星のレクイエムを奏でていたが、合間にベートーベンの曲を弾き始める。
それを聴いたメルドは、すぐに気付いて喧しく騒ぐだろう。
メルド 「僕の前で、他の男の曲なんか弾かないでくれよぉ!」
マリア 「うふふ、お兄様のアレンジ、素敵だわ!」
メルド 「マリアまで!? 勘弁してよナイアくーん!」
ナイア公爵 「ははは! いやあ実にいい、あなたのそのような顔が見てみたかったんだ!」
KP
ナイアは騒ぐメルドを見て今までの仕返しと言わんばかりに腹から笑い、演奏を続ける。
賑やかなダンスは舞踏会というより、まるで酒場のダンスになった。
そうして踊っている幸せな時間はあっという間に過ぎていく。
1曲終わる頃には、君たちは黄金の星々に包まれ、意識を失うだろう。
…
……
…………
木漏れ日の落ちる昼下がりに目を覚ますと、ジョニーがシャベルを持ってやってくる。
ジョニー 「や、やあやあ二人とも! 生きていたのかい!?」
芽神 花音 「……ジョニーさん、あんた……」
KP
君たちの傍らには深い穴が二つ掘られている。
聞くところによると、一回心臓が止まっていたため、ジョニーは君たち用の墓穴を掘っていたそうだ。
鐘堂 伏炎
「勝手に殺さないでくださいよー!
てか、仮に死んだとしても隠蔽しようとしてんじゃん! 死体遺棄ー!!」
ジョニー
「まあまあ! 生きてたんだからいいじゃないか!」
「いやー、実はそろそろ目覚める頃なんじゃないかって言われててね。
君たちに伝言があってきたのさ!」
「舞踏会主催者様直々の伝言だよ!
君たちの目が覚めたら、中庭に来て欲しいってさ。君たち知り合いだったの?」
芽神 花音 「舞踏会主催者……」
鐘堂 伏炎
「それって……?」
中庭へダッシュ!
KP
君たちは中庭へ向かう。
庭のテーブルには陽光のような美しい少女を挟んで、闇夜のような男性と二十歳くらいのブロンドの若い青年が対峙している。
青年は、真剣な表情で口を開いた。
青年 「妹さんを、僕にください」
KP 途端、彼の腹部へ男性のボディーブローが入る。
男性 「あなたにマリアはあげません」
KP そう言う黒い男性の横で、マリアと呼ばれた少女はニコニコと答える。
マリア 「頑張ってメディ! お兄様は押しの強いひとには弱いから」
メルド
「そのお兄様は押しと言うより、パンチが強いけどね……。
もう、せっかく会えたのに内臓が先にいっちゃうじゃないか」
ナイア公爵 「軟弱ひょうきんな貴方がまともにならなければ、マリアが今後苦労しますからね」
KP そんな会話をしていると、3人が花音さんと伏炎さんに気が付いたのか、君たちと目が合う。
メルド
「やあ! やっと会えたね。何十年ぶり……
って言っても、君たちにとってはついさっきのことか」
KP 話を聞いてみると、彼らが生まれ変わったのは今から数十年前のことらしい。
芽神 花音 「マリア、ナイア、メルド!」
鐘堂 伏炎 「会いたかったよ~! こんなにすぐ会えるなんて!」
ナイア 「ええ。この年まで我々3人とも、貴方たちをずっと探していたんですよ」
マリア
「でも中々見つからなかったんですの。それで私たちは、こう考えましたわ。
『自分達の名前が広がれば、二人が気付いてくれるかもしれない』って!」
メルド 「ナイア君は大手企業のCEOに」
マリア 「メディは有名なピアニスト兼作曲家に」
ナイア 「そしてマリアは若手ですが女優となって、貴方たちを探しつつお互いに連絡を取っていました」
メルド
「そんな時、ふと君たちが『どこかの舞踏会に行く途中に事故に遭った』ことを思い出したんだよね!」
「まさかと思って、ナイア君が仮面舞踏会を開催したらさ、参加者の一組が事故に遭ったという報せを受けてね。
君たちが来た! って確信したよ」
芽神 花音 「そんな事が……。最初から、私たちはあんた達に招かれていたって事なのね」
鐘堂 伏炎 「ずっと覚えて探してくれたんだ……嬉しい!」
ナイア
「これから当舞踏会で、メルドの演奏によるダンスパーティーが始まる予定です。
どうぞ、心行くまでお楽しみください」
KP
彼らが優しく微笑むと、マリアが席を立つ。
そして、君たちをエスコートするように手を出した。
マリア
「舞踏会はこれからですわ!
お二人共、よろしければこの後一緒に踊りませんこと?」
鐘堂 伏炎 「勿論! 一緒に踊ろう、マリアちゃん!」
芽神 花音 「喜んで、マリア」
KP
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「これは、心と心を紡いでいく
数多の『絆』の物語」
Call of Cthulhu クトゥルフ神話TRPG
【クトゥルフ オブ ザ マスカレード】
~星屑の舞踏会~
◆カネフロ仮想卓
KP:けみかる
PL:けみかる
男性PC:鐘堂伏炎 / カーネ
女性PC:芽神花音 / フローラ
エンディングA 「星屑の英雄譚」
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全員生還でシナリオクリアです。
おめでとうございます!
鐘堂 伏炎 やったー!! お疲れ様でした!!
芽神 花音
何とか生きて帰ってこられた……。
お疲れ様。
KP
◆報酬
SAN回復 5d10
+AF【銀星のレクイエム】
+AF【星屑の銀製剣】
【銀星のレクイエム】
※1シナリオで1回のみ使用可能
効果:人間の狂気状態を強制的に解除することができ、亡霊に聞かせれば成仏をさせることが可能
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが死後に完成させた最後にして最高の神曲。
舞踏会用に優しく暖かな曲へとアレンジしてある。
心を洗い流し慰めるこの曲は、生物・無機物・記憶・人ならざるものでさえ宥めることができ、瞬時に平穏を取り戻すことができる。
まさに、神にさえ届く奇跡の曲。
【星屑の銀製剣】
ダメージ 1d10+5 耐久値50
ナイアが生み出し、マリアが魔力を込めた、兄妹の想いが注がれた青く光る純銀製の剣。
探索者が目覚めた時に、それぞれの腰に付けられていた。
刀身のところにはフランス語で「親愛なる花音、伏炎へ。信頼と感謝の証をここに。」という文字が刻まれている。
あの舞踏会の時ほどではないが強い魔力を帯びており、魔術的装甲や魔術に対して耐性・貫通の効果を持つ。
初めて見る者はこの異様だが美しい剣に心を奪われ、SANc1/1d3が発生する。
【成長】
技能失敗で1d10
今回は上限10回までチャンス。
◆芽神花音さん
目星10
歴史3
日本刀10
聞き耳2
追跡1
ダンス4
キック2
言いくるめ1
図書館1
回避9
クリチケ2(うち一枚は1クリ扱いで1d10+3成長)
◆鐘堂伏炎さん
歴史3
ダンス3
追跡1
目星7
日本刀10
図書館6
回避10
聞き耳2
クリチケ2
芽神 花音 5d10 SAN回復 (5D10) > 27[5,6,4,5,7] > 27
system [ 芽神 花音 ] SAN : 34 → 61
鐘堂 伏炎 5d10 SAN回復 (5D10) > 35[7,6,4,8,10] > 35
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 51 → 86
KP
【不定の狂気】
◆芽神花音さん
・緊張症 9ヶ月
我慢することはできるが、意思も興味もない。
強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない。
・心因性視覚障害 9ヶ月
心理的な原因によって引き起こされる視機能の異常で、眼には器質的疾患を認めない。
視機能の異常としては視力低下のほかに視野異常などをみとめることもある。
◆鐘堂伏炎さん
・フェティッシュ 11ヶ月
ある物、ある種類の物、人物に対し異常なまでに執着する
対象:芽神花音さん
芽神 花音
年齢的に大学生だから……
帰国したら即休学して入院しないと……
鐘堂 伏炎 えーん;; その間ずっと花音のそばにいるよ~~~!!
芽神 花音 働きなさいよ警察官……
芽神 花音
10B100>75 【目星】 (10B100>75) > 89,2,22,35,10,81,84,26,16,25 > 成功数3
3d10 (3D10) > 19[9,4,6] > 19
目星 75→94
2d6 90超え技能SAN回復 (2D6) > 10[5,5] > 10
system [ 芽神 花音 ] SAN : 61 → 71
芽神 花音
3B100>75 【歴史】 (3B100>75) > 82,20,18 > 成功数1
1d10 (1D10) > 6
歴史 75→81
10B100>81 【日本刀】 (10B100>81) > 69,53,11,77,38,45,54,78,12,4 > 成功数0
そんなことある??
2B100>70 【聞き耳】 (2B100>70) > 63,89 > 成功数1
1d10 (1D10) > 7
聞き耳 70→77
1B100>20 【追跡】 (1B100>20) > 78 > 成功数1
1d10 (1D10) > 1
追跡 20→21
4B100>65 【芸術:ダンス】 (4B100>65) > 63,23,85,9 > 成功数1
1d10 (1D10) > 8
芸術:ダンス 65→73
2B100>55 【キック】 (2B100>55) > 70,26 > 成功数1
1d10 (1D10) > 8
キック 55→63
1B100>70 【言いくるめ】 (1B100>70) > 64 > 成功数0
1B100>65 【図書館】 (1B100>65) > 43 > 成功数0
9B100>50 【回避】 (9B100>50) > 14,70,3,35,30,77,48,60,88 > 成功数4
4d10 (4D10) > 25[4,9,6,6] > 25
回避 50→75
成長終了。
鐘堂 伏炎
3B100>50 【歴史】 (3B100>50) > 13,92,39 > 成功数1
1d10 (1D10) > 6
歴史 50→56
3B100>65 【芸術:ダンス】 (3B100>65) > 56,16,1 > 成功数0
ええ……
1B100>70 【追跡】 (1B100>70) > 78 > 成功数1
1d10 (1D10) > 7
追跡 70→77
10B100>85 【日本刀】 (10B100>85) > 52,100,93,55,75,98,39,75,99,87 > 成功数5
5d10 (5D10) > 31[4,4,10,6,7] > 31
うひゃあ……
日本刀85→95
残り21を何かに振るね!
2d6 90超え技能SAN回復 (2D6) > 5[4,1] > 5
system [ 鐘堂 伏炎 ] SAN : 86 → 91
鐘堂 伏炎
6d100>75 【図書館】 (6D100>75) > 317[69,69,46,46,63,24] > 317 > 成功
間違えたけど全成功してる……
10B100>50 【回避】 (10B100>50) > 65,86,58,41,7,68,17,1,48,86 > 成功数5
5d10 (5D10) > 26[2,5,7,2,10] > 26
回避 50→76
2B100>75 【聞き耳】 (2B100>75) > 31,20 > 成功数0
ダンスに5(70)、図書館に10(85)、心理学に6でもしようかな……。
KP
そういえば、【心理学】はお二人1回ずつ成功してました。
成長どうぞ。
鐘堂 伏炎 てか花音クリチケ振ってないよ~。ついでにやっちゃって!
芽神 花音
1B100>75 【心理学】 (1B100>75) > 4 > 成功数0
出目が良すぎるのよね…。
1d10 (1D10) > 10
1d10+3 1クリチケ (1D10+3) > 1[1]+3 > 4
図書館に+10(75)、日本刀に+4(85)
鐘堂 伏炎
1B100>60 【心理学】 (1B100>60) > 66 > 成功数1
1d10 (1D10) > 8
心理学 60→72
2d10 クリチケ (2D10) > 8[3,5] > 8
なんかおかしいと思ったら【目星】振ってなかった。
7B100>75 【目星】 (7B100>75) > 77,73,67,80,63,69,89 > 成功数3
3d10 (3D10) > 24[10,9,5] > 24
うわ……
目星75→95
残り4+5は歴史(65)、3は追跡(80)にしよう!
これで成長おしまいかな? お疲れ様!
芽神 花音 90超えの技能……
鐘堂 伏炎
うへー……もういいよ~~!
2d6 90超え技能SAN回復 (2D6) > 8[2,6] > 8
KP もしあれならお好きな技能に振っていただいても……。
鐘堂 伏炎
じゃあ聞き耳! 75→81
これでおしまい!
芽神 花音 これで本当に終幕ね。お疲れ様。