KP
CoC6th
「ムーンエラーアウトサイダー」
世界を視た
神に愛され、そして自分の人生を憂う
天を眺め、ただ帰りたいと
エラーだ、ここに居場所はない
───────────────────────
KP
KP
キミたちは都内にある無有美術大学(通称・ナイ美)に属している美大生だ。
大量の課題をこなし、エナドリと仲良くなり、
気がついたら音信不通になっている友人のことを想いながら
忙しなく日々を過ごしている。
学科がバラバラなキミたちは
とある企業と合同の企画に参加することとなり顔をあわせることになった。
KP
▼概要
【舞台】現代日本、架空の都内某所
【共通HO】キミたちは美大生だ。
※個別の秘匿HOが配られます。
【必須技能】《各芸術技能》65%以上
【推奨技能】《目星》《図書館》《聞き耳》《高POW》
【準推奨技能】《交渉技能》《精神分析》
【所要時間】ボイスセッション11時間ほど
※このシナリオは実在の大学や団体とは一切関係ありません。
※作者様の神話生物や呪文の独自解釈が多く含まれます。
◆秘匿HO
HO1/絵画科 キミは視える
HO2/日本画科 キミは愛される
HO3/彫刻科 キミは憂う
HO4/デザイン科 キミは帰りたい
KP
【事前PL 情報】
◆無有美術大学について
シナリオの舞台であり、探索者らが通う都内有数の美術大学だ。
主だった特徴はないが、幅広くいろんなことを学べるということで
人気が高く、受験倍率も例年高めである。
探索者たちが通うキャンパスには
絵画科・日本画科・彫刻科・デザイン科が存在する。
1年次はどの学科も基礎の授業を行い、
2年次から専攻ごとの課題をこなしていく。
学科科目・一般科目はもちろん、
他学年他学科と交流を深めコミュニケーション能力を伸ばすためとして
「学科学年合同学外コラボレーションプロジェクト」の単位を
別途取得する必要がある。
◆他近辺美術大学について
無有美術大学近辺には他にも美術・芸術大学が存在する。
これらをまとめて五芸術大学(五芸大)と言うとか言わないとか……。
・浅遠美術大学(アザトオビジュツダイガク)
通称・アザビ。
ファインアート系の学科が有名。
抽象的な作品を描く生徒が多く、卒業制作が混沌としている。
・九頭美術大学(クトウビジュツダイガク)
通称・クトゥビ。
アザビに対して応用美術系を学ぶことに特化している。
特に環境デザイン学科が有名で、卒業生に著名なデザイナーも多い。
・女子秋舞美術大学(ジョシシュブビジュツダイガク)
通称・シュブビ。
五芸大唯一の女子大で、作る作品も女性らしいものが多い。
また、付属中高校があり、付属生は黒山羊生と呼ばれている。
・蓮田藝術大学(ハスタゲイジュツダイガク)
通称・ハスゲイ。
美術学部と音楽学部が存在する。
特に有名なのは舞台芸術で、文化祭には多くの客が訪れる。
◆他学年学科合同学外コラボレーションプロジェクト
通称・学コラ。
卒業必須単位。
複数の企業とのコラボレーション企画。
後日行われる展示会の映像展示作品や
簡易的なワークショップをグループワークで企画するという内容。
平日月〜金の5限に特別授業扱いで存在する。
期間は一ヶ月間。
ランダムでグループと企業を決められるため、
生徒からのヘイトが高い。
今回は探索者ら+ NPC・梓馬幸慈の
計5人でグループを組むことになった。
担当する企業は株式会社ムーンエラー、
テーマは
「芸術的観点から見る精神科医療の発展と向上、及び社会への問題提起」。
◆株式会社ムーンエラー
精神科医療の研究及び機器の開発を行っている中小企業。
精神病についての研究、
脳波計や誘発電位検査装置などの機器を開発しているほか、
精神医療についてもっと身近に考えられるような機会を作る
という理念のもと、一般公開用の展示会を行っている。
その際は教育機関等と積極的にコラボレーションしており、
様々な観点から精神医療を見てもらい、
特に若い人たちへの理解を求め尽力している。
KP
では……
ムーンでエラーでアウトサイダーなワタシが
僭越ながら今回はKPを務めますね♡
KP
【秘匿HO1/絵画科「キミは視える」】
・芸術(絵画)にシナリオボーナスとして+30%の補正がつく。
・シナリオ中に意図してKPに宣言し<目星>に成功した場合、
SANを1点コストに、本来目に見えないはずの神話的事象が一瞬だけ視える。
◆秘匿情報
キミは数年前、交通事故に遭った。
この事故に関してはシナリオで特別な指定はないため自由に決めてもらっていい。
命に別状はなく、特別身体に大きな怪我を負うことはなかったが、その代わり精神的な後遺症が残った。
キミは時に人が化け物のように視える時がある。
人の首から上が形容し難いガス状の化け物として視える。
それはキミの精神を蝕むには十分だったが、
当時のキミはこれを他人に伝えることに対して何故かひどく怯え、
医者にも親にも話したことはない。
自分だけが別の世界を見ている、
そんな孤独を感じたそんな日は特別絵が上手く描けたような気がした。
しかしその現象も今では意図して見なければ起きない。
その世界をそのままキャンバスに描き起こせば良く
評価されることにも気がついた。
それはそれとしてキミは今回の特別合同授業に関して
まったくモチベーションが上がらない。
「単純にやる気がでない」でも
「グループワークに向いていない」でも
「うまく作品に落とし込めない」でも理由は何でも構わない。
とにかく今の授業が嫌で仕方がない。
しかしこの授業の単位はどうしてもほしい。
だからなんやかんやあってコラボレーション先の企業が倒産とかしないかな~と思いながら参加している。
梓馬 幸慈
【NPC】
・梓馬幸慈(アズマユキジ) 22 歳・男性
絵画科の先輩で比較的貴方に好意的な気がする。
見かけるたびに声をかけてくるくらい。
なんでだろう。
鬼塚 杏
交通事故に遭ったのは、杏が親に捨てられた時……
柔造に見つけてもらった時なのね。
何年前くらいかしら……
1d14 さすがに5歳以上でしょうね (1D14) > 9
じゃあ、ちょうど10年前なのね。
KP
【秘匿HO2/日本画科「キミは愛される」】
・芸術(日本画)にシナリオボーナスとして+30%の補正。
・キミは猫の神に愛される。
キミはMPを2点コストにいつでも近くの猫を1d100匹呼び寄せられる。
また、キミが傷を負った時は彼女の力で即時に回復できる。
◆秘匿情報
キミには人に言えない秘密がある。
それはいわゆるイマジナリーフレンドのようなものが見えることだ。
気がついたら彼女が視えるようになっていた。
貴方は自分にしか見えない黒髪猫耳のじゃ口調の少女に付きまとわれている。
彼女はある日突然貴方の前に現れた。
彼女いわく「君にこの世界の猫たちを救うため、協力してもらう」と。
勢いのままか好奇心からか貴方は協力を約束してしまったが、
正直彼女のことに関してはなにも知らない。
彼女は才能にあふれており、貴方の作品にアドバイスをしてくれる。
それはとても的確で彼女に出会ってからは講評会で苦しむことも少なくなった。
それはそれとしてキミは今回の特別合同授業に関して
まったくモチベーションが上がらない。
「単純にやる気がでない」でも
「グループワークに向いていない」でも
「うまく作品に落とし込めない」でも理由は何でも構わない。
とにかく今の授業が嫌で仕方がない。
しかしこの授業の単位はどうしてもほしい。
だからなんやかんやあってコラボレーション先の企業が倒産とかしないかな~と思いながら参加している。
春草
【NPC】
・春草(シュンソウ)
黒髪猫耳のじゃロリ、貴方のそばで浮いている。
本人いわく猫の神らしい。
彼女に自分の名前を付けろと言われたので
とりあえず先日の講義で見た「黒き猫」の作者から春草と名付けた。
出会った時期はいつでも構わない、KPと相談しつつPLの好きなように決めること。
鞍馬 萱
出会った時期か……
恐らく僕は潜入のために日本画科1年としてやってきていると思うんだけど
おおよそその時くらいからだろうね。
名づけにはあまり時間をかけないタイプだし。
ああ、あとそうだ、技能に関して
お隣の鬼塚さんから、補正はいらないということで
今回特別にこちらへ+30回してもらっているよ。
感謝している。ありがとう。
けみかえる
鬼が名前にある子と猫に助けられている……
鞍馬 萱
ふふ、図らずもね……
KP
【秘匿HO3/彫刻科「キミは憂う」】
・芸術(彫刻)にシナリオボーナスとして+30%の補正。
・キミは救われぬ兄弟に憂う。
◆秘匿情報
キミには心配事がある。
それは精神を病んで入院している姉(もしくは妹)のことだ。
彼女は3年前に恋人と旅行に出かけ、その道のりでバスが横転し、神経を痛め精神疾患を患う。
どうやら彼女には貴方とは違う世界が見えているようで、
特に人にひどく怯えている様子を見せる。
それは仲の良かった兄弟である貴方でも同じように。
しかし彼女は満月が空に浮かんでいるときだけは面会ができるほど落ち着いている。
そんな夜は病室の窓から月を眺め、涙を流す。
決まって「ここは孤独だ、私は何処かに帰りたい」とつぶやきながら。
それはそれとしてキミは今回の特別合同授業に関して
まったくモチベーションが上がらない。
「単純にやる気がでない」でも
「グループワークに向いていない」でも
「うまく作品に落とし込めない」でも理由は何でも構わない。
とにかく今の授業が嫌で仕方がない。
しかしこの授業の単位はどうしてもほしい。
だからなんやかんやあってコラボレーション先の企業が倒産とかしないかな~と思いながら参加している。
遠野 康子
【NPC】
・HO3の姉(もしくは妹)
名前・設定・容姿などは記載のもの以外は特にないため自由につけてもらって構わない。
年齢は20代前半ほど。
趣味は骨董品探し、探索者も何かもらったことがあるかもしれない。
現在は3年前のバス事故で精神を病んで無有総合病院にて入院中。
恋人や事故の詳細に関しては忙しい時期に重なったこともあり、秘匿情報以上のことは伝えられていない。
病院の精神科病棟の個室で入院中。
肉親である貴方がいれば、調子が良い時には面会ができるかもしれない。
・遠野康子(とおの やすこ)
満26歳。
因習の残る村出身で、高校卒業時(7年前)に妹ら数名を連れて村を逃げ出した。
以来、親代わりのように鈴蘭たちのことを大事にしている。
意外と奔放な性格で、恋人もよく変わっているため、
三年前当時の恋人も誰なのやら全く見当がつかない。
遠野 鈴蘭
健太お兄さんと洋子さん……たちを足して割ったみたいな感じ。
何処に行っても、心配事は尽きないんだ……
……まあ、あたしにはまさくんがいるから良いよ。
このあたしにはね。
KP
【秘匿HO4/デザイン科「キミは帰りたい」】
・コンピューターにシナリオボーナスとして+20%の補正。
・芸術(デザイン)にシナリオボーナスとして+30%の補正。
・キミは本当の居場所に帰りたい。
・キミには他大学に通う女友達がいる。
◆秘匿情報
キミは天才である。
芸術的な才能があり、昔から絵を描くことが好きだった。
正直どの学科でも入れるほどの実力はあったが
「就職に有利そう」とか「デザインに興味があった」だとか、そんな理由でデザイン科を選んだ。
そんなキミは幼少期から突然ふと孤独を感じる瞬間があった。
特に月の出ている夜には漠然と「ここではない何処かに帰りたい」と強く思う。
この地球が自分の居場所ではないと、
脳みその中の何かが囁き貴方を視ているような気がする。
それはそれとしてキミは今回の特別合同授業に関して
まったくモチベーションが上がらない。
「単純にやる気がでない」でも
「グループワークに向いていない」でも
「うまく作品に落とし込めない」でも理由は何でも構わない。
とにかく今の授業が嫌で仕方がない。
しかしこの授業の単位はどうしてもほしい。
だからなんやかんやあってコラボレーション先の企業が倒産とかしないかな~と思いながら参加している。
真田 夢
【NPC】
・真田夢(サナダユメ) 女性
シュブ美に通う貴方の親しい友人。
明るく楽しい女子で、今では学校こそ違うものの放課後などにたまに会っては話している。
重度のオタクで夢女子、今の推しは百万円タケルくん。
ただ彼女も少しナイーブな一面があり、
自分の才能の無さを卑下するような発言が目立つ。
呟くSNSでは恋愛名言botとかRTしてる。
現在大学の近くで一人暮らし中。
団子 智樹
さ……真田くんと仲良くなった経緯が謎だけど……
SNSで知り合ってオフ会か何かで会った……のかな。
大学生だとしたら……だいぶ歳離れてるけど……
まあでも、煤宮くんもそう……だし……
特別合同授業は……うん、単に僕のコミュ力では限界がある……ってこと……
KP
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
「ムーンエラーアウトサイダー」
▼KP
ジュアンセ
▼PC
HO1/絵画科 キミは視える
鬼塚杏
HO2/日本画科 キミは愛される
鞍馬萱
HO3/彫刻科 キミは憂う
遠野鈴蘭
HO4/デザイン科 キミは帰りたい
団子智樹
開幕いたします。
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
KP
KP
【プロローグ】
「天才とはシステムのエラーである」
「そんなことをスイスの芸術評論家、パウル・クレーは言っていた」
いつもと代わり映えのしない講義。
前の方に座っている生徒の真面目に話を聞いてノートを取る音が教室に響く。
そんな意欲的な生徒は少数派で、教室の後方には寝ている生徒も多い。
いつもと変わらない日常。
だけど、今日ばかりは少し講師の口調に熱が入っているような気がした。
講義内容は「美術的見解を交えたプラトンのイデア論について」。
「あくまでキミたちは世界の影を見ているに過ぎない」
「洞窟に括り付けられ、身動きも取れないまま操られているだけ」
「真実を視なさい。洞窟を出て光を浴びなさい」
「その瞬間感じたものこそが
『美』であり『芸術』、『孤独』、『運命』なのだから」
KP
★プロローグ以降は他PLには秘匿状態で個別導入を行う。
もしKPが頑張れるのなら個別導入の前に個別講評会シーンを入れても良い。
講評会に関しては各自学科に対応する芸術技能をダイスロールし、
その結果次第で教授の反応が変わるものとする。
仮にどの結果だったとしても、教授は「新しいもの」を求めてくるだろう。
KP
ではこれより、HO1からHO順に個別導入を行います。
KP
【HO1個別導入】
鬼塚杏さん、貴方は本日とある課題の最終日だ。
現在は個別講評会の真っ最中である。
講評とは、課題の完成作品について学生が作品展示とプレゼンをし
それに対して講師が批評やアドバイスをする時間であり
基礎科においては毎課題、制作終了後にこの時間が設けられていることを貴方もよく知っているだろう。
杏さんの学科の技能、【芸術(絵画)】をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【芸術(絵画)】 (1D100<=80) > 28 > 成功
あれ? 杏の技能値……80ではないのね。
修正しとく……
KP
どのみち成功ですね。
では講師からは次のように評されるだろう。
講師
「すごくいい作品だけど自分の殻にこもっている感じがするな。
こう、新しいものに手を伸ばす勇気が無いのがにじみ出てる」
「あとこの部分いる?
毒気が垣間見える割には、全体的に保守的なんだよねえ」
KP
貴方からすればそれなりに良い物ができたと思ったが
何かしら批評をされるのは講評会ではお決まりのことだった。
これに対して落ち込むか、あるいは聞き流すか、はたまた燃えるかは貴方次第だろう。
鬼塚 杏
CCB<=(14*5) 【POW】 (1D100<=70) > 26 > 成功
うーん、落ち込みはしないのね。
いちいち落ち込んでいたらキリがないの。
KP
授業が終わり、チャイムが鳴る。
5限の「他学年学科合同学外コラボレーションプロジェクト」が始まる前に、貴方は急いで荷物をまとめ廊下に出た。
絵画科の廊下に掛けられていたのは
朝には見かけなかった大きなキャンバスの油彩画であった。
おそらく授業を受けている間に飾られたのであろうか。
貴方は足を止めてその絵画を見る。
抽象的で大胆に描かれたそれは、明確に何が書かれているかはわからない。
しかし中央の絵の具のタッチはガス状の生き物のようにも見える。
……貴方はその作品に既視感があった。
この絵画の世界は貴方がたまに見るそれに酷似しているのだ。
キャンバスの横のキャプションに、作者名とタイトルが以下のように書かれていた。
『イデアを視る/梓馬幸慈』
<知識or歴史or芸術系技能>をどうぞ(同情報)
鬼塚 杏
CCB<=50 【歴史】 (1D100<=50) > 41 > 成功
「ああ……梓馬さんの……
……この絵は……」
KP
貴方はこのタイトルから、先日講義で受けた授業の内容を思い出す。
◆イデア論
哲学者プラトンが説いたイデアに関する論述。
イデアという言葉は古代ギリシャ語の「idein(見る)」に由来する、
本当に存在するのはイデアであり、
今の我々が見ているのはあくまでもイデアの偽像でしかないという考え。
有名なのは洞窟の比喩である。
私達は暗い洞窟の中に縛られた囚人であり、
洞窟に差す太陽の光(=イデア)によって壁に写された影を見ているにすぎないという。
囚人がその縄を解いて洞窟を出てしばらくは目が眩み何も見えないが、
その目が慣れた時に太陽の本当の姿を知り真実を得ることができる。
作者の名前を見て貴方はその絵画に妙な違和感を覚えながらも、
時計を確認して急いで次の教室に向かうだろう。
鬼塚 杏
「真実、ってこと? ……」
「はっ、いけない、行かなくちゃ」
KP
個別導入は以上です。
ほかの方の導入が終わるまで、今しばらくお待ちください。
KP
お待たせいたしました。
続きましてHO2の個別導入を行います。
KP
【HO2個別導入】
鞍馬萱さん、貴方は本日とある課題の最終日だ。
現在は個別講評会の真っ最中である。
講評とは、課題の完成作品について学生が作品展示とプレゼンをし
それに対して講師が批評やアドバイスをする時間であり
基礎科においては毎課題、制作終了後にこの時間が設けられていることを貴方もよく知っているだろう。
萱さんの学科の技能、【芸術(日本画)】をどうぞ。
鞍馬 萱
CCB<=65 【芸術(日本画)】 (1D100<=65) > 49 > 成功
ほ……
KP
では講師からは次のように評されるだろう。
講師
「すごくいい作品だけど自分の殻にこもっている感じがするな。
確かにほかの人より年上だから、最先端に目が向けづらいのはわかるんだけどさ」
「あとこの部分いる?」
「なんというか、幽霊にしっかり足を描き込んでるようなちぐはぐさなんだよねえ。
求めている新しさってそういうのじゃなくって」
KP
貴方からすればそれなりに良い物ができたと思ったが
何かしら批評をされるのは講評会ではお決まりのことだった。
これに対して落ち込むか、あるいは聞き流すか、はたまた燃えるかは貴方次第だろう。
鞍馬 萱
CCB<=(17*5) 【POW】落ち込むかな…… (1D100<=85) > 90 > 失敗
けみかえる
落ち込むんかい
鞍馬 萱
僕、POW高いのにね。
そうだな、まあ学生やるのは随分と久しぶりだし……
マホロバ研究所に附属している大学だったろうから、得意分野以外に手を出すのも学生としては初めてなんだよね。
この講師の人も実際には年下だし、僕にも一応プライドがあるのかも。
けみかえる
でも日本画をはじめたのは
紅葉ちゃんたちをかっこよく描きたいとかそんなのもあったんでしょ
鞍馬 萱
だからこそだよ。……だからまあ、落ち込むというよりやや苛立ってるのかな。
KP
そうして講評会を終えた貴方は、昼休憩に食堂で食事をとっていた。
一人、ではなく自分にしか視えていない友人とともにいる。
いつもは活気がある(混沌ともいう)この場所も、この時期は忙しいからかなんとなく前より人が減ったような気がする。
そんなことを思っていると、そばで貴方の食事を見守っていた春草が貴方に次のように話しかける。
鞍馬 萱
見守ってるんだ……食べづらいな……(もぐ……)
春草
「そうそう、お主に頼み事があったんじゃ」
鞍馬 萱
「……頼み事?」
片耳にそっとマイク付きのイヤホンをつけて
あたかも通話しているようにするかな。
春草
「出会ったときに言ったじゃろう。
この世界の猫を救ってほしいと」
鞍馬 萱
「あれって本当だったんだ。まあ、うん、言っていたのは言っていたね」
春草
「どうやらここ最近、我が子たちに何かが起きているようなのじゃ」
「お主、かだいとやらが忙しいのは重々承知しておる。
よければ調べてもらえんか?」
鞍馬 萱
「我が子……猫のことだよね。
まあ、僕も対価を払いづらいそれなりの恩恵を受けているわけだし、協力するよ」
KP
貴方が了承すれば、そのタイミングで昼休みが終わる。
授業へ向かわなければいけない。
春草も貴方の学生生活を邪魔をする気はなく、手隙の際で構わないと言うだろう。
貴方は課題の他にもう一つタスクが増えたなと思いつつ、教室へ向かうのであった。
鞍馬 萱
先に受けていた依頼……のようなものだし。
これくらいはこなせないとね。
KP
個別導入は以上です。
ほかの方の導入が終わるまで、今しばらくお待ちください。
KP
【HO3個別導入】
遠野鈴蘭さん、貴方は授業が終わった後、満月が見える時間帯に姉・康子の見舞いに来ていた。
1ヶ月前に見たときよりも肌は更に病的に白く、またやつれていた。
相変わらず窓の外の大きな月を眺めては、その瞳から涙を流している。
姉の変わらない様子に貴方は憂いたため息をつき、目を伏せるかもしれない。
そんな時、病室の隅に投げ捨てられたスケッチブックと水彩道具が見つかる。
おそらく姉のものだろう。
ふと、スケッチブックの中を見てみれば、ガス状の生き物のようにも見えるものが描かれていた。
抽象的で大胆に描かれたそれは、明確に何が描かれているかはわからない。
しかし、そのスケッチブックの中のなにかに見られているような気すらする。
遠野 鈴蘭
「……康子お姉さん、絵、描いてるんだね。
これってなあに?」
KP
静かに鈴蘭さんのことを指差すだろう。
遠野 鈴蘭
「あたし? 全然似てないじゃん。
それともお姉さんにはあたしがそう見えるってこと?」
遠野 康子
「…………」
頷く
遠野 鈴蘭
「ふーん……。
ねえ、なんですずらんのことを描いてくれたの」
遠野 康子
「早く……帰りたい……。
帰りたいよ……」
遠野 鈴蘭
「"何処かに帰りたい"ってことだったよね。
……お姉さんのおうちじゃなくて?」
KP
康子は窓の外の大きな月を眺めるばかりだった。
遠野 鈴蘭
「はは……あのさ、帰りたい、っていうのはさ、いつかに元々いた場所のことを指すんだよ。
康子お姉さん、月に居たことがあるとでも言うの?」
「だとしたら……あたしたちが逃げ出すのを手伝ってくれたのに
あたしは何もしてあげらんないや。ごめん……」
KP
ある程度区切りがついたら、
それ以上の進展がないまま鈴蘭さんは帰宅することになるだろう。
★基本的にHO3に対しては反応が薄い。
もし大きな情報を手に入れたいのであれば
HO3はHO1かHO2を呼ぶ必要がある。
遠野 鈴蘭
うん……病院のロビーだかで待ってるまさくんと帰ろうね。
あたしは力なく首を横に振ってるかも。
KP
──それから三週間後。
鈴蘭さん、貴方は本日とある課題の最終日だ。
現在は個別講評会の真っ最中である。
講評とは、課題の完成作品について学生が作品展示とプレゼンをし
それに対して講師が批評やアドバイスをする時間であり
基礎科においては毎課題、制作終了後にこの時間が設けられていることを貴方もよく知っているだろう。
鈴蘭さんの学科の技能、【芸術(木彫刻)】をどうぞ。
遠野 鈴蘭
CCB<=70 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=70) > 67 > 成功
KP
では講師からは次のように評されるだろう。
講師
「すごくいい作品だけど自分の殻にこもっている感じがするな」
「喩えるならなんというか……開花してるんだけど、首を垂れているスズランの花。
そんなところまで名は体を表さなくていいんだよ」
「あとこの部分いる?
ちょっと田舎くさいというか、新しさに欠けるんだよねえ」
KP
貴方からすればそれなりに良い物ができたと思ったが
何かしら批評をされるのは講評会ではお決まりのことだった。
これに対して落ち込むか、あるいは聞き流すか、はたまた燃えるかは貴方次第だろう。
遠野 鈴蘭
CCB<=(18*5) 【POW】 (1D100<=90) > 40 > 成功
「あたしが求めている批評も、作品そのものへの評価であって
あたしが生まれた時に与えられた名や居場所に対する揶揄ではありません」
はっきり言っちゃうね
「……失礼いたします」
別にそれに対してこれ以上のやり取りを続ける気もないんだけど。
言い逃げに近いかも。
KP
そうして講評会を終えた貴方は、絵画科の廊下であの日の夜を思い出した。
なぜならば今目の前に飾られている大きな油彩画はそんな姉の絵に酷似していたからだ。
抽象的で大胆に描かれたそれは、明確に何を表しているかはわからない。
しかし中央の絵の具のタッチはガス状の生き物のようにも見える。
きっと、彼は姉と同じものを描いたのだろうと察しが付く。
キャンバスの横のキャプションに、
作者名とタイトルが以下のように書かれていた。
『イデアを視る/梓馬幸慈』
<知識or歴史or芸術系技能>をどうぞ(同情報)
遠野 鈴蘭
CCB<=20 【歴史】 (1D100<=20) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP
あらあら……鈴蘭ちゃんになってもクリティカラーは健在ですね♡
1クリチケと、歴史の初期値成功1d10をどうぞ!
system
[ 遠野 鈴蘭 ] 1CT : 0 → 1
鬼塚 杏
鈴蘭ちゃん……トバしてる気配がするの
遠野 鈴蘭
へへ……ぶち抜いてやったよ
遠野 鈴蘭
1d10 歴史成長 (1D10) > 2
歴史20→22
KP
貴方はこのタイトルから、先日講義で受けた授業の内容を思い出す。
◆イデア論
哲学者プラトンが説いたイデアに関する論述。
イデアという言葉は古代ギリシャ語の「idein(見る)」に由来する、
本当に存在するのはイデアであり、
今の我々が見ているのはあくまでもイデアの偽像でしかないという考え。
有名なのは洞窟の比喩である。
私達は暗い洞窟の中に縛られた囚人であり、
洞窟に差す太陽の光(=イデア)によって壁に写された影を見ているにすぎないという。
囚人がその縄を解いて洞窟を出てしばらくは目が眩み何も見えないが、
その目が慣れた時に太陽の本当の姿を知り真実を得ることができる。
知っている名前を見て、貴方はその絵画に妙な違和感を覚えながらも
時計を確認して急いで次の教室に向かうだろう。
遠野 鈴蘭
「あたしが……イデアってこと……?
……はは、まさかね。順当に考えるなら、康子お姉さんと同じようにヒトがそう見えてるってことなんだろ」
KP
個別導入は以上です。
ほかの方の導入が終わるまで、今しばらくお待ちください。
KP
【HO4個別導入】
本編開始より1日前の月曜日。
団子智樹さん、貴方はとあるアニメ作品のコラボカフェの一席に座っていた。
それも友人の真田夢に付き合ってという形で、である。
こういったことは前から少なくない。
目の前には、大量にクリームがのった、
青い色が酸化して黒くなった甘いドリンクと笑顔の真田があった。
真田 夢
choice[団子さん,よもぎさん] (choice[団子さん,よもぎさん]) > よもぎさん
団子 智樹
そ、そうなんだ……
けみかえる
なんで引いてるんだ……
真田 夢
「本当にいつもありがとーね。
一緒に来てくれるのってよもぎさんくらいだから助かってるよ」
団子 智樹
「え、そ、そうなの……?
けろったーで声掛けたら、真田くんならワーも多いしよく集まりそうだけど……」
真田 夢
「あは、下心がある連中はね」
団子 智樹
「は、はあ……こわいね……」
まあ、煤宮くんもそうだけど、こうやって若い人に連れ出してもらえるのは
何かと塞ぎ込みがちな僕としてはありがたいことなの……かな
改めて美大に行き始めたのも……外へ出る理由を作るため、みたいなもんだし……
真田 夢
「でしょ? よもぎさんは名の知れてるひとだし、下手なことできないよね?
今日はタケルくん引くまで一生ドリンク飲んでもらうから」
団子 智樹
「そ、それは……僕ではちょっと戦力としては……心もとないかも」
KP
★自ら会いに行かない限り、真田の再登場は自殺未遂イベントになるため
今のうちに日常RPをして仲を深めておこう。
KP
<幸運/2>に成功でタケルくんのコースターが引けるだろう。
推し以外のものは机の横に並べる。
そうして交換を探す文化があるから。
団子 智樹
CCB<=80/2 【幸運】 (1D100<=40) > 25 > 成功
「……あ、これ、百万円タケルくんだね……」
真田 夢
「うそ!?!? えーっまってまって、一発神引き!?
むり……天才!?」
1d100 ちな私は…… (1D100) > 74
んー、むり!
団子 智樹
「あ……そう、交換とかじゃなくていいよ。
真田くんが引いたのも持ってってもらって……」
真田 夢
「あーん、ありがとー!
家宝にする!」
団子 智樹
「は、はは……良かったね……」
KP
その後は何枚推しが引けるか、あるいは交換するかといった形で
真田は忙しなく席を立ったりメニューを平らげたりしていく。
無事にコラボメニューを食べきって、時間制のため外に出ることになった。
帰路につきながら、真田は次のことをこっそり話してくるだろう。
真田 夢
「うちの学校で変な噂聞いたんだけど……知ってるかな」
団子 智樹
「へ、変な噂……シュブ美で?
どんな……」
真田 夢
「その……才能が手に入れられる薬があるって話!」
「怪し〜い話なんだけど……なんか出回ってるとか出回ってないとか」
「これを飲むとみんな、空を見て『月に帰りたい』って言うんだって」
KP
そんな話を聞いて、智樹さんは動揺するかもしれない。
『帰りたい』という感情に、貴方も覚えがあるからだ。
しかしそういった薬を飲んだ記憶は一切ない。
真田はこれ以上何も知らないようで、
また日常の当たり障りのない会話に戻っていく。
KP
★真田に興味があるか聞いてみれば、
彼女は「流石にドラッグに手を出すつもりはない」と答える。
実際今の時点では、彼女はこんなものに頼る予定ではなかった。
真田 夢
「あ! そういえばさ、金曜の放課後空いてたら予定私にくれない?」
「次の金曜から入場者特典が新しくなるんだよね……あ、キンキンの話ね」
「ペンラ貸すしチケット代も渡すからお願い!」
KP
確認するならば特に予定もなさそうだ。
団子 智樹
「あ、ああ……? 応援上映か。
わかった。どうせ予定空いてるし……」
KP
貴方は了承をする。
金曜の約束は、彼女の家の最寄りの駅で待ち合わせになった。
その後はコラボメニューを食べきって、たぷたぷのお腹のまま帰宅するだろう。
団子 智樹
ふう……へへ、僕もあんまり若くないんだけどね……
KP
そして翌日、火曜日のこと。
智樹さん、貴方は本日とある課題の最終日だ。
現在は個別講評会の真っ最中である。
講評とは、課題の完成作品について学生が作品展示とプレゼンをし
それに対して講師が批評やアドバイスをする時間であり
基礎科においては毎課題、制作終了後にこの時間が設けられていることを貴方もよく知っているだろう。
智樹さんの学科の技能、【製作(服飾)】をどうぞ。
団子 智樹
CCB<=85 【制作(服飾)】 (1D100<=85) > 53 > 成功
KP
では講師からは次のように評されるだろう。
講師
「すごくいい作品だよ。
流石は一流デザイナー、センスが違うね」
「自分の殻にこもっている感じはするけど、才能は惜しみなく発揮していいんだよ。
君ならより新しいものを目指していけるはずだ」
KP
何かしら批評をされるのは講評会ではお決まりのことだったが
それでも自分の思う出来以上に褒められている気がする。
これに対して喜ぶか、あるいは聞き流すか、はたまた燃えるかは貴方次第だろう。
団子 智樹
CCB<=(16*5) 【POW】じゃあ…… (1D100<=80) > 64 > 成功
うーん……学生として、新たな気持ちで受け止めてるかもね。
KP
あなたは大学生の新鮮さをかみしめつつ、次の教室へ向かうのであった。
KP
<評価について>
・致命的失敗
どうにか作品の美点を探すため、無言の時間が続く。気まずい。
結局当たり障りないことを言われてすぐ終わる。
・技能失敗
時間足りなかった?
最終提出は頑張ろうね。
・技能成功
すごくいい作品だけど自分の殻にこもっている感じがするな。
あとこの部分いる?
・決定的成功
言うことないので重箱の隅をつつかれる。
★アバウトに空間・自分の殻・新しいものを〜と間延びした感じで言うとそれっぽくなる(体験談)。
★HO4のみ、どんな出目を出しても「センスがある」という評価を得られるだろう。
KP
個別導入は以上です。
KP
大変お待たせいたしました。
個別導入が終わりましたので、みなさまメインへお集まりください。
KP
KP
【全体導入】
鬼塚杏さん、鞍馬萱さん、遠野鈴蘭さん、団子智樹さん。
貴方たちは一つの机を囲む。
現在は火曜の5限、
「他学年学科合同学外コラボレーションプロジェクト(通称・学コラ)」の時間である。
班員である貴方たち4人と4年生・梓馬幸慈は真っ白な企画書を見つめては頭を抱えていた。
この授業自体は複数の企業とのコラボレーション企画で、
貴方たちが担当するのは株式会社ムーンエラー。
「芸術的観点から見る精神科医療の発展と向上、及び社会への問題提起」
というよくわからないテーマで、後日行われる展示会の映像展示作品や
簡易的なワークショップをグループワークで企画するという内容だ。
なんとこの授業は今週が2週目になる。
先週は課題説明や調査に費やしていたため支障はなかったものの、
今週に入ってからいざ企画する段階に入ったところ
それはもうびっくりするくらい何も決まらなかった。
この班が特別、学科と学年がバラバラであることは要因の一つかもしれない。
しかしこの授業は4年間で一定数取らなくては行けない特別必修授業だ。
非常にまずい、そんなことはこの場にいる全員が思っている。
唯一の4年生である梓馬幸慈は穏やかな顔をしながら
レジュメを眺めているが、あくまで眺めているだけだ。
鬼塚 杏
梓馬さんが4年、杏が2年……?
あとの三人が1年だけど、年齢は……
遠野 鈴蘭
あたしはふつうに……19歳。5月生まれだから。
団子 智樹
満29歳です……
鞍馬 萱
……にこ
KP
★以降は最悪な空気感のグループワークRPを楽しみながら、
順不同でふたつのイベントをどちらも起こすこと。
鬼塚 杏
モチベが上がらない理由……鈴蘭ちゃんはともかく
団子さんは元から一流デザイナーだし、鞍馬さんは素性が何もかも読めなさすぎるしで
接しづらい後輩が多い……のが一因なのね……。
鞍馬 萱
僕のモチベーション?
そこまで目立った事をして、素性を知られるわけにもいかないからね……。
遠野 鈴蘭
あたしは単純にやる気がなーい。
杏先輩には悪いけどさ。
KP
▼梓馬の個展
梓馬は鞄からDMを取り出し貴方たちに配る。
それは彼の個展の知らせのようだ。
次の日曜から1週間ほど学校近くの小さなスペースで行うらしい。
そこに載っていたのはおどろおどろしく、暗く寂しいような絵画ばかりである。
梓馬 幸慈
「今度俺の個展を開くんだけどよかったらどうかな」
「個人でやるのは初めてだからちょっと不安なんだ、
みんなが来てくれると嬉しいな」
「在廊は最初と最後の日だから。よければだけど」
KP
★なんでこの授業とかぶせたのかと突っ込まれれば、「ハハハ」とだけ返すだろう。
計画性がある美大生などいないのである(偏見)。
遠野 鈴蘭
「えー……それって今言うことですか?」
鞍馬 萱
「まあまあ。……やあ、中々刺激的な絵画だね。
合間を縫って観に行こうかな」
団子 智樹
「ど、どうせなら、梓馬くんが在廊している日がいい……よね」
鬼塚 杏
「梓馬さんの描かれる世界に、興味がないわけじゃないのね。
……えっと、どうせなら皆で示し合わせて行く?」
遠野 鈴蘭
「むー……杏先輩がおっしゃるなら……。というか、ひとりでも多い方がいいなら、
智樹さんにでも宣伝してもらったら一発なんじゃないですか?」
「あたしもまあ、周りに声掛けてはみます……」
鞍馬 萱
「僕の宣伝力は期待しない方がいいよ。
……と、そのためにも日曜までに何かしらまとめておかないとね……」
KP
▼寿正弘の登場
貴方達が話していると、今回の授業で担当をしてくれる
株式会社ムーンエラーの寿正弘が苦笑しながら話しかけてくる。
彼はいわば特別非常勤講師のような立ち位置であり、
実務の合間を縫って授業に参加している。
週に一度、火曜日のみ顔を出す程度である。
彼自身、コミュニケーション能力に長けており、
それなりに生徒に人気もあるようだ。
団子 智樹
何気に年齢としては僕の一個上なんだ……
これが勝ち組……
鞍馬 萱
知名度と財力で言ったら君の方が余程だと思うけどね……
寿 正弘
「どう? 進捗は……あんまよくないかな。
でも難しいテーマだよね、医療と芸術なんて」
遠野 鈴蘭
「医学生の幼馴染みにいろいろ聞いてみたけどわかりませんでした」
鞍馬 萱
「なるほど、医学知識のある知り合いか……
それなら伝手が無いわけではないよ」
団子 智樹
choice[流石に知ってるし話したことある,いや…僕はそこまでだとは思ってなくて…] (choice[流石に知ってるし話したことある,いや…僕はそこまでだとは思ってなくて…]) > いや…僕はそこまでだとは思ってなくて…
団子 智樹
(さんちゃん越しなら伝手がある……かなあ)ぽや……
寿 正弘
「それでも展示会の成功は君たちに掛かっているからね、応援しているよ」
鬼塚 杏
「応援だけじゃなくて専門的な助言もほしいのね……」
寿 正弘
「あ、で、それについてなんだけど、展示会の会場に入れる許可もらったから」
「来週の俺が来る日に下見に行こうか」
団子 智樹
「来週の火曜日……」
寿 正弘
「ほら、案が出せても実際に会場を見ないことにはどうしようもないじゃない?」
「だから数案出しておいたほうがいいと思うよ」
鬼塚 杏
「数案……」
鞍馬 萱
「はは……一案すら出せていない現状で、なかなかハードだね」
寿 正弘
「もし困ってたら一旦色んな所を出歩いて
インプットを増やしてみるのもいいかもね」
「ま〜あと1週間あるから、頑張って!」
KP
★探索者たちが進捗を嘆けば、彼は
「若いんだから頑張れ笑」と励ましてくれるだろう。
KP
★この回では企画に進展はない。
以降は適当なRPが済めばチャイムが鳴り、探索者及び梓馬は帰路につくだろう。
あなた達は全く思いつかない企画のことを考えながら悶々と過ごすことになる。
【自由探索】
★水曜日以降、探索者はルールに従って自由行動が可能だ。
探索ルールを提示します。
KP
◆探索ルール
・1日の探索ターンは空きコマと放課後の計2回
(夜は課題をやろう)
・土曜に限り昼・夜の計2回
(美大生が朝起きられるわけがない)
・1ターンでできることは
<場所ごとに得られる受動的な情報>と、
後述の<個人調査による能動的な情報>を得ること。
それらはどれもシナリオ記載の技能
もしくは任意のダイスロールの成功によって手にできる。
・平日は空きコマと放課後の間に「学コラの授業」が挟まり梓馬を含め全員が集合することになる。
情報共有などが可能だろう。
・ただし日曜には梓馬の個展に、
火曜には展示会予定地に向かうので
原則的に自由探索は不可となる。
★探索者たちは連絡先を交換しているものとする。
梓馬と探索者たちで、一通り挨拶したあと
特に動いていない連絡グループがある。
◆特別ルール/調査
NPCや事件・話に聞いたモノなど調べたい事柄がある場合、キーワードを指定することで、
KPが許可する限り、探索者が得意な調査の方法に合わせたダイスロールを行うことができる。
(例:人に聞くために交渉技能、図書館でネット検索)
成功すれば、キーワードに関連した情報を手に入れられる。
原則1ターンに1つの事柄のみとする。
★技能を制限すると、PLのストレスになることも多いだろう。
多少の大喜利大会になってもシナリオ的には問題はない。
◆特別ルール/エナドリ
若いし多少無理しても大丈夫! という理由で、
無理をすることを強いられすぎて癖になってんだ、エナドリ飲むのが。
エナジードリンクを飲みHPとSANをそれぞれ-1d4することで
睡眠を削り1日の探索ターンに<深夜>を増やすことができる。
KP
KP
◆探索箇所
◇学内
・図書室
・ラウンジ/食堂
・絵画科東(2号館)
・絵画科西(3号館)
・日本画科(4号館)
・彫刻科(5号館)
・デザイン科(6号館)
◇大学近辺
・無有総合病院
・株式会社ムーンエラー
・各他美術大学 ※4つとも内容は大体同じ
・喫茶ARIA
※上記以外の場所にも行くことができるが、情報が出るかはわからない。
※空きコマの時間で学内以外の場所へ向かうのは難しいが、
授業をすっぽかす覚悟があるのであればその限りではない。
※絵画科に関しては2号館が基礎学習用の教室が多く、
3号館が3・4年生がメインに使う広めのスペースがある教室が多い。
他学科の生徒も1・2年生の時はここの教室でデッサンをした経験があるだろう。
KP
★<深夜>ターンについては
「その他イベント」のセクションにイベント内容が記載してあるため参照すること。
鬼塚 杏
うーん、おそらく時間的にはぎりぎり足りるんだろうけど……
とりあえず男女で分かれて探索してみるのね?
KP
<探索一日目 水曜日 空きコマ>
鞍馬 萱
では順番にかな。
僕と団子くんとで図書館へ行ってみよう。
鬼塚 杏
杏と鈴蘭ちゃんはラウンジ/食堂へ行くのね。
KP
【図書館】
美術大学の図書室らしく
芸術関連の書物から文学作品、
海外のデザイン誌など幅広く取り揃えられている図書室。
ほとんど図書館と表現した方がいいような広さであり、
視聴覚ルームやコンセントが付いている作業スペースなど居心地の良い空間になっている。
調べ物には最適だろう。
<目星>をどうぞ。
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 81 > 成功
団子 智樹
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 79 > 成功
団子 智樹
ぎ、ぎりぎりの出目を技能値でねじふせた……
KP
受付のそばに置かれている今月のおすすめコーナーが目につく。
今回は「アウトサイダーアート」についての書物が多く置かれているようだ。
いくつかに目を通せば次のことがわかるだろう。
KP
◆アール・ブリュット
フランスの画家、ジャン・デュビュッフェは『生の芸術』という意味で
強迫的幻視者や精神障がい者の作品たちを『アールブリュット』と呼んだ。
その言葉はやがて『アウトサイダーアート』としてより広義的に使われるようになった。
今では社会の外側に残されたもの、つまり伝統的な芸術の訓練をしていない作品をそう指す。
海外ではその限りではないが、
日本では未だにアウトサイダーアートといえば
知的障がい者や精神病患者が芸術療法として描いた作品として取られることが多い。
KP
図書館で得られる情報は以上です。
鞍馬 萱
「ふむ……この言葉を用いるなら、少なくとも海外においては
言葉の意味の変遷そのものが精神医学の向上、ということになるのかな」
団子 智樹
「な、なるほど……問題提起、とするならば
日本においては未だに差別的な表現をしている部分を指摘して……とか? へ、へへ……」
KP
【ラウンジ】
昼時なら人でたくさんになる食堂とラウンジである。
昼食時以外であれば、
課題かレポートに苦しんでいる学生
睡眠不足で椅子を並べて寝ている学生
暇すぎてボードゲームに興じている学生などがいる。
雑多とした場所だ。
学食の味はそこそこで別に安くない。
パスタが妙に水っぽいがまずくはない。
<聞き耳>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 81 > 失敗
遠野 鈴蘭
CCB<=60 【聞き耳】 (1D100<=60) > 37 > 成功
鬼塚 杏
わーっ! 助かるのね!
KP
端っこから最近『クラスの友人が全く授業に出なくなった』
と話す生徒たちの声が聞こえてくる。
内容は次の通り。
生徒たち
「最近小峰が実技に来なくなったんだよ」
「え、小峰ってめちゃくちゃ真面目だったじゃん」
「うん……でもその前の講評会が結構ひどくてさ」
「落ち込んでたから心が折れたのかもしれないね。
SNSでも見かけないから心配なんだ」
「あんまり思い詰めてないといいけどなあ」
KP
行方不明の友人に関しては貴方も覚えがある。
授業の出欠が歯抜けになってきたような気がするのだ。
ただ正直美大で音信不通になる人は珍しくないのであまり気にしたことがなかった。
小峰については、貴方たちの知らない人物だ。
もし貴方たちが『小峰の連絡先を教えてほしい』と彼らに声を掛けるのであれば、
連絡先の代わりにSNSのアカウントを教えてくれる。
そのSNSには彼の作品が載っていて、どれも良い作品だと感じる。
だが、作品と共に載せられたキャプションには
「新しい世界が視たい」
とポエムにも似た一言が載せられていた。
遠野 鈴蘭
「新しい世界……。
杏先輩、これ、居なくなった小峰くんのアカウントらしいです」
鬼塚 杏
「うーん、音信不通になることはままある話だけど
精神的な問題を抱えがちな芸術家、というピックアップができるのかな……」
遠野 鈴蘭
「へえ、逆手に取るってこと? いいですね……」
KP
ラウンジ/食堂で得られる情報は以上です。
鞍馬 萱
そうだな……このターンで、猫について調べることはできるかな。
KP
ふむ、いいでしょう。
鞍馬 萱
では【図書館】で新聞を読むなどしてみようかな……
CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 99 > 致命的失敗
KP
え?
鞍馬 萱
うん……
KP
えー……ファンブルポイントにしておいてくださぁい
system
[ 鞍馬 萱 ] FBP : 0 → 1
鞍馬 萱
新年一発目100ファンの厄は中々……だね……
うーん、とりあえず団子くんにも、それとなく話してみようかな。
遠野 鈴蘭
なんか増えてるし……
鞍馬 萱
「時に……団子くん、この辺りで猫に何か良くないことが起きている、といった噂は知らないかな」
団子 智樹
「え、ね、猫……? ううん、どうだろう。
ちょっと調べてみようかな……」
CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 63 > 成功
鞍馬 萱
ありがたい……
KP
では、智樹さんは次のような情報を見つける。
KP
◆ナイ美付近の猫たち
付近で野良猫の死体が見つかったという報告がいくつか見つかる。
それらは刃物で切り裂かれたようになっており、
おそらく誰かが故意に殺したのだとして調査が進められている。
団子 智樹
「これ……かな。酷いね……」
鞍馬 萱
「ありがとう。……なるほど……」
鞍馬 萱
しばしば人命を奪うことも平気でしてる僕があれこれ言えることじゃないなこれ、ふふ……
遠野 鈴蘭
んー、能動的調査か……
遠野 鈴蘭
3年前のバス事故のこと、改めて調べてみようかな
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 58 > 成功
KP
◆3年前のバス事故
死者は運転手のみ。
事故の後遺症で精神疾患を患う被害者が多かったようだ。
この事故と同タイミングで深夜に火球の目撃証言が出ている。
火球はそのまま山の中におち、
大した大きさではないが月由来の隕石だったようだ。
このそばでバス事故が起きているため何かの因果関係があるかもしれない
とネットでは陰謀論・都市伝説的な話題として一部盛り上がった。
この情報を得た上でさらに<幸運>をどうぞ。
遠野 鈴蘭
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 90 > 成功
わ、ぴったり……
KP
被害者一覧を見つけられるかもしれないし、
詳しい状況を知る人から話を聞くことになるかもしれない。
その中で鈴蘭さんの姉・康子の名前と梓馬幸慈の名前が見つかるだろう。
遠野 鈴蘭
梓馬さんも事故に……
……じゃあ、あの絵は……
KP
<探索一日目 水曜日 5限>
情報共有のみが可能。
メインで出た情報は別行動でも共有できたことにして構いません。
その他、共有したいことや梓馬と話したいこと等なければスキップが可能です。
鬼塚 杏
あ。杏一回分調査できるのね……
梓馬さんのこと、調べてみようかな
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP
まあ素敵! クリチケをどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] CT : 0 → 1
遠野 鈴蘭
あ! 杏先輩もクリティカルしてる。ふふ……
KP
◆梓馬幸慈
3年前に事故が原因の入院履歴があるらしい。
無有総合病院で入院していたようだが傷は浅くすぐ退院できたと聞く。
しかしその入院以降目に見えて画風が変わったらしい。
入院以前は穏やかな風景画ばかり描いていたそうだ。
鬼塚 杏
時期は違うけど、杏と同じように事故に遭ったことがある……
それ以降変わった画風……
梓馬 幸慈
【梓馬との質疑応答】
空きコマの絵画科西・5限・呼び出しなど、多くのタイミングで梓馬と話すことができる。
★HO1が梓馬に対して自分の能力の話をしており、
なおかつHO1だけしかその場にいない場合、一部の回答が変化する。
質問回答例
Q.梓馬の描く絵画について
A.
「別に何を描いているわけでもないよ。強いていうなら漠然とした将来への不安?」
Q.過去の絵画について
A.
「昔は風景を描くのが好きだったんだ」
「今は心境の変化というのかな……俺が描くと抽象画のほうがウケるしね」
Q.グループワークについて
A.
「あんまり得意じゃないんだ、人と話し合うとか……そういうのが」
「何かやれって時はちゃんとやるよ?」
Q.視界について
A.
「まさか、変なものが視えてるわけないじゃないか」
「そんな視界で生活してるんなら俺はよほどの狂人だね」
「まあ、もしそういうことになったなら……きっとそれはひどく寂しいと思うかも」
「だって、まるでこの世界に一人だけみたいだろ?」
Q.3年前の事故について
A.
「ああ、昔事故にあって入院したね。でも大事がなくてすぐ退院したよ」
「人と一緒に、深夜バスに同乗してたんだ。
どこに行こうかとか、そういうのを話したりしながらこの先を楽しみにしてた」
「でも、突然大きい音が響いて。
何だと思ったら急にドライバーがハンドルを切った」
「そのままバスは横転。
俺も強く頭を打ったけどそれ以外に大きな怪我はなかった」
Q.HO3の姉について
A.
「俺から話すことはないよ」
Q.恋人だったの?
A.
「……まあね」
Q.見舞いに来ないの?
A.
「見舞いには行かない、行けないよ。
俺にも色々と都合があるんだ」
Q.猫について
A.
「あまり得意じゃないかな。
アレルギーなんだ」
★別にアレルギーでもなんでもないが、
話を振られたくないので適当にあしらっている。
HO1への質問回答例
Q.梓馬の描く絵画について
A.
「君にもわかるだろ、こういうふうに視えてる。
俺は視たものしか描けないよ」
Q.過去の絵画について
A.
「昔は風景を描くのが好きだったんだ」
「まあ、今も視えているものを描いているんだから同じようなものだ」
「理解されるかされないかの違いというだけでね」
Q.グループワークについて
A.
「あまり、いい気分じゃない。
君たちもガス状の化け物に視えているから」
Q.視界について
A.
「君ときっと同じだよ。
君と同じ世界が視えている。ずっと、ずっとね」
「3年間で久しぶりに視た生身の顔が君だったから、もしかしてとは思ってた」
「なんだか嬉しいような、嬉しくないような。
複雑だよな、お互いさ」
KP
<探索一日目 水曜日 放課後>
鞍馬 萱
あくまで猫のことはナイ美付近のみのことなのかな、と考えて
他美大へ行ってみようとする……のかな。
団子 智樹
あ……そしたらシュブ美にワーがいるから行ってみる……?
鞍馬 萱
ワー。
団子 智樹
フォロワー……
鞍馬くん……って呼んでいいのか未だに分からないけど、SNSとか確かにあんまやらなさそ……
鞍馬 萱
にこ……
遠野 鈴蘭
じゃあ……あたしたちは株式会社ムーンエラーにでも行ってみる?
病院は……もうちょっと先でもいいかも。
鬼塚 杏
確かに病院は、今の杏たちに用はないのね。
KP
【株式会社ムーンエラー】
透明なガラスに覆われた1Fは、外からでも清潔感のある内装が見えた。
中に入れば受付にはスーツを着てすました女性がいる。
彼女に話しかけて身分を証明すれば、コラボ先の大学生と把握している会社側は喜んで貴方達を招き入れるだろう。
ここでは資料室、もしくは簡単に社内を見せてくれるようだ。
KP
〔株式会社ムーンエラー 探索箇所:社内見学/資料室〕
鬼塚 杏
見学してから資料室を最後に見させてもらうのね。
遠野 鈴蘭
よろしくお願いします(ぺこ……)
KP
▶社内見学
中小企業なので特別広いわけではないが、清潔感のある好印象な社内である。
時間帯によって社員の数はまちまちだろう。
<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 60 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 96 > 致命的失敗
えっ! そんな!
KP
わあ、鈴蘭ちゃん……FBPをどうぞ。
system
[ 遠野 鈴蘭 ] FBP : 0 → 1
KP
社内にガラスケースが置かれていることに気がつく。
中にはおおよそこぶし大ほどの小さい石のようなものが飾られていた。
石に対して<芸術:彫刻>が可能です。
鬼塚 杏
CCB<=5 【芸術(彫刻)】鈴蘭ちゃんに頼んだ方が早いのね (1D100<=5) > 23 > 失敗
「……ね、鈴蘭ちゃん。この石なんだろう……?」
遠野 鈴蘭
「……ほぇ?」
なんかぼんやりしてたかも。振ってみるね。
CCB<=80 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=80) > 12 > スペシャル
やたっ
KP
では鈴蘭さんは、石の一部が人工的に削られているとわかるだろう。
★月隕石の情報を得ていた場合は、
この石がそれだとわかってよい。
遠野 鈴蘭
「んー。
何かまでは分からないけど、加工されてるみたい」
KP
★もしHO1が能力を使った場合、その石はガス状の化け物のように見える。
同時に以下の囁きが何処からか聞こえてくるだろう。
「同胞よ、同胞。お前には成すべきことがある」
「殺せ、殺せ、殺せ、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ……!」
まるで自分を狂気に誘うようなその悍ましい声に
SANC1/1d3
★HO4がいた場合は、何かに視られている気がするだろう。
しかし辺りを見回しても視線の主が見つかることはない。
SANC0/1
★基本的に社員のお姉さんがついてくるため、任意のタイミングで質問も可能だ。
しかしムーンエラーの裏事情については詳しくないため、当たり障りのない情報しか出てこない。
▼社員質疑応答
Q.寿について
A.
「今日は外に出てるみたいで、ここにはいらっしゃらないですね」
「社交性があって明るい人ですよ。
仕事もできる印象があります」
Q.月の隕石に関して
A.
「社長が3年前に購入したものらしいです」
「購入理由は……なんでしょう。
社名の験担ぎみたいなものですかね?」
Q.社長について
A.
「名前は関係無夫(かんけいないお)です」
※シナリオに関係がないから
KP
▶資料室
ある程度教育や大学生向けの資料をまとめてあるらしい。
いくつかの情報を閲覧できるだろう。
<図書館>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 80 > 失敗
遠野 鈴蘭
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 49 > 成功
鬼塚 杏
ひー、ありがとうなのね!
遠野 鈴蘭
補いあえてるならよかった……
KP
資料として置かれている実用書の中に次のような文章を見つけられる。
KP
◆創造性と精神疾患
狂気と天才は紙一重である。
創造性が豊かな人物は、自らの創造性に悩まされる。
しかし、その先に見えたものに、芸術を見出した者だけが、
何もない真っ白なキャンバスに色を落とすことができるのだ。
ゴッホは耳を削ぎ落として、やがては自殺した。
『叫び』で有名なムンクは自らの狂気を自覚し精神病院に入院する。
きっとごく一般的な感性を持つ我々には彼らの見ている世界はわからない。
裏を返すと、我々にもその世界を見ることさえできれば、
この腕でも名画を残せるのかもしれない。
一体彼らは何を見て何を聞いたのだろうか。
もしかしたらそれこそがこの世界の本当の姿なのかもしれない。
KP
★本シナリオではゴッホ・ムンクもみな精神寄生体に気づいてきた天才たちだ。
ゴッホが耳を切ったのは、月からの声から逃げたかったからかもしれない。
遠野 鈴蘭
「精神疾患の人が見ている世界、か……。
鞍馬さんや団子さんもアールブリュットの話をしてたよね」
鬼塚 杏
「真実……」
遠野 鈴蘭
「……杏先輩?」
鬼塚 杏
「ううん、自殺するとかそんなんじゃないし、名だたる画家にはまだまだ及ばないけど
ちょっと分かるなとは思ったの」
遠野 鈴蘭
「……そう」
KP
【ほか美術・芸術大学】
★出る情報は同じだが学校によって特色が違う。
例えばシュブ美は女子のみで、クトゥ美は魚顔が多いかもしれない。
まず正門で入校のために警備員に話を通す必要があるだろう。
探索者らは近辺の美術学生なので、学生手帳で身分を証明すれば、
入校者一覧に名前を記入して学内に入ることができる。
その際に首にかけるタイプの入校許可証を渡されるだろう。
<目星>をどうぞ。
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 53 > 成功
団子 智樹
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 9 > スペシャル
KP
入校者一覧に「寿正弘」の名前を見つけることができる。
話を聞けば彼はここでも特別講師として入校しているそうだ。
KP
★学内では適当な生徒に話を聞くことができる。
生徒質疑応答例
Q.ドラッグについて
A.
「ああ、なんだっけ。フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンってやつでしょ?」
「友達の友達のそのまた友達がそれ飲んで病院送りになったとかなってないとか」
「噂によれば実際才能は手に入れられるけど、
脳のキャパが耐えられなくて、発狂しちゃう~みたいなのを聞いたよ」
「なんか危ない大人? ヤクザ? が広めてる
みたいな話でてるけど……嘘くさいよね」
Q.寿に関して
A.
「企業コラボの授業の担当者だね」
「明るいし、優しいし……
生徒個人の相談も受け付けてくれるらしいよ」
「そういえば寿さんって会社近くの喫茶店が行きつけなんだって」
Q.猫について
A.
「特に何も知らないけど、普通に猫は見かけるよ?」
★もし自殺未遂イベントの前にシュブ美にHO4が行く場合は真田が話をしてくれるだろう。
その場合は追加で以下のような話をしてくれる。
真田 夢
真田質問回答例
Q.寿について
A.
「スーツのサラリーマンってだけでウチの学校じゃモテモテだよ~」
「私自身も授業の担当してもらってて……
授業の悩みとか聞いてくれるんだよ!」
「割とスランプ気味だったんだけど人に話してみるだけでも楽になるものだね~」
Q.猫について
A.
「ウチじゃ何かあったみたいな話は聞かないし普通に見かけるよ」
「大学で飼ってる猫ちゃんとかいるし! まつたけって言うんだ」
団子 智樹
「猫の件……この辺りだとナイ美周辺だけみたいだね」
鞍馬 萱
「ふむ……活動範囲ってことかな。
ともあれ真田さん、ありがとうね」
KP
こうして貴方たちは解散し、夜は課題にいそしむことだろう。
水曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
鬼塚 杏
ただ思ったのだけど、大学近辺は深夜には開いてなさそうなとこばかりなのね。
遠野 鈴蘭
それでも、やるなら早めに済ませて回復に努めた方が良さそう。
鞍馬 萱
ほかの場所は皆で探索してもいいかもしれないね。
団子 智樹
じゃあ……今日は深夜も頑張って、学内を順番に……?
鞍馬 萱
僕はそう若くないんだけどね……
けみかえる
どうでもいいけど寒色の人しかいないんだなここ……
KP
ではHPとSANをそれぞれ-1d4どうぞ。
2d4を振るのが早いですかね。
鬼塚 杏
2d4 (2D4) > 8[4,4] > 8
system
[ 鬼塚 杏 ] HP : 11 → 7
鬼塚 杏
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 66 → 62
鬼塚 杏
わあ……最大値なの……
鞍馬 萱
2d4 (2D4) > 2[1,1] > 2
system
[ 鞍馬 萱 ] HP : 10 → 9
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 75 → 74
鞍馬 萱
おお……どちらか変わってあげられたら良かったんだけどね
遠野 鈴蘭
2d4 (2D4) > 4[1,3] > 4
system
[ 遠野 鈴蘭 ] HP : 13 → 12
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 80 → 77
団子 智樹
2d4 (2D4) > 3[1,2] > 3
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 56 → 55
[ 団子 智樹 ] HP : 13 → 12
[ 団子 智樹 ] SAN : 55 → 54
団子 智樹
お……鬼塚くんはあんまり無理したことが無かったのかな……
遠野 鈴蘭
一番普段から夜はちゃんと寝てそうではある
KP
<探索一日目 水曜日~木曜日 深夜>
【絵画科東/2号館】
教室を覗けば、描きかけのままのキャンバスがかけられたイーゼル、
箱椅子が教室いっぱいに広がっていた。
残っているキャンバスを見るに、おそらくここではヌードモデルの人物油彩を描いていたのだろう。
なんだか蒸した暑さがある。
教室の横に設けられている準備室には、残り少ないイーゼルと箱椅子。
そしてデッサンなどのモチーフに使うためであろう小物、資料用の本棚があった。
<図書館>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 35 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 4 > 決定的成功/スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル
団子 智樹
CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 29 > 成功
遠野 鈴蘭
え??
KP
まあ……! クリチケをどうぞ。
system
[ 鞍馬 萱 ] CT : 0 → 1
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 0 → 1
KP
資料用の本棚にある油彩の技法など著名な画家の作品集の中に、気になる本を見つける。
装丁は黒く、少しおどろおどろしい。
中を見てみればそれはゴヤの『黒い絵』たちについて記述されたものであった。
要約した内容は次の通り。
KP
◆黒い絵
スペインの著名な画家、不治の病により聴覚を失ったフランシスコ・デ・ゴヤが
晩年に自分の別荘に描いた壁画たちのことである。
その別荘は「聾者の家」と呼ばれる。
壁画は計14枚書かれており、そのどれもが黒を基調とした陰鬱なものであった。
有名な作品を例に出せば「我が子を食うサトゥルヌス」など。
特別ゴヤ自身のタイトルや作品の意図などは残されていないが、
そのどれもが個人的に制作されており、狂気に対する恐怖、先のない未来の不安などが感じられる。
X線写真で「大雄山羊」以外の13枚全て、絵の下に風景画が描かれていたのが確認されており、
黒い絵たちはその風景画を塗りつぶして描かれている。
現在は全点がプラド美術館に所蔵されている。
KP
【深夜ターン】
★エナドリを使って深夜に行動し、外に出る場合はイベントが発生する。
★真田自殺未遂前は「取引後の寿」、自殺未遂後は「声を聞く梓馬」を参照。
KP
あなた達は深夜の大学を出て、帰路につくことになるだろう。
KP
▼取引後の寿
KP
無有総合病院近くにある小さな公園で、人影を見つける。
近くによってみれば、それは寿のようだった。
<幸運>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 96 > 致命的失敗
鬼塚 杏
!?
鞍馬 萱
CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 9 > スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 90 > 成功
団子 智樹
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 30 > 成功
遠野 鈴蘭
わあ、あたしも出目が中々……
KP
あらあら……杏さんはFBPをどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] FBP : 0 → 1
KP
萱さん、鈴蘭さん、智樹さんは、寿が誰かと話しているところだとわかる。
話し相手の姿は暗くてよく見えない。
貴方たちが見かけた時点で相手は帰ってしまう。
寿はブランコに座ってタバコを吸って月を眺めている。
貴方たちが話しかければ彼は快く会話に応じてくれるだろうが、
なんだかいつもと雰囲気が違うように感じる。
寿 正弘
寿質問回答例
Q.何やってるんですか?
A.
「普通に夜の散歩だよ。
あ、学生の前でタバコ吸うのってあんまよくないかな?」
Q.誰と話してたんですか?
A.
「近所の人だよ。
ヤニカス仲間みたいなもん」
「吸い終わったから帰って寝るってさ。
みんなも夜ふかしはほどほどにネ」
★ドラックについては知らないの一点張りだ。
探索者が<心理学>を使う場合は、KPはシークレットで寿の<芸術:演技>75%を行う。
成功した場合はうまく表情から心が読み取れないとPLに伝えること。
失敗した場合は少し彼が目をそらしたことを伝えるといい。
鞍馬 萱
「ふふ……人気者にも影がある、といったところかな」
団子 智樹
「な……ナイ美の周辺で、野良猫がよく殺されてるみたいで……。
気を付けた方がいいかもね……」
ほかにこの辺りで事件の話や怪しい人物が出ていないか、調べてみようかな……。
CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 92 > 失敗
……鞍馬くん。
鞍馬 萱
CCB<=75 【図書館】さて、恩返しができたらいいんだけど…… (1D100<=75) > 45 > 成功
KP
では萱さんは不審者情報を調べるだろう。
KP
◆不審者情報
深夜のナイ美付近で怪しい人物を見たという噂を聞く。
どこか挙動不審で、何かブツブツと呟いている男性とのことだ。
人が話しかけると急いで逃げていくらしく、実害は今のところ無いそうだ。
鞍馬 萱
「うーん、逃げているならあまり関係ないのかな。
それとも猫にしか手を出せない小心者の犯行なのか……」
遠野 鈴蘭
「人見て逃げ出す不審者のこと”小心者”とかいう鞍馬さんは何者……?」
鞍馬 萱
「……ふふ、この年で日本画をはじめるなんて、訳アリだということはわかるよね。
実はその関係で、この近辺で猫が害されていることについて少し調べてて……もし何かわかったら教えてくれると助かるよ」
鬼塚 杏
「へえ? 本業は探偵さん……とかなの?」
鞍馬 萱
「ん……まあね、いろいろ手広くやってる。
こう見えて、機械の修理をすることもできるよ」
遠野 鈴蘭
「そうなんだ……。じゃあ、何か有益な情報を渡せたら
機械で分からないもの、見てもらおうかな……」
鬼塚 杏
「ふふ、何でも屋さんに本職の服飾デザイナーさんに
思えばなかなか個性的な集まりなのね」
遠野 鈴蘭
「……あ、そうか、YOMOGI DANGOって団子さんのブランドか……」
団子 智樹
「う、うん……まあ……。
でもこの通り美大は出てないから……」
鬼塚 杏
「いいなあ。
杏もビッグになって、家族を楽にさせてあげたいのね」
遠野 鈴蘭
「家族かあ……。……そだね。あたしも……」
鬼塚 杏
「鈴蘭ちゃんも動画配信で結構有名なのね。
杏、グループ一緒になる前から観てたのよ」
遠野 鈴蘭
「え! そうだったんだ。……えへ……。
あたし、色々あってお姉さんたちと田舎から出てきたから、そういうので小銭稼いでんだ……」
鞍馬 萱
「へえ。お姉さんたちと……ということは、失礼だけど家族は……」
遠野 鈴蘭
「……肉親は、お姉さんだけ。
でも何人かで出てきたから、その子たちとは兄弟みたいなもんだよ」
鬼塚 杏
「まあ。杏と同じなのね……。
杏は肉親はいないけど、施設で出会ったお友達は、みんな兄弟みたいなの」
団子 智樹
「み、みんな苦労してるんだ……」
鞍馬 萱
「……はは、僕はその点だと苦労していない方だよ。
そうか……不躾な質問をしてしまったね」
遠野 鈴蘭
「ううん。……それに、お姉さんで思い出したことがあるんだけど。
お姉さん……三年前にバスの事故に遭って、今も入院してるんだよね」
団子 智樹
「お、お姉さんが、今も……」
遠野 鈴蘭
「……うん。物理的な怪我はともかく、精神的な傷がね。
中々治らないし、三年前の事故について調べてみたの。そしたら……」
調べたことを共有しようかな。
KP
◆3年前のバス事故
死者は運転手のみ。
事故の後遺症で精神疾患を患う被害者が多かったようだ。
この事故と同タイミングで深夜に火球の目撃証言が出ている。
火球はそのまま山の中におち、
大した大きさではないが月由来の隕石だったようだ。
このそばでバス事故が起きているため何かの因果関係があるかもしれない
とネットでは陰謀論・都市伝説的な話題として一部盛り上がった。
また、調べたことを元に被害者一覧のメモをとっている。
その中で鈴蘭さんの姉・康子の名前と梓馬幸慈の名前が見つかるだろう。
団子 智樹
「……梓馬くんも、同じ事故に……」
鬼塚 杏
「そういえば、梓馬さんのこと調べたら
三年前に事故に遭ったって……それ以来みたいなのね、画風が変わったの」
遠野 鈴蘭
「ああ……梓馬先輩の絵、絵画科を通った時見たよ」
「……あの絵、さ。お姉さんがあたしのこと描いた絵とそっくりだった。
事故と関係、あるのかな……」
鬼塚 杏
「お姉さんの絵が、……そう……」
団子 智樹
「梓馬くんの絵かあ……
個展までに、どんなのか観に行ってみようかな」
鞍馬 萱
「2号館には無さそうだったから、3号館かな。
明日の空きコマにでも観に行ってみようか」
KP
そのような話をしながら深夜の道を固まって歩き
あなた達は帰路につくだろう。
夜は更け、あまり眠れないまま翌日を迎える。
遠野 鈴蘭
あたし、結構秘匿は吐いたと思う。あとはがんばれ。
KP
<探索二日目 木曜日 空きコマ>
【絵画科東/3号館】
KP
★廊下には梓馬の絵画が飾られている。
HO2・4が初めてここに来た場合は以下の描写を入れること。
KP
廊下には探索者の背丈ほどの絵画が額に収められて飾られている。
抽象的で大胆に描かれたそれは、明確に何が描かれているかはわからない。
しかし中央の絵の具のタッチはガス状の生き物のようにも見える。
キャンバスの横のキャプションには、作者名とタイトルが以下のように書かれていた。
『イデアを視る/梓馬幸慈』
萱さんと智樹さんは<知識or歴史or芸術系技能>をどうぞ(同情報)
鞍馬 萱
CCB<=20 【歴史】何事も挑戦…… (1D100<=20) > 29 > 失敗
CCB<=65 【芸術(日本画)】惜しかったね…… (1D100<=65) > 51 > 成功
団子 智樹
CCB<=75 【歴史】 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャル
KP
おお! 智樹さんはクリチケをどうぞ。
system
[ 団子 智樹 ] CT : 0 → 1
団子 智樹
これで全員一枚はクリチケを持ったことになるね……良かった。
KP
貴方たちはこのタイトルから、先日講義で受けた授業の内容を思い出す。
KP
◆イデア論
哲学者プラトンが説いたイデアに関する論述。
イデアという言葉は古代ギリシャ語の「idein(見る)」に由来する、
本当に存在するのはイデアであり、
今の我々が見ているのはあくまでもイデアの偽像でしかないという考え。
有名なのは洞窟の比喩である。
私達は暗い洞窟の中に縛られた囚人であり、
洞窟に差す太陽の光(=イデア)によって壁に写された影を見ているにすぎないという。
囚人がその縄を解いて洞窟を出てしばらくは目が眩み何も見えないが、
その目が慣れた時に太陽の本当の姿を知り真実を得ることができる。
KP
さて、教室の中に入ってみれば壁に製作中だと思われる作品と、資料用の写真が貼られていた。
大して授業に関係なさそうなキャラクターやアイドルの写真、ふざけた落書きなどもある。
奥に進めば、廊下に飾られたものと似た描きかけの絵画がそこにあった。
大きい作品と、小さい作品がいくつか。
おそらくここは梓馬のアトリエなのだろう。
絵画のどれもが暗い色調で異世界のようなものを描いているが、
おどろおどろしさよりも少し淋しげな感情、虚無感を与えてくる。
ここでは
<アイデア>
<芸術:絵画>
それぞれ振ることができます(別情報)
鬼塚 杏
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 5 > 決定的成功/スペシャル
KP
わあ!? クリチケをどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] CT : 1 → 2
鞍馬 萱
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 24 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 7 > スペシャル
団子 智樹
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 53 > 成功
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 32 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 52 > 失敗
団子 智樹
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 38 > 失敗
遠野 鈴蘭
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 29 > 失敗
KP
<アイデア>
他のアトリエに比べ、参考資料などが貼られていないなと感じる。
<芸術:絵画>
よく見てみると一部の絵の具が剥離しており、その下から明るい色と別の筆跡が浮き出ている。
この絵を描く前に、元々別の絵が描かれていたのだろう。
おそらくそれを黒い絵の具で塗りつぶしてから上に描いているのだ。
油絵は使う油を変えていく階層構造だ。
完成した作品の上からこのように絵具を乗せれば剥離の可能性があり絵が長持ちしない。
油絵用の下地材を使うべきであり、貴方は違和感を覚えるだろう。
2号館の情報を得ている貴方たちは
「黒い絵」のことを思い出すかもしれない。
KP
★2号館の情報を得ている探索者は「黒い絵」のことを思い出すかもしれない。
これは梓馬が晩年のゴヤと同じ状況であることの示唆である。
★空きコマの時間の探索であれば、梓馬が後ろから話かけてくるだろう。
視界の情報だけでは、梓馬はそこに誰がいるのかはわからない。
「お客さんかな?」と背後から声をかけて、探索者がそれに応えてからその人物の名前を呼ぶこと。
★放課後は帰宅しているので、土曜は個展の準備があるためいない。
★梓馬との質疑応答は「その他イベント」セクションを参照すること。
梓馬 幸慈
「あれ、お客さんかな」
KP
背後から梓馬に声を掛けられるだろう。
どうやらまだ貴方たちだとは気づいていないようだ。
鬼塚 杏
「あ。梓馬さん、お疲れ様です」
梓馬 幸慈
「鬼塚さん。……ああ、それにみんな揃ってるんだね。
遊びに来てくれてありがとう」
梓馬 幸慈
【梓馬との質疑応答】※再掲
空きコマの絵画科西・5限・呼び出しなど、多くのタイミングで梓馬と話すことができる。
★HO1が梓馬に対して自分の能力の話をしており、
なおかつHO1だけしかその場にいない場合、一部の回答が変化する。
質問回答例
Q.梓馬の描く絵画について
A.
「別に何を描いているわけでもないよ。強いていうなら漠然とした将来への不安?」
Q.過去の絵画について
A.
「昔は風景を描くのが好きだったんだ」
「今は心境の変化というのかな……俺が描くと抽象画のほうがウケるしね」
Q.グループワークについて
A.
「あんまり得意じゃないんだ、人と話し合うとか……そういうのが」
「何かやれって時はちゃんとやるよ?」
Q.視界について
A.
「まさか、変なものが視えてるわけないじゃないか」
「そんな視界で生活してるんなら俺はよほどの狂人だね」
「まあ、もしそういうことになったなら……きっとそれはひどく寂しいと思うかも」
「だって、まるでこの世界に一人だけみたいだろ?」
Q.3年前の事故について
A.
「ああ、昔事故にあって入院したね。でも大事がなくてすぐ退院したよ」
「人と一緒に、深夜バスに同乗してたんだ。
どこに行こうかとか、そういうのを話したりしながらこの先を楽しみにしてた」
「でも、突然大きい音が響いて。
何だと思ったら急にドライバーがハンドルを切った」
「そのままバスは横転。
俺も強く頭を打ったけどそれ以外に大きな怪我はなかった」
Q.HO3の姉について
A.
「俺から話すことはないよ」
Q.恋人だったの?
A.
「……まあね」
Q.見舞いに来ないの?
A.
「見舞いには行かない、行けないよ。
俺にも色々と都合があるんだ」
Q.猫について
A.
「あまり得意じゃないかな。
アレルギーなんだ」
★別にアレルギーでもなんでもないが、
話を振られたくないので適当にあしらっている。
HO1への質問回答例
Q.梓馬の描く絵画について
A.
「君にもわかるだろ、こういうふうに視えてる。
俺は視たものしか描けないよ」
Q.過去の絵画について
A.
「昔は風景を描くのが好きだったんだ」
「まあ、今も視えているものを描いているんだから同じようなものだ」
「理解されるかされないかの違いというだけでね」
Q.グループワークについて
A.
「あまり、いい気分じゃない。
君たちもガス状の化け物に視えているから」
Q.視界について
A.
「君ときっと同じだよ。
君と同じ世界が視えている。ずっと、ずっとね」
「3年間で久しぶりに視た生身の顔が君だったから、もしかしてとは思ってた」
「なんだか嬉しいような、嬉しくないような。
複雑だよな、お互いさ」
KP
<探索二日目 木曜日 5限>
情報共有のみが可能。
メインで出た情報は別行動でも共有できたことにして構いません。
その他、共有したいことや梓馬と話したいこと等なければスキップが可能です。
全員行動しているので大丈夫そうですね。
KP
会話は例だけKPタブにのっけてはしょりますね~(ざくっ
KP
<探索二日目 木曜日 放課後>
【日本画家/4号館】
絵画科の校舎と似ているため、新入生はよく道に迷う。
教室の中、繊細な作品を描く生徒たちの横顔が見える。
彼らが作業をしている教室以外に、まるで実験室のような様相の教室が目に入る。
おそらくここでは岩絵具を作っているのだろう。
<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 77 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 90 > 失敗
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 43 > 成功
団子 智樹
CCB<=87 【目星】 (1D100<=87) > 13 > スペシャル
KP
杏さん、鈴蘭さん、智樹さんは
近くの棚にはおそらく忘れ物であろう、印刷されたレポートが置かれていることに気付く。
どうやら日本美術史のレポートのようで、
貴方たちの中にも講義を受けている者がいるかも知れない。
KP
◆黒き猫について
明治期の著名な日本画家・菱田春草(ひしだ しゅんそう)の
最後の文展出品作品であり代表作である。
本来は別の絵が描かれる予定であったが事情が変わり急遽五日で書き上げられたのがこの黒い猫であった。
結果菱田は36歳という若さで亡くなる。
腎臓疾患により目も見えなくなっていった彼は没年の3月、筆が取れる限界まで描き続けた。
KP
★HO2以外の探索者がこの情報を得たとき、
そういえば最近この大学付近で野良猫を見かけていないような気がすると思うだろう。
KP
また、<知識or芸術:絵画>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 34 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 56 > 失敗
遠野 鈴蘭
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 57 > 失敗
団子 智樹
CCB<=5 【芸術(絵画)】 (1D100<=5) > 3 > 決定的成功
え?
KP
まあ♡ クリチケと、芸術(絵画)の1d10即時成長をどうぞ!
system
[ 団子 智樹 ] CT : 1 → 2
団子 智樹
1d10 芸術:絵画 (1D10) > 6
団子 智樹
芸術(絵画)5→11 ……
鞍馬 萱
CCB<=99 【知識】 (1D100<=99) > 46 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=60 【知識】 (1D100<=60) > 100 > 致命的失敗
うそ……
KP
あらあら…… FBPをあげておきますね!
system
[ 遠野 鈴蘭 ] FBP : 1 → 2
KP
では杏さん、萱さん、智樹さんは
菱田と同じく晩年は眼病に苦しんだ画家として、クロード・モネのことを思い出す。
彼らは霞む視界の中で何を見て、何を思って、筆をとり世界を描いたのだろうか。
KP
◆クロード・モネ
モネは白内障にかかっており、発症後の作品はその影響が顕著にでている。
また、光を中心としたものへと変貌していく。
最晩年の「睡蓮」連作では明確なモチーフは画面からなくなり池の水面の光の揺らぎを追求し続けた。
それについてモネは「水と反射光だけが絶えず頭の中を去来する」と述べた。
KP
★本シナリオでは、菱田もモネも天才の例に漏れず
精神寄生体に気がついてしまった、としている。
その影響で彼らは徐々に視力を失っていったのだろう。
KP
こうして貴方たちは解散し、夜は課題にいそしむことになるだろう。
木曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
遠野 鈴蘭
まだ舞えそうだけど、一人では出歩かないかも。
寝るね……。
KP
貴方たちは連日徹夜は避け、ある程度早めに眠りにつくだろう。
休んだ方はHPを1回復どうぞ。
system
[ 団子 智樹 ] HP : 12 → 13
[ 鞍馬 萱 ] HP : 9 → 10
[ 遠野 鈴蘭 ] HP : 12 → 13
[ 鬼塚 杏 ] HP : 7 → 8
KP
そうして夜は更け、翌日を迎える。
けみかえる
よもぎ……天才なんだな……
団子 智樹
…………
KP
<探索三日目 金曜日 空きコマ>
遠野 鈴蘭
彫刻科……あたしのホームでは、いいとこみせるもん
KP
【彫刻科/5号館】
彫刻科は屋外での作業も多い。
至るところに生徒の作った謎のオブジェが並んでおり、妙な空気が流れていた。
授業中であれば、しばしばここから謎の音が聞こえてくるだろう。
また、校舎横のスペースには大量の端材などが置かれており、少しごちゃついている。
彫刻科の教室は専攻ごとに特色が違えば、匂いや音も違う。
どの生徒もつなぎを着て自らの作品と向き合っていた。
学科の研究室には資料用の本棚があり、貸し出しはできないが軽く読むことはできそうだ。
<図書館or目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 40 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 48 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 58 > 成功
団子 智樹
CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 12 > スペシャル
KP
資料用の本棚の中、著名な作家の作品集に紛れて
少し毛色の違う本が混ざっていることに気がつく。
その本はオカルト的な観点から彫刻作品を紹介しているものだった。
コラムには次のようなおまじないが載っている。
KP
◆精神のお守り(魂の抽出を元にしたオリジナル呪文)
まず自分の姿に似た木彫りの作品を作り、血液を数滴ばかり垂らす。
そして己の名前を3回唱えれば、人形は貴方の一部であるという自覚を持つだろう。
その自分の分身に己の魂を分け与えることができるのだ。
もし自らが窮地に立たされたときに人形を壊せば、与えた魂は貴方のもとに還ってくる。
◇PL向け解説
<芸術:彫刻>→<絵を描く系の技能>に成功し、
コストに8MPと血を捧げれば、任意の値のSANをその人形に預けることが可能になる。
例えばもしSANが0になったとしても、人形を即座に壊せば人形に預けていた分のSANが還ってくることになる。
その際は宣言のみで構わない。
これを行うことによる一時的狂気・不定の狂気は発症しないものとする。
※例えば現在SAN80の探索者が40を人形に預けた場合その時点でSANが40になる。
上記の通り発狂はしない。
※制作の際は1ターンが必要。
1ターンで作れる数は最大4つまで(つまり1人4回技能が振れる)。
※共同作業で行ってもよい。
もし望むのであれば<芸術:デザイン>に成功で<芸術:彫刻>に+20%の補正を与えても構わない。
団子 智樹
「な、何だろこれ……奥の手、って感じだね……」
鬼塚 杏
「……有用なの?」
鞍馬 萱
「遠野さんの腕の見せ所になりそうだね」
遠野 鈴蘭
「似姿の木彫りなら、あたしの得意分野」
KP
<探索三日目 金曜日 5限>
少し秘匿処理を行いますね。
KP
★HO4のみ秘匿で<幸運>のダイスロールを行う。
KP
智樹さん、<幸運>をどうぞ。
団子 智樹
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 62 > 成功
KP
何となしに見たSNSで、真田の鍵アカウントが呟いているのを見つけるだろう。
内容は次の通り。
「貴方は私が待ち焦がれていた賛美と敬愛のすべてなの」
「言い換えるのならば、どうか私に真実を見せて」
<知識>をどうぞ。
団子 智樹
CCB<=85 【知識】 (1D100<=85) > 8 > スペシャル
KP
それがジャズの「Fly me to the moon」の歌詞の一節を用いた言葉のようだとわかる。
しかし、少々意訳にしては「真実を見せて」という部分に違和感を覚えるかもしれない。
元の歌詞が恋愛色強めなので
「In other words, please be true=言い換えるのならばどうか私に本気になって」
のほうが意味的には近い。
KP
★もし疑問に思った探索者が彼女に連絡を取るのであれば、
彼女からはたった一言、「たすけて」とだけ返ってくるだろう。
団子 智樹
「"Fly me to the moon"……?」
鬼塚 杏
「? 他大学でも噂になってたドラッグ?」
団子 智樹
「あ、いや、その、ワーのつぶやきを見てて……
"Fly me to the moon"っていう歌の歌詞の和訳をつぶやいてるんだけど……」
遠野 鈴蘭
「わー。……フォロワーのこと?」
鞍馬 萱
「はは、流石遠野さんは知ってるんだね……」
遠野 鈴蘭
「一応。……鞍馬さん知らなかったの……?」
鞍馬 萱
にこ……
鬼塚 杏
「智樹さん、何か気になることでもあったの?」
団子 智樹
「うーん……。ドラッグと同じタイトルの歌だし、過敏になってるだけ、なのかな。
……まあ、どの道放課後、その子と会う予定だから……それとなく話してみようかな」
「シュブ美の真田くん。……鞍馬くんは会ったよね」
遠野 鈴蘭
「え、シュブ美って女子大じゃん。女子大生に手だしてるの……」
鬼塚 杏
「す、鈴蘭ちゃん!」
遠野 鈴蘭
「……あたしそういうのイヤなんだよ。
いい歳した大人が若い子に手を出すの、正直嫌悪感ある」
団子 智樹
「えっ、いや、ちが、……」
鞍馬 萱
「まあまあ……団子くんはそういう子じゃないと思うよ。
真田さんという人も、そのつもりは無さそうだったし」
団子 智樹
「う、うん……。全然……ただのオフ会みたいなものだよ。
行くのもキンキンっていうアニメ映画の応援上映だし……」
鬼塚 杏
「オタ友って、そういうものなのね。
……中には悪質な人もいるだろうけど……」
「ほら、智樹さんは有名人だし」
遠野 鈴蘭
「そういうもんなの? わかんないや」
団子 智樹
「はは……有名だから下手なことはできないだろうっていうのは
真田くんにも言われたな……」
梓馬 幸慈
「遠野さんもネットで有名って言っても
下心で近づく異性はそれなりに居そうだもんな。君が警戒するのも当然だと思うよ」
遠野 鈴蘭
「…………。そうですね」
鞍馬 萱
「真田さんが心配なら
僕たちも何か合間に話でもできないか会いに行ってみる?」
「他美大のひとの意見なら、客観的に聞けるかもしれないし」
鬼塚 杏
「そうね。悩みがあるなら、それをヒントに企画を進めていけるかも……」
KP
<探索三日目 金曜日 放課後>
貴方たちが、智樹さんたちの約束通りの時間に真田の家の最寄りの駅で待っていても、
真田が現れることはない。
たしかに彼女は若干時間にルーズな面はあるが、
それにしても全く連絡がないというのは違和感を覚える。
KP
★以降は真田の家に向かう必要がある。
★シュブ美へ行った場合は今日は来ていないと告げられるだろう。
★もしそのまま何もせず帰った場合のみ、
土曜日に真田が自殺して亡くなったと連絡が入るだろう。
鞍馬 萱
「……遅いね」
団子 智樹
「連絡してみよう……」
KP
真田と連絡を試みるも
メッセージに既読がつかなければ、電話に出ることもない。
鬼塚 杏
「じ、事故に遭ったとかじゃ……」
KP
周辺の情報を調べてみるが、特にこれといった事件や事故はあがっていなさそうだ。
遠野 鈴蘭
「フォロワーに真田さんの事しってる人いないの」
団子 智樹
「えっと……あ、シュブ美生っぽい子のアカウントならある……」
KP
連絡を取るなら、真田は本日大学を休んでいることが分かるだろう。
鞍馬 萱
「急病とかかな」
鬼塚 杏
「美大生、不摂生な事多いし、ありえなくないのね……
智樹さん、真田さんのおうちって知ってるの?」
団子 智樹
「い、一応……
前のジャンルでグッズ交換した時に住所を教えてもらったはず……」
遠野 鈴蘭
「今は団子さん一人じゃないし、行ってみよ。
何もなかったらそれはそれで良いじゃん」
団子 智樹
「そ、そうだね……」
KP
真田の家は大学近くの安アパートだ。
中の電気はついている。
チャイムを鳴らしても反応はなく、鍵が開いていることに気がつく。
鞍馬 萱
「……不用心だね」
団子 智樹
「さ、真田くん……?」
KP
中に入ると、短い廊下の先にリビングへ続く扉があった。
それを開けば「彼女」が見えた──貴方の目線より少しばかり上に。
ゆらゆらと左右に揺らめくそれは確かに真田夢その人であった。
首にはロープがかかり、彼女の身体をぶら下げていた。
彼女の表情は絶望そのもので、苦しみ呻く声が聞こえることでまだ生きているのだけはわかる。
しかし顔は青白く、あと一歩遅かったらもう彼女とは二度と話すことはなかったのだろうと悟らせる。
友人の自殺未遂現場を見た貴方たちは
SANC1/1d4
鬼塚 杏
CCB<=62 【SANチェック】 (1D100<=62) > 86 > 失敗
1d4 (1D4) > 3
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 62 → 59
鞍馬 萱
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 100 > 致命的失敗
?
1d4 (1D4) > 2
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 74 → 72
遠野 鈴蘭
CCB<=77 【SANチェック】 (1D100<=77) > 34 > 成功
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 77 → 76
団子 智樹
CCB<=54 【SANチェック】 (1D100<=54) > 27 > 成功
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 54 → 53
KP
彼女を下ろすことはできるが、しばらくは意識を失ったままである。
起こしたい場合は<応急手当or医学>が必要となる。
また、救急車を呼ぶことができる。
救急隊員が到着するまでこの部屋を探索することが可能だ。
団子 智樹
「……真田くん」
僕は、……彼女を起こしてもいいのか……
でもできることは無いかやってみると思う。振ってみよう。
CCB<=60 【応急手当】 (1D100<=60) > 26 > 成功
「真田くん……!」
KP
気道が確保され、咳込み、彼女は目覚める。
真田 夢
「……!」
KP
貴方と顔を合わせて、弾けるように貴方の身体を押しのけた。
ひどく怯えた表情をした彼女は、まるで食われてしまうのを恐れる犠牲者のような様子で後ずさる。
そして震えた声で、しっかりと貴方に向かってこう告げるのだ。
真田 夢
「こっちに来ないで……化け物!」
KP
★救急車で運ばれる場合は、押さえつけられる形で運ばれていく。
★技能に成功して起こした場合は、<精神分析>に成功すれば軽い話ができるだろう。
その際は「無有総合病院」セクションの質疑応答を参考にすること。
★救急車で運ばれる場合は、押さえつけられる形で運ばれていく。
★技能に成功して起こした場合は、<精神分析>に成功すれば軽い話ができるだろう。
その際は「無有総合病院」セクションの質疑応答を参考にすること。
★HO1が能力を使えば、彼女は人の姿に見え、目が合う感覚がある。
それに気づくのは真田も同じで、そちらから声をかけてくるだろう。
★HO2がいた場合は、彼女には春草が視えており、春草にコンタクトを取る。
以降は春草がなだめる形で質疑応答が可能になる。
団子 智樹
「えっ、……」
遠野 鈴蘭
「…………団子さん、どいて」
精神分析、効くかな……
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 98 > 致命的失敗
……
KP
これは……そうですね。
1d3SAN減少で……
遠野 鈴蘭
1d3 (1D3) > 2
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 76 → 74
真田 夢
「いや、いや……!
なんでネコミミっ子だけ普通なの!」
遠野 鈴蘭
「……ネコミミっ子?」
鬼塚 杏
「普通……」
鬼塚 杏
KP……【目星】を振って、SANを1点コストに
本来目に見えないはずの神話的事象を見てみるの。
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 57 > 成功
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 59 → 58
KP
では、突然猫耳美少女が現れる形で視える。
また、同学の仲間たちはガス状の化け物に見えるが
真田の顔のみ人間の顔に見えるだろう。
真田 夢
「えっ、あれ、ベレー帽……?
……消えちゃった……」
鬼塚 杏
「……そう……。
……杏にも"視えた"のね、猫耳の女の子。一瞬だけど……」
鞍馬 萱
「……なるほどね。
ひとまず、僕も声を掛けてみようかな……」
CCB<=77 【精神分析】 (1D100<=77) > 12 > スペシャル
「どうやら、君も僕の友人が視えるようだね。
落ち着いて。僕はシュブ美キャンパスで団子くんと一緒にいた鞍馬だよ」
真田 夢
「あ、え、……よもぎくんと、くらま、さん……?」
春草
「ふむ、こやつ、以前会うた時はそうではなかったのに
今はどうにも私が見えるんじゃな」
「私が特別に宥めてやらんこともなかったが
お主がどうにかしてくれたようじゃな。お見事なのじゃ」
真田 夢
「くらまさんの……ともだちの、ネコミミっ子……?」
鞍馬 萱
「はは……そんなところだね。
こう見えて僕よりも偉い方みたいだから、気を付けて」
遠野 鈴蘭
「……なんの話してるの、こわ……」
団子 智樹
「わ、わかんない……」
鬼塚 杏
「……萱さんの友達……萱さんよりも偉い人……」
「それが、今真田さんにも視えてるのね……」
遠野 鈴蘭
「杏先輩には一瞬視えて、鞍馬さんには視えてる……猫耳の子が……?」
真田 夢
【質疑応答】
Q.ドラッグについて
A.
「…………ごめんなさい」
Q.金曜に何があったのか
A.
「朝……ふと、学校に行くのが嫌になって」
「そのとき、フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンが目に入ったの」
「本当は飲む気なんてなかった。
でも、私の中で黒い感情がずっとあって……」
「……飲んで、その時は何もなかったけど……
外に出た瞬間におかしいってわかった」
「街の中がみんな、化け物なんだもん。
アハハ、その瞬間、頭真っ白になっちゃって」
Q.寿について
A.
「私が悪いの。全部、選んだ私の自己責任」
「寿さんにね、スランプで悩んでたことを相談してたの。
美術のことはわからないけど、人に話せば多少は楽になるよって言ってくれて」
「実際楽になったよ。でも、楽になっても何も解決しない」
「そう思う私の気持ちがわかってたんだろうね。
人とは違うものを作るためには、人とは違うことをしなきゃいけないって、寿さんが言ってて」
「冷静に考えたら薬なんてダメだよ。
でもその時は冷静じゃなかった」
「ただ、報われたかった。
けど、病院送り。……バカみたい」
Q.HO4について
A.
「相談できるわけないよ。
私が君の気持ちを理解できないように、きっと君には私の気持ちなんて理解できないんだから」
KP
真田と対話を試みつつ、改めて見渡すと部屋中が荒れており、
床にはずたずたに引き裂かれたスケッチブックが捨てられていた。
同じようにして日記のようなものも床に落ちている。
携帯は投げ出されたままであった。
KP
〔探索箇所:机/スケッチブック/日記/携帯〕
KP
▶机
アニメキャラクター(キンキン・百万円タケル)の
アクリルスタンドや缶バッチなどで一部が祭壇のように飾られている。
<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 71 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 28 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 13 > スペシャル
団子 智樹
CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 51 > 成功
KP
貴方たちは小さい袋に複数入った錠剤を見つける。
袋には油性ペンで「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」と書かれていた。
また、その下には名刺が挟まっている。
その名に貴方は見覚えがあった。
「株式会社ムーンエラー 寿正弘」
鞍馬 萱
「例のドラッグだね。
いや、……寿正弘……だって?」
KP
▶スケッチブック
スケッチブックの中を覗けば黒塗りで潰された風景画がそこにあった。
その上からはガス状の化け物にも視えるものが描かれている。
この絵を見て、まず思い出すのは梓馬の絵画だ。
KP
あるいは、康子が描いた「貴方」の絵だろう。
遠野 鈴蘭
「梓馬さんの絵にも……お姉さんの絵にも似てる……」
鬼塚 杏
「……真田さんにも、こう見えている、ってことなの……?」
KP
▶日記
彼女の日常が綴られたものである。
最近の記述は次の通り。
KP
◆真田の日記
噂の薬を手に入れた。
彼は特別に3万でいいと言っていた。
たった3万でいい。
3万で何ができるかたくさん考えた。
それでも、やっぱり欲しい物がある。
私は才能がほしい、大学生になってより一層思うようになった。
何も描けない腕なんてもどかしいだけ、何も思い浮かばない脳みそなんて無駄なだけ。
この世界にはいくら払っても得られないものがある。
多分私は利用されているだけなんだってわかってる。
それでも、もう限界。
親に迷惑をかけて惨めになるだけなら、一線を超えていい。
誰か私を助けて。
団子 智樹
「真田くん……こんなに思い詰めていたなんて……
……き、気付かなかった、ごめん……」
KP
▶携帯
指紋認証のロックが掛かっているが、真田の指紋を使えば開くことができるだろう。
中を見てみればメモ帳に講評会のメモが残っていた。
どうやらあまり良い評価を得られなかったのだろう。
自分の作品の反省点と他の作品のいいところがたくさん並べられていた。
最後には「悔しい」とだけが書かれている。
また、最新の着信履歴に寿の電話番号がある。
遠野 鈴蘭
「……きっと真面目過ぎたんだね。
ちくしょう、あの男、真田さんみたいな人たちを食い物に稼いでるんだ……」
団子 智樹
「そんな……。
……証拠としては弱いけど、疑念は確かに……」
遠野 鈴蘭
ムーンエラーのこととか、あるいはドラッグのこととか調べときたいね……
売人の名前とか連絡先、出回ってないのかな
CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 42 > 成功
団子 智樹
ぼ、僕も……
CCB<=72 【コンピューター】 (1D100<=72) > 12 > スペシャル
KP
貴方たちにとっては当たり障りのない内容かもしれないが
次のような情報がそれぞれ出てくる。
KP
◆株式会社ムーンエラー
3年前に飛来した月隕石を購入したという情報が見つかる。
◆ドラッグの噂
最近ナイ美含む五芸大で流れている噂である。
小さいラムネほどの大きさの錠剤で、
1粒飲めばあっという間に才能が手に入れられると言われている。
しかしそれを飲んだ後、皆決まって空を眺めて「月に帰りたい」とつぶやくらしい。
それが由来となって「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」と呼ばれている。
KP
やがて救急車のサイレンが近づいてきて、真田のアパートの間近で音が止む。
救急隊が立ち入るや否や、彼女は押さえつけられる形で運ばれていくだろう。
鬼塚 杏
「確か……寿さんは行きつけの喫茶店があるという事だったのね。
今日はもう閉店かもしれないけど、明日の昼にでも探してみる?」
鞍馬 萱
「ここまで尻尾を出してこなかったから、そう一筋縄でいくとは思えないけど……
冷静に対応して、探りを入れてみるのはありかもね」
団子 智樹
「う、うん……。あまり勝手にやるのは良くないし……
……と、にかく……出よう、真田くんも搬送されちゃったし……」
KP
貴方たちは真田のアパートを後にする。
放課後の時間は、真田のアパートの探索に費やしたこととします。
団子 智樹
……せめて、間に合ってよかった。
KP
そうして貴方たちは解散し、夜は課題にいそしむことになるだろう。
金曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
遠野 鈴蘭
また寿さんが出没するかも。あたしは行くよ。
杏先輩には無理してほしくないけど……
鬼塚 杏
鈴蘭ちゃんが行くなら杏も行くのね。
一回くらいはいける……
団子 智樹
き、君たちだけでは危ないんじゃない。
一緒に行くよ……。
鞍馬 萱
……ここで見捨てるほど非道ではないつもりだよ。
KP
では、エナジードリンクを飲みHPとSANをそれぞれ-1d4お願いします。
鬼塚 杏
2d4 (2D4) > 4[1,3] > 4
system
[ 鬼塚 杏 ] HP : 8 → 7
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 58 → 55
鞍馬 萱
2d4 (2D4) > 8[4,4] > 8
system
[ 鞍馬 萱 ] HP : 10 → 6
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 72 → 68
鞍馬 萱
ううん、流石にこたえるね……
遠野 鈴蘭
2d4 (2D4) > 6[2,4] > 6
system
[ 遠野 鈴蘭 ] HP : 13 → 11
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 74 → 70
団子 智樹
2d4 (2D4) > 6[4,2] > 6
system
[ 団子 智樹 ] HP : 13 → 9
[ 団子 智樹 ] SAN : 53 → 51
団子 智樹
体力がキツい……
鬼塚 杏
鈴蘭ちゃんが一番若いだけあって元気なのね……
遠野 鈴蘭
へへ……こう見えて鍛えてるから
団子 智樹
と、とりあえず……デザイン科に寄ってこうかな。
KP
【デザイン科/6号館】
デザイン科は比較的綺麗で異臭・異音もない。
教室を覗けば大量のiMacの前に寝込む生徒が何人かいた。
彼らは口々に「書き出しが終わらない」と呟いており、死屍累々といった様子である。
<聞き耳>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 21 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=41 【聞き耳】 (1D100<=41) > 11 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=60 【聞き耳】 (1D100<=60) > 72 > 失敗
団子 智樹
CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 17 > 成功
KP
近くの教室から居残り生徒たちの話し声が聞こえてくる。
次のような内容だ。
生徒たち
「知ってる?
変なドラッグ? の噂」
「これは他大の友だちに聞いたんだけどさ、最近裏でそういうのが出回ってるって」
「知らないけど。そういうのに興味あるわけ?」
「興味自体はあるけど流石にやる勇気はないよ!
でもなんか本当に大学ってそんな話とかあるんだ〜とか思って」
KP
★もし探索者がその教室に入り話しかけるのであれば、彼らからこれ以上の情報がでることはない。
彼らは調査してみれば? と探索者にアドバイスするだろう。
★その代わり、<目星>に成功すれば
彼らの触っているMacBookProの画面が目に入るだろう。
KP
その教室に入り話しかけるのであれば、彼らからこれ以上の情報がでることはない。
彼らは調査してみれば? と貴方たちにアドバイスするだろう。
その代わり、<目星>が可能です。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 58 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 39 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 60 > 成功
団子 智樹
CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 61 > 成功
生徒たち
「今ちょうどメディア文化学の課題で色々不思議なものとか調べててさ」
「"銀の鍵"って知ってる?
都市伝説的なものなんだけど、どこにでも行ける鍵らしいよ」
「アハハ、なんか青いたぬきが出しそうだよね」
KP
デザイン科で得られる情報は以上です。
KP
★彼らからこれ以上情報が出ることはない。
もしPL/PCが知りたがっていたら、
これ以上の内容は調査が必要だとKPから説明してもいいだろう。
団子 智樹
「都市伝説……」
調査もできるんだよね。調べてみようかな。
CCB<=55 【オカルト】 (1D100<=55) > 14 > 成功
KP
◆銀の鍵
奇妙なアラベスク模様に表面が覆われた、5インチほどの銀色の鍵。
古代に作られたとされる不思議なアーティファクトで、
使用方法があっていればあらゆる場所に行くことが可能らしい。
あくまで眉唾もの、オカルトな噂話の範疇にすぎない。
遠野 鈴蘭
「あらゆる場所に行ける鍵。……月にも、行けるのかな」
団子 智樹
「……え?」
遠野 鈴蘭
「……あたしのお姉さんがね、満月の夜にはいつも月を見ては、そこに帰りたがるんだ。
あたしたち、まさか月から来たわけでもあるまいし……」
団子 智樹
「え、……そ、そう、なんだ……」
「……ぼ、僕もさ、実は、そう……漠然と、どこかに帰りたい、って思うこと、あるよ。
別に、大きな事故に遭った事があるわけじゃ、ない……けど……」
「……才能がない、とか、そういう理由じゃなくて別の要因で
取り返しのつかない方法を選びそうになった事、も……」
鬼塚 杏
「智樹さん……」
鞍馬 萱
「……そう。だとしたら、賢明な判断ができて良かったね」
遠野 鈴蘭
choice[知ってるだけ,あたしだけ,まさくんだけ,ふたりとも買った事ある] (choice[知ってるだけ,あたしだけ,まさくんだけ,ふたりとも買った事ある]) > 知ってるだけ
遠野 鈴蘭
「ほんとだよ。田舎から出てきて10年も経ってないあたしでも
ブランド名くらいは知ってるし……」
「……団子さん、あたしのお姉さんに会ってみる?
というか、団子さんだけじゃなくてみんなでさ……」
「杏先輩はなんか……不思議なものが視えるみたいだし
鞍馬さんは……あたしが落ち着かせられなかった真田さんも宥められたし……」
「……あたし、お姉さんに元気になってほしいんだ。でも、あたしの周りだけじゃどうしようもなくて。
……力、貸してもらえないかな……」
団子 智樹
「ぼ、僕はみんなみたいにできることは無いかもしれない、けど……
……そうだね、話をするくらい、なら……」
鬼塚 杏
「もちろん! 鈴蘭ちゃんにとってもきっと良いことだと思うのね」
鞍馬 萱
「ふふ……真田さんへの働きかけだって、一時的なものだよ。
とはいえ、同行していいのなら行こう」
遠野 鈴蘭
「多少遅くても大丈夫なはずだから
明日、喫茶店に行ってから行ってみよ」
KP
貴方たちは明日の予定を話し合い、今日のところは帰路に就くこととなる。
そんな帰り道、ナイ美の付近で歩く人影を見つける。
KP
▼声を聞く梓馬
KP
おぼつかない足取りのそれは、ふと立ち止まり、空を見上げた。
月明かりに照らされ、映し出されたのは見知った人物──梓馬だった。
<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 82 > 失敗
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 74 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 64 > 成功
団子 智樹
CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 7 > スペシャル
KP
萱さん、鈴蘭さん、智樹さんは
彼の額に脂汗が滲んでいるのがわかる。
その表情は何処か切羽詰まったような、昼間とは違う印象を受ける。
梓馬 幸慈
梓馬質問回答例
Q.何やってるんですか?
A.
「え? ああ、……散歩だよ、散歩」
「月の声が聞こえないか? 聞こえないか。
でも、その声が俺を外に出したんだ」
Q.様子おかしくないですか?
A.
「そうかな?
でも確かにあまり体調は良くないかも。もう家に帰ろうかな」
KP
★彼は異様に帰りたがろうとする。
これは探索者たちを殺人衝動によって手にかけないためだ。
もし探索者が帰らせない場合は前述の「梓馬を問い詰める」を参照すること。
【梓馬を問い詰める】
★梓馬に猫の話で問い詰める・猫を見せる・夜に一定時間話を続ける……などを行い
梓馬の精神に対してダメージを与えると、彼は殺人衝動を抑えられなくなる。
★その場にHO2がいればHO2を、
いなければランダムで1人の探索者にこぶし(成功値50%)をふるう。
当たろうと当たらなかろうと、
こぶしを振り上げた彼の表情はひどく嬉しそうで、まさに開放されたというような表情だ。
すぐハッと正気に戻るが、自分のしでかしたことに酷く動揺し、その場を急いで後にしようとする。
★KP判断で、シナリオ進行度合いによっては
<追跡><DEX対抗>などで彼を追いかけるのも可能だ。
条件を満たしていればそのまま「クライマックス」セクションへ進むのも良い。
【梓馬の家】
★大した情報もない上、進行度合いによっては
条件を満たす前に梓馬が問い詰められる場合がある。
KPの裁量によりここに来ることをできなくとしてもよい。
大学近くの一人暮らし用のアパートである。
★梓馬の後をつけるなどをすれば行くことができるが、
現代日本で人の家に忍び込むのは簡単ではないだろう。
★もし侵入に成功することがあれば<目星>などで、油彩道具にまざって赤黒いゴミ袋のようなものが見つかる。
開けばむせ返るような鉄さびの臭いがする。
中を見れば無残にも切り刻まれた小動物の死体が複数入っていた。
SANC1/1d4
鞍馬 萱
「……そっとしておいた方が良さそうだね。
梓馬くん、お大事に。気を付けて帰るんだよ」
KP
そうして解散した貴方たちの夜は更け、翌日を迎える。
昼までたっぷり寝ても、どこか疲労感は拭いきれなかった。
KP
はっ……喫茶ARIAのイベントは金曜日までだったんですねえ、流石に……
KP
<探索四日目 土曜日 昼>
【喫茶ARIA】
ムーンエラーのそばにあるちょっと小洒落た喫茶店。
路地裏に位置するため、隠れ家的な場所になっている。
クラシックな内装になっており、おすすめメニューはハニートースト。
大きなレコードが置かれているのはマスターの趣味だろうか。
また、店内にはジャズが流れている。
<知識>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=65 【知識】 (1D100<=65) > 97 > 致命的失敗
KP
あらら……FBPをどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] FBP : 1 → 2
鞍馬 萱
CCB<=99 【知識】 (1D100<=99) > 95 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=60 【知識】 (1D100<=60) > 58 > 成功
団子 智樹
CCB<=85 【知識】 (1D100<=85) > 25 > 成功
鞍馬 萱
はは……僕も危なかったな
KP
では貴方たちは、これが「Fly me to the moon」という曲だと知っている。
KP
◆Fly me to the moon
ジャズのスタンダードナンバー。
タイトルの意味はそのまま「私を月に連れて行って」。
このタイトルになる前は「In other words(言い換えると)」という題であった。
歌詞の内容は
素直になれず、「月に連れて行って」
と遠回しな表現で愛を伝えているというものになっている。
KP
★金曜までにここを訪れた場合、寿が来店しており話ができる。
店内は人が少なく、奥に寿正弘がいることに気がつく。
彼はWindowsのノートパソコンを開いて難しそうな顔をしている、おそらく仕事中なのだろう。
探索者らが近づけば、気づいた彼が手を振って同席を促す。
寿 正弘
寿質問回答例
Q.何をしていたのか
A.
「いろいろ外回りの仕事が終わってまとめの作業中だよ」
「ここは行きつけでね。
あまり人がいなくて静かだし何よりマスターと趣味が合うんだ」
Q.ドラッグについて
A.
「ドラッグ? いや、俺は知らないけど」
「でも大学生ってやっぱそういう話とかでてくんのね。
俺のときもあったよ、新興宗教とかマルチとかさ」
「気をつけるんだよ、そういうのはもう断れる大人にならなきゃ」
Q.課題の進捗がよくない
A.
「うーん、まあ……。
もうちょっと頑張ってみてダメだったらここに連絡ちょうだい」
「そしたらここで、コーヒーでも飲みながら改めて相談しよう」
そう言って名刺をくれるだろう。
Q.猫について
A.
「そういえばナイ美の付近では猫みかけないよね。
他大だと結構見かけるけど」
KP
★ドラックについては知らないの一点張りだ。
探索者が<心理学>を使う場合は、KPはシークレットで寿の<芸術:演技>75%を行う。
成功した場合はうまく表情から心が読み取れないとPLに伝えること。
失敗した場合は少し彼が目をそらしたことを伝えるといい。
★この場から去る際、探索者たちの会計も一緒に済ませてくれる。
鬼塚 杏
「寿さん、いらっしゃらなかったのね……」
KP
<探索四日目 土曜日 夜>
【無有総合病院】
大学の近くにある大きな総合病院。
外科や内科、更には精神科などほとんどの診療科が存在している。
待合室で話を聞くこともできるし、受付でそのまま声をかけることも可能だろう。
KP
〔無有総合病院 探索箇所:待合室/受付〕
KP
▶待合室
受付では近所のおばさんたちが待ち時間の暇つぶしに話している。
<聞き耳>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 14 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=41 【聞き耳】 (1D100<=41) > 9 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=60 【聞き耳】 (1D100<=60) > 25 > 成功
団子 智樹
CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 35 > 成功
KP
次のような会話が聞こえてくるだろう。
近所の人たち
「最近この病院も忙しいらしいわよ。
なんでも精神科にかかる若い子が多いとか!」
「あらやだ、暗い世の中ね~。
ここらへんの学生は確かに心を病んでそうだし……」
「うちの近所でも、近くのナイ美の子でこの前救急搬送された子がいたらしくて」
「ああ、小峰さんちの子よね!
急に家で暴れだしたとかなんとか」
「物騒だわ~」
KP
★彼女たちからこれ以上の情報は出ない。
もし話を聞きたがっている探索者がいる場合、
ナースに聞いてみてはどうかとアドバイスされるだろう。
KP
▶受付
鈴蘭さん以外はここで<聞き耳>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 71 > 失敗
鞍馬 萱
CCB<=41 【聞き耳】 (1D100<=41) > 49 > 失敗
団子 智樹
CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル
KP
まあ! クリチケをどうぞ!
system
[ 団子 智樹 ] CT : 2 → 3
KP
では智樹さんには、次のような会話が受付の奥から聞こえてくるだろう。
ナース
「遠野さん、全然回復しなさそうですね」
「ええ、最近似たような症状の方が増えてますけど……なんだか不気味ですね」
KP
★ここではナースから話を聞く、もしくは見舞いの交渉を行うことができる。
★話を聞く際は特に技能は必要ない。
★交渉の際、HO3の姉の場合はHO3が、真田の場合はHO4がその場にいて
<交渉技能>に成功する必要がある。
成功した際はそれぞれの病室を案内される。
ナース
ナース質疑応答例
Q.最近の精神科患者増加について
A.
「実はそうなんですよ……。
その、あまり外には出してほしくない話なんですが」
「結構学生さんが多くて。
今の時期は心を病みがちですから」
Q.HO3の姉について
A.「3年前からここの精神科に入院中の女性です」
Q.症状について
A.
「いわゆる統合失調症のような状況です。
主にパラノイア……あとは幻覚症状など」
「どうやら人が別のものに視えているらしく、
怯え、ひどいときには暴れだすことも」
「満月の日は比較的大人しいんです。
みんな、窓の外の月を見て静かに涙を流すから」
Q.ドラッグについて
A.
「そういった話は聞いたことありませんが……ただ、後ろめたい話は相談されにくいこともあります。
もしかしたらそういったものを摂取してうつ状態になっている可能性もないとは言えないでしょう」
Q.株式会社ムーンエラーについて
A.「ああ、そちらの会社の機器はいくつかうちでも使ってますよ」
団子 智樹
(……あ、遠野くんのお姉さんのことかな……)
あまりいい話じゃなさそうだから黙っている。
けみかえる
3年前から変わらないな、よもぎ……
遠野 鈴蘭
「こんにちは、面会にきました。
遠野康子の妹の鈴蘭とその友人です」
KP
<交渉技能>……いるんでしょうか? まあ振り得というものですね。
どうぞ!
鬼塚 杏
CCB<=15 【信用】 (1D100<=15) > 78 > 失敗
CCB<=15 【説得】 (1D100<=15) > 100 > 致命的失敗
CCB<=5 【言いくるめ】…… (1D100<=5) > 79 > 失敗
KP
まあまあ……どもっちゃったのでしょうか。
FBPをどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] FBP : 2 → 3
鞍馬 萱
CCB<=57 【信用】 (1D100<=57) > 49 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【信用】 (1D100<=80) > 67 > 成功
団子 智樹
CCB<=70 【言いくるめ】 (1D100<=70) > 12 > スペシャル
「あ、あと……真田夢さんの友人でもあるんですが
併せて面会は可能……でしょうか……」
KP
貴方たちはそれぞれの病室を案内されるだろう。
▶遠野康子の病室
病室にはやせ細った姿に白い肌、いかにも病人といった容姿の女性がベッドに横たわっていた。
どこか鈴蘭さんの面影のある彼女は、貴方たちの姿を見れば怯え、今にも逃げ出しそうな素振りを見せるだろう。
彼女に質疑応答を求める場合は<精神分析>
または何らかのアクションが必要だ。
KP
★HO1が能力を使うかHO2がいれば、上記の技能ロールは免除される。
★HO1が能力を使えば、彼女は人の姿に見え目が合う感覚がある。
それに気づくのはHO3姉も同じで、彼女から声をかけてくるだろう。
★HO2がいた場合は、彼女には春草が視えており、春草にコンタクトを取る。
以降は春草がなだめる形で質疑応答が可能になる。
遠野 鈴蘭
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 73 > 成功
「……康子お姉さん。あたし。すずらん。
今日は……友達もつれてきたよ」
遠野 康子
「鈴蘭……?」
遠野 康子
HO3姉質疑応答例
Q.今の状況について
A.
「早く帰りたい。鈴蘭が家で待ってるから……。
ここはどこ? 怪物ばかりでもう嫌」
Q.ここは地球で自分たちは人間です
A.
「でも、聞こえてくる。空から、かえってこいって」
「月の声……私のことをずうっと呼んでる」
Q.梓馬について
A.
「幸慈くん……
銀の……鍵……」
Q.事故について
A.
「月の隕石……。
空から、私達を迎えに来た」
KP
▶真田夢の病室
省略しますね。
KP
病室にはやせ細った姿に白い肌、いかにも病人といった容姿の女性がベッドに横たわっていた。
探索者たち人の姿を見れば怯え、今にも逃げ出しそうな素振りを見せるだろう。
★彼女に質疑応答を求める場合は<精神分析>が必要だ。
★HO1が能力を使うかHO2がいれば、上記の技能ロールは免除される。
真田 夢
真田質疑応答
Q.ドラッグについて
A.
「…………ごめんなさい」
Q.金曜に何があったのか
A.
「朝……ふと、学校に行くのが嫌になって」
「そのとき、フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンが目に入ったの」
「本当は飲む気なんてなかった。
でも、私の中で黒い感情がずっとあって……」
「……飲んで、その時は何もなかったけど……
外に出た瞬間におかしいってわかった」
「街の中がみんな、化け物なんだもん。
アハハ、その瞬間、頭真っ白になっちゃって」
Q.寿について
A.
「私が悪いの。全部、選んだ私の自己責任」
「寿さんにね、スランプで悩んでたことを相談してたの。
美術のことはわからないけど、人に話せば多少は楽になるよって言ってくれて」
「実際楽になったよ。でも、楽になっても何も解決しない」
「そう思う私の気持ちがわかってたんだろうね。
人とは違うものを作るためには、人とは違うことをしなきゃいけないって、寿さんが言ってて」
「冷静に考えたら薬なんてダメだよ。
でもその時は冷静じゃなかった」
「ただ、報われたかった。
けど、病院送り。……バカみたい」
Q.HO4について
A.
「相談できるわけないよ。
私が君の気持ちを理解できないように、きっと君には私の気持ちなんて理解できないんだから」
KP
そうして貴方たちは病院を出て、解散することになるだろう。
土曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
鬼塚 杏
明日は梓馬さんの個展だし、ゆっくり休んだ方がいいのね。
KP
では貴方たちは明日に備え、夜はしっかり眠ることだろう。
休まれた方はHP+1をどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] HP : 7 → 8
[ 鞍馬 萱 ] HP : 6 → 7
[ 遠野 鈴蘭 ] HP : 11 → 12
[ 団子 智樹 ] HP : 9 → 10
KP
<探索五日目 日曜日 梓馬の個展の日>
貴方たちは集まって共に梓馬の個展を見に来ることになる。
大学近くの小さなスペースを使っての個展だ。
本日から1週間ばかり開かれる。
今日が初日だということと梓馬の描く独特の世界観のおかげか、
目立たない場所にあるにしては人がそれなりに来ているようだ。
いくつかは早々に売れたようで、展示された絵の中には
赤い小さく丸いシールが貼られたものもあった。
梓馬は貴方たちを見るなり挨拶してくれるだろう。
梓馬 幸慈
「ああ、みんな来てくれてありがとう。
今はちょうど手が空いているから、案内するよ」
KP
彼に案内と解説をしてもらいながら一つ一つの絵画を見ていく。
内容は難解かつ抽象的で、探索者には理解の及ばない部分が多々あるかも知れない。
何処か異世界のようなものが描かれたそれらに貴方たちは少しの畏怖と、
どこか惹かれるような感覚を覚える。
KP
★もし「イデア論」の情報を得ていない探索者がいた場合、ここで情報を共有すること。
KP
そして一番奥、梓馬が一番の大作だと言った作品を見る。
F150号(2273×1818mm)の大きなキャンバスに描かれたものである。
相変わらずの暗い色調で描かれた恐ろしさと神々しさを孕んだ人型の何かが描かれている。
古びた布のようなものを纏い、しかしそれを今にも取り払おうとしているようにも見えた。
その中の姿を見てはならぬと、本能の中の何かが怯えた。
タイトルは「窮極の門の番人」
畏怖を覚えるような絵画を見た貴方たちは
SANC0/1
鬼塚 杏
CCB<=55 【SANチェック】 (1D100<=55) > 75 > 失敗
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 55 → 54
鞍馬 萱
CCB<=68 【SANチェック】 (1D100<=68) > 6 > スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 58 > 成功
団子 智樹
CCB<=51 【SANチェック】 (1D100<=51) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP
ええ……?! すごい!
1クリのクリチケをどうぞ!
system
[ 団子 智樹 ] 1CT : 0 → 1
KP
★もしこの絵画について聞くのであれば、
彼は「夢で見たものをモチーフにしている」と答えるだろう。
KP
一通り回った後、梓馬に案内され、個展の奥の休憩スペースのような場所に通される。
高めのお菓子とお茶を出してくれるだろう。
団子 智樹
どうしちゃったんだろう、今回の僕の出目……
けみかえる
この絵で1クリは……よもぎ~~!
KP
【休憩スペースにて】
ある程度個展での経験談など、将来の参考になりそうな話を梓馬と話したところで個展の客が梓馬に声をかける。
彼は貴方達に謝ってから席を外す。
小窓から見る限り、話し込んでいてどうやらしばらくは帰ってこなさそうだ。
このスペースには梓馬の鞄が置かれている。
もし中を見るのであれば、彼の手記とクロッキー帳、
小さな筆箱に入ったデッサン道具が見つかる。
KP
〔梓馬の鞄 探索箇所:クロッキー帳/デッサン道具/手記〕
KP
▶スケッチブック
クロッキー帳には鉛筆で描かれた不思議な絵が描かれている。
見覚えのある風景、おそらくこれは大学の教室だろう。
一人称視点で机に座り、4人と顔を突き合わせているようなその絵に既視感を覚える。
まるで、学コラの時間を描いたようにも視えるのだ。
ただ、そこにいるのは貴方たちではなく、4匹のガス状の化け物たちなのだが。
▶デッサン道具
いろんな濃さの種類がある鉛筆と、それを削るためのカッター、練り消しゴムが入っている。
至って普通のデッサン道具だ。
<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 11 > スペシャル
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 15 > スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 54 > 成功
団子 智樹
CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 3 > 決定的成功/スペシャル
KP
ひえ……クリチケをどうぞ。
system
[ 団子 智樹 ] CT : 3 → 4
KP
貴方たちは、カッターの持ち手部分に血の跡があることに気がつく。
KP
★もしHO2が春草に血の跡を相談すれば、これが我が子達の血であると教えてくれるだろう。
春草的には犯人が最終的に猫殺しをやめてくれればよいので、
通報するなり説得するなり、この後の判断は基本探索者たちに委ねるとする。
KP
▶手記
開いてみれば、梓馬と女性のツーショット写真が挟まっていた。
年代が近いこと、手をつないで仲睦まじそうにしていることから、おそらくこの女性は梓馬の恋人だろう。
風貌が変わっているが、無有総合病院で鈴蘭さんの姉・康子と会った貴方たちは
この女性がかつての康子ではないかと気付いてもよい。
また、手記の気になる記述は次の通り。
KP
◆手記
3年前のあの日から、俺はどうにもおかしくなった。
人がガス状の化け物に視え、時には更に恐ろしいもの、きっと人ではないものが視える。
精神科では事故のショックで神経がやられたのだろうと言われたが、きっと違う。
俺の中の何かが「これが世界の真実だ」と囁くのだから。
でもこの真実の世界を何処か受け入れている自分がいる。
あの子とは違う。
ただ、寂しいという感情だけが残っている。
異常者のくせに孤独を感じている。
俺の絵を受け入れる人はいるけれど、理解する人は一人もいない。
・・・
(以降学コラの授業が始まってからの記述)
鞍馬くんのそばに謎の少女が立っている。
猫の耳を生やして、こんな俺への腹いせだろうか。
わざわざ猫を見せるなんて幻視にしては忌々しい。
責められているような目で見られている気がして仕方がない。
ストレスからか、最近古びた布を纏った人物に出会う夢をよく見る、まるで何かに誘われているように。
夢の中で、いつも俺は彼女からもらった銀の鍵を握りしめている。
その人物は銀の鍵の使い方を教えてくれた。
俺を理解し、哀れみ、布を取り……ただ、そこでいつも目が覚める。
今日も月が俺を呼ぶ。
呼ぶくらいならこちらにくればいいのに。
こんな夢を見た日はどうしても衝動が収まらない、
KP
▶梓馬と話をする
★鞄を調べた後は、この場で帰ってもいいし梓馬を戻ってこさせて話をしてもいい。基本的にはPL/PCの意向に合わせること。
★会話内容は「04-4その他イベント」の「梓馬との質疑応答」「梓馬を問い詰める」を参照すること。
★条件を満たしていればクライマックスへ飛んでよい。
KP
梓馬の方を見遣れば、次々に人がやってきて
貴方たちの対応をしているどころではないようだ。
そっと会場を後にしようとする貴方たちに、彼は遠くから会釈し
あるいは一声だけ掛けて、見送ってくれた。
そうして貴方たちは、やがて解散することになるだろう。
日曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
鞍馬 萱
もう探索箇所自体は網羅したよね。
これから何もなければ、展示の下見の日まではゆっくりしたいかな。
KP
そうして夜は更け、翌日を迎える。
KP
KP
<探索六日目 月曜日 空きコマ>
平日がまたやってくる。
現状、こちらから提示する探索箇所はありません。
遠野 鈴蘭
なんかあの……人形でも作っとく?
団子 智樹
精神のお守り……だね。
KP
◆精神のお守り(魂の抽出を元にしたオリジナル呪文)
まず自分の姿に似た木彫りの作品を作り、血液を数滴ばかり垂らす。
そして己の名前を3回唱えれば、人形は貴方の一部であるという自覚を持つだろう。
その自分の分身に己の魂を分け与えることができるのだ。
もし自らが窮地に立たされたときに人形を壊せば、与えた魂は貴方のもとに還ってくる。
◇PL向け解説
<芸術:彫刻>→<絵を描く系の技能>に成功し、
コストに8MPと血を捧げれば、任意の値のSANをその人形に預けることが可能になる。
例えばもしSANが0になったとしても、人形を即座に壊せば人形に預けていた分のSANが還ってくることになる。
その際は宣言のみで構わない。
これを行うことによる一時的狂気・不定の狂気は発症しないものとする。
※例えば現在SAN80の探索者が40を人形に預けた場合その時点でSANが40になる。
上記の通り発狂はしない。
※制作の際は1ターンが必要。
1ターンで作れる数は最大4つまで(つまり1人4回技能が振れる)。
※共同作業で行ってもよい。
もし望むのであれば<芸術:デザイン>に成功で<芸術:彫刻>に+20%の補正を与えても構わない。
鬼塚 杏
智樹さんのデザイン→鈴蘭ちゃんの彫刻→萱さんと杏の絵、という感じで4個かな。
KP
はい、そのように!
団子 智樹
4B100<=85 【制作(服飾)】 (4B100<=85) > 12,36,87,99 > 成功数2
KP
え、そこで……? FBPをどうぞ
system
[ 団子 智樹 ] FBP : 0 → 1
KP
最初の2回は+20(上限99)、あとは通常の値で<芸術:彫刻>をどうぞ!
遠野 鈴蘭
2B100<=99 【芸術(木彫刻)】 (2B100<=99) > 3,99 > 成功数2
KP
ん? んん? クリチケをあげるので相殺してくださーい!
いや、ぎりぎりセーフなんですね。クリチケを……あげます
system
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 1 → 2
遠野 鈴蘭
2B100<=80 【芸術(木彫刻)】 (2B100<=80) > 16,90 > 成功数1
う、振りなおすよ……
system
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 2 → 1
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=80) > 82 > 失敗
団子 智樹
これは……僕の責任もあるし、僕のクリチケをあげる……
system
[ 団子 智樹 ] CT : 4 → 3
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=80) > 52 > 成功
鬼塚 杏
じゃあ、杏と萱さんで二回ずつ振るのね。
2B100<=90 【芸術(絵画)】 (2B100<=90) > 44,61 > 成功数2
鞍馬 萱
2B100<=65 【芸術(日本画)】鬼塚さんにお任せした方がいい気もするけどね (2B100<=65) > 29,91 > 成功数1
KP
ひとり4回技能が振れるので、おふたりはあと2回まで可能ですよ
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 38 > 成功
KP
ではお守りを作られる方はそれぞれ8MPと、
任意のSANを消費して、ステータス欄に「お守り」を作り
消費分のSANをメモしておいてください。
鬼塚 杏
うーん、どのくらい預けるか迷うのね……
キリ良く10……くらいかしら。
system
[ 鬼塚 杏 ] MP : 14 → 6
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 54 → 44
[ 鬼塚 杏 ] お守り : 0 → 10
鞍馬 萱
僕は15くらい預けておこうかな。
system
[ 鞍馬 萱 ] MP : 17 → 9
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 68 → 53
[ 鞍馬 萱 ] お守り : 0 → 15
遠野 鈴蘭
あたしは20くらいでもいいのかも。
system
[ 遠野 鈴蘭 ] MP : 18 → 10
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 70 → 50
[ 遠野 鈴蘭 ] お守り : 0 → 20
団子 智樹
僕は……うーん
choice[5,10] (choice[5,10]) > 5
5……くらいにしておこうかな。
system
[ 団子 智樹 ] MP : 16 → 8
[ 団子 智樹 ] SAN : 51 → 46
[ 団子 智樹 ] お守り : 0 → 5
KP
<探索六日目 月曜日 5限>
情報共有のみが可能。
メインで出た情報は別行動でも共有できたことにして構いません。
その他、共有したいことや梓馬と話したいこと等なければスキップが可能です。
遠野 鈴蘭
ていうかさ、放課後もあるんだから振り直ししなくて良かったんじゃないの。
KP
ああ……気付かれましたか♡
そうですね、4回中1回でも成功されましたら
失敗分はチャラ、ということでも構いませんよ。
クリチケもお返ししましょう。
<探索六日目 月曜日 放課後>
団子 智樹
へへ……僕らは居残り作業だね
もちろん、手伝うよ。
CCB<=85 【制作(服飾)】 (1D100<=85) > 29 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=80) > 9 > スペシャル
KP
ではクリチケを一枚ずつお返しですね!
system
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 1 → 2
[ 団子 智樹 ] CT : 3 → 4
鬼塚 杏
その間、萱さんと杏は寝てたってことでHP回復できない?
KP
なるほど、良いでしょう。
そうして貴方たちは解散し、めいめいお守りづくりをしたり体力回復に努め
夜は課題にいそしむことになるだろう。
月曜日は終わりを迎えようとしている。
深夜ターンに挑まれる方はいらっしゃいます?
ちなみに睡眠不足で削れたダメージは
睡眠のみによって一日HP1回復です。
鞍馬 萱
課題を済ませたらこのまま眠ろう。
KP
では杏さんと萱さんはHP+2
鈴蘭さんと智樹さんはHP+1をどうぞ。
system
[ 鬼塚 杏 ] HP : 8 → 10
[ 鞍馬 萱 ] HP : 7 → 9
[ 遠野 鈴蘭 ] HP : 12 → 13
[ 団子 智樹 ] HP : 10 → 11
鬼塚 杏
よかった、全員赤状態からは脱したのね。
KP
MPも一晩寝たなら全回復していいでしょう。
system
[ 鬼塚 杏 ] MP : 6 → 14
[ 鞍馬 萱 ] MP : 9 → 17
[ 遠野 鈴蘭 ] MP : 10 → 18
[ 団子 智樹 ] MP : 8 → 16
KP
そうして夜は更け、翌日を迎える。
鞍馬 萱
割といい感じの時間配分だったかな。
いよいよ火曜日か……。
KP
<探索七日目 火曜日 展示会会場下見の日>
いつもの教室で集まって、寿とともに貴方たちは会場下見へ向かう。
ナイ美から少し離れた、都内の大きなビルの中の一角にある展示用スペースである。
寿から展示館の簡単な説明や例年の様子など、タブレット端末を用いながら話を聞くことになる。
ある程度ためになったかもしれないし、ならなかったかもしれない……。
一通り話した後、寿は貴方達を展示の控室に案内する。
そこには茶菓子、ジュースやお茶など簡単なものが用意されていた。
寿は貴方たちに座るよう促し、好きな飲物を入れてくれる。
KP
★探索者たちが声をかける様子がなかったら寿から話し始める。
寿 正弘
「そういえば、君たちに耳寄りな情報があるんだ、課題の進捗よくなかったでしょ?」
「これ、もしかしたら君たちもしっているかもしれないけど、すごい薬なんだよ」
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン……
『私を月につれてって』なんて、少しロマンチックだろう?」
「これを飲むとあら不思議、通常では手に入らないような才能が手に入るという」
「でも本当はこの世界の本質が見えるというのが正解なんだ」
「君たちはまだ気づいていないのかもしれないけど、人には誰も彼も狂気が巣食っている」
「これは自分のそれに気がつく薬」
「──自らの狂気に気がつき、その手を取ることができる」
KP
★任意のタイミングで次へ続く。
KP
瞬間、梓馬は寿の頬を思い切り殴りつける。
本当に一瞬の出来事で、貴方達は止める隙もない。
それは寿も同じようで、そのまま避けきれずに、錠剤たちと共に床に無様に転がった。
殴られたことにすら理解が追いついていないようで、頬が腫れたまま不思議な顔で梓馬を見る。
一方梓馬はそのまま寿に跨って、手に持ったカッターで彼の身体を殴るように何度も刺した。
貴方達が状況を理解して彼を止めにかかるときには、もう寿は血を流し虫の息であった。
SANC1/1d3
鬼塚 杏
CCB<=44 【SANチェック】 (1D100<=44) > 89 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 44 → 43
鞍馬 萱
CCB<=53 【SANチェック】 (1D100<=53) > 54 > 失敗
1d3 (1D3) > 3
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 53 → 50
遠野 鈴蘭
CCB<=50 【SANチェック】 (1D100<=50) > 67 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 50 → 49
団子 智樹
CCB<=46 【SANチェック】 (1D100<=46) > 98 > 致命的失敗
1d3 (1D3) > 2
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 46 → 44
団子 智樹
ファンブルがこんできた。SANcで良かった……
団子 智樹
「こ、寿さん……!」
KP
★以降は自動で「クライマックス」へ進む。
KP
寿はその場で<応急手当>に成功しないければ
救急車で運ばれた後、出血多量で死ぬだろう。
鬼塚 杏
CCB<=55 【応急手当】 (1D100<=55) > 15 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=80 【応急手当】 (1D100<=80) > 21 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=30 【応急手当】 (1D100<=30) > 70 > 失敗
団子 智樹
CCB<=60 【応急手当】 (1D100<=60) > 67 > 失敗
KP
では簡易的に止血をすることができる。
KP
★以下の条件を満たし、KPがこのタイミングだと思ったら以下のイベントが発生する。
条件/
真田夢が薬を服用している
探索者が全員揃っている
梓馬の精神が限界
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを持っているor寿がいる
KP
梓馬は荒い息を繰り返し、少しして、狂ったように笑い始める。
梓馬 幸慈
「……そうだ、月だ」
「帰るべき場所は月なんだ、いや、違う?」
「俺が生まれたのは確かに地球なはず、でもどうしてもあの月が俺を呼ぶ」
「ずっとずっと、聞こえるんだ。同胞の声が、耳から離れない……!」
「ああ。そうか、やっとわかった……落せばいい」
「落とそう、ここに、月を」
KP
そしてひどく穏やかな笑みを浮かべる。
やっと探していた答えを見つけたというような、そんな表情であった。
彼は胸元からネックレスに繋がれた銀の鍵を取り出す。
そして空に掲げて何度かひねる仕草をして、そのまま一歩進んだ。
なにもないはずの空間が歪んだようになって、徐々に彼は消えていく。
まさに門をくぐったかのように視えるだろう。
SANC0/1
鬼塚 杏
CCB<=43 【SANチェック】 (1D100<=43) > 90 > 失敗
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 43 → 42
鞍馬 萱
CCB<=50 【SANチェック】 (1D100<=50) > 76 > 失敗
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 50 → 49
遠野 鈴蘭
CCB<=49 【SANチェック】 (1D100<=49) > 93 > 失敗
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 49 → 48
団子 智樹
CCB<=44 【SANチェック】 (1D100<=44) > 84 > 失敗
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 44 → 43
遠野 鈴蘭
赤……
KP
春草が次のように萱さんへ告げる。
春草
「門じゃ! きっとあいつは窮極の門に向かったんじゃ!」
「もしかするととんでもないことをしでかすかもしれない!」
「お主らにあの門は視えぬのか!?」
鞍馬 萱
「門を視る……」
KP
★HO1が能力を使えば、時空をねじまげたかのような門が見つかるが
見えているわずかな時間でその門を通るのは難しそうだ。
★探索者たちはこのイデアを見続ける方法をもちろん知っている。
もし気がついていないようだったらKPからそれとなく伝えること。
★誰も飲まないようであれば、そのままD-EDへ進む。
飲まない探索者がいた場合は、門の後のイベントに参加せず、門から他の探索者が戻ってきてから合流する。
シナリオは全員飲む想定で作られているため、その際は適時描写を改変すること。
★フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを飲む宣言をした場合、次に進む。
鬼塚 杏
「杏の一時的なものではダメそうなのね。
……だとしたら……」
遠野 鈴蘭
「……へへ、ドラッグに手を染めるしかないって?
いいの?」
団子 智樹
「ま、マズいことになってるのは確かだから……
背に腹は代えられない、よ……」
KP
貴方たちはその錠剤を飲み込む。
その瞬間、ホワイトアウト。
──それは太陽の光を直視したときと似たような感覚であった。
一度眩しい世界から目を逸らすように閉じて、改めて世界を視た。
その時気がついてしまうのだ。
こうして狂いきれない自分は良くも悪くも神に愛されたのだと。
そんな自分の人生を憂うのだ。
ゆっくりと天を眺め、その時感じたことは「ただ、帰りたい」と。
そうだ、「その存在」に気づいてしまった。
他の人間たちとは違って、縄を解き、洞窟から出て、太陽の光を浴びた。
本来超えてはならぬ一線を越えてしまった、この世界のシステム上のエラーなのだ。
自らに寄生する狂気の怪物が囁く。
「ここに居場所はない」と。
月からは同胞たちの声が聞こえる。
「お前には成すべきことがあるのだ」と。
自分の本当の姿は人間だろうか、この体に潜む何かなのか。
自分の本当の居場所は月だろうか、地球だろうか。
自らに巣食う別の生命体・精神寄生体を知覚し、
またその生命体と自分の境目が曖昧になった貴方は
SANC1/1d10
鬼塚 杏
CCB<=42 【SANチェック】 (1D100<=42) > 35 > 成功
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 42 → 41
鞍馬 萱
CCB<=49 【SANチェック】 (1D100<=49) > 75 > 失敗
1d10 (1D10) > 9
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 49 → 40
遠野 鈴蘭
CCB<=48 【SANチェック】 (1D100<=48) > 31 > 成功
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 48 → 47
団子 智樹
CCB<=43 【SANチェック】 (1D100<=43) > 18 > 成功
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 43 → 42
鞍馬 萱
不定1だね……
遠野 鈴蘭
雑に精神分析かけといたげるよ……
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 83 > 成功
1d3 (1D3) > 3
鞍馬 萱
とてもえらい……ありがとう。
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 40 → 43
KP
【PL情報】
◆精神寄生体
精神寄生体(マレモンP63)という神話生物を知覚し、同期する。
まず、大前提としてこの神話生物はこの世界の全人類に寄生している。
同時に月に存在している同胞は、その惑星から人々を思うままに操っているのだ。
精神寄生体と同期した探索者たちは、他の人間に寄生する精神寄生体
及び本来視えるはずではない神話的事象が視えるようになる。
KP
こうして貴方たちには、梓馬が消えていった門
それから萱さんの傍らにいる猫耳美少女が視えるだろう。
遠野 鈴蘭
「わ、本当にねこみみだ……」
団子 智樹
「鞍馬くんには視えてて、真田くんにも見えるようになって
一瞬だけ鬼塚くんにも視えたのって……」
春草
「おお! お主らにも視えるようになったか。
我が名は……今は春草、と呼ばれておる」
「……と! 悠長に自己紹介をしている場合ではにゃい!
早くこの門を潜り、窮極の門へ向かったのであろうあいつを追うのじゃ!」
KP
【門の先へ】
門を通った先は、全く見知らぬ白い部屋が広がっている。
貴方達の本能が「おそらくここは自分たちが暮らしてきた場所とは全く違う異空間」だと察していた。
目の前に見えるのは梓馬の後ろ姿、そして六角形の台座の上で浮遊している何かだ。
これは古ぶるしきもの、ある邪神のまた別の姿である。
それは無色の布を身に纏っているように見える……。
はずであった。
今や貴方達は影を見る存在ではない、縄を解き、太陽のもとに晒されている。
その光に照らされ、そのものの本質が直に見えてくるだろう。
──それは窮極の門の守護者の真の姿である。
確かに人の輪郭をしている者ではあるが、その圧倒的な畏怖と神々しさは、人間とは全く違う。
矮小な我々が一切勝てない種族なのだ、と自らの奥底からにじみ出る恐怖によって知らしめさせられる。
ヨグ・ソトースの化身、
タウィル=アト・ウムルの本当の姿を見た貴方たちは
SANC1d20/1d100
また、ファンブルポイント分追加でSANをマイナスしてください。
鬼塚 杏
CCB<=41 【SANチェック】 (1D100<=41) > 21 > 成功
1d20 (1D20) > 3
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 41 → 38
鞍馬 萱
CCB<=43 【SANチェック】 (1D100<=43) > 36 > 成功
1d20 (1D20) > 19
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 43 → 24
遠野 鈴蘭
CCB<=47 【SANチェック】 (1D100<=47) > 2 > 決定的成功/スペシャル
1d20 (1D20) > 1
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 47 → 46
KP
まあ! 心が強い! クリチケをどうぞ!
system
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 2 → 3
団子 智樹
CCB<=42 【SANチェック】 (1D100<=42) > 93 > 失敗
1d100 (1D100) > 82
ふ、振りなおす……
system
[ 団子 智樹 ] CT : 4 → 3
団子 智樹
CCB<=42 【SANチェック】 (1D100<=42) > 46 > 失敗
1d100 (1D100) > 76
system
[ 団子 智樹 ] CT : 3 → 2
団子 智樹
CCB<=42 【SANチェック】 (1D100<=42) > 29 > 成功
1d20 (1D20) > 2
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 42 → 40
[ 鬼塚 杏 ] FBP : 3 → 0
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 38 → 35
[ 鞍馬 萱 ] FBP : 1 → 0
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 24 → 23
[ 遠野 鈴蘭 ] FBP : 2 → 0
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 46 → 44
[ 団子 智樹 ] FBP : 1 → 0
[ 団子 智樹 ] SAN : 40 → 39
KP
杏さんと萱さんはアイデアでしょうかね……
鬼塚 杏
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 17 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 51 > 成功
遠野 鈴蘭
精神分析!
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 27 > 成功
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 38 > 成功
1d3 杏先輩 (1D3) > 3
1d3 鞍馬さん (1D3) > 1
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 35 → 38
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 23 → 24
鬼塚 杏
不定1つめ
鞍馬 萱
不定2だ……
タウィル=アト・ウムル
「時の旅人たち、どうやら私の真の姿を見えているようだな」
「さあ、君たちは此度私に何を望むのか」
「別の世界線への旅か、過去・もしくは未来への旅か、もしくは神への謁見か」
梓馬 幸慈
「ちがう! どれもちがうんだ」
「どの時空に行こうとも、俺の居場所は何処にもない」
「月がどうしても俺を呼ぶ、大きな声が聞こえる」
「殺せと、殺せと、殺せ、殺せ殺せ殺せと!!」
「衝動は止まない、いくら描き出そうとも俺を理解することは誰にもできない」
「俺はあの日からずっと一人だから。だから、同胞を呼ぼう」
「あの月になった彼らを」
KP
彼は震える声で天を指差した。
梓馬 幸慈
「招こう、この地球に」
「そうすればきっと俺は一人じゃなくなる」
KP
彼の意図を察したタウィル=アト・ウムルは
憐れむように笑い、そして台座の上に降り立つ。
タウィル=アト・ウムル
「かの存在に無意識に気づいてしまうとはお前も運が悪い」
「哀れで矮小な、か弱い旅人よ」
「いいだろう。その愚かな願い、叶えてみせよう」
KP
周りの景色が歪み、一瞬の目眩の後、辺りの景色が変わる。
そこは元の地球のようだった。
空は少し日が傾いて、紫の色をしていた。
おそらくここは先程までいた場所だろう。
目の前のタウィル=アト・ウムルは続けて話す。
タウィル=アト・ウムル
「あの惑星の軌道上に門を開こう、その門はこの空に広がっている」
「君たちの時間の尺度で言えば、およそ6時間後……」
「月は門を通り、そのまま地球の重力によってそのままこの地に落とされる」
「その時、お前の願いは本当に果たされるだろう」
KP
それだけ告げ、彼は腕を上げ。
空を指さす。
空に、先ほど貴方達が通ったものよりもより大きな時空のゆがみが生じるだろう。
──あれが、門である。
我らが同胞が招かれる道である。
春草が掴みかかろうとした瞬間タウィル=アト・ウムルは消えてしまう。
かの神の化身の言うことが本当であれば6時間後、月が落ちてくる。
そうすればこの地球がどうなってしまうか、なんて想像に容易い。
SANC1d3/1d6
鬼塚 杏
CCB<=38 【SANチェック】 (1D100<=38) > 40 > 失敗
1d6 (1D6) > 5
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 38 → 33
鞍馬 萱
CCB<=24 【SANチェック】 (1D100<=24) > 66 > 失敗
1d6 (1D6) > 4
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 24 → 20
遠野 鈴蘭
CCB<=44 【SANチェック】 (1D100<=44) > 61 > 失敗
1d6 (1D6) > 4
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 44 → 40
団子 智樹
CCB<=39 【SANチェック】 (1D100<=39) > 91 > 失敗
1d6 (1D6) > 5
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 39 → 34
KP
杏さんと智樹さんはアイデアですね。
鬼塚 杏
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 90 > 失敗
団子 智樹
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 46 > 成功
遠野 鈴蘭
も~! 精神分析!
CCB<=86 【精神分析】 (1D100<=86) > 72 > 成功
1d3 (1D3) > 2
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 34 → 36
遠野 鈴蘭
そして不定1だし……
団子 智樹
うう、不定1だ……
KP
梓馬は改めて貴方たちを見てひどく穏やかに微笑んだ。
梓馬 幸慈
「お前たちって、そんな顔をしてたんだな」
「今なら上手く描けそうだ」
KP
梓馬はそのままここを立ち去るだろう。
追いかけようとすれば春草がそんな場合ではないと止める。
★この時点で発狂処理を行う。
もし精神分析がままならなくなった場合は春草を使うこと。
一通り落ち着けば、春草が次のような話を始める。
春草
「このままでは、この地球に月が落ち破壊されてしまう!」
「そんなのはお主たちも嫌じゃろう。
もちろん私も見捨てるわけにはいかにゃい!」
「どうにかしたいのはやまやまだが、呪文を唱えるには私一人じゃ難しい」
「じゃから、お主たちのちからが必要じゃ! 協力してくれるにゃ!?」
KP
貴方たちが了承すれば、春草から次の呪文が教えられ
クライマックスフェーズへとそのまま移行する。
KP
◆春草の呪文(光と闇の目・布石の改変版)
これは神話的事象によりもたらされた力を弱めさせ、保護する為の呪文である。
まず、5つの御影石に特別な目の紋章をそれぞれ刻み込む。
その御影石1つにつき20のPOWを捧げる。
POWを捧げるのは呪文を知らない存在でも構わない。
POWの込められた5つの石をそれぞれ1km以上離した上で、五角形の形になるように配置する。
次に五角形の中心で探索者たちはそれぞれ呪文を唱える。
それができれば各石の範囲16kmに対して、
神話的事象の力を一時的に無力化することが可能である。
今回は春草が手伝うため範囲は莫大に広がり、
空に広がる月の軌道上へ繋がる門までは届くだろう。
KP
貴方たちがこれを聞いた時、まず思い出すのは付近のマップだろう。
謎の石をおいても違和感がなくて……
5つあって……
中央にいい感じの場所があるところ…………!?
五芸大と展示会をするビルだ────!!!!!!!!!!!!!!
鬼塚 杏
勢い
KP
【クライマックスフェーズ】
KP
◆月落下の阻止
ここから6時間以内に探索者は春草の呪文を唱え、門を閉じる必要がある。
以降は30分ごとの時間経過で処理していく。
探索者が呪文の行使のためにすべきことは以下の通り。
・紋章石の制作
・POWの補給
・石の移動
〔紋章石の制作〕
まず、材料と作業場所を揃えるためにナイ美の彫刻科へ向かう必要がある。
準備が整ったら<芸術:彫刻>を行うことで紋章石を作ることができる。
彫刻の成否を出す前に、別の探索者が<他芸術技能>に成功すれば、
補正として+20%が与えられるものとする。
紋章石を1つ制作するのに、30分の時間を要する。
〔POWの補給〕
1つの石に20のPOW、合計100のPOWをコストとして支払わなくてはならない。
HO2は個別情報記載の能力で、<猫を呼び出せた数d3>のPOWを
呪文に使用することができる。
猫たちは徒歩で頑張ってHO2の元へ向かってくるので、
能力1回に対して1時間の時間を必要とする。
〔石の移動〕
POWが込められた石は各大学へ運ぶ必要がある。
それぞれの移動時間はマップを参照すること。
また、探索者の視界から道ゆく人々は皆ガス状の化け物に視えている。
移動する探索者は30分単位で<幸運>を行い、
失敗した場合急に知り合いに声をかけられてSANを1点減らすことになる。
KP
すべての大学へ石を置き、準備ができたら
すべての探索者は展示会会場へ向かい全員で呪文を唱えることになる。
KP
★ナイ美についた時点で、<目星>
に成功すれば
絵画科西に向かう人影を見つけるだろう。
しかし今はそちらを追う場合ではないことは伝えること。
鞍馬 萱
今回の場合は
ナイ美に向かう(30分)
→紋章石を5つ作る(最低2時間30分)・POW補給(最低1時間)
→石の移動と集合(最低1時間~)
こんな感じかな……
遠野 鈴蘭
とにかくナイ美に戻らないと……
system
[ KP ] 1 : 0 → 30
KP
貴方たちはナイ美……無有美術大学へ戻ってくる。
ではここで<目星>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 75 > 成功
鞍馬 萱
CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 74 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 40 > 成功
団子 智樹
CCB<=90 【目星】 (1D100<=90) > 11 > スペシャル
KP
彫刻科へ向かう途中、絵画科西に向かう人影を見つけるだろう。
しかし今はそちらを追う場合ではない。
〔紋章石の制作〕
<他芸術技能>および<芸術:彫刻>を30分に1回振り
<芸術:彫刻>成功ごとに1個作成が可能。
〔POWの補給〕
MPを2点コストに近くの猫を1d100匹呼び寄せられる。
<猫を呼び出せた数d3>のPOWを
呪文に使用することができる。
能力一回に対して1時間経過。
団子 智樹
遠くへは僕が行くことにするよ。
サポートは鬼塚くんと僕で。
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 16 > スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=80+19 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=99) > 91 > 成功
あっぶない……
鞍馬 萱
ではその間に猫を呼び始めるよ。
system
[ 鞍馬 萱 ] MP : 17 → 15
鞍馬 萱
1d100 (1D100) > 13
遠野 鈴蘭
すくな。流石にこれよりいけるでしょ。
クリチケを消費。
system
[ 遠野 鈴蘭 ] CT : 3 → 2
鞍馬 萱
1d100 世話をかけるね…… (1D100) > 32
32d3 (32D3) > 70[2,2,3,1,2,3,1,2,2,2,1,3,3,2,3,3,1,2,1,3,3,3,2,3,2,2,1,2,2,2,3,3] > 70
system
[ KP ] 1 : 30 → 60
KP
萱さんは猫待機。
団子 智樹
CCB<=85 【制作(服飾)】 (1D100<=85) > 65 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=80) > 40 > 成功
system
[ KP ] 紋章石 : 0 → 2
[ KP ] 2 : 0 → 30
[ KP ] POW : 0 → 70
鬼塚 杏
ちょうど2つ分付与できるのね。
遠野 鈴蘭
移動はまだ早いかな……
作ってく。
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 75 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80+19 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=99) > 54 > 成功
system
[ KP ] 紋章石 : 2 → 3
[ KP ] 2 : 30 → 60
鞍馬 萱
猫をもう一度呼ぼうね。
system
[ 鞍馬 萱 ] MP : 15 → 13
鞍馬 萱
1d100 (1D100) > 85
85d3 最初からこれを出したかったね…… (85D3) > 168[3,3,1,3,1,3,2,2,2,3,2,3,3,2,1,1,3,1,2,3,3,2,1,2,3,1,2,1,2,3,1,2,1,3,2,3,3,2,1,1,2,2,1,1,1,2,1,2,2,1,3,3,3,2,2,1,3,1,3,3,1,1,1,2,2,1,3,1,2,1,3,3,2,1,1,2,2,1,2,3,2,3,3,2,1] > 168
system
[ KP ] POW : 70 → 238
KP
ふふ、何回魔力込める気ですかぁ?
団子 智樹
サポートしたら移動を始めるよ。
CCB<=85 【制作(服飾)】 (1D100<=85) > 41 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=80+19 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=99) > 45 > 成功
system
[ KP ] 紋章石 : 3 → 4
[ KP ] 3 : 0 → 30
団子 智樹
2個もらって移動するね。
これ……クトゥ美とナイ美って直通の道ないんだ……?
こっち側に行ってるよ。
遠野 鈴蘭
杏先輩とあたしで石作って、鞍馬さんは2個持って移動お願い。
鞍馬 萱
分かった。アザ美とシュブ美へ向かっていくよ。
鬼塚 杏
CCB<=90 【芸術(絵画)】 (1D100<=90) > 8 > スペシャル
遠野 鈴蘭
CCB<=80+19 【芸術(木彫刻)】 (1D100<=99) > 90 > 成功
はー、ほんとあぶない……
system
[ KP ] 紋章石 : 4 → 5
KP
移動されるおふたりは<幸運>をどうぞ。
鞍馬 萱
CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 17 > スペシャル
団子 智樹
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 44 > 成功
system
[ KP ] 3 : 30 → 60
KP
石の配置:浅遠美術大学
鬼塚 杏
ナイ美にも石を置いて、先に展示会場へ行ってるのね。
KP
では全員移動ですね。
<幸運>をどうぞ。
鬼塚 杏
CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 85 > 失敗
鞍馬 萱
CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 48 > 成功
遠野 鈴蘭
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 87 > 成功
団子 智樹
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 69 > 成功
KP
失敗した方はSAN-1
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 33 → 32
KP
石の配置:浅遠美術大学、無有美術大学、女子秋舞美術大学、九頭美術大学
鞍馬 萱
よし、では僕は展示会スペースへ。
団子 智樹
あとひとつ……!
KP
おふたりは<幸運>をどうぞ。
鞍馬 萱
CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 38 > 成功
団子 智樹
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 51 > 成功
system
[ KP ] 4 : 0 → 30
[ KP ] 4 : 30 → 60
KP
石の配置:浅遠美術大学、無有美術大学、女子秋舞美術大学、九頭美術大学、蓮田藝術大学
団子 智樹
あとは合流するだけ……
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 96 > 致命的失敗
KP
えっと……SAN1d3+1マイナスで!
団子 智樹
1d3+1 み…… (1D3+1) > 2[2]+1 > 3
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 36 → 33
KP
【すべてを終え、展示会場へ】
春草に導かれるまま、貴方たちはビルの屋上へと向かう。
そして共に呪文を唱えれば、五芸大方面からそれぞれ光の膜のようなものが生まれるのが見えた。
それらは徐々に大きくなりやがて街を覆うひとつの大きな被膜と化す。
空へ、空へと伸びていったそれはやがてあの門すらも包み込むだろう。
被膜に触れた門は小さくすぼんでいくように閉じていく。
やがては貴方たちが見覚えのある空が広がるばかりであった。
それを確認した春草は貴方たちの方を振り向き、笑顔を見せる。
春草
「うぬ! ちゃんと門は閉じられたようじゃな!」
「お主ら、大義であったぞ。この地球を救ったのじゃ」
鬼塚 杏
「よかったのね……」
鞍馬 萱
(あの夜に比べればまだどうにかなるものだったけど……)
「君たちが居てくれたお陰だね。ありがとう」
遠野 鈴蘭
「はー、あんな超特急の作業、もうやりたくなーい!」
団子 智樹
「はは……お疲れ様……」
くたびれてる……
鬼塚 杏
「そうだ、梓馬さんは……?」
遠野 鈴蘭
「思い当たるとしたら、ナイ美の絵画科西棟じゃない?」
団子 智樹
「た、たしかに、阻止したのはいいけど、梓馬くんは……」
鞍馬 萱
「……行ってみようか」
KP
【梓馬の居場所】
貴方たちが梓馬を探せば、彼はナイ美の絵画科西棟にいた。
施錠されているはずの扉の鍵は開き、真っ暗な教室の中、
開かれた大きな窓の目の前に座っている。
そこにはイーゼルに立てかけられた描きかけのキャンバスが。
彼の持ったパレットナイフで夜空が描かれていた。
──大きな月の下に、鈴蘭さんの姉・康子が微笑む絵だ。
貴方たちが入ったことに気がついた彼は立ち上がり振り返る。
その目からは涙がこぼれていた。
梓馬 幸慈
「ちょうどよかった。君たちに伝えたいことがあったんだ」
「ねえ、あの子によろしくと伝えておいてくれ」
「きっとひどく寂しいと思うから、どうか居場所になってあげてほしい」
「やっぱり、俺の居場所は何処にもなかった」
「だからひとりで探しに行くよ。遠い遠い、何処か遠くまで」
KP
彼はそのまま胸にある銀の鍵を握りしめる。
ふと、彼はそのまま何処かに消えてしまう。
まるで貴方たちを拒むように、そこには門もなかった。
鬼塚 杏
「梓馬さん!」
団子 智樹
「……き、えた……」
KP
【春草のお守り】
笑顔だった春草は貴方たちと目を合わせ、
思い出したかのように申し訳無さそうな顔をする。
きっと人としての一線を越えた貴方たちに思うところがあるのだろう。
彼女は次のように話す。
春草
「お主らがこうにゃってしまったのは、いわば事故のようにゃものじゃ」
「その……多少お主たちが生きやすいようにすることはできるぞ」
「お主たちが精神寄生体に気がついてしまった事実は歪めることはできにゃい」
「だから、せめて通常の人の視界にしてやろう」
KP
貴方たちが身につけている・もしくは普段持ち歩くものに春草の力を分け与え、
それを持ち続けている限りは、本来視えるべきものではないものが視えなくなるという。
★以降はお守りにするものをそれぞれ宣言してもらう。
春草
春草質問回答例
Q.NPCの分も欲しい
A.
「うーんそうじゃのう……」
「お主の力を少し分けてくれるのであれば追加でお守りを作っても良い」
「力というのは端的に言えば1つにつき2POWじゃな」
※合計4POWを4人で折半してもよい。
Q.梓馬の分について
A.
「あの眼鏡は視界云々という状況ではないからのう……」
「発狂しているということじゃ。
永久に正気に戻ることはにゃい」
Q.春草は視えるの?
A.
「もちろん視えたままじゃ。私の力で作っているからにゃ」
鬼塚 杏
杏は……理真さんに作ってもらったアクセサリーにしようかな。
choice[ネックレス,ブレスレット,アンクレット] (choice[ネックレス,ブレスレット,アンクレット]) > ネックレス
鞍馬 萱
身に着けるもの、持ち歩くものか……そうだな。
子供たちと作ったお守りにしようかな。
意味が増えるのはうれしいことだ。
遠野 鈴蘭
あたしはまさくん達とお揃いのブレスレットにしよっと。
手につけなくても鞄にもつけられるもんね。
団子 智樹
ど、どうしよう……手放せないのはスマホとかだけど
機種変したりカバーも替えたりするし……
団子 智樹
choice[もらっている,もらっていない] 例のペンダント (choice[もらっている,もらっていない]) > もらっている
団子 智樹
……じゃあ、さんちゃん……僕の姉が分けてくれた、空薬莢のペンダントを。
鞍馬 萱
「……おや、これは空薬莢だね。どこでこれを?」
団子 智樹
「あ、えと……僕、三兄弟の真ん中っこで、姉と弟がいるんだけど……
姉が分けてくれたもの……なんだ」
鬼塚 杏
「智樹さん、三兄弟なの? ふふ、まさしくだんご三兄弟なのね」
団子 智樹
「あ、うん。僕が小さい頃に流行った歌だから……
親もそれ狙って……弟ができた…………」
遠野 鈴蘭
「狙ってやってたんだ……やばいな」
KP
貴方たちはそのような会話を交わしつつ
それぞれの物品を差し出す。
春草がひとつひとつに思いを込めたものを受け取れば
周囲の視界は全員春草が視えることのほかには、元通りになっていることだろう。
KP
★以降はいい感じに個別エピローグへと移行する。
本文では2→3→4→1となっているが、KP判断で順番は変えて良い。
★探索者たちの状況に応じて適時描写や台詞を変更すること。
もちろん希望があるならRPを交えて良い。
KP
本日のところは全員、解散となるだろう。
以降、個別エピローグに入ります。
KP
KP
【HO2 鞍馬萱さん】
すべてが終わった帰り道。
春草は気まずそうに眉を下げて貴方のほうへ声をかける。
春草
「あの眼鏡の男は、おそらく私達の領域へ足を踏み入れた」
「次は幻夢境の我が子達が危にゃい。
……つまり本来の仕事が忙しくにゃるのじゃ」
「じゃからの……
ええと、お主の傍にはいられにゃくにゃる、ワケじゃにゃ」
「……こういう日がいつか来るということはわかっていた」
「じゃが、実際に来てみると……
もうちょっと遅くてもよいにゃとは思う」
「ま、お主もそろそろ独り立ちの時間じゃ」
鞍馬 萱
「春草……。そっか。
いろいろとありがとうね。本当にお世話になったよ」
「まさか、"幽霊"ごときが猫の神様に目を付けられるなんて思わなかったけど
……ふふ、思えば僕の子も雰囲気が猫らしいから、親和性があったのかもね」
「何かあれば、またいつでもご依頼を」
KP
彼女はぐいっと貴方に顔を近づけ、歯を見せて笑った。
春草
「おお、頼りにしておるぞ、カヤ!」
「友好の証じゃ。最後にわしの本当の名前を教えてやろう」
「我が名は旧き神の一柱、バースト」
「今までありがとう、鞍馬萱。また機会があれば会おう!」
KP
瞬きの間に、春草は夜闇に溶けるように消えていった。
もう、貴方が気力を捧げても、たくさんの猫が集まってくる事は無い。
あの力も、春草もといバーストが授けてくれたものなのだと、力を失ってから実感する。
それでも、少し寂しくなった家路を往けば
穏やかに暮らす野良猫が一匹、貴方の足元にすり寄ってくることだろう。
貴方は確かに、この地球とこの世界の猫たちとを救ったのだった。
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
【HO3 遠野鈴蘭さん】
翌日、いつものように見舞いへ行けば、貴方を見た彼女が止まる。
3年ぶりに目が合う感覚がした、
おそらく彼女から貴方は通常の人の顔に見えるのだろう。
彼女は震えながらぼろぼろと涙を流し、まるで迷子だった子供のように貴方に縋り付く。
そのままゆっくりと顔に手を伸ばし、その顔の形を確認するかのようにぺたぺたと慈しむように触れた。
彼女は震える声で、貴方の名前を何度も呼ぶ。
遠野 康子
「鈴蘭、鈴蘭……」
「やっと、見つけた」
「ずっと探してたの、どこにもいなくて、ずっとずっと寂しかった」
遠野 鈴蘭
「康子お姉さん……」
「……ずっとあたしは此処に居たよ。
おかえり、康子お姉さん。あたしもお姉さんのこと、待ってた」
KP
面会の時間が終わるギリギリまで、康子は貴方を抱きしめ続けるだろう。
KP
★もし春草にAFを作ってもらっていれば、その後彼女は徐々に回復に向かっていく。
1年後にはすっかり元気になり、また探索者と共に食卓を囲み微笑みあえる関係に戻る。
KP
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
【HO4 団子智樹さん】
満月の日に見舞いに行けば、彼女は白い肌でこけた頬、
だいぶやつれた表情のままベッドに横たわっていた。
貴方が近づき話しかけると、彼女はゆっくりと貴方の目を見る。
おそらく彼女から貴方は通常の人の顔に見えるのだろう。
彼女は眉を下げて、皮肉めいた微笑を浮かべる。
真田 夢
「アハハ、なんで……君の顔だけ普通に見えるんだろう」
「ごめんね、私、こんなことになって。たくさん迷惑かけたでしょう」
「君にはわかんないかもしれないけど、でも……」
「それでも私は自分を誇れる人間になりたかった」
「でもね、もう何が正しいのかわかんなくなっちゃった」
KP
そう話す彼女の後ろ、窓の外の月は、落ちてきそうなくらい大きな満月だった。
KP
★もし春草にAFを作ってもらっていれば、その後徐々に回復に向かっていく。
2週間後にはまた応援上映のお誘いが来るかもしれない。
団子 智樹
「……そうだね。君の事は理解できない事の方が多いや。
でも、……わかってあげられないことを、悪いとも思わない」
「僕が、何かしたわけでも、君自身が、何かしてきたわけでもないからね……
……だから、僕は君にああしろこうしろとは、何も言わないよ」
「……僕自身は、……もうちょっとだけ藻掻いてみる。
それじゃあね……」
KP
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
KP
【梓馬の行方】
★もし梓馬を探していなかった場合は、このタイミングで以下の描写を入れること。
後日、梓馬が行方不明になったという噂が流れる。
最後に見かけたのは警備員だそうで、彼はナイ美の絵画科西棟にいたという。
施錠されているはずの扉の鍵が開き、
真っ暗な教室の中、開かれた大きな窓の目の前に座って絵を描いていた。
最後に彼は涙を流しながら立ち上がり振り返り、
こう告げたまま一瞬のうちに消えてしまったらしい。
梓馬 幸慈
「遠野康子さんに、よろしくと伝えておいてください」
「きっとあの子も今はひどく寂しいと思うから」
KP
【HO1 鬼塚杏さん】
貴方が能力を使うことはなくなった。
もしあのイデア界を覗くのであれば前よりも簡単に覗くことができる、
そのお守りを少し手放すだけでいい。
しかしそれは普通に生きる人にとってはあくまでも深淵でしかない、
それを貴方はよく知っている。
そして貴方は前よりもひどく「寂しさ」を覚えるようになった。
それはおそらく梓馬が抱えていたものと同じような。
その感情が胸いっぱいに詰まって、苦しくなった時、貴方は筆をとる。
キャンバスに描いたその世界は、梓馬の作品と何が違うのだろうか。
鬼塚 杏
「……それでも、絵は杏の呼吸なの。
絵を描くこと、それ自体が、杏にとっての居場所なのね」
「だから杏は、探したりしないの。
自分の居場所は、自分で描く」
KP
そういえば行方不明になった梓馬の個展は早々に閉められ、
消えた天才だと話題になり作品類は全て高値で売られているという。
特に最後に描いていた作品は
何処かからかSNS上で拡散され、有名な作品になってしまった。
無題としてネットの一部で騒がれる程度の都市伝説になっていったが、
貴方はこの作品の本当のタイトルを知っている。
キャンバスの縁には梓馬幸慈の筆跡でこう書かれていたからだ。
『わたしはなにものにもなれない』
鬼塚 杏
「……さようなら、梓馬さん。
また会うことがあれば、何者かになれているといいのね」
KP
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
【寿が生きていれば】
貴方たちを含めた大学生何人からの通報により
寿の行為が発覚し、彼は捕まることとなる。
彼の家からは多くの謎のドラッグが回収される。
曰く営利目的からの犯行らしい。
貴方達に伝わるかはわからないが事情聴取での言葉は次の通り。
寿 正弘
「大学生に売った理由なんて?
そりゃあいつらが馬鹿だからね」
「こういうのに騙されやすいんだ、面白いくらいにね」
「そもそも馬鹿なガキ共の自己責任もあるでしょ、ガキっつっても大学生だ」
「買って飲むって決めたのは自分自身じゃないですか」
「薬飲んで才能が手に入れられる……
そんな甘い話世の中にはないんですよ」
KP
【寿が生きていようがいまいが】
株式会社ムーンエラーは今回の事件を重く受け止め、
社長直々に大学及び貴方たちへ直接謝罪に訪れた。
また、その際に教授から
「今回の授業は梓馬の行方不明と寿の不祥事から展示・授業の中止する」と告げられる。
この件に関してはムーンエラー側からの提案で全員に必要単位が送られることになった。
こうして貴方たちはとりあえず社会的ロストを回避したのであった。
そして探索者たちは再び日常に戻っていく、ほんの少しの違和感を残して。
迫りくる課題に追われ続けている貴方たちにとっては、それは些細なこと。
ふと、空を眺めれば月が浮かんでいる。
そんなとき、貴方は思うのかもしれない。
──自分たちはエラーだ。ここに居場所はない、と。
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
「ムーンエラーアウトサイダー」
▼KP
ジュアンセ
▼PC
HO1/絵画科 キミは視える
鬼塚杏
HO2/日本画科 キミは愛される
鞍馬萱
HO3/彫刻科 キミは憂う
遠野鈴蘭
HO4/デザイン科 キミは帰りたい
団子智樹
全生還にてシナリオクリア。
これにて、閉幕いたします。
*.○。・.: * .。○・。.。:*。○。:.・。*.○。・.: * .。○・*.
KP
【生還報酬】
・生還報酬+1d20
・フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンを飲んだ SAN値回復+1d6
・POWを減らしNPCにAFを渡した SAN値回復+1d6
・寿が生きている SAN値回復+1d3
・クトゥルフ神話技能に+2d6%
・好きな芸術系技能に+1d10%
★人形は以降のセッションでは使用しないと思うので
ここで叩き割ること。
【後遺症】
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを飲んだ探索者は、
以降春草のお守りを持っていない場合人が精神寄生体に視えるようになる。
2015サプリメントの特徴表を適用している場合は
【大切なもの(D)】が付与される。
セッション中にお守りを所持していない場合は
1/1d8のSANCが入ることになる。
特徴表を適用していない場合も後遺症として同じことが起きる。
また、探索者は心の何処かで寂しさを抱えたまま生きていく。
それは特に満月の日、あの月こそが帰るべきではないか
と頭の中の何かが囁くようになるだろう。
★HO2の能力は春草との別れにより
使えなくなるものとする。
★探索者は精神寄生体に気がついた存在になる。
以降継続するのであれば、シナリオの内容によっては
セッションで進行に問題が起きる可能性もあるので留意しておくこと。
【永久的発狂】
永久的発狂の内容はKP及びPLに委ねられるものとする。
シナリオから仮に提示するのであれば、
HO3の姉のように病院で月に恋い焦がれるか、
梓馬のように孤独の中で生きていくかだろう。
どちらにせよ今後探索者として動くことは難しいに違いない。
(もちろん、なにかきっかけがあればその限りではない)
KP
【D-ED】
★フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを全員飲まなかったり、
クライマックスフェーズで失敗したときはこちらのデッドEDになる。
突然、周りの人々が驚きの声を上げる。
彼らはみな空を眺めていた。
貴方達もそれにつられて空を見上げれば……
そこには、ああ、大きなクレーターが空に浮かんでいるのだ!
貴方達にはわかる。あれが月面だと。
月は空の門をくぐってこちら側に寄り添ってきた。
地球の引力に導かれ、その月はまっすぐ東京に向かって落ちていく。
ああ、ここから先は語ることなど無い。
地球と月がぶつかってどうなるかなんて、小学生でも分かる話なのだから。
地球の藻屑となる貴方達は、死の間際、
月と共になった梓馬の歌が聞こえてくるかもしれない。
梓馬 幸慈
「私を月に連れて行って、たくさんの星の中で遊ばせておくれ」
「木星と火星の春はどのような感じなのだろう」
「言い換えれば、どうか、私の手を掴んで」
「どうか、私に口付けを」
KP
★地球はそのまま破壊され、探索者は全員ロストとなる。
鬼塚 杏
1d20+1d6+1d3 (1D20+1D6+1D3) > 7[7]+4[4]+3[3] > 14
system
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 32 → 46
[ 鬼塚 杏 ] お守り : 10 → 0
[ 鬼塚 杏 ] SAN : 46 → 56
鬼塚 杏
2d6 ク神 (2D6) > 8[5,3] > 8
1d10 芸術 (1D10) > 1
鞍馬 萱
1d20+1d6+1d3 (1D20+1D6+1D3) > 8[8]+3[3]+2[2] > 13
system
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 20 → 33
[ 鞍馬 萱 ] お守り : 15 → 0
[ 鞍馬 萱 ] SAN : 33 → 48
鞍馬 萱
2d6 ク神 (2D6) > 6[5,1] > 6
1d10 芸術 (1D10) > 3
遠野 鈴蘭
1d20+1d6+1d3 (1D20+1D6+1D3) > 14[14]+6[6]+1[1] > 21
system
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 40 → 61
[ 遠野 鈴蘭 ] お守り : 20 → 0
[ 遠野 鈴蘭 ] SAN : 61 → 81
遠野 鈴蘭
2d6 ク神 (2D6) > 4[2,2] > 4
1d10 芸術 (1D10) > 6
団子 智樹
1d20+1d6+1d3 (1D20+1D6+1D3) > 1[1]+6[6]+3[3] > 10
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 33 → 43
[ 団子 智樹 ] お守り : 5 → 0
[ 団子 智樹 ] SAN : 43 → 48
団子 智樹
2d6 ク神 (2D6) > 7[3,4] > 7
1d10 芸術 (1D10) > 2
KP
【成長】
~ルール~
●最大4回チャンス。横の数字が成長可能数。
0/1d10成長。
(nB100<=技能値 or nB100>技能値だと分かりやすい)
技能値上限頭打ちをして、余ったポイントは
任意で別の技能やSANに振っても良い。
(上限99、95、90……いずれにするかは任意)
●クリチケ 確定1d10
1クリチケ 確定1d10+3
・初期値ではない技能(技能値を1でも振っている技能)
・まず数値を出してから、どれに振るか決めて良い。
●ファンブルポイント(残っている場合)
初期値でない技能-1d10
(初期値以下にならないように分散可能)
もしくは一枚につきSAN-1
●技能値90超えSAN回復 2d6
SANが高くなりすぎるなど、任意で技能値成長に使っても良い。
(振れる技能はクリチケと同様)
◆鬼塚杏
目星4
聞き耳2
図書館3
応急手当1
歴史1
芸術(絵画)4
クリチケ2
◆鞍馬萱
目星4
聞き耳2
図書館2
応急手当1
精神分析1
信用1
芸術(日本画)2
クリチケ1
◆遠野鈴蘭
目星4
聞き耳2
図書館4
精神分析4
信用1
芸術(木彫刻)4
歴史1
1クリチケ1
クリチケ1
◆団子智樹
目星4
聞き耳3
図書館3
言いくるめ1
応急手当1
制作(服飾)1
芸術(絵画)1
コンピューター1
オカルト1
歴史1
1クリチケ1
クリチケ2
鬼塚 杏
4B100>80 【目星】 (4B100>80) > 77,69,81,35 > 成功数1
1d10 (1D10) > 4
2B100>65 【聞き耳】 (2B100>65) > 96,38 > 成功数1
1d10 (1D10) > 3
3B100>70 【図書館】 (3B100>70) > 22,86,13 > 成功数1
1d10 (1D10) > 6
1B100>55 【応急手当】 (1B100>55) > 22 > 成功数0
1B100>50 【歴史】 (1B100>50) > 9 > 成功数0
4B100>90 【芸術(絵画)】 (4B100>90) > 20,23,72,69 > 成功数0
2d10 クリチケ (2D10) > 12[3,9] > 12
目星80→84
聞き耳65→68
図書館70→76
応急手当55→64
回避60→63
芸術(絵画)90→91
以上なのね!
鞍馬 萱
4B100>85 【目星】 (4B100>85) > 62,44,4,94 > 成功数1
1d10 (1D10) > 2
2B100>41 【聞き耳】 (2B100>41) > 86,51 > 成功数2
2d10 (2D10) > 5[4,1] > 5
2B100>75 【図書館】 (2B100>75) > 74,84 > 成功数1
1d10 (1D10) > 5
1B100>80 【応急手当】 (1B100>80) > 92 > 成功数1
1d10 (1D10) > 5
1B100>77 【精神分析】 (1B100>77) > 76 > 成功数0
1B100>57 【信用】 (1B100>57) > 43 > 成功数0
2B100>65 【芸術(日本画)】 (2B100>65) > 19,79 > 成功数1
1d10 (1D10) > 2
1d10 (1D10) > 10
目星85→87
聞き耳41→46
図書館75→80
芸術(日本画)65→67→70
信用57→67
こんなところかな。お疲れ様でした。
遠野 鈴蘭
4B100>80 【目星】 (4B100>80) > 2,18,37,60 > 成功数0
2B100>60 【聞き耳】 (2B100>60) > 33,6 > 成功数0
4B100>70 【図書館】 (4B100>70) > 10,35,40,9 > 成功数0
4B100>86 【精神分析】 (4B100>86) > 27,40,12,13 > 成功数0
1B100>80 【信用】 (1B100>80) > 83 > 成功数1
1d10 (1D10) > 1
4B100>80 【芸術(木彫刻)】 (4B100>80) > 91,46,90,89 > 成功数3
3d10 (3D10) > 14[5,4,5] > 14
2d6 (2D6) > 11[6,5] > 11
1B100>22 【歴史】 (1B100>22) > 20 > 成功数0
2d10+3 (2D10+3) > 6[3,3]+3 > 9
信用80→81
芸術(木彫刻)80→90
歴史20→22→26→37→40→46
回避70→76
あーあ、出目が……お疲れ様でした。
団子 智樹
4B100>90 【目星】 (4B100>90) > 81,87,56,72 > 成功数0
3B100>70 【聞き耳】 (3B100>70) > 57,60,54 > 成功数0
3B100>86 【図書館】 (3B100>86) > 86,90,26 > 成功数1
1d10 (1D10) > 7
2d6 (2D6) > 7[4,3] > 7
1B100>70 【言いくるめ】 (1B100>70) > 6 > 成功数0
1B100>60 【応急手当】 (1B100>60) > 50 > 成功数0
1B100>5+6 【芸術(絵画)】 (1B100>11) > 92 > 成功数1
1d10 (1D10) > 8
1B100>85 【制作(服飾)】 (1B100>85) > 46 > 成功数0
1B100>72 【コンピューター】 (1B100>72) > 45 > 成功数0
1B100>55 【オカルト】 (1B100>55) > 28 > 成功数0
1B100>82 【歴史】 (1B100>82) > 64 > 成功数0
3d10+3 (3D10+3) > 24[9,10,5]+3 > 27
服飾を90にしてSAN回復しようかな…
2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 48 → 64
団子 智樹
いや……これは下げておこうかな
system
[ 団子 智樹 ] SAN : 64 → 55
団子 智樹
図書館86→93
芸術(絵画)5→11→19→21
制作(服飾)85→90
中型ナイフ60→70
応急手当60→69
オカルト55→58
隠れる40→49
変則的だけどこんな感じで……お疲れさまでした。